2000年夏。スコットランドの旅

第5日目

Scotland


第5日目

リンリスゴー
 6時前に起きて、ひとりで朝のお散歩。昨日、門が閉まっていて入れなかったお城の門は、まだ早いせいか、やはり閉まっていた。でも、門の右手側に脇道があったので、とりあえず、中に入ってみたところ、視界を横切る物があった。追いかけてみたが、すぐに草むらに隠れてしまい、何かがそこにいるのはわかるが何者なのかはわからない。ネコ?、と思いながら、ずんずんそのまま歩いていったら、広い野原に出た。そして、そこには、ウサギが3匹!! きゃーっ!! レンズを望遠に取り換え、Pitlochryのときの二の舞は踏むまい、と、そろそろと近づくのだが、ある距離に近づくと、彼らはまた、ささっと、遠くに行ってしまう。そうこうして、熱中して写真をとっているうちに、ふと気づいたのだが、そこは、お城の裏手であった。中には入れないけど、お城の全貌が見える。「へぇ、あそこから、入ると裏手に出るのかぁ・・」、と、ラッキーな発見にすっかり気をよくしてしまった。やはり、早起きは三文の得・・なのでありました。
 B&Bに戻ると、イトコの敦っちゃんはすでに起きて支度をすませていた。「ウサギがいたんだよー」と私が言うと、イトコは、今にもお城に行きたそうだったけれど、「今、帰ってきたばかりだから、朝ごはん食べてからまた行こうよ」と提案。ところが、ごはんを済ませてチェックアウトして、またお城へと戻ってみると、ウサギたちはどこかに姿を消してしまっていて、影も形も見えなくなっていた。早朝にしか、彼らにはお目にかかれないのかなぁ?・・

リンリスゴー−(A706)→Bo'ness
 前日、宿探しで苦労した私たちは、この日は、いちばんに、宿をキープすることにした。9:30ごろ、リンリスゴーを後にして、アドバイスを受けたとおり、まず、ボーネスまで。tourist information centreに行ってみたが、時間が早すぎてまだオープンしていなかった。
 「そういえば、来る途中、ホテルみたいなのがあったよね。とりあえず、部屋があいてるかどうか、あいてたら1泊いくらするか、聞いてみない?」とイトコが言った。
 おそらくダメだろうと思っていたのだが、予想に反して、部屋はあると言う。しかもひとり1泊30ポンド。モーテル形式の現代的な建物で、バスやトイレはとても使いやすかった。イギリスやスコットランドの田舎町を旅するならば、B&Bに泊まらなくっちゃ・・と思っていた私だったが、このホテルは本当に快適だった。
 やはり、私は、全くの現代人なのだ、と自覚した。

Bo'ness−(A904、M9、A8)→エジンバラ

 エジンバラに行くまでの道々、かなりのB&Bでvacanciesという札をみかけた。フェスティバルの最中とはいえ、実は、近郊よりもエジンバラのほうが、宿が多く、探しやすいのかもしれない。

まず、エジンバラ城に行き、Gladstone's LandやWriter's Museum、Royal Milesなどを訪ねた。上段左:エジンバラ城;上段中央&右:エジンバラ城からの風景;下段左:エジンバラ城の衛兵;下段中央:Gladstone's Landの前のブタの置き物;下段右:Royal Miles近辺

 お天気雨は降るものの、ずっと晴天にめぐまれた旅だったが、エジンバラ城を見物してきたときだけ、半日、雨に降られてしまった。メアリT世はジェームズT世を生んだとき、すでに夫を嫌悪していた、とも、ジェームズT世は、この暗いお城が好きではなかった、とも聞いた。ただでさえ、じめじめしたイメージのエジンバラ城の印象が、雨のせいで、ますます暗いものになってしまった。
 午後、雨がやんでから、Holyrood宮殿に足をのばした。今でも女王が訪れることがあるという美しい宮殿。まるで期待していなかったせいもあるかもしれないが、宮殿内、庭ともに、私を楽しませてくれた。エジンバラでの、私のいちばんのお奨めスポットである。
 

 エジンバラでは、恒例のフェスティバルが始まったばかりだった。せっかくだから、ぜひフェスティバルのチケットをとりたかったのだが、帰りのフライトがとれたのは出発の1週間前のこと。当然のことながら、すでにフェスティバルのチケットはsold out! どうせなら、行けなくてもともと・・という気で、フェスティバルのチケットだけとっておけばよかったなぁーと思っても後の祭りだった。
 とはいえ、フェスティバルを狙って、世界中からアーティストたちが押し寄せるらしい。町の至るところで、興味深いパフォーマンスを目にすることができた。

右:photo by 敦子

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English

(2001.9.29、2003.4.9更新)

2000年スコットランドの旅 イントロダクション


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