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Art of the treble~sounds’Library (JAPAN)

Daumants KalniņšDaumants Kalniņš





CD    DAUMANTS KALNINA - Klausies, spulgacit! / To Bright Eyes (NL 001) recording:unknown

1.F.Morlachi: Agnus Dei.....3:05
2.O.Vermeire: Ave Maria op.66.....2:31
3.L.Cherubini: Ave Maria.....3:50
4.Ch.W.Gluck: Gli sguardi trattieni.....3:26
5.J.S.Bach: Meinem Hirten bleib' ich treu(from BWV92).....3:03
6.W.A.Mozart: Ridente la calma.....3:02
7.J.Vitols: Klausies, spulgacit!.....2:14
8.P.Barisons: Matei.....1:27
9.E.Darzins: Vel tu rozes pluc.....2:01
10.J.Vitols: Piano op.40 Nr.6.....0:58
11.A.Zilinskis: Komponistam.....2:12
12.G.Mahler: Wer hat dies Liedlein erdacht(Des Knaben Wunderhorn).....2:01
13.O.Respigi: Invito alla danza.....1:46
14.G.Chiara: Bolero.....2:45
15.Neapoliesu t.dz.: Santa Lucia.....2:53
16.E.Cannio:'O surdato'Nnamurato.....1:47
17.E.di Capua: O sole mio!.....3:03
18.P.Mascagni: Ave Maria.....2:49
19.W.A.Mozart: Non so piu cosa son.....2:44

 Daumantsのことを初めて知ったのは、今年発売された「少年合唱団」という本の中でした。丁度リガは今年来日するから彼の声を聴けるかな?との期待は的中。コンサートのプログラムは彼のソロが適度に組み込まれた粋な構成でとても楽しめました。中でも特に印象深かったDaumantsのソロは、ヘンデルの「涙の流れるままに」です。もう声はかなりきつそうでカウンターテナーちっくになっていましたが、この曲はこういう声の方が似合っているので違和感は無く、情感がたっぷりと込められた歌唱に感動しました。
 このソロアルバムはコンサートの会場で販売されていたものです。最初にこのアルバムを流し聴きした時、私は「マックスだ~」という第一印象のもと自分の苦手の部類に分類したのですが、紹介しようとよくよく聴いてみると面白いことに気がつきました。なーんか声のイメージがある曲でガラっと変わっているのです。あれ??全部がタイプじゃないわけじゃないぞ?なんでだ??と思い、録音情報をまじまじと確認しました。すると録音時期の記載はありませんでしたが、どの曲はどこで録音したという記載がありました。それによると録音の時期が大きくは3つに分かれているではないですか!(細かくは4つ)。私の自己分析で勝手に時期の前後を判断しますと、若い順に第1期(1,7,11曲目)、第2期(2,3,6,12-17曲目)、第3期(4,5,8-10,18)です。
 そして私は常に第1期の曲のところで、あれ?と思って立ち止まっていたことに気がつきました。つまり硬さを感じる熟す前の歌声が好きなようです。それに表現的にも熟練される前のストレートでいかにも一生懸命な雰囲気が意外と好きです。最も録音が多いのは第2期で、この時期は声に柔らか味が増して情感の込めかたもぐっと増しています。はっきり言ってすごく巧いです。でも全盛期のマックスにちょっと似た感じの女声を感じさせる声(マックスよりはソフトですが)で、私の好みからはやはりすこーし外れてるかな。一番重たく感じるのは第3期。高音が少しカスレ気味になってきて出にくそうですが、中音の暖かみはこの頃が一番かもしれません。これはこれでまた魅力的で、アルバム「詩人の恋」でのアランに似た雰囲気を感じました。なーんて思い込みで書いてきてしまいましたが、第1期と第2期が逆だったらどうしよう(ぎくっ)。
 ともかく、いろいろなタイプの曲が選曲されていて面白く、またしっかりと歌われているので聴けば聴くほど味わい深いアルバムでした。実際に彼の声を生で聴くこともできたし、アルバムではいろいろな時期の声を楽しませてもらえて、リガが良い時期に来日してくれたことを嬉しく思います。    (by Wing) 2004/12/17 (Friday)up 

 BSファン心をくすぐる手に取りたくなるようなアルバムカバーですよね。とにかく入手してもらって嬉しかったCDです。リアルタイムで聴いたときには、ストライクゾーンからちょっとズレたと思ったのですが、今、聴きなおして、昔、思ったようなカストラートっぽさが消え失せ、彼の淡々とした歌い方に、とてもとても誠実さを感じてしまいました。そして聴いていると、心が落ち着きます。録音の時期が何回かに分かれているものを、まとめたCDみたいですが、最後の曲がコンサートライヴのようで、大きな拍手も入っていました。それが、彼のBS人生を称える拍手にも聞こえ、周囲に愛され尊敬されたトレブルだったのだと思いました。    (by Hetsuji) 2016/07/30 SAT up 

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