新潟駅でのしばしのインターバルの後、「きたぐに」号に乗車。ホームには撮り鉄の方々がちらほら。自由席はガラガラで、2人でもボックス席を余裕で占拠できる状態でした。寝台は言わずもがな。僕が乗ったのは9号車でしたが、隣の8号車はほとんど乗客はいませんでした。

 車両内はこんな感じ。天井はやはり普通の車両と比較してかなり高いです。蚕棚とはよく言ったもんだと思いますが、どう考えても金を払って乗る環境ではありません。とにかく狭く、そして上段はそれなりの柔軟性がないと上り下りできません。
(下に降りるのが面倒なので、寝る前のトイレを我慢して寝たら、膀胱炎になりかかってしまいました。旅行中トイレが異常に近くなってしまい、参りました)

 上段はこんな感じです。カバンや僕の足のサイズと比べてもらえば分かると思いますが、大人では座ることも出来ません。浴衣はありますが、もちろん寝台内で着替えることなどできないので、洗面台で着替えることに(カーテンで仕切られてますからね。さすがに通路でパン一にはなれません)。
 座ることが出来ないので、普通に飲み物を飲むことも出来ません。何しろ上が向けませんからね。腹這いになってチューチュー吸うしかありません。
 荷物を置くスペースもありませんし、間違いなくカプセルホテル未満の居心地です。でも、聞きしにまさる居心地の悪さを実感できて、大いに満足しました(基本マゾですから)。

 左から中段・下段・パンタグラフ下。下段でも、はしごの上り下りがないだけでとても快適とは言えないと思います。パン下は唯一まともな空間が確保できます。料金も中・下段と同じですしお得だと思いますが、この日は8号車のパン下は全て空いていました。

 喫煙スペース。灰皿に国鉄のマークが残っているのが泣かせます。

 洗面台やトイレはきちんとメンテナンスされており、使い心地は悪くありません。

 新大阪駅にて。もし廃止が決まったりしたら、「銀河」同様に切符の入手が困難になるんでしょうね。どう考えても高い需要が見込める電車ではありませんが、こういう物好きしか乗らない電車があっても良いと思います。今はJRさんだって儲かっているんですから。

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