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大阪府北摂高槻市の建築設計事務所、吉永建築デザインスタジオ一級建築士事務所
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60年代に建てられた団地をSOHOに!…長岡京竹の台団地リフォームプロジェクトT団地SOHO


※特記なき限り
写真は撮影)岡田大次郎
建て主様へのインタビュー                       聞き手:狩野哲也(狩野哲也事務所)

−家を建てるきっかけはなんですか?

この団地ができたときから家族で移り住んで来たので築引年ですね。兄が出て、父親が亡
くなって、7年前から僕はひとりで住んでいたわけです。7年前に会社を辞めてフリーとして独立するために家を拠点にしようと思いました。

家族で住んでいた暮らしのままで、何も手入れせずに仕事をしていたのですが、それなり
に仕事が軌道に乗りはじめた頃のことです。「京都で仕事をしています」 というと、みん
な京都に来たがるんです(笑)。仕方がなく駅直結のホテルのロビーなんかで打合せしてい
ました。

そのうちそれではちょっとまずいという案件がありました。試作品があるモノだったので、
うちにご足労いただいたことがありまして、前もって 「家ですからね」 と伝えておいたので、「あれ?」 ってことにはならなかったけど、「ツレの家に遊びきたみたいな感じ」 と言われたんです。それは良い意味で言われたんですけどね。

家だと込み入った話とかデザインの重要な話がいっぱいできることは、クリ工イターであ
る自分にとって必要だな、と思いました。今まで家なので来ないでと言っていたのは、ま
ずいんちゃうか、せめて応接コーナーでもリフォームしようと思ったのです。


−依頼の経緯と決め手はなんですか?

暇なときに自分で改装しようかと思っていたら建築家の吉永さんと出会って、面白いこと
を考えている人だなと思ったんです。建築系の人なんだけど、暮らしと人との関わりあいとか、自分の考え方に近い人だった。

空間を面白おかしくだけど機能的に考えている。建築家にありがちな 「どや−つ」 て匂いがしない。この人だったら頼めるかなと思ったんです。仕事エリアのみをリフォームすることで相談しました。すると一度手を入れてからだと他の部分のリフォームがやりにくくなりますよ、とアドバイスを受けてなるほどと思いました。

絵に描いたような昭和の団地の間取りだったのですね。慣れているのだけど、ものすごく無駄にスペースがあったりして、それはなんとかしたいですねと、吉永さんと話していました。


−どんな希望を伝えられたのですか?

途中でいろいろリクエストしました。
・山が近いので風が通るようにしてほしい。
・ぐるりと回れる動線は大事にしたいです。これは最大の条件です。
・畳に布団を敷いて寝たい。

畳の部屋の床下をぐっとあげて収納にすれば良いと吉永さんに聞いて、「それはナイスだー」と思いました(笑)。完全四畳の部屋で寝室っぽくない上、へりに座ることができます。純和風にするつもりはないけれど、和風建築のフレキシビリティの高さは好きだなと思って、
吉永さんとそのあたりの話をしました。工事中は毎日こっそり写真を撮っていました(笑)。


−春夏秋冬のご感想をお聞かせください。

一番大きいのは壁材をどうしましょうということでした。ご提案いただいたのは、ホタテ
の貝殻を加工生成した石灰で吸湿性が高い材料・チヤフウォールです。湿度調整に強く、
思いのほか梅雨時と冬場にいい感じです。梅雨晴のじとっとした感じはなくなったと思い
ます。冬は乾燥しますので加湿器を回すのですが、言うほど窓に結露がない。リフォーム
前は、窓がピッチョリ、窓の下がベトベトだつたけどそれがない。春秋は風通しが良いの
で、花粉さえ我慢すれば開けておいて問題なし。湿度ということで言えば、内塗装だけで
こんなにかわるのかと思いました。7月いっぱいまで一回もクーラーをつけなかったですね。


−ご自宅に遊びにきてくれた方はどんな反応ですか?

遊びに来る人が増えました。東京で打合せしていて、半分冗談で 「次は京都で打合せしましょう」 と言ったら何人ぐらい入れますかねって言われまして。「7人くらいですかね?」と言ったら7人で来られて(笑)。半日、打合せと称しておやつを広げながらフリーミーティングしていました。家だと会社の会議室でできない話をしてくれるんです。それは仕事上の愚痴だったりいろいろですが、ここで和んでもらうのだったらそれもいいかなと思うんです。家が人づき合いの円滑化に役立っているならうれしいんです。
情報工学系の先生がここに来て生徒をひとりずつフレゼンさせるといったミニセミナーみたいなことをすることや、学校の先生が4、5人集まってフロジェクトを立ち上げる密談をすることもあります。こういったミーティングでいろいろ文字を書いたりするために、吉永さんにお願いしたのはテーブルをおしゃれなものではなくて、技術家庭の工作台みたいなのがほしいと伝えました。インクとかがこぼれてもかまわないようなものをイメージ
していました。

私の仕事のべ−スはプロダクトデザインになります。丸を描いて線でつないだり、紙の上に書いて確認する作業が必要です。実は膝の上にノートパソコンがあればどこでも仕事ができるというタイフの人間じゃないのですよ。人との関わりをデザインしているんだから、仮想空間だけで終われないだろうと思うんです。


−住む前と、住んでからで変わったことはありますか?

掃除をちゃんとするようになりました(笑)。動線的に長く入らない部屋がどうしてもあっ
たのですね。半年ぐらい掃除機が入らないこともありました。西部劇みたいな挨がコロコ
ロと回りはじめたら掃除しようと思ってました(笑)。今はお客さんが来るから掃除しなき
ゃという感覚です。


−猫のカンナちゃんはいつやってきたんですか?

去年の暮れです。野良で迷っているところを拾ってしまったんです。こいつが来てから
別の掃除をしなきゃいけなくなりましたね。もともとフローリングをどうするかと言って
いるときに、吉永さんから「コルク材どうでしょう?」とご提案がありました。木の板よ
りも復元力が高く、長い目でみたらコルクが良いということでした。衝撃吸収製が木より
も良いそうです。フローリングの家にずっと住んでいる友だちが家に来たときに、素
足でずっと過ごしても足の裏が痛くならないと言うんですよ。

吉永
団地の規約で防音基準があって、フローリングはダメというのがあったんですよね?

そうなんです。それでいろんな意味でいいよねって話をしたら、猫が来て走り回っている
わけです。ツメのある獣が走り回っていても傷になりにくい。吉永さん、予言していたの?
(笑)

あと、電源がいっぱいほしいとリクエストしました。床にコンセントがあるんですが、作
業台にコ−ドが通るように工夫してもらいました。そうすると、カンナがここに手をかけ
てぶらさがりよるんです。棚もちょいと伸びをすればと届くので、遊んで良いおもちゃを
置いてやったりとかしています。
                       

−これから家をリフォームする方にアドバイスをしていただけますか?

自分の仕事の進め方があって、こんな住居にしたいという想いと、リフォームしちゃってからこんな仕事の進め方をしようという想いの、両方を持っておいたほうがいいですよ、と提案します。どちらかにこだわるとたぶん破綻すると思うんですよ。
       
僕の場合、びっくりするぐらい前と生活が変わらないんですよ。なんかいい意味で変わらない。リフォームしたりすると何か変わった、と言いますが、変わることが本当にベストなのかと思います。大事なところは変わらないけど、我慢していたところが我慢しなくてよいリフオームとか、そういう意識をもつといいかもしれないですね。かっこいい部屋に住んだから、かっこいい仕事ができるというわけがない。僕は僕の仕事の仕方を考えたときに、建築雑誌に紹介されているようなクリエイターの事務所を見ても、それじゃないと思うんですよ。シンフルで使いやすくて、サロン的にみんながかにこだわるとたぶん破綻すると思うんですよ。集まって、好き勝手にしゃべってもらえらえる場にしたいです。クライアントさんに足を運んでもらえるような場所にしたいというのがあったので、それをリクエストしました。

−今日はありがとうございました


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