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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

ドラケンスバーグ少年合唱団Drakensberg Boys' Choir

 ドラケンスバーグ少年合唱団を初めて聴いたのは初来日の頃です。当時のCHOIR友だちが録音テープを貸してくれました。が、凄まじい音に恐れをなして、最後まで聴けませんでした。二度目の出会いは偶然に手に入れたレコードでした。それが完成度も高く素晴らしかった・・・。それからですね。狂ったように聴き始めたのは。
 ドラケンスバーグの魅力は「現在」であって、必ずしもレコード時代の彼らではないことも今は理解していますが、ついつい、レコードを収集してしまいます。レコードに収められた音そのものは、私の耳には、指導者たちが聴いた音を根底に、合唱団の音創りを試していた時期のように感じました。素直できれいな合唱ですが、強烈な魅力にはほど遠い。Drakies にしちゃあ普通過ぎ。ただしどの声にも伸びやかさが有って、これが現在のパワーに繋がるのかと予想。それに、レコードは、遊び心が楽しいのです。傑出したソリストくんが出ると、EPを作ったりして。アルバムカバーからは、いかにそのソリスト君(言い換えれば団員君)たちを大切にしているかが、アットホームな感じが、伝わってきます。ドラケンスバーグのEPは、あまりに愛らしく、その創った気持ちまでに共感してしまいます。
 私が一番好きな作品はCDの「ショショロザ」ですが、でもそれとは別に、特にもEPに収集対象としての魅力を感じていて、未だに、レコードを捜している私です。 (by Hetsuji) 2012/12/21 up

CD

EMI

 

 CD DM (WA)009
the very best of
THE DRAKENSBERG BOYS -2000 EMI CDDM(WA)009(South Africa EMI)
2000年発売
Director of music: Christian Ashley-Botha

1. Lend A Hand To The Children
2. Shosholoza 
3. Scandanavian Shuffle 
4. Short People 
5. Abakwami
6. Seaside Rendezvouz
7. Koledarska
8. Die Christkund
9. Eagle Empire
10. Tula Tula
11. Akadinda Solo And Drums
12. Click Song 
13. Misa Criola 
14. Imaliyam
15. Exsultate Justi 
16. Molweni 
17. Buraxa 
18. Missa Luba
19. Taba tsa Rona
20. Rudolph The red Nosed Reindeer
21. Bawo 
22. Umakot  
23. Gloria  
24. Queen Of The Night
25. Regina Coeli  
26. Quoniam Tu Solus Sanctus 

 4〜5枚のCDを買ってザッと聴いてみたら、このおドラのCDが総合的に一番良かったです。他のはコンサートツアー時のライヴだったりしたので、過去15年間からの選りすぐり盤には敵わなかったのだと思う。
 おドラって発声の好き嫌いは別にして、若さと勢いが素晴らしくて生命感にあふれていて気持ちが良い。それにいつ聴いても変声後の若い声も清々しい。聴いて感じるポジティブな感じ、一点の曇りもなく未来や現在を肯定している空気感がヨーロッパの老舗のChoirをして、この合唱団を意識せざるを得ないほどの存在感に繋がっているんだろうな、と思う。
 個人的には、おドラといえば、2. Shosholozaは外せないとして、1. Lend A Hand To The Childrenが愛らしくて幸せのかけらを分けてもらったみたい。欲を言えば、どの盤でも良いので、世界で一番美しい(と私が勝手に思い込んでいる)キリエを収録して欲しい。(by Hetsuji) 2018/11/30 FRI up 
LP 

1991
  Drakensberg NOEL (1991 8月30日・31日&9月 録音) P:11/25 Studio M1,Durban  NatalPhilharmonic Orchestra

Side 1
1. Star Carol       
2. Il Est Ne Le Divin Enfant        
3. Une Nuit, Aspres L' Automme       
4. Jesus Child       
5. Away in a Manger       
6. How great our Joy       
7. Los Pastores       
8. O Holy Night

Side 2
9. Joy to the World       
10. In Dulci Jubilo       
11. Deck the Hall       
12. Three Kings of Orient       
13. Bring a Torch        
14. Die Christuskind       
15. The Very Best Time of Year       
16. We Wish You a Merry Christmas       
17. Stille Nacht (Silent Night)
 
これはCDでも出ているそうです。(そのCD,うちにもあるかもしれない。)
選曲はおなじみのクリスマス・キャロルですが完成度はかなり高いです。
変声前・変声後のパートも考えられる限りに美しい。
それに心優しいハーモニーです。
変声後のパートが加わることの良さが現れた録音と言えそうです。
私はドラケンスバーグ少年合唱団の合唱を聴いて
いままで宗教っぽくないなんて言ってきたけれど
この盤の AWAY IN A MANGER に宗教的なものを感じて
泣けそうになりました。
(宗教ってナニよ? って聴かれても答えられないけれど)
ただの(?)クリスマス・キャロルを芸術的に歌い上げたのは立派です。編曲も良かった。
そしてカバー裏の集合写真。
数人のブラック系団員くんを初めて確認しました。
もしかしてこれはレコード盤としては最後の1枚なのかもしれないけれどドラケンスバーグ少年合唱団の新しい歴史の始まりでもあると思ったわけです。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
 LP

1990
  I SEE A LAND (1990)Choirmaster:C.Ashley-Botha, G.Du Toit

Side 1
1.Riding(from" Those Naughty Angels") arr.C.Ashley-Botha
2.Mull of Kintyre (Scottish)arr.C.Ashley-Botha
3.Jikele Maweni(Xhose)arr.C.Ashley-Botha
4.I SEE A Land( from" King Africa"=Rothman) arr.C.Ashley-Botha
5.Phantom of the Opera (Lloyd Webber)arr.C.Ashley-Botha
Choirmaster:C.Ashley-Botha

Side 2
1.Sound Of Silence (Paul Simon)arr.Frank Metis
2.Music To Watch Girls By (Sid Ramin)
3.Perhaps Love (John Denver) arr.C.Ashley-Botha
4.Annie's song (John Denver) arr.C.Ashley-Botha
5.And I Love Her (Lennon and McCartney)
Choirmaster:G.Du Toit

JIKELE MAWENI を聴いたとき、あ〜これだ。これが私のイメージのDrakiesだ、と思いました。
これこそ、Drakiesにしか、歌えない歌。アフリカンソング。
ヨーロピアン・ツアーから、ギア・チェンジしてきたことが
この盤でなんとなく形になってきた、そんな気がしました。
映画の主題歌でもPOPSでも明るく、涼しく、清らかで、そして、羽のようにふわ〜っと軽い。
だけど、ドラマチックです。
現在のDrakiesたちの「核」になっているものがこの盤には感じられます。
オペラ座の怪人だの、サウンド・オブ・サイレンスだの選曲が俗っぽいちゃあ、俗っぽいかもしれない。
それにしては、気持ちよく清々しい声。
POPSを歌うときの声
ミュージカルを歌うときの声
アフリカンソングを歌うときの声
「核」の声が収録されている盤です。
(宗教曲だけはなかったよーな・・・) (by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP    MANUEL ESCORCIO with The Drakensberg Boys' Choir(Transistor Music-L4 CBK(EV) 7031)(録音年不明)

Side One
1.Sing
2.The Ballad Of Jimmy Brown
3.Hallelujah  
4.True Love 5.Una Paloma Blance

Side Two
1.I Have A Dream
2.Annie's Song  
3.I'd Like To Teach The World To Sing
4.Perhaps Love  
5.Mull Of Kintyre
 
テナー&ゴスペル歌手(?)のMANUEL ESCORCIO 氏のバックコーラスをドラケンスバーグ少年合唱団が勤めた1枚。
声の彩り、切れ、このコーラスがなかなか素晴らしい。プロ級なのだ。
むろん中心はMANUEL ESCORCIO 氏。ドラケンスバーグ少年合唱団はあくまでもバック。
だけど、I HAVE A DREAM がコーラスで始まったときに、このまま、行って欲しいなどと思ってしまった。清純な合唱。
I HAVE A DREAM 、SING 等々、たぶん、録音当時、流行っていた曲。
メロディラインの美しい曲が多くて歌い込めるところも
なんだか懐かしい感じがする。
MANUEL ESCORCIO 氏の気持ちの良い明るい声、なんだか人生を肯定するような曲構成がドラケンスバーグ少年合唱団の個性とマッチしたのかも。
にしても、プロとしてプロに指名されたCHOIRであったことは確か。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP 

1988
  21 Jaar Trots-Drakensberg Seunskoor (BCP 1865)多分1988年 /conductor・Gerard'd Du Toit

Side 1
1.Domine ad Adjuvandum Me...3.44
2.Lobet dec Herrn...1.29
3.Pryslied...3.54(solo:Jaco Pretorius)
4.Oh Bless the Lord...2.38
5.Now's the month of Maying...2.13
(Quatere:S.Engelbrecht,J.Standler, F.Smit,J.Janse van Rensburg)
6.Carroussel...4.01

Side 2
1.Sound of Music...9.00
2.Aab die Noordwewte...5.07
3.Sprokies vir'n Stadkind...3.04(solo:Peet Vermeulen)
4.Dominique...1.45
5.Oktobwemaand...2.46(solo:Francois Smit)
 
単語の意味はわからないけれど、21世紀を見据えた録音かな?(21周年記念盤?の場合は1988年録音になるそうです)
ドラケンスバーグ少年合唱団の魅力は低音。
でも、宗教曲を歌うには、この盤に限って言えばちょっと合唱の声質がベトベト「甘い」ような・・・。変声前も後も。
もっと砂糖味を減らした方が・・・って何の話だっけ?
「普通の」宗教系は、・・・落ちるかも。
スピード感があり音域の広い曲はまあまあOKです。
そして相変わらずSound of Musicは美しいんですよね。
ドラケンスバーグ少年合唱団お得意のナンバー。
曲によっては技も見せる。・・・でも。それだけで、良いのかな?
良いかもしれないし、もっと別な姿があるかもしれない。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP    Drakensberg Boys Choir/Sing a song of Dias (ARTONE -MMTC 1437) March 1988

Side A
1.Hoist Hoist the sails(Music:Howard Morgan,Lyrics:Chrispin Clay)
2.The Man who sails the Ocean (Music:Howard Morgan,Lyrics:Gay lambert) 
3.Bon Dia (Music:Howard Morgan,Lyrics:Gay lambert)
4.The Landing Song((Music:Howard Morgan,Lyrics:Chrispin Clay & Gay lambert) 
5.Sida Sari(Music:Howard Morgan,Lyrics:Howard Morgan & Chrispin Clay ) 
6.Splice the Mainbrace(Music:Howard Morgan,Lyrics: Gay lambert & Chrispin Clay)

Side B
1.You are Traitor(Music:Howard Morgan,Lyrics Gay lambert & Chrispin Clay) 
2.Storm Song(Music:Howard Morgan,Lyrics :Gay lambert)  
3.Following The SeasonsMusic:Howard Morgan,Lyrics: Gay lambert) 
4.Dancer(Music:Howard Morgan,Lyrics: Chrispin Clay)
5.Searching(Music:Howard Morgan,Lyrics :
Chrispin Clay) 
6.Padrao(Music:Howard Morgan,Lyrics :Gay lambert ) 
7.Hoist Hoist the sails-reprise(Music:Howard Morgan,Lyrics:Chrispin Clay) 
8.Don'tLook Back(Music:Howard Morgan,Lyrics:Gay lambert & Chrispin Clay)

どうも「ディアス船長の歌を歌おう」というオペレッタかミュージカルみたい。
雰囲気的には「ゴールデン・ヴァニテイ号」みたいで
それよりもメロディアスで雰囲気は明るい。
アルバムカバーは退屈だけれど素足の団員くんたちの不鮮明なステージフォトがなんとも生き生きしている。
(私がプロデュースするならカバー写真をカラーのステージフォトにドーンと替えるんだけど)
歌声もしかり。とっても楽しそう。
この時期、ヨーロピアン・ツアーで伝統的CHOIRとしての実力を見せた後で交代した指揮者はどちらかというと、団員主体の団員を活かす方向を模索していたのかも。
不完全だけれど明るくて はつらつ。
過渡期の1枚だろうと思う。 (by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP 

1986
  A Christmas To Rememner THE DRAKENSBERG BOYS' CHOIR (GALLO 60 40132)1986年

Side1.
1.Mary's Boy Child  
2.When A Child is Born 
3.Do you Hear What I Hear 
4.Little Drummer Boy
5.Feliznavida
6.Medley;
White Christmas--Santa Claus is Coming to Town--Rudolf The Red NosedReibdeer--Jingle Bells--Auld Lang Syne

Side 2.
1.We Wish You A Christmas
2.Medley;
White Shepherds watched--O Come All Ye Faithfull--Hark the Herald Angels Sing--Away in A Manger--The First Noel--Once In Royal David's City--We Three Kings Of Orient Are--I Saw Three Ships--Good King Wencelas--O Little Town Of Bethlehem--Silent Night--Deck The Halls--The Holly& the Ivy--Ding Dong Merrily--God Rest Ye Merry Gentlemen--Joy To The World

 相変わらず勢いはある。
が、無国籍(アメリカっぽい感じ)のオシャレで器用な団体に戻ってしまった。
アレンジも良いし、バックバンドもプロっぽい。
が、どうにも、曲を聴く限りでは
敬虔なクリスマスでもアットホームなクリスマスでもなく
クリスマス商戦真っ只中のデパートで流したら、購買意欲をそそりそう。
そんなイメージ。
ちっちゃいソリスト君のかわいらしいたどたどしささえ祈りではなくて、プレゼント購入へ誘いそう。
世の中には、クリスマスのLPって、山ほど存在している。
演奏度イマイチCHOIRも山の数・・・でも
山ほどそんざいしているクリスマスキャロルの演奏から
このLPを手にとって聴きたいとは思わない。
この手の発想の演奏は、サンタ帽子の大人の歌手に任せたい。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP    Van Drakensberg Tot Tafelberg (Junior Seunskoor)録音年不明 (BCP 1573) 指揮・Danile Baard

Kant 1
1.Waar Die Kop Van Tafelberg...2:04
2.Cantate Domino...1:56
3.I will Lift Mine Eyes...1:31
4.The Alphabet...0:52
5.A Spoonful of Suger...2:45
6.Yellow Bird...2:05
7.Saai Die Waatlemoen en Dis Julle Wat Die Wind Laat Waai...1:59
8.Liefste Madelein...1:30
9.Heidi...2.45

Kant 2
1.Be Still My Soul...2:43
2.Butterfly...2:58
3.Marianina...1:50
4.Consider Yourself...1:20
5.Glocken-Jodler...1:01
6.The Entertainer...1:32
7.The Nuns' Chorus...3:31 

このときドラケンスバーグ少年合唱団には2つのシニアCHOIRがあったそうですが、今回初めて録音されたジュニアCHOIRは、シニアCHOIR以前のトレーニングCHOIRとしての意味合いもあったようです。
たぶん学校に入りたての幼い団員君たち中心のこのCHOIRは
写真もそうですが、声も、初々しく実に可憐です。
でも声はきちんときれいに伸びて訓練は行き届いているようで
・・・いいなあ。素直さが伝わってくる、そんなクリアな合唱です。(高音がキビシイかな? まだ。それも、ご愛嬌なり)
年齢にあった曲を一生懸命に歌っている感じが・・・実に良いなあ。フィンランディアもきれいでした。
「芸」はまだなくて、習ったとおりに歌っているだけ、なんだけれど合唱の音の色彩が涼しげなのも良いなあ。
くったくのない伸びやかな歌声が清々しい 決してステージ上では聴くことの出来ないという意味でも(なにしろトレーニングCHOIR)貴重な盤です。
エネルギッシュなDrakiesたちに このよーな時期があったのね〜と 目からうろこ盤でもあります。
良いです。Drakiesっぽくは ないですけれど。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
 LP 

1972
  25 SKITTERSTERRE (EMI BRIGADIERS -BRS (W)343/4 )録音 1968年〜1972録音の南アフリカのアルバム

2枚目 ( 2 枚組アルバム)
Side 2
No.3 In Die Drakensberge ( Die Drakensberg Seuskoor -o.l.v.Edward Aitchison)
 
 LP    IN DIE DRAKENSBERG (ARBC 5)Choirmasters: *Christian Ashley-Botha,**Daniel Baard,゜Juan Burgers, Recording Engineer:Clive Staegemann (年代書いてありません。80年代前半)

Side A
1.*Fill the World With Love...3:00
2.**Mull Of Kintyre...3/06
3.*Annis's Song...2.31
4.**Music To Watch Girls By...2:38
5.*If We Only Have Love...3:03
6.゜Fils De... ...2:58
7.*Could It Be Magic...4.15

Side B
1.**In Die Drakensberg...2:04
2.Jy's Rein Soos Lenteblomme...2:04
3.**Bokkie en Daar's 'n Wind Wat Waai...2:00
4.Outa Adam En Ek...1:22
5.Liebeslieder Waltzer Nr.1...1:04
6.*Never On A Sunday and Solitire...2:28
7.**Posakala Mila Mama...1:22
8.*I'd Like To Teach The World To Sing...2:38
9.Pharaoh's Song...1:51
10.Money, Money and Summer Nights...3:34

カバー写真は良いのですが・・・。
最高峰のEUROPEAN TOUR を聴いた後ではなかなかキツイものがあります。
指揮者が変わりましたね?
変声少年をソリストに起用し涼しげな少年合唱をバックに
昔のアイドルもしくはテナー歌手のごとくの曲の数々・・・。
さぞかしソロ少年は気持ちよかったことでしょう。
が、聴くほうは・・・。
ホントのアイドルやテナー歌手が持っている何かを持っていない団員くんが形だけ歌ってもダメなのよね。
いや〜、声が出るから歌う、じゃダメなのね〜ということを
学んでしまいました。カバー写真から受ける大自然の厳しさ優しさ美しさそんなものを期待して聴いたのですが正直、カバーに負けている内容です。表現力が追いつかないので変声少年はノッペリ間延びした歌声。みんなそうでしたね。プロ歌手とは違う。
ただダメダメ!だけではファンとしてはダメなんで気が付いたことをひとつ。ソロよりは合唱のほうが良いです。そして
この盤の合唱もソロもヘタはヘタなりにものっすごく「勢い」がある。これは子どもたちの気持ちを乗せている証拠かも。
そしてこの指導が後年のDrakiesに通じていくのかも。
などと良いように解釈して聴き続けました。ハイ。
とにかく変声後のパートが今までになくひどい。
EUROPEAN TOUR の面影はゼロ!
これから新しいDrakiesが始まるのです。きっと。ハイ。
ウン! やはり、なんだかわからないけれど「勢い」だけは、有り余るほどあります。団員君たちのノリノリの「やる気」だけは伝わってきます。 (by Hetsuji) 2012/12/31 up 
 LP

1980
  DRAKENSBERG BOYS CHOIR / EUROPEAN TOUR 1980 (DBCS 2)
Conducted by Hannes Loubser

A
1.MISA ATERNA CHRISTI MUNERA (G.P.da Palestrina)
(a) Kyrie
(b) Gloria
(c) Credo
(d) Sanctus
(e) Benedictus
(f) Agnus Dei I
(g) Agnus Dei II
2.MATONA MIA CARA (Orlandus Lassus)

B
1.VIERL LIEDERE AUS DEM "JUNGBRUNNEN" (Johannes Brahms)
(a) Nun stehn die Rosen in Blute
(b) Die Berge sind spitz und die Berge sind kalt
(c) Am Wildbach die Weiden
(d) Und gehet du uber den Kirchof
2.ROOI DISA (P.J.Lemmer)
3.DIE BERGGANS HET'N VEER LAAT VAL (Pieter de Villiers)
4.AANDBLOM (Pieter de Villiers)
5.DIS JULLE WAT DIE WIND LAAT WAAI (South African Folk Song)
6.THE TURTLE DOVE (Traditional English)
7.DOWN BY THE RIVERSIDE (Traditional American)
8.THE LORD'S PRAYER (David Fanshawe)

 レコードに針を落とした瞬間、柔らかな男声が聞こえてきて、追いかけるように同じく静かなソプラノが重なり、木管的な四声のハーモニーが、パレストリーナの世界を構築していく。エンターテイメント性(?)をサッパリとそぎ落とした演奏で、合唱団員がどこかの大聖堂の聖衣をまとって聴衆の前でミサ曲を捧げても、違和感はないだろう合唱。A面を聴き終えて、聖歌隊の学校でもなく、教会に所属しているわけでもない普通の音楽学校の生徒たちが、ドイツやイギリスの有名所の大聖堂所属の聖歌隊の如く、さりげなく(そして禁欲的に?)パレストリーナやラッソを演奏しきったことに感心してしまった。
 ソプラノ&アルトくんたちはやさしく成熟した声を聴かせているし、変声後のパートは!…
 ソプラノにもまして、すごいのは変声後のパートの、十二分に訓練され柔軟性に富んだ初々しく若々しい大人の男声の声の質そのものなのだが、例えば昔の(今は聴いていないので)キングスカレッジの如く、頭の良い(?)カッコ良い(?)大学生ふうのお兄さんたちが歌っているのかと思うと、…違うのだ。レコードの裏カバーにシェーンブルン宮殿での記念写真が掲載されて居るが、そこにいるのは、日本的に言うと、小学校高学年から中学生くらいのお子たちばかり。この子どもたちのうちの誰があの男声を響かせているの?的ミステリー…なのだ。
 B面。ブラームスも麗しい。ハーモニーにつややかなふくらみがあり、あくまでも端正で上品。途中、曲を彩る一人のソプラノくんも、私のハートを揺さぶる完全な木管系。美しい。
 B面は、1曲1曲、全ての曲が、演奏会最後の最後のアンコール曲でもあるかのように、丁寧に丁寧に大切に大切に演奏される。その集中力も立派。四声全てのパートの声に潤いがあり弾力がありやさしさがあり伸びやかさがあり、さわやかさがあり、品があり、それら全てをコントロールできる演奏力がある。
 その演奏力を印象付けた後、レコード最後に収録された曲「 8.THE LORD'S PRAYER (David Fanshawe)」で、初めて、器楽伴奏がつき、にぎにぎしくドラケンスバーグ少年合唱団っぽい、アットホームな姿(演奏)にふれてホッとする瞬間が訪れる。これもまた可愛い。
 どちらかといえばB面に収録された曲の方が、A面よりも、完成度が、更に高いような気がした。どの曲も素晴らしい出来だが、機会があったら特にも「 5.DIS JULLE WAT DIE WIND LAAT WAAI (South African Folk Song)」を聴いて欲しいような気がする。
 とにもかくにもこのレコード通りの演奏ならば、ヨーロッパで歓迎されたことは間違いないだろう。
 この録音で、ドラケンスバーグ少年合唱団は、創立時に目指した「音」に到達し、そして超えた。
アウガルテンやシェーンブルンでの記念写真。
 これも彼らが目指した音楽とその最高の実力。
 Drakiesが持つ歌の翼。
 一方の羽にはヨーロッパの伝統を尊敬し大切に思う気持ち。
 だが、私は、主翼が目覚めるときが待ち遠しい。 (by Hetsuji) 2012/12/31 up 
 EP 

1980
  Drakensberg Boys Choir (SOLOISTS)(BCP 1526)Piano Lionel van Zyl 1980 年

Side 1
Solvejgs Lied OP 23-Grieg Editions Peters
The Answe-Rachmainnoff Boosey & Hawks
(Paul Leonard-Mezzo soprano)

Sode 2
The Lass With The Delicate Air-Arne Chappel(Jeremy Stefano-Soprano)
Mein-Shubert Universal Edition(Pierre du Toit-Bariton)

その名もソロイスツというこのEPが届き、カバーを見たとき、本当に驚きました。こんなにもカバー的にも魅力的なソロEPを録音していたなんて・・・。
売り子さんから話があって南アのショップから取り寄せたものですがまだ足元を見られていなかった当時のことです。
ソリストくんたちの写真があって下に名前があって・・・なんだか某CHOIRみたい(カバー写真の印象度はこっちの方が高かったけれど)・・・ですが、ソロの感じや声の可愛らしさまで似ています。違うところは、メゾくん、ソプラノくんとともに若々しいバリトンくんも居るところかな。
ドラケンスバーグ少年合唱団に関してヨーロッパ志向はダメ、と言いつつもこの手の録音は大好きなのでこのEPはお気に入りの1枚でもあります。
声を残しておきたいようなソプラノくんが出現したときにまた
このようなソロ録音を出して欲しい。
ムロン、私の中ではリクエスト曲は決まっています。 (by Hetsuji) 2012/12/31 up 
 LP 

1980
  DRAKENSBERG BOYS' CHOIR IN CONCERT(南アフリカ) / Conductor : Lionel Van Zyl 1980年

Side1.
Kline Orgelsolo-Messe(Haydn) Kyrie, Gloria, Agnus Dei  
2.Hark All Ye Saints! (Weelks)  
3.Contrappinto Destiale Alle Mente(Banchieri)
4.Air On A G string(Bach)  
5.Der Gang Zum Liebchen (Brahms) Soloist:Jeremy Stefano  
6.Die Nachtigall(Schubert)

Side 2.
1.Where have All The Flowers Gone? (Arrangement-Lionle Van Zyl, Guitar-Clive Heydenrych,Russel Stirling, Anton Scheepere ) 
2.The Last Rose Of Summer(Arrangement-Lionel van Zyl, Harp-Olga Brink)
3.Vaarwel My Eie Soetlife(Arrangement-Reino Ottertman)
4.Ser Alperer(Traditional)  
5.Cent Mille Chanson(Unknown)
6.Somewhere:West Side Story(Bernstein)  
7.Yesterday(Lennon/McCartney)
8.Those Were The Dayst-Dirkie de Villiere)

この頃のドラケンスバーグ少年合唱団の柔らかくやさしい合唱でバッハのG線上のアリアを聴くのも良いのですが・・・。
この頃のソプラノ・ソリスト君(EP出しています)のブラームスも良いのですが・・・。
上品なシューベルトも良いのですが・・・。
でも、困ったことに、昨今の生き生きしたDrakiesを見ていると「違うんじゃないかなあ」と、つい思ってしまう。
ハイドンなんか歌わなくても良いんじゃないかなあ、なんて。
事実、B面のWhere have All The Flowers Gone?
ソロやデュエットをCHOIRが包み込む演出が良かったりしたし・・・。
変声後の若々しい男声(といってもまだ15?歳以下)は相変わらず魅力的(かなり艶っぽい)だとして・・・。
この合唱のカラーからして、TVショーなんかからお呼びがかかりそうな音彩で、YesterdayやThose Were The Daysも良いのだけれど・・・こじんまりしたTVショー的CHOIR(それもヨーロッパとかアメリカ的)から、スタジオ全体を起爆させるほどエネルギッシュなCHOIRへ早く変貌して欲しいと、感じつつ聴きました。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
 LP 

1979
  Drakensberg Boys Choir Conductor: Hannes Loubster ( Recorded at FONIOR Studios, Brussels, December 1979 )ベルギーツアーでの録音 (EMI-BRIGADIERS -BCP 1514)

Side 1
1, MISSA AERERNA CGRISTI MUNERA ( G.P.Palestrina) (a) Kyrie (b) Sanctus (3)Agunus Dei 
2.MISA GRIOLA (ARIEL RAMIREZ)
(a)Kyrie (2)Credo (3)Sanctus - Soloists:K.Dreyer, G.Esterhuizun,L.Aiello, T.Gunning,T.Watkins / Instrumentation:Gareth Hattingh / Mandolin:Pieter Britz
3.KERSNAG(hennie Joubert)
4.INKOSI JESU(Edith Bosman) 
5.Garillon(Petrun Lemmer)

Side 2
1.MARIEKE(Jaques Brel)-Soloist:Kobus Dreyer / Guitar:T.Gunnning 
2.THE TURTLE DOVE(Trad. Arr.V.Williams) 
3.BOLEROS SEVILLANOS(Trad. Arr.Fabrez)-Soloist:Charl de Kock 
4.I COULDN'T HEAR NOBODY PRAY (SPIRITUAL)(Arr.W.H.Smith)-Soloist:Kobus Dreyer 
5.HOU DJOU ROKKIES BYMEKAAR(Trad. S. African, Arr. D.de Villiers)

非常に歓待され感激的なベルギーへの演奏旅行であった様子が伝わってくる。
これはブリュッセルでの録音盤だが、構成が面白い。
まずはパレストリーナのミサでソツのない聖歌隊的演奏をしてみせる。設立の時から、ヨーロッパ(東でも南でも北でもなくて 西的)ヨーロッパを目指していた合唱団は、「歌える」ことを西欧人に示した。と思った。が、パレストリーナのミサは、キリエ、サンクトス、アニュスディのみ。「パレストリーナをふつー以上に歌える」ことを示したあとで、さっさとあの南米大陸のミサ(ミサ・クリオージャ)に選曲をシフトしてしまう。
しかも、Misa Criolla / DRAKENSBERG BOYS CHOIR (ACP 617)  P1978 と同じソリストを使って。
同じなんだけれど時間が経過してしまっているからソリスト君は変声した声で歌っているのだ。が、曲が全体的に憂いがあって、野性味もあって、でも繊細で、西欧の古都で聴くには、かなり刺激的だったことだろう。
このソリスト君、B面でもソロしているが、変声したての若い声がある曲をソロしている間、聴きながら聴衆は泣いていたそうだ。Drakiesは感情表現が豊かだと思うが、そこに共鳴したのだろうと思う。
この盤を聴いたときに、私が感じたのは、ドラケンスバーグ少年合唱団はこのとき、西欧諸国の有名少年合唱団なみには歌えるという自負はあったんじゃないか、ということだ。その上で、なにか、飢餓感も感じていたのではないか。
借り物ではない歌、もっとDrakiesにとって密接に感じられる歌。よくわからないけれど、何かを求めている過程で、南米大陸のミサは、軌道修正の役目をしているような・・・・。 (by Hetsuji) 2012/12/31 up 
 LP    DEO GRACIAS-DRAKENSBERG Seunskook(EMI /Brigadiers-BCP 1513) 指揮:Lionel van Zyl

Side 1
1.Adramus te Christe( Palestrina) 
2.The Rord Is My Shepherd(Schubert)
3.Laudate Dominum(Mozart K.339)-Soloist:Deon van der walt 
4.LaPastorella(Schbert) 
5.
i). Now Is The Month Of Maying( Morley) 
ii).Four Arms Two Necks One Wreathing(Weelks) 
iii).The Nightingele(Weelks)
iv).Since Robin Hood 
v).Fair Phyllis

Side 2
1.i).Tina Singa(trad) ii).Fiela(trad)
2.
i).Die Berggans(Pieter de Villiers)
ii).Aandblom(Pieter de Villiers)
iii).doer Bo Teen Die Rant(Pieter de Villiers)
3.Al Le Die Berge Nog So Blou(trad)
4.Love's Old Sweet Song(American Barbershop) 
5.gaVotTe For Bach( Sam Fox Publishers)
6.Swingin' Bach ( Sam Fox Publishers) 
7.Carillon(P.J.Lemmer)

これが日本風に言って小中学生のしかも男の子だけの合唱だとすると音域の幅や表現力等々決してヘタではない。決して。
でもプログラムをチェックしてパレストリーナやシューベルトに混じってモーツァルトの LAUDATE DOMINUM を見つけたらファンが期待したとしても仕方ないんじゃないかな。
・・・なんで LAUDATE DOMINUM のソリストにソプラノ少年を起用しなかったの?変声後の若い声も素敵には素敵、なんだけれど・・・。この盤のNO.1ガッカリ要因はそこにあると思う。たぶん。私の場合。
B面は、主にシンプルなピアノ伴奏か無伴奏で美しい小品が続きます。でも雰囲気的にはたとえば大学を卒業してキングスカレッジ合唱隊をリタイヤしたようなお兄さんたちが組んで余裕で歌ったら似合いそうな曲想。
少年合唱団としてはまあまあ歌えているとは思うけれどDrakiesくんたちは ギリギリまで究極する歌い方ではない。
低音部等もあって立派だとは思うけれど でも もっと 似合う歌があるはず。
・・・心優しい歌声は良いのですが。 (by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP  

1978
  Misa Criolla / DRAKENSBERG BOYS' CHOIR (ACP 617) 1978Gallo( Africa)14-1-79 Dirigent: Hannes Loubser

Side 1
MISA CRIOLLA
1.Kyrie
2.Gloria
3.Credo
4.Sanctus
5.Agnus Dei

Instrumetation:Garth Hattingh
Soloists:Byron Blunt, Charl de Kock, Kobus Dreyer,Charles Puttergill
Instrument Ensemble:Ina Baird,Pieter Britz(Mandorin),Johan de Jager,
Ohilip Kidson,Johan Moollentze,Stephan Moolenschot
Michiel Peenaar, David Shipton( Guitar)

Side 2
1.Kinderklanke
2.Lentelied( Soloist: Nico Grobbler)
3.Eggolied
4.Schlafe Mein Princhen( soloist:Charl de Kock)
5.Poor Wondering One ( Soloists:Charles Puttergill, Charl de Kock)
6.The Nuns' Chorus( soloist:Charl de Kock)
7.O Holy Night (Soloists:Nico Grobbler,Kobus Dreyer)

アルゼンチンの作曲家アリエル・ラミレス作の「ミサ・クリオージャ(南米大陸のミサと訳すらしいですが)」は、聴くほどに、気になってしまう不思議な曲です。
 さびしくは無いのですが、どこか哀愁があって、代わる代わるのソリストくんたちの個性が又、この曲にピッタリ! 合唱も不思議とピッタリ! 完璧上手の範疇から微妙に外れてしまいそうなところが(ヘタだとは思いません。決して) 暗くは無いのに、憂いがかもし出されてしまっているのです。ハイ。
 曲が良いのでしょうか? それは、あるかも。
 ソリスト君たちが良いのでしょうか? 絶対にそれは有り!です。
 なんとゆーか、ドイツ語系、イギリス語系で聴くようなソリスト君たちではないのです。キャラクターが違います。合唱団員ではなくて、歌手、なんですよね、このときのソリスト君たち。背後の合唱もそうです。表現力があります。
 南米大陸ということですが、風や空気、人を寄せ付けない切り立った山々の優しさがアフリカ大陸でそういう風景に身をおいている少年たちのハートと共鳴しているのかもしれません。
 なんだか魅力のあるミサ曲(宗教曲という感じはしない)でした。
 その裏面はこのときのソリストたちの独壇場。
 ふざけている? って尋ねたくなるような楽しい選曲と、それらの曲にあったソリスト君たちの個性が光ります。この盤で初めて聴いた曲は全てとても魅力があると思いました。
 だから、「こだま」だの「こもりうた」だの「クリスマス・キャロル」は、私には、ちょっとだけ邪魔で、盤のイメージとしての統一感に欠けたと思いました。ムロン、それらの聴きなれた曲でも、ヨーロッパの某有名少年合唱団のソリストに匹敵する、と確認したとしてもです。
 それなりにDrakiesたちのLPを聴き続けてきて、いい加減、某少年合唱団の残影を払拭しても良いのに・・・と思う今日この頃であります。 (by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP  

1978
  DRAKENSBERG SEUNSKOOR-A CEREMONY of CAROLS ( ACP 615)1978年/指揮 L.van Zyl

Side 1

1. Procession
2. Wolcum Yole!
3. These Is No Rose
4.4a. That Yonge Child
5.4b. Balulalow
6.As Dew In Aprille
7.This Little Babe
8.Interlude (Andante Pastorale)
9.In Freezing Winter Night
10.9. Spring Carol
11.Deo Gracias!
12.Recession

Side 2
1. Stille Nag
2.The Holy and The Ivy
3.Kom Herwaarts Getroues
4.Canten Vivas
5.Es Ist Ein Ros Entspringen
6.O Du Frohliche
7.Herders Op Bethlehem's Velde
8.Sternenhelle Nacht
 
 なかなか魅力的なアルバムカバーで、手に入れたときはラッキーと思ったのですが・・・。
カバー裏に録音時の集合写真があり、見ると、若いホワイト系団員君たちばかりでした。1977年のLPを聴いた私の耳はあてにならないってコトですね。
この盤、オークションに出ればまだまだ高値安定でしょう。
が。あ〜う〜・・・ヘタとは言い切れないとは思いますよ。
あ〜う〜ソロだって悪くはないと思いますよ。
・・・だけど、往年のキングスカレッジ等々A CEREMONY OF CAROLS はいろいろイギリス系その他で聴いているからなあ・・・。
曲の仕上げのシャープさというか完成度が違うって。
Drakiesの魅力はこういう曲とは違うもの。BRITTENじゃダメなんだってば。(私が苦手としているから? かもしれん)
・・・Drakiesって譜面どおり完璧に歌えば良いってCHOIRじゃないでしょ。歌うときに命がはじける曲がいい!って。
裏面がおなじみのクリスマス・キャロル。
やはり つまらないなー。こういう構成って他の国にも やまのようにあるし。
南アのホワイト系って元々がヨーロッパ?だから自前でクリスマスに相応しい録音が欲しい、そういう要望に応えた盤なのかな? まあ、自分ちの子、近所の子、南アの子が歌った盤で
しかもヨーロッパ系CHOIRと比較しても遜色ないCHOIR盤で
クリスマスを過ごしたいという気持ちは解らないでもないですが、私みたいな ただのCHOIRファンには向かない盤かも。です。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP  

1977
  Drakensberg Boys' Choir (Laudate Dominum) Conductor-Hannes Loubser-Dirigent ( Brigadiers BCP 1453) 1977年

Side A
1.Laudate Dominum (Pitoni-Arr.L.v.Zyl)L.v.Zyl 
2.Psalm 42 (Bourgeois)Novello
3.O Vader Wat Daabowe Woon (Palestrina)Oxford Univ;Press. 
4.O Crux Ave (Palestrina)Oxford Univ;Press. 
5.Have Na Rima (Handel)Schrmiers
6.Magliesburge Alandlied (Trad.)F.A.K
7.Sanctus(Trad.Arr.S.Reid)S.Reid

Side B
1.Viele varachten Die Edle Musik (Bachoften)Music Library-S.Nissimove
2.Air(Handel) Novello  
3.Oktobermaand (Soloist:Nico Grobbler)(Prescod)Prescod
4.Beim Kronenwirt(Trad.)Arr.D.de Villiers
5.Set Down Sevant (Soloists:Casper v.d.Walt and Jacques Bruwer)(Trad.)Chappell
6.Amen!(Soloist:Casper v.d.Walt) (Trad.)Chappell 
7.Bayeza Kusasa(Trad.S.Reid)S.Reid

ヨーロッパの少年合唱団でも取り上げそうな曲は正直つまらない。普通に無難で上手なだけじゃねぇ〜。物足りない。
そう思って盤をひっくり返すと、ソロが・・・。
相変わらず、ソリストくんが非常に非常に魅力的。
ちっちゃいソリスト君から変声後っぽいソリスト君まで。
盤に団員名があるが、写真なし。
で実際のところはわからないけれど
声の感じでこの盤にはホワイト系だけではなくてカラー系の団員君が入ったんじゃないかとちょっと思いました。
カラー系の団員くんの喉は強靭でしかも哀愁があるんです。
(ホワイト系くんだったらすみません。情報、なくて耳で聴いてそう感じただけなんで)
ドラッケンスベルクの魅力のひとつは変声した直後っぽい若々しい男声。その男声にBSが重なって心地よい。手拍子にもなんだかシンが入ってきました。
そして最大の魅力。アフリカンソング。
Bayeza Kusasa いろいろな声(音)の重なりとスピードと若さが出ていて現在のDrakiesに近づきつつあるかな、とも感じました。あと3%迫力がプラスされれば完璧。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP  

1976
  BAYEZA!(Brigadiers BCP 1448)1976年以降/Music director:David Matheson、Accompanist:SuSan Reid

Side 1
1.Bayeza Kusasa (1.10)
2.Unwabu (1.10)
3.Ay, Ay, Ay (3.05)
4.Pic A Bale Of Cotton (2.00)
5.Asleep to The World (4.15) Soloist:Deon Van Dorp
6.Battle Hymn Of the Republic (3.35) Soloist:Seon Van Dorp

Side 2
1.Easter Parade (3.20) Soloist:Paul Basel
2.Wouldn't it Be Lovely (2.13)
3.Wand'rin Star (2.13) Soloist:Juan Gilfillan
4.Oklahoma (3.05)
5.Kokkewiet (2.13) Soloist:Stefen Hurd
6.Heilige Nag (2.22)
7.Poor Wondering One (2.39) Soloist:Hennie Pretorius
 
Zulu語のタイトルも麗しく、私が待っていたアフリカンソングも収録のLPです。始まりの声の清々しいこと!
そして、Drakies魅力の、変声期直後的な若々しい男声(青年になり始め期声)のソロもなんだかやさしい。これ、15歳以下の男声なんです。さわやかです。DEON VAN DORPくん。年齢よりも大人びた声ですね。
合唱は全体的に声のトーンが高い(今よりも子ども子どもしている)のですが、その分、なんだかカワイ過ぎる。さわやか、かつ涼しい声で。愛しい声。です。
アフリカンソングはメロディラインが美しい・・・。
加えて(昔の=当時の?)映画音楽。
口当たりの良い聴きやすさを狙ったのかな?
狙いはズバリ的中です。
それにしてもソリストの宝庫じゃのう、ドラッケンスベルグは。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP     Sons Of The Mountains/ Seuns Van Die Berge(Brigadiers BCP 1445)指揮:Cahrles Denholm

Side1
1.Laudate Dominum.....2.42
2.Fairest Isle.....1.44
3.In These Delightful Pleasant Groves.....1.03
4.All in the April Evening.....2.21
5.Octobermaand.....2.02
6.Schlafe Mein Prinzchen.....1.36
7.Aba Haidschi......1.08
8.Poor Wondering One......2.28
9.Easter Hymn....5.00

Side 2
1.Faery Chorus.....1.02
2.Eriskay Love Lilt(solo).....2.48
3.Westering Home.....1.26
4.Weeklag.....2.12
5.Met 'N Maandjie Rose.....1.55
6.Let Us Play A Gay Musette.....2.11
7.Earth's Joy.....1.25
8.Click Song.....1.14
9.Ihashi.....1.02
10.The Sound Of Music.....2.37
11.Climb Every Mountain......2.17

低い声がちょっと聴こえたのが収穫の1枚。
これがヨーロッパの少年合唱団なら
カワイイ。上手。でかまわないのだが。
事実、サウンドオブミュージックなど
自然派ソリストを巧みに使いセンスよく仕上げている。
SONS OF THE MOUNTAINSということでDrakiesを育んでいる南アの大地を連想させるタイトル。アフリカンソングも歌ってはいる。が、もうちょっと。
カワイくて迫力はない。
外国の少年合唱団がアフリカンソングを歌っている感じ。
現在のDrakiesへの道のりはもうちょっとありそうな録音だ。
 (by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP  

1975
  Drakensberg( SEUNSKOOR・BOYS CHOIR) (Gallo DBC 2)録音年不明(1975年以降)/指揮者(多分)Louis van der Westhuisen

Side 1
1.Gesang 76 O Vader (Verw.l.van Zyl
2.Rooi Disa
3.Soen Haar
4.Ou Tante Koba
5.Sclfe mein Prinzchen
6.I'Tombi

Side 2
1.The Dance
2.Lullaby
3.The Marksmen
4.Standin'in the Need of Prayer
5.Zigeunerleben
6.Nuns' Chorus

1973年と1975年にWorld Choir festival で優勝した、という記載があるこのLPは、自然発生的なすばらしいソリストを得て、割合ヨーロッパを意識したヨーロッパ的な雰囲気の合唱が収められています。
にしては、カバー写真が旅情を誘いますね。
中に1曲素敵なアフリカンソング(たぶん)があるのですが
こちらもなんだかお行儀良くまるでヨーロッパのCHOIRが遠慮しながら演奏しているみたいです。
手拍子にも現在のような勢いが感じられません。
上手かもしれませんが
あくまでもヨーロッパの呪縛の中にあるかのような演奏に聴こえます。(現在のDrakiesが最近好きなので) (by Hetsuji) 2012/12/31 up 
 EP  Lionel Van Zyl & J. Stanford

choirboys from left
Kobus Harmse, Jacques Ferreira, Naested Moolman, Marthinus Steyn
SING HAPPY CHILD
SIX SOLOS & DUETS
DRAKENSBERG BOYS CHOIR(Gallo DBC 1)
 
Lionel Van Zyl

SIDE ONE:(SOLOS)
a.LENTE LIED-S.Le Roux Marais-R.Muller
b.DIE GEBOORTE VAN DIE LENTE-S.Le Roux Marais-Boosey and Hawkes
c.DIE FORELLE-Schubert-Edition Pieters

SIDE TWO:(DUETS)
a.SING, JOYOUS BIRD-M.Phillips-Chappell & Co.
b.FLY, SINGING BIRD-Edward Elgar-Novello
c.EVENING PRAYER-E.Humperdinck-Schott & Co.
LP     CHORAL FANTASIA-EASTER HYMN (Brigadiers BCP 1361)Choir& Orcestra, pianoforte:Joseph Stanford 指揮者:Louis van der Westhuisen、Lionel Van Zyl 

Side 1
1.Pie Jesu(Fourie)
2.Choral Fantasia O.P.80(Beethoven)

Side 2
1.Easter Hymn from " Cavallieria Rusticana"(Mascagni)
2.Verbum Caro Panem Verum(Lasso)
2.Hebe Deine Augen Auf(Mendelssohn)
4.Gloria(Kodaly)
5.Schlafe Mein Prinzen(Mazart)
6.Lentelied(Roux Marais)
7.Laudate Dominum(Piton)

ドラッケンスベルグ少年合唱団はすぐれたソリストを輩出する合唱団だと思っていますがこの盤での名無しのソリストくん(私が見つけられないだけかも)も表現力を更に超えて、素材としての魅力に溢れています。
このCHOIRは割合ファルセット系のソプラノくんが多いような気がしますが収録されているソプラノ君はPie Jesu(Fourie) を裏声に逃げることなく少年の声のやさしさ柔らかさ、豊かな声量で朗々と歌いきりました。
ボーイ・ソプラノ史(在れば)に残したい名唱、です。
この盤、耳の近くで、聴衆の咳が聞こえました。
ピアノ(とオーケストラ)中心のChoral Fantasia O.P.80(Beethoven) は、どうもLIVEらしいです。合唱団が活躍するのはラスト約3分ちょっとです。現在とは全く違う少年の声(しつっこく繰り返しますね私)は均し終えていなくてなんだか若々しくもあります。ソリストの成熟度とはかけ離れた幼さをも感じさせてくれます。ヨーロッパ志向の合唱です。
オーケストラに乗って演奏されるEaster Hymn。合唱は最初のうち、採録がどこかあいまい。それがソプラノ・ソロのあたりから音がクリアになってきます。一瞬のソロが本当に印象的。声の「艶」に魅了されます。このソリスト君の声は、Lentelied(Roux Marais)でまるごと堪能できます。「艶」と書いたけれど、声の湿度が心地よいのです。濡れてツヤツヤ。
それでいて決して女声っぽくはない。凛として誇り高い少年の声です。拍手も入っているところをみると、このソロもLIVE収録なんですね。
この盤、雰囲気的にはWSKの50〜60年代録音の趣。合唱の純度はWSKほどではないようにも聴こえますがなんといっても、これは全てLIVE。なかなかたいした実力です。
さて気になるのはなんといっても秀逸なソリストくん。
名前は? 履歴は?・・・わかりません。
ご存知の方も多いでしょうがドラッケンスベルグの学校には
BEST SOLOISTS の名前を彫った看板が掲示されているようです。学校がソリストを大切にしている証ですよね?
でも私が写真で見せてもらったのは1999年から2003年までのもの。1967年からチェックしたいところです。
今夏のDrakiesくんたちのヨーロッパ演奏旅行。
LIVE DVDが出て欲しいなあ。DVDなら、歌っているときの表情まで見えますから。この盤のLIVE。どこかに映像が残っていないかなあ。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP     Best of the Drakensberg Boys Choir-SARIE 1974 Winners (Brigadiers BCP 1360)録音年不明(1974年以降)/ 指揮者:Louis van der Westhuisen

 .Top Choir of the world festival - 1973
 .Winners of Tevex Award 1974-For the greatest contribution to muisc in South Africa
 . Winners of the Springbok radio SARIE Award-1974-Best Vocal group

Side 1
1.Riding Riding
2.The Xhosa Click Song
3.Feed The Birds
4.SARIE MARAIS
5.If I were A rich Man
6.Miracle Of Love

Side 2
1.Morning Has Broken
2.Liefste Moeder
3.I heard a voice
4.O For The Wings of A Dave
5.KLOKKESPEL
6.PSALM 24

 私は外国語文盲なので詳しいことはわかりませんが、
これは
Top Choir of the world festival - 1973
Winners of Tevex Award 1974
Winners of the Springbok radio SARIE Award
と1973年1974年に連続してのコンクール最高賞受賞を
記念にしてのベスト盤なのかもしれません。
収録曲がこの2年間に限定されているとしたら70年頃かと踏んでいたGehrard Le Roux sings with Derek Pullen (URE 7105)のソリスト盤はもうちょっと後なのかなあ。
Derek Pullenのソロも収録されていますから。
が・・・なんちゅうか曲ごとに「合唱」が違い過ぎ。
CHOIRが違うのかしらね?準備CHOIR、コンサートCHOIR・・・そんなふうに。ホントのことは知らないけれど。
落ち着いた60年代の日本のお兄ちゃんCHOIRに通じる響き。
東欧の少年少女合唱団に似た響き。いかにもコンクール優勝団体の隙の無い音。少女を抜いた男の子だけの児童合唱団みたいな響き。イメージが曲ごとに変わるのです。ひとつの合唱団のベスト盤というよりも複数の合唱団のまぜこぜ盤みたいな趣です。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP     O For The Wings Of a Dove (DBC 30) 録音年不明/指揮者:Louis Van Der Westhuizen

Side 1
1.Hallelujaah Chorus G.F.Handel (2.34)
2.Qui Sequitur-OLassus
2.a.Fulgebunt Justi-OLassus(4.07)
3.Heikig ist der Herr-F.Shubert (3.07)
4.Hear my Praye-Mendelssohn
4.a. O for the Wing og A dave (10.00)

Side 2
Madrigal 
1.What saith my dainty darling (1.21)
2.The violet (1.30)
3.Carillom (2.29)
4.Komt,Vrienden in het Ronden (1.45)
5.Ya Se van Los Pastores (0.54)
6.Uqonqonthwane (1.37)
7.Vanaand Gaan Die Volkies Koring Sny (1.37)
8.So Ry Die Trein (0.45)
9.I heard a Voice (3.56)

内容は同じですが、デザイン(色)違いの盤があってつい、2枚とも入手してしまいました。カバー・コレクターと化しています。情けない。
正直に言うと最初のDrakiesたちとの出会い(ムロン録音ですケド)では歌の余りのエネルギーに恐れおののいてしまい即、撤退してしまったのですがLPと出会ったことで夢中になってしまいました。
レコードの世界での彼らは現在の彼らからは想像できない
どちらかというと出発点のWSKを連想する演奏です。
そのうち次第に無国籍ヨーロッパ系になりそこに感情豊かなおぺらちっく歌唱が現れたりします。
この盤ではタイトルにもなっている o for the wings of a dove は10分もの曲ですがこのソリスト君、愛や死や喜び悲しみ怒りを歌うオペラのごとく感情表現が豊かです。
イギリスの新聞でE.Loughと肩を並べて賞賛されたらしいソリスト君ですが私は最初に聴いたとき昔の女声のように余りに感情が揺れるのでちょっとだけ悪酔いしてしまいました。
今、聴きなおすと「スゴイ」表現力です。
とくにf系よりもp系のコントロールが上手いのです。
このソロを聴いたあとで盤をひっくり返すと、元気溌剌な男の子の、涼やか系お子さま声の合唱。かなりのギャップが新鮮です。このとき「現在とは全く違う団体に近い」と記しておきます。ただし後年に花開く現在のDrakiesらしさの「種」や「芽」は内包しています。
この盤の賞賛されたソリスト君、B面でのI heard a Voice ではデュエットを披露してくれます。もう一人のソリスト君がまたまたスグレモノです。いかにも男の子の声で(私はこの団員君の凛々しい声が特に好き)そこに賞賛ソリスト君の声が重なって…麗しい。ん〜賞賛君はやはり芸術的かもしれません。
新聞評は伊達じゃない、ってことで。
Drakiesは、ソリストを輩出するCHOIRなのだと改めて感じてしまう1枚です。
この盤を聴かれた方、I heard a Voice…良いですよね。
 (by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP  

1973
  The Greatest Gift-Die Grootste Gawe (Drakensberg Boys Choir/Seunskoor)1973 FBrigadiers BCP 1285)Dirigent/Lionel Van Zyl

Side 1
1. Stille Nag (arr.L.Van Zyl)
2.The Holly and The Ivy
3.Natus Est Nobis
4.Canten Vivas
5.Es Ist Ein Ros Entsprungen
6.Soet Klink Die Awandklokke
7.Away in A Manger

Side 2
1.Kom Herwassrts Getroues
2.It game Upon A Midnight Clear
3.Deck The Halls
4.Ding Dong Merrily on High
5.Es Wird Schon Glei Dumpa
6.Laudate Dominum
7.Mary's Boy Child
8.Joy To The World
 
イスラエルでの輝かしい成功を収めて以後の録音で、お兄ちゃんCHOIRにシフトしたせいか、成熟したCHOIRへと変貌しました。上手で、雰囲気が上品です。ソロも。ものっすごく上手ですが、へそ曲がりファン(私で〜す)は、何もここまで完璧ヨーロッパ的じゃなくても…なんて思ったりして。技術が高いのは理解しましたが、私は、もう少しストレートな方が好き。コンクールの審査員じゃなくてタダのファンなので、技術よりもハートで聴きたいな。この盤、Drakiesにしては、珍しくも技術に傾いているような気がします。それだけ演奏力が高かったんでしょう。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
EP

1970 
  ROCKY FARREN SINGS (universal recordings URE.0722) 1970

Side 1
Band 1. VOI CHE SAPETE (Mozart)
Band 2. DIE FORELLE (Schubert)

Side 2
Band 1. ERSTES GRUN (Schumann)
Band 2. HEIMWEE (S. Le Roux Marais)


 南アの某ショップの某氏に私は、割合、足元を見られているのでこのEPも、カバーなしのものを高額で買ってしまった。
しかも飛ぶわ跳ねるわのザリザリジリジリブツブツ音の合間からピアノとボーイ・ソプラノが聴こえてくる代物。
CD世代には想像すら出来ない音だと思う。
このROCKY FARREN君、ソフト・ファルセット系ですが、
この頃、Drakiesの指導者が目指していたCHOIRのソリストに雰囲気が似ています。でも、始まりの音の出し方、テンポ、発音等々、彼の表現上のテクニックなのでしょうが私の予測と微妙にズレるので、ん〜と、私個人的には消化不良気味。
ただし声に少年の青い芯を残した上でのおぺらちっくな歌唱は
どこか魅力的です。
ドラケンスバーグ少年合唱団はCD時代にもそういうことはありましたがソリストをフィーチャーしたEPを何枚か出しています。(そういうEPは、カバー写真もソリストです。)
ソリストに敬意を表す合唱団なんだと思います。
A面2曲+B面2曲。
1人のソリストを特集するには手ごろな媒体だと今更ながら感じます。○○ SING そういう盤を、又、作ってくれたら良いのに・・・。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
EP  

1973
  World Choir Festival ISRAEL-1973 ((Brigadiers BCP 1284 A EP)

Side 1
1.KLOLLESPEL
Callillon( Klolle) P.J.Lemmer
Seu/She/Arim
Sholom Aleichem

Side 2
1.In Paradisum (G.Faure)
2.Happity, Happity (Z.Kadaly)

ドラケンスバーグ少年合唱団の録音を追っていくと「1973年」に行き着きます。
1973年。
この歴史の浅い音楽学校の合唱団がこの年に少なくとも4枚の録音を残しているのです。
(もしかしたらもっと有るかもしれませんが私は現時点で4枚しか確認できていない)
いったい1973年に何があったのか?
わりあい長い間、私は疑問を抱えていたのですが、最近、答えがあっさり届きました。
1970年代に「兼高かおる世界の旅」でTV放送されていたのです。
「1973年にイスラエルで開かれたCHOIRの世界フェスティバルで最高の賞を得た」のだそうです。なるほど。兼高さんは、「ドラッケンスベルグ」と言っておられました。
…実は、私、リアルタイムでこの番組を見ておりました。が、スッカリ忘れていた。同じくリアルタイムで見ていた私のCHOIR友だちは「地図帳」でドラッケンスバーグを調べたそうですが、CHOIR友だちとのその差が現在に至っているような気がします。 

************

これが、イスラエルでの最高賞と関係ありそうなその名もズバリ「World Choir Festival ISRAEL-1973」
変声前の編成ですが、子どもらしさは影を潜め、音が洗練されて来ます。
同時にソリストがまろやかに女声っぽい。そしてオソロシク上手です。合唱にもスキがなくて、コンクールで一等賞を取る、ってこういう類の演奏なんだな、と妙に納得してしまう録音です。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP  

1973
  HAPPY WANDERS (EMI -Brigadiers BCP 1275)1973年 /Conductor・Dirigent:John Tungay、Organの曲:Rupert Stoutt of the Methodist Church in Johannesburg 

Side 1 (Studio)
1.The Happy Wanderer (1.10)
2.Muss i denn (1.05)
3.Cuckoo (2.10)
4.Over the Rainbow (2.50)
5.Sarie Marais (2.15)
6.Dogter van Sion (2.22)
7.Bless this House (3.00)
8.Thank heaven for little girls (2.28)
9.Danny Boy
10.Wiegenlied (2.20)

Side 2 (Organ)
1.The Holy City (4.58)
2.Calm and tranquil (4.20)
3.Battle Hymn of the Republic (3.10)
4.There were shepherds (6.25)
5.Hallelujah Chorus (3.04)

soloists:Wilhelm van Straten, Brandt van der Walt,Doen van Dorp, Fritz de Wet

アルバムカバー裏の団員の集合写真。みんな小学生っぽく幼いです。こんな小さな子どもたちが「ドラッケンスベルグ少年合唱団で歌いたいから」ただそれだけで、学費を出してもらって、親元を離れて山の中で過ごしているなんて…この子どもたちにとっての歌の魅力&合唱団で歌うことの魅力を知りたいと思いました。
この盤は、幼い団員に相当する音質の合唱で演奏力も昨今と比較するとそれなりですが、オソロシイことに10歳(ホント?)のソリスト君から超ソフトな女声系の声でフレーズが聴こえてきたりします。この合唱団のソリストの声質は寒色系ではなくて暖色系なんですね。
合唱は元気とキレがあってかわいい。CHOIR友だちいわく、この録音、平均年齢9歳(ホント?日本ふうに換算すると小学3年生ですがホントに?)のトレーニングCHOIRなんだそうです。に、しては、聴いていて泣けてきそうなソロとデュエットです。ホント。切ないくらいに愛おしさを感じさせてくれます。う・う・う…。やはり Over the Rainbow を繰り返して聴いてしまいました。う・う・う・う・う…。路線が変わったのでこの手の声質のソロは今のDrakiesにはありません。
特にもA面。聴いていただきましょう。泣いていただきましょう。…の純な声の世界が残されています。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP  

1973
  Drakensberg Boys Choir-Those Naughty Angels  (EMI Brigadier BRS 356 ) 1973年
Soloists: What is love-Lloyd Edwards( Victoria falls), Happy Song-Francois Botes(Heidelberg),
Mother Of Mine-Deon van Dorp( Bethlehem).Softy Whispering-Deon van Dorp( Bethlehem)

Side 1
1. Miracle Of Love ( from the film" Those naughty Angels") ・・・ (2:45)
2.Morning After ・・・(2:05)
3.Why・・・ (2:32)
4.What Love is・・・ ( 3:02)
5.We Believe In Tomorrow ・・・(2:45)
6.Morning Has Broken・・・ ( 4:15)

Side 2
1.Rinding Rinding ( from the film" Those naughty Angels")・・・ (2:55)
2.Beutiful Children・・・ (2:39)
3.Softy Whispering I Love You・・・ (3:02)
4.BIance・・・ (1:52)
5.Mother Of Mine・・・( 3:27)
6.Happy Song・・・ ( 2:31)

変声前の子どもの声だけで録音されていますが、変声前の声に限って言えば、いかにも児童CHOIRしていて、しかも、ディズニー映画にそのまま使えそうな、育ちの良い、良家の御子弟系合唱で、野性的なイメージはありません。その分、ソロもファルセットっぽくいじっていないので、ソリストの特質をそのまま活かしていて素材の魅力がいっぱいです。言葉が違うのに、合唱はときどき、「天使のハーモニー」時代のビクター少年合唱隊の合唱をシャープにしたようにも聴こえました。大人から見てこう育って欲しいという理想的な子どもの姿が合唱から垣間見えてきます。LLOYD EDWARDS くんのソロを思わずリピートして聴いてしまいました。現在のDrakies達のステージは楽しそうなところが大好きですが、現在とは全く違うかつての彼らも大好きです。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP  

1970
  A NEW LIFE=オリジナルサウンドトラック ( Brigadiers BRS 300)1970年/ Cavalier Films より Directed by: Dirk De Villierts, Music Direction by :Con Lamprecht, Zane Cronje

Side 1
1.A NEW LIFE (2.55) Ge
2.The Brick Song(2.48) Ge, Lindie, Drakensberg Boys' Choir
3.Song Of LOve(2.11) Ge & Leonore
4.Tritomba(2.45) Ge & Drakensberg Boys' Choir
5.Geleste Aida(4.58) Ge

Side 2
1.Liefdeslied(2.11) Ge & Leonore
2.Wimoweh (2.31) Lindie & Drakensberg Boys' Choir
3.Una Furtiva (4.19) Ge
4.Sarie Marais(2.48)Lindie & Drakensberg Boys' choir
5.A NEW LIFE (1.40)Mood Music
6.I will Always Workshio you( 2.29)Leonore
 
LP  

1971
  Liefste Moeder, Ons bring Rosies-Die Drakensberg Seunskoor(BrigadiersBRS 292)Edward Aichison
1971

Kant 1
1.Timothy ・・・( 2:06)
2.Liefste Moeder, Ons bring Rosies ・・・(2:29)
3.Jy Is My Liefling・・・ (1:44)
4.AAi-Zieke-Zimba・・・(1:35)
5.Die Franse Lied ・・・(2:45)
6.Die Oukraaliedjie・・・ (1:26)

Kant 2
1.Sing 'n Lekker Liesjie・・・ (1:58)
2.Uqonqotwane ・・・(2:06)
3.Vaarwel Hawaii ・・・(2:41)
4.Cocky Robin・・・ (2:58)
5.Awendklokke・・・ (2:06)
6.In Die Drakensberge・・・ (2:01)

これは昔の日本のCHOIRにも通じるさわやかさがあるなあと思いました。え〜と、ビクター少年合唱隊の一連のシリーズのような雰囲気がありますが、もっと声が大人びて少年しているかな。ソロはもうもう愛し過ぎます。
詳しい方の説明によると、選曲の多くは南アフリカのアフリカーンスの曲らしいですが、私には初めて聴く曲ばかり。
でも旋律も麗しく、日本、ドイツ語系やイギリス語系の合唱団を聞いてきた耳にはしっくりとなじみます。意味不明のセリフも物語性に溢れていて魅力的。プロの演奏です。伴奏もプロの演奏ですが。ご当地で大切にされている存在のCHOIRなのかもしれません。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
 EP   Gehrard Le Roux sings with Derek Pullen (URE 7105)指揮:Edward Aitchison

Side 1
1.Boveld Huisie(S.Le.Roux Marais)
2.Kokewiet(P.J.Lemmer)
3.Sound the Trumpet(Suthoff)

Side 2
1How Beautiful Are the Feet(Hendel)
2.Papagena & Papageno(Mozart)
 
変声前に録音された二人のソリストの演奏は、ザリザリ・ブツブツのEPで聴きました。Drakiesの録音には魅力的なソリストがさりげなく出現するので、こんなふうに形にしてくれるのはありがたい。
「残しておきたい」気持ちが伝わる演奏でした。
Drakiesって、元気・元気だけじゃないんですよね。
湿度もタップリで、元気盛りの男の子が歌っている事実を忘れてしまいます。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP 

1980
  Get Me To The Fun On Time-Drakensberg Boys Choir (Brigadiers BCP 1231)1970年 Edward Aichison

Side 1
1.Get Me To The Church On Time・・・(2:18)
2.Chitty Chitty bang Bang・・・ (2:10)
3.Food, Glorrious Food ・・・ (3:14)
4.I whistel A happy Tune・・・(1:55)
5.Wouldn't It Be Luverley? ・・・( 3:02)
6.If I were A rich Man ・・・ (3:00)

Side2
1.Hello Dolly・・・ (1:38)
2.Feed The Birds・・・( 2:49)
3.Do-Re-Mi・・・ (1:46)
4.Where Is Love ?・・・ (2:30)
5. Chim Chim Cheree・・・ (2:17)
6.Edelweiss ・・・(2:12)
 
70年代に入ると、ドラケンスバーグ少年合唱団は、1音楽学校の合唱団から、クォリティの高い演奏をするプロ的な団体へ変貌します。この盤の演奏も生き生きしています。当時公開されていた映画の主題歌等を歌ったらしい盤ですが質の高い演奏で、そのまま映画のバックに流しても問題ないくらいに上手い。いきなりのこの変貌。・・・Drakiesに何が起こったか・・・。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP    ENCORE ! Drakensberg Seunskoor-Boys Choir (Brigadiers BCP1214)録音年不明 With the Pierermaritzburg Philharmonic Orcestra- Condcted by Edward Aichison

Side 1
" Cantata " by George Odam
1.Introduction
2.Resitative
3.Carol
4.Chorale
5.Sarabande
6.Finale

Side 2
1.Gloria Patri, Et Filio, Et Spilitui Sancto( from Magnificat by Palestrina)
2.This Love Is But A Wanton Fit
3.Lady Those Eyes
4.Though Philomela lost Her Love
5.It Wass A Lover And His Lass( Folk songs)
6.Kranichruf(The Ukraine)
7.C'est L'aviron( Canada)
8.Ut’heWena( Zulu)

プロのオーケストラとの共演で合唱にスピード感が出てきます。選曲でもちょっとだけ冒険。ん〜良いのですが、中途半端。当時のDrakiesの魅力をどのように表現していくのか、模索しているようなプログラムみたいでした。B面はアカペラ。ソプラノだけのときは、60〜70年代に来日した東欧系の合唱団の少女の声を連想しましたが、アルトが加わるとガラリと印象が変わります。もしかしてDrakiesの魅力は低音部にあるかも。今までのアルトよりも音域に幅が出たのです。第1アルト、第2アルト的な。その低い方の声が魅力なのですよね。ソプラノは相変わらず少女声的に暖色ですが。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
     (SING HALLELUJA!)(Brigadiers BCP1213)

ちょっと国籍不明の伸びやかな歌声。名無しなのが惜しいソリストは感情タップリのイギリスCHOIRか? WSKでもテルツでも、ウィンチェスターでもない。ソロはオペラっぽい感情が入る。この頃はソプラノとアルトの編成なのでいかにも子どもっぽい響き。子どもの域を脱してはいない。だが、合唱にどこか精神を解放させる自由な伸びやかさを感じるので、これが「南ア仕様」なのかな、とちょっと思った。合唱は、ドイツとかオーストリアとかイギリスとか指摘できないけれど、そつの無さを目指したヨーロッパテイストなことは確か。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
LP 

1968
  On Wings of Song=Op Vleuels van Lied(TRUTONE TO 702)
多分1968年 
録音場所:The Hermansburg Hall /Desmond Wright

Side A
1.O.COME ALL YE FAITHFUL.....3.09
2.DING DONG MERRILY ON HIGHT.....1.52
  Soloist:Stephan Brown
3.SILENT NIGHT.....3.07
1st verse-soloist; Farncois Cronje
2nd verse-Duet:Gregor Zubicki & Chris van der Merwe
3rd verse-Choir
4.GOOD KING WENCESLAS.....2.50
5.THE FIRST NOEL.....4.23

Side B
1.ON WINGS OF SONG.....2.32
2.IT WAS A LONG AND HIS LASS.....1.30
3.EVENING PRAYER.....2.26
1st verse-Duet:Farncois Cronje & Rudolph Lewis
2nd verse-Choir
4.DIE FRORELLE(THE TROUT).....2.09
Soloist:Gregor Zubuchi
5.HEIMWEE.....2.22

第1作よりは洗練された音になったが、鐘の音等の小道具も含めて、ほとんどヨーロッパ仕様。イギリスのCHOIRと錯覚しそうになる。ソリストくんたちもイギリス仕様かも。それよりは何処かソプラノの声の色彩が清冽な寒色というよりは少女っぽく暖色に傾いているような気がするなあ。こちらはイギリスのマイナーなCHOIR程度の実力。決して少女声ではないが、微妙に少女を感じさせる声のソリストくんたち。Gregor くんも。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 
 LP

1968 
The Drakensberg Boys Choir in Concert( Die Drakensberg Seunskoor) renown NLP 301 conductor/Dirigent:Desmond Wright 1968年
recorded at the Musaion Hall, university, Pretoria

Side A
1.Chorale:Break Forth O 'Beauteous Heavenly Light (1.15)
2.Jesu Joy of Man's Desiring(2.50)
3.Barcarolle(2.40)
4.Wiegeliedjie(2.40)
5.Sarie Marais(2.25)

Side B
1.Suikerbossie(0.55)
2.Rendezvous(2.45)
3.But the Lord is Mine Full of His Own(2.00)
4.Hy Verlaat Sy Hemelwoning(3.17)
5.Laudate Dominum(4.02) Soloist:Francois Cronje

記念すべき合唱団の第1作レコード。大学のホールでのコンサートらしいが、学校の体育館みたいな響きに聞える。曲を歌い終える度に拍手まで採録されていて、伝わってくるものは温かいが、合唱の実力は、その辺の小学校の(素人の)声が揃っただけの、普通に上手な学習発表会程度。クリアでどこか誠実で好感は持てるが、現在の彼らの映像から溢れてくるパワフルなイメージは全くない。現在の姿と対極にあるかの如くの録音。か細い声のソリストくんはまるでWSKでのソリストくんを連想させる。これが彼らの始まりの音。(by Hetsuji) 2012/12/31 up 

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(お返事は出来ないと思います)