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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

John HahessyJohn Hahessy

幼少時よりロンドンのウエストミンスター大聖堂でジョージ・マルコムの教えを受け、首席聖歌隊員として活躍。ベンジャミン・ブリテンにボーイソプラノとしての才能を認められ、14歳のとき「アブラハムとイサク」の世界初録音でイサクのパートを歌う。またブリテンから「主の聖体の祭日のキャロル」(原題:Corpus Christi Carol )という作品を献呈されている。
高校卒業後、ロンドンの王立音楽院に学ぶ。現在はJohn Elwesという名前でテノール歌手として活躍。繊細かつ音楽的な演奏で定評があり、レパートリーはモンテヴェルディ、ラモー、バッハなどからモーツァルト、フォーレ、ブリテンまでと幅広い。(by Nao) 2005/11/07 up

EP    Benjamin Britten Songs from Friday Afternoons (argo/EAF 18)
John Hahessy (alto), Benjamin Britten (piano)、C.1961

SIDE ONE
1. The Birds
2. A New Year Carol
3. Corpus Christi Carol

SIDE TWO
1. I mun be married on Sunday
2. Cuckoo! (with Michael Berkeley, treble)
3. Fishing Song
4. There was a monkey

ウェストミンスター大聖堂聖歌隊のアルト・ソリスト。ブリテン自らのピアノ伴奏なので、こういう演奏が彼の理想なのか〜と思い巡らせている。非常に落ち着いた自然体の声で、あくまでストレート。程々に高い声も出せ、最高音あたりのちょっと抑制された声の響きが好きなんですわ〜。でも、時折音を外しているような気もする…
1面の曲はいろんなトレブルが歌っている定番曲。「The Birds」はちょっと郷愁感のあるブリテンにしてはノーマルなメロディで気持ちがほっこりする。「Corpus Christi Carol」はブリテンがHahessyに献呈した曲。遠くから聞こえてきて、また遠くなって終わるという、「キャロルの祭典」の入場曲と同じ仕立てになっている。2面は「金曜日の午後」からの抜粋で、ヘンテコな歌詞の変な曲想が結構お気に入り。中でも「There was a monkey」は不安定なピアノの伴奏にコーラスが引きずり込まれるような感覚がおもしろい。ブリテンのシニカルな雰囲気がこれもまた英国かなと思わせる。   (by Nao) 2006/06/30(Friday)up 
LP    Benjamin Britten/The Canticles (argo/ZRG946)
Peter Pears(tenor), John Hahessy(alto), James Bowman(counter-tenor), John Shirley-Quirk(baritone), Barry Tuckwell(horn), Osian Ellis(harp), Benjamin Britten(piano)

Side 1
1.ABRAHAM AND ISAAC (P.1961)        
2.STILL FALLS THE RAIN (P.1961)
Side 2
1.MY BELOVED IS MINE (P.1961)       
2.JOURNEY OF THE MAGI (P.1973)       
3.THE DEATH OF SAINT NARCISSUS (P.1976)

John Hahessy のボーイ・アルトが聞きたいがために購入。彼が参加しているのは1面1番の「アブラハムとイサク」(15分51秒)だけで、テノールのピーター・ピアーズとのデュエット、ピアノ伴奏はブリテン自らによるもの。イギリスのトレブルってソプラノパートを受け持っているけれど、声が低めの子も裏声で歌ってしまっているのだろうか? これ、ずっと疑問に感じている事。が、とにかく、ここではボーイ・アルトなの。お父ちゃま(アブラハム)が神さまの言い付けで息子(イサク)を殺そうとする内容なので、テノールとボーイ・アルトという設定はちょうどいいのかも。Hahessy はストレートな声をかなり高い音まで出せるタイプで、声量も危機迫るものを表現する力も充分。高音部の音が不安定になる事こそないものの、ちょっときつそうに聞こえる箇所もある。しかし、ピアーズといい、Hahessy といい、力強いパートもどこか品がよく、勢いで押してくるようなところがない。ラストの2人の掛け合いなんて、しっとりしみじみ聞かせてくれる。でも、私はブリテンが好きだと思っていたのだけど、少年の声の出てこない曲は印象が薄かったなぁ。という事で、紹介はこの1曲で終わりデス。 (by Nao) 2003/06/15 up 

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 sounds.library@gmail.com

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