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「まったく、わらわがおらねば、そなた達はもう全滅しておったぞ」 繭を釣り上げ、無謀に敵へと突進した新米ガーディアンズをたしなめる。 補助テクニックを掛ける間もなく突進し、敵に倒される寸前でレスタを受けた旋璃亜、エックス、エイミィの三人。 「この世界では魔力は使えぬ。旋璃亜の秘めた魔王の力も、その魔力から生まれたエックスの人間を超越した身体能力も、役には立たぬのじゃ」 世界を渡る力のあるティアマットは、HappyRealizeの休みの日に指導しに来ている。 昔、世界を渡り歩いていた時に、戯れで取得したガーディアンライセンス。それが今の状況を創り出している。 「エイミィ、そなたはまだまだ隙が多すぎる。もっと、こう……」 世話のかかる新米達を見ている彼女は、結構楽しかったりする。 特殊能力を武器や防具に携行するこの世界は、戦闘能力の皆無なティアマットにそれなりの力を与えてくれる。守られるしかなかった「地球」での日々とは全く違う物になっていた。 「マスター。ふと疑問なのですが」 「どうした、エックス?」 「あ、エックスちゃんも気になった?」 エックスの視線に疑問の内容を予測したエイミィ。 「以前お会いした時はあのようなセンスでは無いと思ったのですが……。ティアマットさんは何故パンツ丸出しなのです?」 ……!! その言葉に息をのむティアマット。 「こっ、この世界にはまっとうな服がないのじゃ! これでも気に入った服を組み合わせてるのじゃぞ><ノ」 「気に入った服の組み合わせ」がその不味い状況を招いていると気が付かないティアマット。 無表情に見つめるエックス。そういうモノだと思っていた旋璃亜。ファッションは個人の自由だし? と気が付いていながらも、あえてつっこまなかったエイミィ。 「え、ええい。お主ら、Bミッションもう一周じゃ!!」 それらのなま暖かい視線に耐えられなくなったティアマットは、苦し紛れにノルマを追加した。 (く〜、可愛いと思っておったのに(・_・、 ) でも、薄ぬの一枚が基本の神様気質な彼女のセンスは、少しおかしい。 |
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(勇者屋キャラ辞典:ティアマット、旋璃亜、X) | |
文:若菜綺目羅 | |
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