いよいよ今日から
2月です。
……2月、かあ……。いや、この2月そのものは、トゥルーにとって最も大事なバレンタインがありますし、ましてや今年はそれにラジオ番組まで加わるわけで、本来ならばかつて以上に盛り上がってきてもおかしくはないのですが。やはりこの日記に、残り期限が切られてしまった今は……時間の経過が切実に感じられてしまうわけで。
とはいえ、公開されるアニメの情報はまさしく心踊るものですし、ラジオも隔週ながらも続いていくわけで、必要以上にしょげかえる必要はない……と思うことにしましょう。ええ、べびプリの展開そのものが潰えるのでなければ、今までの日記などの積み重ねが十分すぎるほどの心の栄養にもなりますし。
などと、外側からの思いに耽っているところではありますが、その一方で、今日の日記の星花はなんだかいつもよりもハイテンションな雰囲気で。
今日の星花はなんだか少し――
ホッと♥
丸まった背中が
伸びるような気持ちです!
むう、実に元気。いや、普段の星花も活発な方ではあるんですが、なんか今日はいきなりアクセル踏み込んでいるなあという印象が。
もちろんそれには、天気が良くなったという要因もあるようで。「カメさんみたいに――」という発言に、いつものように反応してしまいたいいところではありましたが、
第一、そんな格好でいるときに
万一敵の刺客がやってきたりしたら――
きゃ――!
ダメダメすぎです!!!
大好きな敬愛する心の
ご主君様であるお兄ちゃんを
いつもお守りする――
ちっちゃなフトコロガタナの
第一の側近・星花としては!!!!!
あ――理解しました。先日発表された、「星花:三森すずこ」というイメージが、強烈に俺脳内で働いているのですよ今。つか、「ダメダメすぎです!!!」って、そりゃあミルキアンとしてはこのセリフをきいた時点で脳内再生余裕すぎっていうか――! そのまま自動的に「ご主君様ー星花ですよー!」ってセリフまでもが思い浮かんでしまおうというものです。
というか、このハイテンションっぷり自体、なんだかミルキィのノリを思い出してしまうわけですが――まあ、あまりにもイメージを重ねてしまうのは、いかに嬉しいとはいえ、トゥルー家族でもある以上はほどほどにしないと、と自戒。ええ、みもりんもあくまで星花として声を当ててくれるわけですしね。
もっとも、声のイメージがついたことで、星花の可愛らしさがますます分かりやすく、多角的になったということだけは間違いないって思います。「ランドセルのコマーシャルみたいに背すじ、ぴーん♪ 元気なやる気の星花です!」ってセリフやそのときの仕草も、声のイメージがバッチリつかめているおかげで、非常に鮮明に思い浮かべられるわけですよ。いや星花さんマジ可愛い。
とまあ、メタなことはこのへんにしておくとして。今日の本題は、放課後の家庭科クラブの体験教室について。まだまだ家事関係には疎い星花としては、やや二の足を踏んでしまうところもあるようです。
それに加えて、ややボーイッシュな星花としては、「女の子らしいこと」って部分でもちょっとひるんでしまうところがあるみたいですね。とはいえ、そこは常に前向きな星花。
家庭科はあんまり得意じゃないし、
そんなに女の子っぽくない星花は、
なんだか入り口に立っただけで
ドキドキして足がすくんで、
もう、すぐに帰りたくなっちゃったけど――
……
でも、やっぱり。
がんばりたいですから!
星花の大切な大切な
お兄ちゃんのために――
えへへへ☆
……なんかもう、聞いてるだけで「ウヒヒヒヒ」って声がリアルで漏れてしまうぐらい。星花らしく――素朴で率直で、そして直球な星花の「えへへへ☆」的かわいさ。また声の話に戻ってしまいますが、みもりんボイスとの相性も良すぎる気がしてなりません。
お兄ちゃんは
、
手作りマフラーと
手作りブラウニーだったら、
どっちが好きなのかなぁ?
どっちのコースも難しそうで、
星花、ちょっぴり自信ないです……
とまあ、まだ家庭科関係には自信のない星花ではありますが、このマメさとやる気があれば、きっと中学高校ぐらいには、どの分野でもそれなりにこなせる実力がついているんじゃないかって思います。小雨や星花あたりが戦力になれれば、こないだのような悲劇も回避できるように、きっと。
ん?
なんでしょう、これは。
廊下の真ん中に――
1枚の紙。
吹雪が見つけた一枚の紙――なにやらミステリー展開を予感させる書き出しの今日の日記。こういう展開だと、なんだか氷柱あたりがまたはりきりそうな気もするんですが、とりあえずは発見者の吹雪といっしょに見てみることに――って、
ふむ。
タイトルは――
「問題」
『かわいい彼女が――
初めての手料理を
作ってくれました。
大切な大切なあなたのために、
と――とても一生懸命に
作ってくれましたが――
(中略)
……
続きがない……。
こ、これはもしや――
海晴姉が書いた日記の1ページでしょうか?
内容からしておそらく先週の金曜の――
そういうことだったのか先週金曜日!!!
いや、基本的に――というか、本当にこの3年間、祝日などが絡まない限り、毎日休むことなく続いてきたトゥルー日記が、先週の金曜はどういうわけか普通におやすみだったのかな――って訝しくは思っていたわけなんですが、まさかそれを逆手にとってこんなことをやってくるとは!
いや、この日記が今までこれだけ続いてきたことを逆手にとった、非常に面白い試みだと思いますが――それはあくまでリアル側からの視点であって、トゥルー内においてはまさに現在進行形の問題発生でありミステリーでもあり。
とりあえず、本来の書き手は海晴姉さんのものだったらしきこの日記。吹雪が言うとおり、先週の内容について語っているようではありますが、とりあえず読んでみることに――って、ちょっと見ただけで、例のあの一件じゃあないですか。霙姉さんの作った暗黒鍋!
それを称するのに、「かわいい彼女が初めての手料理を」なんて表現してくれるのが、海晴姉さんだなあと思いつつも、やはり「非常に――おいしくない」評価は変わらないようで。……ああ、意外と海晴姉さん的にはイケる味だったりしていたのかと思ったりもしたのですが、ちょっと安心したような。……って、安心している場合じゃありませんが!
そこで海晴姉さんが提示したのは、その暗黒鍋を指しているらしい、「非常に美味しくない手料理に対してどうするか」という内容。……なんか、「彼女」と表現されてるばかりではなく、「年上の」とまで明示されてしまっているのがトゥルー弟的に大変困ってしまう追い込まれ方のような気もしますが、要は例のアレを、男気を見せて食べるか、保身と今後を考え回避するかという選択肢。……実際のケースがそうであったように、なかなかに考え込んでしまう内容ではありますが――
では正解は――
じゃじゃ――ん♪
実は――
C!でした〜♥
正解のCは――』
嗚呼! まさに海晴姉さん! しかもここで切れてるとかどういうこと――!? いや、その前の「ご褒美のチュ♥」ってのも大概ではありますが、まあなんとも海晴姉さんだなあと思わざるをえない弄ばれ的内容でありました。
さて、その正解は結局わからずじまいのまま、この日記の断片と、「日記が破られてしまっていた」という事実だけが残ったわけで――
……
誰かが破りとった?
でも、一体我が家にそんなことをする人が
いるでしょうか?
いたとしたら、一体なんの目的のために??
まさか――
まさか――
……とまあ、本格的なミステリー展開へ。いや、今回のこのケースで、あの内容の日記を破る動機がある人っていうのは、それこそ当の本人……いや、霙姉さんがそんなことを?
思えば、今回の件で、霙姉さんがどういう思いであのチーズやらほうれん草やらが入った小豆鍋を作ってくれたのか、見えてこないというのが正直なところなんですよね。ええ、霙姉さんという人のミステリアスさが、そっくりそのまま今回の事件となって現れているというか。
そんなわけで、この件の推理はそのまま、霙姉さんの内面を推し量る作業につながるわけで――これはまた深淵というか、独特なまでにあんこ好きということを含めて女の子っぽくないようで、なんだかんだで「お姉さん」であり、「女性」でもあるような――そんな霙姉さんという人の内面は、改めて見て、興味深く、惹きつけられるところもあるなあって思う次第です。
ひとつだけ言えるのは、あの鍋も、トゥルー俺や妹たちに食べてもらいたくて作った、ってことですよね。それだけは疑いようもないことですから。
おに、きた?
こわいこわい!
こわ〜〜い、おに!!
……昨日のミステリー展開にまったをかけるように、節分にはしゃぐ青空日記! ええ、日頃から庭を駆けまわって昆虫やらNEKOやらを追いかけまわす青空ですから、節分というイベントがどれだけ楽しめるだろうかというのも推して知るべし。
さくらをなかすおに!
まっかなおに!
あおーいおに!
こわーい!!
いいいいい ♥
……とこのように、怖がることまで含めて、楽しくて楽しくて仕方がない模様。……っていうか青空さん、「怖い」って意味とか多分理解しておられなさそう。まだ1歳ということを抜きにしても、人生のかなりの時期まで、文字通り怖いもの知らずで成長なさってくれそうな気がしてなりません。
さて、案の定さくらは泣いてしまっているようですが、確かさくらたちの幼稚園は、かなり本格的に怖い鬼で節分イベントをやるんでしたよね。泣いちゃってるのはその影響なのか、それともトゥルー家内で行っていたものによるものか。青空がいっしょってあたり、家の中でやってることだとは思いますが――
そらもさくらと
いっしょに――
なく!
うわ―――ん、わんわん!!
うえ―――ん、えんえん!!!
ないてないて――
たーっくさん、ないて――
おにをやっつけるのだ〜!!!
しししし☆
……青空さん強すぎ。「うん!そら、おに、こわくないよ?」と豪語されるだけのことはあって、むしろ棒でたたいてやっつけるというイメージに魅了されて仕方がないご様子。……なんというか、このやっつけられる「おに」がイコール俺という気がしてならないのですが、まあそれは素直に受け入れる方向で。「ぼうでたたく!! えいえいえいえい!!!」……ご、ご褒美だなんて思ってませんとも!(ポーズ)
そしたらさくらの
おもらしも――
ないないになる?
びしょびしょおふとん、
おやまにとんでく?
うわ――そらとぶふとん!
そらものってみたい〜。
それはさておき、さくらの方ではまた別ベクトルのご褒美が――ってなんでもありません。さくらのおもらしなんてわりと日常的でしょうしね。だいじょうぶへいき。……むしろ、このびしょびしょおふとんに青空がダイブしてしまわないかを危惧しつつ。
よかったわね。
今日は――
おねしょのふとんが
すっかり乾いて。
氷柱のおねしょ!……話題から始まる今日の日記です。い、いや、悪意などなにも。
はい、なんだかんだでおふとんに盛大におねしょをすればわりとオオゴトですからね、こうしてきちんと干せたっていうのは確かになによりな話です。
まったく――
考えるだけで
こわくなって
おねしょしちゃうくらい――
園児をビビらす
幼稚園イベントって
いったいなんなの?
教育としてどこか間違ってると
思うんだけど。
そして例によって氷柱さんおかんむり。例の怖すぎる幼稚園節分についてですが、これに関しては、さくらみたいに怖がってしまう子もいれば、きっと青空みたいに楽しくて仕方がないって子もいるでしょうから、意見の分かれるところでしょうね。さくらに関しては確かにちょとかわいそうながらも、あまり過保護にしすぎるのもアレという気はするので、どっちかというと個人的には幼稚園肯定側ですが、言葉にだすと氷柱に盛大に睨まれそう。
氷柱の方も、単に憤るだけではなく、そうした恐怖による教育的効果もきちんと考慮しているわけで、さすがは知性派だなあと思わせたり。……氷柱の場合、知性は高くとも、それ以上に感情に動かされる部分が大きいんですけどね。
……などと思っていたら、
ああ、私は絶対に
大人になっても
そんな汚い大人には
ならないんだから!
……
もちろん。
AかBかの2択問題を
だしておきながら――
正解はC!
だなんてふざけたことを
言うような大人にも――ね。
絶対に絶対にならないの。
意外な話の振り方で、話題が先日の日記破られ事件に戻った! ……いや、まず口に出しているのは、破られたことじゃなくって海晴姉さんの人を弄ぶような内容についての憤りでありますが。
だいたい――
正解がない設問なんて
人をバカにした話、もう
絶対に金輪際この世が終わっても
あり得ない話じゃない?
私そういうの大嫌い。
テストとして成立してない!
ううむ、勉強の虫で生真面目な氷柱らしい神経質なご意見が。また同時に、こういうところに寛容になれない子供らしさでもあるわけで、まさに氷柱って子の内面が現れた、これはこれで心地良い言葉ではありますね。汚いっていうのは、まあ、その表向きだけを見れば確かに間違いないですし。
……とまあ、それに関してはいいとして。
……
霙姉様なら、今日は
考え事があるって言って――
部屋にこもってるわよ。
さっきこっそり覗いてみたら――
机に突っ伏して――
寝てたけど。
ホント、大人ってよくわからない。
み、霙姉さんが……? いや、リアル俺ならば年齢的にもいい大人ではありますが、この氷柱の意見には頷かないわけにはいかず。情け無い限りではありますが――やはり、霙姉さんって人は、深いんだよなあ。こう、色々と。そりゃ、トゥルー俺はあくまでも「弟」ですから、姉である霙姉さんのなにもかもを包み込むように理解してあげようだなんて、ちょっとおこがましいことなんでしょうけれども。
だから――今回は。
もう戦意喪失。
探偵業は――
ワトソン君にまかせるわ。
私はこれから勉強があるから――
その動物的な下僕の直感で
日記を破った犯人を見つけてちょうだい。
犯人を見つけたら――
ワンワンってほえて知らせに来て。
おおいにヨシヨシって――
頭をなでてあげるから――
ホームズごっこが大好きな氷柱も、これはちょっと、とばかりに戦意喪失。……なんかこう、「動物的」だの「ワンワン」「ヨシヨシ」だの、言いたい放題言ってくれてもいますが、本音で言えばご褒美すぎるので沈黙を貫く方向で。
それにしても、犯人――と。確かに、霙姉さんの深いところを刺激してしまうであろう、あの日記。読めなかった部分がわからないので、なんともいえないところはありますが……あの日記を破る理由があった人、というのは。……うん、これはやっぱり……?
う―――
わんわんわんっ!
あっばばぼえ――
うっちゃぁっぷ!!
おにいちゃ――
うぇええええええ〜!
べぇっ――
なんか翻訳を通すまでもなく雄々しすぎるあさひさん日記が!!! 「おにいちゃ――」と、呼ばれるたびに幸福な気分に浸りきれますが、なにやらそれどころではなさそうなので、さっそく翻訳を――とその前に。
『C。
何しろ年上のミステリアスな
彼女が作ってくれた
初めての手料理なんだから、
失われた日記の断片出て来たああああああああああああああああああ!!!
とりあえず気になって仕方なかった内容ではありますが、まずはあさひに何か異変が起こってないかが気になるので、翻訳の方を先に。いやまあ、YASEIの申し子あさひさんのことですから、必要以上に心配することもなさそうですが……
う―――
みつけた!
あーたんがいちばんにみつけた――
はんにん!!
おにいちゃん――
このかみくさいはっぱとへんなちーずのにおいがする〜!
このかみやる――
……ほうら超雄々しい。ってか、犯人発見ですかこの超高機動0歳児! 誰が犯人かは明記されていませんが、この記述と日記タイトルで、おそらくどこかのINUの仕業ではないかと推測されます。
ってか、「くさいはっぱとへんなちーずのにおい」て……ええ、例の暗黒鍋で間違いないと思うのですが、なにゆえにこの日記にまで染み付いてますか。犯人がいっしょに口に加えてしまっていたと? あるいは、犯人を「用いた」真犯人が、この部分を鍋の中身と一緒にしてINUに食べさせ証拠隠滅をはかったか……色々と想像はされますが、ともあれ今はあさひさんからこの紙をありがたく受領しようかと。ほんとなんという豪胆な赤さんですかこの子は。
さて。その肝心の、答えC部分ですが――
『C。
何しろ年上のミステリアスな
彼女が作ってくれた
初めての手料理なんだから、
吐きそうだろうが
下しそうだろうが、
絶対に最後まで残さず――
気合いで食ったら。
やっぱりおなかを壊した上に――
この料理が好きだとすっかり
勘違いされた霙ちゃんから、
そんなに好きならこれからも
しょっちゅうこの――
チーズとほうれん草入り特製
「あずき鍋」を作ってあげよう♥
と、とても喜ばれて後に引けなくなった!
というのが――
今週のキミの運命☆』
……さすがは海晴姉さんというべきか。とるべき行動として、まさに満点トゥルー俺って具合の内容ですね。
さて、基本的に日記内のトゥルー俺は、この手の「するべきこと」は外さない男だと信じられるので、おそらくはこのC的行動をとってくれたことでしょうが――なるほど。この内容を見たら(そしてこれが正しかったならば)、渦中の例のあの人が、恥ずかしさのあまりこの部分を隠滅しようと思うのも頷ける話って気はしますね。……やっぱ素で暗黒鍋作ってたんだなあ。この推測が正しいとして、これらの行動に「可愛い」と思えないトゥルー俺などいようはずもなく。
あのね、あのね、
お兄ちゃん――
聞いて!
今日――
近所で――
お見合いが
あったの♥
ユキ、びっくりしちゃった。
「お見合い」という文字だけを見て超びっくりしちゃったトゥルー俺! ……いや、以前にもあったネタですし、そもそもうちの姉妹たちにお見合い話など、たとえ本当あったとしたって、とりたてて心配することなどないわけなんですが。
それはさておき、ご近所にふってわいた男女の営みに繋がるイベントに、ユキはほどよくその無垢な心を刺激させられたようですね。……そういうシチュエーションにちょっとどきどきしてしまうことぐらいはまあ、兄失格というほどでもないと思うので胸をはってどきどきしてるユキにどきどきします!
全然知らない
初めて会った同士の
男の人と女の人が――
結婚するかどうかを
決める会――
なんでしょう?
初めて会う人と
結婚だなんて――
すごくドキドキするし、
緊張するし、なんだか
ユキ――
とにかく、すごい
びっくりです!!
ウフフフ――本当にふったばかりの新雪のように無垢で穢れを知らないユキが、こういうことにときめいてしまっている姿というのは、なにやら程良く女の子としての一歩を踏み出しているなあと、ニヤニヤウフフが止まらないわけですよ。
それに、ユキが無垢なのは、男女のことに関してだけじゃなくって、世間一般そのものに対しても同様なんですよね。長らく病院生活をすごしてきたユキにとって、普通の社会で営まれているイベントというのは、より刺激的に映るものなのでしょう。
とまあそんな事情で、他の子よりもそういうことで興奮しがちなところがあるユキは――
だから――
いつもなら、
そんなこと
しないんだけど。
どうしてもガマンできなくて、
ユキ――
夕凪お姉ちゃんと――
ちょっぴりだけ
のぞきに行っちゃった♥
夕凪さんばりのアクティブさを見せつけてくれるようになってしまいました! ううむ、のぞきに行くとは、まさに夕凪さん的というか。ユキがいっしょに付いて行くって聞いて、夕凪さんもさぞ驚き喜んだことではないでしょうか。この調子で、夕凪さん二世とばかりに色々しでかすようになってしまうユキ――とまではさすがに想像できませんが、でもそのぐらいの元気さを発揮して欲しいとは常々思う次第。いつかユキも、やんちゃがすぎて氷柱にげんこをもらえるぐらいになって欲しいな、っていうのが、ある意味究極の理想みたいな感じです。
それはさておき、この時期にしてさらなるトゥルーの新キャラですよ。「親切でかわいくて――」ううむ、トゥルーの住人はなんかみんなレベル高そう。
そして、そんな好奇心を刺激せんと、夕凪さんが煽る煽る。……いや、そんなきれいなお着物姿とか、トゥルー俺までホイホイされてしまいそうなのですが夕凪さん!
やっぱりいけないことかしら、
もし見つかって怒られたらどうしようって――
たくさんたくさん思いながら。
夕凪お姉ちゃんが連れてってくれた
裏の垣根の隙間からすごくドキドキして、
カオルお姉ちゃんちのお庭をのぞいたら――
……この「いけないことしてるんじゃ」ってどきどきするユキというのは。トゥルー俺の心をこれほどまでに乱してくれる官能的なモチーフでありまして。ああ……なんとほどよい無垢さから踏み出す一歩か。そこいらの子が初めてエッチな本を開いてしまう姿よりも刺激度高いですよ!
とまあ、いろいろな意味で刺激的なこの覗きでしたが……
そこにいたのは――
カゴに入った猫ちゃん――でした
うふふふ♥
びっくり。
猫ちゃんもお見合いって、
するんですね!
なんと、このカオルお姉ちゃんのお見合い、という部分さえも釣りでした。夕凪さんらしい早とちりだなあと思いつつ、このほのぼのとしたオチに、なんだか微笑ましいやらほっとしたやら。ええ、ドキドキしてるユキも堪能できましたし!(興奮)
しかしながら、以前さくらがNEKOを飼いたいと頼んでダメだったことを思うと、このユキのお願いを聞いてしまうとちょっと心苦しくも。……というか、このオコジョじゃなかったフェレットたちって一体、という点もあるわけですが。
きょうは
あさから
さむいさむい、の
ブールブル!
虹子ちゃんぶるんぶるん! ……という夢を見たんです。ええ、この序文が目に入った瞬間に。まあ、十数年後には間違いなくナイスなバディに成長を遂げてくれそうな確信はありますけれど、それはまだまだトゥルーの彼方の出来事であり。
ともあれ、トゥルー関東地方はまだまだ寒げなご様子。虹子も思わずおふとんで「おふとんで、もそもそ、ねむねむ」だったようですが……あああ、なんかこの表現だけで虹子の乳幼児的可愛らしさがほとばしるかのごとく。毛布にくるまって眠る子猫の可愛さすら霞んでしまいそうなほどに。
あーたんが、
「あーあー
ばーばー」
って――
すっごくうれしそうに
よだれさんで、
きてくれたの
あーたんがおくち
ベロベロするから、
にじこ、とっても――
くすぐったくなっちゃった!
ふふふっ♥
ほら! 虹子の可愛さのあまり、あさひさんが強襲ペロリストに! いや、可愛いからというよりも、YASEIの本能を刺激されていたという可能性もありますが、ともあれあさひのよだれ攻撃は、虹子にとっては歓迎モードのようですね。ヒカルたちぐらいになるとお洋服的な問題で恐るべき攻撃にもなりかねませんが、さすがは虹子さんというか――いやこの「ふふふっ♥」って妖艶すぎやしませんか。いつものことではありますが!
そんなこんなでお布団から自発的に出られる虹子はえらいなあ、となどと思っていたら、
うわ―――!
ゆきだ!!!!!
にじちゃん、すっかり
うれしくなって――
おそとにでて、
おどっちゃった!
さっきの妖艶さとは裏腹に、こちらは本当に子供ならではの純粋かつ快活な反応ですよ。ああもう、妖艶さとあどけなさとが同居しすぎてどうしましょう。
虹子のみならず、ちっちゃな子達――夕凪さんはメンタル的にちっちゃい子組に含まれます――もいっしょになって、「にじこ――ゆきのようせいさん!」……と。まさに妖精乱舞です。ホント、トゥルー家って天国のような世界だよなあ。こんな光景みられるだけで幸福度マキシマムです。
ゆき――
また、会えるかな?
にじちゃんね、
あったかココアを
のみながら――
またゆきさんにあえるの
まってるの。
……この情感っていうか、風情というか……感性そのものは幼児のものなのに、どうしてこうも雰囲気が妖艶というか色っぽいんでしょうね虹子って。「待つ女」という属性を帯びた二歳児。改めて、奇跡のような存在だなあ、と。
明日から――
3連休。
なんだか知らないけど――
みんなすごく
盛り上がってる。
トゥルー家族大盛り上がり中! ……と、しかしながらそれに負けじおとらじと、リアル俺たちのほうも否応無く気勢が高まっておりますよ! ええ、連休というよりその明けの日。そう。日記中においては最後となるであろうトゥルーバレンタインデー。最後だからというのもありますし、そのうえ今回はその当日にラジオが始まるわけですからね。恐らくは初となるであろう、聴覚によるトゥルー体験……それと同時に、我らがトゥルー家族の、本格的なメディア展開のはじまりでもあるわけです。そりゃあ盛り上がりますとも!
……とまあ、そんなリアル事情はひとまず置いておくとして。トゥルー家族内では、連休といってもみんなで旅行とかではなく、姉妹がそれぞれに予定を立てて大盛り上がりのようです。その内容を聞く限り、バラバラの目的のように見えて、なにかの――ええ、そりゃあ連休明けの――準備みたいな雰囲気も感じ取れますが、まあいずれにせよ連休中は、それぞれの目的で行動しているみたいですね。
しかしながら、それに警鐘をならす麗さん。気に食わないとかそういうことではなく――
今朝もテレビの中で
営業スマイルしてた
海晴姉様が言ってたように――
この週末は――
「太平洋側の広い地域で大雪の恐れあり」
降雪の荒天予報よ?
めったに雪の降らない
この街では――
ほんの5cmの積雪だって
公共交通機関には
大きな影響が出るんだから。
みんな、知らないのかしら?
出かけた先で、電車が止まって
帰れなくなったりしたら、
どうするつもり?
うむ、リアルどおりの問題が噴出中。麗的には、「電車が止まる」というあたりが特に気になるところなんでしょうね。
基本的に出不精ではないはずの麗ですが、やはりその外出目的であるところの鉄道関係に悪い影響が出る大雪というのは、他の問題よりもより由々しきトラブルとして強めに認識されてしまうようです麗の場合。
だから――
あなたからも言ってあげて?
立夏ちゃんも小雨ちゃんもみんなも――
いくら私が言っても、聞かないんだもの。
……と、言っても聞かない姉妹の例を挙げて説得を頼む麗ですが、立夏はいかにもながら、小雨も言うことを聞かないっていうのは、意外――なようで、あれでけっこう盛り上がってしまうと止まらないところがあるのかも知れませんね。麗って、小雨に対してはけっこう日ごろから気を使ったり敬ったりと、わりと特別に親しく接しているところがありますからね。それだけに、小雨のことも、他の子よりも深く分かっているんだと思います。うむ、ちょっと羨ましいぐらいのいい関係。
雪が降ったら寒くなるんだし。
こんな時に張り切って出歩いたり
夜更かししたりしてしたら、
みんな風邪引いちゃうわ――
とまあ、普段は自分勝手に見えて、実際にはなんだかんだできちんとみんなのことに気を配っているという麗の素直な心根がよく表れている心配っぷりですよね。
すっごい大雪!
昨日の夜から――
ひらひら――
ふわふわ。
パサリ、ふわりと――
今年はリアルの大雪を受けて、トゥルーでも雪の話題が多いですね。……ええ、あの熱くなりすぎたバレンタインのほてりを冷ますにはちょうどよいタイミングとも思えるわけですが、実際には色々大変ではありますよね雪が振ると。
とはいえ、マリーぐらいの活発系な小さい子にとっては、楽しくって喜ばしいもの以外のなにものでもないわけで。
朝、目をを覚ましたら――
おうちのお庭も真っ白!
一面にこんもりまっしろの
雪、雪、雪――。
まるで――
真っ白なクリームを
たーっぷりかけた
ケーキのようだったわ。
とってもキレイで――
マリーはウットリしちゃった♥
……とまあ、最後のリアクションこそ幼稚園児を超越している気はしますが、やっぱ朝起きたら雪景色ってシチュには、心を震わせずにはいられないようですね。
もちろん、そこはマリーの反応ですから、単純にはしゃぐよりも前に、雪の儚い美しさを語り――
この世のシガラミと
ジョウシキに邪魔されて――
それでも燃え上がる、
マリーとフェルゼンの愛、とか――
ね♥
ウフフッ――♥♥
……なにやら少々過激な発言も。やっぱマリーも、あのバレンタインの余熱で少々昂りを鎮めきれてないようですね。
そんなテンションでこの大雪を見たら、「これは昨日の私たちが溢れさせた愛の結晶」って解釈にも大いに頷けるわけで、
この降り積もった雪のように、
真っ白にこの世の何もかもを
覆い尽くすほどの純白の汚れない――
私達の愛!!
……白いのは白いけれども、昨日一線を踏み越して、汚してしまった可能性を思うと……
なんて思っていたら、さっそく降った新雪も青空のYASEIでさっそくぐちゃぐちゃにされてしまい、ロマンスムード台無しに。
ふぅ――
……
仕方ないわ。
こうなったら――
マリーも――
さっそく雪合戦に参戦して大暴れよ!!
もちろんフェルゼンはマリーチームよ?
ちゃーんとあなたの女王様をお守りできたら――
マリーがごほうびをあげますからね♥♥
とはいえ、そこはそれ。ロマンスモードとお子様モードの切り替えが自在なのがマリーの器の大きさでありまして。エキサイトしつつも最後にバッチリ女王様モードをほとばしらせることも忘れないマリークオリティでありました。
宴の後の――
とは、まさに
このことだろうか。
今、我が家の
家の中の空気は――
……
緩みきっている。
ああ……予想通りであり期待通り……っていうか、この「敗戦処理」ってタイトル自重してください霙姉さん! いやまあ、さんざん春風さん戦略的勝利とか書いたのは俺ですけれども!
ともあれ、あの壮絶な桃色展開の中で幾多のイベントを繰り広げてきたトゥルー俺は当然として、その攻撃手でもあった、お姉さん組もまた……ええ、やはり通常運転どころではないでしょうね。
頭上にピンク色のくもを浮かべては
ポヤンと夢見がちな顔で――
遠く空の向こうに飛んでいって
しまいそうな春風に――
……まあ、春風さんに関しては、最終的な勝利者なわけで、さらに普段からのきゅんきゅんっぷりを考慮しても、このような状態になるのは頷けます――頷くほかありません、が……「あちこちでダラダラとものを食べては、食べかすをまき散らす立夏」って、なんか曖昧になっておられる! 立夏については、激しいラブオーラというよりも、チョコまみれの影響という気もしますが……いや、あの幼児プレイをいくらかでも実際に敢行してしまったのであれば、やはり桃色後遺症というべきか。
一方、ちゅーのおねだりに成功したホタはというと、これまた典型的かつかわいらしい後遺症状態に。春風さんと比べてやはりまだいくらか子供に属するホタは、ちゅーだけでも十分すぎるほどに過激な要求だったのかも知れませんね。ええ、ベイビー作成行為をダイレクトに要求してきた春風さんに比べれば、ですが。
とまあ、そんな風な家族たちの様子を受けて――
あーあ。
バレンタインデーが終わって、
なんだかもうウチの中は――
もう、どうしようもないな!
――うん。
……などとおっしゃる霙姉さん自身も、当日のアプローチがたいがい強烈だったわけで。ええ、どの口がそんなことを――と思ってしまう俺を誰が責められるでしょう。
そんな霙姉さん自身も十分すぎるほどに「もうどうしようもない」モードに入っておられるわけで、
……
というわけで、今日の夕食は――
……
私が♥
……
と言いたいところだが――
フフフ♥
実を言えば、私も
今日はなんだか
そんな気になれないんだ。
流石に凝りてください霙姉さん! ……と絶叫したくなったところを、その「どうしようもない」っぷりに救われた形……なんでしょうか、これは。いやもう、霙姉さんの行動は最近お茶目度が高すぎて、どう認識すべきか戸惑ってしまいますよ。ええ、その鍋の一件にかんしてもアレなんですが――
もちろん、こう見えて――
私だってバレンタインは
がんばっていたからな!
……いやもう、本当に。考えようによっては、春風さん以上の肉体関係進捗率と言えなくもないお風呂ジャック。まあ、過去にもやったことがあるわけですが、それにしても……いや本当、この人のアプローチって、ガチでなさそうでそれなりに本気っぽく、それでいてやはりどこか達観しているというか……宇宙の神秘とはこのことか。
そうだ、いっそのこと――
今日はピザでもとるか?
たまにはそういうのもいいだろう。
そうすれば――
また誰かが日記を
破らなくてもすむからな――……
そしてまたいけしゃあしゃあと。いや……その……いえもうなんでもないです。その誰かについて言及することはもうしませんけれど……こういうことにしておこうとする霙姉さんの内面は、やはり宇宙の深淵以上にミステリアスで魅力的な可愛らしさがあるのだなあ、とキレイに締めておこうかと。
きょうは――
おねえちゃん
とこやさんの日。
「おねえちゃんとこやさん」! なんてアットホームで心温まる響き!
小さい子の髪の毛を切ってあげるというのは、まだ床屋さんとかに通うのは早そうな子にはよくあることでしょうけれど、そこはさすがはトゥルー家、切ってあげるのがお姉ちゃんというあたりが一味違いますね。ええ、まさにこの家ならではの。さくらぐらいの子の髪なら、ここんちのお姉ちゃんたちの腕前ならば、なんとかなりそうな気がしますしね。
とりあえず、前髪が目にかかってきちゃったらしいさくらのリアクションが可愛すぎて思わず微笑んでしまいましたが――
きょうのとこやさんは――
つららお姉ちゃん!
いつもはほたるお姉ちゃんか
はるかお姉ちゃんだけど――
つららお姉ちゃんは――
はじめてなの!
そうかそうか、つららおねえちゃん……って、氷柱ですか!?
いや、普段切ってくれているのは、想像通りホタや春風さんのようで、氷柱がチャレンジするのは初めてみたいなんですけれど……だ、大丈夫なんだろうか。いや、料理ならさておき、こういう作業に関しては……いや、どうなんだろう。未知数は未知数ですが、やっぱ不安が……。まあ、マリーすらアレな表現をする霙姉さんよりはたぶん期待できるんでしょうけれど。
ちょっぴりこわいけど――♥
でも、だいじょうぶ。
つららお姉ちゃんは――
きっとかわいくちょっきん!
してくれるって、
ほたるお姉ちゃん言ってたもの♥
……などと、ちょっと失礼な心配をしているトゥルー俺をよそに、さくら自身は「ちょっぴりこわい」と感じつつも、それでもなお絶対的な信頼をしておられ! ……ううむ、あの臆病なさくらでさえ、ホタのお墨付きがあるとはいえ全幅の信頼を置いているというのに、トゥルー俺がこんな認識とは、少々恥じ入る気持ちでもあり。
まあ、さくらぐらいの子ならば、たとえ前髪ぱっつん状態になっても、むしろ似合ってて可愛いぐらいでしょうから、そんなに心配することもないでしょうね。
ちょっきんのあとは
おふろに入って――
かみのけもおからだも――
ぜんぶぜーんぶ!
キレイキレイになるの♥
さくら、つるつるピカピカの
いい子ちゃんになるんだもん♥
……と、やはりさくらももう女の子してるよなあ、と思ってしまうところが。このキレイ好きっぷりは、そっくりそのまま近い将来のおしゃれさんの片鱗を感じさせますよね。
お兄ちゃんは――
いい子のさくらのこと
すきになる?
さくらがつるつるピカピカの
いい子になったら――
きっと抱っこしたくなるかな?
うわあ――いい♥♥
ええ、そのつるつるピカピカっぷりを直に確かめるためにも是非抱っこしてあげなければ(スリスリスリスリ)
見た?
お兄ちゃん――
見た見た見た?
今日は満月!
ふるふるふるむーん! 満月の夜はマホウ使いの出番とばかりに夕凪さんが興奮しておられます! いやまあ、夕凪さんはなにかあるごとに興奮してしまう子ではありますが。
とまあ、これほど興奮しているのも、あいにくの雨模様で、見られるのを諦めかけていたからという事情があるらしく。学校で窓を眺めながら「もう今夜は満月は見れないかな――」って残念そうにしている夕凪さんのアンニュイ表情を想像すると、これはなかなかに新鮮でちょっとグッと来るものを感じてしまいますが――
ちゅんちゅんちゅん♥
ちっちゃな雀の鳴く声が聞こえ始めて、
そのうちサァ――って空の向こうから
まるで絵本の中の天使さまが降りてくる
場面みたいなお日さまの光が!
「うわあ〜〜!!
晴れたああ――☆♪♥」
夕凪思わず、席を立って
踊っちゃったから――
みんなに笑われて
先生に怒られた。
テヘヘ――♥
うん、やっぱり夕凪さんはこれでこそ。先生は怒るでしょうけれど、夕凪さんぐらいの子なら、むしろこのぐらいのが可愛らしくって健全なぐらいって気はしますよね。もちろん、しょっちゅうだったら問題ですが。
そんなわけで、満月の夜に似合うものを次々と連想する夕凪さんですが――
あとはあとは――
やっぱり。
魔女♥でしょ。
えへへ。
……うん。それ自体は、別に何も問題ないんですけれど……リアル側の俺らとしては、現在魔女とか魔法少女という単語に敏感な反応を示さざるをえない事情があるっていうか……なんかこう、QB的なモノが存在しているというあたりがますます嫌な連想を。
などと、リアルを持ち込んでしまう俺をよそに、
今夜の夕凪は――
満月の力を借りて――
むにゃむにゃむにゃ……
――に、へーんしんっ!
何に変身するかは――
蛍お姉ちゃんと相談して決めた
ナイショの秘密なのだ☆
などと、さっそく魔力を行使しつつ、何に変身したかをなぞかけしてきてくれるわけですよ。ええ、夕凪さんに似つかわしいのは、言うまでもなくnot血だまりでありすなわち日曜朝的なノリなわけで――
ヒントはね――
最近始まったばかりの
かっこいいパイレーツ♪
だよ♥
きっと夕凪はイエローが似合うと思うな〜!
……と思ってたら、まさにそのあたりの事柄がズバリと。ふむ、夕凪さんはプリキュアよりも戦隊モノ派なのかも。ピンクではなくイエローを選ぶあたりが夕凪さんだなあ、と微笑ましく思いつつ。
ずいぶん――
日が長くなってきて。
今日は真冬の冷え込みも
少しだけゆるんだような――
そんな気がする月曜日。
バレンタインデーも終わり、寒さも一段落した感のあるこのおだやかな週の始まりにふさわしく、おだやかな雰囲気で日記を書き出す小雨――うん、なんだかこの子の顔を見ただけでほっとしたような気持ちになりますね。
いつもの同じ時間にほっとしたのは小雨も同じながら――
気がつけば――
もうすぐ2月も
終わりに近づいていて。
3月になったら――
新しい胸のふくらむような
さわやかな花の香りと一緒に。
また新しいスタートの季節が
やってきます。
そう。まるで変わらないようでいて、それで実際には、一刻一刻と時間が流れていっているのがわかる、この季節。
トゥルー家族的には、日記の終わりが示されてしまった以上、もう「いつもと同じまま流れる時間」ではないんですよね。そんなことが頭の中にあるおかげか、おだやかながらも、どこかセンチメンタルな気持ちになってしまうのは無理なからぬことではないでしょうか。
この1年が始まったのは
ついこの間のように思えるのに――
いつの間にか。
楽しい時間ほど
あっという間に
過ぎてしまうって
いいますから――
……これらのセリフも、穏やかながら、心にじわりと染みこんできます。トゥルー内時間のみならず、リアル俺たちにとってのトゥルー日記も、まさに今、もうすぐ3学期の終わりを迎えるこの時期みたいなものなんですよね。それも、中学校進学を控えた時期の小学生みたいな。ええ、ちょうど小雨の学年で――その小雨が言っているのだからと、そういう方向の連想はますます。
とはいえ、別に後悔とか悲しみがあるわけではなく――ええ、とことんまでに楽しかった日々でしたから。そしてそんなトゥルー俺の言葉を先取りするかのように、
もちろん――
お兄ちゃんのおかげで♥
ウフフフッ♥♥
「のおかげ」の前の部分を、そっくりそのまま「小雨達」と言い換えれば、もうそれだけで、すべてが言い尽くせるかのごとく。そういう思いを抱きつつ、この穏やかな時間を過ごす次第です。
そして、まさもそんな思いを察してくれたかのように――というか、シンクロしているのでしょうねきっと。そういうときにはパズルでも、と持ち出してきてくれる小雨は本当に気がきく良い子ですよ。1500ピースって、かなりの大物って気がするんですが、小雨の性格的にもパズルとかは得意なんでしょうね。
思い切って――
お年玉の残りで――
買っちゃいました!
お兄ちゃんと一緒に
やりたくて――
……
今日は静かな冬の1日です♥
こういう静かな愛情アピールが、なんだかんだでトゥルー俺には極めて有効であるということを、この3年で小雨はどのぐらい感じてくれたのかな、とか思っちゃったりもする一日です。
もしもリカが――
ペットを飼うとしたら、
もちろん絶対に絶対に――
い、ぬ、派っ♥
唐突にペットの話から始まる立夏日記は今日も超ハイテンション! ――「イエ――!!♪」だの「I LOVE TOYPOO!!!!!」だの、なんかいきなりすごいことになっておりますが、とりあえずNEKO派の俺としては無条件で頷けなくはあるものの、カワイイということには全面賛成であり。
リカに、超似合うと思わない?
ミルクティー色のちっちゃな
もしゃもしゃのトイプー☆
ちっちゃな舌で
ペロペロしちゃうの。
イヤーン、ちょ――
かわいすぎっ!!
トゥルーペロリスト参上の危機! ……いやまあ、INUでありますからして、そりゃあペロペロするのも当然といえば当然なんですが、やはり姉妹の口からペロペロされたい的な発言がとび出すと、反応しないわけにもいかず。
それはさておき、超アクティブな立夏にINUが似合うっていうのは、確かにうなづける話。INUは常に飼い主に遊んで欲しくて仕方ない生き物なので、立夏の相手にもぴったりでしょうね。これがNEKOだとお互いに超ストレスになる危険性も。
リカ、でっかいの好き♥
セントバーナードとか、
バーニーズマウンテンドッグとか、
グレートピレニーズとか――
かしこくってモッシャモシャで、
タヨリガイのあるカワイイやつっ♥♥
ししし♥
ほうほう、立夏は大きいのがやはり……と、妙な方向に思考を飛ばすのはやめておきましょう。個人的にはわさお系のもふもふ駄犬も好みなんですが、立夏としてはとにかく大型犬があらゆる面で好みのどストライクみたいですね。
しかしながら――やはり女の子は基本的にNEKO派が多いのか、姉妹の中でもそっちの意見が目立つようです。きっとヒカルや星花あたりならINU派なんでしょうが……
青空ちゃんもお隣のゲンキな
アメリカンショートヘアと
遊ぶのがダイスキだしなぁ――
……とりあえず、そのお隣りのアメショさんの身がちょっとばかり気がかりだったり。しっぽ握られたりとかしてないだろうか……。
さて、唐突にどうしてNEKOの話題なのかというと、いわゆる222でねこの日というのが。「なんかよく分からないけど――
猫の日オメデトー!!」というノリに立夏イズムを大いに感じられてなんだか幸せな気分。
そーゆーワケで、
今日のリカは――
オニーチャンの
1日コネコちゃんなのだ☆
これからイッパイ
なついてやるぞ♪
にゃおぉ〜〜ん♥♥♥
そしていつものように、唐突かつ濃厚なスキンシップを話題に絡めてくれましたですよ! うむむ、相変わらず立夏のラブ攻撃は、無邪気さと生殖本能とが入り交じった強烈な威力が。そういう意味で、動物ノリっていう感じなんですよね立夏のスキンシップは。
ちなみにNEKOが親愛の情を示すのには、しっぽをこれでもかってぐらいこすりつけてくるみたいなので、しっぽがない立夏の場合は、お尻をスリスリしてくれる感じでしょうか。……オオウ。
昨日から――
いよいよ!
私達の住む街では――
花粉シーズンに
突入です!!
トゥルー世界にもやはり存在していた花粉の魔の手! テレビでもしっかり海晴姉さんが注意してくれていたようですが、やはりこの日記でお天気関係の話題が多いのには、海晴姉さんのお仕事もけっこう影響しているでしょうね。毎日話題を出すのに、天気以上に便利なものもないという側面ももちろんありますけれど。
さて……今まで特にトゥルー家族内で花粉症の話題があがらなかったのは、幸いにも家族の中にかかっている子がいなかったからととのこと。おお、これはなんとも幸運……きちんとした環境や食生活を整えているというのもあるのでしょうけれど、どうしたって花粉症にかかる子はかかっちゃいますからね。
というか、花粉症って、どんどん体内の許容値が減っていって、ある年になって突然発症するというケースも多いらしいので、油断は禁物ですね。
まだ上手におはなをかめない
青空ちゃんやにじちゃんが――
もし花粉症になっちゃったりしたら――
……と、やっぱり心配なのは、小さい子たちの身なわけで、ホタもさっそく気にかけているようですが……
きゃあ〜〜♪
たーいへん!!
きっとおうち中が――
はなみず地獄になって
しまいそうです♥
お兄ちゃんなんか――
1番、チビちゃんたちに
好かれているようだから――
もう、本当に♥
いっぱいいっぱいはなみずマンに
なってしまいますよ♥
ウフフ――♥♥
……なんかわりと悠揚な認識だったりも。まあ、ある意味心配したところでどうしようもないことではあるのですけどね。ええ、小さい子の汁まみれ……案外、普段の生活でもこの子たちの汁まみれになることはわりと多いんじゃないかって気がしますが(変な想像抜きで)、はなみじゅまみれというのも……それはそれで。(今度はやや変な想像入りました)
ともあれ、そんな怖い花粉症対策とばかりに、美味しそうなメニューを用意してくれるホタには、いつものように感謝の念を。
きっと食べたら歌いたくなってしまいます♪
歌はもちろん、最新の
すっごくゴーカイな
あの曲――
でっかい夢は無限大ですもの♪
花粉なんてゴーカイに
吹き飛ばしてくれそうです♥
……そしてさりげに、ホタも例のアレを観ているアピールを。小さい子のみならず、トゥルー家族内で大好評なのですかもしかして。いやまあホタは、戦隊・ライダー・プリキュアあたりは、小さい子のつきそい抜きでチェックしてそうなんですけれど。
灰色の空から――
しとしと、と。
ひっそり音も立てずに――
降っているのか
降っていないのか
わからないような――
やる気のない雨。
今年もまた早春恒例のヒカルポエムの時間がやってまいりました! いやもうなんか、風物詩みたいなノリになっちゃってますよね。ヒカルの乙女心がうずくこの時期、ヒカル自身も後でいろいろ思ってはしまうものの、感性のままに筆が動くのを止められない――みたいな感じでしょうか。
傘をさす気にも
なれなくて――
両手をポケットに
入れたまま――
トボトボ歩いていると、
むき出しの頬に当たる、
その雨粒の意外な冷たさが――
私の視線を空へと誘う。
このあたりなんて、その感性や気持ちにこそ共感はできるものの、こうしてポエムとして書いてしまうと、なんというかもう、書いた直後でさえちょっと照れくさくなってしまうような気がしますよね。ええ、まだ高一の女の子ですからして、許容圏内ではありますけれど、そもそも問題は、書いた本人があとでどう思うかってところではないかと。
まあそういうことはさておき、このはっきりしない季節の天気について感じる表現としては、さすがに研ぎ澄まされているなっていう風にも思えます。感受性の高いトゥルー家の血がなせるわざなのかも知れません。プラス、ヒカル自身の乙女回路。
ああ――
春が来る。
何かが――
私の中で動き出す
気配がする。
オマエへと向かう――
花色の何かが。
そして、唐突にトゥルー俺の存在に結び付けられた繊細な感性! ……っていうか、トゥルー俺に向かう気持ちっていう時点でも十分すぎるほどドギマギですけど、「花色の何か」て。桜の花びらの混じった強烈な春風みたいなもの……ではなく、もっとこの季節の天気みたいに、はっきりしない、けれど「どこか明るく白く輝いて見える」感じの花なんでしょうか。なんにせよ、ヒカルのこの恥ずかしげなラブポエム、真正面から受け止める方向で。ヒカル一人に恥ずかしい思いはさせない!
うわ――♥
今日はいよいよ!
春1番!!
女の子のピンク色の
スカートを揺らすには
1番お似合いの――
春の風が吹きました♥
ピンク色の春風! ってか、女の子のスカート揺らすとか、どういう発想ですか可愛くて評判の新人お天気お姉さん! こんなあらゆる要素が桃色めいたお天気お姉さん、毎朝欠かさず視聴するどころか録画編集して保存するレベルだと思いますマジで。
とりあえず、ピンク色な春の風ということで、ウチの某お姉さんを想像せずにはいられませんが、それとは関係なく、いよいよ春の季節がやってきて、海晴姉さんもやはりテンション高くなってしまっているご様子。
なんだか――
全然関係ないのに、
私自身が――
春を告げる使者に
なったみたいな
気がするもの!
うおお、なんかすごく可愛らしいことを言ってくれているじゃあないですか。そりゃあまあ、海晴姉さんまだ10代の乙女なんですから、こういう感性を持ち合わせているのもある意味当然であり、お姉さんというだけじゃない、一人の女の子としての魅力を垣間見たかのようです。本当、まさに社会人一年生って感じの。
きっと――
今ごろ。
夕凪ちゃんや星花ちゃんや、
真璃ちゃんにさくらちゃん、
にじちゃんや青空ちゃんや――
みんな、私のカワイイちっちゃな
妹たちは――
きっと、この明るくて
暖かなお陽さまの下、
元気に大よろこびで――
遊び回っているんだろうなあって
思ったら――
ふふふ♥
なんだかふいに
イイ気持ちになっちゃって。
そのまま、
ちょっぴり――
寝ちゃった♥
ウフフ――
とはいえ、やはりお仕事中であろうとも、みんなのお姉ちゃんであることは決して頭から離れない海晴姉さん。妹たちの存在が、いつでも自分を幸せな気分にさせてくれる……と、その心境がわかると言えるには、トゥルー俺では不足でしょうね。18年間、18人もの妹のお姉ちゃんをやり続けてきたこの人だからこその思いなのです。
……しかしながら、こんな美人で可愛いお姉さんが、そこらのベンチで眠っちゃうとか、悪い男どもに目をつけられたりしないか気が気ではありません。しっかりしてるようで、ここぞというところでガードが甘そうで、弟としてはやはり心配ですよ。い、いや、「本当に気持ちがいいのね――」とか言われても!(動揺)
さて、居眠りの話から、海晴姉さんが以前みたという、トゥルー俺が夢に出てきたというお話が。
夢の中のキミは――
私にとっても素敵な
嬉しくなるような事を
言って約束してくれたんだけど――
……
それがどんな約束かは――
ひ・み・つ♥♥
……これはまた。秘密とか言われても、このハートマークと「素敵で嬉しくなるような」とか言われただけで、トゥルー俺の思考はそれはもう桃色な方向に――ということを重々承知のうえで語ってくれる海晴姉さんは、やはりちょっといけない誘惑おねーさんだと思う次第です。いまさらですが、この人は本当、トゥルー弟のことをドキドキさせるのが嬉しくて仕方ないんだろうなあ。
でも、あんなに固く約束したんだから。
絶対に――
約束守ってくれなくちゃ、
ダメ、だからね?
うふふっ♥
そしてこの締め。……誘惑おねーさんでありお姉ちゃんでもあるという自覚の裏に、さりげなく、普通の「女の子」的なピュアな思いもしっかりと滲ませてくれているのだからこの人は本当に。
明日からは――
いよいよ、
弥生じゃ!
うわ、本当にもう3月じゃないですか。この時の流れの早さ自体恐怖ですが、トゥルー日記的には……と、この話はやめておきましょう。嘆くのではなく、今こうして日記を読めていることが幸福であると思うことに。
早咲きのさくらの匂いを
かぎながら――
のらりくらりと。
春の訪れを待っておったら――
ああっというまに
もう弥生じゃ!
……なんと風雅な季節感の味わい方。この子が幼稚園児を超越している一番の部分って、この感性ですよね。大の大人だってこんな風に季節の風情を語ったりはそうそうできませんよ。
さて、3月といえば、まずはひな祭り。このトゥルー家においては大イベントの一つなわけで、観月もあわただしい家の中の様子を語ってくれております。すでに飾られている雛人形についても――
フフフ――♥
さすがは我が家の厄除け様じゃ。
今日は、いよいよ明日からの
弥生にわらわたち姉妹みなの
厄を祓って下さる雛様がたに――
お供え物をしなくてはの♥
観月としては、単なるイベントとして以上に、本来の役割について深く感じ入っているようですね。季節の行事を大事にするトゥルー家だから、観月のこの深い感じ方がふさわしいものとして活きていそうですね。
などと思っていましたら、
クフフ♥
見よ!!
兄じゃよ――
これはわらわがこっそり
くりやから頂戴して参った――
甘酒じゃ♥
なにやらいけないものをこっそり持ち出しておられた――!? 甘酒って、幼稚園児ぐらいならもう大丈夫なんでしたっけか。いや、それがいいとしても、今のうちからこっそり持ち出して飲んでしまうのはアウアウであり――まあ、夕凪さんや立夏、霙姉さんあたりの常習犯がいる以上、そう責めるわけにもいかず。
ししし――
とく2人、今日は
この雛様の前で、
楽しみ参らしょうぞ!
この寒さに――
この真白き御酒が、
きっと良く効く薬となるぞよ♥
……まあ、寒いのだから仕方ないですね! 「ししし」の可愛らしさに篭絡されまして候。ううむ、甘酒とはいえ、人目を盗んで合いびきのごときシチュエーション……お雛様がみてる、的な。
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