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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

British Columbia Boys ChoirBritish Columbia Boys Choir





LP    Fun and Folk Songs with the British Columbia Boys Choir (番号なし)
Conductor: Donald H. Forbes

SIDE 1
1.Waly Waly
2.Done Caught A Rabbit
3.Today
4.Ma Petite Canadienne
5.Shenandoah

SIDE 2
1.Willow Wind
2.Tzene
3.All The Pretty Horsed / Soloist:Donald Haney
4.If I Were A Rich Man / Soloist:Peter Strummer (Baritone)
5.I Hear A Different Drummer

 British Columbia Boys Choirは、1968年に設立された合唱団。ソプラノやアルトだけではなく、テノール・バスも加わっての編制が、表現力に可能性を与えている。(ハズ。)
 このレコードは彼らのかつての録音と完全にレパートリーが違っているんですと。1969年に、ロシアやポーランド、チェコ、ルーマニアを含む鉄のカーテンの国々やヨーロッパを合唱団がツアーしたと記載があり、カバー裏には、ベニス、フランス、ロシア、ミラノでの育ちの良さそうなお子たちの記念写真があるので、盤のプレスはそれ以後、と思われる。
 TVやラジオを通して、カナダでは知られたCHOIRらしいので、ヨーロッパ・コンサート凱旋報告盤的意味合いか?コンサート先では受けたかもしれない、達者な「4.If I Were A Rich Man」も、Hetsuji耳には、作りすぎ。この盤、歌っている本人やCHOIRたちは楽しく心地よいかもしれないけれど、聴いていて面白くない。「5.I Hear A Different Drummer」など数曲は声も揃って合唱団の合唱っぽいけれど、ほとんどは、まだ。辛口コメントをすると、学内コンサートを聴いて「うちの子って上手!」って思う保護者程度の感想しか持てない出来かも。 (by Hetsuji) 2006/05/12(Friday)up 
LP     GABRIEL FAURE(1845-1923)REQUIEM (ARION ARN 38 338)1976年録音。
Direction:Donald H. Forbes

SIDE 1:
1.INTROIT ET KYRIE(Molto Largo).....7'26    
2.OFFERTORIUM(Adagio Molto).....7'36    
3.SANCTUS (Andante Moderato).....3'12   
SIDE 2:
1.PIE JESU (Adagio).....3'20    
2.AGNUS DEI (Andante).....5'30    
3.LIBERA ME (Molto Moderato).....4'40    
4.IN PARADISUM (Andante moderato).....3'11

David PRESTLEY, soprano Ronald HANEY Jr., baryton

オランダ・フィルは弦楽器も麗しく、まあまあ無難な出来で聴けるんだけれど。いつも感じることではあるんだけれど、新大陸の多くの合唱団は宗教的な切実感に欠けるような気がする。「浅い」ような気がする。中途半端なような。気のせいかもしれないけれど、それで私はなかなか感動できない。この盤も、浪々と演奏され雄大で気持ち良くて、それだけ。…物足りない。
 さてレクイエムと言えば「ピエ・イエズ」。David PRESTLEYくんは素直な伸びのある声で危なげなく歌っている。でも、オーケストラがうるさすぎ。この盤、オーケストラが頑張りすぎ。弦楽器が良いのはわかるけれど、私の場合、この種の音楽をひいきにしている=どちらかというと声そのものを聴きたいわけ、で、その意味では音のバランス構成に難あり。きれいだが平凡。面白味に欠ける。(繰り返すが弦がきれい。が、合唱のソプラノ少年たちはもっと声がスッと出て欲しいような) (by Hetsuji) 2006/05/19(Friday)up
LP    FROM SEA TO SEA...Unity Tour 1978(番号なし)
Donald H. Forbes

SIDE 1
1.FIVE NURSERY RHYMES
2.STILL AS THE NIGHT (Soloist-David Peddie)
3.UN CANADIEN ERRANT
4.THE MORNING DEW
5.THE CUCKOO
6.AND I REMEMBER
7.LET US WANDER NOT UNSEEN

SIDE 2
1.O FOR THE WINGS OF A DOVE (Soloist-Cameron Grant)
2.AGNUS DEI
3.ALMA REDEMPTORIS
4.PRELUDE No.II
5.REST SWEET NYMPHS
6.SOMETHING TO SING ABOUT

 カナダ初ツアーで、どうもこれは12枚目のアルバムらしい。(ついでに創立10周年。)なんとも想像力や憧れをかき立てるアルバム・カバーではある。そしてカバー裏面の記念写真の少年たちはやはりお育ち良さそう系。
 だけど・・・10年経過しても、少年たちは、あんまり代わり映えがしていないなあ。パートごとに声が揃ってきているから、ちょっとは上手くなっているのかなあ。でも歌声は可愛くもない。選曲に因るかもしれないけれど、NHK合唱コンクールで歌われるかのような無味乾燥な印象。実際のコンクールならこのCHOIR優勝しそうな気もするが、聴いていて、どうにも。ソロはテノールやバスを多用する傾向にあるCHOIRなので安定を狙ったのかもしれないが、単にテノール&バスCHOIRなら上手いところは他にあるのかもしれないし。カナダに置けるこのCHOIRの意味がわからない私にはなかなか声の出にくいソプラノくんたちだなあとしか思えない。
 さて、BSソロの花「1.O FOR THE WINGS OF A DOVE」を歌うキャメロンくん。私のお気に入りレーベル Abbey や Alpha でソロもなんとか出来そう。でも、マイナーCHOIRが活躍するかのレーベルとの違いは、合唱にある。 Abbey & AlphaではどんなCHOIRもヘタはヘタヘタなりに必然性のある歌い方をしているので、ソロが素人でも合唱に求心力がある。だから技術ではなく心を聴きたくてついAbbey & Alphaを集めてしまう。が、このCHOIRには宗教曲を歌う必然性があるように思えないのが演奏から聴こえてくるように感じてしまう。
 団員くんによるガーシュインの、アマチュアピアノソロ1曲入り。これは、合唱団の親睦LP? 10年経っての到達がここ?
 全てのCHOIRが世界レベルで語られる必要もないかもしれないし、だからこそマイナーレーベルで盤制作しているのかもしれないし。保護者密着、こどもたちの活動密着、地元密着と考えれば、極東日本の1ファンがどういう言うことではないかもしれない。子どもたちは、写真を見る限りでは素直そうに育っているし。青少年育成の観点からすれば、これはこれで良いのかもしれない。 (by Hetsuji) 2006/05/26(Friday)up 
LP    THE BRITISH COLUMBIA BOYS CHOIR PRESENTS
STEVEN AND CAMERON (Stereo BCBC0580)
Donald H. Forbes

SIDE 1
1.Greeting
2.Horch, Horch, Die Lerch (Cameron Grant-Soprano)
3.The Lord's My Shepherd
4.Silent Worship (Steven Schoen-Soprano)
5.Evening Prayer

SIDE 2
1.I Would That My Love
2.Ave Maria(Steven Schoen-Soprano)
3.Spring Wind
4.Danny Boy (Cameron Grant-Soprano)
5.Edelweiss

 一目で、とにかくこのカバー写真から醸し出される「自由」さに惹かれた。いろいろこのCHOIRに関して辛口コメントしているがこのCHOIRの良さは「物事を究極して考えない」「自由」さ、「伸び伸び」感、にあると思う。
 また二人の団員君を連れてきて、アルバムを作ってしまう遊び心もマル。伴奏のピアノタッチが乱れてもなんのその。気にはならない。
 雰囲気は往年(60年代70年代)のWSKソリストを意識しているかのよう。声質はそんな感じも受ける。カナダにもWSKに匹敵するソリストは居るのだ宣言。その志は良し!
 名前があるのがソロで、無いのはデュエット。ぼうっと聴いていると細く高く繊細な声質で、確かにWSK団員のデュエットにも聞こえてくる。(WSK団員のソロに例えると「ああ、あの感じね」と推測可能だと思ったので安易に例えたHetsuji。)Cameronが細高繊細正調WSKソロ系で、StevenCameronを心持ちソフトにした感じ。少年にしか出せないきれいな声なので、指揮者が二人の声を残したかった気持ちはとても良くわかる。完璧表現していなくても、この声があれば共感出来るのだ。ホント良かった時代のWSKコンサートのソロ&デュエットをDATで隠し録音した感じかも、これ。選曲もモロそういう感じだし。柔らかくやさしく伸びる声でStevenのAve Mariaは、これがWSKコンサートの第1部のソロなら、彼、伝説のソリストの仲間入りしている。「3.Spring Wind」のデュエットしかり!聴いてみて欲しい。WSKにこだわるのは、つまり、この盤がどうしてもそういうテイストだから。& 昔80年代前半の、って言えば、あああの感じとわかる人もいるだろうから。
 British Columbia Boys Choirの中ではWSKファンへのお薦め盤。 (by Hetsuji) 2006/06/02(Friday)up 
LP    ALLELUIA
BRITISH COLUMBIA BOYS CHOIR (番号なし)
Conductor: Donald H. Forbes

SIDE 1
1.ALLELUIA FUGUE
2.THOU KNOWEST, LORD
3.MATONA, LOVELY MAIDEN
4.O LORD MOST HOLY(Soloist-Cameron Grant, Tenor)
5.CITY OF GOD
6.AGAIN, AS EVENING'S SHADOW FALLS

SIDE 2
1.I KNOW A YOUNG MAIDEN WONDROUS FAIR
2.ALMA REDEMPTORIS
3.LO, A VOICE TO HEAVEN SOUNDING
4.EXSULTATE JUSTI
5.HE'S THE LILY OF THE VALLEY
6.HOW LOVELY IS THY DWELLING PLACE
7.UP, UP, MY HEART

 インパクトのあるアルバムカバーなので思わず買ってしまった。ここのCHOIRの一連のアルバムカバーデザイナーはなかなかのやり手かもしれない。
 この盤は、選曲からして いわゆる彼らの本領発揮盤、なんだろう。声も出ているし各パートも声が揃っていてキレもあり、かなり上手に聞こえる。
 諸行無常。「 4.O LORD MOST HOLY(Soloist-Cameron Grant, Tenor)」で往年のソプラノ少年のキャメロン君がきれいなテノールに変貌していた。ただしここでは彼のバックの合唱がなかなか上手くて、ソロとCHOIRのバランスも麗しく、曲としての仕上がりも上々だ。どの曲もそつが無くまとまっていて無難に完成している。ただし、じゃあ、中ではどの曲が好きか?と質問されると答えに窮してしまう。みんなそれなりに上手なんだけれど印象が薄い。もしかしたら、こういう曲集だったらウィルコックス&レッジャー・キングスで聴く方が良いもの。ここでのCHOIRは上手なんだけれど、地元民以外のファンである私が「何が何でもBritish Columbia Boys Choirで聴きたい」と思うにはかなり何かが足りないのだが、その足りない何かが何なのかは、今の私にはわからない。出来ればCHOIR自体がそれが何かを見つけて演奏で示して欲しい。とちょっと思った。 (by Hetsuji) 2006/06/09(Friday)up 
LP    BRITISH COLUMBIA BOYS CHOIR 20th Anniversary (番号なし)
Conductor: Donald H. Forbes

SIDE 1
1.WITH A VOICE OF SINGING
2.WHILE THINE ARMS ARE ROUND ME
3.LO! HERE THE GENTLE LARK (SOLO:ALESSANDRO JULIANI)
4.GO NOT FAR FROM ME, O GOD
5.DEIRDRE'S FAREWELL TO SCOTLAND (SOLO:IAN DELONG)
6.BEHOLD THE BEAUTY OFBTHE LORD
7.AVE MARIA (SOLO:WHITNEY STUART)
8.DE HERDER
9.NINA(SOLO:ALESSANDRO JULIANI)

SIDE 2
1.FULL FATHOM FIVE
2.WHEN ICICLES HANG BY THE WALL
3.PIE JESU(SOLO:IAN DELONG)
4.HOW CHANGED THE VISION (SOLO:WHITNEY STUART)
5.JESU, JOY OF MAN'S DESIRING
6.CLORINDA(SOLO:ALESSANDRO JULIANI)
7.HET A VONDKLOKJE
8.HOW LOVELY IS THY DWELLING PLACE(SOLO:IAN DELONG)
9.DE WALDHOORN
10.CLOSE THINE EYES (SOLO:WHITNEY STUART)
11.ALLELUIA

 20周年記念盤は、バックカバーにパートごとのメンバー写真があり名前入りでなかなか親切。団員君たちにとっても記念盤になりそう。STEVEN AND CAMERON盤から10年経てのソロ中心盤。テクニックもあり、合唱からもソロからも、British Columbia Boys Choirオリジナルとして完成し、かなり洗練された印象を受ける。合唱とソロが交互なところも聴きやすい。時代なのかソプラノソロは、高音繊細系というよりは、フワ〜ッと柔らかい木管系でどの子もかなり上手いし声も心地よい。88年というとゲオルクとマックスの中間期(またWSK話題になってしまった)だが、記憶の中の彼らのソロと比較しても遜色なく、声はよどみなく出て、かつ演奏はこの上もなく端正。当時このような実力の合唱団や多くのソプラノソリストが存在していたことを知らずに過ごしてしまったのが惜しまれる。演奏には聴くものをおおらかに包む雰囲気があって、でも敬虔なところもあって、合唱が温かで、今まで聴いた中ではこれがBritish Columbia Boys Choirのダントツのお薦め盤。 (by Hetsuji) 2006/06/16(Friday)up 
LP    BRITISH COLUMBIA BOYS CHOIR (LCS-1589)
Conductor: Donald H. Forbes

SIDE 1
1.AVE VERUM
2.THIS JOYFUL EASTER-TIDE
3.ALLELUIA
4.O SAVIOUR OF THE WORLD
5.LIRUM, LIRUM
6.O SACRED HEAD
7.JESUS CHRIST IS RISEN TODAY

SIDE 2
1.O SING A SONG
2.APRIL IS MY MISTRESS' FACE
3.ALL IN THE APRIL EVENING
4.DANCING AND SPRING
5.A LITTLE WHITE HEN
6.THE WEATHER SONG
7.BLACK IS THE COLOUR
8.JUBILATE DEO

 このカバー写真も印象的。彼らって自然溢れる大都会に住まうお坊ちゃまたちなのね。私は何もない田舎生まれの田舎育ちで今も何もない田舎に暮らしているので、手を伸ばせばなんでも事足りそうな都会生活にあこがれるのだが、その憧れの風景を感じるカバーに見入ってしまう。こういうところで普通に暮らすってどんなに便利なことなんだろう?
 さて盤に番号がある。ということはメジャー盤。演奏はメジャー盤に相応しく、にぎにぎしく、それなりに上手い。「1.AVE VERUM」を初めて英語で聴いた。(そして、へえ、こんな意味だったんだ、と思った)地元民にとってBritish Columbia Boys Choirは宗教曲を理解できる言語で上手に歌ってくれるCHOIRな訳で、そこに存在価値があるんだろう。録音年は無いが、演奏の感じから、Hetsuji耳には創立10周年以後だと思う。ただし、盤から受ける印象は、地味。「4.O SAVIOUR OF THE WORLD」なんか良いのだけれど。何処のCHOIRにも希望する共通事項ではあるが、欲を言えば、最後の音までしっかり演奏して欲しい、次は音を止めた後の沈黙の音までしっかり演奏して欲しい。そこが一流とその他との分かれ目かもしれない。・・・だけど、ケチを付けつつも7枚も聴いてしまったHetsujiはすごいと思うんだけど。そこのところを合唱団にもわかって欲しいんだけれど。って関係ないか。    (by Hetsuji) 2006/06/23(Friday)up 

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(お返事は出来ないと思います)