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Art of the treble〜sounds’Library (JAPAN)

Alain FauqueurLES PETITS CHANTEURS DE VINCENNES





CD    LILI BOULANGER . MARKEVITCH (OMEGA EVC 9034) P&C 1995(これは再プレス。オリジナルのレコーディングは1960年3月らしい) IGOR MARKEVITCH, conductor

Recorded under the direction of Nadia Boulanger

Oralia Dominguez,contralto Alain Fauqueur,boy soprano (of the Petits Chanteurs de Vincennes) Michel Senechal, Raymond Amade, tenor Pierre Mollet, baritone

LILI BOULANGER(1893-1918) WORLD PREMIERE RECORDING

1.Du fond de l'abime(Psaume 130)詩篇第130番      
2.Psaume 24詩篇第24番         
3.Psaume 129詩篇第129番         
4.Vieille Priere Bouddhique仏教徒の古い祈り        
5.Pie Jesuピエ・イェズ

 作曲家のリリー・ブーランジェは、病弱だったらしく、若くして亡くなっている。彼女の作品は、管弦楽付きの宗教的な声楽曲が多いそうだが、このCDに収録された「5.Pie Jesu ピエ・イェズ」が、病床で姉のナディアに口述した「遺作」なのだそうだ。
 私はこの作曲家の作品を初めて聴いた。曲調がペール・ブルー。健康な成年男女(たぶん)の合唱すら青ざめて聞こえる。
 このCDだけが、今ある録音の中で、唯一、「5.Pie Jesuピエ・イェズ」にボーイ・ソプラノを起用しているものなのだそうだ。
 ソプラノ君の声は、’86年のゲオルク(ウィーン少)をもっと丸くしたような感じ。って言ってもダメなんだろうな。少女のように可憐で、甘い蜜が垂れたお菓子の声。その声をたっぷり1曲分、聴くことが出来る。でも曲のイメージとして、なんだか暗くて冷たくて寂しい水の底で聴いているような、聴いていてもリラックス出来ない、釈然としない感じが残った。
 録音監修が姉のナディアで、指揮のマルケヴィッチはナディアに作曲を学んだ生徒の一人なんだそうだ。   (by Hetsuji) 2004/01/25 up 

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(お返事は出来ないと思います)