第186回 : 横須賀の三笠公園(2004年9月10日)

拙HPの別項ですすめている『音楽之友』の要約は、9月に入って第3巻第5号(1943年5月)の「日本海々戦の回顧」(河合太郎)に差しかかっています。この記事を読んでいくと、前半では1904年8月10日のことが書かれ、中盤で1905年5月27日のことが出てきます。記事のタイトルに“日本海々戦”とあるので、その全体が日本海海戦について書かれているのかと想像してしまいますが、そうではありませんでした。1904年8月10日は黄海の海戦(記事の前半)、1905年5月27日が日本海海戦にあたります(記事の中盤以降)。記事を執筆した河合太郎は、どちらの日も軍艦「三笠」に乗船していました・・・。

さて、皆さんは横須賀にある三笠公園( http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/sisetu/fc00000436.html )をご存じでしょうか? ここには『音楽之友』の件の記事に登場する軍艦「三笠」が保存され、観覧料を払えば中を見学できるようになっているのです(現在では、記念艦という位置づけです)。さきほどの三笠公園のHPを開くと、関連サイトとして記念館「三笠」( http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/mikasa/index.html )というサイトがリンクされています。これも、なかなか興味深いサイトですよ。

「三笠」ですが、上甲板、中甲板、下甲板とあり、下甲板は観覧できないようになっています。また、機関室などは土砂で埋められています。観覧券を購入して入口から上がっていくと、そこは上甲板。艦尾の方にあたり、主砲があります。反対方向に行くと、階段を上がって最上甲板があります。逆に階段を下りていくと中甲板。もろもろの展示がされています。

ところで、私はこの夏、ふらりと三笠公園に行ってきたのです。もちろん「三笠」を見るのが主目的です。扇子をぱたぱたしながら見て回ったのですが、暑さにめげて、どうも見学が雑になりがちでした。くわえて、先の記事のコピーを持参して、文章とつきあわせて見て回ればもっと理解も深まったろうにと今になって後悔しています(トホホ)。日露戦争が始まったのが1904年、終わったのが翌年ですから、ちょうど今年から来年にかけてはこの戦争から100年という年月が経過したことになりますから、来年あたり、また懲りずに行ってみようと思います(初夏とか秋の方が落ち着いて見られるかもしれません・・・)。

yokosuka_mikasa

左の写真の後方にあるのが「三笠」。


手前にデーンと立っている銅像は、東郷元帥(日露戦争当時は大将)。










koshinkyoku_gunkan


艦尾をのぞむ場所には、行進曲《軍艦》(要するに《軍艦マーチ》です)の碑もあります(比較的近年のものです)。










今回は「三笠」についてごく簡単に記し、皆さまの参考にしていただけたらと考えました。


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