印鑑と印泥
印鑑・はんこ・篆刻解説

印泥(いんでい)

                  印泥
 雅印をおす時に付ける、印肉や朱肉と呼ばれている物ですが、いづれも朱や油と
 モグサなどの植物繊維を混ぜ合わせたもので、上海西れい印社製が有名ですが、
 近年の製品はかなり軟らかく、洋紙にお使いでしたらあまりお奨めできません
 対策としては、和紙を折りたたんで印泥の上に載せ、油文を吸い取らせると、
 数週間でかなり硬めの印泥になります。
 逆に古い印泥を軟らかくするには、薬局で手に入る「ひまし油」を混ぜます。

 高価な印泥は水銀を原料としているようで、著名な印泥職人は”一おしいくら”で
 自分の印泥を使わせていたようです。

   朱 ・・光明(こうみょう)・美麗(びれい)・箭鏃(せんぞく)
      (市販の参考お値段:各¥800〜1500)
 「光明」は明るく、ポピュラーな「美麗」は暗い朱色です。
 「箭鏃」はやや黄色できめも細かく、はんこをおした時素晴らしい発色ですが
 少し高価で、最近のものはややべたつくようです。

色のイメージ
     
光明 美麗 箭鏃


 その他、書道具店で以下の色も手に入れることができます。
 いずれも上海西れい社製。 (参考市販価格)
      茶(20g) ・・・・・・¥1100
      黒(20g) ・・・・・・¥1500
      紺(20g) ・・・・・・¥1400
      金、銀(30g)・・・・各¥3500


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