バンコク1
 
「旅の始まりはバンコクから」とガイドブックにあり・・・・
 赤道への旅を企画した私は、とりあえずバンコクへ行くことにした。できれば東京から、沖縄や台湾を通ってなるべくアナログに赤道へ辿り着きたかったのだ が、なんせ時間が許さない。期間を二ヶ月に区切り、行き当たりばったりどこまで行けるか、4月12日成田を発った。

4/12
 空港を出ると、とにかく暑い!東京から着て来た長袖を脱ぎ、一泊だけ事前に予約しておいたホテルへ向かおうと、シャトルバスに乗ると、車内はギンギンに 寒い!高速道路を降りると、超渋滞。ルンピニー公園で降り、ホテルまではタクシーで行けと言われタクシーをさがす。しかしどうも様子が変だ。駐車場に停 まっている観光バスやトラックなどがみんなどろどろなのだ・・・ぼーっとして立っていたら水鉄砲で水をかけられた。なんなんだ?とにかくタクシーを拾い、 中央駅前のホテルへ向かった。それにしてもひどい渋滞。歩行者の方が早いくらいだ。
 どうにかホテルに着き、明日からどうしようか考える。このまま中央駅から南へ下るか?ガイドブックとにらめっこ。アユタヤ遺跡が近いらしい。赤道からは ちょっと離れるが、アユタヤへ行ってみよう!と、風呂に入り就寝。
高速道路。シャトルバスから。
4/13
旅行代理店の女の子につかまる

 翌朝、あまり寝つけず早起きした私は、腹が減ったので朝食を頼むことにした。電話でフロントに電話したが、全然話しが通じない。10分ぐらい粘っていた ら、ようやく英語のできる女性が電話口に出て朝食にありつくことができた。朝食を終え、さあ出発だとチェックアウトしようとフロントに行くと、日本人のお ばさんが「このホテル、日本語が通じないじゃない!・・・責任取ってよ!!」とか電話口で泣叫んでいる。どうやら日本の旅行代理店に電話をかけているらし い。やれやれ。
 チェックアウトし中央駅へ向かう。中央駅近くで女の子が声をかけてくる。すぐそこに私の旅行代理店があって、いろいろ相談に乗ってあげると言う。なかな か可愛い娘だったのでお話してみようと思い、旅行代理店へ。いろいろ話を聞くと、北部のチェンマイというところがおもしろいらしい。山岳少数民族がいまだ に電気の無い生活をしていて、その村へのトレッキングツアーを扱っていると言う。赤道からはさらに離れるが、どうもおもしろそうだ。アユタヤによった後、 チェンマイに行くことに決め、アユタヤまでの三等の切符とチェンマイ行きの夜行列車の切符、トレッキングツアーの予約をその場でしてしまった。だいじょう ぶかな
トゥクトゥクで市内観光
 「アユタヤ行きの列車まではまだ時間がある。トゥクトゥク(三輪タクシー)で市内観光でもしたらどうか」 とすすめられ、それもそうだとOKすると、すで に店の前ににこにこしたトゥクトゥクのおじさんが待ち構えていた。まずは黄金のブッダを見せる、と近くのお寺へ。乗り心地はスリルがあって楽しかった。お 寺の境内では帽子を取るように言われる。当たり前のことだが、気付かなかった。
 仏像は日本で言えば飛鳥大仏ぐらいの大きさだろうか、わびさびのかけらも無く、まさに黄金と言うより金ピカ!観光客が記念写真を撮る中、タイ人の人たち は、熱心にお祈りしていた。ヨーロッパの人たちは手もあわせないが、さすがに私はとりあえず手をあわせて拝んだ。

 次は伝統工芸品のファクトリーを見せるとトゥクトゥクおやじが言う。着いた所はこれが工場なのか?どう見てもお土産屋さんにしか見 えない。言われるまま中に入ると、一応金づちで銀をたたいている人が一人。真っ黒い内装で薄暗い。なぜか階段に若い女の子5、6人ニコニコしながら並んで いる。まさかここは・・・妙にドキドキしてしまったのだが、彼女達は店員さんでずらりと並んでいる銀細工を「安くしておきますよ・・・」と奨める人たち だったのだ。
 「こういう所はいいから、お寺に連れていってくれ」とおやじに注文。ワット・ポーという大きなお寺へ連れていってもらった。
 境内は実にきれいで、修復が行き届いている。朝で観光客も無く、ぬけるような青空も相まって実に清清しかった。タイの人たちは仏像の前を通る度に、手を あわせて拝む。実に信仰深い。


ワット・ポーのポーとは菩提樹のことを言うらしい。境内はピカピカ。圧巻の巨大涅槃仏。窓枠からは仏陀を透かして風景を見る。
アユタヤへ出発
 市内観光を終え、旅行代理店に戻り、いよいよアユタヤに向けて出発だ。ホアランポーン駅(バンコク中央 駅)はずぐ目の前。旅行代理店のおばちゃんが案内 してくれ、アユタヤ行きの三等切符を買ってくれた。駅は列車を待つ人でごったがえしていた。しかし出発時間になっても列車が来ない。ぼーっと待っている と、「日本人ですよね・・・」とバッグパッカーが声をかけて来た。彼も昨日バンコクに来てアユタヤに行くのだそうだ。旅は道連れとばかり2人でアユタヤへ 向かうことになった。
 1時間経って、ようやく列車がやって来た。ディーゼル機関車の爆音を駅のドーム場の屋根が倍増する。列車が止まるや否や猛烈なスピードで人々が乗り込 む!窓から、入り口からおかまいなしだ。乗り遅れた私と菅井さん(もう一人のバッグパッカー)も流れに乗って、走るように列車に乗り込んだ。しかし最早座 る所は無い。列車の中はぎゅうぎゅう詰め、みんな大きな荷物を抱えている。バンコクに買い出しに来たらしい。そんな中列車は動き始めた。
 Ayutthaya>>
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