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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

Jonathan BondJonathan Bond





CD    Faure Requiem DECCA430360-2
/1991年録音 Gerge Guest指揮

GABURIEL FAURE1845-1924
Requiem,op48 (rec.1975)
1.(I)Introit&Kyrie
2.(II) Offertore
3.(III) Sanctus
4.(IV) Pie Jesu treble Jonathan Bond
5.(V)Agnus Dei
6.(VI) Libera me
7.(VII)In paradisum

8.Cantique de JeanRancine,op.II

Messe Basse (rec.1969)
9.kyrie treble Andrew Brunt
10.Sanctus
11.Benedictustreble Andrew Brunt
12.Agnus Dei

FRANCIS POULENC1899-1963 (rec.1976)
Messe en Sol Majeur
13.kyrie
14.Grloria
15.Sanctus
16.Benedictus
17.Agnus Dei treble Jonathan Bond

18.Salve Regina

 Requiem,op48については、男声部と少年部の使い分けによって味わいの違いを出しています。男声部なのですが、男女の混声のように聴こえてきたりするのです。そこに、トレブルが加わると一気に音のテイストが清冽になる不思議。ですが、トレブル中心の合唱は、思ったよりも透明な冷たさは感じません。Jonathan Bondくんも、この盤では、トレブル全体の印象の中にあるように思います。
 イギリスの合唱界の凄さは、今をときめくキングスのStephen Cleobury様がさりげなく、オルガンを弾いていらっしゃるところ。ウェストミンスターの前のキャリアは、こちらにいらっしゃったんですね。
 Messe Basse は、トレブル中心の演奏です。フォーレより6年前の録音ですが、この頃のトレブルには、温かさの中にも少年の声のクリアさ清々しさがあるように思いました。Andrew Bruntくんの演奏も又、合唱のテイストと同じで、ボーイ・ソプラノならではのテイストだったと思います。二人のソリストくんは、イギリスのChoir伝統の中のソリストくんであって、合唱隊から突出して自己主張をしているタイプではありません。
POULENCは、フォーレと同時代の録音です。男声部はそれなりなのですが、トレブルたちの音の響きに、あまり心地良くは無い濁りを感じてしまいます。口の中での音のこもり具合が私の好みに合わないだけなのだと思います。ものすごく好みの音を出してくれる瞬間もあるのですが・・・。曲調なのか、意外とJonathan Bondくん、消え入りそうな演奏でした。しかもボーイ・ソプラノの旨味があったかどうか。聴き手の私が、POULENC自体が苦手なので仕方ない感想です。 (by Hetsuji) 2017/01/01 SUN UP
CD  PIE JESU (448 687-2)

1.Durufle: Pie Jesu (Requiem)*
 (version for mezzo-soprano, cello and orchestra)
2.Faure: Cantique de Jean Racine
3.Lloyd Webber: Pie Jesu (Requiem)
  Paul Miles-KingstonRecorded in 1984 
4.Massenet: Meditation(Thais)*
5.Mozart: Lacrimosa (Requiem)*
6.Schubert: Et incarnatus est (Mass in E flat)
7.Faure: Pavane*
8.Dvorak: Pie Jesu (Requiem)
9.Verdi: Lacrimosa (Requiem)
10.Gounod: Judes (Mors er vita)
11.Berlioz: Lacrimosa (Grande Messe des morts)
12.Faure: Pie Jesu (Requiem)
 Jonathon Bond Recorded in 1975
13.Britten: Lacrimosa (War Requiem)
14.Durufle: Pie Jesu (Requiem)
 Robert King Recorded in 1974
 (version for solo treble, cello and organ)

  普段、オリジナル重視なので、乗合自動車(オムニバス)方式のCDにはあまり興味ないのですが、大好きで私にとって特別な Paul Miles-Kingston くんが収録されている(内容はいつものものですが)ことと、アルバムカバー写真に惹かれたので買ったCDです。
 聴いてみると、これは、これで聴き応えがありました。迫力の女声に始まり、そしてセントジョンズ。 かのCleobury氏がさりげなくオルガンを弾いてたりして・・・。
 80年代の初め頃はキングスカレッジ命に影響されてイギリス系を聴いていたのでセントジョンズも聞き分け可能(なにしろ個性が強かった)だったはずなのに、ここに収録されている1975年のフォーレは、落ち着いていてどこか繊細で私が知っている彼らと全く違うのです。男声に始まり、声が重なっていく過程が、このカバー写真のように澄んでいて・・・テノールとの相性も良いトレブルくんたちも憂いを含んだ大人びたソプラノを聴かせてくれて、ここでは後年(ちょっとだけ後年)のやんちゃぶりがありません。私はボーイ・ソプラノのソロLPが好きで集めていますが、でも、全ての声部を網羅している合唱って良いなあと聞き惚れました。
 以前から名前だけはチェックしていましたが、Jonathon Bond くん、Robert King くんの声を意識して聴く事が出来たのも良かったです。 Jonathon Bond くんは、籠っているのが、修行僧みたいな感じ?です。ものすごく考えて歌っているような気がしました。Robert King くんは声を割合ストレートに出していました。二人ともセント・ジョンズで、LPやCDでソロしています。 
 その他、女声ソロも男声デュエットも、オーケストラを背景にしたヴァイオリン・ソロの響きも麗しく、心穏やかに音楽を楽しむことが出来て、まさに、このカバー写真に相応しい内容のCDでした。    (by Hetsuji)2009/05/17 UP

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