第166回 : 食べたり飲んだり〜2003年1月から3月のメモ(2003年3月25日)

コーヒーブレイクを書くことじたい久しぶりなのですが、「食べたり飲んだり」は、自分でも記憶の彼方に。たしか去年の夏に書いたんだっけと思い起こし、この3ヵ月ほどのあいだに飲食したものから、いくつか拾ってご紹介することにしました。どうぞ、ご覧ください。
ホタルイカ.gif1.ホタルイカ
春も間近になってくると、富山の名産、ホタルイカが登場します。イカとはいっても小さくて、少量食べるだけで満足感が伝わってくるのですから不思議です。

左の写真は、さいきん近所の寿司屋さんに行ったときのものです。突き出しで出てきました。なんでも、ホタルイカが富山湾内に入ってくるのが、3月の初めころらしく、このころから美味しくなってくるといいます。

もちろん、富山湾外にいるホタルイカを獲って食べることもできますが、湾内に入ってくるのを待って食べた方が、美味しいのだそうです。
(江古田 幸寿司)
甘酒.gif2.甘酒
今年、神田明神に初詣に行ったときに甘酒を飲んだと書きました。その後、ある飲み屋さんで、東京で飲む甘酒は、どれもこれも酒粕を使っているので、どうも美味しく飲めないという話を聞きました。で、私は正月の話をしたのですが、はじめのうち信用してもらえませんでした。でも、嘘じゃないもんね。

というわけで、再度、ここで取り上げてしまおうというわけです。実は、正月に行ったときには、紙コップで飲んだのですが、折を見て、その店の喫茶部でちゃんと飲んだときに撮影したのが左の写真です。

この店は、神田明神の大鳥井脇にに位置しています。屋号は「天野屋」( http://www.oldclock.com/ )。江戸時代から続くこの店の甘酒は、なんといっても糀(こうじ)を使ってつくること、それも地下6階にある室で日数をかけて作るというのですから、半端ではありません。定休日は日曜日だそうです。一度、試してみてはいかがでしょうか。
(お茶の水 天野屋)

hanamakisoba.gif3.花巻そば
やはり今年の正月のこと、高座以外の場所で、江戸時代の物価をテーマに、ある噺家さんのレクチャーを聞く機会がありました。そのときに有名な『時そば』が話題に上り、16文という値段のあのそばは、本当は、かけそばに違いなかろうということになりました。でも、それでは噺がうまく組み立てられないのか、いくつかの食べ物がそばの上に乗ってくるというのですね。

そのとき初めて知ったのが「花巻そば」というものでした。適当な大きさの海苔を、かけそばの上に散らしたと思えばいいらしく、その場にいた何割かの皆さんは、食べたことがあると手を上げていらっしゃいました。

そのうちに食べる機会があればいいなと思っていたら、ありました。それが写真のそばです。小腹がすいたときに食べるには、ちょうどいいと思いましたね。ただ、海苔がもう少し花が開いたように見えたら、もっということはないのにといった感想ももちました。ちと、贅沢か・・・。
(新宿・西口 渡邊)
takosuraisu.gif4.タコス・ロール江古田風
タコスは、もともとメキシコの食べ物だといいますが、アメリカ軍が持ち込んで沖縄に根をおろしたらしいのです。とうもろこしの粉でつくった皮、ひき肉、チーズ、トマト、レタスで本体を、それにホットソースをつけてガブリとやります。

ひき肉もホッとソースも、甘辛く味付けしてあって、これからの季節、なんといってもビールによく合いますよ。

どちらかというと若者に好まれそうな食べ物で、店の店長から「小関さん、食べたことありましたっけ?」とチェックを入れられてしまいました。「うん、あるよ」と答えたら、ニヤリとして「失礼しましたッ」。ま、それはいいとして、そのうちにどこが江古田風なのか聞いてみなくては・・・。
(江古田 写楽)
an'nindofu.gif5.杏仁豆腐
中華料理を食べたあとのデザートとして、これは定番の料理といえるでしょうが、なにも中華料理に限定しなくとも、あればたまに欲しくなります。ただし、甘さを控えたあっさりしたものが好きですけれど。

これも江古田写楽のメニューなのですが、昨年の夏ごろと比べると、作り手が変わったからでしょうか、こんなお洒落な外観になりました(人によっては変わってると思うかな?)。

中身にクコノミが入っているのが特徴の一つでしょうか。私好みの、わりとあっさりとした味付けになっています。デザートで、くどいくらいに甘いのって勘弁してほしいですから、これは、とても良いと思っています。
(江古田 写楽)


【2003年3月25日】


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