第195回:睡眠時間(2005年6月1日)

5月は本4冊を主に車中読書で読み終えました。久しぶりの快挙(?)です。それも新書本は1冊、あとは四六判というサイズのそれを読みましたから、なんというかずっしりとした読後感が味わえました。しかし、以前にように朝から車中で読書するという習慣はすっかり失せてしまいました。この時間帯は眠気がとれないので、ポケットラジオを聞きながら、その日の朝のニュースを仕込んでゆくことが習慣になったからです。で、いきおい帰りの電車の中が主な読書時間になるのですが、これがまた居眠りするのにちょうど良い時間帯を含んでいるのです。昔からあくびをして、それを繰り返して50代のいまの年齢に達したともいえますが、それにしても若い時分はこんなに眠気を感じないで済んでいたように思えるのです。いったいどういう日常の生活リズムを刻んでいたのだろうと考えてみるのですが、細かいところまで思い出すことはできません(トホホ)。

でも、ここで諦めないで、乏しい記憶の糸を手繰りよせてみることにしました。現在の私は、どこか慢性的ともいえるだるさや眠気を感じながら日常を過ごしているわけですが、平日の睡眠時間は4〜5時間のあいだです。子どもの頃は早く寝る習慣が身に付いていましたし、高校生になってもたぶん午前0時から1時くらいのあいだに就寝し、7時15分前くらいに起床していたように思います。深夜放送を毎夜聞くという習慣はもちあわせていませんでしたし、朝はTBSラジオの「歌のない歌謡曲」を合図に起きていたように思います(すっかり忘れてました)。卒論を書いていた大学4年生の時分には、ほとんど毎日、午後10時頃になると自分でコーヒーを挽いて、入れて飲むということをしていました。30分弱の中休みでしたが、ちょっとした気分転換にはもってこいでした(こうした習慣も、とうの昔にどっかに行ってしまった・・・)。で、想像するには、大学を卒業するあたりまでは、私はどうやら6時間〜7時間の睡眠時間を確保していたのだろうと思えるのです。睡眠時間としては、なかなかのものです(笑)。

では、それがいつ頃から短くなったのか。うーん、20代半ばを過ぎたあたりからだったかもしれません。それもいきなり短くなったというよりも、7時間が6時間、6時間が5時間、それが4時間半になり、ときに3時間半などというケースも起こり、といった案配で徐々に短くなっていったように思えます(なんとも心許ないですね)。それでも、いまから比べればずっと若かったですから、体力が勝り、そうたいして気にもならなかったのです。しかし、寄る年波には抗しきれず、30代後半から40代前半にかかる頃には、4時間半が5時間くらいに伸び、さらに1〜2年後には5時間半くらいと少しずつ睡眠時間を長く確保するように変化しつつありました。

その計算で行くと、現在は6時間〜6時間半くらいの睡眠時間になるはずなのが、そうなっていません。思い出したことがあります。そうです、いまから6年半ほど前、自宅にインターネットが繋がってEメールを開始したばかりの頃、ある友人が、これで君も寝不足の仲間入りだねと返事をくれたことがありました。さらに半年ほどして、拙HPを開設し、私はなるほどうまいことを言うものだと感心したものでした。

図書や雑誌記事を読むときも、自分の生きるよすがになればと戦前から戦中にかけての記録などに興味が惹かれますが、自分が生きてきた50年と少しの期間をちょっと振り返ってみるだけでも、ことほどさように思い出せないことどもが多いので、落ち込む気分になってしまいます。さらに、思い出せないというのではなく、自分の中で総括するのがとても難しい期間もあります。具体的にいうと高校時代(1968年4月〜1971年3月)。これなども、自分がかなりのことを正確に覚えていると決めてかかると大きな火傷を負うかもしれず、慎重にいきたいと考えています。ちょうどうまい具合に、同年代の人が書いた本を読みましたので、これなども参考に考えていけたらな、と思っています。

ところで、今日6月1日は6年前に拙HPがスタートした日でもあります。このことも私の寝不足の一因になっているのでしょうが、のんびり頑張っていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。


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