2004年12月26日


*京都へダンメン探索へ。今日はタレコミのあった物件を中心に回る。 情報を提供していいただいた皆さんありがとうございました。

*まずは京大付近へWHさんからの情報の物件へ。たぶんこれだと思うんですが…


*次にT山さんからの情報の物件へ行くも、それらしきものが見つからず。どうも横に何か建っちゃったようです。

*次に同志社大へIさんからの情報の物件へ。火事のため取り壊された町屋のダンメンです。痛々しい。


ついでに近所のIさんの事務所に立ち寄る。町屋を改造してオフィスにしている彼は町屋再生の数々のイベントに関わっている。来年6月にもイベントがあるらしいが、出てきている企画は「町屋でアコースティックのコンサート」とかでそろそろマンネリ化してきているとのこと。キョート*ダンメンプロジェクトとして協力してくれないかとオファーを受ける。もちOK。場所が確保できればプロジェクトが実現するかも。 

*三条川端の本屋スフェラアーカイヴへ。店長のHさんと「けんちくの手帖」の展開などについておしゃべり。「けんちくの手帖」は年刊雑誌の出版を一つの目標にしているけど、ただ一年間の活動をまとめただけで売れるコンテンツとなるのかが懸案。建築誌や一般誌に文章を書いている彼女の立場からアイディアをもらいました。 

*四条烏丸にオープンしたcocon烏丸へ。中のカフェSOHOLM CAFEでYさんとお茶する。なかなか贅沢な空間の使い方です。北欧系のミッドセンチュリー好きにはたまらないのではないでしょうか。

2004年11月20日

実相寺のA NEWAL Galleryへ。

ここはNILGRM DESIGNが借りている町屋の1階で、さまざまイベントのために開放されている。今日は京町家情報センター・NILGRM DESIGN共催企画「町家で遊ぼう-Play In MACHI-YA」シリーズ第五弾としてクラシックギターの演奏会が行われました。

もともと室内楽は教会や貴族の館など石の建築の中で行われていたものだから、洞窟とか石で囲われた空間で聞いた方がよいという人がいる。しかし今回のように木の空間の中で聞くというのもいいものだ。演奏していると町屋自体が楽器のように思えてくる、と演奏者が感想をもらしていた。そういう町屋の使い方もまたよし。

     
演奏会の後NILGRM DESIGNの飯高君とおしゃべり。冬は窓から冷気が、夏は瓦が溜めた熱でたまらないそうだ。町屋は京都の気候を快適に過ごすための工夫がなされている、という話をよく聞くが彼の話を聞くと現実とはかなりギャップがあるようだ。「ぴちぴち女子大生ばかり」なんてごまかすより、素直に「三十路をすぎた味のあるご婦人ばかり」と言ってしまった方が良心的ではないか。


2004年11月03日

秋の展覧会めぐりとダンメン探索へ。

ダンメン探索は京都駅から五条通にかけて。五条楽園のあたりでカメラを持って歩くのはチト緊張しました。

その足で京都近代美術館の「ジャパニーズモダン−剣持勇とその世界−展」へ。スペースは小さかったけど「えっ?これも剣持さんのデザインなの?!」と発見が多い展示でした。有名な籐の椅子にはじめて座ったけどマジに欲しいと思った。

その後、八坂新地のASPHODELへ「建築の京都−OBJECT」展を見に行く。京都の建築家11人による展覧会。二人を除くと学生の卒業設計展を見ているようでした。なんとも弱い。アイディアがない。東京や大阪で行われている一連の「デザイナーズウィーク」の京都版にしては相当お粗末な内容でした。これがプロの展覧会か?かたちを作ることに積極的でない(らしい。彼らによると)昨今の建築界に新たに建築のかたちの力を取り戻そうとするこの展覧会。かたちが求められていないのではない、彼らの作るかたちが求められていないだけなのだ。そのことに気づかないのか。


次にART COMPLEX1928「建築プレゼンテーションの最前線」展へ、のはずがもう撤収作業中でした。これは見たかった。残念。

2004年10月31日

神楽岡工作公司主催のスライドショーを見に行く。 

会場は京都建築専門学校が町屋を改修した「よしやまち町家校舎」。今日のスライドショーは西アフリカの泥で作られた建築とそこに暮らす人々の生活を紹介したもの。特に世界遺産にも登録されたモスクの塗り替えの風景は圧巻でした。 
 
イベント後、懇親会に参加。 話のネタにキョート*ダンメンブックを持っていったらバカ受け。いつか神楽岡会のスライドショーに出演することになりそうです。ついでにけんちくの手帖の営業もしてきました。またいろいろと面白いネタが集まりそうです。

2004年10月24日

今日はイベント「団地・ダンメン・ピクトさん」

夕方に会場であるCommon Cafeに集合。住宅都市整理公団の大山総裁と長野氏、日本ピクトさん学会の内海学会長そしてキョート*ダンメンロシュツのわたくし吉永隊長、全員が顔をあわせるのは今日が初めて。さて、このメンバーでどうなることか。

会場のセッティングを終えて開演前にカフェ、パラボラに腹ごしらえに行く。鳥ごぼう巻丼に箸をつけようとしたところでCommon Cafeから「たくさん人が来て対応しきれないので早く帰ってきてください」との電話が。パラボラのご好意で食べかけのどんぶりを持ってCommon Cafeへ走る(傍から見たら何だと思っただろう)と階段まで列ができていた。あわてて席を増やすも、どんどんお客さんは増え続け立ち見で対応することに。おかげで本番前にずいぶん疲れたけど、これはお客さんの期待にこたえねばとメンバー一同、士気がいやがおうに盛り上がる。

   
さて、本番。まずはキョート*ダンメンロシュツから。「けんちくの手帖」のために作ったダンメンブックをもとにダンメンの見所の解説、ダンメンの実例の紹介そしてダンメンを活用したプロジェクトをプレゼンテーション。人前でこんなに詳しくダンメンの話をしたことがなかったのでどうなるかと思ったけどなかなかウケてました。その後も日本ピクトさん学会の絶妙な間、住宅都市整理公団総裁と長野氏との掛け合いに終始笑いが絶えず、シメの対談ではそれぞれの裏話で盛り上がりました。

   
終わってみるとイベント記念Tシャツはほぼ売り切れ。Common Cafeでのイベントの最大観客動員を記録(たぶん)。お笑いイベントより笑いをとったのではないでしょうか。

イベント後、ダンメンファンと交流。京都の町屋の写真を撮っている学生とお話。このサイトを知らずダンメンに興味を持って写真を撮りつづけていた彼女だが、キョート*ダンメンロシュツを見て愕然としたらしい。何しろこちらは2500件ですから。年季が違います。何枚かダンメンの写真を見せてくれた。ほとんどどこにあるか当ててしまえる自分が怖い。新しいの撮れたら投稿してね。
他にも関西建築見学会のダイジロウさんをはじめ普段ネットでしかやり取りがないファンと楽しくお話ができました。

お店を閉めた後、お好み屋でイベントの打ち上げ。80年代の恥ずかしい話で盛り上がりました。

そしてまた一緒にイベントやりましょうということに。いつどこでやるかわからないけど次回もご期待ください。


004年10月01日

京都の一澤帆布店へカバンを買いに行く。帆布を使ったここのカバンは丈夫、素朴な質感、シンプルで使いやすいデザインで定評がある。その職人気質は日曜日には店を開けずきっちり休む、目の行き届かないところでは売りたくないので京都のこの店でしか売らない…というところにも現れている。 店の引き戸の取手はカバンを模したもの。頑固さのなかにちらりと見えるユーモアもGOOD。
 
そのまま骨董街を散策。途中、見つけたダンメン「ニッチ」奥の駐車場へと進むと白川がクランクした箇所に突き当たる。なかなかいいロケーションでこのまま屋外カフェとかビアガーデンにできるのではという感じ。下の写真で赤く見えるのは布団。横のマンションから落ちてきたんだろうけど、見ようによってはインスタレーションに見える。



2004年09月18日

今日は京都へ展覧会めぐり。 
●まず京都国立近代美術館「ブラジル:ボディ・ノスタルジア」へ。ブラジルの近現代のアーティストを紹介した展覧会。 

単純にブラジルのアートと聞くとリオのカーニバルのようにお気楽極楽なイメージを持っていたけど、結構シリアスな作品が多い。西洋とブラジルオリジナルの文化との対立、子供の虐待の社会問題化など、普段見聞きするのとは違うイメージのブラジルがアートから垣間見える。 

●三条の本屋、スフェラアーカイブ「Modern Style in EAST ASIA」展へ。日本と中国のアーティスト、フォトグラファー、建築家がお互いの都市について作品で語る展覧会。 

見終わったあと店長のHさんとCommon Cafeの"けんちく本"企画などについておしゃべり。彼女の話によると建築批評界で今一番威勢がいい某氏がこの企画に注目しているらしい。彼の協力が得られれば心強い。来月に会うチャンスがあるので話がどう展開するか楽しみ。 

●京都造形芸術大学が運営するギャラリー、ARTZONE「ヤノベケンジ マンモスプロジェクトオフィス」へ。愛知万博に人工マンモスを歩かせようとプロジェクトの展覧会。トンネルの中を這っていきながらその上にあるプロジェクトを表したジオラマを下から眺めるという面白い開場構成。夕方にはヤノベさんのトークショーもあったけどあまりにもおなかが減っていたのでパス。 

二条寺町のスペイン料理店「la masa」で食欲を満たす。 

2004年07月11日
吉田山周辺をダンメン探索
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吉田山といえば京大キャンバス。街路樹豊かで道も幅広く、ここだけ急に開けた感じの風景が広がる。京都では特異なエリア。


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日本イタリア会館地下のroom marketに駒井貞治さんの「路地奥へようこそ」展を見に行く。路地奥に建つ町屋の改装の提案。町屋に木のフレームを挿入して構造補強と水周りなど室内環境の整備を同時に図る。

京都での町屋の改修というとヨーロッパのように新旧織り交ぜた大胆な改修はほとんど見られない。昔を懐かしむのは悪くないけどその代わりに暑さ寒さを我慢したり、地震にびくびくしたりと、わが身をすり減らさないと住めないような改修ではなかなか住み手が増えないだろう。

その点、駒井さんの提案はさまざまな問題をクリアできている。それもフレームをポンと差し込むワンアクションで。ノスタルジーを追うだけのじめじめした改修にはない痛快さがここにはある。

ちょうど会場に駒井さんがいらしたのでじきじきに説明してもらった。ここでは割愛するが展覧会を開くまでの経緯も戦略的で面白い。うまく仕事につながっているようだ。うらやましい。ダンメンプロジェクトについてもアドバイスをもらえた。

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途中休憩のために京都近代美術館による。エントランス奥のホールでは展覧会にあわせて横山大観のビデオを流していたので、それを見つつ休憩。このスペースはチケット無しで入れるのでありがたい。ヨーロッパ旅行していて疲れるとよく教会の中で休むが、ここもそんなイメージ。観光化されるとかえって無料で気楽に休めるスペースは減るものだ。四国のお遍路道では沿道の住民の手でそんなスペースがキープされている。京都でも旅行者のためにもっとこんなスペースが増えるとよいのだが。

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平安神宮の鳥居がちょうど改修中だった。工事用囲いで包まれてまるで凱旋門みたいになっていた。フレーミングされた向こうに平安神宮がちらりと見えるこの風景も面白い。


2004年07月04日
京都駅から塩小路を東へダンメン探索。
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この辺りは高瀬川の周辺整備のため町屋が立ち退かされているようだが、どっこいまだまだ残っている。ダンメンマニアとしては最もおいしいエリア。とりあえず片付いたところから工事を始めているようだが、写真のように町屋と手付かずの空き地と不釣り合いにきれいに整備された橋が混在する妙な風景が現れている。


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鴨川を越えてしばらくの辺りで面白いデイサービスセンターを発見。同じ建物の2階に成人映画館が入っている。おじいちゃんに元気になってもらうための配慮か?これは老人福祉施設のあり方に一石を投じるアイディアになるかも。


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そのまま三条通まで上りモーリスカフェで東山を眺めながらのランチの後MEDEASHOP、そして横にできたARTZONEへ。コラボレイション:ラグ/アート展を見る。さまざまなアーティストが描いたイラストを元にラグカーペットを作るという企画。太い糸で織るという性格上、原画よりもぼけた仕上がりになる。できやよいの顔がいっぱい重なった絵はぼけたおかげで心霊写真ぽく仕上がって面白かった。他もその辺を計算に入れて原画を描いていればもっと面白かったろうに。
ちなみに井川遙原画のラグもあった。会場には僕一人しかいなかったのでよっぽど頬ずりしようかと思ったが何とか思いとどまった。

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次に西へ。ひいきにしているコーヒー豆屋さん「びーんす亭」から移転オープンの案内が来たのでお祝いがてら行ってみる。今度はカウンターで試飲もできる。これはありがたい。いろいろな種類を試せるな。


2004年06月18日
このホームページは趣味でやっているのだけど、たまに本業へつながることがある。

ある住宅コンペが京都で開催されたとき、忙しかったのでパスしようかと思っていたらコンペの主催者から「お施主さんがそちらにもぜひ参加して欲しいと言ってます。」と連絡があった。「そちらのホームページを見て興味を持たれたとのことです。」ということだったのでてっきり本業の方のサイトのことだと思っていたら、実はキョート*ダンメンロシュツの方だった。こいつは面白いやつだ、いっちょ案を作ってもらおうということだったらしい。

先日はこのホームページを見てオープンデスク(アルバイトみたいなものです)希望の学生がやってきました。こんな趣味でやっていることが仕事にリンクすることがあるんだなあ。継続は力なりということか?一年しかやってないけど。

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と、そんなダンメンファンのみなさまのために今秋ダンメンイベントを考え中。詳細はまた後日。

2004年05月23日
京都のギャラリー合同のイベント「Kyoto Art Map」で京都中を走り回る。

昼食は知恩寺裏のラーメン屋で(すいません名前忘れました)。一旦通り過ぎかけたがにおいに釣られて入っていく。濃厚な味。インテリアがラーメン屋にしてはやたら豪華なので店の主らしき人に聞いてみると、夜は息子が居酒屋に使っていて昼は自分の道楽でラーメンを出しているとのこと。確かにメニューにはラーメン屋らしからぬマニアな酒がリストアップされていた。今度は夜に行ってみよう。

まずはプリンツの「太陽とピラミッド」展へ。プリンツは一旦カフェの中に入らないとギャラリーの作品を見ることができない。昼を食べたばっかりだったので作品だけ見に入る。周りで客が食事している中では、なんか悪いことしているようで落ち着いて見れなかった。気兼ねなく鑑賞できるよう、その辺は考えてもらえないかなぁ。作品は南米の密林、ピラミッドそして太陽のコントラストの迫力が伝わる写真。南米の青空のようにすかっとストレートな作品。

その後、東山を中心にめぐる。正式にはKyoto Art Mapとは関係ないけど便乗でやっている展覧会も多く、かえってそちらの方が面白いことも少なくない。今回のその一つが「山こま荘オープンアトリエ」。山こま荘というアパートに住んでいる数人のアーティストが自分の部屋を開放して作品を展示する企画。作品自体はまだ発展途上という感じでしたが。

あとはアートスペース虹のヤノベケンジのビデオは傑作。笑えそうで笑ってる場合じゃないネタ。同時代ギャラリーの今井康雄展、ぞっとするような美しさ。メープルソープと、ちとかぶる。う〜んお金があれば一枚欲しいところ。

帰りにZIZIでプリンを買って自転車をいつも置かしてもらっている友人と鴨川の例の場所でしばしくつろぐ。

2004年05月16日
雨の中ダンメン巡り。
ギャラリーそわか」に立ち寄るが時間が早くて開いてなかった。チラッと中をのぞいたらあまりおもしろくなさそうだったので今日はパス。ちなみにこのギャラリーのビルのダンメンもおもしろい。


途中、ICUの住宅「sg」を発見。意識していたのか横のダンメンと、色と壁面がそろって建つ。sg自体はいわゆる町屋とは全く違った建ち方をしているが、こう横の建物とそろうと違和感がない。かえって横のダンメンが活かされているように見える。あえて壊れた町並みに合わせて“壊れた”建て方をするというのもおもしろい。

  
2004年05月02日

サイクリング日和、ゴールデンウィークの京都をダンメン巡り。
途中で偶然河井さん設計のデイケアセンターの前を通りかかる。ダンメンにはさまれたようなエントランス。写真では唐突に見えていたけど、実物は実にしっくりきている。ダンメンニッチの使い方としては好例。

夕方のひと時を鴨川の中州で連れとアイスを食べながらとりとめもない話をして過ごす。ここはホントに気持ちいいスペースだ。
 2004年4月25日

ひさしぶりにlinkを更新。日本ピクトさん学会ホームページ です。普段何気に見すごしているものもよくよく見ると発見があるもの。その点でうちと同じ匂いを感じて共感がもてる。ご覧あれ。
2004年4月5日

キョート*ダンメンロシュツHP公開1周年を記念して(ウソ)KBS京都TV「谷口な夜」(土曜夜11:30〜)にビデオ出演。撮影では半日かけてダンメンについて熱く語ったものの時間の関係でずいぶん割愛される。今度はもっと長い時間で全国ネットを狙うぞ!

まあ、もともとビデオのテーマが「京都の不思議(な人)」だったので仕方ない。それにしても普段聞こえている自分の声と録音された声がちがうのでなんか別の人が映っているように見えた。客観的に見て確かにこれは不思議な人に見えるわ。

司会のこの人からはブラウン管よりラブコールを受ける。インテリが好みらしい。一級建築士というのにも惹かれるらしい。よかったとっといて。まんざらでもない。ストライクゾーン広いから。カモ〜ン!キヨピー。
2004年3月4日

3/4で紹介したカフェ−Common Cafeが毎日放送の「せやねん」という番組で紹介されることになりました。番組は3/6(土)10:00AMから放映され、Common Cafeは12時ごろ映るようです。私も客としてチラッと映っているかもしれません。

なんだダンメンはどうなっているんだ!という方、もうしばらくのご辛抱を。4月に動きがあります。お楽しみに。
2004年2月27日

気がつくともう一月以上更新してない。とりあえず表紙と探索記だけでも更新。
サボっているのではありません。忙しいのです。こんな事の関連でこんな物を設計していたので。
2004年1月18日

冬の京都には珍しいつかの間のサイクリング日和を連れと展覧会&おいしいもの巡りで楽しむ。
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まずwombで昼食。カフェというより体育館のような贅沢な気積のインテリア。それを活かしたほの暗い天井、低い位置にスパッとあいた窓などかっこいい。惜しむらくは空調が効き過ぎて極端に暑い席と断熱が効いてなく
て寒い席のギャップがあること。温度による心地よさもカフェにとってはきっちり押えておきたい所、と肝に銘じる。
豆乳カレーをいただく。豆乳のおかげでまろやかな辛さ。上にチーズととろろが掛かって、これがカレーの
とろみと合う。

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京都造形芸術大学にギャラリー間の巡回展「これからの建築」を見に行く。出展している建築家に「これからの建築」についてインタビューしたビデオを流していたが、他の建築家が長々と講釈をたれる中で妹島・西沢ペアは「そんなのわからないじゃん」という回答。そうだよそれがわかれば誰も苦労しない。
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法然院の堀部安嗣の展覧会を見に行く。図面枚数が意外に少ないのにはちょっと驚いた。僕より年下なのに
うまいなあこの人は。ジェラシー。
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アートスペース虹に堀尾貞治展。神戸の運河にいかだを浮かべたインスタレーション(というよりは海上都市の趣き)のレポート。ギャラリー自体にインスタレーションをしていたがこれはよくない。
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三条京阪上のイデーでお茶を飲む。ここの中庭はひどい。新風館みたいに広場にした方がよっぽどよかったのに。
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BALの地下のイタリア料理屋ヒロで夕食。料理によっておいしさにムラがある。前菜はすごくうまいがパスタはそのわりに並み。

2004年1月11日

京都はまだ初詣モードなのか?参拝者の間をすりぬけながらダンメン探索
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昼食は五条カフェで。1階がセルフサービスのカフェで2階がバックパッカーのための宿。店の人に話しを聞くと前は料理旅館だったとのこと。確かにそれらしい風情が残る。インターネットのブースがお座敷にあるのもまたよし。
観光客を呼びたいなら下手な観光促進策より、低料金で町屋に泊まれるこんな宿を増やした方がいいのか
も。同時に町屋の保全も図れるし。店の人に聞くと実際この手の宿が増えているらしい。

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今日の最大の収穫はこれ。ダンメンを活かしている、というより建物全てがダンメンで覆い尽くされている。

こういう活かし方はあるだろうと前々から考えていたが先を越されてしまった。やられた!くやしぃ〜。新築を敢えてこういうシルエットにしたのか、それともリフォームなのかその辺は謎。
ぜひ設計者に話しを聞いてみたい。「それは私です」とか「僕の知り合いだ」など情報よろしく!

2004年1月5日

まずは、あけましておめでとうございます。今年もダンメンをよろしく。 

八坂神社へ初詣へ。ついでに今年初めのダンメン巡りをしたものの不作。
下の写真は八坂神社から四条通を見た眺め。観光的にも大事な場所なのにフツーにビルが建ち並ぶ。それを繕うために足元に和風なアーケードがかかる。ちなみに近くのローソンは景観を気にして壁には竹矢来がかかり、看板の色は他店と違って濃い。ある意味ダンメンと同様、今日の京を投影した交差点。


夜は錦小路のぜぜかんへ夕食を食べに行く。以前はなにかの会社が入っていたが、改装してレストランにしている。表は洋館だけど奥には日本家屋のお屋敷がひろがる。インテリアはその辺を十分いかしている。ライティングがすごくうまい。年代ものの什器もインテリアにマッチ。多分、前からこのお屋敷で使われていたものではないかと思う。
ちと高いが料理、インテリア、接客のよさを考えると十分おつりがくる。大事な人を連れていくにはお薦めの店。