エジプト・ドバイ旅行記vol.2

・アブ・シンベル神殿の大神殿と小神殿はアスワンハイダムの建設で水没するところを、ユネスコの救済により移築されました。
 1m角ほどのブロックに切断し、移設場所で再度同じ形に組み立てたそうです。
 1960年代にこんな大事業が行われていたとは驚きです。
 ラムセス2世によって建設された大神殿。内部は至聖所とされ、色鮮やかなレリーフやラムセスの座像がありましたが、
 撮影禁止だったので残念ながら紹介できません。
・入り口近くの壁面の彫刻は見事です。
・ラムセス2世の巨像の上部に並んでいるのはヒヒです。日光東照宮の「見ざる聞かざる言わざる」を思わせるヒヒの所作がとても愛らしいのです

 



・小神殿はラムセス2世が妻のネフェルタリの為に建設した神殿です。ラムセス2世とネフェルタリ王妃とハトホル神の立像です。
 妻のために神殿を作ったとは、よほどの愛妻家だったようです。それとも恐妻だった所以でしょうか?
・手前が小神殿、奥が大神殿です。どちらもナセル湖に面してそびえたちます。
・近くによって見ると、神殿移設の際に細かくブロック化された様子が分かります。
・遺跡などの観光地にはたくさんの樹種の木々が植えられています。
 乾燥地帯でありますが、手入れの行き届いた庭にはブーゲンビリアの花が色鮮やかに咲き誇っています。

 

 
   
 


・エジプトエアラインのチケットです。こんなにも簡素なエアチケット初めて見ました。いくらでもコピーできそうです。
・エジプト料理の代表 コシャリです。街角のコシャリ屋で食べると米やスパゲッティの上に煮込んだ野菜や豆を直接かけてくれるそうです。
 レストランでは壷焼きでグツグツ煮こんだコシャリをライスと別々に出してくれます。味は肉団子のシチューのような感じでした。
 ツーリストメニューだったので食べやすい調理となっていましたが、現地の人は香辛料たっぷりの激辛を好んで食べるようです。


 

・フィラエ島のイシス神殿です。この島もアスワンハイダム建設により水没の運命にあったものを近くの島にそのままの形で移設したそうです。
 孤島にある神殿には船に乗ってアプローチします。神聖なる神の領域にふさわしい演出です。
・外庭を囲む列柱と塔門(正面)です。権威を示すために用いられるシンメトリーの建築手法は使われていないようです。
・北部エジプトの象徴であるハスの花を象った柱頭の彫刻です。
・天井には翼を広げたハゲワシの彫刻があります。ハゲワシも北エジプトの象徴だそうです。
・エジプト遺跡の列柱にはギリシャやローマでは見られないような彫刻が刻まれています。強い日差しによってくっきりと浮かび上がっています。
・キリスト教が広まったローマ時代には教会として利用されていたそうです。その名残としてコプト十字が塔門に刻まれています。

 

 

 

・古代の長さの単位としてキュービットというものがあったそうです。
 1キュービットは成人男性の肘から指先までの長さをあらわし、約52.4cmだったとされています。 
 石材ひとつ分の高さがちょうど1キュービットありました。
 モデルの大森さんは怪しい様相ですが、暑さ対策のためにやむ終えない状況でもあります。
・削りかけの彫刻のような箇所がいくつも見られます。破壊されたためでもなく、これで出来上がりだそうです。
 途中で止めたらしいのです。変なところに手を抜くというか、詰めが甘いというか・・・。
・船着場のキヨスクです。神域への入り口はさすがに立派な建物です。
 しかし壁の一部はきれいに仕上げられていません、これも途中でやめちゃったらしいです。飽きたんですかね?
・この痕跡はクランプの跡です。横隣の石材を固定するために作られたもので、この中に木や金属のクランプを入れていました。
 この形はダヴテイル(鳩の尻尾)型といいます。
・神殿の番人の猫でしょうか?バテスト女神の化身かもしれないので、お水をあげました。

 

 

 

 

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