花
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 たんぽぽ

          
美月じゅん



わたしを見つめてくれたら

ほほえみを咲かせてあげる

ふわふわの綿毛になるまで

ずっと ここに居るからね

風が迎えにくるまで ずっと




 

    
作者のHP  http://www.mine.ne.jp/tani/jun/frame.html
Mail      jun.tanioka@mine.ne.jp 
          

           

           
                  ピカ  

                        
 
      道に咲くかわいい花

       こんなふうに私も咲けたら

       あの人の前ではつぼみは

       かたくなに、とじたまま・・・

       そのうちにこぼれてしまう。

       いつか素直に花ひらくときが

       きますように・・・

 

 


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       ひまわりの記憶   
                       大猿



       子供のころ、自分の蒔いた種が

          みるみる自分の背丈を追いこしていった

          花が俺はとても好きになった

          雄々しく、力強く、真直ぐなその花を

          俺は尊敬していた

          時はすぎ、柵と戦いながらもあの花のように

          生きたいと今も思っている

          自分の小ささに嫌悪の咆哮をあげる時
 
           あの花はあの娘より、母よりも上手に俺を慰める

          壁に貼ってあるへたっくそなクレパスで描かれた

          ひまわりは「もうすこし上手く描けよ」といってるように

          グラスをかじる俺を見ている

 

 



 

 

               故   里   
                     秋乃 陽




       赤い赤い夕焼けを 遠くに眺めながら

       静かな夜が降りてくる その音が聞こえてくる



      遠く遠く遥かな空 夢を託した日々が

      近く近くなるにつれて 寂しいのは何故だろう



      夕べ見た夢もう忘れ 君の手を離した今日の暮れ

      明日また会えるよねと

      きっと今も君は信じてる



      線路に咲く赤い花摘んだ朝 いつだった?

      君の夢の後先にも 同じ花が咲いている  

 

 


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作者のHPアドレス http://www6.freeweb.ne.jp/art/dal/welcome.htm
 

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