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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

バッハ・カンタータ大全集Das Kantatenwerk

バッハ:カンタータ大全集 第1巻 (ドイツ・テレフンケン社直輸入盤 発売元:キングレコード LC 0366) 1972年以前の録音。

第1番「輝くあけの明星のいと美しきかな」
Wie schoen leuchtet der Morgenstern BWV1

ソプラノ:ウィーン少年合唱団員/
アルト:ポール・エスウッド Paul・Esswood/
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt・Equiluz/
バス:マックス・ヴァン・エグモンドMax・Van・Egmond/
ウィーン少年合唱団・ウィーン合隊(合唱指導:ハンス・ギレスベルガーHans・Gillesberr)/
ウィーンコンツェンツゥス・ムジクス Concentus musicus Win(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncort

1-合唱(4声部―定旋律ソプラノ)          
2-レチタティーボ(テノール)         
3-アリア(ソプラノ)         
4-レチタティーボ(バス)         
5-アリア(テノール)         
6-コラール(4声部)

全体的に受胎告知がテーマである明るめのコラールカンタータでです。この曲正直言って当初あまり好きな曲の部類に入っていなかった。最初の合唱の中に出てくるホルンがどうもプカプカして間抜な感じで、合唱自体ものらりくらりしていしていてイライラしたように思う。今この企画のお陰で改めて聞いてみると、最初の印象で思っていたより聞きやすい。特に定旋律のソプラノが安定したとても伸びやかな歌い方で、何回か聞いていると「結構味のある曲かも」と思えるレベルまで到達した。最後の合唱曲も力強く高らかに歌い上げている。大人の声に負けない力強さである。さて、3曲目のソプラノソロのアリアですが、歌っている団員の名前は記されていないが、多少厚みのある声からして、ウィーン少では年長さんの方じゃないかなと思うのですが。曲はリズミカルな割には声を引き伸ばすようなフレーズがあり、かなり難しそうな感じですが、このウィーン少のソリストはホルンとの掛け合を楽しく歌いこなしている。当時の人の中にはこれを聞いて踊りだしたくなった人もいたのではないかとそんな想像をしてしまうような曲です。(by Tada) 2002/05/12 up

第2番「ああ神よ、天より見そなわし」
Ach Gott, vom Himmel sieh darein BWV2

1-合唱(4声部モテット楽曲:定旋律/アルト)
2-レチタティーヴォ(テノール)          
3-アリア(アルト)          
4-レチタティーヴォ(バス)          
5-アリア(テノール)          
6-コラール(4声部)

第3番「ああ神よ、いかに多き胸の悩み」
Ach Gott, wie manches Herzeleid BWV3

1-合唱(4声部:定旋律/バス)         
2-コラール+(4声部+テノール/アルト/ソプラノ/バス)    
3-アリア(バス)         
4-レチタティーヴォ(テノール)         
5-二重唱アリア(ソプラノ/アルト)         
6-コラール(4声部)

第4番「キリストは死の縄目につながれたり」
Christ lag in Todesbanden

1-シンフォニア         
2-コラール第1節(4声部合唱)         
3-コラール第2節(ソプラノ/アルト二重唱)
4-コラール第3節(テノール)         
5-コラール第4節(4声部モッテト)         
6-コラール第5節(バス)         
7-コラール第6節(ソプラノ/テノール)         
8-コラール(4声部)
Solist der Wiener Saengerknaben, Sopran

第1巻の2〜4番までまとめて紹介します。実を言うと2.3番はあまり好みじゃない!(いきなり失礼)特に2番はソプラノのソロもないし。マルティン・ルターの詩を基に「人と神の離反についての嘆きがテーマ・・・」とちょっと重め〜〜の解説が書かれてるけど、最初の合唱曲以外あまり興味が湧かない!とは言うもののルター派プロテスタントだったバッハが聞いたら「ぬぁに!!」と怒るかも、まー全体的に少々暗めというんでしょうかね?最初の合唱曲はテンポがあってまあまあいい感じなのだけど・・・。3番は2番より私的には聞きやすいかな?最初の合唱は演奏部分が少し物悲しげで柔らかな感じだけど、それと対照的に歌声が力強くてドラマチック。5曲目のアリアの子は繊細でとおる声だけど私はちょっと物足りない感じがする。線が細いというか・・。しかしアルトのポール・エスウッドさんが柔らかくサポートしていてバランス的にはいいのかも。待ってました4番!!この曲私の大大大好きな曲です。も〜〜隅っこまで好き!!やっぱバッハはこれだよね〜〜。(うっとり)静かに始まる短いシンフォニア、続いて激しく始まるコラール・・・・等々、う〜〜んどれをとってもいい!!でも・・・、リヒター版の方が実は好きかな。3曲目のソプラノ・アルトの二重唱が気になる。楽器の音(トロンボ−ン?)がソプラノの音とがだぶっちゃっていてたまに聞き取りずらいのだ。控えめに演奏してるみたいだけど・・・・でも、もったいない!!しかし、迫力はリヒター版にかなわないかもしれないけど、全体を通してこの曲をにこれだけ歌いこめるのは、さすがウィーン少という感じ!!それに7曲目のソプラノ・テノールの二重唱はこちらの方が勝ちかも、ソプラノのソリストが良い、この曲にふさわしい、すッばらし〜〜歌声だ。単に上手いだけじゃない、歌の中に引き込まれてしまうような魅力がある。3曲目に歌っている子とは明らかに違うように私は思うのですが。ちなみに3曲目のソリストは3番5曲目のアリアのソリストと同一人物のように感じます。(by Tada) 2002/05/19 up

 遠大なこのシリーズは、フィリップ・ニコライ作の賛美歌の合唱「輝く曙のいとうるわしきかな、そは主の恩恵と真理に満つ」からから始まる。ライプチィヒ時代のカンタータの特徴として、「合唱」で入って、いくつかの「レチタティーヴォ」と「アリア」があって最後は「コラール」で締めるというパターンがあるらしい。入りの合唱はB-Sも落ち着いた大人っぽい音を聴かせてくれる。B-Sソロは、第1番のソプラノ・アリア、第3番・第4番でのアルト(大人)とソプラノのデュエットで聴くことが出来る。ソプラノ・ソリストは、典型的なウィーン少年合唱団的な声。喩えて言えば、86年のゲオルクの声の輪郭と高音域をソフトに甘く拡げた感じがする。最後の方でデュエットを聴かせる少年は声量もあって大人との掛け合い?も聞き応えがある。後年、しっかりと少年ソリスト名を記述し、幾人もの名ソリストを世に出すこのシリーズも、この頃は、ウィーン少年合唱団からのソリストと記載があるだけで、実際に歌った少年個人の名前が無いのが惜しまれる。(by Hetsuji) 2000/01/23up 
 2 バッハ:カンタータ大全集 第2巻(TELDEC 8.35028輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 803-4) (P)1971、(C)1985

CD:1
第5番《われはいずこに逃れゆくべき》
BWV5 Wo soll ich fliehen hin

1-合唱(4声部:定旋律/ソプラノ)          
2-レチタティーヴォ(バス)          
3-アリア(テノール)          
4-レチタティーヴォ(アルト)          
5-アリア(バス)          
6-レチタティーヴォ(ソプラノ)          
7-コラール(4声部)

第5番の最初の合唱は全体に力強く歯切れのいい感じ。3曲目のアリア・テノールはよく言えば情熱的なうたいっぷりなのか、ハッキリ言って力が入りすぎて少々声がうるさい。ヘッドホンで聞いてるせいもあり、耳に刺さる感じです。5曲目のバス・アリアは自信に満ち、堂々とした貫禄ある歌いっぷりでいかにも、ドーンと来い!!と言う感じですかね。続くソプラノ・レチタティーヴォは絶叫的でなく表現豊かに歌えるていると思います。(by tada) 2002/05/26 up

第6番《われらと共に留まりたまえ》
BWV6 Bleib bei uns, denn es will Abend werden

1-合唱(4声部)          
2-アリア(アルト)          
3-コラール(ソプラノ)          
4-レチタティーヴォ(バス)          
5-アリア(テノール)          
6-コラール(4声部)

第6番の最初の合唱は変化に富んだ曲。短い詩に色々な表情を付けていると言った感じかな。3曲目のソロはチェロの見事な演奏に対し、伸びやかなソプラノのコラール。堂々とした安定感のある歌いっぷりで、このソリストの名前が記されていないのが、ウ〜ン残念!!CD2は2曲とも合唱がキングス担当と言うことですが、この頃位にキングスの成人聖歌隊員のみウィーンでレーゲンスの少年隊員と組んでバッハの曲を録音したと言う記述がキングスのCDの解説にあるので合唱が全員キングスとは疑わしいですが・・・・。(by tada) 2002/05/26 up

第5番、第6番
ソプラノ:ウィーン少年合唱団員/
アルト:ポール・エスウッド Paul・Esswood
/
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt・Equiluz
/
バス:マックス・ヴァン・エグモンドMax・Van・Egmond
/
ウィーン少年合唱団・ウィーン合唱隊(合唱指揮:ハンス・ギレスベルガー Hans Gillesberger)/
ウィーンコンツェンツゥス・ムジクス Concentus musicus Win(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncourt

CD:2
第7番《われらの主キリスト、ヨルダンの川に来たり》
BWV7 Christ unser Herr zum Jordan kam

1-合唱(4声部:定旋律)          
2-アリア(バス)          
3-(テノール)          
4-アリア(テノール)          
5-レチタティーヴォ(バス)          
6-アリア(アルト)          
7-コラール(4声部)

キリスト様がヨハネから洗礼を受ける場面を歌い上げている第7番の最初の曲は、この曲全体に通じるバッハのメッセージを予感させるような緊張感のある曲です。編集前記にも記したようにキリスト教徒じゃない自分はこの曲に深入り出来ない、ピリピリした厳しさを感じるのです。(by tada) 2002/05/26 up

第8番《愛しまつる神よ、いつわれは死なん》
BWV8 Liebster Gott, wann werd´ich sterben


1-合唱(4声部:定旋律/ソプラノ)          
2-アリア(テノール)          
3-レチタティーヴォ(アルト)          
4-アリア(バス)          
5-レチタティーヴォ(ソプラノ)          
6-コラール(4声部)

第8番「愛しまつる神よ、いつわれは死なん」簡単に言っちゃうと「神様〜、あの〜私何時頃死ぬんっすかね?」みたいな感じですよね。まあ自分の寿命に対して、いつの時代どの国でもやっぱ気になるテーマですな〜。最初の合唱曲はでソプラノの「愛しまつる神よ、いつわれは死なん」と神様にささやくように聞いているような、かわいらしい感じの歌いだしから始まり、演奏部分が"チクタクチクタク”と時を刻んでいくかのごとく、繰り返してるところも結構面白いというか、芸が細かいというか・・。ソロにおいては「死」をテーマにした2つのアリアが非常に対照的で、私風な表現で言いますと、テーノール・アリアはいかにも「死・死にたくなーい」とウジウジ・ジクジクした雰囲気・・・かな?対するバス・アリア「いや!天国は良いとこじゃ〜」と言わんばかりの非常に明るい乗りという感じ・・・かな?最後の曲は締めくくりとして死に向けての"決意”をゆっくりとしたコラールで歌い上げている風ですね。ハイ(by tada) 2002/05/26 up

第7番、第8番
ソプラノ:レーゲンスブルグ大聖堂少年聖歌隊員/
アルト:ポール・エスウッド Paul・Esswood
/
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt・Equiluz
/
バス:マックス・ヴァン・エグモンド Max・Van・Egmond
/
ケンブリッジ・キングス・コレッジ合唱団(合唱指揮:デーヴィド・ウイルコックス David・Willcocks)/
レオンハルト合奏団 Leonhardt-Consort(オリジナル楽器による強化メンバー)/通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト Gustav・Leonhardt

 3 バッハ:カンタータ大全集 第3巻(TELDEC 8.35029輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 805-6)(P)1971、(C)1985

CD:1
第9番《われらに救いの来たれるは》
BWV9 Es ist das Heil uns kommen her

1-合唱(4声部:定旋律=ソプラノ)         
2-レチタティーヴォ(バス)         
3-アリア(テノール)         
4-レチタティーヴォ(バス)         
5-アリア(ソプラノ/アルト二重唱)         
6-レチタティーヴォ(バス)         
7-コラール(4声部)

第10番《わがこころは主をあがめ》
BWV10 Meine Seel erhebt den Herrn

1-合唱(4声部:定旋律=前半ソプラノ→後半アルト)         
2-アリア(ソプラノ)         
3-レチタティーヴォ(テノール)         
4-アリア(バス)         
5-二重唱(アルト/テノール)&コラール         
6-レチタティーヴォ(テノール)         
7-コラール(4声部)

CD:2
第11番《神をそのもろもろの国にて頌めよ》
BWV11 Lobet Gott in seinen Reichen

1-合唱(5声部)         
2-レチタティーヴォ(テノール)         
3-レチタティーヴォ(バス)         
4-アリア(アルト)         
5-レチタティーヴォ(テノール)         
6-コラール(4声部)         
7-テノール・セッコ→テノール/バス二重唱アリオーソ)         
8-レチタティーヴォ(アルト)         
9-レチタティーヴォ(テノール)         
10-アリア(ソプラノ)         
11-コラール合唱(4声部:定旋律=ソプラノ)

第9番、第10番
ソプラノ:レーゲンスブルグ大聖堂少年聖歌隊メンバー/
アルト:ポール・エスウッド Paul・Esswood
/
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt・Equiluz
/
バス:マックス・ヴァン・エグモンド Max・Van・Egmond/ケンブリッジ・キングス・コレッジ合唱団(合唱指導:デーヴィド・ウイルコックス David・Willcocks)/
レオンハルト合奏団 Leonhardt-Consort(オリジナル楽器による強化メンバー)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト Gustav・Leonhardt

第11番
ソプラノ:ウィーン少年合唱団員メンバー/
アルト:ポール・エスウッド Paul・Esswood
/
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt・Equiluz
/
バス:マックス・ヴァン・エグモンドMax・Van・Egmond
/
ウィーン少年合唱団・ウィーン合唱隊(合唱指揮:ハンス・ギレスベルガー Hans Gillesberger)/
ウィーンコンツェンツゥス・ムジクス Concentus musicus Win(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncourt

  第9番の10番合唱部分はまたまたキングスとのこと。前回も書きましたが全体にそうなのか疑問が残りますが、最初の合唱はソプラノの透明感のある響きがとても美しい曲。5曲目のソプラノ/アルトの二重唱はゆったりとしたアリア。ソプラノのソリストが欲を言えば、もう少し柔らかさが欲しいかな?と言う感じ。まあ、歌い方は少々堅いけど、私的には好みのソリストです。
  第10番はマリヤの訪問記念日用との事。「マリヤ様がバプテスマのヨハネの母となるエリザベッツを訪問した出来事を記念する〜」と解説に書いてあるが、確かマリア様とエリザベッツって親戚でしたけ?この出来事が宗教的にどう重要なのか良くわからんのですが、最初の合唱から、私は厳しさとか勇ましさとかそんな印象を受けるのですが・・・。2曲目のソプラノ・アリア、この曲を最初聞いたときソリストのイメージとして、真面目な優等生タイプと言いますか、ま〜っ分厚いメガネに、直立不動で歌う感じとでも言うんでしょうかネェ・・・。しかし、何度か聞いているうちにいつの間にか好きなソリストの一人となっておりました。彼のきびきびとした歯切れの良い歌い方は正にこの曲にぴったんこ!!彼の歌声を例えるなら、『天使の歌声』と言うより、正義感あふれる彼の歌いぷりは『聖戦士の歌声』とでも表現したら良いのだろうか?もう〜!!彼の歌声を久々に聞いて「う〜ん、しびれるね〜!!」と陶酔してしまった。名前が判らないのが本当に残念!!多分、声からして第9番5曲目のソプラノ/アルト二重唱のソリストと同一人物と思われますが・・・。とにかく!!彼の歌声を石造りの教会でじかに聞いてみた〜い!そんな思いを抱いた曲でありました。
   とても明るい雰囲気ではじまる第11番は今まで紹介した曲とは、ちょっと違う雰囲気。それもそのはず、この曲の副題に《昇天節オラトリオ》となっており、解説にも「旧バッハ全集においてカンタータとしてしまったが、オラトリオとして礼拝でカンタータに換えて演奏した・・・うんぬんかんぬん」と解説されてますなァ。《クリスマス・オラトリオ》《復活節オラトリオ》この11番と3部作風に、上演したようです。見ての通り曲が長い!!聞き応えがあるというか、途中寝ちゃうと言うか・・・。分厚くて難しい本に出会っちゃった感じですね。ま〜最初の合唱は5声部という事で、華やかさと迫力がある曲。ソプラノソリストは、そうですねェ〜小鳥のさえずりの様な声と歌い方とでも申しましょうかね。多少はいいけど、過ぎると"うっとうしい”(すんませーん)。あくまでも私的な感じ方ですから。最後のコラール合唱がこの曲中一番好みかも。歌声が天に真直ぐ延びていく様な心地良いコラールです。(by tada) 2002/06/02 up 
 4 バッハ:カンタータ大全集 第4巻(TELDEC 8.35030輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 807-8)(P)1971、(C)1985

CD:1
第12番《泣き、歌き、憂い、怯え》
BWV12 Weinen,Klagen,Sorgen Zagen

1-シンフォニア         
2-合唱(4声部)         
3-レチタティーヴォ(アルト)         
4-アリア(アルト)         
5-アリア(バス)         
6-アリア(テノール)         
7-コラール(4声部)

第13番《わがため息、わが涙は》
BWV13 Meine Segufzer,meine Tranen

1-アリア(テノール)         
2-レチタティーヴォ(アルト)         
3-コラール(アルト)         
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
5-アリア(バス)         
6-コラール(4声部)

CD:2
第14番《神もしこの時われらと共にいまさずは》
BWV14 War Gott nicht mit uns diese Zeit

1-合唱(4声部)         
2-アリア(ソプラノ)         
3-(テノール)         
4-アリア(バス)         
5-コラール(4声部)

第16番《主なる神よ、汝をわれらは讃えまつらん》
BWV15 Herr Gott,dich loben wir

1-コラール合唱(4声部)         
2-レチタティーヴォ(バス)         
3-4声部合唱+バス・アリア         
4-レチタティーヴォ(アルト)         
5-アリア(テノール)         
6-コラール(4声部)

ソプラノ:ワルター・ガンベルト Walter Gampert (BWV13) ペーター・ヒンターライター Peter Hinterriter(BWV14)/
アルト:ポール・エスウッド Paul Esswood/
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt Equiluz(BWV12,BWV13) マリーウス・ヴァン・アルテナ Marius Van Altiena/
バス:マックス・ヴァン・エグモンド Max Van Egmond
/
テルツ少年合唱団・ケンブリッジ・キングス・コレッジ合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミト=ガーデンGerhard Scmidt-Gaden  デーヴィド・ウイルコックス David Willcocks)/
レオンハルト合奏団 Leonhardt-Consort(オリジナル楽器による強化メンバー)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト Gustav Leonhardt

  今回の第4巻よりテルツ少が登場!!ウィーン少に比べ重厚さがない様に感じるけど、歴史ある合唱団等が数多いヨーロッパでは、結成されて日が浅い合唱団にもかかわらずこんなにすごい大プロジェクトに抜擢されるということは、この頃すでに相当の実力を認められていたちゅうことですよね。ソリストの名前が出ているのも嬉しい反面、あまりはっきりした事書いたらまずいかなとも思ったりして・・・。
  とりあえず曲の方は第12番の1曲目、物悲しい感じのシンフォニアから始まる。哀愁を帯びたオーボエの響きはちょっとアルビノーニのアダージォ風かな?続く合唱は暗いというより脱力感に襲われるような感じの曲。
  第13番の4曲目にあるレチタティーヴォ、ワルターくんの力強く感情こもった歌い方がとても良い。この後彼の名前が他の巻で何回か出てくるのも楽しみだ。
  第14番ソプラノ・アリアは出だし明るいと言うか、ホルンの音色が"アルプスの少女ハイジ!スキップして登場”という雰囲気。それにしてもソリストの声がとてもかわいい。まだ、幼くてあどけない感じを最初受けたけど、しっかりした歌い方からして思ったより年少ではないのかなぁ?とても質のいい原石のようなものを感じ、ペーター・ヒンターライターくんの今後の成長ぶりを聞いてみたいと思っていたけど、彼はこの後この曲集に出てこなかった。う〜ん残念。sounds'Libraryで紹介しているテルツのアルバムに彼の名を発見したが、この曲集でも「もっと起用して欲しかった」とブーブー文句を言いたい私です。
  第16番のコラール合唱は天に訴えかけるような力強い感じ。とまぁ、今週は手抜きな感想ですが、今回の合唱部分のテルツとキングスの組み合わせなんですが、はっきり言って私はあまり好きではない。個別には好きなんだけどなぁ。今ひとつ"ぴったんこ”と合っているような感じがしなかったんですけど私は・・・。また、この録音の頃のウィーン少とテルツを比べたらテルツはちょっと物足りないかな〜と思ったり。いやいやしかし、この曲集がバッハの当時の音楽を再現するという点から考えて、テルツのシンプルな歌い方の方こそあってるのかもしれないな〜とも思ったり。まあまあ、とにかく今後バンバン出てくるテルツ!!あんな曲もあった、こんなソリストもいたと思い出し、わくわくドキドキ、今からまた聴くのが楽しみになってきましたワ。(by tada) 2002/06/09 up 
バッハ:カンタータ大全集 第5巻( 8.35031輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 809-10)(P)1971、(C)1985

CD:1
第17番《感謝の供えものを献ぐる者は、われを讃う》
BWV17 Wer Dank opfert, der preiset mich

1-合唱(4声部)         
2-レチタティーヴォ(アルト)         
3-アリア(ソプラノ)         
4-レチタティーヴォ(テノール)         
5-アリア(テノール)         
6-レチタティーヴォ(バス)         
7-コラール(4声部)

第18番《天より雨くだり雪おちて》
BWV18 Gleich wie der Regen und Schnee vom Himmel fallt

1-シンフォニア         
2-レチタティーヴォ(バス)         
3-コラール(ソプラノ→4声部合唱)&レチタティーヴォ(テノール/バス)         
4-アリア(ソプラノ)         
5-コラール(4声部)

CD:2
第19番《かくて戦おこれり》
BWV19 Es erhub sich ein Streit

1-合唱(4声部)         
2-レチタティーヴォ(バス)         
3-アリア(ソプラノ)         
4-レチタティーヴォ(テノール)         
5-アリア(テノール)         
6-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
7-コラール(4声部)

第20番《おお 永遠、そは雷のことば》
BWV20 O Ewigkeit, du Donnerwort

1-合唱(4声部)         
2-レチタティーヴォ(テノール)         
3-アリア(テノール)         
4-レチタティーヴォ(バス)         
5-アリア(バス)         
6-アリア(アルト)         
7-コラール(4声部)         
8-アリア(バス)         
9-レチタティーヴォ(アルト)         
10-二重アリア(アルト/テノール)         
11-コラール(第曲と同一楽曲)

ソプラノ:ウィーン少年合唱団員 /
アルト:ポール・エスウッド Paul・Esswood/
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt Equiluz/
バス:マックス・ヴァン・エグモンド Max・Van・Egmond
/
ウィーン少年合唱団・ウィーン合唱隊(合唱指揮:ハンス・ギレスベルガー Hans Gillesberger)/
ウイーン・コンツエントゥス・ムジクス Concentus musicus Wien(オリジナル楽器による強化メンバー)/
通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncort


**楽曲解説日本語版には、バスのパートがもう一人ジークムント・ニンゲルス(BWV28)となっていますが、原本には記載がありませんので、ミスプリだと思います。(by tada) 2000/08/07 up

  今回はウィーン少一色ですね。第20番以外はソプラノのソロがあり、しかも5曲に登場。やっぱ聴いていても嬉しいですね。多いことはいい事だ!!第17番3曲目柔らかな感じのの演奏で始まるアリア、ソプラノ・ソロは安定した歌い方で、表現力も○。聴き応え充分だ。
  第18番1曲目のシンフォニア、う〜んこの曲を聞いていると久々にヴィヴァルディの曲が聞きたくなって来るなぁ〜。(実は私、バッハがヴィヴァルディ等イタリアの作曲家をお手本にしていた関係で結構ヴィヴァルディ好きなのです。)低音楽器の演奏が良いですなァ。私的には好きな曲です。3曲目のソプラノ・ソロはコラール部分にあり、力強く伸びやか、第17番のソリストと同一と思われます。4曲目アリアは3曲目とは違うソリストで、多分第3巻の11番のアリアを歌ってる、小鳥のさえずりの様で"うっとうしい”と言ってしまった子と同一人物だと思います。しかし今回は11番のアリアの時より聞きやすく、ゆったりとした雰囲気のこの曲は彼に合っているんじゃないですかねェ。たまに音程がふらついてたり、チト無理に声を絞りだしているような感じもするけど、まァ小雀ちゃん的かわいらしさで良しとしましょう。第18番は全体的にコンパクトにまとまっている感じだけど、1曲1曲が濃厚で返ってこの方が聞き易いと言うか助かると言うか・・・。
  お次、第19番副題に"大天使ミカエル記念日”用となっており、解説に『ミカエルがよみの長なる龍との戦・・・なんちゃら、かんちゃら』とあるが、そう言えばこれを題材にした絵を見た事ある気がするなァ、日本で描かれている龍とは違って、"変な龍〜ッ!!”と思った記憶が・・・・、多分ルネサンス時代位にかかれたんじゃないかなァ、誰が描いたかは知らんけど。まッ、とりあえず1曲目の合唱は龍と戦う勇猛果敢なミカエルを歌っており、天に向かって勝利の歓声を上げている様な迫力ある曲。第3曲目のアリア、ソリストはたくましく正義感溢れると言う感じで、、まるでミカエル自身が歌っているんじゃないかと思うくらい惚れ惚れする歌いっぷりィ〜ッ。い〜ねい〜ね!!結構私好みのソリストですワ。6曲目のレチタティーヴォは第18番4曲目と同じソリスト(小雀ちゃん)と思われます。
  第20番は見た瞬間"ゲゲゲ〜〜〜ッ長ッ!!”。気を取り直して挑んだけど、この曲ソプラノ・ソロが無いのよね〜。1曲目の合唱は緩やかなテンポからちょっと早めなテンポに移りまたまた最初のテンポに戻ていき、全体に重厚さが漂う感じの曲。う〜ン、そ・その〜、この曲に関しては以上です。はっきり言って、最後の20番以外は結構楽しめる巻でした。(アハッ)(by tada) 2002/06/16 up 
 6 バッハ:カンタータ大全集 第6巻(8.35032輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 811-2) (P)1973,(C)1985

CD:1
第21番《わがうちに憂いは満ちぬ》
BWV21 Ich habe viel Bekummernis

1-シンフォニア         
2-合唱(4声部)         
3-アリア(ソプラノ)         
4-レチタティーヴォ(テノール)         
5-アリア(テノール)         
6-合唱(4声部ソロ)         
7-レチタティーヴォ(ソプラノ/バス対話曲)         
8-二重唱アリア(ソプラノ/バス)         
9-合唱(前半ソプラノ/アルト/バスのソロ合唱:後半アルト/テノール/バスのトゥッテイ合唱)&コラール(前半テノール斉唱:後半ソプラノ斉唱)         
10-アリア(テノール)         
11-合唱(4声部ソロとトゥッテイ)

CD:2
第22番《イエス十二弟子を召寄せて》BWV22 Jesus nahm zu sich die Zwolfte
1-アリア(テノール/バス)&合唱(4声部)          
2-アリア(アルト)          
3-レチタティーヴォ(バス)          
4-アリア(テノール)          
5-コラール合唱(4声部)  
        
第23番《汝まことの神にしてダビデの子よ》BWV23 Du wahrer Gott und Davids Sohn
1-二重唱アリア(ソプラノ/アルト)         
2-レチタティーヴォ(テノール)+器楽コラール         
3-合唱(4声部)         
4-コラール合唱(4声部)

第21番
ソプラノ:ウィーン少年合唱団員 /
アルト:ポール・エスウッド Paul Esswood/
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt Equiluz/
バス:ウォーカー・ワイアットWallker Wyatt
/
ウィーン少年合唱団・ウィーン合唱隊(合唱指揮:ハンス・ギレスベルガー Hans Gillesberger)/
ウイーン・コンツエントゥス・ムジクス Concentus musicus Wien(オリジナル楽器使用)/
通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncourt

第22番,第23番
ソプラノ:ワルター・ガンベルト Walter Gampert /
アルト:ポール・エスウッドPaul Esswood/
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt Equilz(BWV22) マリーウス・ヴァン・アルテナ Marius Van Altiena/
バス:マックス・ヴァン・エグモンド Max Van Egmond
/
テルツ少年合唱団・ケンブリッジ・キングス・コレッジ合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミト=ガーデンGerhard Scmidt-Gaden  デーヴィド・ウイルコックス David Willcocks)/
レオンハルト合奏団 Leonhardt-Consort(オリジナル楽器による強化メンバー)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト Gustav Leonhardt
CD:1

  第21番これまたえらく長い曲ですな〜(おいおい)でも解説によるとバッハが再三上演したと言うから、彼自身のお気に入りだったのかな〜と思いつつ気を取り直してと・・・・まず1曲目のシンフォニアは憂いを帯びた曲といいますか、余り重い感じではないです。天気で言えば薄曇りと言う感じ。続く合唱"Ich、Ich、Ich”といきなり力強い歌声から始まります。まるで1曲目の薄曇のユウツを吹き飛ばすような勢いとでも言いますかねェ。3曲目ソプラノ・アリア、いい〜ですねェ。多分何度も登場しているソリストと思われますが、名前が分からないのが悔しい〜〜〜っ。素人が聞いてもかなり難しい曲と思うけど、表現力がすっごく良い!!解説には"魂の絶望”とかかれていますが、七転八倒するような苦しみというのではなく、内面から沸きあがるどうしょうも無い不安と言うのかな?エネルギー全開で叫ぶ様な力強い歌い方ではなくて、少年とは思えない程、感情を微妙に抑えて、徐々に忍び寄る不安感を表現しています。6曲目は変化に富んだ合唱で、まず4声部のソロから始まり、テンポが緩やかになったり早くなったり、またソロが加わったりと、はっきり言って飽きない曲ですワ。第2部のソプラノとバスの二重唱によるレチタティーヴォとアリアは魂さん=ソプラノ、キリストさま=バスの対話曲。先程3曲目ソプラノ・アリアのソリストと同一と思われます。またまた見事な表現力でバスのソリストと対等に歌いあげています。9曲目はソロ合唱とコラールが組み合わさった曲で個人的に第6巻の中で一番好きかも。11曲目はユウツさとはと打って変って、華やかで明るい曲へ大変身と言う感じですかね。21番は長めの曲ですが聴き飛ばしたくなる衝動に駆られる事もなく、うわの空で聞くこともなく無事聞き終える事が出来ました。ソプラノのソロが多い事、合唱にもソプラノ・ソロが登場する事。やはりなんと言っても一番はソプラノ・ソリストがすばらしかった事に尽きるでしょう!!こんなに良い曲持っていたんだと正直言って驚き!!頻繁に聞いた覚えも無く、感動した覚えも無い。う〜ん好みが微妙に変化したっちゅう事??
  第22番の最初の曲はテノールとバスのソロから合唱へと続いて行き、1曲で3度楽しめるという感じの曲。ソロの部分は緩やかなテンポで進みますが、合唱は一転して早めの歯切れの良い曲へと移行していきます。5曲目のコラール合唱の方は演奏部分がリズミカルで合唱もバランスよくまとまってる感じ。
  第23番1曲目ソプラノ・アルト二重唱のソプラノ・ソロはワルター君。はっきり言って"明るい曲には合わない声”という印象が私にあります。昔も感じたんだけど“悲壮感漂う曲に合ってる声だなァ〜”と、でも湿っぽくて、ねちねちした暗い声ではなく、乾いた感じの声なんですよね。そして何処か物悲しいような、はかなさを感じさせるような声なんですよォ〜。何度も聴いていくうちに、砂漠に没して行く廃墟の古代都市と一緒に自分もだんだん砂に埋もれていくようなイメージが浮かんで来る。う〜ん不思議な魅力。そんなワルター君にこの曲はうってつけでっすワネェ〜。(by tada) 2002/06/23 up 
 7 バッハ:カンタータ大全集 第7巻(TELDEC 8.35033輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 813-4)(P)1973,(C)1985

CD:1
第24番《まじりけなき心》BWV24 
Ein ungefarbt Gemute

1-アリア(アルト)         
2-レチタティーヴォ(テノール)         
3-合唱(4声部)         
4-レチタティーヴォ(バス)         
5-アリア(テノール)         
6-コラール(4声部)

第25番《汝の怒りによりて》
BWV25 Es ist nichts Gesundes an meinem Leibe

1-合唱(4声部)         
2-レチタティーヴォ(テノール)         
3-アリア(バス)         
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
5-アリア(ソプラノ)         
6-コラール(4声部)

CD:2
第26番《ああいかにはかなき、ああいかにむなしき》
BWV26 Ach wie fluchtig,ach wie nichtig

1-合唱(4声部)         
2-アリア(テノール)         
3-レチタティーヴォ(アルト)         
4-アリア(バス)         
5-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
6-コラール(4声部)

第27番《だれぞ知らん、わが終りの近づけるを》
BWV27 Wer weib, wie nahe mir mein Ende

1-コラール合唱(4声部)+レチタティーヴォ(ソプラノ/アルト/テノール)         
2-レチタティーヴォ(テノール)         
3-アリア(アルト)         
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
5-アリア(バス)         
6-コラール(5声部)

ソプラノ:ウィーン少年合唱団員 /
アルト:ウィーン少年合唱団員(BWV27-第1曲レチタティーボ)
ポール・エスウッド Paul Esswood/テノール:クルト・エクウィルツ Kurt Equiluz/バス:マックス・ヴァン・エグモンド Max Van Egmond(BWV24,25) ジークムント・ニンムスゲルス Siegmund Nimsgern(BWV26,27)/
ウィーン少年合唱団・ウィーン合唱隊(合唱指揮:ハンス・ギレスベルガー Hans Gillesberger)/
ウイーン・コンツエントゥス・ムジクス Concentus musicus Wien(オリジナル楽器使用)/
通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncourt

  第24番はっきり言って地味な曲。強いて言えば1曲目アルトのアリア、ポール・エスウッドさんの控えめで誠実な歌い方がいいかな〜位。しかし、"まじりかなき心、ドイツの誠意と善意にみてる心・・・”と詩の内容はかなり臭いです。3曲目は最初、合唱部分がいまいちぱっとしない感じがしたけど、中盤からテノール、バス、アルト、ソプラノの順にソロが加わって後半にかけてやや盛り上がりをみせる。最後のコラールは何かみょ〜に力が抜けたような曲。多分歌のメロディーに合わて奏でるホルンが原因かも、曲的にはなかなかいいんだけど、はっきり言わせてもらえばですねェ"ホルンのプホォ〜プホォーは辞めちくりィ〜!!”。
  25番最初の合唱は《汝の怒りによりて》の題名通り、怒りと言うか不機嫌と言うか全体的に不安定な空気が漂っているような感じの曲ですね。2曲目、3曲目、4曲目暗めの曲に責められ続けましたが、あ〜ら一転!!(やっと)5曲目明るい雰囲気になりましたワイ。ソプラノ・ソロは安定した力強い歌い方。欲を言えばもう少し柔らかく歌って欲しいかなァ〜と。最終6曲目のコラールは短く直線的で力強く歌い上げられた曲。何かこ〜う針で突き刺されるような感じしますなぁ〜。

  26番最初の合唱、テンポの速い曲で一言で言えば『鋭い切れ味』とでも申しましょうか、ソプラノ・コラール(定旋律)のパート以外、演奏と共に忙しなく歌っていて、危機迫るものがありますね。5曲目のソプラノ・ソリストのレチタティーヴォですが、これが何かちょっといい感じの声。明らかに25番のソプラノ・ソリストとは違う人物だし、この後の27番の子とも違うみたいだしなぁ、例えて言うなら柔らかい絹のような光沢のある声、表現力も○。興味をそそられますなぁ〜。こんな短いレチタティーヴォだけじゃなくてアリアも歌ってくんないかなァ。う〜んもっともっと聴きたい!!

  27番1曲目コラール合唱とレチタティーヴォ、ソプラノとアルトのソロがレチタティーヴォにちょろっとでてきますがソプラノは力強く、アルトは重々しくと短い中にも非常に印象的に表現してますです。4曲目レチタティーヴォは1曲目のソリストと同一と思われます。天を仰ぎ訴えかける様な感じの曲で表現力も○。最後のコラール“世よ、さらば!!・・・”と天国で得られる『永遠の安らぎ』を確信するかのような、何かこうすがすがしい喜びみたいな雰囲気のする曲です。(by tada) 2002/06/30 up 
 8 バッハ:カンタータ大全集 第8巻(TELDEC 8.35034輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 815-6)(P)1974,(C)1985

CD:1
第28番《神は頌むべくかな! いまや年は終り》
BWV28 Gottlob! nun geht das Jahr zu Ende

1-アリア(ソプラノ)         
2-合唱(4声部)         
3-レチタティーヴォ(アリオーソ・バス)         
4-(テノール)         
5-二重アリア(アルト/テノール)         
6-コラール(4声部)

BWV29 Wir danken dir, Gott, wir danken dir
1-シンフォニア         
2-合唱(4声部)         
3-アリア(テノール)         
4-レチタティーヴォ(バス)         
5-アリア(ソプラノ)         
6-レチタティーヴォ(アルト+4声ウニソーノ終止)         
7-アリア(アルト)         
8-コラール(4声部)

CD:2
第30番《喜べ、贖われし群よ》
BWV30 Freue dich, erloste Schar

第T部
1-合唱(4声部)         
2-レチタティーヴォ(バス)         
3-アリア(バス)         
4-レチタティーヴォ(アルト)         
5-アリア(アルト)         
6-コラール(4声部)

第U部
7-レチタティーヴォ(バス)         
8-アリア(バス)         
9-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
10-アリア(ソプラノ)         
11-レチタティーヴォ(テノール)         
12-合唱

ソプラノ:ウィーン少年合唱団員 /
アルト:ポール・エスウッド/
テノール:クルト・エクウィルツ/
バス:マックス・ヴァン・エグモンド
/
ウィーン少年合唱団・ウィーン合唱隊(合唱指揮:ハンス・ギレスベルガー) /
ウイーン・コンツエントゥス・ムジクム (オリジナル楽器使用)/
通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール


第28番《神は頌むべくかな! いまや年は終り》 
ライプツィヒ時代のカンタータとのこと最初から嬉しい事にソプラノ・アリア!!技量もなかなかのもの、多分何度も登場しているソリストと思われますが、名前の記載がありません。天を仰ぎ見る様に"神よ頌むべきかな!!・・・”と力強く高らかに歌い始めるのが印象的。速いテンポで歌の切れ味もいい。ウ〜ン久々に聞いてしびれますねェ。2曲目はソプラノが定旋律のコラール合唱です。テノールがそっと囁くように歌いだしバス・アルト・ソプラノコラールと続きます。全体にやや暗め、ちィ〜とばかし平坦な感じの曲ですね。解説には"古風なモッテト楽曲仕立て”とあります。アリオーソは暗めでじめじめした感じの曲、レチタティーヴォはやや明るさが見える曲。お次の二重アリアは一転して明るく軽やか、最後のコラールは静かな祈りで締めくくられてる感じですね。(by tada) 2002/09/08 up

第29番《われら汝に感謝す、神よ、われら感謝す》
1曲目のシンフォニアはオルガン協奏曲と言った感じの曲で、オルガン好きの私には"ウ〜ン自分の世界に入ってしまいそうだぁ〜”、他の曲を聞き忘れてしまいそう。お〜ッと危ない!!私的には◎の曲。2曲目の合唱は1曲目の華やかさ明るさと対照的に"じ〜みィ〜”(地味)に"くら〜い”(暗い)曲、良く言えば荘厳な曲と言えましょうかネェ。この曲を聞いているともうちょっと、演奏全体を早回しにしたくなる衝動にかられまする。飛んでェ〜♪飛んでェ〜♪、5曲目ソプラノ・アリア。ウ〜〜〜〜〜〜ン、良いですね。多分28番1曲目のアリアと同じソリストと思われます。深い祈りの歌いあげているこのソリスト、こういった感情表現が上手いな〜と、何時も感心させられる子ですワ。この曲と先の28番1曲目のアリアと共に、昔よ〜く聞きほれていた曲です。最後のコラールは2曲目と同じ楽器編成との事ですが、明るく希望に満ちた曲と言ったところですね。(by tada) 2002/09/08 up

第30番《喜べ、贖われし群よ》
ムムムッ、聞くのを挫折してしまいそうなくらい長いですなァ〜(笑)解説によると、ある君侯の為に書いた表敬用世俗カンタータ『好もしきヴィーデラゥよ』BWV30aをほとんどそっくりそのまま転用したとのこと、つまりリサイクルですかぁ〜(笑)。いやいや、失礼・失礼。バッハは結構転用を良くやり、既存の曲を色々なタイプの曲に再生利用しております。このカンタータ全集の中でも”確かこれオルガン曲で聞いたなァ”とか"あれ?これはあの協奏曲だよ〜”とか、まァ、バッハがどんどん新しい曲を生み出すタイプの作曲家ではなく、一つの曲を色々にアレンジし新しい曲に変えてしまう節約タイプの作曲家ちゅう感じですかネェ。確か一旦、世俗から教会用に転用したものはまた世俗には転用しないということを聞いたことがある。彼なりの"鉄則”があったんでしょう。さてさて、本題の曲ですが、最初の合唱曲はもともと宮廷用だった曲らしく、華やかな雰囲気の曲。3曲目のバス・アリアもゆったりと優雅さが漂う曲。5曲目のアルトのアリアにいたってはなかなか歌が出てこない、宮廷のパーティでのBGMの様な曲が続き、あれこれってアリアだったよね?と1分以上してようやく歌が始まる感じ。人の罪についての詩にしては余りにも軽やかで優雅な曲です。ソプラノ・レチタティーヴォ・アリアのソリストは繊細でこまやかな歌い方で、アリアはちょと憂いを含んだ感じの曲。このソリストに合った曲ですね。全体的にゆったりとした調子で、メリハリが少ないという印象。解説にも有るように教会カンタータと言う感じではないかな。ソプラノのアリアが唯一光ってます!!(by tada) 2002/09/08 up 
 9 カンタータ大全集 第9巻(TELDEC 8.35035輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 817/8)(P)1974,(C)1986

CD:1
第31番《天は笑い、地は歓呼す》
BWV31 Der Himmel lacht, die Erde jubilieret

1-ソナタ     
2-合唱(5声部)     
3-レチタティーヴォ(バス)     
4-アリア(バス)     
5-レチタティーヴォ(テノール)     
6-アリア(テノール)     
7-レチタティーヴォ(ソプラノ)     
8-アリア(ソプラノ)     
9-コラール(4声部)

第32番《いと尊きイエス、わが憧れよ》
BWV32 Liebster Jesu, mein Verlangen

1-アリア(ソプラノ)     
2-レチタティーヴォ(バス)     
3-アリア(バス)     
4-対話レチタティーヴォ(ソプラノ/バス)     
5-二重アリア(ソプラノ/バス)     
6-コラール(4声部)

CD:2
第33番《ただ汝にのみ、主イエスキリストよ》
BWV33 Allein zu dir, Herr Jesu Christ

1-合唱(4声部)     
2-レチタティーヴォ(バス)     
3-アリア(アルト)     
4-レチタティーヴォ(テノール)     
5-二重アリア(テノール/バス)     
6-コラール(4声部)

第34番《おお永遠の火、おお愛の源よ》
BWV34O ewiges Feuer,o Ursprung der Liebe

1-合唱(4声部)     
2-レチタティーヴォ(テノール)     
3-アリア(アルト)     
4-レチタティーヴォ(バス)     
5-合唱(4声部)

第31曲,第34曲
ソプラノ:ウィーン少年合唱団員 /
アルト:ウィーン少年合唱団員(BWV31-第2曲)
ポール・エスウッド/
テノール:クルト・エクウィルツ/バス: ジークムント・ニムスゲルン /
ウィーン少年合唱団・ウィーン合唱隊(合唱指揮:ハンス・ギレスベルガー)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)/
通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

第32曲,第33曲
ソプラノ:ヴァルター・ガンぺルト (テルツ少年合唱隊所属)/
アルト:ルネ・ヤーコプス /
テノール:マーリウス・ヴァン・アルテナ /
バス:マックス・ヴァン・エグモンド /
ハノーファー少年合唱隊(合唱指揮:ハンス・ヘニングス )/
レオンハルト合奏団 (強化編成、オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト

   31番ソナタは派手めの器楽演奏、2番目の5声部合唱《天は笑い、地は歓呼す》の題名通り、本当に笑っているかのようなソプラノ・ソロの歌声で始まり、次々と歌声が重なっていって豪華な感じ。出だし"Der Himmel lacht!・・・”と歌っていると思われるが(何と発音するようかわからん)おバカな私にはどうしても"デへッヘッ アハ・アハ”と言うように聞こえてしまい、某番組の"空耳アワー”を思い浮かべてしまった次第であります。本当にバカですねェ〜(反省)7曲目8曲目ソプラノ・レチタティーヴォとアリア、ソリストはかなりレベルが高そうなのだけど、彼にはちょっと音が高すぎると言うか、苦しそうではないけど、多少無理して歌っているようで気になりますなァ。

   32番1曲目、ワルター君のソプラノ・ソロは彼にぴったし合った曲。オーボエの物悲しい音色と、憂いをおびた彼の歌声が、ウ〜〜〜〜ン聞かせますなぁ〜。対話レチタティーヴォはソプラノ=魂バス=イエスと言う設定。それにしても、ワルター君の感情表現は大絶賛!!対話により徐々に苦悩から希望へと導きだされていく微妙な心の動きを見事に表現している。イエスとの魂レベルの会話を少年がどうしてこんな風に歌えちゃうんだろう?と思ってしまうほどすばらしいです。この手の曲の感情表現はこの曲集の中で彼が一番かも。文句なし。同じくバスとソプラノのアリアはやはりイエスと魂と言う設定。一変苦痛から開放され、軽やかな雰囲気にかわる。イエスと魂が手を取り合って踊だしている様な明るく晴れ晴れとした感じ。最後のコラールは神の愛を一つ一つ胸に刻むように歌っている曲。

   33番1曲目はコラール合唱(定旋律=ソプラノ)。器楽演奏のテンポが速く、スリリングな感じ。3曲目のアルト・アリアのソリストはルネ・ヤーコプスさんですが、私的にはちと声が響きすぎてうるさい感じがします。声の柔らかさから言ってもポール・エスウッドさんの方が好みです。ごめんねルネさん。5曲目のテノール・バスの二重アリア、33番の中で一番好きかも。ちょっと古典的な雰囲気のするメロディーに美しく声が重なり合っている、誠実な感じのする曲です。

   34番1曲目の合唱曲トランペットの高らかな演奏で始まる。演奏全体に華やか、合唱も迫力ある曲。ウィーン少年合唱団パワーを感じさせる曲。3曲目アルト・アリア。朝の湖畔にいるような静かな演奏ではじまり、そっと歌いだすポール・エスウッドさん。その美しい声が静寂の中に響き渡ていく・・・・。ウ〜〜〜ン、いいですね。少年の声もいいけど、彼の柔らかくて美しい声の響きは好きです。34番アリアはこの曲のみですが、心が安らぎますねェ〜。5曲目の合唱曲は第1曲目と同じ器楽編成とのことですが、1曲目に増してド派手な曲。まさに豪華絢爛!!ゴージャスな雰囲気でこの巻の締めくくりといった感じです。(by tada) 2002/09/13 up 
 10 カンタータ大全集第10巻(8.35036輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 819/20)(P)1974,(C)1986

CD:1
第35番《霊と心は驚き惑う》
BWV35 Geist und Seele wird verwirret

第1部
1-シンフォニア     
2-アリア(アルト)     
3-レチタティーヴォ(アルト)     
4-アリア(アルト)

第2部
5-シンフォニア     
6-レチタティーヴォ(アルト)     
7-アリア(アルト)

第36番《喜び勇みて羽ばたき昇れ》
BWV36 Schwingt freudig euch empor

第1部
1-合唱(4声部)     
2-コラール(ソプラノ/アルト)     
3-アリア(テノール)     
4-コラール(4声部)
第2部
5-アリア(バス)     
6-コラール(テノール)     
7-アリア(ソプラノ)     
8-コラール(4声部)

CD:2
第37番《信じてバプステマを受くる者は》
BWV37 Wer da glaubet und getauft wird

1-合唱(4声部)     
2-アリア(テノール)     
3-コラール(ソプラノ/アルト)     
4-レチタティーヴォ(バス)     
5-アリア(バス)     
6-コラール(4声部)

第38番《深き悩みの渕より、われ汝に呼ばわる》
BWV38 Aus tiefer Not schrei ich zu dir

1-合唱(4声部)     
2-レチタティーヴォ(アルト)     
3-アリア(テノール)     
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)     
5-三重アリア(ソプラノ/アルト/バス)     
6-コラール(4声部)

ソプラノ:ウィーン少年合唱団ソリスト /
アルト:ポール・エスウッド/
テノール:クルト・エクウィルツ /
バス:リュート・ヴァン・デル・メール/ウィーン少年合唱団・ウィーン合唱隊(合唱指揮:ハンス・ギレスベルガー )/
ウイーン・コンツエントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)/
通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

   繊細なオルガン協奏曲といった感じの第35番1曲目シンフォニア、第2部の1曲目にもオルガン演奏がありそれ以外はアルトのソロのみという構成。3曲のアリアがあり、シンフォニアの後の最初のアリアは暗めの曲。詩の内容も結構重いもんがあります。4曲目にあるアリアは生き返ったように明るい曲、7曲目にあるアリアも悦びに満ち溢れた思いが感じられます。

   36番1曲目の合唱曲はかなりパワフルな曲ですなァ〜。天にも届くような力の入った歌声ですね。ドイツ語が少し分かる人なら歌詞を書き取れるぐらい“ハキハキ”した感じの曲。2曲目はアルトとソプラノのコラール。ソプラノソリストの名前の記載がありませんが、一瞬おや?ペーター・イエーロジッツ君?と言う感じの声。歌い方も結構似てるかも。安定した歌いっぷり。7曲目のアリアも同じソリストと思われます。曲は柔らかで暖かい感じの曲で、歌い方も堂々として“大物の風格”があります。昔聞いていた頃もペーター君かなァ〜?と思いながら聞いていたように思います。本人なのか、ペーター君もどきなのか・・・ウ〜〜〜ン・・どうでしょう??もし本人なら円熟期よりちょっと前でしょうね。7曲目のアリアでは歌い方にあどけなさと、たどたどしさを感じる部分もあり、もし彼なら、彼の成長の過程をたどれる録音の一つということになりますが、まっ!!私の駄耳ですからねェ〜あてになりませんね。

   第37番明るく弾むような演奏の後、それぞれのパートが美しく声を響かせ重なり合って見事な“ハモリ”を聞かせています。正に天に上っていく感じですね。3番目のコラール、ソプラノソロは36番と同一と思われます。本当に安定した歌い方。高音の伸びといい、いいですね。それにポール・エスウッドさんとの声の相性もいい!!子供と大人という感じを受けさせない。ただ、低い声がちょっと地声っぽくなってる所があって残念。でもまァ、その部分は結構音が低すぎますからねェ〜しかたないかァ〜。それ以外は完璧!!

   お次〜ィ、38番重々し〜〜〜〜い雰囲気で始まる合唱。4曲目ソプラノのレチタティーヴォ、5曲目の三重アリアは同じソリストと思われますが、36番37番と同じソリストのような違うような・・・それにしてもレチタティーヴォ、三重アリアともソプラノソリストの感情移入がすごいな〜。歌っている子の顔の表情が浮かびそう。5曲目の三重アリアはかなり激しい想いを表現した曲。ソプラノ・アルトが揺れ動く想いを繊細に表現しているのに対しバスがどっしりと力強く歌っているのが印象的。荘厳な感じのコラールで締めくくりです。(by tada) 2002/09/22 up
11  バッハ:カンタータ大全集 第11巻(TELDEC 8.35296輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 821/2)(P)1975,(C)1987

CD:1
第39番《飢えたる者に汝のパンを分かち与えよ》
BWV39 Brich dem Hungrigen dein Brot

1-合唱(4声部)     
2-レチタティーヴォ(バス)     
3-アリア(アルト)     
4-アリア(バス)     
5-アリア(ソプラノ)     
6-レチタティーヴォ(アルト)     
7-コラール(4声部)

第40番《神の子の現れたまいしは》
BWV40 Darzu ist erschienen der Sohn Gottes

1-合唱(4声部)     
2-レチタティーヴォ(テノール)     
3-コラール(4声部)     
4-アリア(バス)     
5-レチタティーヴォ(アルト)     
6-コラール(4声部)     
7-アリア(テノール)     
8-コラール(コラール)    
 
CD:2
第41番《イエスよ、いま讃賛を受けたまえ》
BWV41 Jesu, nun sei gepreiset

1-コラール合唱(4声部・定旋律ソプラノ)     
2-アリア(ソプラノ)     
3-レチタティーヴォ(アルト)     
4-アリア(アリア)     
5-レチタティーヴォ(バスと合唱)     
6-コラール(4声部)

第42番《この同じ安息日の夕べ》
BWV42 Am Abend aber desselbigen Sabbats

1-シンフォニア     
2-レチタティーヴォ(テノール)     
3-アリア(アルト)     
4-コラール二重唱(ソプラノ/テノール)     
5-レチタティーヴォ(バス)     
6-アリア(バス)     
7-コラール(4声部)

第39番,第40番
ソプラノ:ハノーヴァー少年合唱団員 /
アルト:ルネ・ヤーコプス/
テノール:マーリウス・ヴァン・アルテナ /
バス:マックス・ヴァン・エグモンド/ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ )/
レオンハルト合奏団 (オリジナル楽器使用による強化メンバー)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト

第41番,第42番
ソプラノ:ウィーン少年合唱団員/
アルト:ポール・エスウッド /
テノール:クルト・エクウィルツ /
バス:リュート・ヴァン・デル・メール /
ウィーン少年合唱団・ウィーン合唱隊(合唱指揮:ハンス・ギレスベルガー)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)/
通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

  今回11巻の紹介ですが、まだ約1/4程度にしか過ぎないんですよねェ。まだまだ先の長さを感じます〜〜〜ゥ。今回39.40番はハノーヴァーのソロ・合唱担当。この曲集の中で何ヶ所かの合唱団を起用していますが、個人的にはハノーヴァの合唱が一番好きです。もっとはっきり言っちゃうと、ニコラウス・アーノンクールさんよりグスタフ・レオンハルトさんの音作りの方が好み・・・。

   39番2部構成になっており、最初の合唱曲は結構重た〜い雰囲気の漂う曲なのですが、ハノーヴァーの透明感あるコーラスのお陰で余り重々しくなっていないところがいいです。もっと力強い合唱がお好みの方にはちょっと大人しすぎて物足りなさを感じるかもしれませんなぁ。3曲目アルト・アリアのソロはルネ・ヤーコプスさん、声が透き通っていて、とても美しいですが、できればもうちょっと歌い方に柔らかさが欲しいです。5曲目ソプラノ・ソロ。ソリストはハノーヴァーの団員としか記載がないです。少年らしい素直で素朴な表現。私的には結構好きです。

  40番は残念ながらソプラノ・ソロは無し。1曲目の合唱は歯切れのいい曲。同じテーマを何度も繰り返す感じで、あんまり気張って歌ったら相当くどくなりそうな曲ですが、ハノーヴァーの程よく抑えた歌い方で、とっても聞きやすい。4曲目バスのアリアはカンタータの中のアリアというより、オペラの一場面を思い浮かべるよな感じの劇的雰囲気のする曲。

  41番最初の合唱"やっぱ!!これぞ、ウィーン少年合唱団”という感じ。ハノーヴァーとは一転して迫力と華やかさがあります。まァ、多分に選曲の違いという事も有りますが、当然のことながらその合唱団やソリストの個性を生かして選曲してるでしょうからね。2曲目のアリア・ソリストの名前の記載がありませんが、情感たっぷりという感じで歌ってますが、ちょっと高音が甲高いかなァ〜。前回10巻で“感情移入が・・・”と紹介したソリストと同一のように思います。曲の雰囲気は柔らかく上品な感じの曲。

  42番1曲目シンフォニアはさながら宮廷音楽という感じ。華やかでちょっと派手目。解説によると、かの有名なブランデンブルグ協奏曲と同じ様式だそうです。曲の中盤にオーボエとファゴット?の哀愁を帯びた掛け合いに、バイオリンの音色が絡み合って結構好きかも。ソプラノ・テノールのコラール二重唱。不安定な感じの曲。早いテンポの曲ではないけど、激しい表現力を必要とする曲といえばいいのかなァ〜。ソプラノ・ソリストは41番2曲目のアリアの子と同一と思われます。最後は平和への祈りを込めたコラールで締めくくられております。(by tada) 2002/09/29 up  
 12 バッハ:カンタータ大全集 第12巻(TELDEC 8.35283輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 823/4)(P)1975,(C)1987

CD:1
第43番《神は喜び叫ぶ声とともに昇り》
BWV43 Gott Fahret auf mit Jauchzen

第1部
1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(テノール)       
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
5-アリア(ソプラノ)

第2部
6-レチタティーヴォ(バス)       
7-アリア(バス)       
8-レチタティーヴォ(アルト)       
9-アリア(アルト)       
10-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
11-コラール(4声部)

第44番《ひとびと汝らを除名すべし》
BWV44 Sie werden euch in den Bann tun

1-二重唱(テノール/バス)       
2-合唱(4声部)       
3-アリア(アルト)       
4-コラール(テノール)       
5-レチタティーヴォ(バス)       
6-アリア(ソプラノ)       
7-コラール(4声部)

CD:2
第45番《人よ、善き事の何たるかは》
BWV45 Es ist dir gesagt, Mensch, was gut ist

第1部
1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(テノール)
第2部
4-アリオ−ソ(バス)       
5-アリア(アルト)       
6-レチタティーヴォ(アルト)       
7-コラール(4声部)

第46番《考え見よ、われを襲いしこの痛み》
BWV46 Schauet doch und sehet, ob irgend ein Schmerz sei

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(バス)       
4-レチタティーヴォ(アルト)       
5-アリア(アルト)       
6-コラール(4声部)

第43曲,第44曲
ソプラノ:ペーター・イエーロジッツ (ウィーン少年合唱団員) /
アルト:ポール・エスウッド /
テノール:クルト・エクウィルツ /
バス:リュート・ヴァン・デル・メール/
ウィーン少年合唱団・ウィーン合唱隊(合唱指揮:ハンス・ギレスベルガー)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール
第45曲,第46曲
アルト:ルネ・ヤーコプス /
テノール:クルト・エクウィルツ /
バス:ハンス=フリードリヒ・クンツ /
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ )/
レオンハルト合奏団(オリジナル楽器使用)/通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト

  皆さん!!とうとうこの日がやって来ました。ペーター君シリーズの始まり始まりィ〜。嬉しい〜!!でも逆にsounds'Libraryのライターさんの皆さんの多くは私以上にペーター君を知ってらっしゃるでしょうからペーター君に付いてあれやこれや発言しちゃうと何か怖い気もする。でも言っちゃいますアハハ。以前にウィーン少年合唱団はソリストの個人名を出さないという『鉄の掟』(?)があったようなことを聞いた事がある。その掟が破られたのはこの頃なんですかねェ。しかし、彼の歌声を聞いたら"こっ・このソリスト誰じゃ〜”と叫びたくなりますわなァ〜。

  43番1曲目出だし静かな演奏から始まり、次第に華やかな雰囲気と移り変わり合唱は力強く始まり徐々に壮麗さが増していくような、なんかスケールの大きな曲という感じ。4曲目レチタティーヴォは"あの”ペータ君の迫力ある伸びやかな歌声、そして次の5曲目アリアは申し分ない歌いっぷり、失礼な言い方かもしれないけど、彼の歌声は下手なおばさん(女性のソプラノ)より1億倍位良い!!10曲目にあるレチタティーヴォはかなり微妙〜な感情表現を見事に歌ってますネェ。11曲目はかなり長めコラールで一言一言力強くかみ締めるように歌っています。

  44番1曲目はテノールとバスの二重唱で始まる。"ひとびと汝らを除名すべし”題名同様の歌詞のみを繰り返しねっちっこく歌っている。即2曲目、急展開し激しく力強い4部合唱に変わる。詩全体的が結構厳しい口調。解説によるとこの"台本は説教じみてる所から神官の作ではないか”と・・。にゃ〜るほどォ〜、妙に納得。4曲目テノールのコラールはいつもうるさい歌い方だな〜と思っているクルト・エクウィルツさんですが、この曲に関しては歌い方を抑えややソフトに歌ってますね。まァまァかな。6曲目ソプラノ・アリア"教会をしょて立〜つ覚悟じゃ〜”みたいな内容の詩。かなり根性が入った詩だけど、44番の中では一番明るい感じの曲。しかもペータ君の歌には華やかさや優雅ささえ感じますねぇ〜。

  45番1曲目出だしの演奏に思わず"美しい〜”の一言。合唱部分もハノーヴァーの柔らかく伸びやかな歌声。"Es ist dir gesat、・・”各パートがまるでこだまの様に主題を繰り返す。その美しいハーモニーはまるで天上界への捧げものの様。ちょっと長めの曲で終わりに近づくに連れて壮大になっていくところなんか私好みです。2曲目3曲目テノール・レチタティーヴォ、アリアは例によって声がひびきすぎ!!1曲目の余韻を大切にして欲しいわ!!(プン・プン)5曲目アルトのアリア。フルートとルネさんの歌声とのからみは、ちょっと神秘的で謎めいておりますねァ。不思議の国に引きずり込まれそう。

  46番1曲目重〜〜〜い心痛な面持の演奏で始まり、合唱も歌いだしかなり暗め。お先真っ暗!!ちゅう感じですなァ。徐々に激しさを増し怒りにも似た様相になって来る。3曲目バスのアリア威勢が良い曲ですね。罪びとに向かって"目にもの見せてくれるワイ”という威圧感がありますなァ〜詩の内容も〜。5曲目アルトのアリア、またまたルネさん不思議な雰囲気出してます。演奏もこれまた不思議な感じですね。堅型フルートとオーボエ・ダ・カッチャ(?)という楽器が表示されてますが、古楽器(オリジナル楽器)ちゅうことでよく分からんのですが、何かへび使いがへびを誘いだしているような感じの音といえば良いのかなァ。この音は、オーボエ・ダ・カッチャという楽器の音ですかねぇ。続くコラールあっけなく中途半端に終わったという感じ。変な終わり方だなァと思いつつ第12巻終了!!(by tada) 2002/10/06 up  
13  カンタータ大全集 第13巻(TELDEC 8.35284輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 825/6)(P)1975,(C)1987

CD:1
第47番《おのれを高うする者は、卑うせられ》
BWV47 Wer sich selbst erhohet, der soll erniedriget werden

1-合唱(4声部)       
2-アリア(ソプラノ)       
3-レチタティーヴォ(バス)       
4-アリア(バス)       
5-コラール(4声部)

第48番《われ悩める人、われをこの死の体より》
BWV48 Ich elender Mensch, wer wird mich erlosen

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(アルト)       
3-コラール(4声部)       
4-アリア(アルト)       
5-レチタティーヴォ(テノール)       
6-アリア(テノール)       
7-コラール(4声部)

CD:2
第49番《われは行きて汝をこがれ求む》
BWV49 Ich geh und suche mit Verlangen

1-シンフォニア       
2-アリア(バス)       
5-レチタティーヴォ(ソプラノ/バス→末尾アリオーソ)       
6-二重唱(バス・アリア/ソプラノ・コラール)

第50番《いまや、われらの神の救いと力と》
BWV50 Num ist das Heil und die Kraft

1-合唱(4声部)

ソプラノ:ペーター・イエーロジッツ (ウィーン少年合唱団員) /
アルト:ポール・エスウッド
/
テノール:クルト・エクウィルツ
 /
バス:リュート・ヴァン・デル・メール
/
ウィーン少年合唱団・ウィーン合唱隊(合唱指揮:ハンス・ギレスベルガー )/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

 今回のソプラノ・ソリストはペーター君のみ!!フッフッフッ(不気味じゃ〜)幸せ感じますねェ。
まず第47番1曲目の合唱、長めの演奏からこの曲の曲名である『おのれを高うする者は、卑うせられ・・・』を繰り返し歌ってます。tada的には合唱部分より演奏部分の方が好きですね。演奏部分が何かを予感させるような期待をもたせるような雰囲気なんだけど、合唱が始まるとただ、くどくど主題を繰り返しているだけでつまんない!!もっと、どひゃーとした変化が欲しいなァ〜。合唱の最後の部分も駄目押しの主題の繰り返しで、ちょこっと盛り上がりを見せて終わりです。続く2曲目ソプラノ・アリア、お地味なバイオリンの演奏で始りますが、突如ペーター君の歌声が・・・・。(うっとり)演奏が控えめな分ペーター君の歌声が映えまするゥ〜ッ。曲自体が控えめですが、彼はメリハリある歌い方でしかも程よく押さえ気味に歌ってる。決して浮いていない。良いネェ〜良いネェ〜。ウ〜ン、うなっちゃいます。

 第48番1曲目の合唱曲、なっ・何かァ〜お葬式という雰囲気。棺おけが運ばれて行く様な、まるで葬送行進曲みたいな沈痛な空気が漂ってますねェ〜。落ち込んでるときに聞いたら、なおさら沈みまくりそう。2曲目のアルト・レチタティーヴォも重く、暗〜い曲。詩は死の恐怖と苦痛を表現した内容ですね。48番の曲の雰囲気も全体を通して"重た〜い”という感じですね。詩全体の内容も明るいさとは無縁な感じ。私的には音楽として曲を楽しめませんね、キリスト教徒の深い精神世界のバリヤーが張ってあって中に入り込めない感じ。

 第49番1曲目シンフォニアは48番とはがらりと変わって、明るい曲。オルガン演奏のなんともお茶目な事。これから祝宴でも始るような感じ。解説によると、キリストが『新郎』で信仰に生きる魂が『新婦』という設定の対話曲的なカンタータとの事です。2曲目バス・アリア花嫁を"鳩"と呼んでやさしく語りかけるような感じの曲。続く3曲目レチタティーヴォ+アリオーソは正にイエス(バス)と魂(ソプラノ)の対話になっており、結婚への悦びみたいな内容ですかねェ。花婿と花嫁の姿が思い浮かぶような、劇的な感じというか、おっちゃん(?)と少年が歌ってるとは思えませんなァ。4曲目ソプラノ・アリアは花婿への愛に対しての忠誠を誓っているような内容ですけど、ペーター君って本当に少年かい?と思っちゃいますねェ。美しく気高い花嫁を演じているって感じ。本当に美しい花嫁が思い浮かんでくるんだなァ、これが・・。5曲目のレチタティーヴォに至っては紹介文を書くどころじゃないねっ!!(オイオイ)短いけど結構内容が濃い曲です。ペーター君がすばらしい!!としか表現できない自分が情けない〜〜〜〜っ。6曲目の二重唱はどちらかと言うとバスが主役的でコラールのソプラノ(ペーター君)は脇役的な感じだけど、程よく織り合ってるという感じ。二人で祝宴のダンスを披露しているような、お目出たいムードが漂う曲。ペーター君の『アーメン』の言葉がちょっと甘えたような、すっごく色っぽい感じに聞こえる。

 最後の第50番は合唱のみ。何でも他の楽曲はなくなっちゃったらしい。ど派手ですんごく勢いがある曲、戦いの雄たけび!!という雰囲気。この1曲だけでも充分聞き応えがあるけど、他の楽曲はどんなんだったのかなァ?あ〜もったい無い!失われた楽曲に想いをはせながら13巻終わり!! (by tada) 2002/10/13 up 
14  バッハ:カンタータ大全集 第14巻(TELDEC 8.35304輸入盤 発売元:キングレコードK30Y 827/8) (P)1976,(C)1988

CD:1
第51番《全地よ、神にむかいて歓呼せよ》
BWV51 Jauchzet Gott in allen Landen

1-アリア(ソプラノ)        
2-レチタティーヴォ(ソプラノ)        
3-アリア(ソプラノ)        
4-コラール(ソプラノ)        
5-アリア(ソプラノ)

第52番《偽りの世よ、われは汝に頼まじ》
BWV52 Falsche Welt, dir trau ich nicht

1-シンフォニア        
2-レチタティーヴォ(ソプラノ)        
3-アリア(ソプラノ)        
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)        
5-アリア(ソプラノ)        
6-コラール(4声部)

CD:2
第54番《罪に手むかうべし》
BWV54(ヴァイマル時代の稿による) Widerstehe doch der Sunde
 
1-アリア(アルト)        
2-レチタティーヴォ(アルト)        
3-アリア(アルト)

第55番《われ哀れなる人、われ罪の下僕》
BWV55 Ich armer Mensch, ich Sundenknecht

1-アリア(テノール)        
2-レチタティーヴォ(テノール)        
3-アリア(テノール)        
4-レチタティーヴォ(テノール)        
5-コラール(4声部)

第56番《われは喜びて十字架を負わん》
BWV56 Ich will den Kreuzstab gerne tragen

1-アリア(バス)        
2-レチタティーヴォ(バス)        
3-アリア(バス)        
4-レチタティーヴォ(バス)        
5-コラール(4声部)

ソプラノ:マリアンネ・クヴェックシルバー (BWV51)ゼッピ・クローンヴィッター(テルツ少年合唱団ソリストBWV52)/
アルト:ポール・エスウッド /
テノール:クルト・エクウィルツ /
バス:ミヒャエル・ショッパー
/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ)/
レオンハルト合奏団 (オリジナル楽器使用による強化メンバー)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト

 今回の14巻はご覧の通り、ほとんどがソロで(ソロ・カンタータというのかぁ?)CD:1は嬉しいことに第52番のシンフォニアとコラールを抜かしてぜ〜〜〜〜んぶ、ソプラノ・ソロじゃ〜っ!!オマケに第51番はtadaが個人的に大好きな曲。この曲リヒター版も持っているけど、こちらは力一杯おばさんが歌っており、歌い方も大嫌い。んがぁ〜しかし、この曲集当時の演奏スタイルを再現するという事で、当然この曲もBーSかと思っていたけど、名前を見て"?”。マリアンネ・クヴェクシルバーって女の子(人)?集めてた当時から疑問に思っておりました。声を聞くと大人の女性にしては柔らかく繊細な気がするし、これ少年の声かなァ?と思う点もある。まっ、いかァ〜とりあえず曲の紹介といたしますかァ(tadaは脳天気)。
  1曲目威勢のいい曲です。歌とトランペットの掛け合いというより競い合ってるっていう感じ。2曲目レチタティーヴォは神に向かって懇願するような思いが伝わってくるような曲。3曲目のアリアは51番の中で一番好きな曲。哀愁を帯びた雰囲気の曲で、神の慈しみを懇願するような内容かな?でもワシには恋焦がれている人に対してもどかしい内なる思いを一生懸命伝えてるようなそんな曲に聞こえるんだなァ〜。4曲目はお決まりの神への栄光を称える内容がだ〜っと並べられており、歌い方も正義感溢れる堂々とした感じ。コラールからそのまま5曲目アリアへ。歌詞は"アレルヤ”のみで4曲目の内容をそのまま受けて称えてるという感じですなァ。

  52番ソリストはゼッピ・クローンヴィッター君。1曲目のシンフォニアはブランデンブルグ協奏曲第1番1楽章そのまんま。ゴージャスな感じの曲だけど、はっきり言ってホルンが"パフォーン・パフォーン”としていてtadaは嫌いな曲です。2曲目レチタティーヴォはちょっと子供っぽい声だけど表現力は○。3曲目アリアはウ〜ン、曲自体が難しいすっねェ〜。かなりの表現力と肺活量がいる感じで、必死に歌ってるっていうのが伝わってきますなァ。ワシも息苦しくなるぅぅ〜っ。4曲目は柔らかい歌いだし、すぐに絶叫そしてアリオーソに移ると忙しい曲ですなァ。5曲目のアリアは曲自体暗くは無いと思うんだけど、なんかゼッピ・クローンヴィッター君が歌うと悲壮感があるというか、明るく楽しい雰囲気にはなれないって感じがしますねェ。4巻と6巻に出てきたワルター君の悲壮感とはまた違った感じで、ウ〜ン"苦悩”と表現したら良いのかなァ。

  54番はアルトのみ。この曲もtadaは好きです。1曲目解説によると、誘惑の甘さと抵抗を表現している曲だそうなァ〜。どこか不穏な雰囲気のする演奏とポール・エスウッドさんの甘美な歌声が絶品。3曲目悪を攻め立てるような演奏と悪に向かって毅然とした態度で挑む聖職者の歌声という感じですね。ポール・エスウッドさんの高潔な歌声を聞いていると日頃からだらけた生活を送ってるtadaはち〜とばかし反省させられちゃいますねェ・・タハハァ。

  55番は5曲目のコラール以外はすべてテノールのソロ。全体的にちょっと暗めの曲。1曲目2曲目クルト・エクウィルツさんの声がやっぱうるさい。ヘッドフォンから聞こえてくる音が割れるゥ〜ッ!!私的には3曲目のアリアが一番聞きやすかった。結構大人しめに歌ってる。

  56番も5曲目コラール以外はバスのソロのみ。3曲目のアリア結構明るくて"バス”の曲なのにちょっとかわいい感じの曲ですね。でっぷりとしたおやじが喜んで踊ってる光景が思い浮かぶ様ですワァ。今回紹介文は楽勝かなァ〜と思ったけど意外にてこずってしまったぁ。大好きな曲って逆に表現しずらこともあるもんだと新たな発見をしてしまったtadaでした。以上(by tada) 2002/10/20 up 
15  第15巻(TELDEC 8.43745輸入盤 発売元:キングレコードK35Y 829)(P)1976,(C)1988

第57番《試練に耐うる人は幸いなり-対話曲》
BWV57 Selig ist der Mann(Dialogus)

1-アリア(バス)         
2-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
3-アリア(ソプラノ)         
4-レチタティーヴォ(ソプラノ/バス)         
5-アリア(ソプラノ)         
6-レチタティーヴォ(ソプラノ/バス)         
7-アリア(ソプラノ)         
8-コラール(4声部)

第58番《ああ神よ、いかに多き胸の悩み-対話曲》
BWV58 Ach Gott, wie manches Herzeleid(Dialogus)

1-コラールとアリア(ソプラノ/バス)         
2-レチタティーヴォバス)         
3-アリア(ソプラノ)         
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
5-コラールとアリア(ソプラノ/バス)

第59番《人もしわれを愛せばわが言葉を守らん》BWV59 Wer mich liebet, der wird mein Wort halten
1-二重唱アリア(ソプラノ/バス)         
2-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
3-コラール(4声部)         
4-アリア(バス)         
5-コラール(4声部)

第60番《おお永遠、そは雷のことば-恐怖と希望の対話》
BWV60 O Ewigkeit, du Donnerwort(Dialogus)

1-コラールとアリア(アルト/テノール)         
2-レチタティーヴォ(アルト/テノール)         
3-二重唱アリア(アルト/テノール)         
4-レチタティーヴォ(アルト/バス)         
5-コラール(4声部)

ソプラノ:ペーター・イエーロジッツ (ウィーン少年合唱団員)ゼッピ・クローンヴィッター (テルツ少年合唱団員BWV58第3・4曲)/
アルト:ポール・エスウッド /
テノール:クルト・エクウィルツ /
バス:リュート・ヴァン・デル・メール /
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

  14巻はペーター君お休みでしたが、15巻で復活!!ウッシシィ〜♪(だんだん壊れていくtada)
  まず、第57番は殉教者ステパノの記念日用とのこと、新約聖書(使徒行伝 第7章)に出てくるエライ人らしいが、調べるのが面倒なので興味のある方はご自分で調べてくだせェ〜。とりあえず、イエス(バス)と信仰に生きる魂(ソプラノ)と言う風に表現されている対話曲っちゅうことです。1曲目はちょとかっく良い〜(格好良い)バスのアリア。クールなキリスト様って感じですなァ。2曲目ソプラノ・レチタティーヴォは苦悩する魂を見事なペーター君の歌唱力で歌いあげている。続くソプラノ・アリア暗くじめじめした感じの曲。中途半端な感じの音域で、しかも一本調子みたいな変な曲で歌いにくそうだけど、ペーター君が程よい変化をつけてた歌い方でマル。4曲目は感想を思う暇もなくあっ!という間におわちまったァ〜(23秒じゃ〜)。5曲目バスのアリアも格好良い曲。悪に立ち向かう正義の味方登場じぁっっ!という感じっすかねェ。6曲目レチタティーヴォは、やっぱ、ペーター君の表現力が見事。激った歌い方ではなくイエスに対する思いを大切に語るように歌っていますなァ。はぁ〜ッ・・・良い!!7曲目はこの世との決別みたいな内容だけど、ちょっと憂いを含んだ舞踏曲みたいな感じの曲。バイオリンの音色とペーター君の歌声のからみがこの世でのラストダンスをしてるみたい。

  58番1曲目コラールとアリア、ゆったりとした伸びやかな感じのコラール(ソプラノ)にアリア(バス)がくっついている。ペーター君てェ、歌いにくそうな曲も難なくこなして良いけど、この優雅にゆったり伸びる声って一番好きなのよねェ〜。この曲に関してはバスはお邪魔じゃ〜、"ちょっとどけとくれェ〜”と言いたい。3曲目のアリアと4曲目のレチタティーヴォは暗め系のゼッピ・クローンヴィッター君。気の毒だけど比べちゃうなァ〜ペーター君と。この58番最初と最後がペーター君で真中にゼッピ・クローンヴィッター君が歌っていて、いわゆるゥ〜っ、サンドイッチ状態なんだよねェ。まぁ、その〜っ、たまに高い声が苦しそうに聞こえたりするんだよねェ〜このぼくちゃん。結構上手いと思うし、独特の雰囲気持ってるんだけどねぇ、まっ、組合せが悪かったすねェ〜。とりあえず、3曲目のアリアはちょと寂しげな舞踏曲風で彼の声に合っており表現力もマル。最後のコラール(ペーター君♪)とアリア。こりゃ〜良い。ソプラノとバスとのからみが絶妙だワイ。テンポもあって聞きやすいし。

  59番1曲目の二重唱アリアは高貴な雰囲気漂い曲ですね。トランペットの高らかに響く音色はそれに続く、ソプラノとバスの詩"人もしわれを愛せば・・・”を装飾しているようですね。2曲目はちょっと激しめのレチタティーヴォから緩やかなアリオーソに移る。アリオーソ部分のペーター君の緩やかに伸びる歌声が、と・く・に〜ニジュウマル。もっと聞きたい衝動に駆られる。

  60番1曲目コラール(アルト)とアリア(テノール)、恐怖と希望を表しているらしい。最初の演奏部分は嵐の前の静けさ的な感じで、何かが起こる事を予感させるようなそんな演奏。ポール・エスウッドさんの不安に満ちた繊細な歌声に、クルト・エクウィルツさんの生きの良い元気な歌声。ひじょ〜〜〜に判りやすく表現(恐怖と希望)してますなァ、こりゃァ〜。この曲最初にコラールを中心として恐怖が切々と語られ、段々アリア(希望)がのし上がってきて一行ほどの歌詞をねちっこく歌ってる。2曲目レチタティーヴォはアルトが恐怖に揺れ動く感情を、テノールの激(げき)った歌い方で希望を表しているようですなァ。以下、恐怖VS希望のバトルが延々と繰り広げられて、次第に恐怖から希望へ導かれて行く、そしてェ〜ッ!!締めくくりは安らかな魂となっていき、神へ感謝の言葉で綴られるコラール・・・・とまァこんな具合のバッハさんのシナリオだと思うんだけどーォ!!ワシャ〜じぇんじぇん夢も希望も持つ気になれませぞよ〜バッハさん!!この曲聞いてたら逆に沈んでくるんだけどサァ。『tadaよ、まだまだ修行が足りんのぉ〜っ』と、言われそうなのでここらで失敬しまするゥ。(by tada) 2002/10/27 up 
16  バッハ:カンタータ大全集 第16巻(TELDEC 8.35306輸入盤 発売元:キングレコード56P2-2531-2)(P)1976,(C)1988

CD:1
第61番 《いざ来ませ、異邦人の救い主》 
Nun komm, der Heiden Heiland

1-合唱(4声部)          
2-レチタティーヴォ(テノール)          
3-アリア(テノール)          
4-レチタティーヴォ(バス)          
5-アリア(ソプラノ)          
6-コラール(4声部)

第62番 《いざ来ませ、異邦人の救い主》 
Nun komm, der Heiden Heiland

1-コラール合唱(4声部)          
2-アリア(テノール)          
3-レチタティーヴォ(バス)          
4-アリア(バス)          
5-二重唱レチタティーヴォ(ソプラノ/アルト)          
6-コラール(4声部)

第63番 《キリストの徒よ、この日を彫り刻め 》 
Christen, atzet diesen Tag

1-合唱(4声部)          
2-レチタティーヴォ(アルト)          
3-二重唱アリア(ソプラノ/バス)          
4-レチタティーヴォ(バス)          
6-レチタティーヴォ(バス)          
7-合唱(4声部)

第64番《見よ、父のわれらに賜いし愛の》 
Sehet, welch eine Liebe

1-合唱(4声部)          
2-コラール(4声部)          
3-レチタティーヴォ          
4-コラール(4声部)          
5-アリア(ソプラノ)          
6-レチタティーヴォ(バス)          
7-アリア(アルト)          
8-コラール(4声部)

ソプラノ:ペーター・イエーロジッツ (ウィーン少年合唱団員)ゼッピ・クローンヴィッター (テルツ少年合唱団員BWV61)/
アルト:ポール・エスウッド PaulEsswood/
テノール:クルト・エクウィルツ/バス:リュート・ヴァン・デル・メール /
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハ
ルト・シュミット=ガーデン )
/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

 16巻の第61番1曲目合唱曲こちらはリヒター版も持っていますが、比べてみると、リヒター版のほうはちょっと表現が大げさで多少臭い感じがしますが、迫力があり結構好きでやんす。だがしか〜し、こちらの版も引けをとっておりませんぞぉ、少年達の合唱が加わる事でキリスト様を待ち望む純朴な子羊ちゃんの雰囲気が出ていて結構良い感じですなァ。5曲目ソプラノ・アリアはゼッピ・クローンヴィッタ-君。子羊ちゃんが手を合わせて必死にキリスト様に懇願してるようで結構かわいい感じ。ゼッピ・クローンヴィッタ-君にしては(失礼)余り暗くならず表現もGood。6曲目は短いコラールだけど、とても好きな曲。最初の"アーメン”の言葉が各パート柔らかく織り合うように歌われ、最後のソプラノのフレーズは天の階段からキリスト様がおりてくるようですなァ。全然派手さが無く定旋律のソプラノを他のパートがやさしくサポートしていていいっすねェ。

  62番は61番と 同じ題名で《いざ来ませ、異邦人の救い主》パートUですね。1曲目のコラール合唱の詩は61番1曲目の合唱と同じ詩。このコラール合唱はtada好みの曲です。何かこう、幾多の苦難を乗り越えてやってきましたイエス様って感じ。演奏部分が特に好き。61番の勇ましい感じとは違い、希望に満ち満ちた思いとちょっと不安な思いが入り混じった繊細かつスリリングな演奏、でも対照的に合唱部分がでしゃばることなく、感情を抑えぎみに歌っているのが良いですなァ。4曲目バスのアリアかなり勇ましい曲ですなァ。ヘラクレスみたいなマッチョなおじさんが出てきそう。詩の内容も勇者に向かって戦いの勝利を促すような内容ですね。5曲目ソプラノとアルトのレチタティーヴォ。この曲1分に満たない短い曲ですが、これほど美しいレチタティーヴォがあるのかと思うくらいの美しさ!!柔らかく緩やかな歌いだし、ペーター君の伸びやかな甘美な声とポール・エスウッドさんの繊細で優美な歌声が織り成す最高のハーモニー!!激った歌い方ではなく敬虔さが伝わるようなレチタティーヴォです。

  63番は降誕節第1祝日用(12/25)とのことでかなり演奏は豪華絢爛!!これがウィーン少ならさらにゴージャス〜な感じになると思うけど、いまいちそれほど豪華を演出できていない雰囲気。3曲目ソプラノとバスの二重アリア。演奏部分は憂いを含んだアダージオって感じですが、ペーター君出だしからかなり激しく歌っていますなァ、かなり感情入ってますよォ。それとは逆にバスは少々控えめに歌っていますなァ。対照的な思いを表してるんですかね。最後の合唱の演奏部分もど派手。だけどこっちの方が1曲目より聞きやすいかな。途中演奏が途切れてちょっとだけ合唱になる部分がありますが、純粋に合唱が楽しめてもっと聞きたいという気になります。

  64番いきなりくら〜い合唱。沈痛な趣で始るが、これ〜っ、降誕節第3祝日用ちゅうことでお目出たい日じゃないの?"???”と思いつつも、合唱の中身はかなりtada好みです。専門的なことはじぇんじぇんわからなけど(わかろうとする気も無いしィ〜)、ソプラノ・アルトとテノール・バスとが交互に主題を歌うってるのねぇ。厚みがあって、なかなか聞き応えのある合唱です。5曲目のソプラノ・アリア。こりゃ〜ぴりぴりした感じのアリアですねぇ。悪をバサーっと切り裂く厳しさ感じます、それに、ペーター君の歌い方はには隙をがないですね。きりりと歌い上げていますぞぉ。そう言えばこの曲、声を伸ばすところがあるのですが、昔ワシもペーター君の真似して声を伸ばしてみて呼吸困難になりそうだったのを思い出したァ〜(昔っからバカですなァ)最後の曲は沈んだ感じのコラール。お葬式のような気分になり終了。あ〜暗っ・・・。 (by tada) 2002/11/03 up 
17  バッハ:カンタータ大全集 第17巻(TELDEC 242571-2 8.35335輸入盤 発売元:ワーナーパイオニア56P2-2533-4)(P)1977,(C)1988 (録音:1975年11月.1976年6月)
CD:1
第65番《人々シバよりみな来たりて》
BWV65 Sie werden aus Saba alle kommen

1-合唱(4声部)          
2-コラール(4声部)          
3-レチタティーヴォ(バス)          
4-アリア(バス)          
5-レチタティーヴォ(テノール)          
6-アリア(テノール)          
7-コラール(4声部)

第68番《げに神はかくまで世を愛して》
BWV68 Also hat Gott die Welt geliebt

1-コラール合唱(4声部/定旋律-ソプラノ)          
2-アリア(ソプラノ)          
3-レチタティーヴォ(バス)          
4-アリア(バス)          
5-合唱(4声部)

CD:2
第66番《喜べ、汝ら もろ人の心よ-対話曲》
BWV66 Erfreut euch, ihr Herzen

1-合唱(4声部)          
2-レチタティーヴォ(バス)          
3-アリア(バス)          
4-対話レチタティーヴォ(アルト/テノール)          
5-二重唱アリア(アルト/テノール)          
6-コラール(4声部)

第67番《死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ》
BWV67 Halt im Gedachtnis Jesum Christ

1-合唱(4声部)          
2-アリア(テノール)          
3-レチタティーヴォ(アルト)          
4-コラール(4声部)          
5-レチタティーヴォ(アルト)          
6-アリア(バス)          
7-コラール(4声部)

第65曲,第68曲
ソプラノ:ペーター・イエーロジッツ(ウィーン少年合唱団員) /
テノール:クルト・エクウィルツ /
バス:リュート・ヴァン・デル・メール /
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

第66曲,第67曲
/アルト:ポール・エスウッド/
テノール:クルト・エクウィルツ /
バス:マックス・ヴァン・エグモンド M/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ)コレギウム・ヴォカレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ )/
レオンハルト合奏団 (オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト

  さわやかな、あっさ〜っ(朝)という感じの65番最初の合唱曲。ホルンの響きが美しい朝焼けにこだましてるように聞こえますなァ。と、ここでtadaは寄り道をしてしまいました。な〜んか聞き覚えがあるようなァ・・・・・そうだオルガン曲だ!!と思ったらいてもいられなくなっちゃったァ。しかし、解説には何も書いていないしィ〜そしてtadaは調べた。とうとう見つけたじょ〜〜っ、BWV547プレリュードとフーガハ長調のプレリュードの主題に似とるんじゃ〜。それがどうしたと言われそうなので戻しまするゥ。しっかし、この曲ソプラノのソロが無いんだよねェー(やる気無し)。かな〜り飛びましてェ〜、とりあえず5曲目のテノールのアリアは1曲目の合唱に引続きさわやか系ですね。すかっと晴れた青空ちゅう感じで、" にぱり〜ん”と白い歯を見せて笑うクルト・エクウィルツさんの顔が思い浮かぶようなそんな曲です。うるささは余り感じないです。

  68番1曲目コラール合唱。静かでちょっと重たい感じのする曲。ソプラノが定旋律ちゅことだけど、どこが〜?って言う感じ。あまり表立っていませんね。2曲目のソプラノ・アリアは詩の内容に有るように"歌い踊り・・”ちゅう感じなんだけど、優雅な踊りじゃなくて、肥満のおじさんがどっしんどっしん踊っているようなユーモアに満ちた曲。演奏もちょっとゆったりもったりで、ペーター君はわざと太めの声を出して滑稽な雰囲気を出して歌っている。歌が終わってからのバイオリンの演奏がいきなり優美になるのも面白い。

 66番最初の合唱曲。すんごい長い曲でワシがボ〜っとしていて、いつの間にか2曲目に移ったのかと思い焦りました(ふ〜ッ)。内容もゴージャス!!最初のテンポはちょっと早めで金管楽器を惜しみなく使ってる。中間部バスとアルトのゆっくりとした二重唱が入る。重々しい雰囲気だが美しい合唱も部分的に加わって、かなり聞き応えがあります。最後は最初のゴージャスな合唱に戻ります。これだけの演出はバッハの時代にはかなり力入った曲と言えるんじゃ〜ないでしょうかねぇ、と言う気がしまするゥ。3曲目バスのアリア。ゆったりとしたテンポの明るく喜びに満ち溢れた感じの曲。結構聞きやすくて親しみやすい曲ですね。4曲目の対話レチタティーヴォ続く5曲目二重アリアはアルトとテノールのソロにより恐怖と希望を表してるってやつゥ〜先々週もそんなのなかったっけ?んがっ、しかし4曲目のレチタティーヴォはあんまり暗さを感じませんなァ〜。希望(テノール)が何かくどくどと説教臭いけど、中盤の二重唱のアリオーソはテンポがあって聞きやすいです。5曲目の二重アリアは66番の中で一番良いなァ。バイオリンが軽やかに踊るような演奏で、恐怖と希望の対話ちゅう重たい感じじゃなくてどちらかと言うと共に歩むみたいな"まっ、お互い裏と表の世界やけど頑張りましょうや〜”(関西人か〜)みたいな感じかな。

67番最初の合唱曲は印象的な曲ですね。『死人の中より甦りしイエスキリストを覚えよ』のみの短い詩で、演奏から続く合唱も派手さがないけど、丁寧に構成された曲って言う感じがする。続く2曲目テノールのアリア。元気のいい歌いっぷりで、詩の内容も勇ましいんだけど、演奏が逆に優雅な感じ。中間のコラールを挟んでの前後のアルトのレチタティーヴォはイエスを求める悲痛な叫びっちゅ感じっすかねェ。6曲目バスのアリアはバスのソロとソプラノ/アルト/テノールの合唱の組合せ。速いテンポの突き刺すような演奏が始ったと思いきや、ゆったりした感じでバスのソロが始り、再び突き刺すような演奏が始り、ソプラノ/アルト/テノールの激しい合唱。それの繰り返しです。バスがキリストで、合唱がそれに答える群集、ちゅう事なのかなァ。合唱部分は絶叫ぽくなく、ハノーヴァーの一糸乱れぬ歌いっぷリで、激しさの中にも声の力というか音量と言うか抑え気味に歌っているのが良いですね。最後はハノーヴァーの天にも届きそうなコラールで終了!! (by tada) 2002/11/10 up 
18  バッハ:カンタータ大全集 第18巻(TELDEC 242572-2/8.35340輸入盤 発売元:ワーナー・パオニア51P2-2535-6) (P)1977, (C)1989 (録音:1976年5,10月)

CD:1
第69番a《わが魂よ、主を頌めまつれ》
BWV69a Lobe den Herrn, meine Seele

1-合唱(4声部)          
2-レチタティーヴォ(ソプラノ)          
3-アリア(テノール)          
4-レチタティーヴォ(アルト-末行アリオーソ)          
5-アリア(バス)          
6-コラール(4声部)

第70番《目を覚まして祈れ!祈りて目を覚ましておれ!》
BWV70 Wachet! Betet! Betet! Wachtet!

第T部
1-合唱(4声部)          
2-レチタティーヴォ(バス)          
3-アリア(アルト)          
4-レチタティーヴォ(テノール)          
5-アリア(ソプラノ)          
6-レチタティーヴォ(テノール)          
7-コラール(4声部)

第U部
8-アリア(テノール)          
9-レチタティーヴォ(バス)とコラール定旋律(C管トランペット)          
10-アリア(バス)          
11-コラール(4声部)

CD:2
第71番《神はいにしえよりわが王なり》
BWV71 Gott ist mein Konig

1-合唱(4声部)          
2-アリアとコラール(アリア=テノール・コラール=ソプラノ)          
3-合唱(4声ソロ)          
4-アリオーソ(バス)          
5-アリア(アルト)          
6-合唱(4声部)          
7-合唱(4声部ソロと4声部)

第72番《すべてはただ神の御心のままに》
BWV72 Alles nur nach Gottes Willen

1-合唱(4声部)          
2-レチタティーヴォとアリオーソ(アルト)          
3-アリア(アルト)          
4-レチタティーヴォ(バス)          
5-アリア(ソプラノ)          
6-コラール(4声部)

第69番《わが魂よ、主を頌めまつれ》
BWV69 Lobe den Herrn, meine Seele

1-合唱(4声部)          
2-レチタティーヴォ(ソプラノ)          
3-アリア(アルト)          
4-レチタティーヴォ(テノール)          
5-アリア(バス)          
6-コラール(4声部)

ソプラノ:ヴィルヘルム・ヴィードル (テルツ少年合唱団員)/
アルト:ポール・エスウッド /
テノール:クルト・エクウィルツ /
バス:リュート・ヴァン・デル・メール リョーヴェ・ヴィッサ−BWV71/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

 ペーター君シリーズは終わってしまったァ〜(涙・涙)・・・・んがっ!!しかし、ヴィルヘルム・ヴィードル君が登場するではないかァっっ!!(思わずにっこりィ〜)彼もtadaのお気に入りのソリストの一人。初めて聞いた時あれェ〜?女の子?と思うくらいかわいい声。時に繊細ではかなげ、時にいたずらっぽくて天真爛漫・・・・・CDを買うたび、あっ!またヴィードル君が歌ってる〜とルンルンしながら聞いた覚えがある。Bachの時代かその前くらいの時代か良くわかんないけど昔、俗っぽい歌劇のようなものでも女性役に男の子が起用されたり、女性が演技して歌だけB−Sで演出したっちゅう話を聞いた事がある。まァ〜ペーター君が優雅な姫君役でヴィードル君は薄幸の美少女役が良いかなァ〜と勝手に思うtadaであります。

  さあてさてまずは、第69番aの1曲目の4声部合唱、華やかな金管楽器が優雅に奏でる演奏に続いて合唱が始るのだが・・・、ん〜?何かァ〜出だし各パート"Lobe・・・”を繰り返してると思われますがァ、"オ〜オ〜オ〜・・・・”な・なんかしたんすか?と聞きたくなるようなァ、ちょっとォ〜ドイツ語が判らんワシのような日本人には異様な感じに聞こえるかも。2曲目ソプラノ・レチタティーヴォ。出ました〜ヴィードル君!!ウ〜ン(うっとり)激しさと美しさの共演ちゅうかんじっすねェ〜。

  第70番1曲目4声部合唱。最初のトランペットの出だしが突撃ラッパみたで勇ましい曲ですなァ。合唱も題名の通り目覚めを促すよな、"とっとと起きんかい!!”としかりつけられているような雰囲気の曲。あの時代にしてはすっごく表情のある曲っていうのかなァ。続く2曲目のバスのレチタティーヴォも怖いお父さん登場の雰囲気。5曲目ソプラノ・アリア。なんちゅう歌いっぷりなんじゃ〜っ!!余り音程が高めの曲ではなく、鋭い切れ味っちゅう感じの曲で、ヴィードル君もかなり厳しい感じで歌ってる。いや〜背筋がぞくぞくしますぞ〜皆さん!!下手なおばさんに聞かせてあげたくなっちゃいますなァ。

  第71番は1曲目4声部合唱曲。出だし力強い演奏と4部合唱、続いて4部のソロが交互に入る。ソプラノのソロの出だしが、かなり低めなのでヴィードル君がちょっと地声っぽくなってるけど、他のパートのソロと上手く織り合って歌っている。2曲目テノール・ソロ(アリア)とソプラノ・ソロ(コラール)。ソロのコラールは色々聞いているけど、彼のは、はかなげで、優雅。ワ〜っ、こりゃまたすっごい感情表現!!クルト・エクウィルツさんのうるさい声が色あせますなァ。3曲目4声ソロ。テノール、バス、ソプラノ、アルトと始りますが、彼の声は映えますねェ。4人の中で光輝いてます。6曲目4声部合唱は暗〜い曲なんだけど、いわゆるお葬式ぽい暗ではなく、合唱部分はこっそりささやく様な歌い方、意味ありげな感じのする演奏。すっごく印象的な曲ですなァ。7曲目は4声部ソロと4声部が入り混じってる曲。何かオペラでも聞いているみたいな感じ。立体的とでもいいましょうかねェ。71番はすっごくお得な感じの曲だなァ〜。

  第72番1曲目の合唱、これまたァ〜厳しいというか険しいと言うかそんな感じの曲でなァ。曲の作りは演奏より合唱が前面にでていて、無駄なくシンプルですな。2曲目アルトのレチタティーヴォとアリオーソですが、レチタティーヴォにしては柔らかく、アリオーソにしてはアリア的とでもいいましょうか、そいで3曲目のアリアは2曲目との隙間無く即続きまして、いきなり曲の調子が速くなったら3曲目でした。5曲目ソプラノ・アリア、もちろんヴィードル君のソロ。何か神に対しての歌って感じしないですね。詩を見なければ"恋人を想う愛の歌”でも歌ってるんじゃ〜ないかと思っちゃうなァ〜。曲の最後に"Mein Jesus will es tun,・・・・”と歌っていると思われますがなんちゅかこの〜遠く離れた恋人に対しての想いを込めるように、余韻を残して囁くような歌い方で終わるんですワ〜っ、こりゃ〜しびれる〜〜〜〜っ。 第69番1曲目の合唱曲・・・・あっ・あれ〜?無い!!無いぞよ〜っいきなりソプラノのレチタティーヴォだ。69番1曲目合唱曲行方不明事件じゃ〜・・・・・と思ったら、結局第69番aと同じっちゅうことらしい。ハァ〜あせったァ〜。(今まで気が付かなかったんか〜?)ちゅうことで2曲目レチタティーヴォ、激しさの中に憂いを含んだ美しい歌声で表現力もGood!!最後のコラールはトランペットの音が強すぎて歌がはっきり聞こえない!!なんじゃこりゃ〜と怒りながら終了!!(by tada) 2002/11/17 up 
19  バッハ:カンタータ大全集 第19巻(TELDEC 242573.2/8.44279輸入盤 発売元:27P2-2537)(P)1977,(C)1989(録音:1976年.1977年)

第73番《主よ御心のままにわが身の上になし給え》
BWV73 Herr, wie du willt, so schicks mit mir

1-コラール合唱(4声部とレチタティーヴォ・テノール→バス→ソプラノ)          
2-アリア(テノール)          
3-レチタティーヴォ(バス)          
4-アリア(バス)          
5-コラール(4声部)

第74番《人もしわれを愛せば、わが言を守らん》
BWV74 Wer mich liebet, der wird mein Wort halten

1-合唱(4声部)          
2-アリア(ソプラノ)          
3-レチタティーヴォ(アルト)          
4-アリア(バス)          
5-アリア(テノール)          
6-レチタティーヴォ(バス)          
7-アリア(アルト)          
8-コラール(4声部)

第75番《乏しき者は食らいて飽くことをえ》
BWV75 Die Elenden sollen essen

第T部
1-合唱(4声部)          2-レチタティーヴォ(バス)          3-アリア(テノール)          4-レチタティーヴォ(テノール)          5-アリア(ソプラノ)          6-レチタティーヴォ(ソプラノ)          7-コラール合唱楽曲(4声部)
第U部
8-シンフォニア(G管スライド・トランペット)          9-レチタティーヴォ(アルト)          10-アリア(アルト)          11-レチタティーヴォ(バス)          12-アリア(バス)          13-レチタティーヴォ(テノール)          14-コラール合唱楽曲(第7曲と同じ楽曲)

ソプラノ:イェルク・エルラー マルクス・クライン BWV75(ハノーヴァー少年合唱団員) /アルト:ポール・エスウッド /テノール:クルト・エクウィルツ アーダルベルト・クラウスBWV75/バス:マックス・ヴァン・エグモンド /ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ )コレギウム・ヴォカレー(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ)/レオンハルト合奏団 (オリジナル楽器使用による強化メンバー)/通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト Gustav Leonhardt 

  今週はヴィードル君は出て来ないガ〜ン!!まァ今回のソリストに期待しましょう。まず73番1曲目コラール合唱にレチタティーヴォがくっ付いているちゅうもんですなァ。曲全体はノラリ・クラリしたテンポでコラール合唱のあいまにレチタティーヴォが出てくる、はっきり言っちゃう単調でつまらない曲ですなァ。ソプラノソリストはイェルク・エルラー君という子ですが、線が細い感じと言うかちょっと弱いですなァ。そいでェ〜、もっと表情をつけた歌い方して欲しいかな。73番好きな人には悪いが、ワシとしての曲の全体的な感想としてはど〜ってことないお地味な曲と言うところです。
  74番《人もしわれを愛せば、わが言を守らん》は以前紹介した59番と同一の題名ですが、解説によりますと〜っ、この59番を手直ししたらしいっすねェ〜つまり、またまたリサイクル〜♪って言ったら失礼ですかァ?。1曲目の合唱は59番では二重アリア(ソプラノ/バス)でペーター君がソロを歌ってますね。74番の方は59番より早いテンポで演奏されており華麗できびきびした曲に大変身しています。2曲目ソプラノ・アリアは73番に続きイェルク・エルラー君です。この曲にあってますねェ〜。線が細い歌い方が繊細さに感じられますぞよ。59番ではバスのアリアとして歌われています。楽器の入れ替えとバスの曲をソプラノにしたっだけって感じかなァ〜。でもまァ、こっちの方がちょっとリズミカルかもねェ。59番の方は5曲で構成されてるけど、こっちは8曲に増えていますね。まァ〜手を加えスケールの大きい曲にしたっちゅう事でんなァ〜。
  お次ィ〜75番いや〜何ですかァ〜この曲の多さ!!見なかったことにしたいっっ・・・・・と気を取り直して行きますかァ〜。1曲目の合唱曲、出だし演奏部分がいい感じに始るんですがァ〜、合唱がちと弱めですね、もっと迫力欲しいなァ〜。曲自体は聞き応えがありそうなんだけどねェ。あんまり盛り上がらないで終わちゃったなァこりゃ〜。3曲目のテノール・アリアなかなか聞きやすい声だなァーと思ったらアーダルベルト・クラウスさんちゅう方が歌ってますなァ〜クルト・エクウィルツさんにはちょっと失礼かもしんないけどォ〜、歌い方も柔らかくて程よいく響く声ですね。4曲目、13曲目のレチタティーヴォも聞きやすいです。5曲目ソプラノ・ソロはマルクス・クライン君。彼はどっちかっちゅと暗い系の声ですなァ。まァこのアリアも暗めですが、ちょっと真面目すぎるっちゅうか少々硬い感じかな、少し柔らかな表現が欲しいですなァ。ソプラノ・レチタティーヴォは声がきれいに伸びていて○。7曲目華やかなコラールですね。8曲目シンフォニアも宮廷音楽なみの雰囲気がありますが、歌の代りにトランペットがコラールの旋律になっていますなァ〜。 14曲目のコラールは7曲目と詩の内容は違うだけで同じィ〜。このコラール華やかなんだけど、気が付いたら終わってるんだよねェ〜、と訳わからんうちに終了。 (by tada) 2002/11/24 up 
20  バッハ:カンタータ大全集 第20巻(TELDEC242576-2/8.44279輸入盤 発売元:ワーナーパイオニア51P2-2539-40)
(P)1977,(C)1988/(録音:1976年.1977年)

CD:1
第76番《もろもろの天は神の栄光を語り》
BWV76 Die Himmel erzahlen die Ehre Gottes

第T部
1-合唱(4声部)         
2-レチタティーヴォ(テノール)         
3-アリア(ソプラノ)         
4-レチタティーヴォ(バス)         
5-アリア(バス)         
6-レチタティーヴォ(アルト)         
7-コラール(4声部)

第U部
8-シンフォニア         
9-レチタティーヴォ(バス)         
10-アリア(テノール)         
11-レチタティーヴォ(アルト)         
12-アリア(アルト)         
13-レチタティーヴォ(テノール)         
14-コラール(4声部)

第77番《汝の主なる神を愛すべし》
BWV77 Du sollt Gott, deinen Herren, lieben!

1-合唱(4声部)と器楽コラール         
2-レチタティーヴォ(バス)         
3-アリア(ソプラノ)         
4-レチタティーヴォ(テノール)         
5-アリア(アルト)         
6-コラール(4声部)

CD:2
第78番《イエスよ、汝はわが魂を》
BWV78 Jesu, der du meiner Seele

1-コラール合唱(4声部)         
2-二重アリア(ソプラノ/アルト)         
3-レチタティーヴォ(テノール)         
4-アリア(テノール)         
5-レチタティーヴォ(バス)         
6-アリア(バス)         
7-コラール(4声部)

第79番《主なる神は日なり、盾なり》
BWV79 Gott, der Herr ist, Sonn und Schild

1-合唱(4声部)
2-アリア(アルト)         
3-コラール(4声部)         
4-レチタティーヴォ(バス)         
5-二重アリア(ソプラノ/バス)         
6-コラール(4声部)

ソプラノ:ヴィルヘルム・ヴィードル BWV76.78(テルツ 少年合唱団員)デートレフ・ブラチュケ BWV77.79(ハノーヴァー少年合唱団員)/
アルト:ポール・エスウッド /
テノール:クルト・エクウィルツ  BWV76.78アーダルベルト.クラウス BWV77/
バス:リュート・ヴァン・デル・メールBWV76.78 マックス・ヴァン・エグモンドBWV77.79/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクールBWV76.78/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ )コレギウム・ヴォカレー(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ )/
レオンハルト合奏団 (オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト

  うっっ、とっぱじめからこの長さァ〜、しかもソプラノのアリアが1曲かい!?でも、まっ!!ヴィードル君が再登場なので良しとしましょうかァ〜。76番1曲目の合唱曲、出だし見事なトランペットの演奏で始る。歌の出だしは合唱ではなくバスのソロ、続いて合唱、次にテノール・ソロにバス・ソロ、ソプラノ・ソロ、アルト・ソロと順々に加わわっていき、ソロの4部、そして4部合唱へと純粋に歌が楽しめますなァ〜。テンポも程よい速さ。ソロの部分と合唱部分のコントラストがいいっすねェ〜。2曲目テノール・レチタティーヴォ。クルト・エクウィルツさんですが、中々良いですね。この頃あんまりうるさくない感じがする。慣れたのかな?3曲目のソプラノ・アリアはヴィードル君。あ〜あっ、この曲かィ!!昔聞いた時変な調子の曲だなァ〜とおもったのよねぇ。スキップしてるのがつっかかってる感じがするんだよね、これェ〜。もっと言っちゃうと踊りとかちゅうよりも、作業しながら歌う民謡とか有るじゃないですか、そんな調子なんですワ。木でも切ってる様な、船漕いでる様な、お酒仕込んでる様な、そんな感じっちゅうのかな。次〜行きましてェ〜、カッコいいバスのレチタティーヴォの先導に続いてトランペットの演奏が勇ましいさを引き立てるバスのアリア。バスとトランペットの華麗な"競”奏曲っちゅうかんじです。7曲目のコラールは通常のイメージの静かで地味めのコラールとは打って変わって、トランペットのけたたまし音色で、激しく、力強い印象的なコラールとなっちょります。続くシンフォニアは物悲しい〜ィオーボエの音色で暗めに始りますが、一気にオーボエ吹きまくりの激しさに変貌。9曲目のバスのレチタティーヴォは解説によると"特に緻密かつ念入りに作曲されている”と書かれてるので期待を込めて聞いたけど・・・どこがじゃ〜!!ワシには判らんぞよ!!けっ、騙された〜(下品なtadaをお許しください)最後のコラールは7曲目と同一編成で同一楽曲、つまり同じ曲ってことですなァ。

  76番が終わってやっと77番か〜(ふゥ〜っ)。1曲目合唱曲。演奏は清楚な感じではじまり、続く合唱も控えめで、小さな泉が少しずつ湧き出してくる様な、ジワジワ、グググッと感動する感じの曲。3曲目ソプラノアリアは、デートレフ・ブラチュケ君。声はちょっと細めでデリケートな感じですけど安定した歌い方。質素で慎ましい感じに歌っていて、神への愛を誓う純朴なキリスト教徒の雰囲気が出ていて○。

  78番1曲目コラール合唱。定旋律はソプラノ。結構長め、オマケに地味で暗い。な〜んか聞いているのを忘れるなァ〜(オイオイ)。中盤多少の盛り上がりがあり、良く聞けばいい曲かも。2曲目ソプラノとアルトの二重アリア。突然ですが、この曲大大大大好き!!!!!(いささか興奮ぎみのtada)いたずらっぽくっておちゃめで、かわゆいィィィ〜っ。ヴィードル君の魅力全開!もう〜っ、このっ!このっ!このっ!(tadaパソコンど突いてます)ってな感じに大好!!演奏も控えめに滑稽なんだよねェ〜この曲。"O Jesu, o Meister”のフレーズが特に好き!!目をクリクリさせてキリスト様を慕う姿が思い浮かぶ様な、そんな純粋さ、愛くるしさが伝わるヴィドール君のすばらしい表現力!!いや〜っ、アルトのポール・エスウッドさんも完全に食われちゃってますなァ。この曲集中でも超〜っ絶品の曲!!sounds'Libraryでこの曲聞いた事のないライターさんがいるのなら、ぜひぜひ(押し付けがましく)聞かせてあげたい衝動に駆られるゥ〜〜〜っ。3曲目テノール・レチタティーヴォは七転八倒の罪の意識を歌ってるようですが、あまりやかましくなく4曲目のテノールのアリアも結構聞きやすいです。

  79番1曲目の4部合唱。演奏部分なんか部活のブラスバンドの発表会風の出だし。続いて管弦楽の調べ〜、再びブラスバンド風の演奏とやたら演奏部分が長いです。合唱の出だしはコラールっぽく、徐々に壮大さを増していく、かなりゴージャスな作りだけどゴテゴテした感じはなく、全体的にすっきりした感じさえ受けますなァ。合唱部分は歯切れも良くいいですねぇ。3曲目のコラール1曲目の続きを聞いている様な感じですね。5曲目ソプラノとバスの二重アリア。結構カッコいい曲というか、演奏がびしびしっと切れがある。歌の部分は、バスはカッコいい騎士で、ソプラノは繊細で一見か弱い姫君ちゅう感じなんだけど、かなりしっかりした歌い方してる。ちょと見ィ〜は弱々しくても力強い意思が伝わってきますなァ。かなり劇的な雰囲気のする曲。詩も"どんな敵が来ようとも神様を称えるぞよ!”みたいな勇ましい内容。最後のコラールはホルンの高らかに響く"プハァ〜プハァ〜”の音色とアーメンの祈りの言葉で終了。 (by tada) 2002/12/01 up 
21  バッハ:カンタータ大全集 第21巻(TELDEC 242577-2/8.35363輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア 51P2-2541.2) (P)1978, (C)1989 (録音 1967年.1977年)

CD:1
第80番《われらが神は堅き砦》
BWV80 Ein feste Burg ist unser Gott

1-コラール合唱(4声部)         
2-アリア(バス)とコラール(ソプラノ)         
3-レチタティーヴォ(バス)末行アリオーソ         
4-アリア(ソプラノ)         
5-コラール合唱(4声部)         
6-レチタティーヴォ(テノール)         
7-二重アリア(アルト/テノール)         
8-コラール(4声部)

第81番《イエスは眠りたもう、わが望みはいずこにありや》
BWV81 Jesus schlaft, was soll ich hoffen?

1-アリア(アルト)         
2-レチタティーヴォ(テノール)         
3-アリア(テノール)         
4-アリオーソ(バス)         
5-アリア(バス)         
6-レチタティーヴォ(アルト)         
7-コラール(4声部)

CD:2
第82番《われは足れり》
BWV82 Ich habe genung

1-アリア(バス)         
2-レチタティーヴォ(バス)         
3-アリア(バス)         
4-レチタティーヴォ(バス)         
5-アリア(バス)

第83番《喜び満ちし新しき契約の時》
BWV83 Erfreute Zeit im neuen Bunde

1-アリア(アルト)         
2-イントナツィオーネ(バス)とレチタティーヴォ(バス)         
3-アリア(テノール)         
4-レチタティーヴォ(アルト)         
5-コラール(4声部)

ソプラノ:ヴィルヘルム・ヴィードル (テルツ 少年合唱団員)/
アルト:ウィーン少年合唱団員ソリスト
BWV83 ポール・エスウッド /
テノール:クルト・エクウィルツ/バス:リュート・ヴァン・デル・メールフィリップ・フッテンロッハー BWV82 マックス・ヴァン・エグモント BWV83/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン)ウィーン少年合唱団員およびウィーン合唱隊(合唱指揮:ハンス・ギレスベルガー BWV83)/
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール BWV76.78

   まず始め〜っ80番ですなァ。この曲解説によると結構力作みたいです。なんか先週紹介の"79番とともに・・・”とやたらめったら79番のこともかかれちょる。80番は終始一貫して戦いをモチーフにしてるらしいですぞ。ありゃぁそ〜かい、とtadaはのん気に思うのであります。1曲目の詩"われらが神は堅き砦、よき守りの武具なり・・・”ワシにするといくらサタンとの戦いっちゅても、"エー!!神様は武具なの〜〜〜っ?”て感じですけどねェ。合唱は出だし柔らかな感じなんだけど、段々おもいっきし力強くなってきて、神様が味方なんだから何にも負けんぞよ〜という気迫が伝わってきますね。2曲目のアリア(バス)&コラール(ソプラノ)こりゃまた鋭い曲だなァ〜。弦楽器の刺す様な演奏。バスは戦士のイメージですかねェ、かなり勇ましいです。ソプラノはヴィードル君で応援団風なのでしょうか?でも、なんか無表情ぽっい感じがする。ちょっと頂けないなァ。お次〜ィ、4曲目のソプラノ・アリアは、ひじょ〜にきびし〜ぃっ!!感じのするバスのレチタティーヴォの橋渡しに続いてのヴィードル君のソロでやんす。この名曲を熱唱してますねぇ〜。いいねーいいねー。厳しさの中にイエス様を慕うけなげさが表現されていて十二分に堪能できる曲に仕上がっちょります。ヴィードル君、あま〜い声で激しく歌ってますよ〜。5曲目コラール合唱は荘厳ですね。歌い方も力強い勢いがありますネぇ。何か〜っ、年末の第九を思い浮かべちゃうような曲ですなァ。

 81番1曲目えらく暗いアルトのアリア。不安な思いが伝わってくるようですね。3曲目テノールのアリアは一気に勇ましい曲。何か面白い曲。弦楽器の激しく流れる様な演奏は、力強く滑るように進む帆船をtadaは思い浮かべちゃうけど、本当は"ベリアル(滅び)の流れの泡立つ波”を描写しているらしいです。そして、突然諭す感じに語リかけるような緩やかな歌い方になり、再び激しく歌いだす。とにもかくにもこの曲、劇的で聞き応えがあります。いや〜クルト・エクウィルツさん、惚れ惚れする歌いっぷりですぞ!見直しましたぞよっ!!5曲目のアリアはバスが歌っていますが、3曲目のアリアと兄弟アリアって言う感じ。バスのマッチョな歌いっぷりに、波が穏やかになって小波になっている様にワシは感じるのですが、解説によりますと更に大きな波になってえらく抵抗されているそうです。そ〜うかい?って思っちゃうけど・・・。まっ、次のレチタティーヴォで一応の決着がつき、続くコラールで"やーい!やーい!サタンめ〜っどんなに抵抗しても、ワシにはイエス様がついてるもんねェ〜”っちゅう感じで終焉みたいです。同時代のオペラがかなり影響している作品のようですね。

  82番はバスのソロオンリーですねェ。おっ?1曲目のアリアですが、何か物悲しげな演奏で始りますぞ、いい感じですねェ〜。歌のほうも"大人の哀愁”が漂ってます。バスのソロはフィリップ・フッテンロッハーさんで、低い声好きのマダムが聞いたら喜ぶかも。3曲目のアリアは穏やかな雰囲気で始ります。A-BAC-Aと言う構成になっているとの事ですが、中盤多少のヤマがあるものの、盛り上がりっちゅう程でもないですね。かなり長〜〜〜い曲の割には平坦に曲が過ぎていく感じで寝そうになったァ(コレコレ)。5曲目のアリアはこの曲中一番激しい曲ですが、あまりやかましくなく、フィリップ・フッテンロッハーさんの歌と"声”を堪能できますなァ。

  83番1曲目のアリアはアルトのソロで、ウィーン少年合唱団員ソリストとの事で、残念ながら名前の記載がありません。始めの演奏部分ホルンの響きが控えめで、いつもの"プホーップホーッ”が気にならない。ソリスト君の方は温かみのあるしっかりした声。多少表現力が堅いかなァ〜と言う気がするけど、久々のウィーン少でちょっと嬉しい。お次のイントナツィオーネ(舌噛みそう)はシメオンの歌っちゅう事でバスは"シメオンの老人”を表現しているとの事。ウ〜ン良くわからんのでェ次いきましょう!!4曲目のアルトのレチタティーヴォも1曲目のソロと同一と思われます。1曲目より表現力があってなかなかいい感じですなァ〜。もっと声を楽しみたいなァ〜。最後のコラールはウィーン少の様ですが、これも短くて楽しむ間もなく直ぐ終わっちゃた〜〜〜っ。もっと聞かせておくれ〜っ!!!と不満を残しつつ終了。(by tada) 2002/12/08 up 
22  バッハ:カンタータ大全集 第22巻(TELDEC 242578-2/8.35364輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア51P2-2543.4) (P)1979, (C)1989 (録音 1978年3.9月)

CD:1
第84番《わわれはわが運命に満ち足れり》
BWV84 Ich bin vergnugt mit meinem Glucke

1-アリア(ソプラノ)         
2-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
3-アリア(ソプラノ)         
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
5-コラール(4声部)

第85番《われは善き牧者なり》
BWV85  Ich bin ein guter Hirt

1-アリア(バス)         
2-アリア(アルト)         
3-コラール楽曲(ソプラノ)         
4-レチタティーヴォ(テノール)         
5-アリア(テノール)         
6-コラール(4声部)

第86番《まことに、まことに汝らに告ぐ》
BWV86 Wahrlich, wahrlich, ich sage euch

1-アリオーソ(バス)         
2-アリア(アルト)         
3-コラール楽曲(ソプラノ)         
4-レチタティーヴォ(テノール)         
5-アリア(テノール)         
6-コラール(4声部)

第87番《今まで汝らなにをもわが名によりて》
BWV87 Bischer habt ihr nichts gebeten in meinem Namen

1-アリオーソ(バス)         
2-レチタティーヴォ(アルト)         
3-アリア(アルト)         
4-レチタティーヴォ(テノール)         
5-アリオーソ(バス)         
6-アリア(テノール)         
7-コラール(コラール)

CD:2
第88番《見よ、われは多くの漁る者を遣わし》
BWV88 Siehe, ich will viel Fischer aussenden

第T部
1-アリア(バス)         
2-レチタティーヴォ(テノール)         
3-アリア(テノール)

第U部
4-アリオーソ(テノール/バス)         
5-二重アリア(ソプラノ/アルト)         
6-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
7-コラール(4声部)

第89番《われ汝をいかになさんや、エフライムよ》
BWV89 Was soll ich aus dir machen, Ephraim?

1-アリア(バス)         
2-レチタティーヴォ(アルト)         
3-アリア(アルト)         
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
5-アリア(ソプラノ)         
6-コラール(4声部)

第90番《怖ろしき終り汝らを引きさらう》
BWV90 Es reibet euch ein schrecklich Ende

1-アリア(テノール)         
2-レチタティーヴォ(アルト)         
3-アリア(バス)         
4-レチタティーヴォ(テノール)         
5-コラール(4声部)

ソプラノ:ヴィルヘルム・ヴィードル BWV84.85.86(テルツ 少年合唱団員)マルクス・クライン (ハノーヴァー少年合唱団員)88.89/
アルト:ポール・エスウッドBWV85.86.87.88.89.90/
テノール:クルト・エクウィルツ BWV85.86.87.88.90/
バス:リュート・ヴァン・デル・メール BWV85.86.87
マックス・ヴァン・エグモントBWV88.89.90

CD:1
BWV84.85.86.87/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール
CD:2
BWV88.89.90/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ)コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ)/
レオンハルト合奏団 (オリジナル楽器使用による強化メンバー)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト

  な・な・なんですと〜〜〜っ?なじぇーっこんなに曲の数が有るんじゃ〜!!パタッ(tadaの倒れる音)・・・・と言っても進まんぞよ〜!!気を取り直していきますかねェ〜。オオ〜ッ!!そうだ!そうなのだァ〜っ!!この巻はソプラノのソロが結構出てくるんじゃ〜。 早速行きますぞよっ!!(tada復活!!)

  84番は最後のコラール以外ソプラノのソロ・ソロ・ソロじゃ〜!!興奮を抑えての1曲目アリア。舞踏曲風の3拍子で哀愁を帯びたメロディー。ヴィードル君の甘美な声で悲しい歌を歌われると余計切なさが募るかんじですなァ〜。いや〜っ、たまんないっすねェ。2曲目のレチタティーヴォ。激しけど愛くるしいィ〜っっ!!3曲目のアリアは元気な感じの曲。こちらも3拍子。最初の1曲目のアリアが"悲しみのワルツ”なら、3曲目は"お祝いのワルツ”っちゅう雰囲気。元気はつらつ、きびきびした歌いっぷリ。こう言う元気な感じのヴィードル君もいいっすねェ。4曲目かなりメリハリのあるレチタティーヴォ。劇的な雰囲気さえある。ヴィードル君の表現力に脱帽!! 

  85番1曲目はバスのソロ。重厚な感じのする、ちょっと暗めの曲。3曲目ソプラノ・ソロ。ヴィードル君の声を抑えぎみに美しく伸びる歌い方は敬虔でひたむきな信者を想像させる。
  86番1曲目バスのアリオーソ。明るく晴れ晴れとした堂々とした歌いっぷリ。バスはキリスト様っちゅことらしい。お次2曲目アルトのアリア。バイオリンの演奏が技巧的というか神経質ぽいというか・・・そんな出だしで始る。曲の方は明るめだけど、歌よりもバイオリンの演奏が中心って感じ。Bachがこの曲を作った時バイオリンの名手でもいたんですかねぇ。3曲目コラール楽曲はソプラノ・ソロ。これもヴィードル君。結構短めの曲。ゴテゴテせずあっさり歌ってる。ちょっと無表情っぽいけど、冷たい感じというわけではなく深い信仰心が伝わってくる様な歌い方。

  87番バス・ソロのアリオーソ。ゆったりと重たげに始る曲。バスの歌い方はそれほど激しくなく、解説によるとキリスト様のお言葉を表してるみたいっすね。あまり威圧感はなく、あっさり曲が終わったって言う感じ。3曲目のアルトのアリアは罪の許しをこう感じの内容。6曲目のテノールのアリアは苦しみ悩める心に対しての答えみたいな内容かなァ〜中途半端に穏やかな感じの曲。この曲は人間の側の罪と不安が題材とのこと。

  88番の1曲目バスのアリアですかぁ〜。ちょっと重めだけどさわやか系の演奏ですねェ。ゆったりとしてるけど何か聞き応えの曲だなァ。ウ〜ン、結構好きかも。内容的にはキリスト様が誰かに問い掛けてるんですかね?あまり厳しさ感じなくてェ〜やさしい問いかけですなァ〜。中盤、曲自体がちょこっと早めになるんだけど、ホルンが鳴り響いちゃってワシが嫌いな、ちょっと間抜な感じになっちゃったなァ〜。5曲目ソプラノとアルトの二重アリア。ソプラノソリストはマルクス・クライン君。結構力強い歌い方です。曲は少々スパイスが効いた様な"ピリッ”とした味のある曲。ソプラノにしては低めの曲だけど地声っぽくならないで、上手く歌ってますね。6曲目のソプラノ・レチタティーヴォ、正に少年っぽい歌い方って言う感じ。女の子じゃ〜こう言う雰囲気で出ないよなぁ〜っ。力強く真直ぐ前を見据えて歌ってる雰囲気。少年時代にもってる勇敢な戦士への憧れみたいなのを感じさせますね。

  89番はちょっと飛びましてェ〜4曲目、5曲目のソプラノ・レチタティーヴォ、アリアいっちゃいますかねェ〜。88番と同じくマルクス・クライン君のソロ。19巻で登場した時は堅い感じを受けたけど、今回は繊細さも感じられますね。レチタティーヴォは余り激っぽくなく、程よい表情がありまする。アリアはちょっと"さわやか〜っ”入ってますねェ〜。マルクス・クライン君っていかにも少年っぽくて歌い方も力強く堂々しているだけど、同時に少年がもってるシャイな部分を感じさせるのよねェ〜。

  90番1曲目のテノールのアリアは激しい感じの曲ですね。演奏も鋭いテンポで、内容も結構厳しいものがありますなァ。3曲目のバスのアリアはトランペットの演奏が"おみごと”な感じの曲。バスの曲っていうより、トランペットのソロにバスが脇役って言う感じですなァ。Bachの時代にこの曲を演奏したトランペットの奏者はかなり苦労したかも。進軍ラッパを表してるそいうです。今回の紹介はこれにて終了・・・・・・・あ〜しんどかったぁ〜。(by tada) 2002/12/15 up 
 23 バッハ:カンタータ大全集 第23巻(TELDEC 242582-2./8.35441輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア 51P2-2545.6) (P)1979, (C)1989 (録音 1978年3.9月)
CD:1
第91番《讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ》
BWV91 Gelobet seist du, Jesu Christ

1-コラール楽曲(4声部・定旋律=ソプラノ)         
2-レチタティーヴォ(ソプラノ)とコラール(ソプラノ)         
3-アリア(テノール)         
4-レチタティーヴォ(バス)         
5-二重アリア(ソプラノ/アルト)         
6-コラール(4声部)

第92番《われは神の御胸の思いに》
BWV92 Ich hab in Gottes Herz und Sinn

1-コラール楽曲(定旋律=ソプラノ)         
2-コラール(バス)とレチタティーヴォ(バス)         
3-アリア(テノール)         
4-コラール(アルト)         
5-レチタティーヴォ(テノール)         
6アリア(バス)         
7-コラール(4声部)         
8-アリア(ソプラノ)         
9-コラール(4声部)

CD:2
第93番《尊き御神の統べしらすままにまつろい》
BWV93 Wer nur den lieben Gott labt walten

1-コラール楽曲(4声部)         
2-コラール(バス)とレチタティーヴォ(バス)         
3-アリア(テノール)         
4-二重アリア(ソプラノ/アルト)         
5-コラール(テノール)         
6-アリア(ソプラノ)         
7-コラール(4声部)

第94番《われいかで世・・・のことを問わん》
BWV95 Was frag ich nach der Welt

1-コラール楽曲(4声部)         
2-アリア(バス)         
3-コラール(テノール)         
4-アリア(アルト)         
5-コラール(バス)とレチタティーヴォ(バス)         
6-アリア(テノール)         
7-アリア(ソプラノ)         
8-コラール(4声部)

ソプラノ:デートレフ・ブラチュケ BWV91.92(ハノーヴァー少年合唱団員)ヴィルヘルム・ヴィードル BWV93.94(テルツ 少年合唱団員)/
アルト:ポール・エスウッド/
テノール:クルト・エクウィルツ/
バス:マックス・ヴァン・エグモントBWV91.92 リュート・ヴァン・デル・メールBWV93 フィリップ・フッテンロッハー BWV94BWV91.92/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ )コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ )/
レオンハルト合奏団(オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト BWV93.94/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

  この曲集もや〜っと折り返し地点"あ〜っやれやれ、どこらしょ”とおばさん臭い掛け声を思わずかけちゃいますなァ〜(湿布の匂いがしてきそう)しかし、先はまだまだ長いぞよ〜。

  91番行きますぞよ〜っ題名"讃美を受けたまえ、汝イエス・キリストよ”の通りお祝いムードがプンプンの曲ですな。合唱の方は控え目で、脇役というか、演奏の華やかさを引き立てる引き立て役と言ったところですなァ。2曲目はソプラノ・ソロはデートレフ・ブラチュケ君。 レチタティーヴォとコラールが交互に現れる。一人二役的な感じなんだけど、レチタティーヴォとコラールの切り替えで、も〜うちょっとォ〜メリハリが欲しいですね。声はヴィードル君ほどではないけど、かわいい〜系の声。5曲目は昔良く聴いたtadaお気に入りの1曲。ソプラノとアルトの二重アリア。ウ〜ン、やっぱぁ〜いいですねェ〜。演奏がなんとなく不安げな雰囲気なんだけど、それでもしっかり歩みますゥ〜調のフレーズ。歌は物悲しげな旋律。デートレフ君の柔らかく寂しげな声がピッタンコ!!ポール・エスウッドさんの歌声とデートレフ君の歌声とのハーモニーは、余りの美しさに表現不能っちゅうところです。とにもかくにも、この曲はデートレフ君の魅力を十二分に引き出し思う存分楽しめる曲に仕上がってます。

  92番1曲目のコラール楽曲、最初の演奏部分、暗めでチンタラチンタラ演奏が続く、歌が始るっちゅう雰囲気ではなく、どんな展開で歌が始るんじゃろ〜っともっておりましたら、気が付いたら始まった〜という感じ。歌の部分は、地味で宗教じみた感じ(宗教じみていて、あっっったり前じゃ〜!!)。まぁ〜コラールの曲の最後の方にちらっと明るい雰囲気になってきますなァ。2曲目バスのコラールとレチタティーヴォはコラールとレチタティーヴォが交互に現れ、1人二役的な感じでの曲(この曲集、こういうの多いです)。3曲目のテノールのアリアは久々にクルト・エクウィルツさんの刺さる声・声・声・・。ど・えらく激しい〜〜〜〜っ曲で、かなりの難曲との事ですが、ワシのスカスカした脳みそ内にガンガン響きわたるという感じで一気に目がさめたぁ〜。そのお陰で続く4曲目のアルト・コラールは天使に出会ったようで思わす、ふ〜っと安堵。8曲目のソプラノ・アリアのソロ。演奏部分は純朴な信仰者でもイメージしているのか、ちょっと田舎臭い雰囲気だけど、デートレフ君の"一途な乙女”風の歌声でなかなか良い感じにしあがってますなァ〜。

  続いて93番行きましょう!!歌の出だし"Wer nur den lieben Gott labt walten”と小声で囁くように、直ぐ同じ歌詞を繰り返し力強く歌ってと印象的な始り。全体的にかなり手の込んだ曲らしいです。力強く、深い信仰心を感じる曲ですね。4曲目はソプラノとアルトの二重アリア。こりゃ〜厳しい〜〜〜っ!!ちゅう感じの曲じゃ〜。ヴィードル君の美しい歌声が〜っ・・・厳しさに満ち溢れちょるぅぅ〜。ヴィードル君のピーンと張った声が厳しさを尚一層引き立ててるというかぁ〜でも、美しい!!どんな悪にも真直ぐ前を見据えて立ち向かっていく〜〜〜って言う感じ(うっとりィ〜)。6曲目のソプラノ・アリアもいいっすなぁ〜。こっちも激しいというか厳しい感じの曲だけど、厳しさの中に優雅さがありますなァ〜。4曲目も6曲目もヴィードル君ハキハキ、キビキビした歌い方していて、すんごく声も通るし、直線的に声を出してる感じだけど、でも堅くならなくて、ふっ〜と柔らかく歌ったり、甘い声で歌ったり、も〜〜〜〜っ、たまらん!!!

  94番最初のコラール楽曲とやらはずいぶん華やかな演奏ではじまりますなァ〜。歌の方は明るく力強いですね。結構飛びましてェ〜7曲目ソプラノ・アリア。なんか厳しいっちゅうより、不機嫌ぽい感じで始る曲ですね。"そんなに行きたきゃ〜勝手に行けば良い”みたいな突き放すような内容の歌詞のみたいなので、この様な歌い方になったんでしょうかねぇ。まぁ、今回のヴィードル君は"厳しい〜っっ!!”シリーズでしたなァ。 (by tada) 2002/12/22 up 
24  バッハ:カンタータ大全集 第24巻(TELDEC 242583-2/8.44280輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア27P2-2547) (P)1979, (C)1989 (録音 1977年〜1978年)

第95番《キリストこそ わが生命》
BWV95 Christus, der ist mein Leben

1-コラール合唱(4声部)とレチタティーヴォと(テノール)コラール合唱(4声部)         2-レチタティーヴォ(ソプラノ)&コラール編曲(ソプラノ)         
3-レチタティーヴォ(テノール)         
4-アリア(テノール)         
5-レチタティーヴォ(バス)         
6-コラール(4声部)

第96番《主キリスト、神の独り子》
BWV96 Herr Christ, der einge Gottessohn

1-コラール合唱(4声部/定旋律アルト)         
2-レチタティーヴォ(アルト)         
3-アリア(テノール)         
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)         
5-アリア(バス)         
6-コラール(4声部)

第97番《わがなす すべての業に》
BWV97 In allen meinen Taten

1-コラール合唱(4声部)         
2-アリア(バス)         
3-レチタティーヴォ(テノール)         
4-アリア(テノール)         
5-レチタティーヴォ(アルト)         
6-アリア(アルト)         
7-二重アリア(ソプラノ/バス)         
8-アリア(ソプラノ)         
9-コラール(4声部)
第98番《神なしたもう御業こそ いと善けれ》
BWV98 Was Gott tut, das ist wohlgetan

1-コラール(4声部)         
2-レチタティーヴォ(テノール)         
3-アリア(ソプラノ)         
4-レチタティーヴォ(アルト)         
5-アリア(バス)

ソプラノ:ヴィルヘルム・ヴィードル BWV95.96.97(テルツ 少年合唱団員)クラウス・レンゲルト BWV98(ハノーヴァー少年合唱団員)/
アルト:ポール・エスウッド /テノール:クルト・エクウィルツ/
バス:フィリップ・フッテンロッハー BWV95.96.97/2 リュート・ヴァン・デル・メール BWV97/7 マックス・ヴァン・エグモントBWV98BWV95.96.97/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール BWV98/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ)コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ )/
レオンハルト合奏団 (オリジナル楽器使用)/通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト

  95番えらく、明るい演奏で始る1曲目のコラール合唱みての通り結構手がこんでるようですなァ〜。中盤にテノールのソロがありますけど、レチタティーヴォっちゅうかアリアっぽですね。そしてコラール合唱が中途半端に復活しますが、訳わかんないうちにいきなり2曲目のソプラノのレチタティーヴォとコラール。ソリストはヴィードル君でやんす。レチタティーヴォは1曲目のコラール合唱の終わり方が"変”なのでヴィードル君の歌声でビシっと締まる感じですねェ。コラールも心地良い〜っ!!1曲目のへんてこりんさがウソの様ですワイ。4曲目のテノールのアリアって何かせわしない感じの曲ですなぁ。弦楽器を指ではじいている感じの演奏なんだけど、こまごました弦楽器の音が、ワシには手をすりすりさせて、イエス様〜待ってまっせェ〜!!っていう姿を想像させるんですゥ。歌の方もせこせこしてる感じ〜。
 
  96番の1曲目のコラール合唱。演奏の出しがえらくかわいい。ピッコロなんちゃらという楽器(まぁ〜ピッコロの一種だろうけど)が、小鳥のさえずり風で、さえずりながら飛び回ってる感じとでも表現すればいいのかなァ。でも時折、さえずりがうるさい位に"ピーピー”して、存在をアピールしてるみたいになる。合唱はピッコロのちょろちょろ動き回る小鳥ちゃんとは違って、重厚で高らかにという感じですかねェ。4曲目のソプラノ・レチタティーヴォ。ちょっと押さえ気味の歌い方。詩を見なかったら"何故?何故なの〜〜っ?”と美しい声で問いかけをしている様な雰囲気。最後の終わり方もソフトで良い感じ〜〜っ(うっとり)。もっちろ〜んヴィードル君のソロ(tada両目がハートになってます)。5曲目バスのアリア。み・り・き(魅力)的な声のフィリップ・フッテンロッハーさんですなァ〜。苦悶する大人っちゅう雰囲気の曲。"いよっ!!マダムキラー”ってとこですかねぇ。

  97番、このカンタータ礼拝的用途については何の指定も残っていないとのことでですが、バッハの作品の中でも結構後期位に位置する作品のようです。それにしても1曲目の出だしかなり威厳を感じる演奏ですね。コラール合唱が始る段階で軽やかになり、合唱部分も羽が生えたような軽さで天にも上る様な雰囲気。かなりさわやか系。ホンに何のために作られたカンタータなのでしょうか?チト気になるなァ〜。4曲目のテノールアリア。バイオリンのソロで始り、このまま演奏のみ続けて欲しい位ワシ好み。曲の全体的な雰囲気は穏やか系。ゆったりしてるんだけど、ちょいとスパイスが効いてるというか、テノールとバイオリンの絡みが結構おもしろい。バイオリンとテノールの二重唱って感じですなァ。7曲目ソプラノとバスのアリア。バスとソプラノが踊りだしそうな位、軽快な感じに始るアリア。ソプラノが元気はつらつで潔い感じなのに対して、バスはちょっとおされ気味というか戸惑い気味ってとこかなァ〜。8曲目のソプラノ・アリア。今日死のうと明日死のうと神様に身をゆだね、悩みなし〜〜〜〜っ!!ってな内容ですかねェ。ヴィードル君の歌い方も正々堂々と胸を張って"ど〜んと来い!!”と言う感じ。きゃー勇ましい〜〜〜〜!!

   98番1曲目のコラール合唱はゆったり緩やかな感じの曲。3曲目ソプラノソロは声が低めで、くらぁ〜い(暗い)感じ。声がboys air choirの新ソリスト君(トリスチャン君でしたっけ?)にちょこっと似てるかなァ。でも声がふらついてる様なちょっと震えてるような所が、チト気になる。でも、なんったって詩がすっごい"わが目よ泣くのをやめよ・・”だもんねェ〜、かなり重い内容っすなぁ〜。かなりのどん底状態にも係わらず"で・でも〜神様が見捨てるわきゃ〜ないんだから”っちゅう感じで、必死で自分を元気付けてる痛々しさ。だ・か・ら"わが目よ泣くのをやめよ”と駄目押しで繰り返してるもんねェ〜。内容を把握して改めて聞くと、ちょっとおどろおどろした感じに聞こえてきて何か"怖〜〜っ”。最後は、バスのアリアで締めくくりですが、苦しみが報われて晴れ晴れ〜〜〜っと明るい雰囲気になって終了でやんすゥ。良かったねェ〜。(しみじみ) (by tada) 2002/12/29 up  
25  バッハ:カンタータ大全集 第25巻(TELDEC 242584-2/8.35443輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア 51P2-2549-50) (P)1980, (C)1989 (録音 1977年.1980年)

CD:1
第99番《神なしたもう御業こそ、いと善けれ2》
BWV99 Was Gott tut, das ist wohlgetan

1.コラール合唱楽曲(4声部)       
2.レチタティーヴォ(バス)       
3.アリア(テノール)       
4.レチタティーヴォ(アルト)       
5.二重アリア(ソプラノ/アルト)       
6.コラール(4声部)

第100番《神なしたもう御業こそ、いと善けれ3人もしわれを愛せば、わが言を守らん》
BWV100 Was Gott tut, das ist wohlgetan

1.コラール合唱楽曲(4声部)       
2.二重唱(アルト/テノール)       
3.アリア(ソプラノ)       
4.アリア(バス)       
5.アリア(アルト)       
6.コラール(4声部)

CD:2
第101番《われらより取去りたまえ、主よ、汝真実なる神よ》
BWV101 Nimm von uns, Herr, du treuer Gott

1.コラール合唱楽曲(4声部)       
2.アリア       
3.コラール       
4.アリア       
5.コラール       
6.二重昌アリア       
7.コラール(4声部)

第102番《主よ、汝の目は信仰を顧みるにあらずや》
BWV102 Herr, deine Augen sehen nach dem Glauben

第一部
1.合唱(4声部)       
2.レチタティーヴォ(バス)       
3.アリア(アルト)       
4.アリオーソ(バス)

第二部
5.アリア(テノール)       
6.レチタティーヴォ(アルト)       
7.コラール(4声部)

ソプラノ:ヴィルヘルム・ヴィードル BWV99.101.102(テルツ 少年合唱団員)デートレフ・ブラチュケBWV100(ハノーヴァー少年合唱団員)/
アルト:ポール・エスウッド/
テノール:クルト・エクウィルツ/バス:フィリップ・フッテンロッハーBWV99.101.102 マックス・ヴァン・エグモント BWV100 BWV99.101.102/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクールBWV100/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ )コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ)/
レオンハルト合奏団 (オリジナル楽器使用による強化メンバー)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト
 
 久々のカンタータ!さぁ〜て張りきって行きますかねェ。とっぱじめの99番第1曲目はコラール合唱楽曲ってことですが、優雅な宮廷音楽風の演奏がしばし流れ、ちょいと眠くなった頃ようやく合唱が始まりましてェ(これこれ)合唱は演奏とは違いなんかお堅い感じですねェ。とんでぇ〜5曲目のソプラノとアルトの二重アリアは、十字架の重さを切々と歌いあげておりますなぁ。オーボエ等の演奏がちょっと不安な雰囲気を出していますが、ヴィドール&エスウッドコンビはこの重い題材を暗めに歌ってるって感じじゃなくて、厳しく力強く歌い上げてますぞ。普通のソリストだったら結構つまらない1曲になりかねないですが、この二人、にゃ〜かにゃかいい味だしてますぞよ。

  100番は99番と前回の98番と同じお題でやんすねぇ。3曲ともザームエル・ローディガスト作の同一コラールと解説に書かれちょります。何でも99.98.100の順番で作曲されたらしいですなぁ。まぁ、団子三兄弟ならぬカンタータ三兄弟ちゅうとこなんですかねぇ。3曲とも最初のコラール合唱(第1曲目)の詩が一緒でやんすね。99番と100番の第1曲目は曲自体も一緒。違うと言えば楽器の構成ですかねぇ。100番のほうが若干テンポが速くホルン、ティンパニーが入って華やかと言いたいところだけど、いまいちなんだなぁこれがぁ〜。おまけに金管楽器系の演奏がフヌケっぽく聞こえる。コラール合唱もなんかつまんない。それと100番の場合、第1曲目〜第6曲目の全曲に"神なしたもう御業こそ、いと善けれ”が、く・ど・い位歌の頭にでてきます。音楽形式を単純化し台本を重視にしてるっちゅうことらしいです。2曲目のアルトとテノールの2重唱は近寄りがたい崇高な雰囲気がしますなぁ。3曲目のソプラノ・アリアはデートレフ・ブラチュケ君。ワシの彼の声のイメージって悲恋系でちょっと弱々しいっていう感じだけど、まぁこの曲自体もわりと暗めですが、あまり暗くなりすぎず、あまり激らず、極力感情を押さえ気味に歌い上げている風ですね。にゃんかぁ物足りんのぉ〜。(どうせなら思いっきり暗くなって欲しんだなぁ)正にこの曲に対するバッハの思いを演奏者が忠実であるっちゅう事なんでしょうけどねぇ。(tadaちょっと不満)
  4曲目のバスのアリアと最後のコラールは比較的明るめ。

  気を取り直しましてぇ101番1曲目のコラール合唱。100番とうって変わって劇的な雰囲気のする演奏ですね。合唱のほうも緊張感あふれちょります。曲の途中にテーマを強調する演奏が繰り返しあり、その後に続く合唱及び詩の内容を強めてるんっちゅう感じですかね。詩の内容を見ると苦しい時の神頼みって言ったら怒られますなぁ。"なんとか神サマァ、ワシらが招いた災難からお救いくだせぇ”・・・・みたいなぁ〜。3曲目ソプラノ・コラールとレチタティーヴォ。う〜んヴィードル君の声がすっごく大人っぽく聞こえるぅ〜。かなり熟練してきたって感じですなぁ。コラールとレチタティーヴォが交互に現れてきますが、コラールはしっとりと、レチタティーヴォは以前も結構上手かったけどドラマチックっていうか。聞かせるぅ〜って感じ。5曲目も3曲目と同じような構成ですが、テノールのクルト・エクウィルツさんは予想に反してあんまりうるさくないんだけど、ヴィドール君の表現力の方が勝ってる感じがしますねぇ(べた褒め?)
  6曲目のソプラノ・アルトの二重アリアこりゃーいい!!心に染み入るようですぞ。全体的に緩やかで切々と歌い上げる曲だけど、ほんにィ〜この2人の声『ヴィドールエスウッドコンビ』は合ますなぁ〜。曇りのない真っ直ぐに伸びる声、申し分ない表現力、大人に負けない声量、ヴィドール君のこの時点のレベルは大人をしのぐものになってますねェ。

  102番1曲目の合唱、これもなかなか聴き応えのある曲ですなぁ。終始繰り返される"Herr、・・・・”(主よ)と叫ぶように歌われる。この曲の一番の特徴的な部分ですなぁ。"主よ”を強調することによって次に来る言葉を強調するだけでなく、歌自体がしまっちょりますねぇ。すごくインパクトのある曲。全体としてはバスのアリオーソ以外重々しい雰囲気。まぁ今回はこんなもんですなぁ。(手抜きかぁっっ!?) (by tada) 2003/01/26 up 
 26 バッハ:カンタータ大全集 第26巻(TELDEC 242602-2/8.44281輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア27P2-2551)(P)1980, (C)1989 (録音 1978年〜1980年)

第103番《汝らは泣き叫び》
BWV103 Ihr werdet weinen und heulen

1-合唱(4声部)とアリオーソ(バス・ソロ)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(アルト;ソプラノリコーダ)       
4-レチタティーヴォ(アルト)       
5-アリア(テノール)       
6-コラール(4声部)

第104番《イスラエルの牧者よ、耳を傾けたまえ》
BWV104 Du Hirte Israel, hore

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(テノール)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-アリア(バス)       
6-コラール(4声部)

第105番《主よ、汝の下僕の審きにかかずらいたもうなかれ》
BWV105 Herr, gehe nicht ins Gericht

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(アルト)       
3-アリア(ソプラノ)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-アリア(テノール)       
6-コラール(4声部)

第106番《神の時こそ いと良き時》
BWV106 Gottes Zeit ist die allerbeste Zeit

1-ソナティーナ       
2-a合唱(4声部)        
bアリア(バス)        
cアリア(バス)        
d3声部(アルト/テノール/バス)と器楽コラール付アリオーソ(ソプラノ)       
3-aアリア(アルト)        
bアリオーソ(バス)        
cコラール(アルト斉唱)とアリオーソ(バス)        
4-コラール合唱楽曲(4声部)

ソプラノ:ヴィルヘルム・ヴィードルBWV105 (テルツ 少年合唱団員) マルクス・クライン(ハノーヴァー少年合唱団員)BWV106/
アルト:ラーファエル・ハルテン(ハノーヴァー少年合唱団員)BWV106 ポール・エスウッド BWV103.105/
テノール:クルト・エクウィルツBWV103.104.105マーリウス・ヴァン・アルテナBWV106/
バス:フィリップ・フッテンロッハーBWV104 リュート・ヴァン・デル・メール BWV105マックス・ヴァン・エグモント BWV103.106
BWV103.106/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ )コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ)/
レオンハルト合奏団 (オリジナル楽器使用による強化メンバー)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルトBWV104.105/テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

  ありゃぁ気が付いたらカンタータも100番台に突入していたんですなぁ(のんきなやつゥ〜っ)まっ早速行っちゃいますねぇ。103番1曲目の合唱でやんすがぁ、tada好みの曲ですなぁ。久々に緊張感のある合唱を聞いたっちゅう感じでやんすねェ。楽器の表示がソプラノリコーダと言うことですが、ピッコロかと思うくらい高音ですなぁ。曲のお題が"汝らは泣き叫び”ちゅうことなので、人々が泣き叫ぶ図でも表現してるんでしょうかねェ。かなり激しく吹きまくってますが、合唱の邪魔にならず逆に緊迫した感じが出てますなぁ。3曲目のアルトのアリアでもこのソプラノリコーダちゅう楽器が使われておりますが、ポール・エスウッドさんのしっとりとしたつややかな歌声と悲哀に満ちたソプラノリコーダーの音色があいますなぁ。5曲目のテノールアリアはリコーダに代わりトランペットが華々しく登場。一転明るい雰囲気に大変身でやんすなぁ。何か今までの悲しみが吹っ飛んだちゅ感じですワァ〜、まっ詩の内容も"イエスが復活して、めでたしめでたし”とぉ〜。何時にもましてクルト・エクウィルツさんの歌声も弾んでますねぇ〜〜。

  お次ィ〜104番ですねお題の"イスラエルの牧者よ、耳を傾けたまえ”が1曲目の冒頭に歌われてますが、力強く語り口調のように歌われてます。言葉がじぇんじぇん分からんワシが詩を見なくてもそう感じれるような曲ですなぁ。ほんにィ〜一言一言が力強いっすねぇ、落ち込んだ方にはお勧めの曲かも、何故かしら勇気付けられるような曲です。次行きましてぇ〜、う〜ん中々聞かせますなフィリップ・フッテンロッハーさん。4曲目のレチタティーヴォはあまり全体的に激らず後半は柔らかく語るような表現。5曲目のアリアはゆったりとしたメロディーにいい声乗せて歌ってますなぁ。ワシ男の人の低い声は苦手ですが。こちゃらの方は聞いてても苦にならんですねぇ。

  105番の合唱はやけに暗いですなぁ。出だしの演奏なんてまるで落ち武者数人がズタボロ、ヨレヨレになって逃れてきたっちゅう感じ。合唱も沈痛な面持で歌われちょりますがぁ、途中いきなり激しくなり、正に反撃状態。3曲目ソプラノ・アリア。待ってましたよヴィードル君!!!よく考えてみたら、ソプラノアリアが出てきてないじゃん!!。しかし、待った甲斐がありましたぞよぉ!!いや〜〜良いっ!!緊張感のある演奏なんだけど、演奏自体は控えめなので、ヴィードル君の歌声が引き立つんだなぁ〜これがぁ〜。全体的に甘さを抑えきりりとしまった歌い方。でも時折甘くささやくように歌ったり、びしっと刺すような厳しい歌い方になったり。1曲で数曲分の価値がありますなぁ。

  106番1曲目ソナティーナは演奏のみの曲でやんすが、ワシの大大大好きな曲。当解説にも誰かの葬儀用ではないか?とされてますが、リヒター版の解説書にバッハの伯父トビーアス・レンマーヒルトの葬儀用ではないかとの事が記されちょります。静かでつつしみ深い曲、まぁ思いっきり沈みまくるタイプの曲ではなく、この曲を聴いてると自然に故人との良き思い出を回想しちゃうようなそんな感じの曲です。2本のリコーダーの音色がなんとも言えない哀愁を帯びていて、日本人好みの曲だとわしゃ〜思いまする。2曲目bテノールのアリオーソでやんすがマーリウス・ヴァン・アルテナさんとおっしゃるお方、にゃかにゃか宗教宗教した感じの実直な歌い方でやんすねぇ。同じくdの3声部合唱の後のソプラノ・アリオーソは、マルクス・クライン君。彼はちょっと太めで重みがある歌い方でやんすねェ、そしてかなり響く声。3曲目aアルトのアリアはラーファエル・ハルテン君。これまがまたこの曲にピッタンコな声なんだなぁ。ちょっと憂いを帯びた声。曇りのない聞き易い声で程よい感情表現。汚れを知らない"子羊ちゃんの祈り”って感じするぅ〜〜っ。106番は1.ソナチィーナから最後のコラール合唱まで曲の切れ間なくしずしずと曲が演奏されていくって感じで、最後の曲にいたっては暗さは全然感じられず程よい盛り上がりあり、さりげないアーメンの言葉で締めくくられてます。ほんにィ〜、悲しみに打ちひしがれるって感じじゃなく、故人の良き思い出に浸りながら、天国でまた会おうねぇみたいなぁ、悲しいけどさわやかな気分になれる良いお葬式に出席させてもらった感じの曲です・・・・ってェ、実際のお葬式にはでたくありましぇんがねェ〜。106番は個人的に大好きな曲なんですけど、曲の良さを充分に紹介しきれませんでしたぁ、tadaの文章力のなさをお許しくださいませぇ〜。(by tada) 2003/02/02 up 
 27 バッハ:カンタータ大全集 第27巻(TELDEC 242603-2輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア51P2-2553-4) (P)1980, (C)1989 (録音 1979年2.3.5月) 

CD:1
第107番《汝なんぞ悲しみうなだるるや》
BWV107 Was willst du dich betruben

1-コラール合唱(4声部:ソプラノ=装飾された定旋律)        
2-レチタティーヴォ(バス)        
3-アリア(バス)        
4-アリア(テノール)        
5-アリア(ソプラノ)        
6-アリア(テノール)        
7-コラール合唱(4声部)

第108番《わが去るは汝らの益なり》
BWV108 Es ist euch gut, dab ich hingehe

1-アリア(バス)        
2-アリア(テノール)        
3-レチタティーヴォ(テノール)        
4-合唱(4声部)        
5-アリア(アルト)        
6-コラール(4声部)

CD:2
第109番《われ信ず、尊き主よ、信仰なきわれを助けたまえ》
BWV109 Ich glaube, lieber Herr, hilf meinem Unglauben

1-合唱(4声部)        
2-レチタティーヴォ(テノール)        
3-アリア(テノール)        
4-レチタティーヴォ(アルト)        
5-アリア(アルト)        
6-コラール合唱(4声部)

第110番《笑いは、われらの口に満ち》
BWV110 Unser Mund sei voll Lachens

1-合唱(4声部)        
2-アリア(テノール)        
3-レチタティーヴォ(バス)        
4-アリア(アルト)        
5-二重昌アリア(ソプラノ/テノール)        
6-アリア(バス)        
7-コラール(4声部)

ソプラノ:マルクス・クライン Marcus Klein(ハノーヴァー少年合唱団員BWV)107ヴィルヘルム・ヴィードル Wilhelm Wiedl BWV110/5(テルツ 少年合唱団員)シュテーファン・フラングーリス Stefan FrangoulisBWV110/1(テルツ 少年合唱団員)/
アルト:ミヒェル・シュトゥンプフ Michael Stunmpf BWV110/1(テルツ 少年合唱団員)
ポール・エスウッド Paul Esswood BWV/テノール:クルト・エクウィルツ Kurt Equiluz BWV85.86.87.88.90/
バス:マックス・ヴァン・エグモント Max Van Egmond BWV107リュート・ヴァン・デル・メールRuud Van der Meer BWV108.110/3.6ジークフリート・ローレンツ Siegfried Lorenz BWV110/1

CD:1
BWV107/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ Heinz Hennig)コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘPhilippe Herreweghe)/
レオンハルト合奏団 Leonhardt-Consort(オリジナル楽器使用による強化メンバー)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト Gustav Leonhardt

CD:2
BWV108-110/テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン Gerhard Schmidt-Gaden)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス Concentus musicus Wien(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncourt

  107番1曲目の4声部のコラール合唱はうなだれる様な悲しみに包まれた曲って感じですかねぇ。107番はハノーバーの合唱ですが、合唱全体がなんちゅうか大人っぽい雰囲気ですなぁ。ハノーバーってこんな感じだっけ?とおもっちゃうくらいアダルトな感じするう〜っ。バスのレチタティーヴォのあと、たて続きにアリアが続いちょりますが、ソプラノ・アリアはマルクス・クライン君ですなぁ。ちょっと重めと前にも言いましたが、今回、重め+ド演歌調ですなぁ。歌詞の語尾を『・・・イ・ヒッィ〜ヒッィ〜ヒッィ〜ヒッィ〜〜〜』とこぶしをまわす様に歌ってるんですけど(tadaの駄耳にはそう聞こえる)いかにも宗教的な歌い方とうか、ド演歌調に聞こえるというか、でも聞いてるとハマリそうな曲。曲全体の雰囲気としては力強い感じですね。詩は"決意”みたいな内容かなぁ。7曲目最後のコラール合唱は緊張感のある曲ですなぁ。ビシ・バシッとした雰囲気。合唱も締まってますねぇ。今回のハノーバー特に良いすっねぇ〜。

  108番バスのアリアから始まりますなぁ、何かスキップするようなメロディーだけどあんまり明るくない曲。2曲目3曲目飛ばしましてェ〜、4曲目に合唱ですかぁ。力強いテルツの合唱でやんす。生き生きした感じの曲ですねぇ、元気の良いテルツ!!って感じです。5曲目のアルト・アリアは出だしかなり暗めで、えらく暗い曲をイメージしましたが、歌が始まるとそれほど暗くなく結構聞かせる曲ですね。ポール・エスウッドさんも良いけど、少年の声で聞きたい曲だなぁ。ちょっとむずかしそうな曲だけど。

  お次109番1曲目の合唱トランペットの物悲しい音色で始まり、しばし吹奏楽演奏が続き、ささやくようなソプラノのパートから合唱が始まる。これがまたぁ〜かわいくちょっとあどけない歌声なんですわぁ〜。ハノーバーと比べるとかなり、かわゆ〜い声。詩も"・・・信仰なきわれを助けたまえ”というお願い調。その後、子羊ちゃん(ソプラノ)中心に"お願い”が繰り返されますが、こんな風に必死にお願ちゃうとワシが神様なら"エエよぉ〜、エエよぉ〜、子羊ちゃん達じぇ〜んぶ(全部)まとめてエエよぉ〜っ”って助けちゃうねぇ。その後おじさん達の苦しみが続きィ〜"まぁ〜こっちはどうでもいいワァねぇ〜・・bytada神”(こりゃぁ助けんかい!!)そして、5曲目のアルトのアリアで何とか明るくなりましてぇ、最後のコラールで神の救済への"確信”みたいな内容で終わりまする。

  110番の冒頭楽曲は管弦楽組曲の第4番序曲の転用でやんすね。かなり荘厳というか、しばし、すばらしい演奏に酔いしれておりますと、これまたゴージャスな合唱の始まりでやんす。アルト(ミヒェル・シュトゥンプフ君)・ソプラノ(シュテーファン・フラングーリス君)・テノールのソロも入りにゃんともお得な曲だこと!!解説よく見りゃァ〜『1725年降誕節第一祝日(12月25日)』ってェ〜〜クリスマスかい?どーりでねぇ。と感心しているとバスのソロが・・・どうせならソプラノでやっちくりぃ〜!!と1曲目終了。お次からクリスマスにしては暗めの曲が続きに続きィ〜、5曲目にようやくヴィードル君・・・うっうっ(うれし泣きィ)まってましたぁ〜!!にゃんともはやこの曲、力入った曲ですねぇ。クリスマスのお祝いと言うより"これかの苦難にめげず頑張ってちょ〜!!”みたいな雰囲気ですね!詩の内容はお祝い調と言うか、誕生をたたえるような感じだけどねぇ。最後のコラールも"ハレルヤ!神に賛美あれ!!・・”なんだけど受難をなんとなく予感させるようなメロディーですね。そう言えば前にもそんな曲紹介しましたなぁ。バッハってイエスの誕生=おめでたやぁ、おめでたやぁって感じじゃなく、イエスの誕生=受難・十字架みたいなのかなぁ。よく分からんけどぉ。ってことで今回これにて終了でや・ん・すぅ。 (by tada) 2003/02/09 up 
28  バッハ:カンタータ大全集 第28巻(TELDEC 242606-2輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア51P2-2555-6)(P)1981,(C)1989
(録音 1979年2.3.12月,1980年5月)
CD:1
第111番《わが神の御心のままに、常に成らせたまえ》
BWV111 Was mein Gott will, das g'scheh allzeit

1-コラール合唱(4声部・ソプラノ=定旋律)        
2-アリア(バス)        
3-レチタティーヴォ(アルト)        
4-二重唱アリア(アルト/テノール)        
5-レチタティーヴォ(ソプラノ)        
6-コラール(4声部)

第112番《主はわが信実なる牧者》
BWV112 Der Herr ist mein getreuer Hirt

1-コラール合唱(4声部)        
2-アリア(アルト)        
3-レチタティーヴォ(バス)        
4-2重唱アリア(ソプラノ/テノール)        
5-コラール(4声部)

CD:2
第113番《主イエス・キリストよ、汝こよなき宝》
BWV113 Herr Jesu Christ, du hochstes Gut

1-コラール合唱(4声部)        
2-コラール編曲(アルト)        
3-アリア(バス)        
4-コラール&レチタティーヴォ(バス=コラール部分はアリオーソ)
5-アリア(テノール)        
6-レチタティーヴォ(テノール)        
7-2重唱アリア(ソプラノ/アルト)        
8-コラール(4声部)

第114番《ああ、愛しきキリストの徒よ、雄々しかれ》
BWV114 Ach, lieben Christen, seid getrost

1-コラール合唱(4声部)        
2-アリア(テノール)        
3-レチタティーヴォ(バス)        
4-コラール編曲(ソプラノ)        
5-アリア(アルト)        
6-レチタティーヴォ(テノール)     
7-コラール(4声部)

ソプラノ:マルクス・フーバー Markus HuberBWV111.112(テルツ少年合唱団員) セバスティアン・ヘニッヒ Sebastian HennigBWV113.114(ハノーヴァー少年合唱団員)/
アルト:デートレフ・ブラチュケ Detlef Bratschke
BWV113/7(ハノーヴァー少年合唱団員)ポール・エスウッド Paul Esswood BWV111.112 ルネ・ヤーコプス Rene JacobsBWV113.114/
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt Equiluz/
バス:リュート・ヴァン・デル・メール Ruud Van der Meer
BWV111.112マックス・ヴァン・エグモンド Max Van Egmonnd BWV113.114BWV111.112/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン Gerhard Scmidt-Gaden)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス Concentus musicus Wien(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール Nikolaus HarnoncourtBWV113.114/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ Heinz Hennig)コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ Philippe Herreweghe)/
レオンハルト合奏団 Leonhardt-Consort(オリジナル楽器使用による強化メンバー)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト Gustav Leonhardt

  ひょっ・よっとしてェ〜前回でヴィードル君終わっちゃったのぉ〜〜(涙・涙・涙)でも、皆さんも待ちに待ったぁ、セバスティアン・ヘニッヒく〜んいよいよ登場!!うれしィ・はずかしィ(なにがじゃぁ〜!!)♪ルンルンルン♪・・・・・と浮かれてないで早速いきますかぁ〜。まず1曲目の4声部のコラール合唱。ほぉ〜なかなか良い切れ味の曲ですなぁ。程よい緊張感もあってtada的には中々好印象の曲ですなぁ。テルツの歌声もビシッ!!としてます。続く2曲目のバスもビシバシした感じ。5曲目のソプラノ・レチタティーヴォはマルクス・フーバー君。一瞬ヴィドール君?と思うような声。似てますなぁ。でもヴィドール君より声の張りというか、パンチがないとうかぁ・・・。何かヴィドール君の曲聴きたくなってきたぁ。

  112番1曲目のこれまたコラール合唱。へぇ〜これテルツかえ〜っ?って最初思っちゃったぁ。何とも大人しめというか穏やかで、元気いっぱいのいつものテルツじゃなくてぇ、声を微妙に抑えぎみに歌ってる。いつもより大人っぽい雰囲気ですなぁ。アーノンクールさんの指揮ですが、曲作りとしてはレオンハルトさんぽい感じする。2曲目のアルト・アリアはいつもの柔らかくてやさしエスウッドさんじゃなくてやや厳しさ漂う感じの歌い方。4曲目ソプラノ・テノールの2重唱。ソプラノはヴィドール君に似のマルクス・フーバー君。ちょっと楽しげな感じするの曲なんだけど、いまいち曲に馴染んでないないというか、乗り切れてないというかぁ。ああこれが本物のヴィドール君ならぁ〜と思わずっちゃったぁ〜ごめんねェ〜 マルクス君。

  お次ィ〜113番でやんすねぇ。1曲目のコラール合唱。ああ〜っ良いすねェ。tada好みの曲でやんすぅ。合唱は控えめで厳粛な感じ。演奏はからに控えめで静かにゆっくり進んでいくって感じ。解説によりますと『悔い改めのコラール』のようですね。まぁキリスト様を失ってみて初めて失ったキリスト様の偉大さに気づき悔やんでるってことですかいねぇ。2曲目のアルトのコラールは気高い感じのルネ・ヤーコプスさんのソロでやんすゥ。何か近寄りがたい"高潔な魂”を感じさせる歌いっぷりでやんすねぇ。7曲目のソプラノ・アルトの二重唱。アルトはデートレフ・ブラチュケ君とのこと確か20巻23巻でソプラノで出てきましたよねェ〜?悲哀系の声だったよなぁ。同一人物??少年のアルトと言うより声変わりしたおにいちゃんが裏声で無理して歌ってるって感じでェ、あんまりィ〜好きじゃない。あ〜ん結構好きな声だっただけにちょっとぉショック。でもでもぉ〜、ソプラノソロは待ちに待ったセバスティアンく〜〜ん!!(両目ハート)この曲ではまだ、彼の魅力は十分発揮されてない感じだけど、天より降り注ぐレンブラント光線(雲間から放射状に差す太陽の光)のようなうつくしいお声でェェェ〜っtadaはうっ・とりィ〜でやんすぅ。

  114番1曲目コラール111番1曲目のコラールに似てますねぇ。まぁ同じようなテーマみたいだしィ。こっちの方がテンポが速くて、厳しい感じ。4曲目はコラール編曲でソプラノ・ソロ。こちらもセバスティアン君でやんす。静かで厳粛な雰囲気の感じの曲だけど、時折かいま見れるふわぁ〜っと柔らかな表現。あーこれこれこれなのよぉ〜。この歌い方こそtadaの愛するセバスティアン君・・(完全に声が裏返っちゃってるtada)。うっとりモードから脱ましてェ、お次ィ〜5曲目のアルトのアリアはルネ・ヤーコプスさんでやんすねぇ。なんか正義の味方ここに見参!!みたいな感じの曲ですなぁ。以上を持ちまして今回終了!!(何か手抜きですなぁ)(by tada) 2003/02/16 up

※日本語解説書にはソロがマルクス・フーバー BWV111.112、セバスティアン・ヘニッヒ BWV111.114となっておりますが、オリジナルの解説書の方はセバスティアン・ヘニッヒ BWV113.114になっており、tadaはオリジナルの方を掲載しました。(by tada) 2003/02/16 up 
29  バッハ:カンタータ大全集 第29巻(TELDEC 242608-2輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア51P2-2557-8) (P)1981,(C)1989 (録音 1980年3月)

CD:1
第115番《備えて怠るな、わが霊よ》
BWV115 Mache dich, mein Geist, bereit

1-コラール合唱(4声部)       
2-アリア(アルト)       
3-レチタティーヴォ(バス)       
4-アリア(ソプラノ)       
5-レチタティーヴォ(テノール)       
6-コラール(4声部)

第116番《汝 平和の君、主イエス・キリストよ》
BWV116 Du Friedefurst, Herr Jesu Christ

1-コラール合唱(4声部)       
2-アリア(アルト)       
3-レチタティーヴォ(テノール)       
4-三重唱アリア(ソプラノ/テノール/バス)       
5-レチタティーヴォ(アルト)       
6-コラール(4声部)

CD:2
第117番《讃美と栄光 至高の善なる者にあれ》
BWV117 Sei Lob und Ehr dem hochsten Gut

1-コラール合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(バス)       
3-アリア(テノール)       
4-コラール(4声部)       
5-レチタティーヴォ(アルト)       
6-アリア(バス)       
7-アリア(アルト)       
8-レチタティーヴォ(テノール)       
9-コラール(4声部)

第119番《エルサレムよ、主を讃えよ》
BWV119 Preise, Jerusalem, den Herrn

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(テノール)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-アリア(アルト)       
6-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
7-合唱(4声部)       
8-レチタティーヴォ(アルト)       
9-コラール(4声部)

ソプラノ:マルクス・フーバー BWV115.116.119(テルツ少年合唱団員) /
アルト:ポール・エスウッド BWV115.116.119 ルネ・ヤーコプス BWV119/
テノール:クルト・エクウィルツ /バス:フィリップ・フッテンロッハーBWV115.116マックス・ヴァン・エグモンド BWV117ローベルト・ホルBWV119BWV115.116.119/テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール BWV117/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ)コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ )/
レオンハルト合奏団t(オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト

 あーん!!せっかくセバスチャン君が登場してきたと思ったのに今度の登場は31巻ガックリィ〜。まっ、気を取り直して行きますかぁ。まずはぁ〜、115番1曲目のコラール合唱でやんすねぇ。なんともお上品な曲ですなぁ。演奏も合唱も宗教宗教した堅苦しさがあまりないですね。ほんにぃ〜室内楽を聴いているようでやんすぅ。つづくアルトのアリア1曲目とがらっとかわりましてぇ、ちょいと暗めの曲です。でも、アダージョでしっとり美しい曲ですなぁ。4曲目のソプラノのソロはマルクス・フーバー君。おお!!なかなか良いではないですかぁ。かなり暗めの曲で、演奏の方も暗く、暗〜〜く進行していきますがぁ、物悲しげな表現で雰囲気出てますぞよぉ〜。まぁ、前回はヴィドール君と比べちゃったりして、はちゃめちゃな事いっちゃって悪かったっすねぇ〜。しばし、ヴィドール君を忘れて彼の良さを探求していきましょうかねぇ。

  116番1曲目のコラール合唱ですがぁ。冒頭楽曲えらく華やかですなぁ。合唱はおやおや〜っ!?これはぁ、最終楽章のコラールによく使われてる曲じゃぁないのぉ?でもでもおもいっきしィ〜華やかにリメイクされちゃってェ、この、このォ〜〜って感じですなぁ。4曲目は三重唱アリア。おじさん達には悪いが声が邪魔!!ソプラノが聞こえんじゃないのぉ〜!!でも、マルクス君も頑張って歌ってますなぁ。前回に比べてもかなり声が出てるし伸びも良い。曲の雰囲気としては3人で同時にごちゃごちゃ歌う感じなのでちょっとぉうるさい曲ですなぁ。5曲目のアルトのレチタティーヴォ。出だしの演奏でびびびっっくり!!雷が突然落ちたような激しい音でいきなり始まるんだもん。

  117番1曲目のコラール合唱。生き生きした明るめの演奏で始まりますなぁ。合唱は透明感がありきれい。曲全体がキラキラと朝日に輝いているようでやんすぅ。定旋律のソプラノが独特の節回し(声をクルリンと転がす感じ)で歌ってる部分がかわいい〜っ。
  一気にワープしましてぇ。ながーい117番からこれまた、ながーい118番に飛びまぁ〜〜す(あははぁ〜っ、だってェつまんない曲なんだもん)

  119番1曲目の合唱。これもなんかぁ管弦楽組曲を思わせる感じの曲でやんすねぇ。しばし豪華で威厳のある演奏が続き、合唱が始まると曲の雰囲気が一転します。少しテンポが速まりましてェ、ちょっと忙しい感じの曲になりますなぁ。曲が進むにつれて豪華さが戻り最後超豪華な演奏で終了します。4曲目のバスのレチタティーヴォ。なんじゃぁこりゃぁってくらいのトランペットの豪華な演奏で始まります、そして普通っぽいレチタティーヴォになり再び豪華なトランペットの演奏。地味なレチタティーヴォを豪華な演奏でサンドイッチしたような曲。6曲目マルクス君のレチタティーヴォ。ほほぅ〜。悲劇のヒロインのごとく劇って歌ってますがぁ、曲が終わると同時に7曲目の合唱の演奏が始まっちゃってたんですなぁ、期待して聞いてたら。い・いつのまにィ、あれィ〜?って感じになっちゃったぁ。こちらの合唱は1曲目よりは豪華ではないですが、普通のカンタータなら十分冒頭合唱に使えそうな曲ですなぁ。合唱はちょっと大人しめですが、変化に富んでいて結構聞き応えがありおまけに長いですなぁ。終結コラールは最後の"アーメン”の言葉が美しく印象深い曲でやんすぅ。以上29巻終了。 (by tada) 2003/02/23 up

※解説書によりますとぉ〜、118番はカンタータではなく"葬送用モテット”だ・か・ら・ぁ〜曲集に入れてあげないんだも〜んってな事、書いてありましゅぅ〜。 (by tada) 2003/02/23 up 
30  バッハ:カンタータ大全集 第30巻(TELDEC 242609-2輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア51P2-2559-60) (P)1982, (C)1989 (録音 1982年3月)
CD:1
第120番《神よ、讃美はシオンの静けく汝に上がり》
BWV120 Gott, man lobet dich in der Stille

1-アリア(アルト)       
2-合唱(4声部)       
3-レチタティーヴォ(バス)       
4-アリア(ソプラノ)       
5-レチタティーヴォ(テノール)       
6-コラール(4声部)

第121番《キリストを、われらさやけく頌め讃うべし》
BWV121 Christum wir sollen loben schon

1-コラール合唱(4声部)       
2-アリア(テノール)       
3-レチタティーヴォ(アルト)       
4-アリア(バス)       
5-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
6-コラール(4声部)

CD:2
第122番《新たに生まれし嬰児》
BWV122 Das neugebor'ne Kindelein

1-コラール合唱(4声部)       
2-アリア(バス)       
3-レチタティーヴォ(ソプラノ)+器楽コラール       
4-コラール(アルト)と二重量アリア(ソプラノ/テノール)       
5-レチタティーヴォ(バス)       
6-コラール(4声部)

第123番《いと尊きインマヌエル、虔しき者らを率いたもう君侯》
BWV123 Liebster Immanuel, Herzog der Frommen

1-コラール合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(アルト)       
3-アリア(テノール)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-アリア(バス)       
6-コラール(4声部)

ソプラノ:マルクス・フーバー (テルツ少年合唱団員) /
アルト:ポール・エスウッド BWV120.121トーマス・シリング BWV122シュテーファン・ランプフ (テルツ少年合唱団員BWV123)
テノール:クルト・エクウィルツ /
バス:フィリップ・フッテンロッハー BWV120.121.122 ローベルト・ホル BWV123/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )/ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

 とうとう30巻にさしかかりましたねぇ。それと、解説書がみみっちくなってきたなぁ。とりあえずいきますかねぇ。

120番こちらの曲、解説によりますと市参事会新任式用とのことで、なんかお役人か政治家のためにでも書いた曲の様な感じでやんすねぇ。今の日本の状況を考えるとむかつくものがありますが、1曲目のアルトのアリアはいいですねぇ。ポール・エスウッド さんの穏やかでやさしい歌声に、安らぎを感じる曲でやんす。2曲目の合唱曲は正にお祝いにふさわしい、華やかな曲です。"歓喜せよ、・・”の歌声も高らかに、テルツの元気の良さが光ちょりますねぇ。ビシバシっと切れ味もいいっすねぇ。演奏の方もかなり豪華ですが、演奏を上回るパワーで歌ってますね。4曲目ソプラノ・アリアでマルクス・フーバー 君のソロ。演奏の出だし緩やかで、柔らかな感じで1曲目の再来を予感させる雰囲気ですが、マルクス君の歌い方が妙に堅苦しく、もっと表情が欲しいなぁって感じ。この曲中最もお祝いムードが盛り上がる曲だけに、ちょいと残念。

  121番1曲目の合唱。いきなり険しく緊張感のある歌声でやんすね。例によって、またまた降誕節第2祝日(12/26)用との事。お祝いムードも無くあ〜ら厳しい!!って感じ。高い声で歌う様なところはあまり無く、あくまで低めに重々しく同じ様なフレーズを繰り返し歌ってますなぁ。ある意味"しぶみ”が効いてる曲とでもいいましょうかね。2曲目3曲目ともおめでたさは感じられず、4曲目バスのアリアで多少明るさが見えますかねぇ。詩の内容はイエスの存在を知って胎児のヨハネさんが喜び踊ってるという、めちゃくちゃ大げさな内容。ソロはフィリップ・フッテンロッハーさん。詩の内容通り明るく弾む様な曲だけど、このお方にはあんまり合いませんなぁ。中盤にちょっと哀愁系が入りましてェ、こっちの方がやっぱフッテンロッハー さんに合いますね。5曲目のレチタティーヴォ。マルクス君のソロでやんすねぇ。こちらは結構表情ありますねぇ。声も良く出ています。彼はあまり明るめの曲は苦手なんですかねぇ。

  122番もこれまた降誕節後日曜日用とのこと。1曲目コラール合唱。全体的につつしみ深さや敬虔深さ感じる曲ですね。暗くは無いけど明るい曲じゃぁない、さほど厳しさも感じないけどやわらかな雰囲気も安心感を与える曲でもない。その中で定旋律のソプラノの真直ぐに天に伸びるような歌声が印象的ですね。2曲目バスのアリア。"罪人の皆さ〜ん喜ばしいですぞよ〜”みたいな内容の詩で始まり、終始イエスの誕生の喜びまくってる言葉が続きますが、伴奏も歌も正反対にひじょ〜に厳しい〜〜っ!!内容知らなきゃぁかなり怒られちゃってる感じです。詩の内容を確認しつつ再度曲を聴くと、激しい皮肉というかぁ、ここだけの話、相当いやみったらしい曲ってことですなぁ。3曲目ソプラノ・レチタティーヴォ。ちょっと長めの曲ですが、マルクス君なかなかいい歌いっぷりです。かなり表情豊かに歌ってますね。彼はこういう激しい系の曲が合うみたいですねぇ。4曲目はアルトのコラールとソプラノとテノールの二重アリア。アルトのソリストはトーマス・シリング君。でもこのトーマス君、声が殆ど聞こえない、はっきり言ってどんな声質かも良く分からないほど。マルクス君とテノールのクルト・エクウィルツさんが競うように頑張って歌っちゃってるせいもあり声がかき消されてますね、あまりにも弱々しく地味で目立たない。もっとご飯を食べて声を出してよ〜〜っと言いたい。

  123番1曲目のコラール合唱。何かイエス様を慕い待ち望んで様な内容かなぁとも思うんだけど"いと尊きインマヌエル、・・”のインマヌエルって誰???それとも何???詩の内容からはじぇんじぇんわからん。ちょっと哀愁を帯びた流れるような演奏に、耳元でささやくような静かな合唱。終始ひそひそした歌い方してますが、力強く歌詞を繰り返す場面がありその言葉を印象付けてるんでしょうかねぇ。2曲目アルトのレチタティーヴォはシュテーファン・ランプフ君。1990年来日の際にバスの団員として来日してますよね。もう立派に成人していらしゃってぇ。でも、ワシの住んでいるところは、4部合唱でやるようなプログラムじゃなかったので、お会いできんかったですぅ。さっきのトーマス君と比べたら悪いですが、ワシ好みのアルトで、声の伸びもいいし聴きやすい。結構やわらかい感じですねぇ。う〜んアリアが聴きたい!!表現力も○。5曲目のバスのアリア、どうでもいいことでやんすがぁ、この曲に使われてる楽器なんていうのかなぁ。フルート系かリコーダー系みたいだけど、やけにかすれていて、吹いてる感じもなんだか尺八っぽい。ちょいと気になったところで今回は以上でやんす。 (by tada) 2003/03/02 up  
31  バッハ:カンタータ大全集 第31巻(TELDEC 242615-2輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア27P2-2561) (P)1982, (C)1989 (録音 1982年10月)

第124番《わがイエスをば われは放さず》
BWV124 Meinen Jesum lab ich nicht

1-コラール合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(テノール)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-二重アリア(ソプラノ/アルト)       
6-コラール(4声部)

第125番《平安と歓喜もて われはいま》
BWV125 Mit Fried und Freud ich fahr dahin

1-コラール合唱(4声部)       
2-アリア(アリア)       
3-レチタティーヴォとコラール(バス)       
4-二重アリア(テノール/バス)       
5-レチタティーヴォ(アルト)       
6-コラール(4声部)

第126番《主よ、われらを汝の御言のもとに保ち》
BWV126 Erhalt uns, Herr, bei deinem Wort

1-コラール合唱(4声部)       
2-アリア(テノール)       
3-コラール(アルト/テノール二重アリオーソ)とレチタティーヴォ(アルト・テノール) 
4-アリア(バス)       
5-レチタティーヴォ(テノール)       
6-コラール(4声部)

第127番《主イエス・キリスト、真の人にして神よ》
BWV127 Herr Jesu Christ, wahr'Mensch und Gott

1-コラール合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(ソプラノ)       
4-レチタティーヴォ(アコンパニャート)とアリア(バス)       
5-コラール(4声部)

ソプラノ:アラン・ベルギウスBWV124(テルツ少年合唱団員)セバスティアン・ヘニッヒ BWV127(ハノーヴァー少年合唱団員)/
アルト:シュテーファン・ランプフ BWV124(テルツ少年合唱団員)ポール・エスウッドBWV125-127/テノール:クルト・エクウィルツ/
バス:トーマス・トマシュケ BWV124-126マックス・ヴァン・エグモンド BWV127BWV124-126/テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール BWV127/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ)コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ )/
レオンハルト合奏団(オリジナル楽器使用)/通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト

  今回紹介する31巻はソリストの顔ぶれが豪華でやんすねぇ。ソプラノはアラン・ベルギウスセバスチャン・ヘニッヒ君、アルトには先週に引き続きシュテーファン・ランプフ君、楽しみィ〜(ウキウキィ〜)

  ではでは、1曲目行きますかぁ。124番コラール合唱。出だしソプラノ=定旋律が天に向かって問いかけるように高らかに歌い上げますが、全体的に落ち着いた雰囲気の曲でやんすが、歌詞の一言一言が力強いちゅうかんじですかなぁ。解説によりますとぉこの124番は12歳のイエス様のことを歌ってるらしいですなぁ。でも、曲中に逸話的なこと見出せないんだけどぉ。まぁ次ぎ行きますかぁ。いきなり5曲目の2重唱アリアにいっちゃいまして、ソプラノはアラン・ベルギウス君とアルトはシュテーファン・ランプフ君。いいなぁこれぇ〜。聞きごたえあるぅ〜っ。2人の声が良く通ってってベリー・ベリー・グッド(田舎臭い表現ですなぁ)ですぅ〜。シュテーファン君の声良いなぁ。あまり重くなくてェ聴きやすいアルトですなぁ。弾むようなメロディーに乗って、2人で軽やかにうたってますぞよぉぉぉぉ!! 

  125番はにゃんかぁ、マリア様の事を歌った曲のようでやんすねぇ。1曲目のコラール合唱はシメオンの頌歌に基ずく詩だそうなぁしかしワシにはよーく分からん!!ちょいと憂いを含んでるようなぁ、結構落ち着いた曲ですねぇ。静かに何か流れるような合唱でやんすぅ。かなり小さく囁くように歌う部分のあと、中盤位に力強く歌う部分が現れこの曲のテーマを強調してるようでやんすなぁ。この曲は豪華キャストで作られた曲らしいけどねぇ、ソプラノのソロが無くtadaは面白くないですなぁ。2曲目のアルトはポール・エスウッドさんが歌っておられますがぁ、悲しげで、かなり聞かせる曲ですなぁ。シュテーファン君に、歌って欲しかったなぁ。そして、じっくり歌い込んで切々と歌い上げて欲しかったなぁ。もう126番いっちゃいますかぁ。

  126番復活節関係の曲みたいですなぁ。解説によりますとバッハがこの曲を作曲した当時トランペットの名手やらバス・テノールの名手に恵まれていたうんぬんかんぬんと書かれちょります。ちィ〜っ!ソプラノのソリストは居ないんかいっ!!と思ったワシでありまが、まず、1曲目コラール合唱はその通りィ!!トランペットの見事な演奏が終始出てまいりまするぅ。。華やかでゴージャスなアクセントを添えるための演奏ではなく、ほんにぃ〜聞かせる演奏ですなぁ。合唱と対張るくらいの重要な位置を占めてる感じですなぁ。合唱の方も勇ましい感じの曲で力強く歌い上げてますな。声をやけに伸ばす様な歌い方(肺活量がいりますなぁこの曲)がアクセントになってるような、結構印象的な曲ですなぁ。短い曲ですが、tada的にはかなりポイント高い曲でやんすぅ。次3曲目行きましてぇ、ソロと二重唱が交互に現れる曲。う〜ん、この曲もアルトをシュテーファン君に歌って欲しかったなぁ。ソロは激しく二重唱は緩やかにと、メリハリのある曲ですな。4曲目バスのアリア。まさに勇ましい戦士って感じの曲。それも、マッチョでひげもじゃな、鎧・兜のおっちゃんって感じですなぁ。

  127番行っちゃいましてぇ、こちゃらも復活節関連の曲らしいですぅ。1曲目の出だしの演奏聴いたとき、リコーダーが楽しげで弾むように聞こえたんだけど、リコーダーって悲しみの出来事を表す楽器だそうなぁ。ありゃりゃぁ〜全然真逆じゃん!!でもねぇワシは思わず身体が揺れる様な楽しげなリズムに聞こえるんですけどねぇ。合唱の方もじぇんじぇん悲しそうじゃないしなぁ。3曲目アリア。待ってましたぁ!!セバスチャンさま〜っ!!リコーダーとオーボエの悲しげな演奏が続き、雰囲気出たところで、セバスチャン君のこれまた物悲しげな歌声がぁぁぁっ・・・。闇夜を照らす"一筋の光”って感じィ〜。しっとりとそして激しく聴かせるぅ〜っ!!それにしてもこのセバスチャン君の天を貫くような声、いつ聴いてもたまらなく良い!!もっともっと歌ってくりぃ〜〜〜っ!!!!!と、ここでtadaは壊れてしまいましたので今回はここで終了でやんす。 (by tada) 2003/03/09 up  
32  バッハ:カンタータ大全集 第32巻(TELDEC 242617-2輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア51P2-2563-4) (P)1983, (C)1989 (録音 1982年6月〜7月)

CD:1
第128番《ただキリストの昇天のみ》
BWV128 Auf Christi Himmelfahrt allein

1-コラール合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(バス)とレチタティーヴォ(バス)       
4-2重唱アリア(アルト/テノール)       
5-コラール(4声部)

第129番《主を頌めまつれ》
BWV129 Gelobet sei der Herr, mein Gott

1-コラール合唱(4声部)       
2-アリア(バス)       
3-アリア(ソプラノ)       
4-アリア(アルト)       
5-コラール合唱(4声部)

CD:2
第130番《主なる神よ、われらこぞりて汝を頌め》
BWV130 Herr Gott, dich loben alle wir

1-コラール合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(アルト)       
3-アリア(バス)       
4-2重唱レチタティーヴォ(ソプラノ/テノール)       
5-アリア(テノール)       
6-コーラル(4声部)

第131番《深き淵より われ汝に呼ばわる、主よ》
BWV131Aus der Tiefe rufe ich, Herr, zu dir

1-合唱(4声部)       
2-アリオーソ(バス)       
3-合唱(4声部)       
4-アリア(テノール)とコラール(アルト)       
5-合唱(4声部)

ソプラノ:セバスティアン・ヘニッヒ BWV129(ハノーヴァー少年合唱団員)アラン・ベルギウス BWV130.131(テルツ少年合唱団員)/
アルト:シュテーファン・ランプフ
BWV130(テルツ少年合唱団員)ポール・エスウッド BWV131ルネ・ヤーコプス /
テノール:クルト・エクウィルツ/
バス:マックス・ヴァン・エグモンド 128.129ヴァルター・ヘルトヴァイン BWV130ローベルト・ホルBWV128-129/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ )コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ )/レオンハルト合奏団(オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルトBWV130-131/テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

  128番1曲目、コラール合唱でやんすが、昇天節コラールとのこでこのお題にふさわしくというのか、勝ち誇ったようなホルンの音色が印象的でやんすね。演奏はすっきりさわやか系で、合唱も堂々としてますなぁ。で〜んとかまえてる感じというのかなぁ。多少早めの曲だけど、合唱がごちゃごちゃしてなくて、聴きやすいですなぁ。3曲目のバスのアリア。"どこで息しとるんじゃぁ〜!”と心配になるほど見事なトランペットの演奏で始まる結構軽やかで聴きやすいバスのアリア。バスのソロとトランペットの掛け合いがいいねぇ〜。続くレチタティーヴォはそれほど激った感じじゃないっすねぇ。ただ、レチタティーヴォの最後にかなり低めの声、はっきり言ってドスの効いた声で一言二言歌うんですがその詩の内容が何か気になるなぁ、でもなんちゅてるんかわからん。4曲目の2重唱アリア。にゃかにゃか聴かせる曲でやんすね。オーボエのちょっと悲しげな演奏と2人のソリストの繊細な歌声。アルトがルネ・ヤーコプスさん、テノールがクルト・エクウィルツさんでやんすが、この二人結構声が合うかも。う〜ん今頃になって気がついたぁ。ルネ・ヤーコプスさんてよく言えば厳格な感じというのかもしんないけど、tada的にはつんけんしてる感じがするのです。かたやクルト・エクウィルツさんはやけに明るく響く声って感じがする。これがこのデリケートな曲に微妙に合うんだなぁ、ワシ的には結構好きですなぁ。5曲目コラール。ほんにぃ、天に昇るようなコラールですわぁ。

  129番1曲目コラール合唱。こちらの演奏は128番とは違って"あっかるい!!(明るい)”という感じ。プラス華やかですが、合唱がいまいち華やかじゃないなぁこれぇ〜。何か定旋律のソプラノの声が低めですなぁ。ちょっとつけんどんちゅうか雑な感じがするなぁ。3曲目まちにまった、ソプラノのアリア!!ソリストはセバスティアン君だじょ〜っ!!人間が神様を賛美する歌らしいですけど、う〜ん気高い歌声でやんすねぇ。正に神にささげられた歌でやんすね。天の神に向かって最高の賛美を歌い上げてるっちゅ感じでやんす。こりゃぁ正座して姿勢を正して聞かなくちゃ〜にゃらん!!4曲目のアルト一転して軽やかな曲ですなぁ。

  130番こちらも1曲目コラール合唱は豪華ですなぁ。ほほぅ〜っ、大天使ミカエル記念日用ねぇ。だから威勢がいいんだぁ。演奏がなんともリズミカルで、思わず身体が揺れまする。合唱はちょっとごやごちゃしてるかなぁ。2曲目のアルト・レチタティーヴォはシュテーファン・ランプフ君ですなぁ。堂々とした張りのある声で見事にうたっちょります。3曲目バスのアリア。これも豪華絢爛ですなぁ。ティンパニーがなんとも賑やかぁ〜っ!!にゃんかぁ詩を見ますとぉ、"悪い竜が悪巧みやらなんやら考えちよるぞ〜”みたいな内容ですなぁ。4曲目はソプラノとテノールの2重唱レチタティーヴォ。うわぁ、美しい!!激しい感じじゃなくてやわらかい雰囲気で歌ってます。アラン・ベルギウス君の歌い方が繊細!!でもちょっと鼻声っぽいのが気になるなぁ。

  131番1曲目合唱。一転してくら〜い曲ですなぁ。演奏もかなり暗めで、"深き淵よりわれに呼ばわる主よ・・”と歌われてますが(おまけにかなり低い声)ほんにぃ、暗いあの世から語りかけられてるような、歌い方で"ぞわっ!!”としますなぁ。曲の指定日は無いみたいですが、こんな曲、葬式で流れたらやだなぁと思って聴いておりましたら、中盤変化がありまして、やけに激しい調子になってきましたぞ、なんちゅうか劇的な感じとでも言いましょうか。そしていつの間にか2曲目に突入してるようでやんすなぁ。う〜んどっから2曲目だったんじゃぁ!!バスのアリオーソとソプラノのコラールでやんすねぇ。ちょっとアラン君声がふらついてるかなぁ?それにしても、おっちゃんの声がうるさいなぁ。まぁ単独で聴いたら"いい声”ということなのかもしれないが、はっきり言って"じゃま!!”3曲目の合唱。何か好きかも。こういうの。"われは主を待ち望む・・・”という内容どおり、流れるような旋律に乗せて神を切望する想いを歌ってますなぁ。あくまでひたむきに切望するっていう感じぃ。それぞれの合唱のほうも各パートが流れるように重なり合ってとロマンチックなくらい美しい曲ですなぁ。欲を言えばもっと透明感が欲しいなぁ。この曲は最も初期のカンタータに属し、処女作と推測するというです。となにげに終了・・・。 (by tada) 2003/03/16 up

※BWV131のアルトが日本語解説の方はシュテーファン・ランプフとなっていますが原本の方はポール・エスウッド になっています。
原本の方が正しいと思います。 (by tada) 2003/03/16 up
 33 バッハ:カンタータ大全集 第33巻(TELDEC 242618-2輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア51P2-2565〜6)(P)1984, (C)1989 (録音 1983年3月)
CD:1
第132番《道を備え、大路を備えよ》
BWV132 Bereitet die Wege, bereitet die Bahn

1-アリア(ソプラノ)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(バス)       
4-レチタティーヴォ(アルト)       
5-アリア(アルト)       
6-コラール(4声部)

第133番《われは汝にありて喜び》
BWV133 Ich freue mich in dir

1-コラール合唱(4声部)        
2-アリア(アルト)       
3-レチタティーヴォ(テノール)       
4-アリア(ソプラノ)       
5-レチタティーヴォ(バス)       
6-コラール(4声部)

CD:2
第134番《おのがイエス生きたもうと知る心は》
BWV134 Ein Herz, das seinen Jesum lebend weib

1-レチタティーヴォ(テノール→アルト→テノール)       
2-アリア(テノール)       
3-レチタティーヴォ(アルト/テノール〜対話曲)       
4-二重唱アリア(アルト/テノール)       
5-レチタティーヴォ(テノール→アルト→テノール)       
6-合唱(4声部)

第135番《ああ主よ、哀れなる罪人なるわれを》
BWV135 Ach Herr, mich armen Sunder

1-コラール合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(テノール)       
4-レチタティーヴォ(アルト)       
5-アリア(バス)       
6-コラール(4声部)

ソプラノ:セバスティアン・ヘニッヒ(ハノーヴァー少年合唱団員)/
アルト:ルネ・ヤーコプス /
テノール:マーリウス・ヴァン・アルテナ /
バス:マックス・ヴァン・エグモンド/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ )コレギウム・ヴォカーレ
(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ )/
レオンハルト合奏団(オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト

  132番1曲目。ウキウキィ〜ッ、いきなりソプラノのアリアそれも、セバスチャン君だじょ〜っ!!明るい演奏で始まるアリア、う〜ん、息継ぎが難しそうですなぁ。でも、妙に軽薄な感じならなくて、威厳さえ感じられまする。それと"Messias Kommtan!”(メシアの君 到来したもう!)と力強く誇張して歌うとこが、かなり、かな〜りかっこいいんだなぁこれがぁ!!(ほれぼれ)解説によりますと"メシアの到来の準備のために道を整えようぞ諸君!!”みたいな内容で、メシアを予感したバプテスマのヨハネの言葉のようですなぁ、力強く信仰に突き進んでいくって感じで、正にセバスチャン君にぴったんこ!!3曲目のバスのアリア。"汝はだれなるか?とおのが良心に問え”という言葉で始まる。いやぁ〜哲学ですなぁ。132番は待降節第4日曜用といことが書かれちょりますが、一体何の日かよく分からんtadaですが、かなり内容的には厳しい感じ。歌い方も一歩の妥協も許さんぞっちゅう厳しい姿勢を感じます。んでもぉ〜、マックス・ヴァン・エグモンドさんてバスというよりバリトンって感じで、この曲にはちと声が高い感じがしますねぇ、もっと低い声でドスを効かせて歌った方が雰囲気でるなぁ。4曲目のアルトのレチタティーヴォ、5曲目のアルトのアリア、ルネ・ヤーコプスさん。気高くちょっと近寄りがたい歌声ですなぁ。

  133番同じ待降節のために書かれた曲ですが。こちらは132番のメシアを待つ厳しい〜っ"心構え”的な曲とは打って変わって、メシアの誕生の喜びで弾んでるって感じのコラール合唱でやんすねぇ。力いっぱい喜びを表した演奏の合間に合唱があるといってもいいほど、演奏中心でコラール合唱の影が薄い感じがする。3曲目のソプラノのアリア。これもしびれる曲ですぞ!!セバスチャン君の声をじっくり堪能できる位曲が長いしぃ。ゆったり流れるような曲ではなく、全体にきりりとしまった感じというか、ビシバシしてるっちゅか、ちょっと緊張感がある曲というか、この歌声がtadaの身体を突き抜けていく感じ。もう、一瞬にして身体に強い電流が流れたって感じかなぁ。

  134番ぱっとみやけに手が込んでいそうですなぁ。それも、ソロはテノールとアルトかぁ・・・・・ガックリ。まぁとりあえずいきますかぁ。1曲目のレチタティーヴォは何かボーとしてたらおわっちゃったぁ、(う〜んなんだったんだろう??)2曲目のアリア(テノール)はめちゃんこ、底抜けに明るい感じ。"Auf、なんちゃら”と歌ってるようですが"ハイホー、ハイホー”っていう歌ありますよねェ〜7人の小人(白雪姫の〜っ)?のあれ思い出す歌だなぁ〜。このテノールのおっちゃん、歌い方が"にちゃぁ〜〜っ”(ねばっこい)とした感じですなぁ。何か、ぱっと見手が込んでるように見えたけど意外とあっさり一曲一曲が終わってやって、助かる・・・いやいや聴きやすいです。あははははぁぁぁっ。4曲目の二重アリア(アルト/テノール)は結構長めですねェ(そう思えるだけかも)。まぁこの134番の中心的な曲なんでしょうけど。同じ主題をうるさく、しつこく繰り返してますなぁ。(これこれ)曲的には明るく弾む感じで、お互い競うように歌ってるって感じ、B−S、B−Aでやってくれたら楽しめそうな曲なんだけど・・・。う〜ん最後の合唱いいですなぁ〜。あ〜やっと合唱だ、と思ったらいきなり、2人のおじさん(アルト/テノール)の歌声ではじまり、ゲーーーっ!!と思ったけど意外とアクセントになっていいですね。ソロの部分をもと短くしてくれたらもっといいけどねぇ。ハノーバーの合唱は透明感があっていいですねぇ。その割りには、力強くてしっかりした合唱ですねぇ。

  135番の一曲目コラール合唱は繊細な感じですなぁ。楽器演奏も神経質な位デリケート。合唱のバランスがすんごくいいです!う〜ん、それぞれのパートが透明感があって美しい!!解説ではバスが定旋律となってるので重苦しい感じがする、ということですが。ワシはそれほど重苦しさは感じませんけどねぇ。逆に心地いいなぁ〜♪。2曲目のレチタティーヴォ(テノール)。いやー何か驚いたなぁ、いきなりこぶしを効かした"エへへ〜〜っ”(不気味な笑い)みたいな歌い方をするんだもん。ふざけてるんかなぁと思っちゃったぁ。あーおかげで妙な汗かいちゃったのでここで終わりとします・・・でへへぇ〜っ。  (by tada) 2003/03/23 up 
 34 バッハ:カンタータ大全集 第34巻(TELDEC 242619-2輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア27P2-2567) (P)1983, (C)1989 (録音 1981年5月〜10月)

第136番《神よ、願わくばわれを探りて》
BWV136/Erforsche mich, Gott, und erfahre mein Herz

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(アルト)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-二重唱アリア(テノール/バス)       
6-コラール(4声部)

第137番《主よ頌めまつれ》
BWV137/Lobe den Herren, den machtigen Konig der Ehren

1-コラール合唱(4声部))       
2-アリア(アルト)       
3-二重唱アリア(ソプラノ/バス)       
4-アリア(テノール)       
5-コラール(4声部)

第138番《汝なにゆえにうなだるるや、わが心よ》
BWV138/Warum betrubst du dich, mein Herz

1-コラール合唱(4声部)とレチタティーヴォ(アルト)       
2-レチタティーヴォ(バス)       
3-コラール合唱(4声部)とレチタティーヴォ(ソプラノ→アルト)       
4-レチタティーヴォ(テノール)       
5-アリア(バス)       
6-レチタティーヴォ(アルト)       
7-コラール合唱(4声部)

第139番《幸いなるかな、おのが御神に》
BWV139/Wohl dem, der sich auf seinen Gott

1-コラール合唱(4声部)       
2-アリア(テノール)       
3-レチタティーヴォ(バス)       
4-アリア(アルト)       
5-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
6-コラール(4声部)

ソプラノ:アラン・ベルギウス (テルツ少年合唱団員)/
アルト:シュテーファン・ランプフ BWV138(テルツ少年合唱団員)ポール・エスウッド BWV136-137.139/
テノール:クルト・エクウィルツ /
バス:ヴァルター・ヘルトヴァインBWV136アルベルト・ハルティンガーBWV137ローベルト・ホルBWV138-139/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール 

  おっ!!今回アルトのソロにシュテーファン・ランプフの名前がありますなぁ。とりあえず136番行きますかぁ。1曲目の合唱。うーん、何と表現したらいいのかなぁ。全体的におおらかな感じの曲ですね。合唱も大河のようにゆったり流れていくようなぁ〜感じというのかなぁ。まぁ、はっきり言って印象に残る感じの曲ではなく、ぼ〜〜っと聴き流してしまいそうと言った方がいいかも。劇的で耳に刺さるクルト・エクウィルツさんのレチタティーヴォ(テノール)の後はアルトのアリアでやすんねぇ。ちょいと物悲しい系がはいった曲。中盤展開がありましてぇ、いきなり激しい感じの曲になりましたなぁ。と思いきやまたもとの感じにもどったぁ。なんじゃこりゃぁ。5曲目の二重アリア。ほう〜っ。テノールとバスでやんねぇ。なかなかいい感じの曲でやんすねぇ。アダムの堕落から始まる、いわゆる人間の罪について歌われているようでやんすねぇ。出だしの演奏が印象的で曲中に繰り返されて現れますが、二重唱もドラマチックな感じでいいすねぇ。

  137番ゴージャスとまではいかないけど、なかなか華やかなコラール合唱でやんす。演奏も歌声も華やか+優雅って感じするなぁ。2曲目は天にも響くようなぁ美しいアルトのアリアでやんすぅ。ん?でもこれ、アリア?にゃんかコラールぽいですなぁ。3曲目は待ちに待ったソプラノとバスのアリアですなぁ。ちょいと早めのテンポで歌われちょりますがぁ、ソプラノ・ソロのアラン君少し線が細いって感じですなぁ。というかぁ、バスのおっちゃんがもうちょっと押さえ気味に歌っえばいいのよねぇ。

   138番1曲目のコラール合唱、出だし、なんともだるさが漂う演奏、そしてオーボエの演奏がと続くんだけど、何回聞いてもおバカなワシはオーボエの音色がソロ(アルト=シュテーファン君!!と期待する)の出だしかと思い、身構えてしまうんだなぁ(ばっかもん!!)。沈痛な面持ちの合唱(tada的には好き)のあと、よーやくシューテファン君登場!!でもレチタティーヴォなんだよねぇ。おおっ!男の子らしくて、かっくいい〜〜ワン!!歌い方も堂々してまするぅ。でも、短い!!すぐその後合唱が歌われ即終了。(ガッカリ)3曲目のコラール合唱は1曲目の終わりから、力強い合唱となりますが、それの続きのように一言一言が力強い感じの合唱、レチタティーヴォはソプラノ=アラン君アルト=シュテーファン。1曲目のレチタティーヴォと同じ感じどちらも声が伸びていて○。6曲目のアルトのレチタティーヴォ。短いけどすんごくいい感じ。前2曲より声がすっきりしてる。バッハさんよぉ〜もうちっと長くしてよ〜と言いたいくなるなぁ。7曲目のコラール勇ましいですなぁ。父なる神への愛を確信するような内容でやんすねぇ。

   139番1曲目のコラール合唱、思わず眠っていやいや、あははぁ、いい気持ちになってくるようなぁ、穏やかな演奏かつ合唱でやんす。2曲目のテノール・アリア、オルガンとヴァイオリンの見事な演奏で始まりますなぁ。できればこのまま聞いていた衝動にかられますが、歌の方はやけに強気な感じ、歌詞をみると"神は味方じゃァ〜〜”みたいな内容かぁ〜、やはりクルト・エクウィルツさん普段にも増して威勢がいいわけじゃぁ。舌噛みそうな歌い方の3曲目アルト・レチタティーヴォに続いて4曲目のバスのアリア。いやはや変化に富んでるっちゅか、忙しい曲ですなぁ。4/4→6/8→4/4→6/8→4/4→6/8→4/4という風に、激しい曲とゆったりした曲が交互に出てきますなぁ。聞いていてせわしないっすねぇ。5曲目ソプラノ・レチタティーヴォ。ちょっとたどたどしい感じがあるけどかわいいから○。すっきりした感じのコラールで終了!!う〜ん今回はソロが短くて不満じゃァ〜〜!!(by tada) 2003/04/06 up  
35  バッハ:カンタータ大全集 第35巻(TELDEC 242630-2輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア51P2-2569-70)(P)1984, (C)1989 (録音 1983年1.3.12月)

CD:1
第140番《目覚めよ、と われらに呼ばわる物見らの声》
BWV140 Wachet auf, ruft uns die Stimme

1-コラール合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-二重アリア(ソプラノ/バス)       
4-コラール楽曲(テノール)       
5-レチタティーヴォ(バス)       
6-二重アリア(ソプラノ/バス)       
7-コラール(4声部)

第143番《わが魂よ,主を頌め讃えよ》
BWV143 Lobe den Herrn, meine Seele

1-合唱(4声部)       
2-コラール(ソプラノ)       
3-レチタティーヴォ(テノール)       
4-アリア(テノール)       
5-アリア(バス)       
6-アリア(テノール)       
7-合唱とコラール(4声部、ソプラノ=コラール)

第144番《おのがもの取りて、行け》
BWV144 Nimm, was dein ist und gehe hin

1-合唱(4声部)       
2-アリア(アルト)       
3-コラール(4声部)       
4-レチタティーヴォ(テノール)       
5-アリア(ソプラノ)       
6-コラール(4声部)

CD:2
第145番《われは生く、わが心よ、汝を喜び楽しませんため》
BWV145 Ich lebe, mein Herze,zu deinem Ergotzen

1-二重唱アリア(ソプラノ/テノール)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(バス)       
4-レチタティーヴォ(テノール)       
5-コラール(4声部)

第146番《われらは多くの患難を経て》
BWV146 Wir mussen durch viel Trubsal in das Reich Gottes eingehen

1-シンフォニア(4声部)       
2-合唱(4声部)       
3-アリア(アルト)       
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
5-アリア(ソプラノ)       
6-レチタティーヴォ(テノール)       
7-二重唱アリア(テノール/バス)       
8-コラール(4声部)

ソプラノ:アラン・ベルギウスBWV140.145-146(テルツ少年合唱団員)セバスティアン・ヘニッヒBWV143-144(ハノーヴァー少年合唱団員)/
アルト:ポール・エスウッド/
テノール:クルト・エクウィルツ/
バス:マックス・ヴァン・エグモンドBWV143トーマス・ハンプソンBWV140.146 BWV140.145-146/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール BWV143-144/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ)コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーヘ )/
レオンハルト合奏団 (オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト

※日本語解説でBWV143-144ソプラノがセバスティアン・ヘニッヒ となっていますが、原本の方はBWV143 Roger Cericius、
BWV144 Ansgar Pfeifferになっていいます。原本が正しいと思います。
 
 やってまいりました140番!!147番とともにバッハの2大カンタータとして有名でやんすねぇ。一曲目のコラールを初めて聞いたときいかにもドイツ・ドイツした感じィ〜と思ったのを覚えておりまするぅ。後からリヒター版を購入しましたが、リヒター版はどえらくテンポが遅く何か回転数がおかしいんじゃない?ってくらい。目覚めるどころかバク睡しちゃう感じでやんすが、こっちの版はほんにぃ〜目覚めを促すような心地よい歌声で、そして何よりも"凛”としている。堂々としてしかも、すがすがしい感じ。やっぱ少年の歌声のせい?合唱も天にも轟く程クリアでグッドでやんすぅ!!出ましたぁ!!3曲、ソプラノとバスの二重唱アリア。ソプラノ(魂)は乙女、バス(イエス)花婿ちゅう設定。う〜ん、乙女(魂)役のアラン君の歌声は切ないまでにイエスを慕う想いが伝わりますなぁ。アラン君出だしはかなげな乙女って風で歌いだすんだけど、曲が進むにつれ段々とたくましく乙女に成長していく様に表現しているようにtadaは感じるのですが。そして"Komm、jesu!”と深く想いを込めて力強く歌うところがいいすなぁ。4曲目は有名なコラールでやんすが、tadaは歌で聞くよりオルガン曲として聞いた方がいいのでパス!!5曲目二重唱アリアは3曲目の想い悩む感じとはうってかわって、正にバス花婿(イエス)と花嫁(魂)が結ばれ、2人で手を取り合って喜び、踊り、ルルンガぁ〜ルルル〜ン♪とはずんでるぅ〜っちゅう感じでやんすねぇ。アラン君の歌声も3曲目と打って変わって明るいでやんすねぇ。7曲目コラール。湧き上がる喜びを歌った曲。喜びの雄たけびはドイツ語で"Io!、Io!”(イオー!イオー!)なんですねぇ、どうでもいいけど。

  143番1曲目4部合唱。いやー、やけに忙しなく、派手な曲ですなぁ。そしてあっというまに終わっちゃったなぁ。嵐のように去ちまったぁ。2曲目ソプラノコラール。原本はRoger Cericiusちゅうことですが、名前はロジャー??かえ〜っ?おバカなtadaは読めないっっっ!!まぁセバスチャン君ではないことは確か、でも何かペーター・イェロージッツ君似の歌声。しかもペーター君ばりに通る声。う〜ん、なつかしい!!140番で行数食ったのでぇおじさん達の歌はびよ〜んと飛ばしていきますぅ(ごめぇ〜ん)。6曲目の合唱。1曲目のド派手な合唱プラス2曲目のソプラノのコラールをあわせた感じの曲。正にソプラノ=コラールは2曲目と同じ旋律でやんすねぇ。

  144番1曲目合唱。"おのが者を取りて、行け”この言葉だけを繰り返し歌ってますなぁ。特に"行け”ちゅう言葉をねっちっこく繰り返してるようですねぇ。予想通り暗めの曲。歌声は結構力強いです。5曲目のソプラノ・アリア。原本はアンスガル・プファイファー君。こちらもアンスガル君で間違いないでしょう。アンスガル君って何か声が濁ってる(ごめぇ〜ん2)感じがtadaはしたのですが、この曲は声が良く通っていて聞きやすいです。それにしても強そうな名前でやんすねぇ。

  145番1曲目弾むようなバイオリン演奏で始まるソプラノ(アラン君)とテノールの二重唱アリア。140番と同じく魂とイエスとの対話曲でやんすね。お題の通り、ほんにぃ〜喜びに満ち溢れた感じの曲。2人揃って語尾を延ばすところがありますが、そこんとこが"喜び”をおもいっきり表してるんでしょうなぁ。う〜んでも、バッハとうちゃんには悪いが、ソロうんぬんじゃなくて曲的には今一かなぁ。4曲目ソプラノ・レチタティーヴォ。こちらもアラン君ですが低音分がちょっと地声になっちゃっておしいなぁ。彼にはそこの部分ちょっと低すぎるかも。146番1曲目シンフォニア。なんちゅうワシ好みの曲。チェンバロ協奏曲(BWV1052)の転用でやんす。チェンバロ部分をオルガンに変えてるというtada大喜びの曲。しかもぉ〜っ!!当時オルガンをバカ息子(お〜っと)じゃなくて長男のヴィルヘルム・フリーデマン(かなりの才能があったが放蕩息子)が担当したというではないですかぁ!!タイムスリップして聴きたいワン!!華麗にして壮大なシンフォニアの後はなんとも悲しみに満ちた合唱ですなぁ。オルガンの音色も他の楽器も1曲目と打って変わって暗く沈んでる。合唱は重々しいというより、痛々しいまで繊細に悲しみを表現してる。4曲目レチタティーヴォ、5曲目アリアともにソプラノソロはアラン君。ちょいと長めのレチタティーヴォを上手く歌いこなしてますなぁ。曲の最後の方も力強くいいっすぅ。5曲目のアリアは中途半端に暗めな曲ですな。しかも、長い!!あまり変化無く似たようなメロディが淡々と過ぎていく感じ。う〜んアラン君の良さがあんまり生かされてないかなぁ。7曲目のテノールとバスのアリア。こういう曲をソプラノでやって欲しいよねぇ。弾むようなアクセントのある演奏で、全体的にビシバシと明るい雰囲気の曲。テノールとバスの歌声も弾んでるなぁ(くそ〜っ!!)良い曲ソプラノにまわしてけろ〜っと思いつつ今週はこれまでぇ。(by tada) 2003/04/13 up

※141番(テレマン作)と142番(作曲者不詳)はバッハの作品に非ず!!故に曲集から省かれたとのこと。また、143番、145番も色々問題山積らしいちゅうことで、ここら辺のエリアはなんだ〜かんだぁ〜と大変なのねぇ。まぁ、研究者の皆しゃん頑張ってちょ〜。(by tada) 2003/04/13 up  
 36 バッハ:カンタータ大全集 第36巻(TELDEC 8.35654輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 871/2) (P)1985, (C)1985

CD:1
第147番《心と口と行いと生きざもをもて》
BWV147 Herz und Mund und Tat und Leben

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(アルト)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-アリア(ソプラノ)       
6-コラール合唱(4声部)       
7-アリア(テノール)       
8-レチタティーヴォ(アルト)       
9-アリア(バス)       
10-コラール合唱(4声部)

第148番《その御名にふさわしき栄光を》
BWV148 Bringet dem Herrn Ehre seines Namens

1-合唱(4声部)       
2-アリア(テノール)       
3-レチタティーヴォ(アルト)       
4-アリア(アルト)       
5-レチタティーヴォ(テノール)       
6-コラール(4声部)   
    
CD:2
第149番《喜びと勝利の歌声は》
BWV149 Man singet mit Freuden vom Sieg

1-合唱(4声部)       
2-アリア(バス)       
3-レチタティーヴォ(アルト)       
4-アリア(ソプラノ)       
5-レチタティーヴォ(テノール)       
6-二重唱アリア(アルト/テノール)       
7-コラール(4声部)

第150番《主よ、われ汝を仰ぎ望む》
BWV150 Nach dir, Herr, verlanget mich

1-シンフォニア       
2-合唱(4声部)       
3-アリア(ソプラノ)       
4-合唱(4声部)       
5-3重唱アリア(アルト/テノ−ル/バス)       
6-合唱(4声部)       
7-合唱(4声部)

第151番《甘き慰めなるかな、わがイエスは来ませり》
BWV151 Suber Trost, mein Jesus kommt

1-アリア(ソプラノ)       
2-レチタティーヴォ(バス)       
3-アリア(アルト)       
4-レチタティーヴォ(テノール)       
5-コラール(4声部)

ソプラノ:アラン・ベルギウス(テルツ少年合唱団員BWV147) セバスティアン・ヘニッヒ (ハノーヴァー少年合唱団員BWV149,151)アンズガル・プファイファー (ハノーヴァー少年合唱団員BWV150)/
アルト:シュテーファン・ランプフ(テルツ少年合唱団員BWV147)ポール・エスウッド /
テノール:クルト・エクウィルツ/
バス:トーマス・ハンプソン BWV147マックス・ヴァン・エグモンド 第147曲,第148曲/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール第149曲,第150曲,第151曲/
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ )声楽コレーギウム(合唱指揮:フィリップ・ヘルヴェーグ )/
レオンハルト合奏団 (オリジナル楽器使用)

  イヤ、イヤこの曲集もカウントダウンに差し掛かってまいりましたぁ。しかし、今回は感傷に浸ってる場合じゃないくらい忙しい。先週紹介した140番とともに有名な2大カンタータの147番、アラン君シュテーファン君セバスチャン君のソロともう〜お宝の曲が満載!!tadaが全45巻中一番聞いた巻であるのは外装の傷みでわかる。日本語の解説書は今にも風化しそう。紹介を二回に分けようかなぁとも思ったけど、まぁ、あまり皆さんが(ワシもだけど)興味のなさそうな曲は飛ばしに飛ばしまして行きましょうかねぇってことでさぁ〜てぇ一曲目とぉ〜っ。

  有名な147番の4部合唱でやんすぅ。この曲お持ちの方はお分かりとおり、お題の"Herz und Mund und Tatund Leben”が繰り返し何度も出てきますわねぇ〜特に"・・Leben”の部分。言葉が良くわかんない分"イッイッイッイッイッ”とくどいくらいに耳につく。最初リヒター版で聞いたtadaは"あんたらショッカーかい!!”(昔の仮面ライダーに出てきた全身黒い下っ端の悪いやつぅぅ〜)と思ったのを覚えてる。リヒター版はよく言えば早くて軽快、はっきり言ってそっけない感じ。しかし、この全集のテルツの合唱は、全体的にしなやかな感じ。少年合唱特有の柔らかでやさしい雰囲気。あまり"イッイッイッイッイッイッ”も気にならない。 3曲目のアルトのアリア。ソロはシュテーファン君でやんすぅ。しっかりした歌いっぷりですなぁ。結構暗めの曲でやんすが、あまり重たくならず、暗くなりすぎず安定感があり、程よく柔らかい。バッハの曲ってぇ。アルトを女性が歌うと結構重くて、くら〜く(特に)怖い感じになるけど、シュテーファン君はいいですなぁ。いや〜もっとソロ歌って欲しい!!5曲目のソプラノ・アリアは、アラン君。多分初めてアラン君の歌を聞いたのはこの巻だったと思います。結構かわいい系の声の様にtadaは感じるですがでもピーンと張りがあって、堂々とした歌いっぷり。でも、程よい温かみがある。改めて聞いても良いですねぇ。彼の出世作といってもいいのでは?6曲目と10曲目のコラール合唱はあまりにも有名。"主よ人の望みの喜びを”ピアノ曲としてもお馴染みの曲でやんすねぇ。本来のコラール合唱はしみじみ聞かせる曲でやんすねぇ。ドイツ語が出来たらねぇ〜テルツと一緒に思わず口ずさんじゃうって感じの曲ですなぁ。それも起立して、胸に手を当ててェ〜・・・。(国歌斉唱じゃないっちゅうにぃ〜)

  148番飛ばそうかと思ったけど1曲目の合唱の始めの演奏部分がなんとなく中途半端に美しい(?)ので聞入ってしまったぁトランペットの音色ががさわやか系って感じを期待させたのでやんす。最初ぱっとしない感じの合唱だけど、段々盛り上がって結構いいかも。

  どーんと飛んでぇ149番4曲目のソプラノ・アリア。tadaが卒倒しそうな位好きな曲。やはり、セバスチャン君の声を始めて聞いたのはこの巻。この曲を聴いたとき、tadaはあまりにも美しい声で固まっちゃいましたねぇ。単に"きれい”っていうんじゃなくて、"天から授かった歌声”というのかなぁ。"天国限定、善人様のみ”で聞ける声をちぃとばかし神様がワシらのいる人間界に彼を通して聞かせてくれたちゅう、にゃんともありがたい感じがする歌声なのだぁ。ほんにぃ〜っ、この声を聞いてると心が癒されまするぅ。うううっ、表現不能!!!tadaが一番合唱ですきなのはこの150番かも。7曲中4曲が合唱というこの150番。全体に悲壮感が漂ってますが、ハノーバーの透き通った、歌声で、あまりねちねちした暗さがなく、重たさも感じない。3曲目に唯一ソロのアリア。ソプラノでアンスガル君のソロ。う〜んちょっと怖い感じの声ですなぁ。どーもガラガラした感じの声で歌ってるように思うんですがぁ・・・。この曲のインパクトが強くて、tadaの中でアンスガル君=ガラ声ってのがぁ定着してるぅ。短いアリアで、まぁ勇ましい系の曲なのかなぁ。歌の語尾を"・・・おっほほほぉ”みたいに歌う部分が在るけど、う〜ん何というかぁ"類人猿”っぽいですなぁ。7曲目の合唱が一番好き!!ちょこっと、ソプラノ、アルト、テノール、バスのソロがあり、お得な感じ。音楽が静かにゆっくり流れていく感じもいい!!それと、合唱の歌声の中にセバスチャン君の声が響いてきて(歌ってるかどうかは知らんが勝手にこの声はセバスチャン君とワシは決めているぅぅぅ)tadaには1曲ですんごく楽しめる曲なのでやんすぅ。

  151番1曲目いきなりセバスチャン君のソロ。そこんとこいいですなぁ。この曲を聞いてると柔らな春の日差しに包まれているような、心地いい感じになるぅ〜っ。セバスチャン君の歌声も優しい春のそよ風の様。この曲に関してはセバスチャン君は天使というより、春の妖精ですなぁ。思わずうたた寝しそうになってると中盤、テンポが速くなり、ちょっとせかされるような感じのメロディーに早変わり。セバスチャン君の歌声もきびきびした感じになる。そして、またゆったりと甘美なメロディーに戻るほんにぃ〜彼の歌声は心地いい。う〜ん本当に眠くなって来た。んだもんでこれにて終了!!(by tada) 2003/04/20 up  
37  バッハ:カンタータ大全集 第37巻(TELDEC 8.35656輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 873/4) (P)1985, (C)1985

CD:1
第152番出で立て、信仰の道に》
BWV152 Tritt auf die Glaubensbahn

1-シンフォニア       
2-アリア(バス)       
3-レチタティーヴォ(バス)       
4-アリア(ソプラノ)       
5-レチタティーヴォ(バス)       
6-二重唱アリア(ソプラノ/バス)

第153番《見給え、御神、いかにわが敵ども》
BWV153 Schau, lieber Gott, wie meine Feind

1-コラール(4声部)       
2-レチタティーヴォ(アルト)       
3-アリオーソ(バス)       
4-レチタティーヴォ(テノール)       
5-コラール(4声部)       
6-アリア(テノール)       
7-レチタティーヴォ(バス)       
8-アリア(アルト)       
9-コラール(4声部)

CD:2
第154番《いと尊きわがイエスは見失われぬ》
BWV154 Mein liebster Jesus ist verloren

1-アリア(アリア)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-コラール(4声部)       
4-アリア(アルト)       
5-アリオーソ(バス)       
6-レチタティーヴォ(テノール)       
7-二重唱アリア(アルト/テノール)       
8-コラール(4声部)

第155番《わが神よ、いつまで、ああいつまでか》
BWV155 Mein Gott, wie lang, ach lange

1-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
2-二重唱アリア(アルト/テノール)       
3-レチタティーヴォ(バス)       
4-アリア(ソプラノ)       
5-コラール(4声部)

第156番《わが片足はすでに墓穴に入りぬ》
BWV156 Ich steh mit einem Fub im Grabe

1-シンフォニア       
2-コラール(ソプラノ)つきアリア(テノール)       
3-レチタティーヴォ(バス)       
4-アリア(アルト)       
5-レチタティーヴォ(バス)       
6-コラール(4声部)

ソプラノ:クリストフ・ヴェークマン BWV152,156 アラン・ベルギウス BWV155(テルツ少年合唱団員)/
アルト:シュテーファン・ランプフ BWV153(テルツ少年合唱団員)
ポール・エスウッドBWV154,155,156/
テノール:クルト・エクウィルツ/
バス:トーマス・ハンプソン /
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

   あ〜っいよいよ37巻!!とっとと行きますかぁ〜。この152番は解説によりますと、クリスマス後用日曜日という事でやんすがぁ、1曲目のシンフォニアの出だしはお葬式の様ですなぁ。中盤以降はちぃとばかし宮廷音楽調入ってますが、まぁ例によって、クリスマス後というのにじぇんじぇんおめでたさ無し。次のバスのアリアもしかり。しょっぱなから、沈みまくりますなぁ。次のバスのレチタティーヴォにいたってはオルガンの和音の響きで始まりまして、激しく暗いって感じ、中盤からちょいと明るさが(希望)がみえてきますなぁ。4曲目は待ちに待ったソプラノのアリア。ソリストはクリストフ・ヴェークマン君でやんすねぇ。リコーダーの柔らかい音色で始まりまして、演奏も全体的にやわらか〜ぁな感じ。クリストフ君はやさしい感じだけどどちょっと悲哀系入った歌い方でやんすが、声も伸びていていいすねぇ。特に高い声が伸びますなぁ。なんかぁ曲全体がほのぼのした感じの曲。しかし詩の内容はかなりお堅いですがねぇ。6曲目はソプラノとバスの二重唱アリア。魂=ソプラノ、キリスト様=イエスの対話曲でやんすねぇ。解説に型破りの対話曲みたいなこと書いてあるけど、"どこがですかぁ〜っ?”て感じ。ただ、演奏部分がちょっと変わってる。ちょっと中近東っぽ雰囲気があるようなぁ・・・・。二重唱アリアの方は。ソプラノがかなり力強く歌ってますなぁ。クリストフ君って、tadaの記憶の中でイマイチ、印象がないんでよねぇ・・そんなに地味な歌い方じゃないいし、声も良く出ているけど、ちょいと歌い方が直線的なのかなぁ・・・。まぁ彼の良さを探求していきますかねぇ。

  153番1曲目コラール。何かぁ、152番が二重唱アリアで終わったので、152番の終結コラールかと思っちまったぁ。2曲目のアルトのレチタティーヴォはシュテーファン君!う〜ん叙情的〜っ!!8曲目にはシュテーファン君のアリア!!!!ゆったりとした曲で詩は"自分はこういった生き方をするぜよ〜っ!!”みたいな内容でシュテーファン君も実に堂々と自信に満ちた歌い方してますぅ。
  続いて154番。こちゃらは、ソプラノのソロがないっすねぇ。平坦なコラールしかないしぃ。つまんない!!パ〜ス。

  155番の1曲目は・・・おおっっ!!アラン君のソロじゃぁ。かなり大人っぽい歌いっぷりになってますなぁ。ちょっと長めのレチタティーヴォで、所々アリオーソになっちょります。"わが神よ、いつまで、いつまでか?悲しきことは多すぎて・・・”という内容の詩で、思いっきり激りそうでやんすが、感情を一歩手前で押さえて歌っているようですなぁ。いいっすねぇ。4曲目のアリアもいいすねぇ〜っ。弾むようなメロディーなんだけど軽薄な感じじゃなくて、こう力説しているようなぁ歌い方っちゅうのかなぁ、そしてすんごく格好いい歌いっぷり。どちらかというとかわいいお子ちゃま系の声(すまん!!)という印象強いんでやんすが、なんつうか精悍な少年に成長したって感じぃ〜〜っ。う〜ん、し・び・れ・るぅ〜〜っ!!

  156番1曲目シンフォニア。こちゃらはよく喫茶店(ちょっと上品そうな)のBGMでおなじみの、チェンバロ(ハープシコード)協奏曲の二楽章でやんすねぇ。でも解説によるとカンタータとしての方が先みたいでやんすねぇ。2曲目コラール(ソプラノ)とアリア(テノール)。げっっっ!!詩のとっぱじめが"わが片足すでに墓穴に入りぬ”ですと!!よく冗談で言ってるせりふだなぁ。曲の雰囲気はさほど暗くなく、全体にのぺーっとした感じ。まぁ、内容的にはコラールが励ましで、アリアが願いですかねぇ。ソプラノはクリストフ君。つっけんどんというかちょっと冷たい感じしますなぁ。少しふらついてるような部分もあるようなぁ・・・。んでも結構声量のある子でやんすねぇ。"終わりよければ、すべて良きなり”とこれまた何処かで聞いた言葉で締めくくられてますなぁ。ちゅうことでワシもここらで締めくくりまするぅ。 (by tada) 2003/04/27 up  
38  バッハ:カンタータ大全集 第38巻(TELDEC 8.35657輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 875/6) (P)1986, (C)1986

CD:1
第157番《汝われを祝せずば》
BWV157 Ich lasse dich nicht, du segnest mich denn

1-2重唱アリア(テノール/バス)       
2-アリア(テノール)       
3-レチタティーヴォ(テノール)       
4-アリア(バス)とレチタティーヴォ(バス)       
5-コラール(4声部)

第158番《平安なんじにあれ》
BWV158 Der Friede sei mit dir

1-レチタティーヴォ(バス)       
2-アリア(バス)とコラール(ソプラノ)       
3-レチタティーヴォ(バス)       
4-コラール(4声部)

第159番《見よ、われらエルサレムにのぼる》
BWV159 Sehet, wir gehn hinauf gen Jerusalem

1-アリオーソ(バス)とレチタティーヴォ(アルト)       
2-アリア(アルト)とコラール(ソプラノ)       
3-レチタティーヴォ(テノール)       
4-アリア(バス)       
5-コラール(4声部)

CD:2
第161番《来たれ、汝甘き死の時よ》
BWV161 Komm, du sube Todesstunde

1-アリア(アルト)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(テノール)       
4-レチタティーヴォ(アルト)       
5-合唱(4声部)       
6-コラール(4声部)

第162番《ああ、いまわれ婚筵に行かんとして》
BWV162 Ach! ich sehe, itzt, da ich zur Hochzeit gehe

1-アリア(バス)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(ソプラノ)       
4-レチタティーヴォ(アルト)       
5-二重唱アリア(アルト/テノール)       
6-コラール(4声部)

第163番《各々に各々のものを》
BWV163 Nur jedem das Seine

1-アリア(テノール)       
2-レチタティーヴォ(バス)       
3-アリア(バス)       
4-二重唱レチタティーヴォ(ソプラノ/アルト)       
5-二重唱アリア(ソプラノ/アルト)       
6-コラール(4声部)

ソプラノ:クリストフ・ヴェークマン BWV158 (テルツ少年合唱団員)トビーアス・アイヴァンガー BWV162.163(テルツ少年合唱団員)/
アルト:パニート・イコノムー BWV163(テルツ少年合唱団員)ポール・エスウッド BWV159,161,162/
テノール:クルト・エクウィルツ/
バス:マックス・ヴァン・エグモンドBWV157-159 ローベルト・ホルBWV162,163/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )声楽コレーギウムBWV157-159(合唱指揮:フィリップ・ヘレヴェーグ)/
レオンハルト合奏団  BWV157-159(オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト/ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス  BWV161-163(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

 今週も元気良く行こうぜよぉ〜!!とおもったら、157番はソプラノ無し・・・。ちぃっ!!と思いつつ1曲目から聞いてみるが、なんか全体的に気が重くなる曲ですな。1曲目の二重唱アリアにいたっては"汝われ祝せずば、われ汝を放さず!”こりゃぁおどしみたいな文句でやんすねぇ。これだけの文句を何度も繰り返してるんですぜぇ〜。いやだなぁ。ただ最後のコラールがいい。なんというか声の質がいいというかぁ。一人一人のレベルの高さが感じられる。声自体も大人っぽい雰囲気だしぃ〜っ。

  158番もバス中心かぁ。2曲目にアリア(バス)とコラール(ソプラノ)があるが、ソプラノのコラールは殆どバスのアリアのおまけみたいで、ぱっとしない。クリストフ君の歌声もバスのおっちゃんの影に隠れてくすんだ感じに聞こえる。でも、やっぱ最後のコラールいいなぁ。特別なんてこたぁ〜ない、普通っぽい感じのコラールを落ち着いた歌声で、じっくり聞かせてくれるんだなぁ〜っ。

  159番これもつらい!!まぁ2曲目に何とかアルトのアリアとソプラノのコラールがあるんだけどぉ・・・。日本語解説は上記の通りで、原本の方では"それ以外トビーアス・アイヴァンガー君だじょぉ〜っ”みたいな書き方してるんで、多分トビーアス君でしょう。ちょっとお堅い感じがするくらいしっかりとした、歌い方ですねぇ。声の質としてはハスキーな感じですなぁ。んま〜ぁ、158番のソプラノ・コラールよりは出番があるかなぁ〜位の曲ですなぁ。

  161番5曲目の4部合唱。良く考えたらこの巻唯一の合唱なんだよねぇ。想像通りいいですなぁ。リコーダーの音色が忙しく動き回っている以外、、曲全体としてはさわやかな朝の清流って感じの曲。合唱の質はかなり高いですなぁ。声の響きがほんとうにすばらしい!!少年合唱の柔らかくてみずみずしい響きが十分に堪能でき、しかもっ!!レベルは大人の合唱以上に感じる。続くコラールはリコーダーの音がじゃまして、高音部が聴きにくい。う〜む、リコーダー憎しっ。

  162番3曲目のソプラノ・アリア。ソロはトビーアス君。かなり頑張っちゃって歌ってますが、もっとソプトな歌い方したら、子守歌っぽい感じがするようなメロディー。でも、まぁ、かなり切羽詰ってイエスが来ることを懇願するような内容だからしょうがないかぁ。でも、感情むき出しな感じなのでもう少し抑えて歌ったたらtada好みになるんだけどねぇ、チト残念!!

  163番4曲目.5曲目。二重唱レチタティーヴォと二重唱アリアはソプラノ=トビーアス君とアルト=パニート・イコノムー君パニート君いいすねぇ。シュテーファン君も良かったけど。何かすんごく男の子ぽい!!堂々として安定した歌いっぷりといい、張りのある声といい、こりゃぁほんにぃ"OK牧場”だワっ!!(ガッツ石松かぁ〜)トビーアス君には悪いが彼の声って妙に刺さるのよね耳にぃ〜っ。だから、彼だけのソロだったら、ちょっと〜ぉ、つらいもんがあるけど、パニート君の声が上手い具合にハモっていて、いいんだなぁ。二重唱アリアなんか何度も繰り返して聞いちまったぁ。何か歌い方がクールでかっこ良いんだよねぇ〜。曲の雰囲気も彼にぴったりな堂々とした感じの曲。"Nimm mich mir・・”と歌ってるのかなぁ?その詩をかなり何度も繰り返して歌ってるんだけど、最後に二人で交互に段々声を小さくして歌部分がある。そこんとこtadaお気に入り!!この、余韻に浸りながら今回は終わりぃぃぃ。 (by tada) 2003/05/04 up

※160番はテレマン作とのことでやんすぅ。 (by tada) 2003/05/04 up  
39  バッハ:カンタータ大全集 第39巻(TELDEC 8.3658輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 877/8) (P)1987, (C)1987

CD:1
第164番《汝ら、キリストの者と名のる徒》
BWV164 Ihr, dir ihr euch von Christo nennet

1-アリア(テノール)       
2-レチタティーヴォ(バス)       
3-アリア(アルト)       
4-レチタティーヴォ(テノール)       
5-二重唱アリア(ソプラノ/バス)       
6-コラール(4声部)

第165番《おお聖なる霊と水の洗礼よ》BWV165 O heilges Geist und Wasserbad
1-コンチェルト〔アリア〕(ソプラノ)       
2-レチタティーヴォ(バス)       
3-アリア(アルト)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-アリア(テノール)       
6-コラール(4声部)

第166番《汝はいずこへ行くや?》BWV166 Wo gehest du hin?
1-アリア(バス)       
2-アリア(テノール)       
3-コラール(ソプラノ)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-アリア(アルト)       
6-コラール(4声部)

CD:2
第167番《もろびとよ、神の愛を讃えまつれ》BWV167 Ihr Menschen, ruhmet Gottes Liebe
1-アリア(テノール)       
2-レチタティーヴォ(アルト)       
3-二重唱アリア(ソプラノ/アルト)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-コラール(4声部)

第168番《努めの報告を出だせ!と轟く雷の言》
BWV168 Tue Rechnung! Donnerwort

1-アリア(バス)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(テノール)      
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-二重唱アリア(ソプラノ/アルト)       
6-コラール(4声部)

第169番《神にのみ わが心を捧げん》
BWV169 Gott soll allein mein Herze haben

1-シンフォニア       
2-アリオーソとレチタティーヴォ(アルト)       
3-アリア(アルト)       
4-レチタティーヴォ(アルト)       
5-アリア(アルト)       
6-レチタティーヴォ(アルト)       
7-コラール(4声部)

ソプラノ:クリストフ・ヴェークマン (テルツ少年合唱団員)トビーアス・アイヴァンガー BWV165(テルツ少年合唱団員)ヘルムート・ヴィッテク BWV167,168(テルツ少年合唱団員)/
アルト:パニート・イコノムー BWV167 クリスティアン・イムラー BWV168(テルツ少年合唱団員)
ポール・エスウッド /
テノール:クルト・エクウィルツ BWV164-168/
バス:マックス・ヴァン・エグモンド BWV164-166 ローベルト・ホル BWV167,168/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )声楽コレーギウムBWV164-166(合唱指揮:フィリップ・ヘレヴェーグ )/
レオンハルト合奏団 BWV164-166(オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス C BWV167-169(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

(日本語解説の方にはパニート・イコノムー Panito Iconomou BWV167が抜けています。)

  今回の巻は合唱がないですなぁ〜。164番の1曲目はテノールのアリアでやんすねぇ。何か重厚な趣のある演奏で始まりますなぁ。歌もなんちゅうか重々しいでやんすねぇ。にゃんかぁず〜〜っとこんな感じかいぃぃぃぃ。5曲目にして、やっとソプラノの出番じゃぁ。ソプラノとバスの二重唱。おおっ!!いいではないかぁ。待ちに待った甲斐があったじょぉぉぉ。クリストフ君の声がびしばし響いていて、歌声も安定している。バスのおっちゃんがくすむ位、力唱しちょります。今まで聞いた中では一番言い出来かも。テンポはちょっと速めで緊張感のある曲。う〜ん隙間無く歌ってるって感じぃ。

  165番1曲目ソプラノ・コンチェルト〔アリア〕。ソロは、トビーアス君でやんすが、なんつうかぁそのぉ〜、彼ってよく言えば堂々とした歌いっぷりなのかも知んないけどぉ、鼻っ柱の強いお子ちゃまって感じがするんですわぁ、tadaの耳には、生意気そうな歌い方に聞こえるのよねぇ(ごめん、すまん、悪いっ)。まぁ、曲自体が威勢のいい曲だからなおさらだと思うんだけど、昔っから思ってたんでやんすぅ。

  166番に行っちゃう!!1曲目のアリアはバスでやんすが、出だしからかわいい感じ。思わず何回か聞いちゃった。"汝はいずこに行くや?”とこの詩のみを繰り返してる。ゆったりと、尋ねる様子が言葉の判らんtadaにも感じ取れるくらい。まぁ森の爺さんふくろうが旅人に尋ねてる図が浮かぶようなそんな曲かなぁ。3曲目のソプラノ・コラール編曲。おおっ!!これもいいっすねぇ。イエス様を偲び偲んでェおりまするぅ〜っ風の押さえ気味な演奏にクリストフ君の天に響くような、それでいて控えめな歌声。声を伸ばしたとき最後、ふ〜っと引き気味になる所がいいなぁ。

  167番1曲目テノールは穏やかな演奏で始まりますなぁ。このまま演奏が続けば寝るねっ。まぁ、終始穏やかですなぁ。2曲目のレチタティーヴォはパニート君じゃないのぉ。思わず背中がゾクッとしたぁ。レチタティーヴォからアリオーソになっていくんだけどぉ、う〜ん、この歌いっぷりクールで格好良いっっっ!!3曲目はソプラノとアルトの二重アリアじゃぁぁ。全体にちょっと暗めの曲でやんすが、出だし"Gottes Wort、das truget nicht”と2人同時に歌い、これを2回繰り返すんだけど、これが又いいんだなぁ。1回目はちょっと高めに2回目はちょっと低めに。低めのパニート君の声にはしびれるねぇ。ここまでクールに、またドイツ語をカッコ良く歌ってるソリストって中々居ないっすよねぇ。5曲目のコラール。演奏部分が思わず身体をゆすってリズムを取ってしまいそうな感じに軽快。その割りに合唱がちょいと低めでちょいと重たい感じ。

  168番1曲目バスのアリア。激しい感じの曲でやんす。この曲のお題"努めの報告を出だせ!と轟く雷の言”の雷(いかずち)を連想させるようなぁ曲ですなぁ。バス好きの人が聞いたら喜ぶんじゃないかと思うくらい聞き応えのある曲。5曲目にようやっと、ソプラノとアルトの二重唱でやんすねぇ。ソプラノはヘルムート君ですが、アルトはクリスティアン・イムラー君。でもこのクリスティアン君ってB-Aかぇ? はっきり言ってカウンター・テナーって感じするけど・・・。この曲、特徴的な演奏してますなぁ。曲のテンポは速くないんだけど、歌い方はちょっと激しいですなぁ。う〜んこの2人組み合わせあんまり合わんかもぉ。

  169番1曲目シンフォニア。こちゃらはチェンバロ協奏曲BWV1053、1楽章からの転用でやんすぅ。明るくかわいらしい曲でやんすねぇ。チェンバロ部分をオルガンに変えておりますが、こちらの方が軽やかな感じします。6曲目まで、ずずず〜〜っとアルトのソロ。ポール・エスウッドさんには悪いが、パニート君に歌って欲しかったなぁ。はぁ〜残念!!ちゅうことで今回はこれにて終了。 (by tada) 2003/05/11 up
40  バッハ:カンタータ大全集 第40巻(TELDEC 8.35659輸入盤 発売元:キングレコードK28Y 879/80) (P)1987 ,(C)1987

CD:1
第170番《満ち足れる安らい、嬉しき魂の悦びよ》
BWV170 Vergnugte Ruh, beliebte Seelenlust

1-アリア(アルト)       
2-レチタティーヴォ(アルト)       
3-アリア(アルト)       
4-レチタティーヴォ(アルト)       
5-アリア(アルト)

第171番《神よ、汝の誉れはその御名のごとく》
BWV171 Gott, wie dein Name, so ist auch dein Ruhm

1-合唱(4声部)       
2-アリア(テノール)       
3-レチタティーヴォ(アルト)       
4-アリア(ソプラノ)       
5-レチタティーヴォ(バス)       
6-コラール(4声部)

CD:2
第172番《歌よ、響け》
BWV172 Erschallet, ihr Lieder

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(バス)       
3-アリア(バス)       
4-アリア(テノール)       
5-二重唱アリア(ソプラノ/アルト)       
6-コラール(4声部)

第173番《高く挙げられし血肉よ》
BWV173 Erhohtes Fleisch und Blut

1-レチタティーヴォ(テノール)       
2-アリア(テノール)       
3-アリア(アルト)       
4-二重唱アリア(バス/ソプラノ)       
5-二重唱レチタティーヴォ(ソプラノ/テノール)       
6-合唱(4声部)
第174番《われ いと高き者を心を尽して愛しまつる》
BWV174 Ich liebe den Hochsten von ganzem Gemute

1-シンフォニア       
2-アリア(アルト)       
3-レチタティーヴォ(テノール)       
4-アリア(バス)       
5-コラール(4声部)

ソプラノ: ヘルムート・ヴィッテク Helmut Wittek BWV171(テルツ少年合唱団員)マティーアス・エヒターナッハ Matthias Echternach BWV172(ハノーヴァー少年合唱団員)アラン・ベルギウス Allan Bergius BWV173(テルツ少年合唱団員)シュテファン・ギーンガー Stefan Gienger BWV173(テルツ少年合唱団員)/
アルト:ポール・エスウッド Paul Esswood
BWV170,172 パニート・イコノムー Panito Iconomou BWV171(テルツ少年合唱団員) クリスティアン・イムラー Christian Immler BWV173,174/
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt Equiluz
BWV171,173,174 マーリウス・ヴァン・アルテナ Marius van Altena BWV172/バス:ローベルト・ホル Robert Holl BWV171,173,174 マックス・ヴァン・エグモンド Max Van Egmond BWV172

BWV170,172
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ Heinz Hennig)声楽コレギウム(合唱指揮:フィリップ・ヘレヴェーグ Philippe Herreweghe)/
レオンハルト合奏団 Leonhardt-Consort (オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト Gustav LeonhardtBWV171,173,174/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン Gerhard Schmidt-Gaden)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス Concentus musicus Wien (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncourt

  今週はいよいよ40巻に突入でやんすよぉ〜っ。

  まず、170番こちゃらは5曲全部アルトのソロでやんす。実はワシこの曲大大大好きなんでやんすぅ。この曲に関してはポール・エスウッドさんの様な熟練した歌声の方がいい。ボーイズ・エアー・クワイヤーもこの170番の1曲目を歌ってますが、ポール・エスウッドさんの慈しみに溢れた深い歌い方に比べ"ふっふっふっ、まだまだ青いのぉ〜”と思ちゃう。にゃんかぁ心が洗われるのよねぇこの曲聞いてると。彼って、ソプラノとの二重唱なんかのの時もやさしく少年達をサポートしてる感じがする。暖かい眼差しで少年達を見守り育てた一人だと思う。特にこの1曲目は彼のそんなぬくもりが感じられる曲、そして、ワシにとって大切な曲の一つなのでやんすぅ。

   まぁ170番はこれ位にして、171番にいっちゃいます。1曲目は4部合唱。何か暫くぶりに合唱聞いた感じがする。おお!!これこれこれこそ正にテルツの歌声じゃぁ。曲の感じは、出だし合唱も演奏も控えめに始まるんだけど徐々にゴージャスになって行く。最後、合唱、演奏共に壮大な雰囲気で盛り上がって終了でやんすねぇ。3曲目のアルトのレチタティーヴォはパニート君のソロ。何か彼の歌声を聞いてると舞台上でオペラの如く衣装を着けて歌ってるような感じに聞こえるのよねぇ。4曲目ソプラノのアリア。ヘルムート・ヴィッテクでやんすねぇ。そう言えば前回から登場してるんですなぁ彼。パニート君の歌声についつい気を取られちゃって彼のコメント忘れてたぁ。ごぉめん!!にゃかにゃか堂々とした歌いっぷりですなぁ。勇ましい戦士風でやんすねぇ。声の感じがトビーアス君にちょっと似てますが、ヘルムート君の方が表情がありますねぇ。彼もこの曲集を通して成長していった一人だと思います。最後の45巻までどのように成長していくかなんとか紹介できたらいいんだけどねぇ。6曲目の終結コラールはえらくド派手、歌の合間にトランペットがゴージャスに響く。にゃかにゃか聞き応えあり!

  172番なんか久々にハノーバーに会ったって感じ、36巻以来?1曲目はそんな再会にふさわしい、tada好みの曲。お題も"歌よ、響け”で天にも轟くほどの歌声。迫力がありながら、透明感がある。いいですわぁ。5曲目はソプラノとアルトの二重唱アリア。う〜ん、いつ聞いても調子っぱずれな感じがするぅ。最初聞いたときから、音がずれてるんじゃないのぉと思うのよワシィ。ソプラノはマティーアス・エヒターナッハ君何だけど、彼の歌い方が変なのか、曲自体がそうなのかぁ、ず〜〜と聞いてるとなんかぁ頭おかしくなりそう。全体の曲の感じもほにゃら〜っとしてるからなおさらなのかも。もしかして、バッハのお子ちゃま達が大事な楽譜にいたずら書きなんかしちゃって、それが、ず〜〜っと残っていて、後生の研究家大先生が"おお世紀の発見じゃぁ”とそのままバッハの作品としちゃったとか、色々考えちゃうなぁ。とにかく変です(ワシはそう思う)この曲。

  173番おや?3曲目のアルトのアリアはクリスティアン・イムラー君ですなぁ。前回確かぁ、テルツの団員となってましたなぁ。ようわからんですが、テンポが速めで、ビシバシしてかなり格好いい曲ですなぁ。歌い方もきびきびして鋭い感じですなぁ。4曲目ソプラノとバスの二重唱アリア。173番のソプラノ・ソリストに2人の名前がありますが、こちゃらは多分シュテファン・ギーンガー君でしょう。曲はゆったり穏やかに流れるような雰囲気の曲。最初バス・ソロ、こちらはどっしりと、次のソプラノ・ソロは繊細な感じに歌ってますなぁ。最後2人の重唱はちょっと早めなテンポになり華やかな感じで締めくくり。5曲目の二重唱レチタティーヴォはソプラノとテノール。ソプラノはアラン君。かなりいいっすなぁ。劇的な雰囲気でうたっちょります。

 174番1曲目シンフォニアはブランデンブルグ協奏曲第3番1楽章。まぁもともと宮廷音楽ですから、超豪華ってとこですかねぇ。2曲目のアルトはクリスティアン君ですなぁ。(君と言っていいのかなぁ・・・)ゆったりと聞かせる感じの曲なんだけど、彼は速めの曲の方が向いてますなぁ。あんまり彼に合ってないですなぁこの曲。歌い方が一本調子な感じするなぁ、あんまりメリハリが無いというかぁ。ってとこで今回はここまでぇ〜〜っ。 (by tada) 2003/05/18 up  
41  バッハ:カンタータ大全集 第41巻(TELDEC 8.35755輸入盤 発売元:キングレコードK30Y 881/2) (P)1988, (C)1988

CD:1
第175番《彼はおのれの羊の名を呼びて》
BWV175 Er rufet seinen Schafen mit Namen

1-レチタティーヴォ(テノール)       
2-アリア(アルト)       
3-レチタティーヴォ(テノール)       
4-アリア(テノール)       
5-レチタティーヴォ(アルト/バス)       
6-アリア(バス)       
7-コラール(4声部)

第176番《傲かつ臆するは》
BWV176 Es ist ein trotzig und verzagt Ding

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(アルト)       
3-アリア(ソプラノ)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-アリア(アルト)       
6-コラール(4声部)

第177番《われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ》
BWV177 Ich ruf zu dir, Herr Jesu Christ

1-コラール合唱(4声部)       
2-アリア(アルト)       
3-アリア(ソプラノ)       
4-アリア(テノール)       
5-コラール(4声部)

CD:2
第178番《主なる神われらの側にいまさずして》
BWV178 Wo Gott, der Herr, nicht bei uns halt

1-コラール合唱(4声部)       
2-コラール(アルト)とレチタティーヴォ(アルト)       
3-アリア(バス)       
4-コラール編曲(テノール)       
5-コラールとレチタティーヴォ(バス→テノール→アルト→バス))       
6-アリア(テノール)       
7-コラール(4声部)

第179番《心せよ汝の敬神の偽りならざるかを》
BWV179 Siehe zu, dab deine Gottesfurcht nicht Heuchelei sei

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(テノール)       
3-アリア(テノール)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-アリア(ソプラノ)       
6-コラール(4声部)

ソプラノ:マティーアス・エヒターナッハ BWV176(ハノーヴァー少年合唱団員) ヘルムート・ヴィッテクBWV177,179(テルツ少年合唱団員)/
アルト:ポール・エスウッド BWV175,176 パニート・イコノムー BWV177,178(テルツ少年合唱団員)/
テノール:マーリウス・ヴァン・アルテナ BWV175クルト・エクウィルツ  BWV 177,178,179/
バス:マックス・ヴァン・エグモンド BWV175,176ローベルト・ホル BWV178,179BWV175,176
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ)声楽コレギウム(合唱指揮:フィリップ・ヘレヴェーグ)/
レオンハルト合奏団 Leonhardt-Consort (オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト
BWV177-179/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン )/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス(オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

  かぁ〜っ175番はソプラノ無しおまけに合唱も無しかいっ。まぁ強いていけば2曲目のアルトがなかなかいいでやんすねぇ。イエス様を待ち焦がれてるいたいけな子羊ちゃんって感じで、ひたむきな信者のイメージかなぁ。でも、やっぱおじさんなんでぇ(ポール・エスウッドさんこめん)かわいい子羊ちゃんになりきれてませんなぁ。やはりこういう曲はかわいい感じの声の少年に歌って欲しいですなぁ。

   お次ィ〜っ、176番1曲目の合唱。バス、テノール、アルト、ソプラノの順にと低音部から合唱が進行しているように思われますが、最初ソプラノがあんまり目立たない。歌ってないんじゃないかと思ったくらい、んでもぉ〜っ、中盤からなかないいい感じになりますなぁ。ちょっと早めで緊張感のある曲。3曲目ソプラノ・アリア。ソロはマティーアス君。曲の雰囲気は軽快な感じのアリアで・・・う〜ん中心点がずれてるような歌い方だなぁ。前回の172番のソプラノアルト二重唱アリアでも調子ぱずれと言っちまったけど、今回は前ほどではないけど、宙にふかふか不安定に浮いたような歌いかたと言うかねぇ。でも、かなり頑張って歌ってますなぁ。

  177番1曲目コラール合唱。なかなか緊張感のある合唱でやんすねぇ。かなり壮大で迫力のある合唱です。2曲目アルトのアリア。パニート君かなり雰囲気出して歌ってますなぁ。結構曲の雰囲気も詩の内容もかなり重めの曲ですが、暗くなり過ぎず、感情にむき出しにならず、見事に歌いきってますなぁ。3曲目のアリアはソプラノでやんすねぇ。ソロはヘルムート君、2曲目よりは少し軽めの曲。かなり、表現がむずかしそうだなぁこりゃぁ。明るくなく暗くなく、微妙な感じの曲。しかし、ヘルムート君声も伸びていてにゃかにゃかいい感じに歌っちょります。

  178番の1曲目コラール合唱。ほぉ〜っ、出だしの演奏かっこいいですなぁ。テンポはゆっくりめで、力強く歯切れがいい。合唱も迫力ありますなぁ。神様が味方についてるんだじょぉ〜と相手を威嚇してるような歌い方でんなぁ。2曲目アルトのコラールとレチタティーヴォ。そして、ソロはパニート君。いやぁ〜前にも言いましたが、彼のドイツ語は格好いいですなぁ。やっぱ語り口調のレチタティーヴォがいいなぁ。(惚れ惚れぇ〜っ)5曲目は4声部のコラールとレチタティーヴォが交互に現れ、レチタティーヴォはバス、テノール、アルトのソロで歌われる。この曲も何か劇的な感じがいいんだなぁ。稲妻が轟いている様な鋭い演奏に力強いコラール、バスはちょっと怖い感じに、テノールは勇敢な感じに、アルトは少し柔らかく繊細に歌われてる。短い曲ながらドラマチックに展開していくお得な1曲ですなぁ。

  179番1曲目の4部合唱。う〜んこの曲。詩の内容を知るとああ、なるほどと思うなぁ。"心せよ・・・・偽りの心をもて 神に仕える事なかれ”まぁ179番全体的に腐敗しているキリスト教を嘆いてるっちゅ感じでやんすかねぇ。まぁ、いいこと言って神に誓いを立てても行いが全然じゃんみたいなぁ〜。本にぃ"あ〜あ〜っなんてこったい”と鋭く切込みを入れてるような、歌い方とでも申しましょうかぁ。5曲目ソプラノ・アリア。こりゃぁ、詩の内容がすんごいなぁ。"罪によって骨の髄まで腐れきってるワシをお助けくだせぇ〜”ってかぁ。ソロはヘルムート君でやんすが、出だし少々押さえ気味に歌っておりますが、曲が進むにつれ感情の高まりとうか、必死な思いとでも言いましょうかぁ、微妙に歌い方が激しくなっていくんですわぁ。すばらしい表現力で歌い込んでますぞ。終結コラールは人間の哀れさを強調して終了。はぁ〜気が重くなる曲だわっ。 (by tada) 2003/05/25 up 
42   第42巻(TELDEC242738-2/8.35799輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア56P2-2583〜4) (P)1988, (C)1988(録音 1987年1月)

CD:1
第180番《装いせよ、おお わが魂よ》
BWV180 Schmucke dich, o liebe Seele

1-コラール合唱(4声部)       
2-アリア(テノール)       
3-レチタティーヴォ(ソプラノ)とコラール・アリオーソ(ソプラノ)       
4-レチタティーヴォ(アルト)       
5-アリア(ソプラノ)       
6-レチタティーヴォ(バス)       
7-コラール(4声部)

第181番《軽佻浮薄なる精神の者ども》
BWV181 Leichtgesinnte Flattergeister

1-アリア(バス)       
2-レチタティーヴォ(アルト)       
3-アリア(テノール)       
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
5-合唱(4声部)

第182番《天の王よ、汝を迎えつらん》
BWV182 Himmelskonig, sei willkommen

1-ソナータ       
2-合唱(4声部)       
3-レチタティーヴォ(バス)       
4-アリア(バス)       
5-アリア(アルト)       
6-アリア(テノール)       
7-コラール(4声部)       
8-合唱(4声部)

CD:2
第183番《人びと汝らを除名すべし》
BWV183 Sie werden euch in den Bann tun

1-レチタティーヴォ(バス)       
2-アリア(テノール)       
3-レチタティーヴォ(アルト)       
4-アリア(ソプラノ)       
5-コラール(4声部)

第184番《待ちこがれし喜びの光よ》
BWV184 Erwunschtes Freudenlicht

1-レチタティーヴォ(テノール)       
2-二重唱アリア(ソプラノ/アルト)       
3-レチタティーヴォ(テノール)       
4-アリア(テノール)       
5-コラール(4声部)       
6-合唱(4声部)

ソプラノ:ヤン・パトリック・オファレル BWV180 アレグザンダー・レイマン BWV181.184(ハノーヴァー少年合唱団員)ヘルムート・ヴィッテク BWV183(テルツ少年合唱団員)/
アルト:ポール・エスウッド /
テノール:クルト・エクウィルツ /
バス:マックス・ヴァン・エグモンドBWV180.181.184ローベルト・ホルBWV182トーマス・ハンプソンBWV 183BWV180.181.184
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ )コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーへ) /
レオンハルト合奏団 (オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト BWV182.183 /
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス (オリジナル楽器使用) 通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール

 180番1曲目。出だしの演奏がおだやかでかわいらしい。コラール合唱は大人しめでちょっと地味かなぁ。3曲目のソプラノのレチタティーヴォ、アリオーソ、コラールとなんだか色々ありって感じですが、ソロはヤン・パトリック・オファレル君。歌い方がまだぎこちないと言うか、たまにちょっとふらつきもあるようなぁ〜。5曲目のソプラノ・アリア。曲の雰囲気は明るめ、テンポはそれほど速くなく。全体的に穏やか。う〜ん、どうも、声量不足っぽいなぁ、いまいち曲に馴染んでないようなぁな〜、なんて言うかぁ、そっけない。まだ、余力がありそう、80%位の出来って感じぃ。

  181番いきなり飛びましてぇ〜っ。4曲目のソプラノ・レチタティーヴォ。ソロはアレグザンダー・レイマン君。ちょいと大人っぽい感じの声だけど、少々気負いすぎ?かなぁ〜っと。5曲目の合唱。こりゃぁいい!!ソプラノの声が透き通るように美しいっっっ!!曲は結構速めで、軽快な感じのする曲で、全体的にすっきりさわやかぁ〜な印象をもつ。中盤にソプラノとアルトの二重唱(ちょっと長めで1分程)がありますがこちゃらも聞き応えあり。多分4曲目のレチタティーヴォと同じアレグザンダー(アレクサンダーじゃないんかぁ〜っ?)君と思われますが。こっちの方が聴きやすく彼の声に合ってる。まぁ多少、ポール・エスウッドさんに助けられてる感じもするが、まぁ声も良く伸びているしねぇ〜。そして再び4声部合唱にもどるとぉ〜っ、楽しめる一曲ですなぁ。

  182番1曲目のソナータは抜き足差し足って感じがするくらい、ひっそりした曲。バイオリンとリコーダーの二重奏が中心の曲。2曲目の合唱は派手さは無いけど1曲目が嘘のように力強い曲。ちょっと古っぽい雰囲気がある曲ですなぁ。どか〜んと飛びまして、8曲目の合唱は、1曲目のソナータを思い浮かべるような感じの曲。

  183番4曲目のソプラノ・アリア。ヘルムート君のソロ。にゃんとまぁ〜っ、大人っぽくって堂々とした歌いっぷりでやんすねぇ。(tada感激〜ぃ)曲の雰囲気も全体的に力強い感じ。声も良く伸び張りがあり、安定している。表現力も"べり〜べり〜、ぐっど”の文句なしってとこでやんす。

  184番2曲目ソプラノとアルトの二重唱アリア。ソプラノはアレグザンダー君。歌い方が"ほにゃらぁ〜”としていて高い声が特に不安定な所があるが、ポール・エスウッドさんのサポートのせいか問題なしに歌いこなしているような感じ。曲の雰囲気は明るくさわやか系というか、tada好みの聞き応えのある二重唱アリア。6曲目の4声部合唱。ちょと早めの曲で出だし4つのパート同時に小声でせわしなく歌う、そしてソプラノとテノールの二重唱があり、その後また4部合唱に戻るという構造。短い合唱の割には二重唱の部分が多いので、またまた得した気分。やはりソロはアレグザンダー君と思いますが、早めの曲をとりあえず無難に歌ってるって感じ。かなり声量はあるので、もっと歌えると思うんだけどなぁ。まぁ今回はこれにて終了!! (by tada) 2003/06/01 up
43  第43巻(TELDEC 244179-2/8.35836輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア51P2-2585〜6) (P)1989, (C)1989 (録音 1986年9月〜1987年3月)

CD:1
第185番《永遠の愛の憐れみ満てる心》
BWV185 Barmherziges Herze der ewigen Liebe

1-二重唱アリア(ソプラノ/テノール)       
2-レチタティーヴォ(アルト)       
3-アリア(アルト)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-アリア(バス)       
6-コラール(4声部)

第186番《魂よ、躓づくなかれ》
BWV186 Argre dich, o Seele nicht

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(バス)       
3-アリア(バス)       
4-レチタティーヴォ(テノール)       
5-アリア(テノール)       
6-コラール合唱(4声部)       
7-レチタティーヴォ(バス)       
8-アリア(ソプラノ)       
9-レチタティーヴォ(アルト)       
10-二重唱アリア(ソプラノ/アルト)       
11-コラール(4声部)

CD:2
第187番《彼らみな汝を待ち望む》
BWV187 Es wartet alles auf dich

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(バス)       
3-アリア(アルト)       
4-アリア(バス)       
5-アリア(ソプラノ)       
6-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
7-コラール(4声部)

第188番《われはわが依り頼みを》
BWV188 Ich habe meine Zuversicht

1-シンフォニア       
2-アリア(テノール)       
3-レチタティーヴォ(バス)       
4-アリア(アルト)       
5-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
6-コラール(4声部)

ソプラノ: ヘルムート・ヴィッテク Helmut Wittek BWV185,186.188(テルツ少年合唱団員)ミヒャエル・エマーマン Michael Emmermann BWV187(ハノーヴァー少年合唱団員)/
アルト:ポール・エスウッド Paul Esswood/
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt Equiluz/
バス:トーマス・ハンプソン Thomas Hampson BWV185ローベルト・ホル Robert Holl BWV186.188マックス・ヴァン・エグモンド Max Van Egmond BWV187/BWV185.186.188/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン Gerhard Schmidt-Gaden)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス Concentus musicus Wien (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncourt BWV187
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ Heinz Hennig)コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーへPhilippe Herreweghe)/
レオンハルト合奏団 Leonhardt-Consort (オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト Gustav Leonhardt

  185番1曲目。いきなり激しいソプラノとテノールの二重唱アリアでやんすねぇ。テンポも速めで終始一貫して激しいです。ソプラノソロはクルト・エクウィルツさんの声が色あせるくらい声が出ていて、激しく歌ってますなぁ。クルト・エクウィルツさんの声よりもヘルムート君の声の方が耳に刺さる位。こりゃぁ一曲歌い終わったらヘトヘトになるなぁ。

  186番ぎょえ〜〜っ、またえらく長い曲だこと。とりあえず、1曲目4声部合唱。出だし"魂よ・・”とまずソプラノから問いかけるようにかなり暗めに始まる。何処と無く不安な雰囲気がする曲。6曲目のコラール合唱は1曲目の合唱とはガラット変わって明るく力強い雰囲気。8曲目にソプラノアリア。かなり鋭い感じの曲。ソロはヘルムート君。にゃんかぁ彼の歌い方って厳しく堕落を追求する、高潔な殉教者って感じぃ〜。(うっとりぃ〜)ほんにぃ正義感溢れる鋭い歌い方。10曲目は一転しておだやかな雰囲気の曲。ソプラノとアルトの二重唱アリア。ソプラノはヘルムート君でやんすぅ。かなり聞かせる曲でやんすねぇ。出だしは悲哀に満ちた感じなんだけど、ヘルムート君が歌うとやはり厳しい雰囲気になっちゃったなぁ。もっと悲壮感も出して欲しいtadaです。でも良いです。11曲目は元気のいいコラールで終了。

  187番1曲目4声部合唱。"彼らみな汝を待ち望む・・”と言うが如く、演奏部分がいかにも"耐え忍んで待ちまするぅ〜”っぽい感じ。5曲目のソプラノアリア。ソロはミヒャエル・エマーマン君。曲的にはtada好みなんだけどぉ〜、う〜んはっきり言って他の子に歌って欲しかった。(すまん!!)なんというかぁ、肺活量が無いというかぁ。伸ばした声がカスカスしてるようなぁ感じなんだよねぇ。曲はすべての生き物は神によって養われてるという内容かなぁ。出だしはちょいと、はかなげでいい感じなんだけどねぇ。持久力がないというかぁ。最後の方でテンポが速くなるんだけど、声がふらついて、これもまたイマイチですなぁ。6曲目のソプラノ・レチタティーヴォ。これもミヒャエル君でやんすねぇ。これも声がふらついてるなぁ。声質は結構いい感じなんだけどなぁ〜。

  188番なんかぁ解説によりますと色々いわくありげな曲でやんすねぇ。何でも断片的にしか伝わってないとかなんだとカァ。って難しいうんちくは横に置いといてぇ〜1曲目のシンフォニアは見事なオルガン協奏曲って感じでやんすねぇ。(tada好みぃ)BWV1052チェンバロ協奏曲3楽章を転用したものでやんすねぇ。もともとこちゃらも失われたヴァイオリン協奏曲だったとのこと。こうなったらどれがオリジナルなんだかわからんですなぁ。5曲目は短いソプラノ・レチタティーヴォ。 ソロはヘルムート君でやんすぅ。雷のようなヴァイオリンの音色にあわせて厳しい感じに歌うヘルムート君。やっぱぁこうじゃなくちゃぁ。直ぐに柔らかい歌い方になって終わっちゃうけど、短くてもこういう感じの曲彼にぴったんこぉ。次回は彼のどんな歌が聞けるやらぁ楽しみィ。 (by tada) 2003/06/08 up 
44  第44巻(TELDEC 244193-2輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア27P2-2587) (P)1989, (C)1989 (録音 1987年〜1988年)

第192番《いざやもろびと 神に感謝せよ》
BWV192 Nun danket alle Gott

1-コラール合唱(4声部)       
2-二重唱アリア(ソプラノ/バス)       
3-コラール合唱(4声部)

第194番《こよなく待ちこがれし喜びの祝い》
BWV194 Hochsterwunschtes Freudenfest

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(バス)       
3-アリア(バス)       
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
5-アリア(ソプラノ)       
6-コラール(4声部)       
7-レチタティーヴォ(テノール)       
8-アリア(テノール)       
9-二重唱レチタティーヴォ(バス/ソプラノ)
10-二重唱アリア(ソプラノ/バス)       
11-レチタティーヴォ(バス)       
12-コラール(4声部)

第195番《光は義しき人のために射し出で》
BWV195 Dem Gerechten mub das Licht

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(バス)       
3-アリア(バス)       
4-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
5-合唱(4声部)       
6-コラール(4声部)

ソプラノ:ヘルムート・ヴィッテク Helmut Wittek BWV192(テルツ少年合唱団員)ハンス・シュトリッカー Hans Stricker BWV194/4(テルツ少年合唱団員)シュテーファン・ギーンガー Stefan Gienger BWV194/5.9.10(テルツ少年合唱団員)ヤン・パトリック・オファレル Jan Patrick o'Farell BWV195(ハノーヴァー少年合唱団員) /
アルト:ルネ・ヤーコプス Rene Jacobs /
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt Equiluz BWV 194ジョン・エルヴェスJohn Elwes BWV195/
バス:トーマス・ハンプソン Thomas HampsonBWV192.194ハリー・ヴァン・デル・カンプ Harry van der Kamp BWV195BWV192.194/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン Gerhard Schmidt-Gaden)/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス Concentus musicus Wien (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncourt BWV195ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ Heinz Hennig)コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーへPhilippe Herreweghe)/レオンハルト合奏団 Leonhardt-Consort (オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト Gustav Leonhardt

  192番はえらくこじんまりとしたカンタータでやんすねぇ。全体的に神様に対しての感謝の思いを歌っておりますなぁ。ちょっと押し付けがましい感じもするけどねぇ。1曲目のコラール合唱は元気で生きのいいテルツって感じでやんすねぇ。2曲目はソプラノとバスの二重唱アリア。ソプラノはヘルムート君でやんすねぇ。曲のテンポは"のたぁ〜”とした感じで、ちょっとつまんない曲。でも、このつまんない曲をヘルムート君は抜群の歌唱力と表現力でうたってますなぁ。他の子なら見事な位面白くなく歌ったと思うけどねぇ。3曲目再び軽快で元気のいいコラール。神様に聞こえるような歓喜の声をあらわしてるような感じの歌声でやんす。

  194番こちゃらは解説によりますと、オルガンが新設されたことのお祝いの曲のようでやんすねぇ。えら〜く長い!!"なんじゃこりゃ”っちゅう位長い!!1曲目の合唱は、出だしの演奏が重々しくい・か・にも厳粛な雰囲気漂ってますなぁ。一転合唱が始まると足早なテンポになる。早口でお祝いの言葉を羅列してる感じ。"うれしさはじけるぅぅぅ”って言う雰囲気。4曲目のソプラノ・レチタティーヴォはハンス・シュトリッカー君。ちょっと弱々しく音程がふらついている所があるけど、かなり声量があって声が伸びますなぁ。聴きやすい声です。5曲目のソプラノアリアはシュテーファン・ギーンガー君。元気のいい感じの曲。彼も元気はつらつに歌ってる。声も良く出ている。んでもぉ、声の雰囲気としてはもっと柔らかい感じの歌が似合いそう。9曲目ソプラノとバスの二重唱レチタティーヴォ。こちゃらもシュテーファン君でやんすが、どうも声量のコントロールが上手く行ってないように思う。声を張り上げすぎて、音程がちょいと狂っちゃったりそれに、一本調子的な感じもするしぃ。彼も中々いい声なんだけどねぇ。ソプラノ・バス二重唱アリアも同じくシュテーファン君。頑張っちゃってるのは判るけど、バスのおっちゃんの声がかき消されてるぅ。う〜んもうちょい押さえ気味にうたっちくりぃって思う。

  195番1曲目の4部合唱。いやはや、これは久々ゴージャスな感じの曲・・って思ったら結婚式用の曲だそうです。おっ!!この曲はハノーヴァーの合唱でやんすかぁ。曲中ふんだんにソロが出てくる。ソロはヤン・パトリック・オファレル君。42巻のときよりしっかりした歌い方してるようでやんすねぇ。ただあまり声量の無い感じしますなぁ。他のおじさん達の声にかき消されちゃってるぅ。曲的にはかなり大掛かりな感じの曲ですなぁ。4曲目のソプラノ・レチタティーヴォ。彼一人で歌った方がいいなぁ。かなり表情豊かでかわいらしい感じの歌い方。結婚を祝福するちょいといたづらっぽい天使風ってとこかなぁ。5曲目の4声部合唱。1曲目と同じ感じだけどお祝いムードが最高潮に高まり、合唱部分が結婚を祝福する歓喜の声をあげてるような歌い方。。終結コラールは短いコラールでちょいと厳粛ムードのある曲でやんす。婚礼後という見出しがこのコラールにあるけど、ってことは結婚式を終えた新郎新婦が教会から出てくる図でやんすかねぇ。まぁおめでたムードでこれにて終了。 (by tada) 2003/06/15 up 
45  第45巻(TELDEC 244194-2輸入盤 発売元:ワーナー・パイオニア51P2-2589〜90) (P)1989, (C)1989 (録音 1987年〜1988年)

CD:1
第196番《主はわれらを御心に留めたり》
BWV196 Der Herr denket an uns

1-シンフォニア       
2-合唱(4声部)       
3-アリア(ソプラノ)       
4-二重唱アリア(テノール/バス)       
5-合唱(4声部)

第197番《神はわれらの確き望みなり》
BWV197 Gott ist unsre Zuversicht

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(バス)       
3-アリア(アルト)       
4-レチタティーヴォ(バス)       
5-コラール(4声部)       
6-アリア(バス)       
7-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
8-アリア(ソプラノ)       
9-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
10-コラール(4声部)

CD:2
第198番《侯妃よ、なお一条の光を》
BWV198 Lab,Furstin lab noch einen Strahl

1-合唱(4声部)       
2-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
3-アリア(ソプラノ)       
4-レチタティーヴォ(アルト)       
5-アリア(アルト)       
6-レチタティーヴォ(テノール)       
7-合唱(4声部)       
8-アリア(テノール)       
9-レチタティーヴォ→アリオーソ→レチタティーヴォ(バス)       
10-合唱

第199番《わが心は血の海に漂う》
BWV199 Mein Herze schwimmt im Blut

1-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
2-アリア(ソプラノ)       
3-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
4-アリア(ソプラノ)       
5-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
6-コラール編曲(ソプラノ)       
7-レチタティーヴォ(ソプラノ)       
8-アリア(ソプラノ)

ソプラノ: ヘルムート・ヴィッテク Helmut Wittek BWV196(テルツ少年合唱団員)ヤン・パトリック・オファレル Jan Patrick o'Farell BWV197.198(ハノーヴァー少年合唱団員)バーバラ・ボニー Barbara BonneyBWV199/
アルト:ルネ・ヤーコプス Rene Jacobs /
テノール:クルト・エクウィルツ Kurt Equiluz BWV 196ジョン・エルヴェスJohn Elwes BWV197.198/
バス:トーマス・ハンプソン Thomas HampsonBWV196ハリー・ヴァン・デル・カンプ Harry van der Kamp BWV197.198

BWV196.199/
テルツ少年合唱団(合唱指揮:ゲールハルト・シュミット=ガーデン Gerhard Schmidt-Gaden)
/
ウイーン・コンツェントゥス・ムジクス Concentus musicus Wien (オリジナル楽器使用)通奏低音チェロおよび総指揮:ニコラウス・アーノンクール Nikolaus Harnoncourt BWV197.198
ハノーヴァー少年合唱団(合唱指揮:ハインツ・ヘニッヒ Heinz Hennig)

コレギウム・ヴォカーレ(合唱指揮:フィリップ・ヘレウェーへPhilippe Herreweghe)/
レオンハルト合奏団 Leonhardt-Consort (オリジナル楽器使用)/
通奏低音オルガンおよび総指揮:グスタフ・レオンハルト Gustav Leonhardt

   いよいよ最終45巻でやんすぅ。tadaのおバカな紹介もこれで最後かぁ...ってな感傷に浸ってないでとっとと行きますぞよぉ〜っ!!

  196番は結婚式用とのこと。落ち着いた感じのシンフォニアでやんすねぇ。2曲目の合唱は一転して明るい雰囲気。3曲目のソプラノ・アリアはヘルムート君。あまり早くないテンポの曲で、重々しいというか威厳のある感じにうたってますなぁ。歌い方も自信に満ちてますなぁ。彼、この曲集のみならず、かなり活躍したんでしょうなぁ。すばらしいソリストに成長したなぁって思いながら聞いたのを思い出した。5曲目の合唱も元気いい〜っ!!やっぱこういう勢いがある曲はテルツにぴったんこでやんすねぇ。でも、繊細な部分もあってテルツの魅力を十分発揮している曲だと思います。

  197番1曲目の合唱、こりゃらはハノーバーの合唱でやんすね。ほんにぃ〜ハノーバーの合唱はワシ好み!!この曲も結婚式用の曲とのことで結構華やかなんだけど、何処となく品があるんだなぁ(ワシにはないが・・・)1曲目から5曲目のコラールまでが婚礼用で6曲目から10曲目の終結コラールまでが婚礼後とのこと。7曲目のソプラノレチタティーヴォ8曲目のソプラノ・アリア、こちゃらは婚礼後でやんすねぇ。ソプラノソロはヤン・パトリック・オファレル君。ちょいと控えめな彼の歌声に合ってるかも。精一杯のお祝いの言葉をかわいらしく歌ってる。最後のコラールはお祝いにしてはちと暗いかも。

  198番こちゃらは一転して哀悼の歌とのこと。かなり皆に慕われた侯妃様らしい。1曲目の4声部合唱ほんにぃ〜沈みまくる感じの曲。んでもぉ〜、ハノーバーの合唱は元気はつらつより、ちょいと悲壮感が漂った感じの合唱の方がtadaは好き。2曲目・3曲目ソプラノ・レチタティーヴォ、アリアと続きまするぅ。ソロはヤン君でやんす。レチタティーヴォはちょっと緊張感がある感じの曲。3曲目のアリアは結構力入る曲だと思うんだけど、どうもヤン君の力不足感じるぅ。う〜ん最後の最後まで不完全燃焼な感じ。悲哀系の声なんだけど声の出方が弱い。表現力、声量とも足りない感じだなぁ。声質的にはtada好みだけに本当に残念じゃぁ〜っ。7曲目の合唱は力強く侯妃様をほめまくってる内容の詩。まぁこれだけ歌に歌われる位のお方だからほんにぃ良い方だったんでしょうなぁ。10曲目の合唱。あんまり悲壮的な雰囲気じゃなくどちらかというと力強い感じ。思い出をかみ締めるようなぁ"あなた様のすばらしさを心に刻みまするぅ〜”みたいな内容。歌い方も落ち着いている。

  199番全曲ソプラノおまけに、ソリストはバーバラ・ボニーさん。tadaはこの巻を確か最後に買ったと思う。そして、最後にしてやられたぁ〜と思ったのを思い出すぅぅぅ(怒り復活!!)ず〜と何年間も信頼していた人に裏切られたって感じ。ど・どうして女性?!バーバラ・ボニーさんの声は女声の中では嫌いじゃないけどここでは会いたくなかったぁ。まぁすばらしい声だけどねぇ。ってことで、これにて全巻全曲終了!!皆さんありがとうございましたぁ〜  (by tada) 2003/06/22 up 

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(お返事は出来ないと思います)