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Art of the treble~sounds’Library

聖フロリアン少年合唱団 St. Florianer Sängerknaben
St. Florianer Sängerknaben

1987年,幻の合唱団だった聖フロリアン少年合唱団が来日し,日本のファンに,現実の声を披露した。第一印象は,地味だけれど声が出ていて,とても上手な合唱団,だったと記憶している。プログラムは,ブリテン,ガルス,パレストリーナ…だった。その後も何度か来日。B-S本来の聴かせどころを押さえた公演を行った。(by Hetsuji)1999up

CD    EDELweiss? (Preiser Records)

フランツ・ファルンベルガー(指揮、ピアノ)
サイモン・ベルンハルト(ボーイソプラノ)
アロイス・ミュールバッハー(カウンターテナー)

[CD1]
≪サウンド・オブ・ミュージック より≫
1. エーデルワイス(ソロ)
2. ドレミの歌
3. ひとりぼっちの羊飼い
4. エーデルワイス(合唱)
≪宗教音楽≫
5. メンデルスゾーン:詩篇第100篇
6. ブルックナー:アヴェ・マリア
7. モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
8. ウィリアム・ゴメス:アヴェ・マリア
9. マーク・ヘイズ:私のちいさな光
≪オペラ、オペレッタ≫
10. ビゼー:ハバネラ(カルメン)
11. レハール:ヴォルガの歌(ロシアの皇太子)
12. オッフェンバック:バルカローレ(ホフマン物語)
13. ロッシーニ:猫の二重唱
≪男声アンサンブル≫
14. ロッホ・ローモンド
15. Bert Reisfeld:Mein kleiner gruner Kaktus
16. ゲイリー・ジュールズ:Mad World
≪民謡≫
17. Im Wald und auf der Heide
18. Heissa, Kathreinerle
19. Fein sein, beinander bleiben
≪ワルツ、ポルカ、マーチ≫
20. J.シュトラウス2 世:ウィーンの森の物語
21. J.シュトラウス2 世:美しく青きドナウ
22. J.シュトラウス2 世:トリッチ・トラッチ・ポルカ
23. J.シュトラウス1 世:ラデツキー行進曲

[CD2]
≪アロイス・ミュールバッハーのソロ≫
1. モーツァルト:夕べの想い KV 523
2. モーツァルト:すみれ KV 476
3. シューベルト:音楽に寄せて Op.88-4
4. シューベルト:アヴェ・マリア Op.52-6
5. R.シュトラウス:あなたは私の心の王冠 Op.21-2
6. R.シュトラウス:黄昏の夢 Op.29-1
7. R.シュトラウス:夜 Op.10-3
8. R.シュトラウス:明日! Op.27-4
9. R.シュトラウス:献呈 Op.10-1
10. ブルックナー:アヴェ・マリア
11. ヘンデル:オンブラ・マイ・フ
12. ヘンデル:私を泣かせてください
≪二重唱≫
13. ドリーブ:アヴェ・マリス・ステッラ
14. ロイド=ウェバー:ピエ・イエズ
≪サイモン・ベルンハルトのソロ≫
15. シューベルト:野ばら
16. シューベルト:ます
17. モーツァルト:春への憧れ
18. ベルンハルト・フリース:子守歌
≪独唱と男声四重唱≫
19. シューベルト:セレナード D920
≪アロイス・ミュールバッハーの名録音≫
20. プッチーニ:誰も寝てはならぬ

 思えばWSK時代から FARNBERGER 先生と先生のピアノの音が大・大・大・大…大好きでした。告白して、サインでもいただいておけば良かったのですが、来日なさっていた当時、私はそこまで頭が回っていませんでした。WSKは何故に先生を手離したのか?!と憤ったりもしましたね。
 フロリアンが大好きでしたが、制服をチェンジした時点でリスナーとしては距離を置きました。私がリアルで聴いたのは以前の制服時代のフロリアンです。上手ですがどこか地味で堅実な合唱だったと記憶しています。フロリアンが好き過ぎて、合唱団のバッジと赤いワッペンをコンサートで確保していました。シャツに縫い付けることなくきょうまで来てしまいましたが・・・。
 でも、聴こえて来る先生のピアノの音は相変わらず美しい球体でした。
 アロイス時代が継続していますが、女声でも少年声でも微妙にテイストの違う完璧なソプラノに先生が大切に思う気持ちは理解できます。というか、この声と技術を育てたのはおそらく先生ですよね? 私が女声や男声のソプラノを苦手に思う理由は、私自身の感性では、最高音の音の形が歪んでいるように感じてしまうからです。
 サイモンくんのソロは舞台映えする声でした。昔のWSK公演第3部のソリスト然としていました。生で聴きたかったです。
 団員くんたちを慈しみ団員君たちから慕われている(雰囲気に溢れている)先生の集大成ともいえるアルバムだと感じます。これが先生が表現したかった世界なのかもしれないと思いました。先生は心優しい。演奏も、堅苦しくなくどこか気さくで、でも、気品を保ち、伸び伸びとして、聴き手を緊張させない上手さがあります。
 アロイスくんは、先生にとっての誇りなのでしょう。男声合唱もとてつもなく上手でしたが、音が楽しく弾んでとても楽しめました。このCDに出あったことで、あらためてフロリアンを聴いてみようと感じたところです。(by Hetsuji 2019.3.12.TUE up)
 CD
2008
 MELOW BRASS, St. Florianer Sangerknaben(LEGEND/2201158962)P.2008 Leitung
Franz Farnberger

1.KALANTA PROTOHRONIAS MAKEDONIAS
2.KALANTA HRISTOUGENNON DODEKANISOU
3.KALANTA HRISTOUGENNON KERKURAS
4.I PARTHENOS SIMERON
EKKLISIASTIOKS UMNOS APO TIN
ORTHODOXI LEITOURGIA TON HRISTOUGENNON
5.KALANTA HRISTOUGENNON KRITIS KAI PANELLINIA
6.KALANTA PROTOHRONIAS FOURNON IKARIAS - ORGANIKO
7.KALANTA HRISTOUGENNON THRAKIS ORTAKIOU - ORGANIKO
8.O LITTLE TOWN OF BETHLEHEM - AGIA POLIS TIS VITHLEEM
9.GLORIA IN EXCELSIS DEO - AGGELOI PSELNOUN GLUKA
10.HARLK THE HERALD ANGELS SINGS - ORGANIKO
11.IN DULCI JUBITO - THRINO GLUKA
12.O COME O YE FAITHFUL - ELATE ME PISTI
13.PAT A PAN - O MIKROS TUMPANISTIS - ORGANIKO
14.O TANNENBAUM - O ELATO
15.STILLE NACHT - AGIA NUHTA - ORGANIKO

聖フロリアンと、ブラスバンドとの競演。ギリシャで発売されたCDらしく、ジャケットはほとんどギリシャ文字で書かれているので何が何やら。クリスマスアルバムらしいということは何となく分かる。曲名はパソコンに落とした時に表示されたもの。CD盤も、テスト版ではないとおもうのだがラベルが全くなく、どちらが表でどちらが裏やら・・・。さて、前半は出典が分からないけれど、ギリシャのクリスマスなのではないかと推測。1曲目がクリスマスツリーがきらきら光る感じの明るく軽やかな曲でよかった。アルトとソプラノのソロが少しだけ入るのだが、これもアクセントになっていい。ソプラノソロの声もいい。初っ端の掴みはOKだ!。続く曲は民族音楽っぽいメロディーといえるようないえないような。合唱の出来は、崩れてはいないが、まあ。高音に粗を感じるが、明るいノリなのでよしとする。後半がおなじみのクリスマスキャロルだが、オーストリアの合唱団なのに英国系というのが珍しい。(by Emu) 2009/5/24 up
 CD
February 2006
GLORIA IN EXCELSIS DEO - LA GRADE MESSA BARROCA NEL MONASTERO DI LAMBACH (Symphonia/SY06220)Recording:February 2006, Lambach/St. Florianer Sangerknaben/Ars Antiqua Austria/dir. Gunar Letzbor

1-7.Missa No.23 (Ramhaufski)
8-14.Missa ad multos annos (Hochreither)

フロリアンとLetzbor氏というおなじみの組み合わせ。Lambachとはリンツとザルツブルグの間にある町で、2002よりそこの修道院において音楽史研究がなされており、ゆかりの埋もれた作曲家の作品を再生しているのだという。しかし思うに、埋もれてもしょうがないよ、この単調さ・・・明るめの曲調ではあるのだが。パルナッソスのCDの紹介文を読んでいて、自分が同じことを書いていることにも苦笑。Letzborさん、マイナーに走らないで、たまにはメジャーをお願い。せっかくのソリストが~。さて、フロリアンはフルメンバーではなく、各パートから2,3人ずつ、全体で10名弱の参加。その中で、Missa No.23ではMarkus StumpnerとDeniz Erdebilがソロを、後半の曲ではMarkus Stumpnerがソロで入っている。いわゆるこの時期の黄金ソリストでいぶし銀の声がしみじみとしていてよいが、どうももう一人女声が入っているようで(Radu Marianというのがそうか?)、少年の声と全然合っていなくて、一人妙に艶々していて、何だかバランスを崩していて台無しー。というわけで、古楽研究家向け、でなければフロリアンファン向け限定のコレクターズアイテム。(by Emu) 2008/11/23 up  
 CD

P.2005
Ev'ry Time I Feel The Spirit(austro mechana/SW010 245-2)P.2005/St.Florianer Sangerknaben/Leitung:Franz Farnberger

1.Ev'ry Time I Feel The Spirit(Spritual)
2.Deep River(Spritual)
3.Go Down Moses(Spritual)
4.All My Trials(Spritual)
5.Ellens 3.Gesang - 'Ave Maria'(Schubert)
6.Ellens 2.Gesang - 'Jager, Ruhe Von Der Jagd'(Schubert)
7.An Die Musik(Schubert)
8.Widerspruch(Schubert)
9.Sehnsucht Nach Dem Fruhlinge(Mozart)
10.Terzett - Das Bandel(Mozart)
11.Terzett Aus Der Zauberflote(Mozart)
12.Aus Goethes Faust - 'Der Floh'(Beethoven)
13.Heiteres Duett Der Zwei Katzen(Rossini)
14.O Sah Ich Auf Der Heide Dort(Volkslied)
15.Panis Angelicus(Franck)
16.Wenn Alle Brunnlein Fliesen(Volkslied)
17.Guate Nacht(Volkslied)
18.Grus Gott, Du Schoner Maien(Volkslied)
19.Farandole(Keef)
20.Weep No More(Childs)
21.Irish Blessing (Chilcott)
22.From A Distance(Julie Gold)

Solo:
Florian Lindlbauer
(3),
Markus Stumpner
(4,7,10,11,13,14,22),
Clemens Heinrich(5,9,10,11,13,14,15),
Philipp Fragner(10,11)

ジャケットのデザインは何とかならんのかと思う。修道院の雨樋の飾りなのだろうけれど、よりによってこれを選ぶこのセンス…。はともかく、ソングブックのような内容になっているこのアルバムは、中心部がシューベルトやモーツァルト、ドイツ民謡になっていて、演奏も80年代のフロリアンの持ち味であった渋さを彷彿とさせるもの。ソリストもいい。Markus Stumpnerと,Clemens Heinrich
の2人のソロに合唱が被るという曲が多いが、特に、Clemens Heinrichの歌声は情緒があってしみじみと聞かせる。曲的には、最初の黒人霊歌4曲は自分には単調に聞こえた。5曲目の「アヴェ・マリア」から、おおっ?とひきつけられる。6曲目の「エレンの歌」より「憩え猟師よ」は、これまで少年合唱で聞いたことがなかったが、シューベルトらしい弾みのある軽やかなピアノ伴奏と柔らかいメロディーが耳に心地よい。フロリアンもお国の作曲家の曲、というよりドイツ語なので、やはり入りやすいのだろうか、なじみよく自然に謳っている。「反抗」もだが、高音で合唱がちょっともたつくが、それはご愛嬌。モーツァルトの「愛の三重奏」(この曲をウィーン少年合唱団以外で聞くのは初めて!)、「魔笛の三重奏」は、普通からいくとゆっくりスピードなのかもしれないが、フロリアンは、それが魅力。しかもゆっくりといっても重くなく、涼やかなソリストたちの歌声による、互いに本当にかけあっているようなテンポのよさ。12曲目のベートーヴェンは、男声のみ。後半の民謡もかわいらしく、郷土愛のようなものが感じられて良かった。(by Emu) 2007/10/08 up
 CD

P.2005
 Weichlein - Parnassus Ecclesiastico-Musicus, Ulm 1702(Symphonia/SY04213)P.2005/St. Florianer Sangerknaben/Ars Antiqua Austria

Missa Sanctissimae Trinitatis
1. Kyrie
2. Gloria
3. Credo
4. Sanctus
5. Agnus Dei

Missa Gloriosae Virginis in Coelo
6. Kyrie
7. Gloria
8. Cred
9. Sanctus
10. Agnus Dei

Soloists:Markus Stumpner, Deniz Erdebil

このCDの発売は2005年だが、録音年が明記されておらず、またネットでサーチすると1994年に同じレーベルでArs Antiqua Austria演奏によるアルバムがあったらしいとの記録が出てくるので、もしかしたら再販かもしれない。よく分からない。ケースがおしゃれな紙ケースで、気を遣う。Weichleinという人は、17世紀のオーストリアのバロック時代の作曲家とのこと。全編を通してボーイソプラノが主役で、最初のキリエで「おおっ」と期待モードに入るが、いかんせんそのあとのメロディーが単調でいけない。代わり映えのない同じフレーズの繰り返しで、一定の範囲内で音符をなぞっているだけのような曲。グレゴリオ聖歌のように、魂の根源に響いてくる荘重さがあるわけでもない。という訳で、全部聞き続けるのに結構忍耐が必要だった。強いて言えば、8曲目で少し変化があって、ボーイソプラノを響かせている。演奏は、フロリアンらしい、いぶし銀の透明ボーイソプラノ。この曲でなかったら、と思うと残念。               (by Emu) 2006/09/15(Friday)up
 CD

2003
PAUL BADURA-SKODA~Hammerklavier~(Weinberg Records/SW 010196-2)Live-Mitschnitte eines Benefizkonzertes in der Basilika Enns -St.Laurenz am 27.April 2003/St.Florianer Sangerknaben/Leitung:Franz Farnberger/Hammer Klavier:Paul Badura-Skoda/Mannerquartett(Tenor:Thomas Paul,Mihcael Moucka,Bass:Erasmus Baumgartner,Markus Schulz)

1.23, Psalm D 706(Schubert).....5:16       2.Fantasie in d-Moll(Mozart).....5:32       3.Variationen uber"Ah, vous dirai-je,maman"(Mozart).....12:18       4.Sonate in As-Dur(Haydn) Allegro Moderato.....7:03 
5.Adagio.....7:52       
6.Finale presto.....4:09
7.Widerspruch D865(Shcubert).....3:05 
8.3 Moments musicaux op.94(Shcubert) Moderato.....5:35 
9.Andantiono.....2:25
10.allegretto moderato....5:25
11.An die Musik(Schubert) 
12.Standchen D920(Schubert).....6:01 
13.Ellens dritter Gesang(Ave Maria) (Schubert).....4:07

Solisten der St.Florianer Sangerknaben:Markus Stumpner(11), Clemens Heinrich(12,13)

シュコダさんがサンクト・ロレンツォ教会で行ったハンマークラヴィ―アのチャリティーコンサートに、聖フローリアン少年合唱団がそれに参加したということらしい。そのライブ録音。合唱団が歌っているのは1曲目「詩篇23」と、7曲目「反抗」、ソプラノソロが11~13曲目で、合唱団OBによるメンナーカルテットが12曲を、あとはハンマークラヴィ―アの演奏である。ちなみに3曲目は「きらきら星変奏曲」。1曲目が合唱で始まるわけだが、相変わらずヘタウマなんだけど、とても惹かれる。芸術的に完成されているわけでは決してないが、声が良く出ていて品よく伸び伸び歌っているせいだろう。そしてかわいらしい。「反抗」などで高音でのハーモニーがふわりと膨らんで、ライブだったら嬉しい演奏だ。ソリストも、豊かな声�
�あり、聞いていて気持ちがよい。13曲目「アヴェ・マリア」の響きに余韻を持たせた叙情たっぷりの歌唱はB-Sの魅力をストレートに感じ、ああやっぱり聖フローリアン大好きだわ~としみじみ思う。個人的に残念なのが、12曲目の「セレナード」の合唱がメンナーなこと。昔日のウィーン少の演奏に親しんだ身としては、ここは少年合唱で歌ってほしかった。しかしそのメンナーカルテットは、メンバー名から分かるように、かつての聖フローリアのCDで美しいソプラノを聞かせたソリスト君たちであり、今も彼らが活躍しているのがわかったそれはそれでとても嬉しい。曲の合間に挟まれる聴衆の拍手もまた温かである。       (by Emu) 2005/01/14(Friday)up
 CD

2001
VOICE ART(SBF Records/SW 010155-2)2001/St.Florianer Sangerknaben/Franz Farnberger/Vienna Voice Artists(Florian Maxiner Klemens Geyhofer,Georg Steker, Gernot Heinrich)/Mannerquartette(Thomas Pual, Michael Moucka, Erasmus Baumgartner, Markus Schulz)

1.Horch,was kommt von drauzen rein.....1.32
2.Zigeunerleben(Schumann).....3.22
3.Wach auf,meins Herzens Schone(Reichardt).....1.34
4.Keine schoner Land.....1.58
5.Turot eszik a cigany(Kodaly).....2.13
6.Wir Lieben sehr im Herzen(friderici).....1.50
7.Nun fanget an,ein guts Liedlein zu singen(Hassler).....1.36
8.An hellen Tagen(Gastoldi).....1.35
9.Carissima Isabella(Jacob Arcadelt).....1.57
10.Come again(Dowland).....2.44
11.Herr, Gott Abrahams(Mendelssohn).....4.04
12.Ubi caritas(Durfle).....2.35
13.Gebet(Bruch).....2.16
14.Gloria aus der Deutschen Messe(Kropfreiter).....3.03
15.Tota pulchra es(Kropfreiter).....3.44
16.Locus iste(Bruckner).....3.05
17.Richte mich, Gott(Mendelssohn).....3.48
18.Die Nacht(Schubert).....3.00
19.Standchen(Schubert).....5.07
20.Heidenroslein(Schubert).....2.07
21.Nachtgesang in Walde(Schubert).....6.14
22.Barbara Allen(English Trad.).....3.30
23.And so it goes(Billy Joel).....3.53
24.Greensleeves(English Trad.).....3.31

Christoph Prendl(alt), Hannes Edermayer(Alt)

 愛唱歌集的ラインナップ。聖フロリアン修道院のアルトモンテホールというところで録音されたそうである。今でいうコンサートホールでなくて、昔ながらの大理石の間なのだろう、響いていること、生音!という感じ。合唱は息継ぎ部分など少々荒いが、よく歌っている。どちらかというと元気系、しみじみ情緒には欠けがちだが、An Hellen Tagenの膨らむような演奏は好き。
もったり感は指揮者さんの力量だと思う。少年たちに混じって、低音部を受け持つのがVienna Voice ArtistsとMannerquartetteだが、いずれも元少年合唱団員。Vienna Voice Artistsのうち、最初の二人はペルゴレージのスタバトを歌っていた往年のソリスト二人で、後の二人は元ウィーン少年合唱団員。Mannerquartetteも、フロリアンの少し前のCDのソリストたち。今はリンツのブルックナー音楽院に通っているそうである。そんなわけで、個人名に今ひとつ疎い私でも、元団員の消息がわかって嬉しいわけだが、そうはいいつつ残念なのが、合唱をB-Sで聞きたかった好きな曲が、男声で歌われていること。シューベルトの「森の夜の歌」と「セレナード」(セレナードは、ソロがB-Sではあるけれど)。ウィーン少の昔の録音で、「これは少年合唱」とインプットされているので、封を切る前からそれは楽しみにしていたのだが、聞いてがっくりきてしまった。まあ、もともと男声用だし、これはこれでいいのだけれど。14曲目と15曲目の作曲者は、今のフロリアンのオルガニストさん。曲調は少しブリテンっぽい。15曲目でアルトくんがソロで朗々と歌うのが結構いい。最後の方でビリー・ジョエルの曲がアレンジされているのが、今時のCDらしくていい。   (by Emu) 2005/09/30(Friday)up
 CD

1998.7
  FESTLICHE MUSIK zur Advent und Weihnachtszeit(Weinberg Records/SW010085-2)
1998.7録音/
St.Florianer Sangerknaben/
Franz Farnberger

1.Ach mein Seel, fang an zu singen
2.Komm, du Heiland aller Welt
3.O Heiland reiss die Himmel auf
4.Ich lag in tiefer Todesnacht
5.Lieber Herre Gott
6.Die Engel und die Hirten
7.Hebe Deine Augen auf
8.Ein grose Freud verkund ich euch
9.Auf, auf ihr Hirten
10.Kommet ihr Hirten
11.Maria durch ein Dornwald ging
12.Zwischen Ochs und Eselein
13.Puer natus in Bethlehem
14.O Jesulein suss
15.Grad dort
16.Jesu Christ geboren ward
17.Heiligste Nacht
18.Stille Nacht
19.Morgen, kinder, wird's was geben
20.O Tannenbaum
21.Im Wald is so stad
22.In dulci jubilo
23.Natus est Christus
24.Wie schon leuchtet der Morgenstern
25.Es ist ein Ros entsprungen
26.Seid frohlich und jubilieret
27.Vom Himmel hoch

Soloist:Christoph Prendl, Patrick Peterseil, Michael Derflinger, thoms Svitil, Martin Meditz

ザンクト・フローリアンのクリスマスキャロル集。カバー写真が少々あざとい。そして、あ、制服変わったのね、と(前の素朴な感じの方が良かったなあ)。演奏については、残念ながらHans Bachl時代の可愛いさを併せもった上手さや80年~90年代前半の持っていたいぶし銀の実力はもはやないが、かわいい系の声がしっかり出ている。ただ、全体を引っ張るソリスト君の声の声質の関係か、発声のせいか、ボーイソプラノというよりかわいい声の児童合唱団という印象。そして決してばらついていないのに、ばらっとした感じを受けるのは、なぜだろう。やはり全体に溶け込みにくい声質の問題か。もう少し洗練されればいいのだけれど。でもまあ、一曲目のソロからいきなりババンと前面に聞こえてくるのは、結構迫力である。曲の選択も、その辺をよく捉えたもので、ドイツ系中心だが、バラエティー豊かにまとめあげていて、そういう意味では退屈させない。    (by Emu) 2005/07/15(Friday)up 
 CD

1997.11.15
Mozart:Grabmusik(Passionskantate)KV.42,Gallimathias Musicum(Quodlibet)KV.32(CHESKY RECORDS CD172) 1997年11月15~19日録音 recorded at the Marienkapelle at the At.Florian Monastery

Patrick Jaidhauser(soprano)/Andreas Lebeda(bass)/St.Florian Boys Choir(St.Florianer Sangerknaben)/Chorus Master,Franz Farnberger/Ars Antiqua Austria/Gunar Letzbor,director
 CD

1997.10
Joseph I, Ferdinand III, Leopold I: Sacred Works (CPO/CPO9996812) Recording:October 16-19,1997 in the Hofburgkapelle,Hofuburg,Vienna/Wiener Akademie/St.Florianer Sangerknaben/Martin Haselbock

1.Hymnus de Navitate"Jesus Redemptor Omnium"(Kaiser Ferdinand III).....6:17
2.Hymnus"Deus Tuorum "(Kaiser Ferdinand III).....6:17      
3.Hymnus"Humanae Salutis"(Kaiser Ferdinand III).....5:37
4.Lamento Sopra la Morte di Ferdinand III(Schmelzer).....6:05
5.Cantata" Regina Coeli "(Kaiser Josephus I).....14:56 
6.Sonata Piena(Kaiser Leopold I).....2:45  
7.Psalmus "Laudate Pueri"(Kaiser Leopold I).....7:47

17世紀の神聖ローマ帝国の3人の皇帝が作曲した曲を集めたアルバムで(彼らは文芸の才能に恵まれていたという)、ヘーゼルベックさんが手兵のウィーンアカデミー合唱団と管弦楽団を率いて演奏している。ハプスブルクの君主たち作品だからか、わざわざホーフブルクでレコーディングするとこだわりよう。ソリスト名は男声と女声のみなので割愛したが全体的にソロパートが多く、レスタチーボというか、リュートのような曲調がずっと続く。女声ソプラノがエマ・カークビーのような透明感のある声をしている。さて、このアルバムのどこにザンクト・フローリアン少年合唱団が参加しているかというと、明記されていないが、合唱パートが部分的にある1,3曲目と7曲目のうち、7曲目がそうと思われる。ボーイソプラノの声がはっきりと分かるもんで。演奏としては普通で、わずか数分のB-S演奏を求めて保持するコレクターズアイテムなCDだが、ザンクト・フローリアンの録音は数が少ないので、貴重だと思っている。        (by Emu) 2005/01/21(Friday)up
 CD

1997.4
ANTON BRUCKNER IN ST.FLORIAN(Studio SM/PFSM3142)1997.4録音/St.Florianer Sangerknaben/Ensemble instrumental St.Florian/Franz Farnberger

1-10.Requiem em re mineur
11.Ave Maria en fa majeur
12.Magnificat en si bemol majeur
13.Psaume 22 en mi bemol majeur
14.Ave Maria en fa majeur
15.Tota pulchra es
16.Ave Regina coelorum

Boys Soloist:Christoph Fraundorfer, David Schweighofer, Ptrick Jaidhauser, Martin Meditz, Michael Reingruber

新譜かと思ってろくに確認せず買ってしまったら、前に出ていたブルックナーが表紙のCDの再盤だった。昔の録音が手に入るのはいいことだけれど、私としては新録が聞きたいところ。(by Emu)2009/9/27 up
 CD

1997.4
BRUCKNER A ST.FLORIAN(Studio SM/D2639 SM 44)
1997.4録音/
St.Florianer Sangerknaben/
Ensemble instrumental St.Florian/
Franz Farnberger

1-10.Requiem em re mineur
11.Ave Maria en fa majeur
12.Magnificat en si bemol majeur
13.Psaume 22 en mi bemol majeur
14.Ave Maria en fa majeur
15.Tota pulchra es
16.Ave Regina coelorum

Boys Soloist:Christoph Fraundorfer, David Schweighofer, Ptrick Jaidhauser, Martin Meditz, Michael Reingruber 

ブルックナーを本家本元の聖フローリアンが歌う。レクイエム自体の収録も珍しいかも。しかしなぜかフランスのレーベル。合唱そのものは悪くはない、むしろほどほどに訓練されている。時々高音がかすれたりばらっとした感じがあるのは、ヘタウマで素朴なフローリアン故といえるだろう。曲そのもののテンポがちょっと悪くて平坦になっているかな(それは指揮者さんのせい)。このアルバムの特筆すべきは五人のボーイソプラノのソリスト。これが、声は通っているし、華があってなかなかいい。誰がどれを歌っているのかは明記されておらず、うち、一人か二人は時々声がひっくりかえってしまうが、だいたいはグー。マニフィカトの出だしのソロとか13曲目の途中で登場するソロが、特に印象的で、おお!と惹きつけられる。13曲目はピアノ伴奏なこともあり、コンサートで聞きそうな声だ。これくらい歌えるのだったら、生でも聞いてみたいなと思う。   (by Emu) 2005/07/22(Friday)up 
 CD

1996.9
ANTON SALIERI(KOCH SCHWANN/3-1288-2 H1)1996.9 St.Florianにて録音/St.Florianer Sangerknaben(Choirmaster:Franz Farnberger)/Leondinger Symphonieorchester/Director Uwe Christian Harrer

1.Magnificat in C
2.Dixit Dominus
3-4.Orgelkonzert
5-10.Kaisermesse

世界初録音らしいサリエリの作品集。なんとなんとハラーさんが全体指揮をしているようです。映画「アマデウス」によってすっかり凡人悪者のイメージが定着してしまったサリエリさん。その作品は果たして本当に凡庸なのかというと、そんなえらそうなことを言えるほど私自身が音楽の何を分かっているわけではいないものの、Kaiser messeはつまらなかった。そしてフロリアンはヘタウマだった。ただし2曲目のDixit Dominusは初期のシューベルト(モーツァルトではなく)のミサ曲のような優しさがあって、そしてちょっと憂いがあって気に入っている。これだけでもよしとすべし。3-4曲目はその名のとおりオルガン協奏曲で、声楽パートはなし。オルガン、時々間違えているようだが、気のせいか。   (by Emu) 2005/08/26(Friday)up
 CD

1996
Barocke Messen und Arien aus dem Salzburger Dom(BAL-9415-1)(P)&(C)1996

STEFANO BERNARDI Missa primi toni octo vocum Messe zu 8 Stimmen
1.Kyrie    
2.Gloria    
3.Credo   
4.Sanctus   
5.Agnus Dei
ABRAHAM MEGERLE aus Ara Musica
6.Tristiria vestra    
7.Gaudete et exsultate   
8.Peccator et consolator
HEINRICH IGNAZ FRANZ BIBER Missa ex B
9.Kyrie    
10.Gloria    
11.Credo   
12.Sanctus   
13.Agnus Dei  
Siegfried ErtelthalnerSopran  Martin SturmSopran  Michael MouckaAlt

タイトルからしてザルツブルクの聖堂で録音したのかな?媒体がCDにしては、響きがでフワ~ッと柔らかく降りてくる。しかも裏方に徹した男声付き。フロリアン少年合唱団に男声が存在したっけ?とブックレットを見ると、リンツのバロックの演奏家+コーラスがバックアップしていた。この男声たち、少年声と調和していて もとから同じCHOIRなのじゃ、というほど違和感が無い。キリキリ集中しまくりの演奏を聞き慣れた耳には、もしかしたらこの演奏からは、伸びやかな開放感を得るかもしれない。それから癒し、と。 最近まともに合唱を聴いていないので この演奏がどの程度の出来なのかは不明だが、節度ある「気品」がある。
 少年合唱ファンには、ソプラノとアルトのソロで演奏されるABRAHAM MEGERLEの3曲がお楽しみところだと思う。このソリストくんたち、気負いも悲壮感もなく細かい装飾音も自然に表現してくれちゃって、サラ~ッと歌って、なんだか昔の某少年合唱団の無名ソリストたちが醸し出していた「品」を同じように醸し出している。そんなに腹筋が強そうではないんだけれど、強靭な楽器のごとく、ゆるぎない音を、やさしげに奏でている感じ、とでも説明しておこう。    (by Hetsuji) 2004/03/07 up
 CD

1995
JOHANN SEBASTIAN BACH-Psalm 51-Kantate BWV182(SYMPHONIA/SY95139)Recording:March 1995, Augstiner Chorherrenstift, St.Florian/St.Florianer Sangerknaben/Ars Antiqua Austria/Kepler Konsort/Direttore:Gunar Letzbor

PSALM 51(Parodia delloSTABAT MATER di G.B.PERGOLESI).....42:20
KANTATE"Himmelskonig sei Willkommen".....29:45

Solisti:Siegfried Ertelthalner,soprano/Martin Sturm,alto/Michael Moucka,alto/Johannes Chum,tenor/Andreas Lebeda,basso/Michael Oman,flauto

CD「Barocke Messen und Arien aus dem Salzburger Dom」と同じソリストたちが登場する。最初の曲はペルゴレージのスタバト・マーテルをバッハが編曲したもの。近年まで発見されず長くうずもれていたらしい。解説によると、当時はこういう古典のさらに古典の名曲のパロディを作るのがはやっていたそうである。編曲といっても逸脱するような変化は加えられていない。歌詞がドイツ語で詩篇51(ミゼレレ)になっていて、複数で歌う中にソロがあること、最後の方でこれぞバッハという音階的な伴奏がつけられている曲があるなどが特徴である。歌声は秀逸。そして表現力の豊かさ。無垢で清らかな歌声ではない。全てを知り尽くした上で発せられる憐れみの声。けれでも声はあくまでも透明感に満ちており、しみじみと心に響く。この時期に、フロリアンのソロものアルバムが多く作られたのも納得の出来。歌詞が一言一句正確に理解できたらもっと味わい深いんだろうなあ。それで最後のこれぞバッハな編曲だが、アーメンの一つ手前、オリジナルなら「Quando corpus morietur」にあたる部分で、伴奏も副旋律も音がたぶんにバッハちっくに付け加えられていて聞き応え十分。ソロはそれほどあざとく朗々と歌い上げていないが、音を一つ一つ丁寧に追っていてかえって旋律を細かく味わえていい。なんだかんだとペルゴレージよりバッハの方が好きなので、一番好きな部分だったりする。
2曲目はカンタータ第182番「天の王よ、汝を迎えまつらん」。受難節に歌われるカンタータらしい。さてこの曲についてはバッハのカンタータについて解説したとあるサイトの考えを引用することになるが、最初や7曲目の合唱が明るく軽やかなのに、途中で入るアリア、特に5曲目のアルトの暗めの旋律のソロ・アリアが、リコーダー伴奏をバックに10分もの間続く。これを大人のアルトの演奏で聞くと明るい合唱とのギャップがあって非常に違和感がありなおかつ陰々として聞いていて苦痛で、曲全体のイメージを捉えるのが難しいのだそうである。ところが、少年のアルトで歌われるこのアルバムに出会って開眼したとのこと。少年の声としみじみとしたリコーダーの音色がぴたりとマッチして透明な世界を生み出し、それまでの陰鬱なイメージを払拭するという。最初からボーイ・アルトから入っていたので違和感なくいいなあと思っていたが、なるほどそう言われて意識して聞いてみると、これが大人声だったら聞くのも退屈かもしれない。バッハの時代は少年が歌っていたはずだから、きちんと考えられてのことだったのだろう。少年の歌声の持つ魅力とそれが生み出す美しい世界というのものを、ここでも再認識した次第である。    (by Emu) 2005/11/25(Friday)up 
 CD

1992,1993
St.Florianer Sangerknaben singen Arien und Duette zur Passionzeit(DDD/St.Florian 94-01)Augenommen im September 1992 und Juni 1993 im Altomonte Saal, Stift St. Florian/St.Florianer Sangerknaben/Wiener Barock Solisten/Musikalische Leitung:Franz Farnberger

Arias aus der Johannes-und Matthauspassion(Bach)
1.Recitativo:Du lieber Heiland du(Mat).....0:56
2.Aria:Buss und Reu(Mat).....4:30
3.Aria:Erbarme Dich, meine Gott(Mat).....6:22
4.Recitativo:Erbarm'es Gott(Mat).....0:59
5.Aria:Konne Tranen meiner Wangen(Mat).....7:35
6.Aria:Von den Stricken meiner Sunden(Joh).....4:35
7.Aria:Es ist vollbracht(Joh).....5:58

STABAT MATER(Pergolesi)
8.Stabat Mater dolorosa.....3:46
9.Cujus animam gementem.....2:12
10.O quam tristis et afflicta.....2:14
11.Quae moerebat et dolebat.....2:08
12.Quis est homo.....2:52
13.Vidit suum dulcem natum.....3:15
14.Eia Mater.....2:22
15.Fac ut ardeat cor meum.....2:11
16.Sancta Mater.....5:21
17.Fac ut portem Christi mortem.....3:23
18.Inflammatus et accensus.....2:07
19.Quando corpus morietur.....3:54

Florian Meixner, soprano/Gregor Bauernschmiedt, alt

受難節のための音楽ということで、バッハのマタイとヨハネから抜粋されたアリアが数曲と、ペルゴレージのスタバトマーテルが入っている。どちらも二人の少年のソロのみで歌われる。後半のスタバトマーテルは、黄色い表紙でガルスとカップリングされているCDと同じ内容。ということは、前半のバッハも、元源となる盤(完全版?)が存在するかも?!と勝手に期待してみるが、今のところそのような気配はない。飾り気のない素朴さ。憂いを帯びた声が朗々と響く。オーストリアの田舎の修道院(豪華だけど)でひっそりと(来日したけど)このような歌声が育まれていたと思うと、思わず悶えてしまうほど。この頃のフロリアンはレベルが高かった。本当に。    (by Emu) 2005/11/25(Friday)up 
 CD

1992
Retten wir St.Florian! (DDD Stereo St.Florian 92-01)  1992年録音。

Giovanni Battista Pergolesi Stabat Mater
1.Stabat mater dolorosa    
2.Cujus animam gementem    
3.O quam tristis et afflicta   
4.Quae moerebat et dolebat
5.Quis est homo   
6.Vidit suum dulcem natum    
7.Eja mater fons amoris    
8.Fac, ut ardeat,cor meum   
9.Sancta mater, istud agas   
10.Fac ut portem Christi mortem
11.Inflammatus et accensus
12.Quando corpus morietur
Jacobus Gallus Missa super"Ich stund an einem Morgen"
13.Kyrie    
14.Gloria    
15.Credo   
16.Sanctus   
17.Benedictus    
18.Agnus Dei

 このCD,手に入れるのは難しかったです。という感じを覚えています。外国語ダメなのに欲しい一心で合唱団に手紙を出した気が…。 ハイ、内容とカバー写真目的です。
 PERGOLESIのSTABAT MATERの演奏は,私にとっての”標準”ヘニッヒのと比較して幾分テンポが遅いような気がする。しかし,曲の進行とともに,声がダイナミックに盛り上がって行くのがGOOD 。ソリストは,90年来日のなんとなくお気に入りくんFlorian MeixnerGregor Bauermschmiedt。なのがSO GOOD! 中の写真は,来日時よりも大人びているかなあ。今はもう,二十歳を越えた青年で,想像もつかないなあ。しみじみ…。と音楽よりも成長したであろう団員君に思いをはせていたりして…幸せになるんだよ~。なんて。(by Hetsuji) 1999 up
 CD 野ばら/聖フロリアン少年合唱団(TOCE-8006) Recorded:11-14 December, 1991 St.Florian in Linz, Austria

1.主よ,来たれ 
2.神がこの地を 
3.アヴェ・マリア 
4.野ばら 
5.ほら,誰かがやってきた 
6.わが地にまさる所はない 
7.森と荒野に 
8.ねえ,星はいくつあるのだろう 
9.心のかたいベツレヘムの人々よ 
10.聖しこの夜 
11.あぁ,なんと嬉しく 
12.天使は喜びの歌を歌う 
13.信徒らよ,行け 
14.スサニ 
15.甘い喜びに満たされて 
16.樅の木よ 
17.美しく青きドナウ 
18.ラデツキー行進曲

 この当時の合唱団は,CD化LD化され,NHKでも演奏が放送された。CDカバーで一目瞭然! の豪華な背景に,驚く。必ずしも録音される「音」そのものを考えるとき,ベストだったかは解らないが,その背景(会場?)設定に,喜んでしまった。実は,当時のソリスト,Florian君を始め来日した団員の褪せない姿をコレクションするために私はLDまで買ってしまった。
 背景がとてつもなく素晴らしいが,ただしCDを再生しても,音に拡がりを感じないので,スタジオでの録音だったら,もっと豊かな「音」を聴けたかもしれないと欲張ってしまう自分の思いが残念。(by Hetsuji) 1999 up 
 LD

1991
「アヴェ・マリア」聖フローリアン少年合唱団 (東芝EMI TOLW-3665) 1991年12月11日~14日録音
オーストリア・リンツ=St.FROLIAN / 指揮&ピアノ:フランツ・ファルンベルガー オルガン:アウグスティヌス・クロプフライター

1)オープニング       
2)美しく青きドナウ(シュトラウスⅡ世)
3)トリッチ・トラッチ・ポルカ(シュトラウスⅡ世)
4)ウィーンの森の物語(シュトラウスⅡ世)
5)ラデッキー行進曲(シュトラウスⅠ世)
6)プレリュード ハ長調(ブルックナー)
7)主よ来たれ(メンデルスゾーン) 
8)野ばら(ウェルナー)
9)ほら、誰かがやってきた(シュヴァーベン地方民謡)
10)わが地にまさる所はない(ドイツ民謡)
11)森と荒野に
12)聖しこの夜
13)あぁ、何となく嬉しく(民謡)
14)天使は喜びの歌を歌う(民謡) 
15)信徒らよ、行け(民謡)
16)スサニ(民謡)
17)甘い喜びに満たされて(民謡)
18)樫の木(民謡)
19)神がこの地を(ブルックナー)
20)アヴェ・マリア(ブルックナー)
 
 CD

1990たぶん
Es hat sich halt eroffnet/St.Florianer Sangerknaben(CD 410800)  たぶん1990年録音。

1.SUSANI    
2.JETZT FANGEN WIR ZUM SINGEN AN
3.FELSENHARTE BETHELEHEMITEN   
4.ES HAT SICH HALT EROFFNET    
5.ES IST EIN ROSENTSPRINGEN    
6.MARIA DURCH EIN DORNWALD GING
7.KOMMET, IHR HIRTEN
8.JUCH-HE UND HOPSE
9.IN DULCI JUBILO
10.WEIHNACHT,WIE BIST SO SCHON
11.ES WIRD SCHO GLEI DUMPA
12.LAST UNS DAS KINDLEIN WIEGEN
13.ZU BETHELEHEM GEBOREN
14.STILL,STILL,STILL
15.O DU FROHLICHE
16.STILLE NACHT, HEILIGE NACHT
17.ADESTE FIDELES
18.ENGEL SINGEN FROHE LIEDER

ファミリー仕様のクリスマスアルバムの趣向だが,CDカバーが物足りない。中に丁度来日当時の団員の姿があるので,私は反対に折って中の写真を出している。好みの問題だとは思うが,録音の状態は,マイクの位置がより近いのかもしれなくて好き。STILL,STILL,STILLのソロはFlorian君かなあ。聴いていて,実に実直なCHORだと思う。重いとか重厚とかとは別で,あの可愛い姿からは想像できないほど本当に実直。そう感じる原因は,おそらく,声へのヤスリかけが,55%位のところで止まっているからではないかと思う。ヤスリをかけなければ児童CHOR的声だが,40~55%では暗く重い。これが,85%を越えると,洗練されて,もっと軽く聞こえるような気がするのだが。(by Hetsuji) 1999 up
 CD

1988
DER MOND IST AUFGEGANGEN (HIGH GRADE 105 019-2) 1988年録音。

1.Schlaf,Kindlein,schlaf   
2.Guter Mond,du gehst so stille    
3.Die Nacht   
4.Traumerei    
5.Kind im Einschlummern    
6.Weisst du,wieviel Sternlein stehen   
7.Ade zur guten Nacht   
8.Chor der Elfen    
9.Abendganz im Lenz    
10.Schlafe,mein Prinzchen, schlaf ein
11.Kinderwacht   
12.Romanze    
13.Der Mond ist aufgegangen    
14.Guten Abend, gut nacht   
15.Guten Abend euch allen    
16.Heidschi bumbeidschi    
17.Zigeunerleben    
18.Esti Dal   
19.Intermesso   
20.Abendstille uberall    
21.Bona nox   
22.Die Glocken zu Genf

ピアノの音がきれいに響いている。ヤスリかけが35%程度のために声は幾分明るめ。アルト(だと思う)ソロで歌われるブラームスの子守歌が夜に聴くとなかなか良い。録音は3日間で行われたようだが,曲によって,メンバーを入れ替えたかのように声がかわって合唱団のイメージを掴みにくい。アルトは聴きやすいが,気のせいか,惜しいかなソプラノの音が寂しい。聖フロリアン少年合唱団を”感じない”意味に置いては面白い1枚かもしれない。(by Hetsuji) 1999 up
 EP

1988
 Today we are the children(Johnny 100 60143)P.1988/St. Florianer Sangerknaben

ユニセフのレコードで、A面が歌、B面がインストルメンタル。アルバムカバーとレコードのレーベルに演奏者がSt. Florianer Sangerknabenと書いてあるだけで(しかもレーベルの方は、Sankt表記)、指揮者とか合唱団の説明だとかについては一切記載がなく、本当にフロリアンなのか分からないが、レコードがオーストリア製ということ、ユニセフのウィーン支部が主導していること、同じ名前の少年合唱団の存在はとりあえず聞いたことがないこと、ネットで調べるとフロリアンは時々ユニセフ関連の演奏会をしているようだということから、これは99パーセントリンツのフロリアンであると確信している。演奏はというと、本当はポップス系の曲を少年合唱が歌うから嬉しいはずなのだが、まず曲がいまいちであること、合唱が素人少年少女合唱団のような粗があることにより、珍しい割りにはありがたみのないレコードになっている。粗があることについては、実際フロリアンはそうだからなんとも否定はできないのだけれど。ただ、合唱の合間にアルトなソロが長めに登場して、これがフロリアンらしいいぶし銀で、上手い。         (by Emu) 2006/12/15(Friday)up
 CD

1986.7
DIE ST.FLORIANER SANGERKNABEN singen Lieder von Franz Schubert(EMI SF1033) 1986年7月録音。

1.WIDERSPRUCH D865(反抗)    2.HEIDENROSLEIN D257   
3.DIE NACHTIGALL D724   
4.NACHTGESANG IM WALD D913    5.NACHTHELLE D892(明るい夜)    6.STANDCHEN D920     
7.GOTT MEINE ZUVERSIGHT D706    
8.AVE MARIA D839   
9.DAS GROSSE HALLELUJA D442   
10.AN DIE MUSIK D547(音楽に寄せて)

一瞬,少し声が重い。重さの原因はソプラノかもしれない。歌い方が丁寧なのは良いが,行き過ぎると演歌になってしまう。もしかしたら,指揮者の癖で,他の合唱団よりも心持ちテンポが遅いかもしれない。それが,重さにつながっているのかもしれない。SopranがMarkus Schulz, MessosopranがAlfons Kohlndorfer。二人とも87年の初来日のメンバー。Schulz君がソロ4曲と,Kohlndorfer君が2曲。この二人の声を「生」で聴いた…と,思い出しては感動!当時,私はSchulz君に惹かれたけれど,今ならKohlndorfer君のソロの方が好み。Schulz君のAVE MARIAもGood!(by Hetsuji) 1999 up
LP

1973 以降
 SING MIT UNS(Lesborhe/L2090)
録音1973以降/
St.Florianer Sangerknaben/
指揮Hans Bachl

Side 1
1.Die Voelhochzeit
2.Rauscht der Sommerwind
3.Das Bibihenderl
4.Mariae Wiegenlied
5.Engel singen frohe Lieder
6.Jingle Bells

Side 2
1.Horch, was kommt von draussn rein
2.Der frohe Wanderer
3.Steirer Dreier
4.Wenn eine Mutter ihr Kinderlein tut wiegen
5.Schlaf Kinderlein schlaf
6.Der Mond ist auf gegangen

門外不出のお宝盤。楽しい伴奏入り民謡とクリスマス・キャロルというソングブックのようなアルバムなのだが、とにかく上手くて品が良くて可愛らしい。タイトルの「私たちと一緒に歌おう」どおり、リズミカルで、本人たちも楽しんで歌っている様子がにじみ出ており、聞いている方まで楽しくなってしまう。1曲目の「鳥の結婚式」でもうノックアウト。ソロも入るワンダーフォーゲル系の歌、B面2曲目が一番インパクトがある。アコーディオンも入って非常に楽しげな曲だが、ウィーン少の「煙草のみ」のようなボーイアルトがノリノリでソロを歌っている。B面は構成も心憎い。最初がワンダーフォーゲル系で始まるのに対し、最後の方は子守唄や「月は昇りぬ」と、Abendliederでしんみりと締めている。お休み、みんな、聞いてくれてありがとう、と言いたいのだと勝手に解釈。聞いたこともないマイナーレーベルから、よくぞこのような録音を残していてくれたものよと感謝するばかりである。(by Emu) 2005/07/15(Friday)up
EP
1972 
 ANDACHTSJODLER AVE VERUM W.A.MOZART(Polydor 2048 091)録音年不明/St.Florianer Sangerknaben/Leitung:Hans Bachl/An der Brucknerorgel:Augstinus Franz Kropfreiter

Seit A
Andachtsjodler(Trad. Fritz Wayser)

Seit B
Ave Verum(Mozart)

年代的なことはラベルやジャケットには何も書いていないけれどないけれど、盤にうっすらと1972と刻まれている。A面は、ウィーン少年合唱団の「子守歌」にも収録されているオルフ「信心深いヨーデル」のメロディーだが、「Trad」とあるので、オルフの方が民謡を元に作曲したということだろうか。録音は、2013年4月現在私が所有している聖フロリアンのアルバムにはない、新たな音源。しづしづと歌われた後、曲の終盤で鐘の音ががらんがらんと入って締めくくられるのが、クリスマスの雰囲気。B面のアヴェ・ヴェルム・コルプスはWeihnachtslieder und Chore fur Festliche Stunden(POLYDOR/236 315)に収録されているのと同じ音源。 (by Emu)2013/05/01 wed up
 LP ST FLORIANER SANGERKNABEN(Polydor/2440 045)録音年不明/St.Florianer Sangerknaben/Leitung:Hans Bachl

Seite 1
1.ALPERER.....1:24       
2.FAHREN WIR FROH IM NACHEN.....1:53
3.DAS LIED VOM SPATZEN ABEND.....5:56
4.TANZEN UND SPRINGEN(Hassler).....1:17     5.GLOGGAI-JODLER.....1:52       6.BRUDERLEIN FEIN(Drechsler).....4:10

Seite 2
1.BERGNACHT(Kodaly).....4:48       2.WOHLAUF,IHR GASTE(Widmann).....2:21
3.DAS WALDECHO.....3:22       4.KIKERIKI,KAKAKANEI(Schein).....2:56       5.WIEGENLIED.....3:02       
6.UNSA KNECHT,DA HANSL.....2:27

 ファーンベルガー氏以前の指揮者Bachl氏によるザンクト・フローリアンのLP。ヨーデルのような山関連の民謡を中心に収録されているようだ。録音年が不明だが、カバーの団員の眼鏡のデザインからすると60年とか70年代だろうか。そういえば制服に赤い十字のワッペンが付いてない、と演奏には関係のない突っ込みをまず入れてみる。ちなみにBachl氏の代になって、ザンクトフローリアンは初めて礼拝堂の外に出てコンサートを行うようになったそうである。
 昔の録音というだけで何となく素朴というイメージを持ってしまうが、とんでもない。ラッツィンガー氏辺りのレーゲンスの端整さと、ウィーン少の可愛らしさが混在する、まるで小鳥のさえずりのような素晴らしく魅力的な歌声による、穏やかで、変にエコーを効かせるなど小手先の技は使っていないがそれなりの心憎い工夫がされているステキな演奏である。また、フレーズの最後での音の伸ばし方、切り上げ方がとても丁寧で、ゆっくりした演奏でも飽きが来ず、好感が持てる一因になっている。まず1曲目「Alperer」、そんな第一声から惹きつけられる。曲はアルプスに響くこだまを表現しているのだろうか、合唱が二手に分かれて手前と奥で距離を置いて歌うという演出がされていて、本当にこだまが響いてくるようである。3曲目はアルバムの中でもとても好きな曲。ポロポロンと奏でられるハープ(たぶん)と合唱をバックに、可愛らしいがしっかりした名無しのB-Sソロが穏やかな旋律を歌う。ソロと合唱のハーモニーも美しい。動きのないほとんど同じ旋律のくり返しなのだが、ずっと聞き続けても構わない。ソロが少し高い音に行ってから、階段を一つずつ降りるように何音かを降りてくるところに少し変化があって、これも効いているのかもしれない。
 B面3曲目のWaldecho(森のこだま)も、アルバム中お気に入りの一つ。ドイツ系でよく歌われる曲だが、この演奏が一番と言ってもいいぐらい。1-1の「Alperer」と同じく、二手に分かれて位置をずらして歌っている。まず手前のメインパートの声の良さにうっとり。こだまパートは随分遠くで歌っていて、本当にこだまのようではあるが、エコーでごまかしておらず、アルトが入っているのだろう大人びた声質がはっきりと聞こえてくる。こちらも声良し。5曲目「子守唄」は南チロルの民謡らしい。ハープとフルート(たぶん)を伴奏に合唱があって、1-3とは別のソリストが主旋律を歌う。このソリストもなかなか。オペレッタで女の子役(主役)を歌って欲しいぐらいだ。そんなこんなしているうちにアルバムは終わってしまうが、もっと聞きたい。  (by Emu) 2003/07/20 up 
 LP

1968以降
ST FLORIANER SANGERKNABEN ein konzert(POLYDOR/236 314)録音:1968以降/St.Florianer Sangerknaben/Leitung:Hans Bachl

Seite 1
1.Pueri concinite(Gallus)       
2.Ecce concipies(Gallus)       
3.Super solium David(Gallus)
4.Orgelchoral:Vater unser im Himmelreich(Bach)
5.O salutaris hostia(Nascus)
6.Adoramus te Christe(di Lasso)
7.Trumpet Tune(Purcell)

Seite 2
1.Kyrie fur 3 st. Oberchor(David)   
2.Deutscher Psalm:Ich wsandle finster(Dallinger)
3.Tu es Petrus(Burkhart) 
4.Zwei Passionsmotetten(Kropfreiter)

またしても録音年がないが、B面の曲が1963~1968年の作品なので少なくとも1968年以降ということになる。内容は、解説がドイツ語なので正確なところはよく分からないが、古今東西の宗教曲集といったもの。最後の曲は聖フロリアンのオルガニストであるKropfreiter氏によるもの。演奏の方だが、ビブラートが若干きいた少し古い感じの発声。Bachl氏のもと、すごく訓練されていて、実力のほどを感じる。かけねなしに上手い演奏。ただし演目が地味なので、アルバムとしては面白みにかけてしまうのがちょっと残念。 (by Emu) 2005/02/25(Friday)up 
 LP

1966以降
 Weihnachtslieder und Chore fur Festliche Stunden(POLYDOR/236 315)録音:1966以降/St.Florianer Sangerknaben/指揮Hans Bachl

Seite 1
1.Ave Verum(Mozart)
2.Laudate Dominum(Mozart)
3.Ave Maria(Schubert)
4.Largo aus der Oper ""Xerxes""(Handel)
5.Alleluja(Lasso)
6.Hebe Deine Augen Auf aus dem Oratorium ""Elias"(Mendelssohn)

Siet 2
1.O Du Frohliche
2.Es ist ein Ros'entspurngen
3.O Jusulein Zart
4.Stille, Still, Still
5.Es Wird Scho Glei Dumpa
6.Stille Nacht, Heilige Nacht

Soloist:Maria Stadler(Laudate Dominum)

ザンクト・フロリアンのクリスマス・キャロルのアルバム。EPの2曲もこのアルバムに含まれている。録音年は不明だが、解説に1966年がなんちゃらという記述があるので、少なくともそれ以降。古い時代の、昔懐かしの、がしゃがしゃっとしたかわいい感じの歌声で民謡向け。故に、キャロルというより有名作曲家たちの名曲集であるA面は、芸術を鑑賞するのではなく、楽しんで聞こうぐらいの軽い気持ちで聞くべし(下手ではないが、ノリが)。Laudate Dominumのソロが女声なのだが、バランスが取れてかえってちょうどいいかもしれない。Largo(オンブラマイフ)が合唱なのが新鮮。B面はこてこてドイツのクリスマス・キャロル。かわいい。    (by Emu) 2005/11/25(Friday)up
 EP   STILLE NACHT, HEILIGE NACHT(POLYDOR/59 670)録音年不明/St.Florianer Sangerknaben/Hans Bachl

Side One
Stille Nacht, Heilige Nacht

Side Two
Es Wird Scho Glei Dumpa

片面1曲ずつのEPレコードで、聖フロリアンによるクリスマスキャロルが2曲入っている。録音年はまたしても不明だが、Bachl指揮ということで60~70年代かと思う。聖フロリアン修道院のチャペルにて録音とのこと。雑音の混じった決してクリアな音とはいえないが、当時のフロリアンらしい、よく訓練された、しかしかわいらしい歌声が聞こえる。「聖しこの夜」の終わりは、ブルックナーオルガンの高らかな演奏に続き、修道院の鐘の音で締めくくられる。この合唱団は、時代により巧い下手があるにせよ、いつの録音も自分たちのホームグラウンドへの愛情が演奏の中ににじみ出ていて、聞いていて心温まるものばかりである。       (by Emu) 2005/02/04(Friday)up

sounds’Library
 sounds.library@gmail.com

(お返事は出来ないと思います)