第15回 : IRCAM Multimedia Library (2)検索結果の表示について

検索をすると出てくる画面が、検索結果の表示画面。普通ならば、この画面だけ取り上げて書くことはしないと思います。でも今回ばかりは、ちょっと特別です。

さて、結果の表示画面は画面を3分割して登場します。左にひと〜つ、縦長のヤツ。右には上下に分かれた横長のヤツ。

まず見るべき箇所は右上の簡略表示です。
「Aucune r駱onses」と出てきたら、残念ながら結果が0件です。
では何らかの結果が得られたときはどうなるか? ハイ、次のように表示されます。
左から順に、
ナンバー、著者(作曲者)、タイトル、資料の種類(Type)、出版
シンプルなものです。でも、これでは出版社その他の細かい情報までは得られません。タイトルなど青く表示されている部分をクリックすると、右下に詳しい表示が出てきます。
ちなみに、FAST SEARCHを使うとすべての資料の種類を対象に結果が表示されるようですし、DETAILED SEARCHならば検索する人が選んだ資料の種類にしたがって表示されます。
ちょっと文句を言うならば、画面を3分割したせいで、一覧を見ていくときにスクロール・バーをさかんに動かさないといけないのです。わずらわしいですね。

詳細表示に進みましょう。今さっき書いたように画面の右下にある箇所を見ます。
そう、詳細表示が完全に表示されるまでには意外に時間がかかるかもしれません。少し辛抱してください。
表示のはじめの方は、こまかく説明するまでもありません。資料の種類にもよりますが、書誌データをじっくり見ることができます。スクロール・バーで、もう少し下のほうへ降りていくと太い字が見えてきます。これは分類番号ですね。
問題は、その下。ズーーーッと下にスクロールしましょう。すると、IRCAM Multimedia Libraryの平面図が描かれているのがわかるでしょう。資料の検索をすると、その図書館の平面図まで出てくるなんて、私にとっては初めてでした。で、最初は面喰ったのですが、何度か使っていくうちに二度ビックリしました。
なんと、平面図に見出せる書架の一つあるいは複数が、チカチカ点滅するじゃあありませんか! 想像するに、チカチカする部分は資料の置き場所でしょう。でも、いつもいつもという訳ではないみたいで、そこがまた私にとっては謎です。 私は、出来心から、その点滅箇所をクリックしてみました…

するとどうでしょう。左のフレームの情報が変わるのです。たいていの場合は、置き場所である書架に与えられた分類番号が一つまたは複数表示されます。チカチカしていない場所でもいいですからクリックしましょう。同様のことが認められます。
さらに、左の画面に現れた分類番号で青い文字をクリックすると、右上の画面に、その分類の書架にある資料が一覧のかたちで、つまり簡略表示で登場します。簡略表示ですから、
左から順に、
ナンバー、著者(作曲者)、タイトル、資料の種類(Type)、出版年
となって、詳しい情報がわからない場合も出てくるわけです… これって、さっき出てきた文章ですね。
慣れると面白いですよ。こんなに色々できるシステムは珍しいと思います。

最後に一点補足しましょう。たとえばブーレーズの特定の作品について調べる場合、具体的な雑誌論文のタイトルまではわからないのですが、何の雑誌の何巻何号(または何年何月)を読めば関連の論文が見出せるかが、わかる仕組みになっているようで、これはなかなかのスグレモノといえると思うのですが、いかがでしょうか?
【1999年11月29日記】


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