本文へスキップ

Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

マルトゥベ少年合唱団Martve Boys' Chorus

1978年、トビリシ芸術教育会館館長のナチュリ・ジガウリ氏が発起人となって、識者アンゾール・エルコマイシビリ氏のもとに創設された。メンバーは6歳前後の少年から17、18歳の青年まで。「マルトゥベ」とは「ひな鳥」の意味。(by Emu) 2002/09/01 up

 CD

1988
 GEORGIAN POLYPHONY U/マルトゥベ 奇蹟のポリフォニー(Victor/JVCG-60307)1988年5月録音

Martve Boys' Chorus(マルトゥベ少年合唱団)/Angzor Erkonainishvili(アンゾール・エルコマイシビリ)指揮

1.Shairebi Kahuri 
2.Varado Apkhazuri 
3.Modi Ak Dadjeki Shvilo
4.Nana 
5.Imeruli Mhedruli 
6.Batonebo 
7.Kartvelo Heli Hmals Ikar 
8.Chiche Tura
9.Gaprindi Shavo Mertzhalo 
10.Garekahuri Mgzavruli
11.Didi Hnidan Gagitsani
12.Mravalzjameri
13.Garekahuri Sachidao
14.Aragvispiruli Lashkruli
15.Gogo Shavtvala
16.Tsangalada Gogona 
17.Tsintskaro
18.Kalos Helhvavi
19.Naduri

グルジア共和国の少年合唱団のアルバムで、キャッチに「サカルトベロ 少年と若者たちによる声のオーケストラ」とあるが、グルジアはロシア名で(聖ゲオルギウスに由来するらしい)、現地の人たちは自らをサカルトベロと呼ぶとのこと。収録されているのはお国の民族音楽で、生活に根ざした農作業の歌、旅の歌、恋の歌、戦争の歌など。はじめ、普通の少年合唱を想定してCDを再生したら、確かにボーイ・ソプラノなのだが、かつてないほど太く強靭なその声に度肝を抜かれた。サカルトベロの民族音楽は、西洋のベル・カント発声とは全く異なる独自の発声によって創り出される「太く強い声」が特徴で、少年たちもその伝統を伝えるべく、民謡歌手に混ざって訓練が施されて、このような声になるのだそうである。それはともかくハーモニーは素晴らしく、「奇蹟のポリフォニー」「声のオーケストラ」という表現は、決して言い過ぎではない。メロディー自体、力強い上に音の変化が少ないので、例えば和太鼓のパフォーマンスを聴いているかのごとく、ド迫力の声の嵐を全身に浴びている感じである。通常の少年合唱とはひと味違った、独特のワールドミュージックの世界。なお、曲名の日本語表記は、原題をカタカナ表記したダケなので割愛した。(by Emu) 2002/09/01 up

sounds’Library
 sounds.library@gmail.com

(お返事は出来ないと思います)