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1945年〜1956年:6

(21) 中東の戦後

中東戦争で対立した二つの民族は何ですか。

中東の戦後

1945年すでに独立を達成していた7カ国がアラブ諸国連盟を結成し、他のアラブ諸国も独立していきましたが、パレスチナでは問題が深刻化していきました。

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第一次中東戦争

第一次世界大戦時にイギリスと交わした密約(バルフォア宣言)どおり、ユダヤ人が世界中からパレスチナに入植し、先住民のパレスチナ人(アラブ人)の土地を奪い続けていました。1947年、国連はパレスチナ分割案提示しますが、アラブ側がこれを拒否をし、張本人のイギリスは問題を放り出してパレスチナから撤退してしまいます。

ユダヤ人側は国連の分割案より広い領土を占領し、イスラエルの建国を宣言してしまいました。これを認めるわけにはいかない隣国のアラブ人諸国とイスラエルの間で第一次中東戦争が始まりました。戦争はイスラエルが勝利し、国土の56%を占領しました。

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第二次中東戦争

祖国を失ったアラブ人は近隣のアラブ人国家に移り難民となりました。1952年、エジプトで革命がおき、ナセル政権が成立しました。熱心なアラブ民族主義者であったナセルはスエズ運河を国有化すると宣言し、これに怒ったイギリス・フランス・イスラエルとの間で戦争(第二次中東戦争)になりました。戦闘はイギリス側に優位に進みますが、イギリス側を避難する国際世論におされ、スエズ運河はエジプトのものになりました。

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