エレキについで、今度も昔の趣味を燻りだしてきたよ。
今から30年ほど前、高校生のころ、小生は自転車少年だった。そして今また、ここにその少年が『自転車オニイサン』となってもどってきたのである。
『自転車オニイサン』はYahooのオークションで中古の自転車を買うと、それに30年前のパーツを付けて再生作業を開始した。
自転車はBridgestoneのRADAC(『レイダック』と読む)。こいつがお洒落なロードに変身する。 まずは解体と30年前の部品の蘇生作業。いちいち、専門用語の解説とかしてない。自転車語のまま書かれているので「自転車語」を話さない、自転車星人以外の人が見ても分からないかもしれない。
同じ自転車星人でも、かなり古い言が葉使われているから新生「自転車チルドレン」には通じないかもしれない。そんなこと知らん。

走れRADAC   負けるなRADAC



¥7,750でオークションで落札したBridgestoneのRADAC。700Cに乗りたかったので購入。2006.7.15に北綾瀬まで電車で取りに行きそこから相模原まで乗って帰る。途中ものすごいスコールと雷。ちょうど荒川を渡ってたら稲光が2本「ビガッ!」って観えた。あー写真に撮りたかったなー
約60Km。日頃鍛えているので脚は大丈夫だったけどケツが痛い。。。
途中、友人の家に寄ったり、昔バイトしてたラーメン屋でビール飲んで餃子食って、レバニラ食って。。。13:00に出て家に着いたら19:00を回っていたよ。
まぁ、写真の通りのボロだけどよく走る。
これは、解体以前の様子。結構汚い。所々錆は浮いているし、アルミの部分もだいぶ腐食しているこれから全部バラして塗装もしなおして美しい自転車にする。
約30年前に乗ってたランドナーの高級(?)パーツを蘇らせて人もうらやむ様な美しい700Cロードレーサーが出来上がる。
こうして自転車を久しぶりにいじっていると、昔の悪い病気が鎌首をもたげて、やたらと外国製の高級パーツが欲しくなってしまうが、今回は我慢。我慢。。。なるべくお金を掛けないで且つ美しく。。。。

<フレーム>
部品を全て取っ払ったRADACのフレーム。こうして観ると結構きれいだねぇ、シールもみんなはがして汚いところは灯油で拭いた。
後から気付いたんだけど「アルミフレーム」とか謳ってるけど、アルミはトップチューブとダウンチューブとシートチューブだけで後は鉄なのね。どの程度の自転車か良く知らなかったんだけど、付いてる部品からして、そんなにいいクラスの自転車じゃないみたい。
ところどころ錆びてるんだけど、これから弟にネジ込んで自動車の板金屋さんに塗装し直して貰う。BMWのブラックメタリックに。。。¥6000だって。。安いねー。
<TA>(『タ』とか読まないでよ『ティーエー』っていうフランスのメーカー)
約30年前に乗っていたランドナーの部品を引っ張り出してきて磨き上げた。6本アームのTA。
最近はないぜー。元はトリプルだったんだけど、フロントはシングルにする。クランクはTAじゃなくて「プロダイ」(黒く塗ったのよ)。クランクとチェーンリングを止めるネジは錆びてしまっていたので、六角レンチレンチで締めるネジに交換。純正を買うと結構するけど、これならステンレスのネジで¥600。インナーリングを締めるネジ穴が開いたままじゃ格好悪いのでこいつも六角のネジで蓋をする。少々強度が心配なのだが。。。
元は、50Tだったんだけど、このTAは48T。50Tとか、52Tとか付けたいんだけど、今からTAのアウターリング買ったら大変な金額になっちゃうからこれでよし。
<ブレーキ>
RADACのDIA−COMPサイドプル。ランドナー時代はMAFACのカンティだったのでこれでよし。汚かったのを磨いてきれいにしたけど本当はフロントレフトが欲しい。小生は右ブレーキを良く使うので右はリヤに引っ張る。自転車にお金を掛けるという、昔の悪い病気が出ないように辛抱。
分かりにくいかも知れないけど、左側は磨く前で、かなり汚い。
<ペダル>
汚いと言えばコイツ。約30年前の三ヶ島ユニークロード。汚ねー汚ねー。全部ばらしてグリスアップし直した。
なんだかよくわかんないけど片方のベアリングの数がおかしい。ヘッドパーツのリテーナーのから取り出して入れたんだけど本来いくつあればいいのか良く分からん。11個みたいなんだけど12個でも動くし。。。どうなってる?
片方は結構スムーズなんだけど片方がゴロゴロしてる。。。
<ブルプロ>
こいつも約30年前の「ブルックスプロフェッショナル」鉄の部分が錆びていたけど、鑢で磨いてさびを落としてさび止めを塗ったから大丈夫。ワイヤーは錆びていなかったのでOK。革もカサカサしてたのでハンドクリームを塗ってドライヤーで染み込ませてを何度と無く繰り返しているうちによみがえってきたぜ。
シートポストは「藤田ヒューペルライダー」が在るんだけど、径が合わないのでRADACのSAKAEを使う。
<ユーレージュビリー>
約30年前に買ったロングツーリングで、プーリーの距離が離れているタイプ。チェーンがその分長くないといけないんだけど、TAにして50Tから48Tになったのでチェーンもこのままでよいことにする。改めて磨きなおし てみたけど、ビスが少々錆びているぐらいできれいになった。色々分解してグリスアップ。ユーレーのプーリーはベアリングが入っているのね。片方のプーリーはバラせたけど片方がどうしても取れない。まぁ、いいか。
ワイヤーを締め付けるネジも錆びていたものを六角レンチで締めるタイプに変更。(見えないか)こっちの方が格好いい。
<ハンドル>
ドロップハンドルはいやなのでRADACのものを使う。形は気に入ってるんだけど。アルミが腐食してしまっていてところどころボツボツ病気みたいで格好悪い。磨いたんだけど根が深くてきれいにならない。面倒くさいのでこいつもこのまま使う。
<ステム>
こいつも約30年前の「日東パール7」に交換。こっちの方が格好いい。オリジナルのステムは角度が上向きになっていたけど、コイツハ下向いてるからロードレーサーっぽい。
結構傷がついていたのでこいつもゴシゴシ磨いていたら。変な風に表面加工が取れて一部ピカピカしてしまった。面倒くさいので磨くの辞めてこのまま使う。
<グリス>
グリスも30年前のジュラエース。確か昔は薄いベージュだったような気がするんだけど、30年ぶりの封印をといたら、なんだか紫色になっちまってて。。。こりゃ酸化しちまったとかそんなような状態で普通なら使わない。でも別に臭くもないし、手触りはやっぱり普通のグリスだったのでそのまま使っちゃう。
だってよく言うじゃない「酸化することに意義がある」って。。。
<ブレーキレバー>
30年前のカンパヌーボレコードよ。30年前に¥16,000で買ったのを良く覚えてる。レバーパットが腐っちまったので変えなきゃいけないんだけど、未だ手に入るのかしら?
実はこいつが問題で、未だ未解決。レバーの角度が足らなくて台座を鑢で削っちまったのさ。ドロップハンドル用のレバーだからフラットハンドルにつけるとキャパシティが足りないのよ。確かに削るのはもったいない代物だけど、オークションで叩かれるより無理してでも使おうという作戦。ところが削ったら今度はハンドルに締め付けるネジが合わなくなっちまってこのままじゃハンドルに付かないのよ。誰かに何とかしてもらわなきゃいかん。全くどこまでも愉しませてくれるぜ。
<フロントホイール>
これは、オリジナルのまま。ARAYAの700−28CとSANSHINのSFQR。リムも結構傷んでいたので一所懸命磨いてきれいにしたけど。イマイチだね。本当はスポークをばらして磨くともっときれいになるんだろうけど、今からスポーク編んでホイール組むのやだからやらない。
<リヤホイール>
面倒くさくなって未だ磨いていない。
フリーはナンなんだろう?確かサンツアーのフリー抜きがあったんだけど無いんだよなー。6枚ギヤなのでそのまま使う。一回はずして掃除したいんだけど、フリー抜きがないからできない。安いなら買ってもいいんだけど。。。
30年前のパーツは1箱になっていたはずなんだけど、ところどころ無いものがある。「ユーレージュビリー」のフロントが無い。まぁ使うつもりは無いからいいんだけど、そのほか、フリー抜きや、クランク抜きも無い。幸いクランク抜きはもう一個あったから良いようなものの。。。他にも無いのがあるんだろうなー。まぁいいや。
<規格>
ヘッドパーツがぼろいので交換することにした。町田に「フレンド・ナンチャラ」っていう結構ちゃんとした自転車屋がある。電車から見えるので気にはなっていたんだけど、先日初めてRADACに乗って行ってみた。
なるほど、店内にはDE・ROSAのフレームなんかがあってすごい。店頭には30万もするロードが並んでいたり結構いい雰囲気出してる。ちょいと見ると¥19,800で結構活かしたMBがあって、<こんなに安いんじゃ、¥8,000も出してこんなショボイRADACなんか買うんじゃなかったなぁ。。。>なんて思って。。。よく見たら¥198,000だった。やだねぇ。

『騰いッ!』
そこのオヤジ(っていってもそれほど痛んじゃいなんだが)が良く知ってる。小生も昔は良く知ってたんだけど、なんせ30年前の知識だから最近のこたぁサッパリで、すっかり浦島状態だぜぃ。
よく知ってるから色々聞くだけ聞いて何も買わずに帰ってきてやった。(本当は空気入れを買う必要があったんだけど。。。だって、今度のはフレンチバルブだから家にある空気入れじゃ入らない。でも、クレジットカードが使えないって言うから「じゃぁ現金もって出直してきます」って嘘ついて別の店で買った。)
話の逸れついでに。。。700−28Cのフレンチだと、結構高圧になるとかで、ソンジョのインフレーターじゃ駄目なそうである。へー。。。で、「何気圧まで入れるベシ」とかあるんだけどよくわかんない。まぁこれから調べることにすべ。
最近はヘッド小物が何でも昔の用にフロントフォークにネジ込むんじゃなくて、ステムと一体化してるんだとか。全くどうなっちまったんだか?
でも、未だにSHIMANOはジュラエースのヘッド小物を提供しているらしい。ここのオヤジによると¥10,500だとか。。高ーナー(『タケーナー』と発音しとくれ)
オークションでみると¥2,000位かなー。。。どっちにしても買わなきゃならない。
で、これにも色々規格があって、フレームに押し込むところがJIS規格だと30mm(何でもJIS規格はBSCと同じらしい)で、Italia規格だと30.2mmだそうなそれぐらい関係ないんじゃないの?
そのほか、「ステアリングコラムへの圧入部 」ってのが27mmだとか、26.4mmとか面倒癖ーナー。どうして皆世界中同じ規格にしねーんだ?仲良くしようぜ。。。
我が家のRADACは昨日測ったら30mmだったけど、その「ステアリングコラムへの圧入部 」ってのはどこを測りゃいいんだ?
それから、色々インターネットで見ていると、なんでもステムの径にもいくつかサイズがあるみたい。オイオイ止めてくれよ。この期に及んで「PEARL7」を買い換えるなんて嫌だぜ。。
さてさて、部品はほぼ揃ってきましたよ。後は塗装を待って組み立てが始まる。未だヘッドパーツがないとかBB(ボトムブラケット)が錆びてるとか、課題はあるんだけどまぁ、いい。ゆっくり行きましょう。
走れRADACへ・・・
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