第154回 : 身辺雑記〜未熟ながら鶴を折るまでの話(2002年9月20日)

今回は、不器用な私が鶴を折るまでのお話。

9月14日、私の出身高校で文化祭(武高祭と呼んでいます)がありました。そこに同窓会がブースを出したため、ちょっと顔を出すつもりでいました。当日は午前中に、なんと元校長のU先生と会場でお目にかかることとなり、待ち合わせ時刻ぎりぎりに到着しました。U先生は、私たちが編集した同窓会報を丁寧に読んでくださり、8日にお宅にお邪魔して感想を聞かせていただいたばかりでしたが、私の場合は高校卒業後31年もの時間が経ってから、こうしてお話しする機会を得ることができたのです。不思議なご縁ですが、このように人の輪が広がってゆくのは楽しいことです。

折鶴(習作)
さて、文化祭で同窓会が用意したいわば「目玉」は、午後に行なわれた、つなぎ折鶴の折り方についての「講習」の時間だったでしょう。古文を教えていらしたO先生を講師にお迎えして、まずは一羽の鶴を折りました。次に三羽の連鶴です。そして最後に二羽がつながっている鶴。こんな順序で「講習」は進んだのでした。

O先生には申し訳なかったのですが、私は昼食をとったあと、どこか気持ちがほっとしてしまって、話を聞くときの集中力が欠けてしまいました。参加者の皆さんは話を聞きながらきれいに鶴を折っていくのにひきかえ、私は、要領を得ないまま不恰好な鶴を折るのが精一杯でした。おっと、これは一羽の時で、三羽の連鶴となると、不恰好にもならず、どうにもいけません。二羽でさえ、う〜んと不恰好でした、自慢にはなりませんけれど・・・。

今回ばかりは心底自分が情けないと思いました(涙)。帰宅する際に、ふと思いついて近所の100円ショップに立ち寄り「折り紙」を探しました。ありました、ありました。その裏面を見ると紙ヒコーキの折り方が書いてあるではないですか。その隣りに「京千代紙」と書かれた商品があり、裏には鶴の折り方が図示されています(教わったそれとは違いますけれど)。こちらを選んで買いました。中を開けてみると、数種類のデザインの千代紙が入っているではないですか(よく考えれば、驚くには値しないのかもしれませんね)。

帰宅して、さあ練習開始です。ゆっくりと折り方を反芻しながらやってみると、不恰好ではあるものの、なんとかできました。それから数羽折りましたが、ヘタとはいえ、折っている最中は神経が折ることに集中していく快感を覚えました。というわけで、一日おきくらいに試しているのですが、まだ雑なところが多いです。それにしても100円ショップって、意外とアイテムが豊富で驚かされてしまいます。二羽、三羽は、紙を調達できたらトライしてみようと考えていますが、こちらがちゃんとできるようになると、もっと嬉しいはずですね。

写真は9月20日、4回目のエクササイズの結果です。拡大すると粗が目立つので、写真はこの程度の大きさでご勘弁を。


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