食後、レセプションでパンフレットや絵葉書を物色していたら、ドンという名前のホテルの人が近づいてきて、いろいろと話をしてくれた。そのとき、何気に「塔にはのぼることができるかしら?」、と聞いたところ、うーん、ちょっと待って、と考えてから、鍵を取り出し、じゃぁ行こうか、と、私たちを案内してくれた。ランチを食べにきただけなのに、宿泊するお部屋まで見れるなんて、なんてラッキー! やはり言ってみるだけ言ってみるもんですねー。
1511年に建てられた城で、ホテル・レストランとして利用されているチューダー時代のお城はこのソーンベリー・キャッスルだけ!
ソーンベリー・キャッスル・ホテルには宿泊できる部屋が全部で26あって、私たちが見せていただいたのはそのうちの2つの部屋。いずれも1泊、一部屋あたりの料金は、275ポンドである。ふたりで、一晩だけ、王様やお后さまになった気分で泊まってみるってーのもいいですねー。
参考までに、宿泊料金はこんな感じです(予告なく変更されることがあるので注意してくださいね)。
部屋の種類 | 1部屋の料金(Engligh Breakfastつき) | 1人あたりの料金(ディナー、English Breakfastつき) (1人あたり) |
Single Bedchambers | £105.00 | £145.00 |
Double or Twin | £135.00 〜 £220.00 |
£107.50 〜 £150.00 |
Deluxe Four-Poster | £275.00 | £177.50 |
Deluxe Suites | £350.00 | £215.00 |
Family Gatehouse(two bedroomed, lounge and kitchen) | £400.00 | £240.00 |
※問い合わせは、ソーンベリー・キャッスル・ホテルまで
Room 1
左から2番目:部屋の入り口。
Room 1のある塔には、こんな石の階段があった。
Room 2
Room 1,2とも、バスルームは、昔風のものではなく、使いやすそうな近代式のものに作りかえられていた。普通、イギリスのバスルームはバスタブの外側は、あまり防水が施されていない。あるお城では、お風呂好きな日本人が泊まったおかげで、浴室の壁がくさって、崩壊してしまったのだとか。これには、イギリス人、ひたすらびっくり!
ヘンリー8世は、昔、ちょっとだけここを所有していたことがあって、ロンドンから8日間かけてここまで来て、1週間ほど滞在したことがあるという。娘のメアリの代になってから、持ち主が変わり、荒れ放題にしていたものだから、残念ながら、ヘンリー8世がその昔、滞在していた部屋は、朽ち果てて崩壊してしまった。
「ほら、あそこに建物が崩れた部分が見えるでしょう? あのあたりにヘンリー8世が滞在した部屋があったらしいですよ」、とドンは向かい側の建物の一部分を指差した。
そして私たちは、応接間へと戻ってきた。するとドンが、ランチのときにオーダーした紅茶を運んできてくれた。
本当にくつろげる、静かな空間だ・・。
しばらくしてから、そろそろ帰ろうか、と腰をあげ、タクシーを頼むと、20分ほどで、来るときと同じ、たぶん20代かなーっていうお兄さんドライバーがやってきた。彼は、駅までの道々、ブリストルのことをいろいろと教えてくれた。「ほら、あそこ。コンコルドの工場だよ。ブリストルでは、コンコルドをつくっているんだ」。へぇ、コンコルドなんて、フランス製かと思ってたねー、と友と私。「あそこはロールスロイスだよ。ブリストルではいろいろつくっているんだ」。「へぇ、じゃぁ、ブリストルって、けっこうお金持ちなのね?」。
彼は続ける。「ブリストルには2つ、大聖堂があるけど、たいしたことないんだ。でも、教会はすごいよ。イギリスでいちばんの教会さ!」 そっかー。今回は、結局、日帰り旅行になってしまって、ブリストルの町を見ることができなかったけど、次回は、ブリストル・テンプル・ミードまで足を伸ばして、教会を見に行こう! またまた、今度来たら・・という気持ちを残して、パディントン行きの電車に乗り込んだ私である。
そういえば、彼、今度のワールドカップを見に、日本に来たいって言ってたけど、実現するのかしら、ね?
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