本文へスキップ

Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

Michael BannettSAN FRANCISCO BOYS CHORUS





 CD

2004
  JOURNEY THROUGH THE BRITISH ISLES (Crescendo Music Production LM821)
Produced by Don Bannett
Trackes 1,4,7,8,9,12,14 & 16 recorded at Dragonfly Studios, Redway, California
Trackes 2,3,5,6,10,11,13,15,17 & 18 recorded at Bay Records, Berkeley, California
All tracks on CD recorded Feb 17, 2004 to March 8, 2004

1.Come Lasses and Lads (English traditional)
2.The Star of the County Down (Irish traditional)
3.Hey Ho, the Wind and the Rain (R. Quilter)
4.The Willow Song (English traditional)
5.The Laird o'Cockpen (Scottish traditional)
6.It Was a Lover and his Lass (R.Quilter)
7.The Three Ravens (English traditional)
8.Ground Ivy (English traditional)
9.Under Yonder Oaken Tree (Welsh traditional)
10.The Jolly Miller (English traditional)
11.Ye Banks and Braes of Bonnie Doon (Scottish traditional)
12.The Cuckoo (English traditional)
13.Bonnie Labourin' Boy (Irish traditional)
14.The Maid of Llanwelly (Welsh traditional)
15.The Rowan Tree (Scottish traditional)
16.Going to Swansea (Welsh traditional)
17.Ca' the Yowes (Scottish traditional)
18.The Leprechaun (Irish traditional)

 ファーストアルバムでマイケル君の声を気に入り、セカンドが出ると知って喜び勇んで入手してワクワクしながら聞き始め・・・ガックリとして途中放棄して放っておいたアルバムです。なぜって、声が全然違っていたのです。ファーストでところどころ聞かせてくれたボーイズハスキーアルト声満載であることを期待しましたが、まったりとした女声っぽいアルトになっていて当時は受け入れられませんでした。でも10年ぶりくらいにしっかり聞いたらなぜかハマってしまって・・・。選曲にしても当時は耳に残らなかった曲が多かったのに、いろいろなアルバムで耳馴染んだ曲が増えたのか今は好きな曲が多くなっていることに新鮮な驚きを覚えます。声も曲も好みって変わるものですね〜。聞かないからって簡単に処分できないな。 
 歌い方はファーストよりも艶と余裕が出て表情豊かになり、曲の魅力が引き立っています。女声っぽいと感じていた声もこういった曲には合っているなぁと。ところどころに少年らしいストレートさが感じられるのも好感。
 2曲目はミュージカルの曲のように語りかけられているみたい。巧いなぁ。3曲目はヘイホーで6曲目はディガディンディンだったんですね。クィルターのシェークスピア歌曲好きなので聞けて嬉しい。7曲目の哀愁を帯びたデディドンドンもいいんですよね。一転8曲目は童話の中でお料理しているような明るい曲調で、なんだかスプーンおばさんが思い浮かんでしまいました。9曲目はソッと出しているような高音と韻を踏んでいる歌詞が耳に残ります。16曲目は70年代フォークソングのようなレトロ感のある曲で一緒に口ずさみたくなります。1曲1曲、まるでお伽話を読み聞かせるように声音を変えて歌うマイケル君、巧い!最初から最後までほんとに楽しくて、なんで10年も放っておいたんだか。 (by Wing)2015/03/01 SUN UP

 「聴く者を楽しませる」には難しい曲集であると思います。その「難しさ」とは、例えて言うならクラシックの超絶技巧とか最高音を出す技術とかではなくて、シンプルさ故の表現の難しさです。おじゃる丸のオープニングテーマ「詠人」を、聴かせる曲として歌う難しさ、とでも言いましょうか。あれって、北島三郎氏だから、あれだけ歌えていると私は思っています。  Michaelくんは技術的に相当に優れていて、変声が始まった声も選択された曲のテイストに似合っていると思います。彼の表現力に、周囲が執着した気持ちは想像できます。
 ただし歌というのは、どこかに、ポジティブな要素だけではなくて、生命の悲哀感みたいな要素もあると思うのですが、それは形だけどんなに上手に繕って悲哀っぽく歌っても、そこは大人と違って、元の生命力に満ちたMichaelくんの状態が根底にあるのが感じられて、自信にあふれた歌からは、他のあまたのボーイ・ソプラノよりも技術的に優れているが上に、上手に歌えば歌うほど、私には嘘っぽく聴こえてしまいます。こういうとき、もしかしたら私っておヘタ専、かも、とか思ってしまいますが。
 本当に上手なんです。6.It was a Lover and his Lass などは、イギリスのBSが歌っているのとは違って、編曲も凝っていて、彼自身の声を重ね、芸術的な仕上がりになっていました。 Michaelくんは、ボーイ・ソプラノとして歌うことに自信があって、周囲も、その声と何よりも彼の表現力に一目置いていたソリストなのだと思いました。   (by Hetsuji) 2016/10/08 SAT UP
CD 

2002
  michael bannett Beautiful Soup (JL 528)Rec.3/02-7/02 (C)2002
Michael Bannett (B-S)/Barbara Bannett (Piano)/Michael Rado (Harp)-6/Diane Grubbe , flute(12.13)/Barbara Riccardi , Violin (13)/John LoGiudici , guitar (12.13)/Al Carlson, Bass(13)/Ian Robertson, Organ,Piano(10.7)/Charles Calhoun,Piano(11)/Don Bannett , Percussion(12)

1.Danny Boy (Irish folk song)     
2.Trade Wings(Frederic Keel)     
3.Bonny at Morn(Northumbarian folk song, arr. Jacobs)  
4.Wiegenlied (W.A.Mozart/Aernhard Flies)     
5.Caro Mio Ben (Giuseppe Giordani)      
6.Ave Maria(J.S.Bach/Gounod)     
7.Loch Lomond(Scottish folk song)      
8.Round-shouldered Man(Lucy Simon, WB Music Carp) 
9.Heidenroslein(Franz Schubert)     
10.O For the Wings of a Dove(Felix Mendelssohn)     
11.Bist Du Bei Mir (J.S.Bach/Stoltzel)      
12. Ma Navu(J.Spivak,arr. Bannett,ACUM)      
13. Where Is Love (Lionet Bart)      
14. Ave Verum Corpus (W.A.Mozart)      
15.The Sally Fardens(Irish folk song,arr. Briten,Boosey & Hawkes)     
16.The Gentle Maiden (Irish folk song,arr.Sonervell)   
17. Long Time Ago (English folk song , arr. Copland,Boosey & Hawkes)      
18.Beatiful Soup(F.W.Wadely)

 自分好みの声にはいくつか種類がありますが(ハスキーとか丸いとか素朴とか透明感があるとか)、マイケル君の声はまさにそのひとつ。分類としてはハスキーで素朴で優しい。エアを多く含んだハスキーな高音と少年らしい低音〜中音が好みど真ん中でした。12歳というボーイソプラノの円熟期にさしかかった歌い方は、素朴ではあるものの技術はしっかりしており、気にならない程度にときどき入るビブラートと鼻に抜かせる歌い方に歌心を感じます。
 印象的な曲のひとつはカロ・ミオ・ベン。歌い出しがものすごく柔らかく優しくて涙が出そう。素朴系好きの人間にはたまらないですよ。彼の声と歌い方はなんだかテルツのハンス君に通ずるモノがあるんですよね〜。ハンス君よりキーが低くソプラノというよりはメゾ〜アルトですがそれがまた良くて。よくぞこの時期に録音してくれました!という感じです。
 4,6,9,10,11曲目などボーイソプラノ定番曲もいいですが、彼の魅力はフォークソングや8,13,18曲目などの映画音楽で発揮されています。8曲目は「秘密の花園」からの曲、18曲目は「不思議の国のアリス」からの曲。こういう曲はボーイソプラノアルバムではなかなか聞けないのでいいですね。12曲目「Ma Navu」はイスラエルの曲で、ちょっと物哀しげな曲調とマイケル君のアルト声がマッチしています。アルト声での歌い方ががなんとなく少年歌手風で歌に景色があるんですよね。ぜひ「Halleruja」を歌って欲しかったなぁ。13曲目有名な「オリバー」からの「Where Is Love」はいままで聞いた中で一番かもしれません。低音も高音も優しく嫌味がなくそれでいてか弱過ぎず、雰囲気がオリバーにぴったり。モーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスをソロで歌うのは比較的珍しいですが、この曲もマイケル君の声と歌い方に合ってますね。選曲にセンスが光るアルバムだと思います。いろいろな味の曲が適度に織り交ぜられたマイケル君の歌の美味しいスープというタイトルかな?(by Wing)2015/03/01 SUN UP

合唱団に所属している子の声が、あまりにキレイで、歌が上手で、情感があって素晴らしいから、このやさしい歌声を残しておこう・・・とでも考えたのでしょうか。そんな歌に聴こえました。ホントに歌われ方がきれいで、部分的には、十代後半の優しいおねーさんが歌っていると錯覚してしまう箇所もありました。が、正気に戻って聴けば、ソフトにかすれ気味に歌うところは正しく男の子の声、なのですが。このかすれ具合が、かなりのチャームポイントかもしれません。
 上手なんですが、全く歌に宗教の香りを感じないので、13.Where Is Love とかの曲にも魅力を感じました。タイトルの 、18.Beartiful Soup もさすがに達者でしたし、魅力といえば、10.O For the Wings of a Dove に限らず、声とエアとの配分の按配(個性的な発声)が、なんともいえない不思議さに満ちていて、(癖になって)聴きたくなる、そこが大きな魅力なのかもしれないと思いました。 (by Hetsuji)2016/10/07 FRI UP
CD 

2003
  Friends Forever (R2 73885)

Michael Bannett
Carrie Lyn

1.You’ve Got A Friend In Me
2.Anything You Can Do
3.Rain On The Roof
4.At Your Side
5.Let’s Call The Whole Thing Off
6.Happiness Theme
7.You’ve Got A Friend
8.Side By Side
9.We All Are One
10.Ben
11.Consider Yourself
12.I Hope You Dance
13.That’s What Friends Are For

  Michael Bannett と Carrie Lyn が共演しているこの Frends forever は、世の母君たちがこぞって我が子に聞かせたいと思うような内容のCDかもしれないです。二人ともなんらかの賞を受賞したようですが、晴れがましく、幸せな瞬間を生きていて、歌っている二人の雰囲気からは、生きることが、明るくて楽しくて健全で、我が子がこのように育ってほしいと願う要素がいっぱいです。たぶん。
 歌っている曲は、いたって健康。歌っている二人も写真通りに、育ちが良さ気で健全なティーン。二人を見ていると、我が子に与える影響として、不安要素は何もありません。
 このCDは、ものすごく、ものすご〜く若い人(子ども)にお奨めしたいです。一緒に歌ったら、こんなふうに、まっすぐに育ちそう。と思います。  (by Hetsuji)2016/10/06 THU UP

sounds’Library
 sounds.library@gmail.com

(お返事は出来ないと思います)