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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

モナコ聖カテドラル少年合唱団LES PETITS CHANTEURS DE MONACO





CD 

1991
  LES PEITIS CHANTEURS DE MONACO (Label不明 MC 98000) (C)1991 / Direction: Philippe DEBAT

1.PSAUME POUR S.A.S LE PRINCE.....1:21
2.Schutz:RORATE COELI DESUPER.....2:38
3.Carissimi:O PIISSIME JESU.....4:30
4.Charpentier:BENEDICTUS.....0:57
5.Charpentier:TANTUM ERGO.....1:59
6.Campra:TOTA PULCHRA ES.....3:00
7.Couperin:VENITE EXULTEMUS.....4:26
8.Clerambault:O FELIX MARIA.....2:33
9.Faure:MESSE BASSE.....2:11-2:20-2:24-2:26
10.Faure:PIE JESU.....3:01
11.Ropartz:SUB TUUM PRAESIDIUM.....2:10
12.Reger:MARIA WIEGENLIED.....1:47
13.Brahms:PHANOMEN.....2:57
14.Casals:NIGRA SUM.....3:58
15.Bergonzi:U CAMPANIN DE SAN-NICULAU.....3:45

Solistes
Jean-Marc MANIVET, Nicolas LAURENT

 これは彼らが94年に来日した際に購入したアルバムです。ジャケットの中央、銀色の文字は先生にいただいたサインだったはず・・・がもはや読めず。何て読むんだろう、これ??
 さてこの来日時が私の初めてのこの合唱団との出会いだったわけですが、勝手に想像していた響きと違っていて意外に思ったことを記憶しています。勝手に想像しておきながらそんなこと思うのもどうよって感じですが、なんか可愛らしい声のイメージを抱いていたんです。そうしたら実際は結構太めのすこしくぐもった木管系のぼわ〜んとした響きでした。もちろんこのアルバムもそう。鼻にかかったその響きはちょっとモンセラと似た雰囲気も感じられました。でもモンセラよりもフワっとした軽さがあります。その軽さと柔らかさのためか2曲目ではシュッツの曲を歌っているのに、なんかシュッツの堅苦しさが無くて妙な感じ。まぁそれはそれで不思議な魅力をかもしだしているのですが、やはりシャルパンティエやカンプラ、フォーレなんかのフランス語圏の作曲家の曲の方が秀逸です。8曲目クレランボーの曲では、柔らかいその響きの魅力が遺憾なく発揮されています。フォーレの小ミサ曲でもビブラートのかかった独特な歌い方で、ふわっと舞い上げられかのごとく浮遊感を覚えました。極上のフランス系エッセンスを楽しみたいときにはおすすめの1枚かなと思います。
 ところで彼らは、昨年(2004年)韓国と中国のツアーを行ったようです。最初は宣伝が不十分だったため客の入りがよくなかったそうですが、そのうち口コミで良いコンサートだという話が広まって最後には大勢の観客を獲得したとのこと。私が行った94年のコンサートもお洒落で可愛いオペレッタがあったりしてとても楽しいものだったことを記憶しています。ぜひともまた日本にも足を運んでもらいたい合唱団です。        (by Wing) 2005/01/21(Friday)up 
CD    摩納哥王室少年合唱団 LES PETITS CHANTEURS DE MONACO

Sopano solo: Remy MATHIEU
Alto solo: Eric BONNARD

1.Serve bone et fidelis
2.Cantate Domino Canticum Novum
3.Den Tod (extrait de la Cantate 4)
4.Fac ut ardeat (extrait du Stabat Mater)
5.GruS
6.Ave Maria
7.Salve Regin

Messe Basse
8.Kyrie
9.Sanctus
10.Benedictus
11.Agnus Dei

12.Klaptanz (extrait de Hansel et Gretel)
13.Les vepres sonnent
14.Le paradis
15.The road to Ballydare (chanson irlandaise)
16.Joshua! Fut the battle of Jericho
17.O my Luve's like a red rose
18.Les feuilles mortes

Trois chansons folkloriques de Monaco
19.La Montecarlienne
20.Vegnivenetutia canta
21.Piam' u fresce

声の響きが大人びていてかつ女声的です。なので最後の方の枯葉が似合っていましたし、宗教曲すらシャンソンに聞こえました。昔だったら、このような来日した少年合唱団のCDは日本でも作られたのに、と思いました。残念です。どのような状況下で採録されたのかわかりませんが、音があまり良くないです。どんなふうに良くないかというと、歴史的録音ということで、傷ついたレコードの音源から傷を削除してCDを作ったりしていますが、その手のCDの音はリアルではなくて、輪郭が滲んだような臨場感に欠ける音なのですが、それに似ていると思いました。音そのものが貧しいような気がしました。残念です。
 合唱は、やわらかくまろやかです。張り詰めず、ゆったりとしています。ただ、ソプラノ部の方が、特にも、音を口の中で籠らせているようで、濁って聞こえます。・・・音が汚れている感じがします。ですが、クリアである、もしくは濁って聞こえるという嗜好は、聞く方の私の感性なのだと思いますので、それはHetsujiの感性では、ということでお願いします。この録音に関していえば、私には濁って聞こえるということです。曲はあまり宗教的には聞こえませんでした。その傾向は、ソロにも現れていると思います。どう聴いても完璧な状況下で録音したとは思えないので、私の感想は割り引いて読んでください。曲に表情が無いと言うか平坦で平凡に聴こえます。他の録音で感嘆してワクワク聴いた私は何処へ行ったのでしょう? みたいでした。ただ、ヘンゼルとグレーテルを聴いたときに、響きが大人びているのが、平坦に聴こえる原因かもしれないとも思いました。残念ですが、この録音はモナコのベストとは言い難いです。私の嗜好的にはベターでもないです。スタジオ録音だとしても、コンサート録音にしても、不思議でした。  (by Hetsuji)2016/08/14 SUN UP
 1994  
 1994   CONCERT TOUR
1994.7.17-8.2
 1986    
 1986    CONCERT TOUR
1986.7.4-7.22
LP 

1986
  LES PETITS CHANTEURS DE MONACO(90126)
SOUS LE HAUT PATRONAGE DE S.A.S. LE PRINCE DE MONACO Enregistrement effectue en la Cathedrale de Monaco les 9, 11 et 12 avril 1986.
DIRECTION:Philippe DEBAT
SOLISTES ENFANTS: Thierry MAGGI, Bruno HABERT, Sopranos/Yannick PERRET, Mezzo Soprano/Alexis MUSEUX, Alt

FACE 1:
1.Exultate Deo SCARLATTI        
Trois motets a voix egales F.MENDELSSOHN
2.Veni Domine        
3.Laudate Pueri        
4.Beati Omnes        
5.Surrexit Pastor        
6.Tulerunt        
7.Surrexit Christus
8.Terzet "Die Engel" F.MENDELSSOHN

FACE 2:
1.Ave Maria BRUCKNER        
2.Pie Jesu (du requiem) FAURE Sop.Solo:Thierry MAGGI
Missa Brevis B.BRITTEN
3.Kyrie        
4.Gloria        
5.Sanctus        
6.Benedictus        
7.Agnus Dei
8.Justorum animae H.CAROL        
9.Berceuse du Ruisseau F.SCHUBERT

  モナコ聖カテドラル少年合唱団の1986年来日時のコンサートに出かけて彼らの歌声を聴いた幸運な人は? この盤に納められている歌声は、録音年その他から、おそらく初?来日当時そのままの歌声と推察。素晴らしい。
  んんん?・・・と気になったのはただ1点のみ。合唱の時、高音処理で、誰かたぶん1人(か2人)なんだろうけれど、口の中で音を籠もらせる(濁らせる)ので、音が上がりきらないように聞こえることがあったことくらい。それ以外はマイナス材料は何もない。加えて収録プログラムの魅力的なこと。
  限りなくやさしく羽のようにふわ〜っとやわらかい合唱。あるいはふにゃにゃにゃにゃ〜と芯がない歌声。この歌い方が、ソロになると俄然、威力を発揮する。「4.Beati Omnes」の出だしのデュエットの美しさは比類無い。繊細なレースのように軽くス〜ッと薄く伸びるソプラノ・ソロの、ゆるやかなヴィブラートを聴いて欲しい。
  な〜んて、来日時のプログラムのメンバーリストを見ると、この盤のソリストたちの名前はあるし公演でも歌われた曲満載のようだし、この盤のプログラムを生で実際に聴いた幸運な人が国内には、いるんだろうなあ。曲名だけではわからないと思うが、これは意外とソリストの活躍が目立つ盤でもあるので、時期的にも良かったんだろうと思う。コンサートへ行きたかった・・・。
  なにより、聴いているだけで穏やかにやさしくなれるような歌声です。(by Hetsuji) 2002/09/29 up 
 LP

1983.5.
2,9-10
  POLYPHONIES SACREES EN LA CATHEDRALE DE MONACO

FACE I
1.MESSE "DE LA RESURRECTION" Henri CAROL
KYRIE
GLORIA
SANCTUS
BENEDICTUS
AGNUS DEI
2.POURQUOI CHERCHER PARMI LESMORIS
3.PSAUME "DE PROFUNDIS"
4.PSAUME"DE LA TOUSSAINT"

FACE II
1.LA CHAPELLE DE VERSAILLES AU TEMPS DE LOUIS XIV
2.SERBE BONE ET FIDELIS
3.TRISTIS EST ANIMA MEA
4.VENITE EXULTEMUS DOMINO DES "ELEVATION SPIRITUELLE"
5.CONFITEBIMUR TIBI "MOTET" POUR TOUS LES TEMPS

 Cathedrales (SM 33-01)の指揮者の作品で始まります。美しい悲壮感のある曲です。カバー写真から、合唱団的な演奏を想像していたのですが、実はここでも聖歌隊的でした。ただし、ソプラノ・ソリストとか、ソプラノやアルトの聖歌隊メンバーと思しき名前に♀っぽい名前が多数あるのですよね。たまたまモナコの命名がそういう風なのかもしれないですが。カバー写真に写っているのは少年ばかりですし、演奏に高音部がやわらかいなあとは思いますが、女声感はあまり感じないんですが。ただ、今までになく、宗教曲系ではありながら、響きが華やかです。
 合唱はなんとなく、まだ古くて素朴で、演奏の印象は好ましいです。以上、FACE I

FACE IIになると、音が変質します。ソプラノ・ソリストさんが合唱を牽引するのですが、その方の声が・・・なのですよ。という訳で、能面のような表情で聴き終えました。
(by Hetsuji)2016/08/01 MON UP 
 LP

1981
  VICTORIA:OFFICIUM PRO HEBDOMADAE SANCTAE (MN 07)
Direction: Philippe DEBAT

FACE A

MATINES DU JEUDI-SAINT (3e Noctuurne)
1.Eram quasi agnus innocens
2.Una hora non potuistis
3.Seniores populi consillium fecerunt

MATINES DU VENDREDI-SAINT (3e Noctuurne)
1.Tradiderunt me
2.Jesum tradidiit impius
3.Caligaverunt

FACE B

MATINES DU SAMEDI-SAINT (2e Noctuurne)
1.Recessit pater
2.O vos omnes
3.Ecce quomodo moritur justus

MATINES DU SAMEDI-SAINT (3e Noctuurne)
1.Astiterunt reges terrae
2.Aestimatus sum
3.Sepulto Demino signatum est monumentum

 息の多い木管質の合唱で、かつ濁らず、ソフトでクリアで解放感に溢れた演奏が、このVICTORIAにピッタリ!です。今まで何枚かはVICTORIAを聴いたと思いますが、この盤の演奏が一番好きです。理由を考えてみたのですが、この盤の演奏は音そのものが涼しく、聴く私に対して緊張感を強いないということにあると思います。聴いていて解放されるものがあります。こちらも又、合唱団ではなくて、聖歌隊の演奏です。 (by Hetsuji)2016/08/01 MON UP 
 LP

1977
  JEHAN ALAIN L'OEuvre vocal (RCA RL 37107)
Direction: Philippe DEBAT
 
Face A
1.Tu es Petrus
2.O quam suavis, pour baryton solo:Michel CAREY
3.Tantum ergo
4.Ave Maria, pour soprano solo:Jean-Louis MASSART
5.O salutaris (2 voix)
6.O salutaris (Dugay)
7.Noel nouvelet
8.Que j'aime ce Divin Enfant
9.Chanson a bouche fermee
10.Fantaisie a bouche fermee
11.Sacris solemniis

Face B
1.Messe modale a 2 voiix
 Kyrie-Gloria-Sanctus-Agnus
2.Priere pour nous autres charnels
 pour baryton et choeur d'hommes
3.Requiem
 Kyrie-Sanctus-Agnus

  Cathedrales (SM 33-01)と比較すると、時代が進んだ音をしています。合唱は、それほど洗練されて聴こえてこない分、全員全力投球で、集中して歌っている雰囲気が伝わってきて気持ち良いです。それに、1986年の録音に少し感じた音の濁りも無くて、好感度は大です。
 Jean-Louisくんのソロも、かすれ具合(ことばを代えるならソフトな感じ)が麗しく、高音に上って行くところなんかゾクゾクしました。ソロの表記は1か所しかないですが、次の曲は自然派アルト少年とのデュエットで、こちらも愛らしかったです。ここでのモナコは、音が息の多い木管質でサラッと歌っていますが、自由な拡がり感のある合唱でした。そして思ったよりもあちこちでJean-Louisくんのソロがあり、合唱の延長上に、抜け出して、曲に組み込まれているようでした。レコード1枚分の作品のどこかを一人で演奏する部分を託されるのですから、自己主張は強くないですが、秀でたソリストであることは間違いないと思います。
 全体の印象としては、昔のパリ木とスペイン聖十字とモンセラを足して3で割って、どこまでも自由な空気を加えた感じ、とでも言っておきます。
 合唱するためだけ集まった合唱団よりも、基盤として大聖堂や教会がある聖歌隊の良さを、このChoirも兼ね備えていると録音から感じました。
 この作品は、新しく、また旋律も美しいです。オルガンも印象的ですが、演奏者は、作曲者ジャン・アランの一番下の妹であるマリー・クレール・アランです。
 ソリストのJean-Louisくんの声に寄り添って複数回歌ってくれたもう一人の少年がいるので、ご本人とご家族にとってこのレコードが記念でもあると思うのですが、名前が記されていないのが残念でした。 (by Hetsuji)2016/08/01 MON UP
 LP    Cathedrales (SM 33-01)
Direction Abbe Henri CAROL

Side.1
1.POPULE MEUS
2.IMPROPERIUM (5 voix mixtes)
3.NOS QUI SUMUS
4.PECCANTEM ME
Side.2
5.EN SON TEMPLE SAGRE (5 voix)
6.BENEDICTUS (4 voix) - HOSANNA (6 voix)
7.REGINA COELI
8.MAGNIFICAT 5 mode
9.DOMINE SALVUM FAC

 指揮者が神父様のようです。男声が入っていた頃のパリ木の音に似ていて、時代の古さを感じつつも、心が凪ぎ、タイトルそのままに大聖堂で信者とともに聴いている気分になります。祈りの歌ですね。システィーナ的に、礼拝のために歌う時はシスティ−ナ礼拝堂聖歌隊(Capella Sistina),コンサート等礼拝以外の目的で歌うときはシスティ−ナ礼拝堂合唱団(Coro della Cappella Sistina)と名称を使い分けるなら、この録音はまさしく、モナコ聖カテドラル聖歌隊(合唱団ではなくて)の演奏でしょう。私は聖歌隊ではなくて合唱団としての録音から親しみましたが、このレコードは、元々の聖歌隊の存在意義を垣間見せてくれるような気もするので抑えていて良い1枚かな、とも思います。
 エンターテイメント性には欠ける録音ではありますが、それでもMAGNIFICAT 5 modeだと思いますが、ものっすごくキュートなボーイ・ソプラノくんたちの声を聞くことができます。その声には頬がゆるんでしまいました。(by Hetsuji)2016/08/01 MON UP

sounds’Library
 sounds.library@gmail.com

(お返事は出来ないと思います)