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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

LP モンセラート修道院聖歌隊ESCOLANIA DE MONTSERRAT

 モンセラート少年聖歌隊(1982年来日時の公演プログラムの記述ではこのように訳されている)は、1982年に来日し、7月3,4,5,6,7,10,11,12日のみ公演を行った。短期間でしかも地域は限られていたので、直接、彼らの歌声を聴くことが出来た幸運な人は少なかったと思う。
 ただし、モンセラート修道院での聖歌隊員や日本での公演の様子は、TBS系列で全国放映された。私はTVを通して彼らの歌声を聴いた一人である。直接彼らの歌声を聴いた知人から、公演では、集中力が乱れるので拍手をしないように、とのアナウンスがあったと聞いたが、その緊張感はブラウン管を通じて伝わってきた。
 もちろん、宗教曲は素晴らしかった。何よりも、山の朝の大気の中で聴いているような、歌声の透明感ったらない。声に透明度を付けるなら、そのときに聴いたモンセラが今まで聴いた中では一番深く澄みきっていた。
  でも、私が苦しいほどに心を揺さぶられたのは、彼らの歌うカタロニア民謡(民謡というにはあまり土の匂いがしないでどちらかというと心の匂いがする)の、清らかさ、温かさ、切なさ、やさしさ、美しさだった。
  あなたは「鳥の歌」を聴いたことがあるだろうか?
  以来、モンセラのカタロニア民謡の録音を探しているが、未だに見つけていない。コンサートだからこそ歌うのかなとも思い、当時の録音を聴いている。好きな合唱団はいろいろあるが、私が今、一番聴いてみたいのは、82年当時のモンセラである。(by Hetsuji)1999up

ESCOLANIA(男子児童による合唱隊) DE MONTSERRAT がモンセラート修道院少年聖歌隊、CAPELLA(聖歌隊、修道士による)が入ると、Escolania & Capella de musica Montserrat にもなったりするようです。

 Alhambra 
MCC 30086
 
 Alhambra

1959

MCC 30070
SALMOS e HIMNOS (Alhambra/MCC 30070)
CAPILLA Y ESCOLANIA DEL MONASTERIO DE MONTSERRAT, Escolan solista:Sergio Casademunt, Direccion:Dom IRENEO SEGARRA, 1959年頃

1.De Advient a Pascua


穏やかなメロディの聖歌集。もしかしたら、セガーラ神父の作曲かも。2〜3回繰り返して聞くと、覚えていなくてもメロディが追えてしまうのですわ。コーラスがとにかく柔らかい。1オクターブ内に収まる変哲ない曲がリピートして聞けるのは、このふうわりした歌い方の心地良さにある。最近モンセラートのレコードに針を落とす時は、「濃いかな?薄いかな?」とドキドキ期待するの。でも、どちらもモンセラートなんですよね。それぞれに好きなので、それも含めてのカラーと思っちょります。そしてうれしい事に、アルト音域のソリストSergio Casademuntのソロが随所に織り込まれている。彼の声は本当に慈悲深くて、簡素で清楚なメロディもちゃんと心に訴え掛けて来る。探し物をしていて彼の名前を見つけると、心臓がトクトク早撃ち。彼の声はいろんなレコードにちりばめられているので、また出会いがある事を期待したい。  (by Nao) 2008/02/24 up  
Alhambra  
MCC 30057 
 
 Alhambra 
MCC 30032
 
ALPHA

1973 
  NARCIS CASANOVES (ALPHA/DB 191)
Manecanterie de l'Escolania de Montserrat, Choeur des Moines, l'Orchestre de Chambre et Gregori Estrada:orgue, Dir. Ireneu Segerra, 1973

FACE 1.
Lamentation U du Jeudi Saint /
1. (Vau) Et egressus
2. (Zain) Recordata est
3. (Heth) Peccatum
4. Ierusalem convertere

Albert Sole (soprano), Francese Mestre (contralt), Xavier Torra (tenor), Domenec Segu (bautbois), Jame Francesch (violon)

FACE 2.
Lamentation T du Samedi Saint /
1. De lamentatione de leremiae
2. (Heth) Novidiluculo
3. (Teth) Bonus est Dominus
4. Job (Recitatiu:Solitarius ponet)
5. Ierusalem convertere

Jordi Bardolet (soprano), Francese Mestre (contralt), Xavier Torra (tenor), Francesc Chico (basse)

20年くらい前に入手して針を落としてなかったもの。内容はフランス語とオランダ語で記載されており、「ラメンテーション」のTとUが収まっている。ジャケット・カバーも開いた中身も、仏・蘭が180度回転した状態で印刷されている。演奏は室内楽と各パートのソロが中心でこれにコーラスが混じってくる。1面と2面ではソプラノ・ソリストが違うが、どちらも揺らぐような独特のビブラートのかかった歌声。2面のソリストはコロコロ変わる次の音程にもスッと移っていけるタイプで、まったりとした柔らかさをもって良しとする歌声がいかにもモンセラートらしい。しゃぼん玉の中で歌っているようなモワ〜ンとした響きは特徴的。録音状態も良く、カサノバスのほのかに明るさを漂わせたメロディも美しい。でも、いいなあと思いつつ聞いていても、伴奏とテノール等のソロが続くと「コーラスやソロはまだかい?」と、モンセラートの歌う部分が凛々しいだけに、そこをもっと聞きたいという欲求にかられてしまった。 (by Nao) 2004/01/25 up  
ARCHIV 
2533 158 STEREO 
 
ARCHIV 
 198 453 STEREO
 
BASF

harmonia mundi

1972 
  EL SIGLO DE ORO・Altspanische Musik des Goldenen Zeitaltaers (BASF harmonia mundi KHB 21227)LP 1972年録音/指揮:IRENEU SEGARRA

(Seite A)
1.Joan Marques: O vos omnes       
2.Narciso Casanovas: Aestimatus sum       3.Gradauale:Requiem aeternam       
4.Jose Marti: Quem vidistis pastores       
5.Juan Cererols: Salve Regina

(Seite B)
6.Cristobal de Morales: Ave Maria       
7.同: Tu es Petrus       
8.同: Andreas Christi famulus       
9.同: Quanti mercenarii       
10.同: Per crucem tuam

 ノイズが少なくければ美しい歌声が響いてきそうなのですが、盤の状態が悪くチリチリ、サーッとずっと雨が降っている上に、音が揺れたり割れたりするので正確な判断がつきかねるというのが正直なところです。実に惜しい。
 ソロは4曲目のみですが、これは比較的きれいに聴くことができました。りきむでなく流れるでなく抑制のきいた朗々とした歌い方、少し鼻にかかった甘い歌声、「あ〜モンセラだぁ」と実感します。5曲目「Salve Regina」ではノイズのベールをかぶって判別しづらいのですが、かなり私好みのアルト声が聞こえています。B面のモラレスシリーズも全曲ア・カペラで歌われ、曲も良いし聴き応え満天なのに、やはりノイズがお邪魔。モラレスはヴィクトリアより半世紀ほど先に登場し、スペインで活躍した人のようです。なので雰囲気がヴィクトリアと似てるような・・。とくに私のお気に入りは7曲目の「Tu es Petrus」。ちょっと躍動感があり、「トゥ、エス、ペトゥラース♪」というフレーズが耳に残る曲です。    (by Wing) 2004/02/01 up  
BASF

1973 

STEREO KHB 20343
 
CBS

1981  

LSP 15163
 
CBS

1981 
  MUSICA A MONTSERRAT 1881-1981 (CBS/S73639)
ESCOLANIA DE MONTSERRAT i COR DE MONJOS, 15-17 de juny 1981

CARA A
1.Magnificat (Guzman)
2.Laeta quies (Escofet)
3.Inviolata (Rodamilans)
4.Aleph. Quomodo obscuratum est (Ferrer)
5.Ave Maria (Pujol)

CARA B
1.Salve Regina (Segarra)
2.Juravit Dominus (Estrada)
3.Audi filia (Just)
4.Salve Montserratina (Planas)
5.Virolai (Rodoreda)

ジャケットの雰囲気がちょっと珍しくて気になっていたもの。1881年から1981年までの100年間に作曲されたものらしい。セガーラ神父の”Salve Regina”のような現代曲ががあったり、落ち着いて聞ける曲があったり。どの曲も高音部にビブラートがかかり、そこはかとなくモンセラートらしさがにじみ出ている。サラ〜っと聞いてしまうけど、歌唱力は充分でやはり上手い。温もりのある洗練されたコーラスが心地良く、ソロも安定感があって、どっちかというと単調なメロディに彩りをそえている。モンセラートゆかりの作曲家の曲なので、大事に歌い継がれていくのだろうな。
初来日当時に入手出来ていたら、擦り切れるほど聞いたかもしれないけど、いろいろ聞いてきた今となっては、ちょっと感激が薄れてしまったような…声の響きは来日時を彷彿とさせる懐かしい歌声そのものデス。(by Nao) 2008/01/20 up 
Columbia

1961  
  ESCOLANIA DE MONTSERRAT (Columbia CPS 9248)
director:DOM IRENEO SEGARRA

CARA A
LAMENTACION II DEL SABADO SANTO
Solista: SERGIO CASADEMUNT
SALVE REGINA
Solista: SERGIO CASADEMUNT

CARA B
STABAT MATER 
Soprano Solista: RAFAEL SUBIRACHS
Contralto Solista: SERGIO CASADEMUNT


 2枚のアルハンブラを入手するのは難しいかもしれませんが、これなら手に入るかもしれません。
 10インチ2枚分の録音が入っているLPです。スタバト目的でしたが、LAMENTACION II DEL SABADO SANTOがスバラシイ。こんなソロはそれほど存在しません。どの時代どのChoirにもスーパーソリストが存在しているのだと思い知らされます。 SERGIO CASADEMUNTくん。スペインのボーイ・ソプラノの代表格、かも。埋もれた録音を掘り当てたいものです。(by Hetsuji)2013/10/01 tue up 
Columbia 
CPS 9064
 
Columbia

1975 
  MISSA ALMA REDEMPTORIS MATER, ANSELM VIOLA (Columbia/CPS 9063)
SOLISTES:Josep Benet (escola sopra), Joan Villanueva (escola contralt), Xavier Torra (tenor), Francesc Chico (baix), CAPELLA I ESCOLANIA DE MONTSERRAT, Orquestra Simfonica, Director:IRENEU SEGARRA, 録音:1975年頃

CARA A
KYRIE
Christe
CREDO
Et incarnatus
Crucifixus
Et resurrexit
Et in Spiritum
Et vitam
SANCTUS
AGNUS DEI

CARA B
GLORIA.Et in terra Pax
Gratias agimus tibi
Domine Deus
Qui tollis
Quoniam tu solus
Cum Sancto Spiritu

アンセルム・ビオラのミサ曲「アルマ・レデンプトリス・マーテル」(救い主のうるわしき母)。私の中で燦然と輝く1970年代のソリスト、Josep Benet (ソプラノ)と Joan Villanueva (アルト)のソロがふんだんに聞ける。「キリエ」「クレド」などは、歌う構成が変わるごとに歌詞の一節をタイトル化しているので、ちょっと複雑に見えるけど、いたって普通のミサ曲(と今回判明)。でもこの曲「グローリア」が長いので、順番通りに演奏するとA面の途中で「グローリア」が収まらなくなるんですわ。で、丸ごとB面に持ってくるという大胆な事もやってくれている。この後、1989年に同じ曲をレコーディングしているけど、比較すると今回の方がテンポが速くて歌声が濃厚。メロディは軽妙で明るく幸福感に溢れている。勝手にハイドンちっくだな〜と思っているのだけど、そんな雰囲気。ソプラノ・アルトともに音が細かく上下してもブレなくしっかり歌えるし、歌えば歌うほどにノリが良くなって来て、その疲れ知らずぶりはお見事。ソロもコーラスも、モンセラート独特のビブラートやもんわり感がたっぷり。他の合唱団にも歌ってもらいたい曲だけれど、門外不出に価値があるのかも。(by Nao) 2008/03/23 up  
Columbia   
CP 9104
 
 EMI

deutsche harmonia mundi 


LP

1986 
VICTORIA・OFFICIUM・ESCOLANIA MONTSERRAT (EMI deutsche harmonia mundi 1C 157 for UK only:EX 16 9572 3 STEREO 3LP) P.1986 DIR.: IRENEU SEGARRA OSB

SEITE 1:.....27'00
FERIA V IN COENA DOMINI ad matutinum
Lectio prima "Incipit Lamentatio Jeremiae", 4. v. m.  Lectio secunda "Vau. Et egressus est", 4. v. m.     
Lectio terlia "Jod. Manum suam", 5 v. m.      
SEX RESPONSORIA      
IV Responsorium "Amicus meus", 4 v, m,      
V Responsorium "Judas mercator", 4 v. i.      
VI Responsorium "Unus ex discipulis", 4 v. m.

SEITE 2:.....22'46
VII Responsorium "Eram quasi agnus" 4. v. m.     VIII Responsorium "Una hora" 4 v. m.      
IX Responsorium "Seniores populi" 4 v. m. ad laudes:       Canticum"Benedictus Dominus", 4 v. m.
Motetus "O vos omnes qui transitis per viam", 4 v. m., 1572

SEITE 3:.....29'04
FERIA VI IN PARASCEVE ad matutinum      Lectio prima"Heth. Cogitavit Dominus", 4 v. m.     
Lectio secunda"Lamed. Matribus suis dixerunt", 4 v. i.  
Lectio terlia"Aleph. ego vir", 5 v. m.      
SEX RESPONSORIA      
IV Responsorium "Tamquam ad latronom", 4 v. m.   
V Responsorium "Tenebrae factae sunt", 4 v. i.     
VI Responsorium "Animam meam dilectam", 4 v. m.

SEITE 4:......21'56
VII Responsorium "Tradiderunt me", 4 v. m.      VIII Responsorium "Jesum tradidit impius", 4 v. i.    
IX Responsorium "Caligaverunt oculi mei", 4 v. m.   
In adoratione crucis      
Improperia,"Popule meus", 4 v. m.      
Improperia,"Agios o Theos et Sanctus", 4 v. m.

SEITE 5:.....28'43
SABBATO SANCTO ad matutinum      
Lectio prima"Heth. Misericordiae Domini", 4 v. m.    
Lectio secunda"Aleph. Quomodo obscuratum", 4 v. i.  
Lectio terlia"Incipit oratio Jeremiae", 6 v. m.      
SEX RESPONSORIA      
IV Responsorium "Recessit pastor noster", 4 v. m.   
V Responsorium "O vos omnes", 4 v. i.      
VI Responsorium "Ecce quomodo moritur", 4 v. m.

SEITE 6:.....22'06
VII Responsorium "Asliterunt reges", 4 v. m.      VIII Responsorium "Aestimatus sum", 4 v. i.      IX Responsorium "Sepulto Domino", 4 v. m.       ad matutinum      
Psalmus L,"Miserere", 4 v. m. et 4 v. i., Feria V     
Motetus, "O domine Jesu Christe", 6 v. m., 1576, Dominicae in palmis.

  ヴィクトリアの作品だけで3LP。なかなかハードであった。リアルタイムで買って聴いたレコードではあるが、当時の私はこのLPの演奏そのものに関する記憶がないところを振り返ると、もしかしたら、買ったことで満足していたのかもしれない。最後まで聴いたのかどうかもあやしいものがある。(プレーヤにかけてスピーカでは鳴らしただろうけれど)
  今回しっかり聴き直しても、曲想が似ているので、区別も付かない。ただしヴィクトリアの曲は国を問わず少年合唱団の来日演奏会では取り上げられる可能性が高いので、これだけ網羅されていると、中にはどんな曲でもありそうで、コンサート前の予習?や後の思い出に浸ることは出来そうだ。しかしこれだけ聴いても覚えていたのは1曲、VIII Responsorium "Una hora" 4 v. m.だけ、というのも情けないものがあった。ウィ−ン少年合唱団が「うなほらぁ〜」と歌うあれ、である。
  モンセラはソプラノの発声が特異な気がする。石造りの高い天井に響きそうな声をしている。そしておそろしく安定していて揺るがない。ただ私は実際にはヘッドフォンで聴いていて、石を振動させる音を聴いている訳ではないので、細かく言えば、ソプラノの高音域が濁るように聞こえる瞬間があるのはもったいなかった。
  好みの問題だろうが、アルトから出てきて、ソプラノや男声部が透明な膜のように薄く重なり、主旋律をアルトが歌うLectio prima"Heth. Misericordiae Domini", 4 v. m.が、聴いていて好きだった。重なっていく声、ハーモニーの美しさに、聴いている私自身の気持ちが共鳴し振動するのも、合唱を聴く気持ちよさの一つなんじゃないかと思う。セリフと旋律が交互の曲Psalmus L,"Miserere", 4 v. m. et 4 v. i., Feria Vはほとんどお経なのだがこちらも相当に気持ちよかった。(by Hetsuji) 2001/05/27 up
EMI

1972   
ESCOLANIA DEL MONASTERIO DE MONTSERRAT (EMI/J 053-20937)
Dir. Dom Ireneo Segarra P.1972

A
1.VIROLAI DE MONTSERRAT (J. Verdaguer y J. Rodoreda)
2.SALVE "GERMINANS" (I. Segarra)
3.TOTA PULCHRA (P. Casals) Solista:B.Bajet
4.EL NOI DE LA MARE (F. Civil)

B
1.CANCO DE BRESSOL (J. Brahms) ブラームスの子守歌
2.CANCO DE BRESSOL (W. A. Mozart) モーツァルトの子守歌
3.EL PASTOR I LA MARE DE DEU (F. Civil)
4.LA NIT (F. Schubert)  夜
5.EL DESEMBRE CONGELAT (F. Civil)
6.LES DONTZE VAN TOCANT (J. Just)
7.SANT JOSEP I LA MARE RE DEU (F. Civil)

再販ものらしいが、音色・歌声は一貫性があるので同時期に収録されたものと思われる。EP盤”Salve de la Escolania (LA VOZ DE SU AMO/7ERL1.034)”と収録曲が重複するので、これが元の録音でしょうかね。ソリストBuenaventura Bajet の名前が出てくると「1950年代後半?」と思うけど、それも信憑性はどんなもんだか。彼のソロは記載以外にもB面1・2・6・7番で聞けるが、伸びやかで安定感があり、ちょっと可愛らしさも残る魅力的なソプラノ。彼の声が聞けるだけでも幸せデス。
さて内容は、宗教色はあるけどすでに民謡化しているようなご当地ものが多い。歌声が柔らかくって温もりがあって、この時代のモンセラートにも惹かれまする。きちんと歌える力量もあるので安心してメロディを堪能できる。B面3番ではセリフが入ったりするし、全体に明るさがあって、楽しみながらリピートしてしまいましたよ。
ブラームス・モーツァルトの子守歌は、上手いんだけどフニャララ語で歌われるとちょっと違うものを聞いているよう。シューベルトは音の伸ばし方によって単調に聞こえる曲だけど、デリケートに歌ってくれてなかなかの出来。ドイツ系の歌だけを聞いたら、モンセラートとは思わないだろうな。でも、こういう品揃えのレコードって、一昔前には存在すら知らなかったけど、望んでいた内容。有難〜いレコードだと感謝している。(by Nao) 2008/03/23 up   
 EMI

LA VOZ DE SU AMO 
 1J053-20871  
EVEREST 
3196
S-3424
 
deutsche
harmonia mundi

1972 
PERGOLESI/Missa Romana (deutsche harmonia mundi 1C 065-99 717 Q) (P)1972

SEITE 1:
1.Kyrie eleison          
2.Christe eleison          
3.Kyrie eleison          
4.Gloria in excelsis Deo          
5.Laudamus te fuer Sopran und Orchester       
6.Gratias agaimus tibi          
7.Domine Deus fuer Sopran, Ait und Doppelorchester

SEITE 2:
1.Qui tollis....miserere          
2.Qui tollis...suscipe deprecationem nostram fuer 6 Solostimmen und Doppelprchester          3.Qui sedes ad dexteram patris          4.Quoniam tu solus sanctus fuer Sopran und Orchester
5.Cum sancto spiritu

これはテルツとの共演録音である。ただし、説明書きにはKnabensolisten der Escolania Montserrat,Der Toelzer Knabenchor とありアルバムの裏カバー写真を見ると、モンセラートの少年聖歌隊員とテルツの変声後の団員が見えるから、テノールとバス等の男声を修道士からではなくテルツから調達した録音の模様。写真で見る限り、女声はいなかった。が、ソプラノがとても女声女声している。特に一人、ソリストが女声と見まごう成熟した艶のソプラノを聴かせるのだ。禁欲的な修道院の、その聖堂の中で、少年がこんなにも色っぽいソプラノを響かせているなんて・・・。ここまでくると、確かに女声はなくても少年の声でことたりたのだなあと、感心してしまった。肝心の演奏の方は、女声的なB−Sばかりが気になってしまって、ぼう〜っと聴いてしまって。これが少年かと思うと、実に艶めかしい録音なのだ。(もしかしたら女声がどこかに隠れているかも・・・と何度写真をまじまじと見たことか・・・)宗教曲がこんなにも艶めかしいなんて・・・?(by Hetsuji) 2002/02/17 up 
harmonia mundi

1979 

 
JOAN CEREROLS・Missa pro defunctis/Vivo yo/Pues para en la sepultura・ESCOLANIA DE MONTSERRAT(harmonia mundi 1C 065-99715)(P)1979 Ireneu Segarra, Leitung

SEITE 1:MISSA PRO DEFUNCTIS 4 vocibus Im Wechselgesang: einstimmiger Chor(cantus planus) und vierstimmiger Chor (CATB) mit Generalbass
1.Introitus           
2.Kyrie          
3.Graduale          
4.Sequentia           
5.Offertorium

SEITE 2:
MISSA PRO DEFUNCTIS
4 vocibus:CATB
1.Sanctus           
2.Benedictus           
3.Agnus Dei           
4.Communio           
5.Responsorium
6.VIVO YO(Villancico)vierstimmig:CcAT
7.PUES PARA EN LA SEPULTURA(Tono)vierstimmig:CcAT

初来日のおりのTV放映で聴いた合唱が余りにも印象的で、それを光や水や空気のように希薄な合唱・・・と長い間、思い込んで誤解していたために、だいぶ時を経たのち、LPやCD等で、初来日のライブ以外の録音を聴いて、今まで抱いていたイメージとは違う、合唱が醸し出す人間くささに、実は戸惑っていた。・・・が、79年プレスのこの盤から、聞こえてくる少年たちの合唱は、初来日のあの声のイメージの片鱗がある。もちろん、修道士たちも入っているので編制も万全。適度に生身の人間を感じさせる声だけれど、声の周辺の空気の雰囲気がところどころどこか神聖。もしかしたら、のこぎり山で聴いたら、こんな感じに聞こえるのかなあ、と思って聴いた。コンサートでも聴けるMISSAはいくつもあるのだろうけれども、このCEREROLS のMISSAは、のこぎり山の聖堂で聴きたい。気持ちがかき乱させるような旋律は無く、聴く者を、深く内省へと向かわせる作品のような気がする。何よりこの盤には、「私がイメージするモンセラートの音」にわりあい近い音が収録されているのも良い。(by Hetsuji) 2002/02/10 up 
harmonia mundi

1973 
   SPANISH CHURCH MUSIC/CRISTOBAL DE MORALES(1500-1533) (harmonia mundi KHB 20343) Recorded at Montserrat C1973
Director:P.Ireneu Segarra OSB

Side 1:
Missa Quaeramus cum pastoribus for 5 Voices  1.Kyrie......4:15       
2.Gloria......5:15       
3.Credo......9:15

Side 2:
4.Sanctus......5:12      
5.Agnus Dei......5:00
6.Motette Exaltata est Sancta Dei Genitrix for 6 Voices......6:30

録音技術の関係で音の粒子(こんな言い方があるとは思えないけれど)が粗く採録されている。ザラザラした感じの音で、モンセラっぽい粘り感が薄い。そういう曲なのかもしれないが、歌い急いでいるようにも聞こえる。今の技術が有れば、彼らのホームグランドであるモンセラート修道院の響きをとらえることが出来たかも知れないが、聞こえてくる一つの音の広がりの幅が狭い。それからテノールのソリスト(先導的な役割の声)が声を抑えた感じなのも、コンサート系聖歌隊とは趣を異にする。(by Hetsuji) 2001/05/27 up
deutsche
harmonia mundi 
 
HM 20332
LPL 5206 1Y
 
deutsche
harmonia mundi

1976 
クラウディオ・モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り/童貞マリアの晩歌 (deutsche harmonia mundi ULS-3205-6H 2枚組)LP 1976年録音/指揮:イレネウ・セガーラ神父

(Side A)
1.レスポンソリウム:神よ われを助け給え.....2:17    
2.詩篇109:主は言い給えリ.....8:13       
3.コンチェルト:われは黒し.....3:41       
4.詩篇112:しもべらよ 主を讃めたたえよ.....6:33   
5.コンチェルト:麗わしきかな.....3:32

(Side B)
6.詩篇121:われ よろこびに満てり.....6:31      
7.コンチェルト:二人のセラピムが.....5:28       8.詩篇126:主が建て給わずば.....4:09       
9.コンチェルト:天よ ききいれ給え.....8:27

(Side C)
10.詩篇147:エルサレムよ 讃めたたえよ.....4:22   
11.<聖マリアよ われのために祈り給え>にもとづくソナタ.....7:12       
12.讃歌:めでたし 海の星.....8:12

(Side D)
13:マニフィカト.....18:35

(独唱)
モンセラート修道院聖歌隊員(2名)
プロ・カンツィオーネ・アンティカのメンバー(James Griffett(Tenor), Stephen Roberts(Tenor-Bariton), David Thomas(Bass-Bariton), Michael George(Bass-Bariton)

 「セガーラ神父は、とりわけスペイン、イタリア、フランスで取り入れられているシステマティックで徹底した歌唱訓練を少年達に施し、明るくて丸みのある母音唱法を徹底的に教え込み、決して張り合わない柔軟性のある美しい響きを得ることに成功した。」と解説にありました。ここでは、まさにそのような歌唱を堪能できます。ソプラノソロの少年隊員もものすごく安定した伸びやかな声を響かせます。ソリスト2名の写真が小さく載っていましたが、かなり大人っぽい子達です。
 曲の方はというと、11曲目の「<聖マリアよ われのために祈り給え>にもとづくソナタ」で、楽器の「タッタカタッタカ〜〜」といういそがしさとは対照的に、合唱は少年達だけで「サーンタマリーア」とのみゆったりと歌われます。それが2つの全然違う主題がひとつになっているようで、妙に耳に残りました。12曲目の「めでたし 海の星」なんかも「これぞモンセラ美ぞ!」とツボにはまった旋律なので気に入っています。マニフィカトの出だしなんかも綺麗。ただ、すぐにテノールソロが腹筋を使いはじめますがね。。。それから私的な希望を述べさせてもらえば、7曲目の「二人のセラピムが」はソプラノ二人で歌って欲しかったです(実際はテノール二人)。でも5曲目「麗わしきかな」は、生で聴いたら鳥肌ものであったろうソプラノ二重唱がまさに麗しきかな!ブラヴォーであります。
 その他曲の詳しいことは、ぜひともレーゲンスのところのHetsuji氏のご紹介にjumpしてくださいませ。  (by Wing) 2004/01/18 up 
deutsche
harmonia mund 

ULS-3207-H
 
 
 deutsche
harmonia mundi




1977
TOMA'S LUIS DE VICTORIA ビクトリア:死者のための聖務曲集−皇太后マリアをいたむレクイエム−(deutsche harmonia mundi URS-3204-H) 録音:1977年3月 指揮:イレネウ・セガーラ神父

Side A:
I.ミサ・プロ・デフンクティス<レクイエム> Missa pro defunctis<Requiem>
1. イントロイトゥス<入祭の歌> Introitus.....5:30
2.キリエ<あわれみの讃歌> Kyrie.....2:25
3.グラドゥアーレ<昇階の歌> Graduale.....3:27
4.オッフェリトリウム<奉納の歌> Offertorium.....4:25  
5.サンクトゥス/ベネディクトゥス<感謝の讃歌> Sanctus und Benedictus.....3:12      
6.アニュス・ディ<平和の讃歌> Agnus Dei.....2:15

Side B:
7.コンムニオ<聖体拝領の歌> Communio.....3:24    
II.モテトゥス:悲しみのうちに引き戻されて Motectum:Versa set in Luctum .....3:35
III.レスポンソリウム:主よ、われを解き放て Responsorium:Libera me, Domine.....11:26
IV.レクツィオII:わが魂はなえ Lectio II : Taedet animam meam.....3:28

  レーゲンスで聴いたヴィクトリアのイメージが消えないうちにモンセラートのでも聴いてしまおうと選んだLPである。訓練されきった音というイメージが全面に出るレーゲンスと比較すると、モンセラートのこの録音は、ひとりひとりの声が自然に聞き取れる歌い方なのが最初災いしてどこか音が甘く、正直、レーゲンスの後の合唱としては素人っぽく聞こえた。
  ところが繰り返して聞き込んでいくに従って、いかにも自然な発声(に聞こえる)で、最初、女声とも少年声ともつかなかったソプラノが独特の艶をもって輝き始め、静かで自然なる声が故に、素朴で敬虔な音の中に、ヴィクトリアの哀しみさえ感じさせる気がしてきた。
  スペイン出身のヴィクトリアという作曲家は、9歳で父を亡くし10歳で聖歌隊員として歌い始めてから、17歳でローマに留学し、広く名声や地位を得る。だが彼は全てを返上し20年後に故国に戻り、生涯を神に捧げた作曲家だった。(と思う)皇太后マリアが75歳で逝去した折りに創作されたこの作品は、彼の最後の作品であり彼の代表作でもある。
  私は生ではモンセラートを聴いていない。
  この録音は初来日の3年前にあたる。初来日の折りのTV放映で聴いた音にあまりにも清らかすぎる印象を持って「希薄な心の空気の音」「天上の光の音」として私の記憶に残り続けていたために、実際にLPで聴くと、逆に声に人間臭さを感じてしまってとまどった。ただし、モンセラートの合唱に感じる人間臭さは、神が己の姿に模して創ったという「人間の原型」の匂いのような気がする。生きる厳しさの中で耐えながらも失わない「純」の強さも合唱に感じる。彼らの精神の問題である。(by Hetsuji) 2001/05/27 up 
 deutsche
harmonia mundi
 
 
STEREO ULS-3200-H
 
harmonia mundi

1974 
53声部のザルツブルク大聖堂祝典ミサ曲と讃歌(Harmonia mundi URS-3156-H) 1974/8/14(水)ザルツブルク大聖堂におけるコンサートライブ
管弦楽:コレギウム・アウレウム合奏団(オリジナル楽器使用)/モンセラート修道院聖歌隊/テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲルハルト・シュミット・ガーデン)/コンサート・マスター:フランツヨーゼフ・マイアー指揮:イレネウ・セガーラ神父

Side 1:
ミサ曲 
1. キリエ   
2.グローリア     
3.クレード(その1)

Side 2:
1.クレード(その2)    
2.サンクトゥスとベネディクトゥス     
3.アニュス・ディ
4.讃歌「汝ら太鼓を打ちならせ」

  解説者の渡邊学而氏は、この演奏会に列席されて「ザルツブルクのドームの構造や残響・雰囲気すべてを計算に入れて創られた作品をオリジナルな形で演奏したと言うことは音楽が単に演奏の良し悪しだけで成立するのではなく、その場に居合わせたものが目で感じ耳で感じ、身体全体で体験したすべてのものが総合されて音楽を構築している。それが音楽なのだ」の旨が記しておられる。
  同時に、教会における宗教音楽は、1つの楽節が終わり次の楽節が歌い出されてもまだ前の音が残り、音の重なりに独特の効果を生むことを計算し、残響を意識したつくりになっていることにも触れ、ビブラート唱法、奏法は音の響きを濁らせるので、高音域に少年合唱を使うのは、ビブラートのない純粋な音を得るため、としている。
  しかし。演奏会に列席していたら或いは、感動の中に私もあったかもしれないが、正直なところ、このLPが音楽に聞こえた時間は極端に少なかった。指揮はセガーラ神父だが、モンセラートの音が感じられない。全編、腹筋運動と発声練習に終始したように感じた。音符を辿って音を出してもそれだけでは音楽とは言えないと思う。当時は「53声部=すごい」的な感覚で聴いたけれども、今はそれだけでは退屈で聴けそうにない。(by Hetsuji) 2001/05/27 up 
LONDON   NOCHEBUENA EN MONTSERRAT en el siglo ]XV
OFICIO DE MAITINES DE NAVIDAD (Dom Narciso Casanovas, monje de Montserrat) (LONDON/TW 91167)

CAPILLA Y ESCOLANIA DEL MONASTERIO DE MONTSERRAT, Soprano solista:Buenaventura Bajet. Con acompanamiento de gran organo y orquesta, Director:DOM IRENEO SEGARRA, 録音年:1956年頃

Cara 1
INVITATORIO 《Christus natus est nobis》 - a doble coro
RESPONSORIOS 《Beata viscera》 - a dos voces
《In principio》 - a dos voces
《Beata Dei genitrix》 - a dos voces
Cara 2
RESPONSORIOS 《Angelus ad Pastores》 - a tres voces mixtas
《Descendit de coelis》 - a dos voces
《Ecce agnus Dei》 - a doble voces

長々としたタイトルを見てクラっとしたけれど、カサノバスと見覚えのあるソリストの名前に胸を撫で下ろす。録音年の記載は無いが、1956年頃の録音物にソリストBuenaventura Bajetの名前があるので、その頃のものかと思われる。未確認ながら、手持ちの録音でも古いものになると思うと感慨深いですなあ。でも、途中で気が付いたんです、後年Alhambraレーベルから再販されているものと同じだって。曲もソリストの声も、な〜んか聞き覚えがあったんだ。音はこのLONDONの方が優れてマス。
パソコンで録音しながら聞いたのだけど、近年の録音に比べて音の出力差が小さいのがよく分かる。耳に優しく聞こえるのは、音は出ていても入力レベルが突出していないからでしょうかね。
カサノバスはモーツァルトかと思うような気持ちのよい軽快なバロック調の曲もあって、とても受け入れやすい。ほとんどエスコラーニア(少年)で歌われ、個々の実力の高さを感じさせるが、モンセラートにしてはあっさりとまとめている。古い録音ほど濃厚というわけでもないんだ。もんわり感はあるのだけど、素朴さ・敬虔さより華やいだ雰囲気が先行している。
時折入ってくるBuenaventura Bajet(ブエナヴェントゥラ?何て読む?)のソロが印象的。しなやかに伸びる高音・安定感のある中低音に、ごく自然と波動がかかって響いて来る。まったりとした歌声で、環境が違えばオペラの子役だってこなせるタイプ。圧倒的にソプラノの存在感が大きいんだけど、デュエットでのアルトのソリスト名は記載が無かった。
1枚を通じて、修道院の抑制されたイメージの無い、心浮き立つ演奏。   (by Nao) 2006/05/05(Friday)up 
Lumen

1960 
  JOAN CEREROLS / Missa pro Defunctis (Requiem) (Lumen/AMS 9)
CAPELLA ET ESCOLANIA DE L'ABBAYE BENEDICTINE DE MONTSERRAT, sous la direction de Dom Ireneu Seggara o.sob., 25 JANVIER 1960

FACE 1
1. Introit
2. Kyrie
3. Graduel
4. Sequence
5. Offertorie
FACE 2
1. Sanctus
2. Motetto
3. Agnus Dei
4. Verset de Communion
5. Libera me

セレロールスの録音は数多いけど、音の良いとされる仏Lumen盤へのこだわりを持つ人がいるのが分かる。こういう繊細で空気感のある演奏は、直接レコードで聞いて何ぼのものだねえ。モンセラート独特のもわもわ&うねうね感はあるのに、心地良すぎて眠気に襲われるような清涼さも漂ってくる。各パートの織り成す歌声が絡み合って、柔らか〜く響いてくるのだけど、どこで音を拾っているのか不思議なくらい自然に聞こえる。今のように凝っていない方が、この手の録音には合っているのかも。小さいプチプチは入るけど、それもまた味と思える、心和む演奏。    (by Nao) 2006/06/09(Friday)up 
montserrat




1987.4 
  CANTS DE L'ESCOLANIA-W, ANGEL RODAMILANS(1874-1936), CANCONS A VEUS BLANQUES (montserrat/DAM-4008)
ESCOLANIA DE MONTSERRAT, ORGUE:GREGORI ESTRADA, PIANO:VICENC PRUNES, Director:Ireneu Segarra, 31 marc-2 abril del 1987

Cara A
1.La Mare de Deu un lliri plantava (Verdaguer)
2.Moreneta de la Serra (Amigo)
3.La Margarida (Verdaguer)
4.El vostre nom Maria (Anonim)
5.Lo llit d'espines (Verdaguer)
6.Salve Regina

Cara B
1.Llegenda de Sant Nicolau
2.Poema musical (Anonim)
3.Himne a Sant Nicolau (Aixela)
4.Virolai (Rodoreda)

montserrat/DAMナンバーシリーズの1枚。1970年代から1980年代にかけて、モンセラートならではの選曲でレコーディングされており、CD化されているものは少ない。ANGEL RODAMILANの曲だけの録音ものという点で貴重かもしれない。どことなくカザルスのメロディを彷彿とさせるメロディで、短調だけど明るくて、長調なのにもの悲しさを含んでいるという不思議な曲想。その中でもRODAMILANといえば”La Mare de Deu un lliri plantava”と”Himne a Sant Nicolau”が思い浮かぶ。民謡をアレンジしたような素朴な味わいの曲で、これをモンセラートが歌うと、もんわりまったりの独特の世界に入っちゃうんですわ。ラストの”Virolai”はとても落ち着きのある歌い方。オルガンがいつもより前面に演出されていて、ピシッと引き締まった雰囲気にまとまっている。 (by Nao)2013/07/01 mon up
montserrat

1983  
  CANCONS POPULARS DE NADAL (montserrat/DAM- 4004)
ESCOLANIA DE MONTSERRAT,
DIRECTOR:IRENEU SEGARRA,
Solistes:
Miquel Cobos, Jordi Gonzales i Xavier Mundoza (Tiples),
Joan Alfonso (Contralt),
Piano:Vicenc Prunes
Date de l'enregristrament:3-4 marc 1983

Cara A
1.La Mare de Deu quan era xiqueta (聖母が幼なかりしころ)       
2.Les dotze van tocant       
3.El desembre congelat       
4.El cant dels ocells (鳥の歌)

Cara B
1.Els pastorets       
2.Nit de vetlla       
3.Alla sota una penya       
4.El noi de la mare (甘えん坊の息子)       
5.Les setmanes de Daniel

カセットテープでWingさんが既に紹介済みのカタロニア民謡集で、録音データの記載あり。来日公演でもカタロニア民謡はたっぷり歌ってくれたけど、ピアノ伴奏や編曲がそのままの雰囲気。原曲は素朴なのだけど編曲が心憎いまでに上手くて、過去の録音よりも格段にアーティスティックな仕上がりになっている。”La Mare de Deu quan era xiqueta”は物憂げな雰囲気の中にストーリー展開があって聞きどころ。モンセラートの声質と絡み合っての効果もてき面。モンセラートはあまり大きく口を開けて歌わない。(テルツの半分以下かも) 歌う際に純粋な母音の「ア」が少なく、それもくぐもって聞こえる理由の一つかなと思っていた。そもそも、カタロニア語の母音の種類は複雑で、閉じた「ア」の発音になる事も多いらしい。全部ひっくるめてモンセラートの特徴になるんだなと、しんみり浸って楽しみました。 (by Nao)2013/08/01 thu up 
montserrat

1983 
  RESPONSORIS I CANTICS DE LES MATINES DE NADAL (montserrat/DAM-4003)
ESCOLANIA I CAPELLA DE MUSICA DE MONTSERRAT, DIRECTOR:IRENEU SEGARRA, ORGANISTA: GREGORI ESTRADA,
Solistes:Miquel Cobos (Tiple),
Xavier Bardolet (Contralt),
Jordi Ricart (Bariton),
Lluis Juanos (Rapsode)
Date enregristrament:28 febrer-2 marc 1983

Cara A
1.LA PARAULA ES VA FER CARN (Ireneu Segarra)
2.AVUI EL REI DEL CEL (Odilo Planas)
3.OH GRAN MISTERI (Gregori Estrada)

Cara B
1.CANTICS DEL TERCER NOCTURN (Ireneu Segarra)


雪景色のジャケットが印象的。指揮者・セガーラ氏やオルガニスト・エストラダ氏の曲が収まっている。中味は独自性が強くて、なかなかにハードだった〜。こういうの、生演奏だと感動するんだろうけど、自分の意思でいつでも聞けるメディアでとなると、敷居が高い。”OH GRAN MISTERI”は「鳥の歌」をモチーフにしたメロディにちょっと和む。2面はセガーラ神父作曲の、バリトンのソロとコーラスで綴られるカタロニア語のオラトリオのような曲。セガーラ神父の温和な雰囲気からは想像しにくいバリバリの現代音楽で、聞き終えると満足感はあるけど感動とも少し違うような微妙な感じかな。でも、モンセラートの地で、所縁の方々の曲を聖歌隊が歌う事に価値があるのでしょうね。 (by Nao)2013/08/01 thu up
 montserrat

1982
  AMSELM FERRER (montserrat/DAM-4001)
ESCOLANIA I CAPELLA DE MUSICA DE MONTSERRAT, DIRECTOR:IRENEU SEGARRA, ORGANISTA:GREGORI ESTRADA, Data:8,9 i 10 febrer 1982

Cara A
1. HIMNE A LA MARE DE DEU MONTSERRAT
2. LAMENTACIO U DEL DISSABTE SANT
3. SALVE MONTSERRATINA

Cara B
1. MISSA "ABBATIALIS"
2. HINME DE LA FESTA DE SANT BENET

Anselm Ferrer (1882〜1969)は、過去に彼の曲の10インチ盤もあるし、読めない解説を眺めるとモンセラートに所縁の深い方らしい。印象的なのは1曲目の”HIMNE A LA MARE DE DEU MONTSERRAT”。黒い聖母マリアを讃える華やかなメロディや音の移行の仕方が、聴き馴染んだモンセラートのイメージにピタリ合っている。気に入ると訳分からなくてもカタロニア語で一緒に口ずさむ私、”O catalans !”と一緒にハモリましたよ。宗教曲である事を忘れてしまいそうな、中盤の穏やかで優美なメロディも聞き惚れマス。そして、どの曲もモンセラートが歌ってこそというオリジナリティを感じる。
録音は来日の半年前。グレゴリオ聖歌のバリエーションのような曲や、細かく漂うビブラートの強い箇所を聞くと、当時と重ね合わせてシミジミしてしまう。他の合唱団と一線を画す独特の歌唱が、ちょうどこんな感じだったの。当時入手が叶わなかったものをこうして聞ける事はもちろん、それが Anselm Ferrer であったのもうれしい。生誕100年を記念しての録音だったのかもしれない。   (by Nao) 2006/04/27(Thursday)up 
montserrat  
3001

(紙袋入り)
 
montserrat 
2002
 
PHILIPS   
6397 021
 
 schwann

1979
  JOAN CEREROLS/VESPERES DE LA MARE DE DEU (schwann/DAM-4005)
ESCOANIA I CAPELLA DE MUSICA DE MONTSERRAT, ARS MUSICAE, Xavier Sacanell i Albert Bardorlet (Sopranos), Gregori Estrada (Orgue), DIRECTOR:IRENEU SEGARRA, Data:Marc 1979

Cara A
1.Salve Regina
2.Dixit Dominus
3.Laudate Pueri
4.Laetatus sum
5.Nisi Donimus

Cara B
1.Magnificat
2.Ave Maris stella
3.Ave Regina caelorum
4.Alma Redemptoris mater
5.Regina caeli

ライチのCDジャケットと同内容。来日コンサートで隊員が楽器を演奏しならが歌っていた”Salve Regina”は、そういえばこのセレロールスの曲だった。何度聞いても、しみじみ地味な曲だ。でもこれをビブラートのかかった声で歌うと、じんわり味わいが出てくるんですね〜。真っ直ぐな声で歌っちゃいかんのデス。ゆったりとした繊細な曲を歌うのは意外と難しいのだろうけど、難無くこなしている。心穏やかに聞ける1枚。(by Nao) 2008/05/25 up 
 schwann  
 AMS 2611 Stereo
 
schwann

1979
 AMS 2609 STEREO "Narcis Casanovas/Sakramentsmusik aus Montserrat" (schwann/AMS 2609)
Josep Benet/Angel Argiles:Knabensoprano, Joan Villanueva/Francesc Mestre:Knabenalt, Xavier Torra:Tenor, Miquel Estrade:Bass, Lluis Sedo:Violoncello, Gregori Estrada:Orgel/Capella i Escolania de Montserrat, Leitung:Ireneu Segarra P.1979

Seite 1
1.Lauda Sion Salvatorem(Chor & Soloquartett)     
2.Laudis thema specialis(Soprane & Cello)      3.Ego sum panis(Soprane)      
4.O quam suavis(Sopran & Alt)      
5.Transiturus(Chor & Solosoprane)

Seite 2

1.Magnificat(Chor & Sopransolo)      
2.Laudate pueri dominum(Sopran & Alt)      
3.Genitori T(Alt & Tenor)      
4.Genitori U(Sopran & Alt)      
5.Genitori V(Sopran & Bass)      
6.Salve Regina(Chor & Soloterzett)

モンセラートは'82年の来日公演を聴いて強烈に惹かれた聖歌隊だ。カサノバスはモンセラートには欠かせないレパートリーだが、このLPでは全曲BS・BAのソロを聴くことができる。精鋭を集めたモンセラートの実力は言わずと知れたところで、歌声は抑制の効いた独特の響きを持っている。カトリックの総本山的な聖歌隊なのに、歌うレパートリーは何でもありという柔軟な一面も持ち合わせている。が、何を歌っても少しもやに包まれたようなまろやかな歌い方は変わらない。ソリストたちは柔らかいビブラートを響かせて歌っているが、これが上手い。コーラスもソロも安定していて、疲れず聴かせてくれる。この中での私のお気に入りは「マニフィカト」。'82来日時にも歌われた、ソロと合唱の掛け合いが華やかな曲だ。地味なイメージのあるモンセラートだが、禁欲的な修道院の聖歌隊とは程遠い、温もりや素朴さに惚れ込んでいる。(by Nao) 2001/04/29 up 
vergara    
14.015.I
 
vergara  
14.008.SL
 
vergara 
14.007-SL
 
 vergara

ARIOLA

11.6.001 L
AMS10
 
  vergara
11.3.001/2 P
 
 vergara

1964
  DIUMENGE DE RAMS A MONTSERRAT (vergara/11.0.004L)
ESCOLANIA, CAPELLA DE MUSICA COR DE MONJOS I POBLE FIDEL, 1964

1
BENEDICCIO DEL RAMS I PROCESSO:
1.Hosanna filio David
2.Procedamus in pace
3.Gloria, laus et honor
4.Ave, Rex noster (Ireneu M. Segarra)
MISSA:
5.Introit
6.Kyrie XVII
7.Dominus vobiscum
8.Oremus
9.Passio
10.Credo I

2
11.O Domine Jesu Christe (T. L. de Victoria)
12.Prefaci
13.Sanctus XVIII
14.Consagracio
15.Per omnia
16.Agnus Dei XVII
17.Comunio:Ecce Agnus Dei. Domine non sum dignus. Pater, si fieri potest (Segarra)
18.Dominus vobiscum
19.Ite, Missa est
20.Benediccio final
21.Salve 《In coelo assumpta》 (A. Perez Moya - Segarra)
22.Virolai (Verdaguer - Rodoreda)

モンセラートの日曜ミサを録音したもの。最初に聞いた時は退屈に感じて感想に至らなかったけど、時間をおいて聞き直すと、歌も雰囲気も良いではないの。間違って2面から聞いたらヴィクトリアで、「あ、上手〜い」と。普段のミサでこんな風に歌われたら、メロメロになっちまいます。朗読と歌が混じって、曲目のどのあたりを進んでいるのかは把握しにくいが、声は女声かと思ってしまう程ビンビン伝わってくる。モンセラートの歌声はその時々によって、濃かったり薄かったりいろいろ。あまりにサラリとしていて拍子抜けする事もあるけれど、これは濃い方だね。そして、モンセラートのミサの締めくくりはいつも「ビロライ」のよう。ミサに参列した人に配られるらしきパンフレットにも、この曲の楽譜と歌詞が載っていた。やはり夢のひとつは、モンセラートのミサで「ビロライ」を歌う事だなー。(by Nao) 2007/12/15 up 
vergara    
769-TL
AMS 51
 
vergara 
707-TL
 

sounds’Library
 sounds.library@gmail.com

(お返事は出来ないと思います)