チャーチタウン

Churchtown



チャーチタウンにあるSt. Cuthbert's Church。

行き方
サウスポートから車で約10分。
<私の場合>同上。

 サウスポートに泊まった翌朝。サウスポートピアに出かけて、9時ごろ、ホテルに戻ってきた。チェックアウトは11時まで。あと2時間あったが、お店はまだ開いていない。
 そこで、私はTsukasaさんに、「ジョン P.が書いてくれた地図によると、チャーチタウンっていうのがこの先にあるみたいなんだよねぇ。。ボタニックガーデンもあるらしいんだ。行ってみない?」と提案した。
 「でもさぁ、あっちの方向には何もありそうにないよー。遠いんじゃない?」と、Tsukasaさん。
 道をちょっと戻ってみて、バス停の時刻表を見てみたが、チャーチタウン行き、というのはみつからなかった。そこで、ホテルのレセプションで、チャーチタウンまで歩けるかどうかを聞いてみることにした。
 「あのぉ、チャーチタウンまでは歩けますか?」「歩けますけど、20〜30分かかりますよ」
 11時までにチェックアウトすることを考えると、往復1時間かけるのは厳しかった。と、ホテルの人は言った。「タクシーを呼びましょうか?」
 というわけで、10分後には、呼んでもらったタクシーに乗り込んでいた私たちである。
 「で、どこに行きたいの?」、とタクシーの運転手さんが聞いた。どこって言われてもなぁ・・。「チャーチタウンに行って見たいだけなんです」と、私は漠然と答えた。
 Tsukasaさんが運転手さんに聞いた。「いちばんの見所は何かしら?」「やっぱ教会かな」「じゃぁ、教会の前で降ろして」
 こうして、私たちの行く先は決まった。
 

 チャーチタウンまでは車で10分ぐらいの距離だった。運転手さんは、「帰りのバスは、あそこから出るから」、と親切に教えてくれた。
 タクシーを降り立ったのは、St. Chuthbert's Churchの前。信徒でもない私たちを入れてくれるかなぁ・・と、ちょっと心配だったけれど、とりあえず、中に入ってみた。
 ステンドグラスがとてもきれいで、思わず、見惚れてしまった。うーん、中で写真を撮りたいなぁ・・、とむずむず。。。そこで、教会の中にいた人に、「写真を撮ってもいいかしら?」と聞いてみると、「もちろん」、と言って、電気まで点けてくれた。サンキュー、感謝しまーす!
 

 チャーチタウンはとても小さな町。
 教会からすぐの所に、小さお店の立ち並んでいた。こじんまりとしたところが、とてもラブリーな町並みだった。
 まだ10時前だったので、開いているお店はなかったが、私の気を引くお店が1軒あった。ウインドーに飾られたきれいなカードの数々。とても私好みだ。オープンは10時になっている。「うーん。。あれが欲しい・・」。私のなかで、むくむくと欲望が湧き上がった。

 とはいえ、お店が開くまでそこで待っているわけにも行かないので、とりあえず、運転手さんが行っていたバス停のある方向に歩いていった。すると、そこに、ジョンの言っていたボタニック・ガーデンがあるじゃぁ、あーりませんか! 時間はあるし、入ってみようかー。

 太陽の光を浴びて色とりどりに咲く草花。青々と茂る緑。そして、池の周りに集う水鳥たち。のどかな秋の心地よいひとときであったことよ。
 10時ちょっと前にボタニック・ガーデンをあとにした。
 「あのさぁ・・。さっきのお店に戻ってみてもいいかなぁ? チェックアウトまでにはまだ時間があるから、できたらあのお店でカードを買って帰りたいんだけど・・」、
と私。しかし戻ってみると、10時には、まだ少しあるせいか、お店は開いていなかった。「ちょっとだけ待ってみてもいい?」
 ところが、10時なってもお店は開く気配がなかった。二度、三度、とドアをノックしてみたが、まるで反応がない。1階がお店で2階は住居のように見えるが、人の気配が全くない。10分だけ待ってみようと決めてお店の前で待った。ショーウインドーをながめているうちに、今度は飾られている水彩画が欲しくなった。小さな巾着袋みたいなものも飾られていて、それもまたかわいい。のぞきこめばのぞきこむほど、欲しいものがどんどん増えていった。
 そして10分が過ぎた。
 「今日はもう、開かないんじゃないのぉ?」、とTsukasaさん。「あと、10分だけ待ってもいい? それでダメならあきらめるから」としつこい私。
 またお店のドアをノックしてみたが、やはり反応がない。うぇーん。。
 そして、もうすぐ20分になろうというころ、1台の車が近づいてきた。もしや・・・、という私の期待どおり、車から降りたその人は、お店のほうにやってきた。
 「あら、ごめんなさいねー」。
 滑り込みセーフ!!
 ほっとしたのも束の間、当然、クレジットカードが使えるものと思いきや、ダメだという。じゃぁ、トラベラーズチェックは?、と尋ねると、小切手しか受け付けないという。「マジ? さんざん待ったのに、済んでのところで、指を口にくわえたまま、バイバイしなくっちゃならないってーの?」、と、私はあせった。そこに天使のようなTsukasaさんの救いの手が・・。「現金なら少しあるから、貸してあげるよー」。
 こうして、なんとか惚れ込んだ品々をゲットすることができた私である。めでたし、めでたし・・。
 


"THE BOLD ARMS CHURCHTOWN" by BILL SEPHTON
私がイギリスで買ったその他の絵については、こちらのページもご覧ください。

 ここで、得た教訓は、小さな町を旅するときは、クレジットカードもトラベラーズチェックも使えない場合がえてしてあるということだ。ちょっと無用心なようでも、ロンドンを出るときに、それなりの現金をゲットすべし!

チャーチタウンのお店でなんとかゲットした小物たち。


上の2つアクセサリー入れ。
小さな巾着状の入れ物で、広げると、いくつもの小さなスペースに区切られている。
イヤリングやら指輪やらを入れて持ち歩くのにとても便利な代物である。
お店のショーウインドーに飾られていたカード(左:Hand made by C. Preston ; 右:©GIBSON GREETING)。
最初、お店は閉まっていたが、これらのカードに惹きつけられた私はお店から立ち去ることができず、店が開くのをしばし待った。
私がイギリスで買ったその他のカードについては、こちらのページもご覧ください。

 

(2003.12.19作成、2004.10.16作成)
English


 トップへ

イギリスへ行こう!