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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

パシー・ビューサンヴァル少年聖歌隊LES PETIT CHANTEURUS DE PASSY-BUZENVAL

パシー・ビューザンヴァル少年聖歌隊は,パリ郊外のマルメゾン市にあるミッションスクールの少年聖歌隊で,メンバーは11歳から17歳までの男子生徒より成る。1999年4月に30名が来日した。(by Rise)1999up

 CD

2000
  Passy-Buzenval 2001*Tournee Fransoaise(PB9) Chants religieux & Chants du monde Direction:Jean-Michel ANGELLOZ
Concert enregistre en public, au cours de la tournee d'ete qui s'est deroulee en France du 9 au 17 Juillet 2000

1.Regina coeli (Aichinger)          
2.Alle, psallite cum, luya (Perotin)          
3.O vos omnes (Vittoria)          
4.Cantate Domino (de la Lande)          
5.A Jesus en croix (Anonyme 17)          
6.Domine non secundum (Franck)          
7.Ave Maria (Franck)          
8.Domine Deus (Franck)          
9.Psaume 150 (Franck)          
10.Kamisa mato (Japon)          
11.Nobody Knows (U.S.A.)          
12.Mor Menekseler (Turquie)          
13.Le corbeau (France)          
14.L'alouette (France)          
15.Mon beau sapin (France)          
16.Ti zouezo (Antilles) treble solo

  これは宗教的な音楽会からのライヴ録音の模様。1.〜10.がお馴染みの(?)選曲で、11.〜16.が国を意識した選曲らしい。大音量になると音を拾いきれなくて割れたりして、必ずしも録音状態が良いわけではない。それから合唱が洗練されきっているわけでもない。最初は濁っているかのような音が少し気になった。
  が、聴き進んでいくと、そういうことはどうでも良くなって、彼らの歌声の核というか歌声の存在理由というか、歌声の中心にド〜ン!と控えている「宗教心」に感動する。「10.Kamisa mato (Japon)」で不覚にも泣けそうになってしまった。歌声を通してこれだけ鞨鼓とした聖歌隊の存在理由を他者にアピールできるのだから、コンサート系合唱団と同列に考え彼らの歌声に対して「上手、下手」ということばを使うのはずれているし、とても失礼な気がした。
  「16.Ti zouezo (Antilles) 」の曲の出だしでは二人のトレブルの声を聴くことが出来る。この曲だけ、雰囲気が違って、より聴衆をなごませるようなそんな明るい可愛い1曲で、トップのソリストも柔らかく甘い声で実に曲に合っていた。ラストの曲を聴く限り、CDを広く売ろうと思えばいろいろな曲も歌えるんだろうが、「存在の理由や基盤」をしっかり抑えた活動をしている限り、彼らの歌声は不滅だと思った。(by Hetsuji) 2002/05/05 up 
CD 

1994
  パシー・ビューザンヴァル少年聖歌隊演奏会 LES PETIT CHANTEURUS DE PASSY-BUZENVAL

1. ラ・サール讃歌(オルガン),
2. ラ・サール讃歌,
3. レジナ・チェリ,
4. グロリア・ラウス,
5. アレルヤ,ほめうたえ,
6. カンタータ 147番,
7. 我を憐れみたまえ,おお 主なる神よ,
8. おお, 汝らみな,
9. 詩編150,
10〜13. ミサ曲「聖フランシスコ・ザビエル」,
14. デイユ・ス・ルーブラ,
15. アヴェ・ヴェルム・コルプス,
16. シクトゥ・チェルブス,
17. おお主なるイエス・キリスト,
18. オ・サルタリス,
19. アヴェ・マリア,
20. ハレルヤコーラス,
21. マラナタ,
22. 神様といつもいっしょ *10〜13:ザベリオ合唱団(日本)

1999年4月,東京カテドラル聖マリア大聖堂でのライブ録音である。会場の拍手や彼らが楽譜をめくる音?等も拾っているため,どこか温かい。芸術美には至らないが(といったら失礼だが),素朴で初々しく,聴いていて優しい気分に浸れる。フランス系だが,それほど鼻頭に響かない。そこを突き抜けたらもっと柔らかく広がり,力みが消えると思うが,喉奥の開きが足りないのだろうか。発音もせっかくだから,もっと母音に響かせたら良いのにと思う。しかしながら,人間の善良さが滲み出ていて,生きているっていいなあと自然に思わせてくれる団体だ。水晶のような音楽美を追求するには隔たりがあるが,清らかな魂や人間の温もりを含む声で,個人的には好きだ。もう少し良い録音技術で聴いてみたかった。アンコール的に歌われたのだろうか?最後の日本語による讃美歌2曲も瑞々しく,極自然な信仰心がかきたてられる。フランス語系の合唱団はどこも日本語が比較的クリアーなのが嬉しい。両曲とも,生の演奏を聴けた訳でもなく,歌詞カードが付いている訳でもないが,言葉がきちんと耳に入ってくる。"主の御恵みがありますように"…ひたすら無欲な歌い方に,込められた魂を感じる。この1枚を聴いて,不思議と感謝の念で満たされた。 (by Rise)1999up

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