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Art of the treble~sounds’Library (JAPAN)

 Louis-Alexander Désiré  Louis-Alexander Désiré Desire





CD

 
  Forgotten Favourites (Stewart Orr Sound Services SOSCD CD382)
piano: Eve Barsham
recorded at the Zimmerman Room, Hereford Cathedral School, Hereoford at the Fringe of the Three Choirs Festival, on 11th Augst, 2006

1.Vous Etes le Charme (Lully)
2.Plaisir d'Amour (Martini)
3.Faery Song (Boughton/MacLeod)
4.Crepuscle (Massenet)
5.Reverie (Reynaldo Hahn)
6.Yniold's solo [from Pelleas et Melisande] (Debussy)
7.Bergere, Legere (Weckerlin)
8.La Violette (Scarlatti)
9.Non lo Diro col Labbro (Handel)
10.Ridente la Calma (Mozart)
11.Fable (Prevert/Kosma)
12.Nell (Faure/de Lisle)
13.Serenade (Gounod)
14.Star of God (Coates/Weatherly)

 Louis君、11歳頃の録音です。ヘレフォード大聖堂で行われたThree Choirs Festivalでライブ録音されたそうですが、フランスの少年がイギリスの伝統ある合唱祭典でソロコンサートとは凄いですね。実力を相当認められていたということなのでしょう。ライブだというのに、難しい曲を破綻なくしっかりと歌い上げています。彼はベルカントの訓練を受けていて、声量たっぷり、歌い方はオペラ風にユラユラ。胸声のため高音は頭声のようにフワっと抜けていくのではなく、どちらかというと張上げ系。だから少年っぽさを残している声でないと私にはちょっとキツく、これ以降のアルバムは声質が女声っぽくなってしまったので購入していません。ここでの彼の声と歌は好きです。
 選曲は歌曲やオペラのアリア中心。マルティニの「愛の喜び」、スカラルラッティの「すみれ」、ヘンデルの「静かな賛美」、モーツァルトの「静けさはほほえみつつ」など好きな曲が盛りだくさん。ライブで聞いたらさぞかし鳥肌ものだったでしょう。それにしても11歳の子が「愛の喜び」や「静かな賛美」を歌う、というか実はこのアルバム、愛の歌ばっかりでは?・・・でも、情感たっぷりですごくよいのですよ。ケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら」なんかも聞きたかったなぁ。(by Wing) 2014/05/01 THU UP

 ライヴ収録のため、拍手が入るのが、気分転換になって良いです。歌うときに、舌なのか喉の奥なのか、震わせ方にテクニックを感じるのでヘタではないと思います。女声的にヴィヴラートも使います。声も高め安定です。ときに鋭く高い。です。喉はかなり強靭そう。・・・なので、というかなのに、というか、これほど、カバー写真とイメージの違う声も珍しい。聴いていて感覚が古い・・・と思うわけで。カナダのGERARD BARBEAU に、歌い方や声の感じが相当に似ているので、終戦時の録音かと錯覚しました。ちなみに2006年収録。選曲はなかなかですが、オペラというよりも、歌はこまっしゃくれた子役のミュージカルっぽく聴こえます。11曲目は聴衆の一部に受けていました。母音の響きも子音の感じも私の好みの範疇を超えるかなあ。普通に素直に自然に歌う方法を選択してくれていたら・・・。まあ、大人になってプロに進んでいるとしたら、ああそうなんだ納得、って思いますけれど。(by Hetsuji)2016/09/28 WED UP
 CD

2008
  Bel Canto - Mes Premiers Pas (BelCantoBoy 200595mai08/1)  

1.Flow my tears (J Dowland)
2.Ombra mai fu (GF Haendel)
3.Vergin, tutto amor (F Durante)
4.Il mio bel foco (B Marcello)
5.O del mio dolce ardor (CW Gluck)
6.Caro mio ben (G Giordani)
7.Bergère, Legère (trad. arr. J-P Weckerlin)
8.Plaisir d'amour (G B Martini)
9.Ridente la calma (WA Mozart)
10.An die Musik (Schubert)
11.Ave Maria (Bach/Gounod)
12.Berceuse (B Goddard)
13.Crépuscule (J Massenet)
14.L'air de l'enfant (Ravel)
15.L'heure exquise (R Hahn)
16.Si mes vers avaient des ailes (R Hahn)

ライヴ録音のときよりも、声のトーンが落ち着いて聴きやすくなってきました。反面、ちりめんヴィヴラートが全体を覆っていて、かなり目立つようになっていました。それ自体を技術としているのかもしれませんが、腹筋を鍛えていないから声が震えるレベルに、特にもボーイ・ソプラノのジャンルでは、聞こえたりするものです。Louis-Alexanderの声の特性と聴く相手を考えたとき、多くのトレブルが歌うようなDowland, Schubert, Bach Gounod は避けて、イタリアとかおフランスの作曲家を入れた方が良かったかもしれないです。収録曲名は魅力的ですが、Bel Canto としてのLouis-Alexanderは声量が足りないのです。このような歌唱法は声の楽器としての身体が完成している大人の女声に圧倒的に分があると思います。なので状況は、ボーイ・ソプラノと女声との間の深い溝に落ちた感じ、でしょうか。2枚のCDを聴く限り、ボーイ・ソプラノの段階では、彼の声の資質からは歌を学ぶ先生のジャンルを間違えたと思います。ただし、グループでリリースしているCDは成功していると思います。なので、この歌い方が結果に結びつく男声に変貌して、活躍してほしいです。(by Hetsuji)2016/09/29 THU UP

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(お返事は出来ないと思います)