第20回 : 国立国会図書館のWeb OPAC

朗報があります。
今年に入って、4月から国立国会図書館のWeb OPACが、1948年受け入れ以来の和書が検索できるようになる、というニュースを新聞で読んだことがありました。その後、この件をすっかり忘れていたのですが、同僚から教えてもらって「ウン、そうだった・・・」(汗)。従来は、受け入れ図書の最新1年分しか検索できなかった(!)ことを思うと、格段の進歩です\(^o^)/ 先進国の国立図書館のWeb OPACとしては遅れていると思っていましたから、たいへん喜ばしい改善です。

HPにつないでみよう!
さっそく、国立国会図書館のホームページにつないでみましょう。私の記憶に間違いがなければ・・・、以前は綺麗な画面には違いないのですが、う〜んと動きが重かったように思います。それも改善されていますね。
URL  http://www.ndl.go.jp/
画面右のほうにある「Web OPACの検索」ボタンをクリックします。検索画面が現れますね。
このOPACでは、1948年以降に受入れた和図書が約200万件、さらに1986年以降に受入れた洋図書が約20万件探せるのです。ちなみに、「図書」と表現されていますが、実際に検索してみると「楽譜」や「録音資料」も含まれていることがわかります。
では、検索画面をじっくり見てみましょう。

検索画面を見る
画面の上部に「検索対象」と「一覧表示件数」の2つが並んでいます。
検索対象は、 和書と洋書があり、画面にはどちらにも「レ点」がうってあります。このままの状態で、下の検索項目にコトバを入力して検索をすれば、和書・洋書の両方が検索対象となります。でも、たとえば和書だけを検索したいときは、洋書のレ点をクリックして消します。
一覧表示件数は、20件が当初の数字。これは各人のお好みで、<10、20、30、50、100、200> いずれかの件数から選べます。
      
ここから先は、検索項目がズラリです。
 タイトル中の単語|タイトルの全体|著者|出版者|刊行年|件名|NDC/NDLC|ISBD
外国の図書館のWeb OPACとは異なり、日本語で検索の方法について読むことができますから、少しだけ選んでヒントを書くにとどめましょう。

「タイトル中の単語」は便利な機能です。私は、試みに「平均律」と入力して探してみました。タイトルをうろ覚えの時や、タイトルに”平均律”とコトバが含まれる資料を探したいときに、これを使います。もっと思い切って言えば、無理に「タイトルの全体」を使う必要はありません。

「件名」についても一言。件名というのは、ある主題やジャンルを表わす言葉を図書館(界)で決めて、それにしたがって探せるようにした仕組です。ですから、たとえば私が<フランスのピアノ音楽>について書かれた図書を探したいと思っても、どういう件名が設定されているかまでは、すぐにはわからないのです。では、どうするか? ボックスに「フランス」と入力し、件名検索の箇所をクリックします。画面が変りますから、左上の”件名を検索する”のボックスに「フランス」と入力し、右横の検索ボタンをクリックしましょう。
見ると、「音楽(フランス)」という件名がありますが、ほかにフランスと音楽とを結びつける件名は、ないですね。「音楽(フランス)」の箇所はクリックできます。実行すると、和図書23件、洋図書2件が表示されます。中に、アルフレッド・コルトーの著作が<フランスのピアノ音楽>に関連する図書です。

忘れるところでした。「著者」が外国人のときは、アルフレッドから入力してはダメ。苗字のコルトーを入力して検索します。

さあ、使ってみましょう!!
【2000年4月18日記】


トップページへ
図書館の蔵書を調べるへ
前のページへ
次のページへ