Let me take you down 'cause I'm going to Strawberry Fields.
Nothing is real, and nothing to get hung about
Strawberry Fields forever.
(The Beatles "Strawberry Fields")
行き方
<電車>ユーストン駅からCrewe経由で約3時間。ヨークから約2時間20分。マンチェスターから50分から1時間5分。
<バス>ヴィクトリア・コーチ・ステーションから約4時間半。ロンドンからは夜行バスもある。
<私の場合>ユーストン駅から電車を使用。
渡英歴十数回。にもかかわらず、特にビートルズファンではない私は、リヴァプールを訪れたことがなかった。
「ビートルズのファンでないのなら、特にリヴァプールに行くのはそれほどお勧めしませんよ」。と、以前、英国観光庁の人に言われたせいもある*。ビートルズ以外、取り立てて見るところのない場所に行ってもしょうがいなもんなぁ・・。気軽に訪れるには、リヴァプールはちょっと遠かった。
ところが、今春の仲井戸"チャボ"麗市の横浜ライブで、チャボが「オレには行ってみたい所ってーいうのが4か所あったんだ。セントルイスやメンフィスの辺りと英国! そして、ジミヘンと同じようにバリ。もう1つがニューヨークだった。」と言ったのを聞いた途端、突然、リヴァプールに行きたくなった。「そっかー。リヴァプールはチャボにとってあこがれの場所だったんだなぁ・・」、と、いまさらながらに気づいた私であった。
*リバプールには、ウォーカー美術館やテートギャラリーなど多くの美術館があり、メトロポリタン大聖堂とリヴァプール大聖堂という2つの大聖堂もある。European
Capital of Culture 2008にノミネートもされているほど。そのほか、マージーフェリーでは、マージー河を巡ることもできる。「ビートルズ以外には見所もない」と言われたのは一昔前のこと(?)で、今やリヴァプールには、楽しいもの、面白いものが一杯だ。
11:10、友とユーストン発の電車に乗り込み、14:00にリヴァプール到着。
ほぉー、これがリヴァプールかぁ・・と、感慨にふける間もなく、その日はすぐ、宿泊予定のサウスポートに向かい、翌日の12:30ごろ、リヴァプールに戻ってきた。
リヴァプール・ライム・ストリート駅
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すぐに、駅近くのtourist information centreで、その日のMagical Mystery Tourを申し込み、14時過ぎからのツアーに参加。
このtourist information centreからバスに乗り込んだのは、私たちを含めてわずか6、7人。ひぇぇぇ、天下のビートルズのツアーの参加者がこれだけなのぉ? ツアー料金はひとり£10.95で、バスは貸し切りだし、ガソリン代もあるのに、ガイドさんと運転手さん、これで生活していけるのかしら?、と、内心、いらぬ心配をしてしまった私である。
ところが、そんなはずがないのが天下のビートルズ! ツアーが始まってすぐ、バスから、あのイエローサブマリンをながめたところで、ガイドさんが、「ツアー参加者をひろうから、ちょっと待ってて」とバスを降り立った。そこは、かつてのキャバーン・クラブを再現したビートルズ・ストーリーの近くにあるもう1つのtourist
information centre。ここから、20人以上のツアー参加者が合流した。なーんだ。そういうことだったのか。ははは。。
Magical Mystery Tourでは、ビートルズゆかりの30に及ぶスポットを回っていく。駅前とビートルズストーリー近くのtourist
information centreから始まり、キャバーン・クラブまで、所要時間は約2時間。ほとんどは、バスからの観光だが、ビートルズの音楽が鳴り響くなか、ガイドさんが、あれが、彼らの通った学校です、生まれた病院です、住んでいた家です、と、紹介してくれる。ペニーレインやストロベリーフィールズなど、主なスポットでは、下車して写真を撮ることができた。
いちばん前の席をキープした私は、このツアーの間中、ガイドさんに続いて真っ先にバスを降り、各スポットを見て回ったのであった。
まず、最初の下車ポイントは、ペニーレインだった。
Penny Lane there is a harber showing photographs
of every head he's had the pleasure to know.
And all the people that come and go stop and say Hello
(The Beatles "Penny Lane")
ジョージの住んでいた家を訪れたあと、ストロベリー・フィールズ(トップの写真)へ。RCサクセション時代、大好きな清志郎が、ライブでこの歌を歌ったこともあり、「ストロベリー・フィールズ」は、数え切れないほどのビートルズの曲のなかで、私のお気に入りのナンバーの1つである。門に書かれたいくつもの落書きやメッセージ。赤い門と、その下にあふれている枯れ草が、なんだか私をセンチメンタルな気分にさせた。
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左:ジョージの住んでいた家;中央:ポールの住んでいた家;右:バスから見たジョンの住んでいた家(右の写真のみphoto by Tsukasa)
次に降り立ったのは、ポールの住んでいた家。ここからバスに戻るとき、空には、虹が弧を描いて広がっていた。ツアー参加者の私たちは、思いもかけず、美しい虹をながめることができ、大喜びだった。
最後のスポットは、キャパーン・クラブ。残念ながらキャバーン・クラブの中には入らずじまいだったが、向かいにあるキャバーン・パブの中でツアーは解散。パブの中には、メンバーが使った楽器の数々が展示されていて、これまた、ほぉーって感じ。
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2時間あまりのMagical Mystery Tour。バスに乗っている間は、タイムスリップして、ビートルズの時代を体験しているような感覚に襲われた。そして、ツアーが終わったあとは、それほどビートルズを知らない友や私も、ちょっとしたビートルズ通になったような気がしてしまったのであった。
(2004.1.1)
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