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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

Berkshire Boy ChoirBerkshire Boy Choir





 LP    The Berkshire Boy Choir(BBC-67)1967/The Berkshire Boy Choir/George Guest, Music Director

Side A
1.My Bonny Lass(Thomas Morley)
2.The Silver Swan(Gibbons)
3.Troi chansons francaises(Poulenc)
1)La belle se sied au pie de la tour
2)Pilons L'orge
3)Clic, clac, dansez sabots
4.Four Slovak folksongs(Bartok)
1)Wedding song from Poniky
2)Song of the hayharvesters from Haidel
3)Dancing song from Medzibrod
4)Dancing song from Poniky
5.O nata lux de lumine(Tallis)
6.Make ye joy to God(Byrd)
7.Christus factus est(Bruckner)

Side B
Requiem Mass(Victoria)

このバークシャー少年合唱団というのは、1967年にアメリカ・マサチューセッツで、少年と男声によるクオリティーの高い合唱団を創設するという目的で、非営利・教会無所属の少年合唱団として創設されたそうで、初代音楽監督としてイギリスからジョージ・ゲストが招かれた。メンバーはシカゴやワシントンなども含めた広範囲のchoirのメンバーからオーディションで集められたとのことだが、最初からかなりハイレベルなメンバーを選出したのだろう、創設から6週間後のコンサートで、既に高い評価を得たとのこと。このアルバムは、そんな彼らのレパートリー集で、創設年の録音。ゲスト氏は当時レコードのARGOと契約を結んでいたらしく、レコードの断り書きに「George Guest records by kind permission of Argo Record〜」とあるのが面白い。レコードの発売元については、そんなことから最初イギリスのBBC放送だと思っていたのだが、よく考えたらバークシャーのイニシャルを取ったものだった。歌声は、評価どおりの、統制の行き届いた素晴らしくレベルが高く、そしてゲスト氏の指揮だけあって、イギリス系の透明度と高さのあるボーイソプラノ。でもやっぱり、なんというのだろう、素晴らしいのだけれど、音に硬さというか、若さを感じる。伝統ある聖歌隊、あるいは伝統がなくても地域や何かしらに密着して育ってきた合唱団が持つ、その合唱団の空気や雰囲気、そういったものが作り出す心に訴えかける響きや情感がやはり欠如せざるをえないのかと思う。この合唱団は、あと1968年にもう一枚「Alleluja」というレコードを出しているが、その後の活動については知らない。寄付のみによって財政がまかなわれてきたというから、財政困難で解散してしまったか、あるいはColumbus Boychoir→American boys choirのように、途中で名前を変えて存続しているか。詳しくないし、調べていないので、その辺の事情は分からない。               (by Emu) 2006/10/13(Friday)up

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(お返事は出来ないと思います)