第172回 ： 食べたり飲んだり in 釧路（2003年8月19日）
釧路のご報告。そのさいごを飾るのは（ちょっと大げさか・・・）、食べものです。そう、いままでに何度か「食べたり飲んだり」と題して書いた文章の釧路ヴァージョンということになります。
■ビーフシチュー■
釧路は魚介類がとても美味しいところでした。でも、それだけではないのですよ。湿原からさらに内陸部に入っていくと酪農地帯もありますから、肉や乳製品も質の高いものが多いのだそうです。酪農地帯のそばの観光地では、たとえばソフトクリーム屋さんが地元の利を生かして美味しい製品を競って作っているようです。
今回私が食べたのは、川湯温泉駅の構内にあるオーチャード・グラスというレストランで人気のメニュー「ビーフシチュー定食」でした。ビーフシチューはたっぷりとしたボリュームがあるのですが、食べても食べても味に飽きがきません。ガイドブックにも載るほど有名なメニューですが、さすが１日たっぷり煮込んでいるだけのことはあります。また、サラダの野菜も驚くほど新鮮でした。このレストランは駅の待合室を改造したように見えましたが・・・。
■変わり寿司と牡蠣ぎょうざ■
釧路市内の鮨茶寮「四季彩」（ http://www.multinet.gr.jp/~shikisai/#home ）というお店に行きました。このお店では、刺身用と寿司用の醤油が別々の容器で用意されていました！ これも美味しく寿司を食べるためのこだわりなのでしょう。そして、今の季節の北海道ならではのお寿司がいろいろありました ＼(^o^)／ （こちらのお店は回転寿司も経営されているようで、先に挙げたＨＰをご覧いただくとわかります）。
さて、そうした中で写真に残したのは少し珍しいメニューです。まず見ていただくのは「漁師のおつまみ寿司盛」です。左から＜ぼたんえびの頭みそ＞＜ますこのイクラ＞＜かに味噌＞＜かにの外子＞＜かにの内子＞と並んでいます。どれも珍味というだけでなく、美味しかったのです。とりわけ私が気に入ったのは右端の＜かにの内子＞でした。メニューの中に、ごく自然に「こんなのもありますよ」と並べてあるところなど、さすが魚介類の味に定評のある土地柄を反映しているのだなと感じました。
次の写真は何だかわかりますか？ これは「かき餃子」というメニューです。まあ、餃子といっても、中華料理で出てくるそれとは違って、もちもちとして歯ごたえがあります。そして中には牡蠣が。皮のもちもち感に続くのは牡蠣の風味です。しっかりと口の中に広がって香ばしいのです。そして、その香ばしさが持続するのですよ。ビールにぴったりといえるでしょう。このメニューは、大将の創作料理という中に入っていたと記憶しています。
北海道で牡蠣というと、釧路からほど近い厚岸（あっけし）というところで取れるものが有名で、三陸のそれほど大きくはないのですが（といって広島ほど小さくもないように思いました）、味が濃いのだと教わりました。きっとこの「かき餃子」も厚岸産なのでしょう。ＧＯＯＤ！！
■勝手丼■
釧路駅から３〜４分歩くと「和商市場」があります（ガイドブックに載るところです）。朝８時から営業が始まりますが、ここで有名なのが「勝手丼」です。まず、ご飯を買います。量によって値段が違いますが、自分の胃袋の大きさと相談して（わかりにくければ、店の人に「この値段だとどのくらいあるの？」と聞けば教えてくれます）決めましょう。次に、自分の好みに応じて魚介類を注文して丼の上に乗せてもらいます。実はここがミソなのですが、魚介類はご飯を買った店で全部注文するもよし、市場の中にた〜〜くさんある魚介類を扱う店を回って少しずつ乗せてもらって（この場合は、勘定はその都度になりますよね）丼を完成させてもよし。私は、せっかく北海道に来たのだから、という気になってホタテやサーモン、さんま刺し、活だこなどを乗せてもらって、ざっと1,200円ほどになりました。活だこは、超美味でありました。
■写真に残せなかった部分もありました・・・ m(__)m ■
観光の２日目と最終日にお邪魔した「珈琲卿」（釧路市内）は、店内にクラシック音楽が流れ、ゆったりとくつろげる喫茶店でした。
ボックス席からカウンター越しに、写真を撮らせていただきました。奥にいらっしゃるのがマスターです。
釧路は蕎麦屋さんが多いことで有名なのだそうです。それに対抗してということでもないのでしょうが、さいきんラーメン店も増えて各店舗個性を競っているようです。私は釧路を離れるときに、釧路空港内にある「はまなす」というラーメン店で味噌ラーメンを食しました。ご一緒した方々は醤油ラーメンと塩ラーメンをそれぞれ注文なさっていましたが、いい味でした。
食べたり飲んだりという点でも、大いに満足した今回の釧路行きでした。
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