本文へスキップ

Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

DARA CARROLLDARA CARROLL





LP    "DARA CARROLL TREBLE"(abbey/LPB 699)
Dara Carroll(treble/head chorister), New College Choir, Oxford
David Lumsden(Organ), Ian Harwood(Lute), Paul Drayton(Piano), P.1972

SIDE 1
1.Where e'er you walk(Handel)        
2.My heart ever faithful(J.S.Bach)        
3.Flocks in pastures green(J.S.Bach)        
4.Shepherd's cradle song(Somervell)       
5.Ah! my Saviour(J.S.Bach)

SIDE 2
1.The lark in the clear air(Irish Folk Song)        2.Can she excuse my wrongs?(Dowland)        3.Flowers of the Valley(English Folk Song)        4.Fine knacks for ladies(Dowland)        5.Strawberry Fair(English Folk Song)        6.Come again(Dowland)        
7.To a Snowflake(Drayton)       
8.Jazz-man(Britten)

Dara の本領が発揮された、印象に残る一枚。彼の魅力は、ストレートで美しい声そのものと、揺るぎないテクニックに乗っかった素直な表現力かな。高い音もスーっと出てくるので、何でも歌いこなせそうだ。1面は、B-S ファンなら聴いてみたいと思う、ヘンデルやバッハで、オルガンの伴奏だがソフトな音色と音量でソリストの声がグンと引き立っている。2番はBWV68のアリアで、これを聴くとその歌詞通り「我が心は喜び踊り歌い楽し」んじゃうのです。4番はDara の声でのデュエットで、きれいな声質が重なり合ってたまらなく美しい。2面は、アカペラのフォーク・ソング4曲にリュート伴奏のDowland(1562-1626)の3曲、ピアノで2曲と、普段クワイアでは歌っていないだろうジャンルからの選曲だ。ウ〜ン、なかなか渋いですゾ。リュートで歌われると、吟遊詩人の詩を少年の声で聞いているような、タイムスリップした気分。最後は軽妙にブリテンで締めくくられ、満足感たっぷりで、でも、もう一回聴きたくなる一枚だ。中古で入手したレコードだが、ジャケット裏面には"Dara Carroll, 7-6-72" のサインが入っている。レコードを聴いた人が、コレッジのチャペルに行った時にでも書いてもらったのだろうか。レコードの記録ではない、ミサでの本物の声ってどんなだったのでしょう。(by Nao) 2002/09/01 up 
 LP   "Dara Carroll, Treble, Vol.2" (abbey/LPB 714)
Dara Carroll(treble/head chorister), New College Choir, Oxford
David Lumsden, Murray Somerville(Organ), Anthony Camden(Oboe) P.1972

SIDE 1
1.Jesu, Joy of Man's desiring(Bach)        
2.How beautiful are the Feet(Handel)       
3.Come, let us all this day(Bach)       
4.Pie Jesu(Faure)        
5.O lovely Peace(Handel)

SIDE 2

1.The skye boat song(Scottish Folk Song)       
2.Will ye no come back again(Scottish Folk Song)     
3.Farey Song(Boughton)        
4.Lullaby(Brahms)        
5.The road to the isles(Scottish Folk Song)        
6.Balulalow(Anon arr. Lumsden)       
7.Sound the Trumpet(Purcell)

1面が宗教曲、2面はスコットランド民謡を中心にしている、ユニークな構成となっている。パーセルの曲は柔らかいオルガン演奏に乗って、 Dara のデュエットで歌われている。1972年に3枚発売された Dara のレコードの2枚目にあたる。これも、正確にリズムを刻みつつ、ノン・ビブラートのスッキリした歌声を披露している。が、1枚目ほどの煌めきがないのは、充分歌えるけれど、彼にとってのピークを超えていたという事だろうか。山ほど存在するこの類の録音も、レコーディング時期が異なれば、評価が変わるものもあったに違いない。輝きを記録に留める瞬間は、運命の冥加のようなもの。リスナーの私は、それが一番良い時であって欲しいと願うだけだ。(by Nao) 2002/09/01 up 
 LP   "In Quires and Places... No.7"(Abbey/LPB 716)
CATHEDRAL AND COLLEGIATE CHOIRS OF EUROPE:U, NEW COLLEGE, OXFORD Volume T, Dara Carroll(treble), Frank Green(bass), Directed by David Lumsden P.1972

Side One
1.Magnificat in G(Stanford)       
2.Nunc Dimittis in G(Stanford)        
3.Hear my words, ye people(Parry)

Side Two
1.Hear my prayer/O for the wings of a Dove(Mendelssohn)
2.Ecce Ancilla Domini(Drayton)       
3.Agnus Dei from Coronation Mass K.317(Mozart)

ニュー・カレッジのLPながら、全曲 Dara のソロ付きという内容。ソリストの為のレコーディングという方が正しいかもしれない。Dara の歌声をこのLPで最初に聴いた私は、スタンフォードの"My soul・・・" で始まる細〜い声に、「ソロLPを何枚か出しているトレブル、だよね・・・」と首を傾げてしまった。いろんな合唱に混じっていたのなら、「こういうタイプのソリスト」と思えるのだけど。確かに音程はしっかりしており安定感も抜群。何度歌っても同じように表現できるのだろう。でも、高音部へいく程に細っていく声にはドキドキする。それが、発展途上なのか変声間際なのかは分からないが、年齢からすると14歳。おまけに、持っているDaraのLPの中では番号が一番大きい。しまった・・・ でも、トレブルの定番ものも入っているし、彼の軌跡をたどる上では、やはり聴けて良かった一枚。"In Quires and Places..." のシリーズに、こういう構成で臨んだ事も、Dara の声を残そうという意図があったのかもしれない。(by Nao) 2002/09/01 up 

sounds’Library
 sounds.library@gmail.com

(お返事は出来ないと思います)