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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

ボーイズ・エア・クワイヤboys air choir





 CD

  プラチナム・ベスト + ボーイズ・エアー・クワイア(VICP-41469〜70)

Disc 1
1.ピエ・イエス Pie Jesu
2.アニュス・デイ Agnus Dei
3.まぶねのなかで Away In A Manger
4.キリエ Kyrie
5.ラクリモサ Lacrimosa
6.イントロイトゥスとキリエ(フォーレ:レクイエム) Introit et Kyrie Requiem Op.48
7.オッフェルトリウム(フォーレ:レクイエム) Offertoire Requiem Op.48
8.サンクトゥス(フォーレ:レクイエム) Sanctus Requiem Op.48
9.ピエ・イエス(フォーレ:レクイエム) Pie Jesu Requiem Op.48
10.アニュス・デイ(フォーレ:レクイエム) Agnus Dei Requiem Op.48
11.リベラ・メ(フォーレ:レクイエム) Libera Me Requiem Op.48
12.イン・パラディズム(フォーレ:レクイエム) In Paradisum Requiem Op.48
13.ピエ・イエス Pie Jesu
14.スターバト・マーテル STABAT MATER
15.木枯らしの風ほえたけり In The Bleak Mid-Winter
16.鳩のように飛べたなら(「我が祈りを聞きたまえ」より)O for the Wings of a Dove [from"Hear My Prayer"]
17.マニフィカト Magnificat in G
18.ブルー・バード The Blue Bird

Disc 2
1.「アヴェ・マリア」(J.S.バッハ/グノー) Ave Maria
2.スターバト・マーテル STABAT MATER
3.ミゼレレ Miserere Mei, Deus
4.マハラリィの華 The Flower of Magherally
5.シューラ・ルーン Shule Aroon
6.静かに、モイル Silent, oh Moyle
7.荒野の果てに ANGELS FROM THE REALMS OF GLORY
8.キリストは勝てり CHRISTUS VINCIT
9.ワンダフル・クリスマスタイム WONDERFUL CHRISTMASTIME
10.ウィ・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス WE WISH YOU A MERRY CHRISTMAS
11.マーメイド The Mermaid
12.シュリーヴ・ゲール・クア Sliabh Geal gCua
13.「第3曲:コラール(心より尊びまつるイエスよ)」(J.S.バッハ:マタイ受難曲 より BWV.244)Choral:Herzliebster Jesu, was hast du verbrochen
14.「第23曲:コラール(われはここなる汝のみもとに留まらん)」(J.S.バッハ:マタイ受難曲) Choral:Ich will hier bei dir stehen
15.「第1曲:アリア(喜ばしい安らぎ、好ましい魂の歓喜よ)」(J.S.バッハ) Aria:Vergnugte Ruh, beliebte Seelenlust
16.スリープソング Sleepsong
17.きよしこの夜 Silent Night
18.「G線上のアリア」(J.S.バッハ:管弦楽組曲 第3番より BWV.1068) Air On The G String
19.「主よ、人の望みの喜びよ」心と口と行いと命もて(カンカータ147番)より BWV.147(J.S.バッハ)Choral:Wohl mir, dass ich Jesum habe[Herz und Mund und Tat und Leben , BWV.147] 

 実力ソリスト集団なのでそれぞれ美点はあるのですが、やはり、コナー・バロウズは巨星でした。
 今聴いてもコナーは超ソリストです。もしもコナーやboys air choirのメンバーがPrizeman氏に出会っていたら・・・とか、どうしようもない想像を今でもしてしまいます。←しつこいったら! 或いはコナーたちが所属する聖歌隊の指導者の誰かでも良かったんですけれどね。ま、契約上、無理か・・・。
 このCDは、当時あったboys air choirってどんなグループだったのだろうとか、伝説のコナー・バロウズのボーイ・ソプラノは、どれだけスゴカッタのだろうとか、リアルタイムを逃したボーイ・ソプラノのファンにお薦めします。同時に、boys air choirと共に時を過ごしてきたファンの方の場合は、このCDだけでざっと彼らの歴史を簡単に振返ることが出来るので、持っていて良いと思います。
 私はずっと日本側の制作サイドに不満を持って聴いてきました。イギリス本国で録音して、日本でミキシングしてとか、複雑な事情があったのかもしれないですが、ソリスト名と録音年月日と場所だけは曲ごとにわかりやすく整理して欲しかったのと、伴奏にもっとお金を使って欲しかったです。boys air choirの実力にはそれだけの価値がありました。boys air choirの表現力の凄さに、あらためて彼らの扱い方が「もったいなかった」と思うのです。ちょっとだけプロデュース側の人間を、(もっとキチンと作れたハズですよね、と)恨んでいたりして・・・。(by Hetsuji)2013/12/01 sun up 
 CD

  楽園にて「フォーレ・レクイエム」(VICP 62874) 

Requiem Op.48 (G.Faure)
1. イントロイトゥスとキリエ Introit et Kyrie
2. オッフェルトリウム Offertoire
3. サンクトウス Sanctus Connor Burrows 1996
4. ピエ・イエス Pie Jesu Connor Burrows 1996
5. アニュス・ディ Agnus Dei Harry Sever
6. リベラ・メ Libera Me Connor Burrows
7. イン・パラディズム In ParadisumConnor Burrows 1996
(W.A.Mozart)
8. アヴェ・ヴェルム・コルプス Ave Verum Corpus K.618 Charlie Dalton
Requiem Op.48 (G.Faure)
9. イン・パラディズム In ParadisumConnor Burrows 1996

 コナーにとって、このCDは、boys air choirとしての彼の最後の作品であると共に、バリトン歌手としての最初のステップを踏み出すものだとありました。このフォーレは、制作サイドやメンバーからの、boys air choirとしてのコナーの演奏やこれまでの尽力に対しての「尊敬」を感じました。そして、ここに収録された彼のバリトンは、優しげでした。私も1ファンとして、コナーの幸運とこれからの彼のご活躍をお祈りいたします。
 レクイエムにおけるコナーの遺産があったので、作品として形にしたいと考えたのも、わかります。1996年の遺産から欠けた所は Harry Sever が補い完成させました。
 拾い物は、「8. アヴェ・ヴェルム・コルプス Ave Verum Corpus K.618」です。私は元々この曲が好きなのと、 Charlie Dalton の淡々とした歌い方に好感を持ちました。
 ある時から、フォーレがちょっと苦手になり、このCDも、きょうの日まで聴いていなかったかも、です。なので、アルバム・ノートすら見ていなかったかも、なのです。アルバム・ノートの表紙裏に、John Hewitt-Jones のサインがありました。この録音自体には参加していないようですが、コンサート・メンバーとして来日していたんですね。
 John Hewitt-Jonesは、Dulwich College Chapel Choirの聖歌隊員で、2005年の BBC Radio 2 Young Choristers of the Yearにおけるファイナリストだったようです。彼の個人的なCDは、出ているのでしょうか?
 聴きなおしつつ、サインの発見があるたびに、嬉しい私です。  (by Hetsuji)2016/7/09 SAT UP
 CD

2003.10.22
  メリークリスマス Merry Chiristmas (Victor Entertainment : '03.10.22 VICP-62482) Tom Crow (Soloist)-ウィンチェスター大聖堂聖歌隊トップソリスト, Marcus Roberts, Charlie Hughes, Hugh Saffrey, Sam Hancock, Joseph Rawlins

1.ワンダフル・クリスマスタイム
Wonderful Christmastime        
2.ハヴ・ユアセルフ・ア・メリー・リトル・クリスマス 
Have yourself A Merry Little Christmas  
3.ウィ・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマスWe wish your Merry Chrsitmas      
4.ホワイト・クリスマス
White Christmas    
5.そりすべりSleigh Ride       
6.あめにはさかえHark!The Herald Angels sing 
7.世の人忘るなGod rest ye merry gentlemen  
8.ウォーキング・イン・ジ・エアー
Walking in the air  (Piano:コナー)
9.トゥモロウ・シャル・ビー・マイ・ダンシング・デイ
Tomorrow Shall be my dancing day
10.スペースマン・ケイム・トラベリング
A Spaceman came traveling       
11.柊と蔦The holly and ivy(piano:コナー)  
12.オー・ホーリー・ナイトO holy night     
13.ワンダフル・クリスマスタイム(エンディング)
Wonderful Christmastime-ending

 少年のグレゴリアン で濁りの無い伸びやかな声でソロを聴かせたTom Crowがこの盤のソリストです。ライナーノーツには、ミキシングについての記述はありますが、録音年月日の記述なし、です。何曲かソロがありますが、曲ごとに彼の声の印象が違うので、記載は避けました。今回のCDのコンセプトが、聖歌隊員が聖歌隊の制服を脱いで、日常生活中に口ずさむクリスマスソングなそうですから、ああ、こんな感じなんだ、と思って聴きました。自宅でのクリスマスソングですから、コナーがピアノなのも、頷けますが。
 Tom Crowも声は高いのですが「久しく待ちにし」での伸びやかさよりも(技術的な?)楽しさを「7.世の人忘るな」に感じました。ホントにTom Crow? 聴かせどころの「12.オー・ホーリー・ナイト」に限って、マイクから遠いのですよね! 何故に? ・・・残念。
 昔からバカの一つ覚えのように、何度も何度も繰り返して本当に本当に申し訳ないですが、この才能ある少年ソリストたちの声の記録をこんなふうにしか残せなかったなんて・・・。残った録音が悪いとは思っていません。コンセプトは完全に達成されました。楽しい仕上がりです。でも、ですね。これ以上のものが残せたはず、と思っているのです、未だに。
 Tom Crowについては、聖歌隊でのソロを後日聴いてみたいと思っています。  (by Hetsuji)2016/7/09 SAT UP
CD    Memories best of boys air choir (VICP-62103)

コナー・バロウズ
1. ピエ・イエス
2. アニュス・デイ         
3. ピエ・イエス         
4. イン・パラディスム        
5. まぶねのなかで         
6. 木枯らしの風ほえたけり        

エドワード・バロウズ
7. ブルー・バード        
8. 鳩のように飛べたなら(「我が祈りを聞きたまえ」より)        
9. マニフィカト         
10. ミゼレレ         
11.マハラリィの華         

パトリック・バロウズ
12. シューラ・ルーン

アンドリュー・ジョンソン        
13. 静かに、モイル         
14. アヴェ・マリア        
15. G線上のアリア         
16. 主よ、人の望みの喜びよ

 これは、ただただアルバムカバーのコナーのサインが嬉しかったCDです。Choir友だち経由で入手しました。フルネームで文字が顔にかからないように書いて欲しかったかもですが。正直言うと、サイン入手だけでかなり満足して、CDは聴いていなかったです。
 今、聴いても、コナーは格が違います。このコナーの存在感がboys air choirの精神的支柱であり、存続の牽引力であったのだと思います。もちろん、エドワードのスター性やパトリックの親近感、アンドリューの聖歌隊員独特の正統性(意外と無個性に聴こえたりします)など、コナーに続くソリストがいたから、グループは存在したのでしょう。上手ですしね。曲はどれも良いですし。でも、コナーは別格ですし、その声に対峙する、そのときの合唱も緊張感が違います。
 そして、コナーを聴くと、ジワ〜ッと泣けてきますよね。クリスマスでもない、この真夏に。
 コナーから始まったboys air choirのソリストの歴史を振り返る1枚です。メンバーにおけるソリストの立ち位置の変遷が垣間見える1枚でもあります。   (by Hetsuji)2016/7/08 FRI UP
CD

2002 
  少年のグレゴリアン (ビクターエンターテーメント(株)VICP-61999)(P)2002

01. 救い主なるキリスト Tristan Hambleton
02. ゼア・イズ・ノー・ローズ Tristan Hambleton, Dominic Collingwood
03. 聖母マリア Tristan Hambleton
04. スターバト・マーテル
05. エヤ・マーテルTristan Hambleton, Dominic Collingwood
06. ザ・ロード・アワ・プロテクター
07. 久しく待ちにし William Bulteel(verse 1), Benedict Copping(verse 2),Erizabeth Burrowes(verse 3), Henry Neill(verse 4), Thomas Crow(verse 5)
08. スターバト・マーテルTristan Hambleton
09. オ・クアム・トリスティス Tristan Hambleton
10.聖パトリックの鎧の胸当てTristan Hambleton
11. 来れ、つくり主なる聖霊Tristan Hambleton
12. 荒野の果てにWilliam Bulteel
13. キリストは勝てりTristan Hambleton

 リアルタイムもしくはそれに近い形で購入したCDです。当時、新譜を聴いたChoir友だちからTristan Hambleton、良いよ〜、と聞いた記憶があります。でも、私はこのCDを、もしかしたら聞いていなかったかも。或いは無感動に聞き流したのかも。というのは、当時、boys air choirは次々とリリースされたので、私は気持ちがいっぱいいっぱいで、聴くことに疲れていました。それと、今回あらためてCDを聴きなおすために、ライナーノーツを開いたらメンバーたちのサインが在ったのですよね。ギェッ・・・このCDを送ってくれたChoir友だちがサイン会に行ってくれたのだと思いますが、私、お礼を言いましたっけ? 恩知らずの私はサインのことすら、全く、覚えていませんでした。早速、メールしないと・・・。
 今回、このCDを聴いて思ったのは、それぞれの所属の聖歌隊で教育を受けた少年たちは歌うときに必要な素養が備わっている、ということです。自分たちで完璧にアンサンブル出来る実力があります。これでは、日本人制作サイドは楽だったことでしょう。それと、もしかしたらコナーの作品?の曲も良かったです。
 メインのTristan Hambletonのコンディションは、私の耳には、数時間か数日か数週間か声のピークを過ぎかけたように感じるのですが、そのピークを過ぎかけた声の味わいがものすごく訴えてくるのです。ピークを過ぎたとは、失礼な感想ですよね。だって、音量は十二分に安定しているし、声の湿り具合と艶消ししてなお、出てくる一瞬の艶にゾクゾクしますもの。Tristan Hambletonの演奏は、深いところから表現しているように聴こえてきます。今回は伴奏もそれほど邪魔をしなかったと思いますし、声そのものもマイクに近く、ナチュラルっぽくとらえられていて、好感度も高いです。私のお薦めは、 05. エヤ・マーテルTristan Hambleton, Dominic Collingwoodです。二人の錬られた声の絡み具合が官能的ですらあります。聴きましょう! 
  07. 久しく待ちにし William Bulteel(verse 1), Benedict Copping(verse 2),Erizabeth Burrowes(verse 3), Henry Neill(verse 4), Thomas Crow(verse 5)では、聖歌隊員それぞれの声の個性を楽しめます。それぞれに良いです。コナー家の女の子も、記載が無ければ、女の子とは気付かなかったことでしょう。
 Tristan Hambletonは、声の表情を変えますね。曲ごとの録音の時期を知りたいものです。08. スターバト・マーテルのときなど、オーボエ木管系感に溢れていました。この曲だけではなくて、このCDの時のTristanの声は、まさに聴かせ時の声で、出来たら、いろいろと録音しておいて欲しかったです。普通のクリスマスモノやボーイソプラノもの、果てはポップスまで何でもイケたことでしょう。11. 来れ、つくり主なる聖霊の最後はアーメンですが、普通にバラード的に聴くことが出来て相当に和みます。
 リリースされてから14年も、この盤の良さを知らなかった私ってバカじゃないですか? 入手した盤はしっかりと聴くことの大切さを知らされた1枚でもありました。(by Hetsuji)2016/7/08 FRI UP
 CD

2000.10.20
  Boys On Bach/Boys Air Choir (Victor VICP61163) 録音年月日不明 2000/10/20発売

1.Ave Maria [J.S.Bach/C.Gounod]アヴェ・マリア
2.Synphonia No.11BWV.797 [J.S.Bach]シンフォニア(3声のインヴェンション) 第11番BMV.797
3.Schafe konnen sicher weiden(Was mir behagt, ist nur die muntre Jagd!"Hunting Cantata")BWV.208[J.S.Bach]羊らは安けく草はむ〜狩りのカンタータよりBMV.208    
4.Air On The G String G線上のアリア〜管弦楽組曲第3番よりBMV.1068    
5.Aria:Komm in mein Herzenshaus(Ein feste Burg ist unser Gott)BWV.80[J.S.Bach]第4曲:アリア〜われらが神は堅き砦(カンタータ80番)よりBMV.80  
6.Choral:Wohl mir, dass ich Jesum habe(herz und Mund und Tat und Leben)BWV.147[J.S.Bach]主よ、人の望みの喜びよ〜心と口と行いと命もて(カンタータ147番)よりBMV.147
7.Choral:Herzliebster Jesu, was hast du verbrochen(matthaeus Passion)BWV.244[J.S.Bach]第3曲:コラール〜マタイ受難曲よりBMV.244
8.Choral:Ich will hier bei dir stehen(Matthaeus Passion)BMV.244[J.S.Bach] 第23曲:コラール〜マタイ受難曲よりBMV.244
9.Aria:Er kommt, er ist vorhanden!(Markus Passion)BWV.247[J.S.Bach] 第21曲:アリア〜マルコ受難曲よりBMV.247
10.Aria:Angenehmes mordgeschrei!(Markus Passion)BWV.247 [J.S.Bach] 第45曲:アリア〜マルコ受難曲よりBMV.247
11.Suscepit Israel(magnificat)BWV.243 [J.S.Bach] 第10曲:アリア〜マニフィカトよりBMV.243
12.Synphonia No.5 BWV.791[J.S.Bach] シンフォニア(3声のインヴェンション) 第5番BMV.791
13.Aria:Vergnuegte Ruh, beliebte Seelenlust(Vergnuegte Ruh, beliebte Seelrnlust)BWV.170 [J.S.Bach] 第1曲:アリア〜喜ばしい安らぎ、好ましい魂の歓喜よ(カンタータ170番)より BMV.170

 選曲は初めて聴いた曲(以前聴いた曲でさえ、boys air choirが歌うとまるで初めて聴いたかのように新鮮に聞こえるのが驚きだ)もそれ以外の曲もとても美しくて好印象。歌声も近く聞こえて、声の拾い方も好み。だからこそ、思う。このシリーズの素晴らしく斬新な企画と、少年たちの歌声を支える伴奏にも、少年たちの歌声以上に気を配って欲しいと。CDの曲順が違っているのも気になる。(by Hetsuji) 2000/10/22 up 

プロのレーベルから、子どもたちで、これだけクオリティの高いCDを作ってしまったことには驚愕するが、子どもたちが内在していたものは 当時もっともっと有ったと思っているので、彼らに相応しい実力ある指導者が居たら、作品にもっと深さが出ただろうにと今も残念でならない。実力の割にチープな印象が残る。  (by Hetsuji)2016/7/07 THU UP
 CD

  「The Flower of Magherally」 マハラリィの華 (VICP-35021)マキシシングル  

01.The Flower of Magherally(Free Love Mix):マハラリィの華
02.The Flower of Magherally:マハラリィの華
03.A Ceremony of Carols Procession:A Ceremony of Carols プロセッション
04.Balulalow:バルラロウ
05.Spring Carol:スプリング・キャロル
06.Deo Gracias :デオ・グラシアス 

 CDタイトルの曲が続けて2曲、収録されています。最初の曲の伴奏が、あんまり上品に聴こえません。ソリストはエドワード・バロウズ。コナーの声に似ていますが、低い方の音がこちらもあんまり上品ぽく聴こえません。
 キャロルの祭典は、boys air choirらしく、繊細で美しく歌っていますが、それだけって気がします。元々、私はこの曲が苦手なのと、ずっとboys air choirに抱いていた思い、「実力を出しきっていないでしょ? もっともっと深いところで歌える実力をあなたたちは内包しているはず」という気持ちがあって、スッキリしません。
 あんまり上手くない(?)なChoirでも方向性を感じるものです。でも、boys air choirには、感じられなくて、そこがスッキリしないのです。Directed by ○○の無いグループ故の、高みへ飛べる羽を持ちながら飛ぶ方法がわからず中空で留まっている感が出ている録音だと思います。私個人の(的を射ない)感想なので、演奏者や制作サイド、コアなファンの方には申し訳ありません。  (by Hetsuji)2016/7/07 THU UP
 CD

1999.10.21
  「air」1999.10.21 (VICL-60884)  

1.Silent,O Moyle:静かに、モイル(アンドリュー・ジョンソン
2.Sliabh Geal gCua:シュリーブ・ゲール・クア(アンドリュー・ジョンソン
3.The Flower of Maherally:マハラリィの華(エドワード・バロウズ
4.Shule Aroon:シューラ・ルーン(パトリック・バロウズ
5.Dulaman:デュラマン(パトリック・バロウズ
6.Our Father,God Celestial:天に在す我らの父よ(アンドリュー・ジョンソン
7.Expectans Expectavi:エクスペクタンス・エクスペクタヴィ
8.Magnum Mysterium:マグナム・ミステリウム
9.The Lark in the Clear Air :ザ・ラーク・イン・ザ・クリア・エアー(パトリック・バロウズ
10.The Last Rose of Summer:夏の最後の薔薇(庭の千草)(エドワード・バロウズ
11.The Mermaid:マーメイド(コナー・バロウズ

 ボーイズ・エア・クワイヤ第3弾となるこの盤では、アイリッシュ・ケルティックミュージックを取り上げている。日本でもよく知られている、「最後の夏の薔薇(庭の千草)」をはじめ、どことなく哀愁を帯びた独特のメロディーラインが、アイルランド、イギリス北部地域に広がる原野や無骨だがあたたかで素朴な人々の息吹を伝えてくれる。今までとは異なり、民族色の強い分野に挑戦しているが、近代的な宗教曲を歌うときよりも、彼らの音色に温かみが生まれている気がする。また、郷愁をさそうような旋律は、日本人の琴線にも合うのではないだろうか。今回の彼らの歌声は、ちょうど朝靄に最初の太陽が差し込んで視界が開けていく、そんなわずかの時間の自然が見せてくれるまどろみ、すがすがしさ、神々しさのようなものを感じさせてくれる。ソロを歌っている3人の少年に、それほど強い個性の違いは感じられないが、ボーイソプラノとしてのキャリアに合った選曲になっているところが良いと思った。(by Rise) 2001/02/04 up 

 この頃は、日本国内でかなりのboys air choirブームだったのと、時代が、Choirブームの名残があったのとで、WSKは別として、boys air choirの一人勝ち的な雰囲気があったと思います。次々とCDがリリースされるなあと、どこかで思いつつも、買い求めていました。出せば、売れていたような記憶があります。
 この選曲、あの時代のboys air choirの勢いがあってリリースできたCDだと思います。孤高のボーイ・ソプラノ・ソリストのコナーの強烈なイメージあってこそのboys air choirでした。
 それでも、ラズベリー(=私にとってのイギリス=イングランド)のジャムを作りながら聴いていると、穏やかな曲たちとソリストくんたちの歌声に、イギリスの美しい田舎の緑を彷彿させてくれるようです。裏庭の芝生とか、緑の中の羊の群れの夕暮れとか、TVで見るような風景ですね。
 コナーで始まる、ソリストの系譜というか正統派的な後継者は、エドワード、アンドリューの流れかもしれませんが、このCDでは、それとは雰囲気の違う個性のパトリックの歌が好きです。少年ソリストに有りがちな線の細さがなく、声が落ち着いて、安定して聴きやすく、しかも優しげなので。たぶん、買った時に1度位は聴いたとは思いますが、記憶も薄く、あらためて聴きなおして、パトリックの良さを再確認できて良かったです。(by Hetsuji)2016/7/06 WED UP
 CD   boys air choir.blue bird(VICP-60517)

1.ブルー・バード
2.ルリ・ルラ
3.マニフィカト(スタンフォード)
4.ヌンク・ディミティス(スタンフォード)
5.鳩のように飛べたなら
6.ヒム
7.ミゼレレ
8.ベアティ・クォルム・ヴィア
9.ディアフェニア
10.スリープソング

 「ボーイズ エア クワイア」のセカンドアルバムで、ファーストアルバムの「レクイエム」のソロを務めたコナー少年の弟、エドワード・バロウズが中心になって録音されている。が、全般にソロ中心というよりはコーラスに重きを置いた構成になっている。録音がストレートな「レクイエム」に比べ、音の響きが幻想的で、神秘なムードが漂っている。エコーが多少かかり、マイクも少し遠いかもしれない。ヒーリング効果を狙い、クラシックファン以外にも聴き手層を広げている感じだ。エドワード少年の声は可憐で柔らかい。羽がついていて天上に飛んでいってしまいそうなイギリス的魅力がある。意気込んで聴かなくても、やさしく胸に染みてくる。良い意味で無機質で、かつ、さりげない雰囲気の盤である。(by Rise) 2001/01/28 up

 実はこのCDあたりから、私はbacから気持ちが離れ始めた。私は少年合唱やボーイ・ソプラノに、必ずしも最初からヒーリング効果を求めている訳ではないので。ヘンな話、聴くという事は、私の場合は人生の時間を費やしている訳なので、その声と私のハートとの直接対決〜みたいなところがあって、まあ、だから、狙ったような作為を感じると、私はもう結構です、になってしまいます。BGM系盤は、逃げている感が、余り私の好みではないので。
 夢幻的な合唱・・・エドワードの線の細い、繊細なボーイ・ソロも魅力なんですけれどね。でも、コナーの声には「背水の陣」というか「覚悟」があったからなあ・・・だから、個性としてもコナーを尊敬して聴いたのですが。・・・でも、他にも、なかなか「生命力とか意思」を感じるソロってそうはないですから求めるのは酷か。歌っているのは子どもですし。
 十二分に実力あるCDなのに、私の個人的な感覚で、申し訳ないコメントになっていて、ごめんなさい。(by Hetsuji)2016/7/05 TUE UP
 CD

1998
  A Quiet Conscience ( Guild-GMCD 7150) 1998 年録音。

1.Miserere, my maker(Anton)
2.Author of light(Campion)
3.Never weathre-beaten sail(Campion)
4.Fantasia inD-Organ solo(Byrd)
5.OLord, thy faithfulness and praise(Bartlet)
6.If I could shut the gate(Danyel)
7.Wilt thou forgive the sin where I begun?(Hilton)
8.Alman-Lute solo(Johnson)
9.Galliard-Lute solo(Johnson)
10.Upon a Quiet Conscience (Playford)
11. A Hymn to God the Father(Humfrey)
12.Blest be those sweet regions(Clarke)
13.O God forever blesr(Church)
14.A Morning Hymn(Purcel)
15.Voluntary in G-Organ solo(Purcel)
16.An Evening Hymn(Clarke)
17.King of all joys(Church)
18.A Hymn on Divine Music (Croft)
19.An Evening Hymn(Purcel
total time :66:34

 コナーがどのように現れ、ブレイクして行ったのかその軌跡は、boys air choir.requiem(VICP-60068)のライナーノーツが日本語なので、サラッと書いてあり理解しやすいと思います。こちらのには、既に日本で2枚のCDを出していると説明がありました。
 boys air choir.requiem(VICP-60068)と、この盤との選曲の違いは、イギリスと日本との違いを感じさせてくれます。コナーのコンディションは、どちらの盤でも最高潮だと思うので、盤の雰囲気の違いは、単純に、ボーイ・ソプラノにおけるイギリスと日本の制作サイドの感性と伝統との違いだと思います。(by Hetsuji)2016/7/05 TUE UP
 CD

1997.08.21
  boys air choir.believe(VICP-60144)

1.まぶねのなかで
2.きよしこの夜
3.サセックスのクリスマスキャロル
4.ダビデの村の
5.木枯らしの声ほえたり

 コナーが「少年のレクイエム」に続く録音として、クリスマスの真意を伝えるキャロルを歌うミニアルバム。「少年のレクイエム」に比べ、高音がさらに円熟味を増してきらめいている感じだ。彼が歌うと、当然のこととはいえ、一つ一つの歌詞に力と意味がこめられているのが改めて伝わってくるような気がする。それほど丁寧に、彼自身の精一杯の解釈と愛情を持って美しい賛美歌が耳に染みわたってくるようだ。歌っているのは少年だが、深い重みを伴なった慈愛さえ感じられる。(by Rise) 2000/12/24 up

 収録曲の選曲に,ワザを使った1作目3作目のCDと比較して,2作目に並ぶ曲は B−Sに興味が無くても,クリスマスになると聞こえてくる定番中の定番の曲ばかりで 聞き流してしまうと面白みに欠ける。
 では,なぜ,このつまらない(?)プログラムをあえて歌わせたのか? コナーなら,普通のB−Sでは歌えないような,もっと別な曲を歌えただろう。
 たぶん,それは,スター・コナー・バロウズのB−Sそのものへの自信に裏打ちされているんじゃないかと思う。イギリスでは,季節が巡れば,普段の生活に近いところで歌われている曲なんだろうが,B−Sソリストなら誰でもなんとなく簡単に歌ってしまいそうな曲を,コナーは,精神的に深いところで歌っているのが,伝わってくる。
 ここでのコナーとその声は,少年という一時期の輝きというよりも,一人の個性として円熟期のまさに頂点に有るような気さえする。
 この技量にこの選曲では惜しすぎる。この選曲ならもっと以前に声がまだ幼かった頃に録音していて欲しかった。そしてこの表現力なら、この時の彼に相応しい曲が他にあっただろう。
 他のB-Sとコナ−との決定的な違いは深い精神性の自覚にある。
 偉大である。(by Hetsuji)1999up
CD

1997 
  boys air choir.requiem(VICP-60068)

1. ピエ・イエス(フォーレ)
2.ピエ・イエス(WEBBER)
3.サンクトゥス(フォーレ)
4.キリエ(ブリテン)
5.アニュス・ディ(モーツァルト)
6.ベネディクトゥス(ブリテン)
7.ピエ・イエス(ルター)
8.ベネディクトゥス(グノー)
9.ピエ・イエス(デュリュフレ)
10.ラクリモサ(モーツァルト)
11.イン・パラディスム(フォーレ)
12.アニュス・ディ{in a dream}(モーツァルト)

 初めてこのCDのジャケットを手にしたとき、ソロを歌うコナー少年のクールな面立ちから、もう少し硬質的なこもった歌声を予想した。が、実際には意外にも中性的な透明感に満ちた優しい歌声だった。とりわけ高音は、銀のような涼しげな響きと円熟した少女声のような艶やかさがあいまって美しい。技術的に優れているのに歌い方が実直で初々しいのも良い。まさに、レクイエムが歌われるのに相応しい気がする。また、録音状態が、少年の声をストレートに捉えているのが嬉しい。マイク位置なども、7.J.ルターの「ピエ・イエズ」などは、コナーのソロとバックのコーラスとのバランスが実によく、美しい旋律を歌う少年声をより高貴で天上に近いものとしている感じだ。(by Rise) 2000/12/24 up

 声、表現技術、なによりハート、歌うことにたいする心構え、どこに着眼しても、トップ・ソリストであり、格の違うボーイ・ソプラノだったと思います。
 今回の収録曲がすべて渾身の出来で、それぞれがシングルカットされるに相応しい内容になっています。惜しむらくは手抜きが無いので、これだけ素晴らしい演奏でも、全部通して聴くと、単調に感じることもあるということです。これはコナーが原因ではなくて、制作サイドが、あれもこれもと、欲を出したのではないかと。でも、その気持ちがよ〜くわかるほどの稀有なソリストなのです。
 あまりに勿体ないので、毎日、1曲だけを繰り返して12日間聴き続けるという方法もアリ、なほどに、この頃のコナーは秀でています。(by Hetsuji)2016/7/04 MON UP
 CD

1996
  Consort Songs(CCS 9196)
Amsterdam Loeski Starddust Quartet & Connor Burrows by soprano

John Dowland1.Sorrow,come   
John Dowland
2.Courant  
William Byrd
3.Wretched Albinus   
William Byrd
4.With lilies white    
John Dowland
5.Aria   
Anonymus6.Complain with tears   
Thomas Tallis
7. When shall my ssorrowful singing
Richard Nicholson8.In a merry May morn
Anonymus9.When May is in his prime
Thomas Simpson10.Male-Content
Anonymus11.This merry pleasant Spring
William Cobbold12.Ye mortal wights
Thomas Simpson13.Paduan
Thomas Simpson14.Volta
Patrick Mando15.Like as the day
Anonymus16.How can the tree
John Jenkins17.Fantasia VII
Alfonso Ferrabosco II18.Four-note Pavan

ボーイズ・エア・クワイヤのコナー・バロウズ1996年2月の録音。この時期は,同じ聖歌隊所属のウェイがTVドラマの余波で相当に注目され,いわば光があたっていた頃に重なる。だからといって,どうってことはないかもしれないが,このCDは,ウェイのとは別の観点から録音されたに違いないことに感動したりする。バロウズは,いわゆる原石ではなく,つややかで糸を引くような,磨き上げられた声で,音が消える最後の瞬間まで,楽器のように自分自身の声をコントロールして歌っている。抑制が効いていて,ああ,イギリスのトレブルの声だ!歌い方だ!って感じ。ボーイズ・エア・クワイヤも良いのだが,欲を言えば,バロウズもこの年に,B−Sの定番CDなりクリスマスアルバムなりを残しておいて欲しかった。当時,ウェイのことは全然知らなくて,田舎暮らしの私の手元にもバロウズのCDがあったのは不思議な気がする。このときの声はB−S史(あれば,だが)に,残ると思う。(by Hetsuji) 

Consort は、16〜17世紀のイングランドやドイツで行われていた器楽アンサンブルのことで合奏の意味なそうです。このCDは、+肉声でしょうか。エリザベス朝の代表的な作曲家たち等の作品群をコナーは、聖歌隊員として学んだのかもしれないですが、1聖歌隊員というよりは、1人のプロとして表現しているように感じます。実際、Consort Songは、Bobin Blaze様とかエンマ・カークビーがプロとして歌っていますものね。コナーの演奏は、その一角を占めていると思います。アルバムカバーは等身大の少年ですが。CDのイメージとしては、シェークスピアの時代っぽいです。しかも、喜怒哀楽なら「哀」かな・・・。器楽の音も哀愁を帯びています。その時代の自然を歌っていると思うので、中では、カッコウカッコウと歌う8番の曲が好きかな。にしても、11番の曲とか、コナーの装飾音等の技術のすごさには、驚かされます。なんといっても、古楽っぽいはかなさを内包しながら凛としたたたずまいの声にも。尊敬するボーイ・ソプラノでした。  (by Hetsuji)2016/6/28 SAT UP
 CD

1996.3.19-25
  HANDEL Joseph and his Brethren (hyperion LC 7533)

Asenath YVONNE KENNY soprano
アセナト=ヨセフの妻
(オンの祭司ポティ・フェラの娘)

Joseph JAMES BOWMAN countertenor
ヨセフ=主人公 ヤコブの男の子の中で11番目の子

Potiphera,Phanor CATHERINE DENLEY mezzo soprano
ポティファル(エジプト/ファラオの宮廷の役人)
パノア(給仕長)

Pharaoh, Reuben MICHAEL GEORGE bass
パロ=ファラオ=エジプトの王
ルーベン=ヨセフの異母兄(ヤコブの長男)

Benjamin CONNER BURROWES treble
ベンジャミン=ヨセフの母親が同じ弟
(ヤコブの男の子の12番目の子)

Simeon, Judah JOHN MARK AINSLEY tenor
シメオン=ヨセフの異母兄
(ヤコブの男の子の2番目の子)
ユダ=ヨセフの異母兄
(ヤコブの男の子の4番目の子)

THE CHOIR OF NEW COLLEGE, OXFORD
THE CHOIR OF THE KING'S CONSORT

THE KING'S CONSORT
ROBERT KING conductor

 この「ヨセフとその兄弟たち」のCDは、CONNER BURROWESが参加している、ただ、それだけで買ったCDです。3枚組! 当時、私は、CONNERが歌ったところだけをちょっと聴いただけで仕舞い込んでしまってました。
 聖歌隊やクラシックの大御所たちの曲は、宗教がベースになっているものがほとんどですが、素養の全くない私が聴いている訳でして。この作品は「創世記の39章から45章までの出来事を題材にしており、理解するには27章から50章まで知っておく必要がある」と、宇都宮大学の高際先生が書いておられましたので、理解したかは別として、読みましたよ〜。
 なにしろ人間関係がとっても複雑。加えて輸入盤なので、日本語訳が無くて、何を歌っているのか・・・意味を調べる元気もありませぬ。

 創世記の39章から45章は、兄たちの嫉妬が原因でヨセフがエジプトに売られ、やがて、宮廷の役人に信用され家内を任された頃に役人の妻を振った為に妻に陥れられて収監された先で、ファラオの夢を「7年豊作が続いたのちに7年飢饉が訪れる」と解き、ファラオに用いられ、紹介された相手と結婚し、飢饉に備えたところに周辺の地域も飢饉で豊かなエジプトに食料を求めるようになり、やがて兄たちも父の命で食料を求めてエジプトを訪れ、過去を水に流し、父もヨセフに会いにエジプトへ行こうとするところまで、です。
 奥さんのアセナトは、創世記では結婚した事実や子どものことしか書かれていないのですが、CDでは最初に名前が出て来るんですね。

CD1
誤解で投獄されたヨセフの場面から。給仕長経由で、ファラオの夢の謎を解き、エジプトのbQに昇りつめて、アセナトと結婚するまで。

CD2
飢饉のため食料を求めてエジプトを訪れた異母兄たちに、ヨセフが食料と交換に弟のベンジャミンを連れてくるように持ちかけ、ヨセフがベンジャミンに会うまで。

CD3
ヨセフと異母兄弟たちが和解し、仲違いしたのは神の深〜いお考えあってのことだったと知るまで。

 かなりテキトーな感想になりますので、興味を持たれましたら是非に創世記等をお読みくださいませ。+異教徒Hetsujiの感想なので、信徒さんは怒りを抑えて(気持ちを差し引いて)下さいませ。

 タイトルが「ヨセフとその兄弟たち」です。兄弟たちのいざこざと和解の話、ですかね。
 父ヤコブには、娘とは別に、息子が12人居るのですが、主人公のヨセフは、11番目の男の子です。
 父ヤコブは、従妹ラケルと結婚したいため伯父の家で7年働きますが、約束の7年が経って、結婚した翌日に花嫁の顔を見たらラケルの姉のレアだったので、ラケルとの結婚までに、更に7年働きました。結婚後も7年働いたようです。
 まず姉レアに、ルベン@、シメオンA、レビB、ユダCが生まれます。
 ラケルのところには生まれなかったので、彼女は自分の女奴隷ビルハをヤコブにおくり、ビルハにダンDとナフタリEが生まれます。
 次にレアが自分の女奴隷ジルパをヤコブにおくり、ガドFとアシェルGが誕生します。
 更にレアにイサカルHとゼブルンIが誕生。
 そして、ようやくラケルから、ヨセフJが誕生するのです。その後、ラケルはベニヤミンKを生むと死んでしまいました。
 父ヤコブはあからさまに兄弟の中でヨセフを特別扱いしたので兄たちの嫉妬をかりたてました。またヨセフのKYな言動も兄たちの怒りを増幅させました。
 兄たちが共謀しているうちに、別人にヨセフは連れ出されて、エジプトの宮廷に仕える役人に売られますが、その後、エジプトのbQくらいまでになります。
 飢饉対策もバッチリのエジプトに、食料を求めてヨセフの兄弟がやってきて、再開し、不信や怖れを克服して兄弟が和解し、ヨセフを通して飢饉から多くの民を救うための神の計らいだったと理解します。
 作品に登場するのは、

 さてCONNER BURROWES 演じるベニヤミンは、末っ子の男の子で、父だけではなく、兄弟たちからも愛され、大切にされているようです。とりわけ主人公のヨセフにしたら、母を同じにする大切な弟です。
 登場する時間は2幕の終わり近くと3幕ちょっとですが、「ヨセフに父ヤコブの面影がある」とか、重要な場面でのアリア等があり、それをしっとりとしたボーイ・ソプラノで歌い上げ、この作品を盛り上げる重要な位置にあると思います。大人以上の存在感、といえると思います。(私はボーイ・ソプラノファンなので当然の感想ですね)
 加えてニューカレッジのコーラスが素晴らしかったです。コナーとニューカレッジだけは、涼やかで清浄なエアに包まれていました。
 こういう作品は、大人の歌手の名前が作品の代名詞になりますが、コナーとニューカレッジあっての、 Joseph and his Brethrenでした。 (私はボーイ・ソプラノファンなので当然の感想ですね)
 (by Hetsuji)2016/6/18 SAT UP

CD2:
22 Recitative BENJAMIN This kiss, my gracios Lord.....1'20
23 Air BENJAMIN Thou deign'st to call thy servant 'son'.....2'23

CD3:
11 Accompagnato BENJAMIN What! without me? Ah, how return in peace!.....0'52
12 Ariosso BENJAMIN O pity!.....2'49

コナー・バロウズの出番を拾ってみた。3枚組のCDの中で7分ちょっととはさびしいが、コナーの大人に聴き劣りしない、高音域に哀愁ある声を聴くことが出来る。合唱も現在Hetsujiの贔屓先bPのニューカレッジで取り合わせも満足。(by Hetsuji) 2001/01/07 up

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(お返事は出来ないと思います)