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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

Augsburger Domsingknabenアウグスブルク大聖堂聖歌隊

Augsburger Domsingknabenは,ドイツ,バイエルン州の南部都市,アウグスブルクの大聖堂に専属する聖歌隊です。変声前の少年達(Augsburger choirboy)と大人の男性(Augsburger choir)で構成されています。大聖堂付属聖歌学校の創設は15世紀までさかのぼりますが,現在のような聖歌隊組織が確立したのは1976年とのことです。バイエルン州と言えば,テルツ少年合唱団も属する少年合唱団の宝庫として有名ですが,この聖歌隊の歌声は非常に柔らかく,ドイツ系にしてはふんわりとした明るい音色で,水準も恐らくかなりのものがあると思います。
 1992年に日本公演を行いました。(by Rise)

 CD    J.S. Bach: Weihnachtsoratorium I-III(ARS MUSICI/231734)4.12.2009/Kammerchor der Augsburger Domingknaben/Residenz-Kammerorchester Munchen/Dopmkapellmeister Reinhard Kammler

Knabensolisten:
Kantate T Ferdinand Geirhos, Alt
Knatate U Ivo Hartmann, Sopran/Sebastian Maurer, Alt
Kantate V Markus Goppel, Soprano/Ferdinand Geirhos, Alt

ベルリンの壁崩壊20周年を記念して、システィナ礼拝堂で、ベネディクト16世とドイツ連邦共和国大統領臨席の元行われた記念コンサートのライブ録音。バッハのクリスマスオラトリオより第一部(カンタータ1〜3番)が収録されている。ライブ録音らしく、調整されていない自然な反響、降り注ぐような、アウグスらしいきらきらとした華やかな合唱。クリスマスオラトリオはバッハの中でも好きな曲なので、アウグスのCDが発売されて嬉しい(むしろ今までどうしてなかったのかと思う)。そして、もうひとつこの録音の嬉しい点は、ソプラノとソロのソリストが女声ではなく少年の合唱団員であること。ただ、ちょっと硬質さが過ぎるかなあと思わなくもない。(by Emu) 2010/9/26 up
 CD KOMMT IHR G'SPIELEN 〜 Volkslieder, Madrigale, Sololieder und Chorsatze (ARS MUSI CI AM 1301-2) 2001年7月録音/指揮:Reinhard Kammler

1.Kommt ihr G'spielen.....1:45       
2.All Lust und Freud.....2:27       
3.Hollah! Welch gutes Echo.....1:20       
4.Audite nova.....1:49       
5.In maienhellen Tagen.....1:28       6.Wiegenlied.....2:37       
7.Sehnsucht nach dem Fruhling.....1:30       8.Lieger Freistadtler.....2:24       
9.Die grossmutige Gelassenheit.....0:46       10.Bruder, lasst uns lustig sein.....1:15       11.Der Kuckuck und der Esel....1:31       12.Summ, Summ, Summ.....1:33       
13.Alle Vogel sind schon da.....1:39       
14.Die Beredsamkeit.....2:20       
15.Die Warnung.....2:42       
16.Trinklied.....0:59       
17.Nachtliches Standchen.....1:36       18.Abschied vom Walde.....3:29       19.Lerchengesang.....1:52       
20.Wenn ich ein Voglein war.....1:20       21.Mailied.....1:11       
22.Zigeunerleben.....3:36       
23.Hochzeitslied aus Poniki.....2:35       24.Heuerntelied aus Hiadel.....0:49       25.Tanzlied aus Medzibrod.....0:45       26.Tanzlied aus Poniki.....0:37       
27.Alleweil ein wenig lustig.....1:22       28.Rosestock, Holderbluh.....2:07       29.Pappelmaulchen.....2:02       
30.Kein schoner Land in dieser Zeit.....3:16       
31.Ging ein Weiblein Nusse schutteln.....1:13      
32.Und in dem Schneegebirge.....1:59       33.Ade zur guten Nacht.....3:09

(ソリスト)
Sopran: Tobias Koch(9,20), Anselm Wohlfarth(6,21,22)
Alt: Titus Kraus(10,20), Johannes Rettenmaier(7,21,22)

 タイトルの通り、民謡、マドリガーレ、モーツァルトやシューベルトの耳慣れた独唱曲、合唱曲なんかで構成されたアルバムです。演奏にはクセがなく、こじんまりとした親しみやすさがあります。アウグスの演奏って頭声発声ということもあるのか、発声の柔らかさがとても可愛らしく感じられます。だから親しみやすいのでしょうね。でも正直に言ってしまうと、ここではそれがちょっと物足りないかも・・・。アクがなく可愛らしいのが特徴ですが、それが災いして民謡集になってしまうと華が感じられないかな〜なんて。これは私がアクの強いテルツ好きであることも多いに影響しているのかもしれませんけれどね。だからよほど選曲やアレンジを工夫しないとアウグスで民謡集を1枚聞くのはちょっとしんどいかも。。。。上手だけど優等生的でどの曲も同じ顔に見えてしまって。だからといって、私はアウグスが好きじゃないわけではありません。宗教曲とか曲自身に強い個性があるものをクセのない柔らかい歌声で聞くのは好きです。それにこういう民謡でも、コンサートの場であの赤いチョッキを着て歌われたりなんかしたら、クラクラってきちゃったりする単細胞でもあります。そうそう、それからアウグスのアルトは好きですね。Titus君の声にはちょっと心ひかれました。彼の声を宗教曲で聞いてみたいものです。    (by Wing) 2003/07/06 up 
 CD Hansel & Gretel- Orchestersuite mit Erzahlungen von G. Buchner nach der Marchenoper von E. Humperdinck(Sonny Classical/501357-2)Aufnahme:2000.3/Solisten der Augsburger Domsingknaben/Herbert Hanko/Augsburger Philharmoniker, Leitung Christian Echl

1.VORSPIEL
2.ERZAHLER
3.SUSE, LIEBE SUSE
4.ERZAHLER
5.BRUDERLEIN, KOMM TANZ MIT MIR
6.ERZAHLER
7.ACH, WIR ARMEN LEUTE
8.ERZAHLER
9.EINE HEX´, STEINALT
10.ERZAHLER
11.EIN MANNLEIN STEHT IM WALDE
12.ERZAHLER
13.DER KLEINE SANDMANN/ABENDSEGEN
14.ERZAHLER
15.O HERRLICH SCLOsCHEN
16.ERZAHLER
17.HEXENRITT
18.ERZAHLER
19.KNUSPERWALZER
20.ERZAHLER
21.FINALE

フンパーディンクによるメルヘン・オペラによるオーケストラ組曲「ヘンゼルとグレーテル」。というわけでオケがメインで、主な部分は、ヘンゼルとグレーテルの台詞も含め、Herbert Hankoという人の一人語りにより行われる。普通なら歌で聞く曲がオケだけといのは何となく物足りないものだが、朗読は上手く(何言ってるかほとんど分からないけど)雰囲気は出ている。アウグスブルク大聖堂聖歌隊のソリストがどこに出てくるのかというと、13曲目の「眠りの精」のデュエット。たったこれだけかい!しかも散々前奏が入った後で!と思う一方で、これだけでも私には聞く価値ありの麗しさだった。艶があって品もよくて声も好み。さすがアウグス、満足度高し。名前の記載はないが、2001年のCD「KOMMT IHR G'SPIELEN」にソロが何名かいるから、彼らのうちの誰かかな、と想像している。             (by Emu) 2006/10/20(Friday)up 
 CD SALVE REGINA ・ MARIENGESANGE (ARS MUSI CI AM1264-2) 1999年6月/指揮:Reinhard Kammler

Die Marianischen Antiphonen
1.Cantus Gregorianus: Alma redemptoris mater.....1:14 
2.F.Anerio: Alma redemptoris mater.....2:26       
3.Cantus Gregorianus: Ave Regina coelorum.....0:50   
4.G.Aichinger: Ave Regina coelorum.....1:56       
5.Cantus Gregorianus: Reigina coeli laetare.....0:41   
6.C.Erbach: Reigina coeli laetare.....1:49       
7.Cantus Gregorianus: Salve Regina & J.Mangon: Salve Regina.....4:00       
8.M.Spiess: Alma redemptoris mater.....0:55       
9.M.Spiess: Ave Regina coelorum.....0:57       
10.M.Spiess: Regina coeli laetare.....1:02       
11.M.Spiess: Salve Regina.....1:13
Vertonungen des >>Ave Maria<<
12.Palestrina: Ave Maria.....2:30       
13.Victoria: Ave Maria.....2:05       
4.Rheinberger: Ave Maria.....2:19       
15.Bruckner: Ave Maria.....3:14       
16.Strawinsky: Ave Maria.....1:21
Vertonungen des >>Magnificat<<
17.Monteverdi: Magnificat.....10:52       18.Mitterer: Magnificat.....4:37       
19.Schutz: Meine Seele erhebt den Herren SWV426.....6:12
Marienlieder
20.Brahms: Ruf zu Maria.....2:49       21.Schubert: Vom Mitleiden Mariens.....3:11       22.Kraft: Alle Tage sing und sage.....2:46       23.Jobst: Christi Mutter stand mit Schmerzen.....2:00  
24.Neumeyer: Es bluhen drei Rosen.....2:40       
25.Erhard: Freu dich, du Himmelskonigin.....1:44

(ソリスト)
Sopran: Wolfgang Buckel(8,10,21,23,24), Peter Isepy(9,11,23)
Alt: Dominikus Kleindienst(8,10,23,24), Christian Meister(9,11,23)

 これは、彼らの本拠地アウグスブルクの大聖堂で聴きたいなぁ〜って思わせられる1枚です。マリア様関係の歌がア・カペラあるいは控えめなオルガン伴奏で歌われています。クセのない明るくふんわりした音色の合唱が大聖堂に響いたら、さぞやきれーでしょうね〜。でもこのCDの音も悪くないデス。残響の加減が響き過ぎず、響かな過ぎず、適度で聴きやすい。ソロと合唱のレベルもきちんと合わせてあるので、音量が突然大きくなったり、小さくなったりすることが無いのも聞きやすい要因かも。
 ところで、この合唱団ってすごくバランスがいいと思います。一人一人の実力、ソプラノ、アルトの声質のバランス、少年達とメンナーの音量のバランス。無理しているところが無い。自然にきれーな音ができ上がっていると感じられます。でも実際はそれは訓練の賜物なんでしょうね。いっぱい練習してるんだろうなぁ〜。ソリスト達もいつもソツなく上手なので感心します。アウグスブルク大聖堂choの歴史は1439年まで遡るそうですが、1976年に改めて組織されたようで、カムラー氏はその最初の時からの指導者だそうです。Emuさんが紹介されているハイドンの大オルガン・ミサのCDは1978年録音なので、設立後2年目に録音されたものなのですね。このCDとはずい分音色が違っています。テルツの音の変遷のようにアウグスブルクも時代を追っていくと面白いかも。
 ソリストといえば、8〜11曲目は私を捉えた曲達。ソプラノ、アルトのデュエットで歌われるのですが、曲と声がすごくきれいで、ネットで視聴して即購入でした。それから23曲目もいいです。まずヴォルフガング&ドミニクスペアが歌い、次にペーター&クリスティアンペアが歌い、最後にカルテットで歌われるというニクイ構成。でもソロの曲に限らずどの曲もきれーです。アルバム全体、「マリアの歌」というだけあり穏やかな優しい曲が多くて、ぼーっと心を開放して音に浸っていると、曲が変わっていることに気づかず、いつの間にかCDが終わっている・・・ということもアリ。   (by Wing) 2003/06/01 up 
 CD
1995
 FRANZ SCHUBERT / Deutsche Messe ・ Messe G-dur (CALIG/CAL50952)
Kammerchor der Augsburger Domsingknaben, Alexander Seitz (Knabensopran), Robert Worie (Tenor), Ulrich Streckmann (Bass), Residenz-Kammerorchester Munchen, Dirigent:Reinhard Kammler, Aufname:23. 24. 30. 9. 1995

Deutsche Messe D.872
1.Zum Eingang
2.Zum Gloria
3.Zum Evangelium und Credo
4.Zum Offertorium
5.Zum Sanctus
6.Nach der Wandlung
7.Zum Agnus Dei
8.Zum Schlusse
9.Anhang:Das Gebet des Herrn
Messe G-dur D.167
10.Kyrie
11.Gloria
12.Credo
13.Sanctus
14.Benedictus
15.Agnus Dei

シューベルトのドイツミサ曲とミサ曲2番は少年合唱以外では考えられない曲。アウグスのは折り目正しく歌っていて好感の持てる演奏。ドイツミサ曲ってシンプルなだけにどうまとめるかが意外と難しいのだろうが、奇をてらわず丁寧に歌い紡いでいる。けどね、理想とする演奏が脳内に染み付いている私には、プチプチと切れるような歌い方が気になるんですわ。ミサ曲2番は元気が良くて華やぎもあり、全体の雰囲気はこっちの方が合っている。まあ、アクの無さが無個性になってしまってるのもあるんだけど。出番の多いスッキリ系のソプラノ・ソリストの声はコーラスに馴染んでいて聞きやすい。少年の硬質で真っ直ぐな歌声は魅力ではあるけど、まだ若いのか声量・力量はちと物足りない。ところどころ聞き取りにくかったり、余計にブレス入ったり。かなりリピートしてエンジョイしたのに、辛口で申し訳ない。この曲もイメージが出来上がっているので、お許しを。(by Nao) 2008/09/21 up
 CD   ORLANDO DI LASSO: SACRED VOCAL MUSIC (ARS MUSI CI AM 1084-2) 1993年7月録音/指揮:Reinhard Kammler

Missa ad imitationem moduli vinum bonum
1.Kyrie.....2:46       
2.Gloria.....3:02       
3.Credo.....5:51       
4.Sanctus und Benedictus.....3:57       
5.Agnus Dei.....2:52       
Gustate et vidte
6.Prima pars.....2:40       
7.Secunda pars.....2:04
8.Exultate justi in Domino.....4:58       
9.Ave verum.....3:16       
10.Alma redemptoris mater.....1:52       
11.Laetentur coeli Tunc exaltabunt.....6:23       
12.Tui sunt coeli.....4:19       
13.Confitebor tibi Domine.....3:14       
14.Vexilla regis.....2:44       
15.Surrexit pastor bonus.....2:15       
16.Confirma hoc Deus.....2:12

(ソリスト)
Sopran: Christian Pukelsheim(13)
Alt: Joachim Wohlgemuth(13)

 うーん、やっぱりラッソは苦手です。「フランドル楽派の巨匠」と言われるすごい人ではあるのですが、全部合唱で攻められるとアルバムの中で迷子になってしまって・・・。
 最初のミサ曲はかなり激しい曲でした。しかし激しい割にはテルツのアルバムと比べると楽器がそれほどうるさく感じられないのは、楽器の種類の違いなのでしょうか、それとも古楽器でないということなのでしょうかね〜。なんだか声のオブラートにくるまれて、プカプカいってるというそんな感じでした。でもラッソの曲では、楽器と一緒に激しく歌うものではなく、ア・カペラで各声部が折り重なりながら歌われるものが私は好きです。このアルバムの中にも数曲そういったものがあり、14曲目〜16曲目なんかはとてもきれいでした。そしてアウグスの演奏は可憐で、激しい曲の中にもどこかしら可愛らしさが感じられました。     (by Wing) 2003/008/10 up 
 CD Ein kind ist nus geboren/Augusburger Domingknaben (LC 0761) 1991年

1. Nun komm der Heiden Heiland,
2. Trostet, trostet mein Volk,
3. Machet die Tore weit,
4. Ubers Gebing Maria Geht,
5. Quem vidistis pastores,
6. Verbum caro factum est,
7. Ein kind ist uns geboren,
8. Hodie Christus natus est, 9. Joseph, lieber Joseph mein,
10. In dulci jubilo,11. Wachet auf, ruft uns die Stimme,
12. Maria durch ein Dornenwald sing, 13. Felsenharte Bethlehemiten,
14. Es kam die gnadenvolle Nacht,
15. Auf, glaubige Seelen,
16. Vom himmel hoch da kommit Ich her,
17. Ihr Hirten erwacht,
18. O Wunder, was soll das bedeuten,
19. Still o Himmel, still o Erde,
20. Das allerschonst kindl,
21. O Jesulein Zart,
22. Stille Nacht, Heilige Nacht

クリスマスに歌われるアカペラの宗教曲&キャロル集。上記の合唱団紹介の文章は,ドイツ歌曲・民謡集(BVCD−50)を聴いての印象だったので,その後10年の時を経て録音されたこの盤を聴くとまた違った感想を抱かせられる。この盤では,"ふんわりとした華やかな音色"というより,どちらかというと硬質に近く,若干音に華を残しつつも,ビブラートがきれいに付いた研ぎ澄まされた響きだ。ドイツの合唱団というよりは,オーストリア的な艶やっぽさ,上品さが漂う女性的な美を感じる。雰囲気的にはウィーン少年合唱団のクリスマスソング集(KOCH International 321 443)に似ているが,アルトがウィーンのような胸声ではなく,柔らかな温もりのある頭声で歌っていることが特徴である。よって,アルトはそれほど"効いてはいない"が,男声が見え隠れしながらその下を支えているので非常に安定している。音色がクリアーなので,多重唱曲でも各パートの音がはっきりと聞き取れる。全般にアレンジが細かく,どれをとっても小粋な雰囲気がある。どんなに難しい編曲でも,指揮棒にぴったり付いてくる感じだ。
 それにしてもドイツ系のクリスマス音楽は,礼儀正しく,きちんと整っており,さらに実直さがある。音色が滑らかなのでうっとりもさせられるのだが,各声部の,揃いも揃ったビブラートを聴いているとこちらの気まで引き締まる。とにかく安定感は抜群なので安心して聴いていられるのが嬉しい。 (by Rise) 
 CD .A.MOZART: MISSAE BREVES (deutsche harmonia mundi / BMG VICTOR BVCD-3008-09) 1989年(CD1)、1990年(CD2)録音/指揮:Reinhard Kammler

CD - 1
Missa brevis G-dur, K.49(47d)/
1.Kyrie.....1:17       
2.Gloria.....3:12       
3.Credo.....7:11       
4.Sanctus.....1:21       
5.Benedictus.....1:37       
6.Agnus Dei.....2:06       
Missa brevis D-dur, K.149(186h)/
7.Kyrie.....1:41       
8.Gloria.....2:11       
9.Credo.....5:00       
10.Sanctus.....1:15       
11.Benedictus.....1:48       
12.Agnus Dei.....3:20       
Missa brevis C-dur, K.220(196b)"Spatzenmesse"/13.Kyrie.....1:26       
14.Gloria.....2:33       
15.Credo.....3:03       
16.Sanctus.....0:47       
17.Benedictus.....2:52       
18.Agnus Dei.....3:13       
Missa brevis B-dur, K.275(272b)/19.Kyrie.....1:24
20.Gloria.....2:22       
21.Credo.....3:41       
22.Sanctus.....1:04       
23.Benedictus.....2:35       
24.Agnus Dei.....4:23
CD - 2       
Missa brevis C-dur, K.258 "Spaur Messe"/
1.Kyrie.....1:53       
2.Gloria.....2:34       
3.Credo.....4:53       
4.Sanctus.....1:03       
5.Benedictus.....2:32       
6.Agnus Dei.....2:49       
Missa brevis F-dur, K.192(186f)/
7.Kyrie.....3:35       
8.Gloria.....4:16       
9.Credo.....5:13       
10.Sanctus.....1:16       
11.Benedictus.....1:53       
12.Agnus Dei.....3:49       
Missa brevis C-dur, K.259 "Orgelsolo Messe"/13.Kyrie.....1:50       
14.Gloria.....1:56       
15.Credo.....3:39       
16.Sanctus.....1:04       
17.Benedictus.....2:10       
18.Agnus Dei.....2:58       
Missa brevis D-moll, K.65(61a)/
19.Kyrie.....1:22       
20.Gloria.....2:08       
21.Credo.....5:16       
22.Sanctus.....1:00       
23.Benedictus.....1:14       
24.Agnus Dei.....2:10

(ソリスト)
CD-1: Thomas Rieger(Sopran), Florian Mock(Alt)
CD-2: Michael Ellenrieder(Sopran/1-6,19-24), Dominik Wolff(Sopran/7-12,13-18), Michael Hofmeister(Alt/7-12,13-18,19-24), Benno Graser(Alt/1-6)
 

 これはモーツァルト没後200年を記念して作られたアルバムのようです(発売は91年)。テルツの戴冠ミサやレクイエムなんかもそれに合わせてCD化されましたし、今思うと91年はとてもおいしい年でした。
 それにしてもミサ・ブレヴィスばかりよくもこれほど集めたものです。2枚立て続けに聞くと、聞きごたえがあるだけにちょっとお疲れモード。なんてったってモーツァルト、曲がみんなキラキラしい上に、短い曲の中でさまざまな技巧を凝らしてますから表情がクルクル変わります・・・休まる暇も無く最後まで拉致されてしまうというわけです。そういう意味では、アルバムの企画としては意義がありますが、もったいなくもありますね。この宝物のような曲たちを、一緒に宝箱に入れてしまったことによって、一つ一つが目立たなくなってしまってる感があるからです。ダイヤモンドばかり、いーーっぱい集めたようなものという感じ?!。。ですから、ルビー、サイファイア、エメラルド・・・、美しさの異なった宝石たちを自分でMDに編集する中にこのミサ・ブレヴィス集から1曲加えたりなどすれば、より一層その輝きが増しそうです。
 ところで、アウグスのこの手の曲の演奏はいつ聞いても軽快です。ハイドンのミサ曲やバッハのモテットもかなりのアップテンポで演奏されていましたが、これも同様。宗教曲に「ノリ」というのは変かもしれませんが、アウグスの演奏は「ノリ」がいいです。そしてソリスト達もソロの多いモーツァルトのミサ・ブレヴィスをよく歌っています。とくにCD1のソリスト二人組はかなりのもの。トーマス・リーガー君はハイドンのミサ曲でソロをとったトビアス・ヴァル君同様の安定感を持ち、彼よりも高音がスーっと伸びて、かすれがありません。しかしやはり圧巻はフローリアン・モック君のアルトでしょう。彼の声や歌い方って艶っぽいんですよね〜。アルトがいいと演奏に奥行きが出ます。CD2では二人とも名前が無くなっていますので、変声してしまったようですね。代わって登場するのがソプラノはミヒャエル・エレンリーダー君ドミニク・ヴォルフ君。どちらも透き通った華のあるいい声です。でもアルトが物足りなくなってしまいました。ミヒャエル・ホフマイスター君の方がベンノ・グレイサー君よりはがんばってはいますが、ソプラノにかき消されがちかな。。。ちょっと残念。
 曲の中では、K220の「雀のミサ」やK259の「オルガン・ソロミサ」は耳馴染みがあるので印象に残りがちですが、K275やK65なんかも私は好きです。K275はソプラノソロから入るキリエが印象的ですし、アニュス・デイの終わりでは「Dona nobis pacem」のフレーズを各パートがソロで絡み合うところが好きです。K65は舞曲風な弦楽器の演奏があったり、グロリアではソロを交えながらの展開がドラマチックで心ひかれます。  (by Wing) 2003/07/20 up 
 CD J.S.BACH: MOTETTEN BWV 225-230 (deutsche harmonia mundi 77031-2-RC) 1987年7,10月/指揮:Reinhard Kammler

BWV225
1.Singer dem Herrn ein neues Lied.....4:34       2.Wie sich ein Vater erbarmet.....4:35       
3.Lobet den Herrn in seinen Taten.....3:34
BWV226
4.Der Geist hilft unsrer Schwachheit auf.....3:47
5.Der aber die Herzen forschet.....1:56       
6.Du heilige Brunst.....1:10
BWV228
7.Furchte dich nicht, ich bin bei dir.....1:43       
8.Ich starke dich.....2:22       
9.Furchte dich nicht.....3:52
BWV230
10.Lobet den Herrn, alle Heiden.....2:54       11.Denn seine Gnade.....2:13       12.Hallelujah.....1:23
BWV227
13.Jesu meine Freude.....0:50       
14.Es ist nun nichts.....2:36       
15.Unter deinen Schirmen.....0:50       
16.Denn das Gesetz.....0:57       
17.Trotz, Trotz dem alen Drachen.....2:24       
18.Ihr aber seid nicht.....2:17       
19.Weg mit allen Schatzen.....0:53       
20.So aber Christus.....1:51       
21.Gute Nacht.....3:32       
22.So nun der Geist.....1:17       
23.Weicht, ihr Trauergeister.....0:50
BWV229
24.Komm, Jesu, komm.....2:42       
25.Komm, komm, ich will.....0:36       
26.Du bist der rechte Weg.....3:00       
27.Drum schliess mich.....1:11

(ソリスト)
Sopran: Markus Davids(225,227), Peter Schreier(225,227), Thomas Haala(228,229), Thomas Riegger(228,229)
Alt: Frank Keilen(225), Jan Heidelberger(228), Martin Kley(228,229), Florian Mock(225,227,229)

 このアルバムは、初めて聴いたバッハのモテットでもあり、また演奏が非常に良いので、私にとってとくに心に残る1枚になっています。演奏はものすごく躍動感に満ち、軽快なアップテンポで進んでゆきます。明るくハリのあるソプラノ、少年っぽさの芯を残しながらも優雅な柔らかさをもつアルト。テルツのアルバムに出会うまでは、これは私にとっての最高の1枚でした。また、出会った今でも甲乙つけがたい存在ですね。テルツに比べるとアウグスブルクの演奏は、テノール、バスが控えめな気がします。それゆえとくにソプラノが際立っていて、軽やかな一糸乱れぬ合唱と感じられます。そういえば、92年に来日した際もその合唱の美しさがとても印象的でした。
 ところで、ここでの演奏はテルツが80年頃に録音したLPようなソロの多い構成になっています。ソロパートは何名かで受け持っていますが、全員がしっかり歌っています。ソプラノソロの声はどの子もクセのない、素直なハリのある声でとても聴きやすいです。しかし、なんと言っても際立つのはアルトソロでしょう。BWV225、227、229と3曲分を受け持つフローリアン・モック君は風の便りによるとかなりの名アルトだったようです。彼は92年にテノールとして来日しています。そして、お兄さんのダニエル・モック君も「PASTORALMESSEN」でアルトソロをとっていますね。そんなわけで、フローリアン君の声を堪能できるBWV227の「So aber Christus」はかなりのオススメです。しかしさらに上にいくのは、BWV229の「Du bist der rechte Weg」の途中のソロ。これはもう圧巻。ソプラノソロ、合唱も含めてすごく、すごーく良いんです〜〜ぐんぐん昇り詰めていって感極まれり!って感じ。
 最後になりますが、このアルバムはだいぶ以前より廉価版が発売されています。ジャケットはここで紹介したものとは違っています。この値段でこの素晴らしい演奏が楽しめるなんて!というお手頃価格ですので、お持ちで無い方はぜひ騙されたと思って購入してみていただきたい1枚です。 (by Wing) 2003/05/25 up 
 LP LEONHARD LECHNER・PASSION&MISSA・AUGSBURGER DOMSINGKNABEN (EMI deutche harmonia mundi 067・EL 16 9601 1) 1987年録音。

SIDE 1.....24'49:1.PASSION Historia der Passion und des Leidens unsers einigen Erlosers und Seligmachers Jesu Christi, Nurnberg, 1954/
SIDE 2.....27'09
:1.MISSA Missa Prima, Domine Dominus noster Kyrie, Gloria, Credo, Sanctus et Benedictus, Agnus Dei 2.MOTETTEN  3.Dominus regit me 4.Laudate pueri

ハーモニーの幅の割合だが、少年声と男声が半々位に聞こえる。大聖堂か教会での録音にも思え、すべてのパートが天上で融合してまろやかに聞こえてくるようにも錯覚する。(by Hetsuji) 2000/09/24 up 
 CD
 LEONHARD LECHNER: ST.JOHN PASSION・MISSA・MOTETS (deutsche harmonia mundi 05472 77472 2) 1986年録音/指揮:Reinhard Kammler

PASSION Historia der Passion und des Leidens unsers einigen Erlosers und Seligmachers Jesu Christi, Nurnberg 1594 (Johannes-Passion) 4stimmig
1.Part1:Das Leiden unsers Herren Jesu Christi aus dem Evangelisten Johanne.....8:13       
2.Part2:Simon Petrus aber stund.....5:38
3.Part3:Da nahm Pilatus Jesum.....4:17
4.Part4:Pilatus aber schrieb eine Uberschrift.....1:31   
5.Part5:Jesus aber betete und sprach.....4:39       
6.Conclusio:Der Du fur uns gelitten hast.....0:32
Missa Prima " Domine Dominus noster"
7.Kyrie.....1:20       
8.Gloria.....2:49       
9.Credo.....5:16       
10.Sanctus et Benedictus.....4:40       
11.Agnus Dei.....3:27
12.Dominus regit(form "Motecte sacre"XII 6-part).....4:40
13.Laudate pueri(form "Motecte sacre"XX 6-part).....6:31

 これは終始合唱のみのアルバムです。そして多声でゆったりと折り重なっていき、メロディラインがつかめない曲・・・つまり、私のアルファ波は放出しまくりというわけです。しかも無伴奏で適度な残響ときたら、もうだめ。うっとりと安らぎながら夢心地に。。。アウグスの演奏は柔らかで、清楚で、暖かみがあって、春になったばかりの頃の柔らかい陽射しを草の上で浴びている心地良さでした。   (by Wing) 2003/07/27 up

 ソロもなく、曲想というかイメージというか、とらえどころがないような感じなのですが、おだやかでやさしくて、合唱のテイストもソフトで洗練されていて、珍しくも気が付けばこのCDを繰返して聴いています。アウグスってなんだか特徴がなくて、意識しないでも存在する空気みたいに上手過ぎるのですが、そこに癒されるのです。シャープ感をそぎ落としてあくまでもソフトにソフトに・・・。演奏に驚くようなドラマはありませんが、破綻が無く、たおやかで心地よくて、BGMとしても優れている演奏です。 (by Hetsuji) 2018/07/27 up

 CD  HAYDN: MASSES (deutsche harmonia mundi 05472 77460 2) (P)1986/指揮:Reinhard Kammler

Missa G major / Sancti Nicolai Hob.XXll,6
1.Kyrie.....2:55       
2.Gloria.....4:20       
3.Credo.....5:19       
4.Sanctus.....2:26       
5.Benedictus.....4:22       
6.Agnus Dei.....5:27

Missa Brevis B flat major / St Joannis de Deo Hob. XXll,7 "Kleine Orgelsolomesse"
7.Kyrie.....2:09       
8.Gloria.....0:54       
9.Credo.....3:03       
10.Sanctus.....1:07       
11.Benedictus.....5:01       
12.Agnus Dei.....3:22
Missa brevis F major "Jugendmesse" Hob.XXll,1
13.Kyrie.....1:19       
14.Gloria.....1:50       
15.Credo.....3:51       
16.Sanctus.....1:07       
17.Benedictus.....2:27       
18.Agnus Dei.....3:02

(ソリスト)
Missa G major: Tobias Wall(Sopran), Daniel Mock(Alt)
Missa brevis B flat major: Reinhold Zott(sopran)
Missa brevis F major: Michael Lehner(sopran), Thomas Haala(Mezzosopran)

 しょっぱなからの圧倒的なソロ攻勢。そういえばハイドンのニコライ・ミサって、ソロばりばりでしたね〜。久しぶりでハイドンのキラキラワールドの洗礼を受けた気分です。ニコライ・ミサのソロに少年を起用したもので他には、ウィーン少の1964年録音のものくらいしか覚えがありません。そして初めて聞いたのはこのアウグスのアルバムのLP版でした。その時はもう大感動で、素晴らしいアルバムにめぐり合えた〜ってすごく気に入り、繰り返し聞き続けていたと思います。ずい分たってCD化された時は嬉しくて、即購入してしまいましたっけ。
 ニコライ・ミサでは、ソプラノ&アルト2重唱から始まり、テナー&バス2重唱、そして4重唱と歌われていくキリエも印象的ですが、グローリアの途中で「Gratias agimus 〜♪」とソプラノソロが入ってくるところが私はとても好きなんです。何回も聞いて流れが頭に入っているので、さぁ来るぞ来るぞぉってワクワクします。またソプラノがメロディラインを歌い、ソロ4重唱で繰り広げられるベネディクトゥスも聞きごたえ満点。ソプラノのトビアス・ヴァル君は素晴らしい声量と安定感のある歌声で、このソロの多いミサ曲をガンガン引っ張っていきます。高音が少し乾いて聞こえるのがちょっと残念かな。アルトのダニエル・モック君も良いです。彼はバッハのモテットでソロをとるフローリアン・モック君のお兄さん。まったく、兄弟揃って上手です。
 小オルガン・ミサの魅力は何と言っても、ラインホルト・ゾット君の声ではないでしょうか。彼は Kempter の PASTORALSESSEN でもその魅力を披露していますが、ここでのベネディクトゥスのソロもス〜っとストレートに伸びていく艶やかな高音を楽しませてくれます。ベネディクトゥスでしかソロがないのは残念な限りです。
 ユンゲント・ミサは曲はいいのですが、ソリストの声がものすごーく特徴的なので、前曲のライホルト君のソロを聞いて満足して「ここでやめ!」ってこの曲を聞かずに終わらせていた記憶あります。ミヒャエル・レーナー君の声はちょっと苦しそうに聞こえる(本人は全然そんなこと無さそうではありますが)、それでいて幼く可愛いい声。一度聞いたら忘れられません。好きなタイプではないのにあまりに印象的なため、この曲を聞くと頭の中を流れるのは絶対に彼の声。。。。どんな顔の子だったのかちょっと興味があります。
 個人的な声質はいろいろありますが、全体としてアウグスのソプラノは頭声で癖の無い可愛らしい感じのものなので、こういったミサ曲を歌わせるとその素直さがものすごく魅力的に感じられます。可愛らしかった合唱に華やぎが出て、とてもキラキラしく、ハイドンやモーツァルトの明るめのミサ曲にはうってつけの合唱団だなって改めて思いました。    (by Wing) 2003/07/13 up
 LP  JOSEPH HAYDN・Messen・AUGSBURGER DOMSINGKNABEN (EMI deutche harmonia mundi 067・EL 16 9565 1) 1986年録音。Leitung: Reinhard Kammler

SIDE 1.....24'55:MISSA G-Dur Sancti Nicolai Hob.XXII,6
1.Kyrie     2.Gloria     3.Credo     4.Sanctus     5.Benedictus     6.Agnus Dei
TOBIAS WALL, Sopran DANIEL MOCK, Alt HARTMUT QUOTSCHALLA, Tenor ULRICH STRECKMANN, Bass

SIDE 2.....29'12:

MISSA BREVUS B-Dur Sti. Joannis de Deo Hob.XXII, 7 "Kleine Orgelsolomesse"
1.Kyrie     2.Gloria     3.Credo     4.Sanctus     5.Benedictus     6.Agnus Dei
REINHOLD ZOTT, Sopran

MISSA BREVIS F-Dur"Jugendmesse"Hob.XXII, 1

7.Kyrie     8.Gloria     9.Credo     10.Sanctus     11.Benedictus     12.Agnus Dei
MICHAEL LEHNER, Sopran THOMAS HAALA, Mezzosopran

 この時期、少年声が充実していたのかな? 少年声の分量?が男声と比較して割と多いように聞こえる。A面はソロパートも女声と比較しても遜色ない。B面のソリストは音量は落ちるがその分、ストレートな少年声としての魅力を持っている。高音部がかなり出ているので、全体の音色は明るく華やかだ。(by Hetsuji) 2000/09/24 up
 CD TRANSEAMUS−SCHLESISCHE WEIHNAHTSLIEDER(ARS MUSICI/AME 3009-2) P.1984/Solisten und Kammerchor der Augsburger Domsingknaben/Residenz-Kammerorchester Muchen/Leitung:Reinhard Kammler

1.Transeamus.....4:55       
2.Was soll das bedeuten.....3:31       
3.Auf,auf,ihr Hirten.....2:25       
4.Inmitten der Nacht.....1:56       
5.O Freude uber Freude.....2:07       
6.Still leuchtete der Sterne Pracht.....3:15       
7.O du liebes Jesuskind.....5:05       
8.Uff'm Berge, da wehet der Wind.....1:13 
9.Kleenes Kindla.....5:16       
10.O freudenreicher Tag..... 1:30       
11.Der Heiland ist geboren..... 4:27       
12.Ein Kind ist uns geboren.....1:49       
13.Vom seinem ewgen festen Thron.....2:50 
14.Den die Hirten lobeten sehre.....5:58

(ソリスト)
Sopran: Tobias Wall(1,2,7,14),Reinhold Zott(14),Joachim Schleifer(14)/Alt: Daniel Mock(14)

Wingさんが紹介されているLPのCD盤で、ドイツのシュレジェン地方のクリスマス・キャロルを集めている。Kenpterのミサ曲と同じ頃の録音ということで、合唱の美しさもさながら、麗しのソリストたちの歌声を再び聴ける嬉しいアルバムとなっている。一番活躍するTobias Wallはハイドンのミサ曲盤にも登場するこの時期のアウグスの花形ソリストで、華やかで品のある声はここでも健在。14曲目は、出番はちょっとずつだがオールスター。  (by Emu) 2003/10/19 up 
 LP "TRANSEAMUS"・SCHLESISCHE WEIHNAHTSLIEDER (deutsche harmonia mundi HM/IOM 690 D)LP (P)1984/指揮:Reinhard Kammler

SEITE-1
1.Transeamus       
2.Was soll das bedeuten       
3.Auf,auf,ihr Hirten       
4.Inmitten der Nacht       
5.O Freude uber Freude       
6.Still leuchtete der Sterne Pracht       
7.O du liebes Jesuskind
SEITE-2
8.Uff'm Berge, da wehet der Wind       
9.Kleenes Kindla       
10.O freudenreicher Tag       
11.Der Heiland ist geboren       
12.Ein Kind ist uns geboren       
13.Vom seinem ewgen festen Thron       
14.Den die Hirten lobeten sehre

(ソリスト)
Sopran: Tobias Wall(1,2,7,14), Reinhold Zott(14), Joachim Schleifer(14)
Alt: Daniel Mock(14)

 レコードをかけるとすぐにトビアス・ヴァル君のレチタティーヴォのようなソロが始まります。その後に続く男声のみの合唱はなんだか勇壮な感じ。そこへ少年達が「グロ〜リア〜♪」って加わってきていっきに晴れやかな雰囲気へ。こんな風なので1曲目はクリスマス曲っていうよりどこかの国の国歌みたいな感じがしました。でも2曲目からはしっかり普通にクリスマス風。ほんわりした柔らかな声で歌われるクリスマス曲を聞いていると、善良な気持ちにさせられます。それにカムラー氏がつくるリズムって小気味よく弾んでいるので、楽しい気分が心の底から湧き起こってきます。A面の最後は、再度トビアス君登場。ここでの彼のソロは曲のメロディーともあいまってバイオリンの音色のように優雅です。ハイドンのミサ曲でのソロよりも声に艶が感じられるのは、このアルバムの方が録音が早いようなので、旬の時期だったのかもしれませんね。
 B面のほとんどは美しい合唱で歌われていますが、最後の曲だけソロが入ります。曲の始まりの掛け声(?)をソプラノ3名、アルト1名のソリストが順番に歌い継いでゆきます。ソプラノ3名の声質の違いを楽しむも良し、アルトの艶っぽさを愛でるも良し(やっぱりお兄ちゃんも上手いよ〜)。ここでのラインホルト・ゾット君は、多分ソプラノの2人目だと思うのですが、ちょと幼さが感じられます。彼の声は好きなのですが、ここではトビアス君の方が1枚上かな。 
 ちなみにこのアルバム、私は持っていませんがCD化もされています。    (by Wing) 2003/008/03 up 
 CD KENPTER・DIABELLI:PASTORALSESSEN/ AUGSBURGER DOMINGKNABEN(LC-0761) 1984年

Karl Kempter(1819-1871)Pastoralmesse in Gop. 24
(1. Kyrie, 2. Gloria, 3. Credo, 4. Sanctus, 5. Benedictus, 6. Agnus Dei)/
Anton Diabelli(1781-1858)Pastoralmesse in Fop. 147
(1. Kyrie, 2. Gloria, 3. Credo, 4. Sanctus, 5. Benedictus, 6. Agnus Dei)

  ケンプターとディアベリ作曲の「田園ミサ曲」。どちらもクリスマスの時期にもしばしば歌われる美しいドイツミサ曲である。とくに1.「Kyrie」, 2. 「Benedictus」はワルツ風で,彼らのふんわりとした音色に良く映える。この盤の音色は,ドイツ民謡集(BVCD‐50)に似ている(録音年が近いので当然と言えば当然だが)。どちらの「田園ミサ曲」も,ソロが随所に盛り込まれていて,全声部のソロを存分に楽しめる作品だ。音色は明るく,ぽわっと広がる丸みがあって伸びやか極まりない。さらに声量も豊かで,おっとりとした少年らしい品格がある。ジャケットの裏面に印刷されている練習風景?の写真を見ると,皆とてもあどけなく感じられるのだが,卓越した技術を聴かせてくれる。あえて文句をつけるならば,ドイツ系の聖歌隊が歌う宗教曲としては,"華やぎ過ぎ"と受け止めるファンがいるかもしれない…ということくらいだろうか。この盤では,合唱,ソロに限らず,特にアルトの音色がいい。溢れんばかりの活力と弾性の上に優しさがある。音が強いのに関わらず極めて柔らかいのである。そして不思議とピアノでもよく響く。曲の特徴としてもそうなのだろうが,高音と男声に挟まれているのに,聴き手が自然に耳を傾けているだけでアルトのメロディーラインが難なくつかめる感じだ。上品に優雅に流れるソプラノに小粋なビートを効かせている風でとても心地良い。 (by Rise)up 1999/10/24(sun) 
 LP KENPTER・DIABELLI:PASTORALSESSEN/ AUGSBURGER DOMINGKNABEN(1C 067 19 9936 1) 1984年 1./2. Juni 1984

Seite 1:Karl Kempter(1819-1871)Pastoralmesse in Gop. 24
1. Kyrie       
2. Gloria       
3. Credo       
4. Sanctus       
5. Benedictus       
6. Agnus Dei
Reinhold Zott,Sopran/Herman Hintermayr, Mezzosopran/Daniel Mock,Alt/Hartmut Quotschalla,Tenor/Ulrich Streckmann,Bass

Seite 2:Anton Diabelli(1781-1858)Pastoralmesse in Fop. 147
1. Kyrie       
2. Gloria       
3. Credo       
4. Sanctus       
5. Benedictus       
6. Agnus Dei
Tobias Wall,Sopran/Joachim Schieifer,Mezzosopran/Werner Mayr,Alt/Hartmut Quotschalla,Tenor/Ulrich Streckmann,Bass

KENPTER・DIABELLI:PASTORALSESSEN/ AUGSBURGER DOMINGKNABEN(LC-0761) 1984年 のオリジナル?盤

上のCD紹介のところでRiseさんが素晴らしい紹介文を書いているので,これ以上の説明は蛇足になるのだが、合唱曲と言うよりもソロが多用されている曲なので、A面など特にReinhold Zott,君のアルバムの趣がある。大聖堂少年聖歌隊の隊員のイメージには、訓練されつくして没個性あるいは近寄りがたいイメージを持ってしまうが、なかなかどうしてReinhold Zott君の声は、すーっと伸びるが粘りけのないサラッとした可愛い声で飽きさせない。曲も新しい感じでミサと名前は付いているが宗教臭さはない。2面のソリストは1面ほどの出番はないが、柔らかく成熟しつつも、ギリギリのところで少年の音色を醸し出している。少年声の最高の形の一つ、と言えるかもしれない。名前入りのソロアルバムがあってもおかしくない。B-Sファンには「5. Benedictus」だけでも聴く価値がある。(by Hetsuji) 2001/12/09 up 
 CD  Nun lob mein' Seel den Herren‐Motetten/ Augsburger Domingknaben(LC 0761), 1983年

Andres Hammerschmidt(1611-1675)
1. O barmherziger Vater,
2. Das ist je gewiBlich wahr,
Heinrich Shutz(1585-1672)
3. Verleih uns Frieden genadigilich,
4. Es ist erschienen die heilsame Gnade Gottes,
5. O lieber Herre Gott,
Michael Praetorius(1571-1621)
6. Nun lob mein' Seel den Herren,
7. Regina coeli laetare,
Hans Leo Hassler(1564-1612)
8. Ite in universum mundum,
Giovanni Pierluigi da Palestrina(1525-1594)
9. Veni creator spiritus,
Tomas Luis de Victoria(1540-1611)
10. O quam gloriosum,Orlando di Lasso(1532-1594)
11. Gustate et videte,Jacobus Gallus(1550-1591)
12. Pater noster, Andrea Gabrieli(1510-1586)
13. Magnificat

  16〜17世紀のモテット集。ビロードのような滑らかさ,女性的な美しさ・強さに満ちた歌声を楽しめる。同じシュッツやのパレストリーナのモテットでも,「聖トーマス教会聖歌隊」,「ハノーバー少年合唱団」、「ドレスデン聖十字架合唱団」といった類のドイツ系合唱団が放つ,硬質で少し乾いた感じの歌声…その歌声が正確に整えられ,重なり合った壮麗で清潔な響きとは何と隔たりがあることだろう。響きや音色以外にも,それらの合唱団と比較して,アウグスブルクは少年声にかなり厚みがあるのが特徴だ。同じ国でこれだけ違うのはとても不思議に感じる。
 もちろんどちらが良いと言うわけでなく,両者の個性の違いに改めて驚かされるのである。アウグスブルクの歌声は,とにかく水気をたっぷりと含む。つまり,張りがあって,みずみずしく,極自然な艶やかさのあるビブラートと弾性が効いており,そのためかモテットが叙情歌的で優しく聞こえる。歌い手として,少年として,本当に伸び伸びと実力を発揮し,歌っている雰囲気が良い。
  ただ,あまりの滑らさ,気持ちの良さに,しばらく耳を傾けていると,その心地よいビブラートの波に聞き手が慣れてしまい,逆に幾分端正過ぎる雰囲気を感じないでもない。とにかく,アウグスブルクは,宗教曲の中でも,もっと爆発するようなフォルテや,激しい感情表現を要するような曲目にも挑戦できる聖歌隊だと思う。ここで歌われている単調なモテットよりもその方が彼らの音色や技術がより映えるだろう。(by Rise) 1999/10/31(sun) up
 LP  NUN LOB' MEIN SEEL DEN HERREN-MOTETTEN GESUNGEN VON DEN AUGSBURGER DOMSINGKNABEN(1C 067 19 9977 1) (P)1983

SEITE 1:
Andres Hammerschmidt(1611-1675)
1. O barmherziger Vater  
2. Das ist je gewiBlich wahr        
Heinrich Shutz(1585-1672)

3. Verleih uns Frieden genadigilich    
4. Es ist erschienen die heilsame Gnade Gottes    
5. O lieber Herre Gott        
Michael Praetorius(1571-1621)

6.Nun lob mein' Seel den Herren        
Gregor Aichinger

7. Regina coeli laetare        
Hans Leo Hassler(1564-1612)

8. Ite in universum mundum,
SEITE 2:
Giovanni Pierluigi da Palestrina(1525-1594)
1. Veni creator spiritus        
Tomas Luis de Victoria(1540-1611)

2. O quam gloriosum        
Orlando di Lasso(1532-1594)
3. Gustate et videte        
Jacobus Gallus(1550-1591)
4. Pater noster        
Andrea Gabrieli(1510-1586)
5. Magnificat

インターネットしながらボーッと聴いていたら、東欧系の少年少女合唱団を聴いているような錯覚におちいった。こういうところがRiseさんいうところの女性的な美しさ、なのかもしれない。ソプラノにその傾向が強いようだ。曲紹介についてはRiseさんの素晴らしい文章が上記にあるので何もないが(モテットってお経みたいに聞こえるし)、この合唱団にはもっと情感を表出できるような曲の方が似合っているかもしれない。そのような宗教曲があるかどうかは知らないが。(by Hetsuji) 2001/12/16 up
 CD ドイツ民謡の楽しみ/Augsburger Domsingknaben ,BVCD−50 1982年録音

1. さあ, きれいな歌を歌え(4声混声合唱),
2. 踊ってとび跳ねて(5声混声合唱),
3. 晴れた日々に(5声混声合唱),
4. 楽しい舟遊び(5声混声合唱),
5. 5月が心を明るくする(5声混声合唱),
6. 僕たちが心から愛しているのは(4声混声合唱),
7. 響けよ我が声,
8. 喜びへのお誘い,
9. 高貴な音楽について,
10. クアプファルツの猟師,
11. 遍歴は粉屋の楽しみ,
12. 目覚めよ,我が心の美しきひと,
13. 春,
14. 楽しい夏は僕を心から喜ばせる,
15. 森はすでに秋の色に染まり,
16. わが心は春の緑を求め,
17. さあ, カタリーナちゃん,
18. 踊りにゆく女の子,
19. さあ, シュワーベンのリーゼちゃん,
20. 今世界で一番美しいところ,
21. 町に行かなくちゃ(ムシデン),
22. 5羽の白鳥,
23. おやすみ, さようなら

 ドイツ民謡,マドリガーレ等を集めた1枚です。初めてこのCDの歌声を耳にした時、単純に"すごく上手い"と思いました。ドイツの合唱団というと,アクセントが強く,荘厳で,時に強靭なぴしっとしまった響きというイメージが私にはあります。でも、この聖歌隊はすごく歌声がソフトできめ細やか。そして何よりも全体的に華やいだ感があります。
 少年達の歌声は,程よくビブラートが効いていて,鋭く硬質な少年の声ではなく,もちろん女声でもない。訓練された少女声のような,柔らかで瑞々しい中性的な音色です。アクセントも強すぎず,弱すぎず,心地よい弾性があります。アルトはウィーン少年合唱団のようなびりびり響く音色ではなく,あくまで高音と同じような丸みのある豊かな頭声で歌われています。少年声のみでもしばしば歌うようで,このCDでも少年だけでターフェル・コンフェト(7〜9,斉唱)及び児童声用の合唱曲(13〜16,合唱)を歌っています。
  このCDの中でお薦めなのは,「目覚めよ,我が心の美しき人」です。魂が揺さ振られるような美しく優しい曲です。男声3部,少年声3部で歌われ,部分的に各声部のみでも歌われます。両声部の声の交わり方がすごくきれいで,男声が全てを包み込む大地ならば少年達の歌声はその上に広がる透き通った空といった雰囲気で,両者の信頼感が窺えます。歌詞の内容も非常に詩的で繊細なものです。少年時代からこのような歌に触れていたら,自然や人間愛の心,また,その後の人生の土台となるような瑞々しい感性も育まれるんだろうなぁと何だか羨ましく感じます。(by Rise) 
 LP  AN HELLEN TAGEN・VOLKSLIEDER UND MADRIGALE GESUNGEN VON DEM KAMMERCHOR DER AUGSBURGER DONSINGKNABEN (harmonia mundi 1C 066-99 963 T) 1982年録音。Leitung: Reinhard kammler

SIDE 1:
Madrigale fur Chor a capella

1.Nun fanget an ein gut's Liedlein zu singen
2.Tanzen und Springen     
3.An hellen Tagen     
4.Fahren wir froh im Nachen     
5.Nun strahlt der Mai den Herzen     
6.Wir lieben sehr im Herzen
Gesellige Gesange aus dem "Augsburger Tafelkonfekt"
7.Mein'Stimme klinge Aufforderung zur Freude Von der edlen Musik
In der Natur
8.Ein Jager aus Kurpfalz    
9.Das Wandern ist des Mullers Lust    
10.Wach' auf, mein's Herzens Schone
SIDE 2:
Volkslieder im Jahreskreis fur Knabenstimmen mit Instrumenten
1.Fruhling    
2.Herzlich thut mich erfreuen     
3.Bunt sind schon die Walder     
4.Nach gruner Farb'mein Herz zerlangt
Zum Tanze
5.Heissa, Kathreinerle     
6.Zum Tanze da geht ein Madel     
7.Hopsa, Schwabenliesel
Besinnliches
8.Kein schoner Land in dieser Zeit    
9.MuB i' denn zum Stadtele naus    
10.Zogen einst funf wilde Schwane    
11.Ade zur guten Nacht

BVCD−50の原盤。完璧な1枚。上手い。(by Hetsuji) 2000/09/24 up
 LP  DIE AUGSBURGER DOMSINGKNABEN SINGEN ZUR WEIHNACHT (harmonia mundi 1C 061-99 924) 1981年録音。Leitung: Reinhard kammler

SIDE 1:
Weihnachtliche Motetten

1.MACHET DIE TORE WEIT.....2'13    
2.DIXIT MARIA AD ANGELUM.....2'51    
3.VERBUM CARO FACTUM EST.....2'55    
4.ALSO HAT GOTT DIE WELT GELIEBT.....2'53
5.UBERS GEBIRG MARIA GEHT.....2'21    
6.DANK SAGEN WIR ALLE GOTT.....3'58
SIDE 2:
Volkstumliche Weisen zur Weihnacht

1.AUF DEM BERGE DA WEHET DER WIND.....2'54
2.KOMMET IHR HIRTEN.....1'45    
3.VOM HIMMEL HOCH IHR ENGLEIN KOMMT.....2'3
4.IM WALD IS SO STAAD.....2'26    
5.ES MAG NET FINSTER WER'N.....1'31
Weihnachtslieder
6.VOM HIMMEL HOCH.....1'55    
7.IN DULCI JUBILO.....2'51    
8.ES IST EIN ROS'ENTSPRUNGEN.....    
9.O DU FROHLICHE.....2'54    
10.STILLE NACHT.....3'57

とても畏まった気持ちになるクリスマス・アルバム。派手さはないが、非常に堅実な印象。しっかりとしたバスやテノールにのって、ソプラノの響きのシャープさが、音に華やかさを添えている。(by Hetsuji) 2000/09/24 up
 CD  HAYDN:GROSSE ORGELMESSE/MOZART:TE DEUM(BMG/05472 77860 2)Recorded:1978,St.Thekia,Wieden/Augsburger Domsingknaben/Munchner Residenz-Orchester/Direction:Reinhard Kammler

1〜6.Grosse Orgelmesse in E flat major/Es-dur Hob.XXII:4(Joseph Haydn)              7〜10.Te Deum in C major/C-dur KV141(Mozart)

Gerhard Kogel,Knaben Sopran/Wolfgang Drasch,Knaben Alt/Hartmut Quotschalla,Tenor/Ulrich Streckmann,Bass

昔のHarmonia Mundiの録音の中からバロック〜古典時代の作曲家を取り上げたものをBaroque Espritシリーズとして復活させたCDの一つ。アウグスブルクというと、民謡集やKempterのミサ曲などの可愛さが少し入った整った合唱がイメージなのだが、それを想定して聴くと初っ端から何とも生々しい演奏でびっくりする。各パート、特にソプラノパートの個性が目立っていて、一歩間違えば全体から飛びぬけてしまうそうな勢いがある。ソリストもそうで、上ずってこのまま合唱から剥離してしまいそうなぐらい。でもそうはならいない。派手な個性が混在しつつ、絶妙なバランスを保った一本芯の通った演奏となっている。そしてどんどん展開しいく躍動感。まさにバロック。ハイドンの曲にはこういう演奏こそがよく似合う。慣れるとクセになる。 (by Emu) 2003/05/11 up

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(お返事は出来ないと思います)