第150回 : 図書館の片隅から〜2002年7月のメモ〜(2002年7月31日)

7月だというのに規模の大きい台風がいくつもやってきたり、さいきんは一歩外へ出れば蒸風呂に入っているのかと錯覚するような暑い日々が続いています。こんな陽気にも関係なく日常の業務は続いていますが、今月は仕事に関連していくつかトピックがありましたが、その中から2つを取り上げ、久しぶりに「図書館の片隅から」と題して書いてみます。

アジアの図書館における電子化の状況をめぐって
ICU natsu no sora今月、アジアの6ヵ国(韓国、香港、台湾、フィリピン、インドネシア、タイ)から8人の大学図書館員が来日しました。三鷹にある国際基督教大学図書館が、いくつかの団体から助成を得て招待したのです。そして18日、同館オスマー館で。各国の電子図書館の構築がどういう具合に進んでいるのかを知り、参加者相互の理解を深め協力の可能性をさぐろうというワークショップがありました。

幸い私も参加することができ、インドネシア、フィリピン、タイ、台湾の参加者の話を聞くことができました。聞きながらぼんやり思っていたのですが、つい普段、欧米の状況はどうなんだろうと気にすることはあっても近隣のアジア諸国はどうなんだろうと考えたことは、正直なところほとんどありませんでした。各国それぞれに(主として大学図書館のようですが)、電子図書館の構築が 進みつつある現状を知ることができました。楽しみながらタメになった会合でした(写真は当日、国際基督教大学構内で)。

セミナーの企画に参加
毎年秋に音楽図書館協議会ではセミナーを催すのですが、今年、私も企画段階から参画することになりました。大雑把に言うと、インターネット資源を図書館の相互協力活動に活かせないかという視点があって、7月上旬に話し合いをもちました。すでに個人レベルでモノを書くときに、インターネットを使って情報を集め、PCで書き(入力し)、紙でできた資料やインターネット上に発表されたレポートなどを読んでさらに書くといった行為が当たり前に行なわれているわけですから、図書館でインターネット資源といかに付き合っていくかを考えることは避けて通れないでしょう。それは1回や2回で済むことではなく、恐らくその時々の状況をみながら何回も繰り返し、ということになるのでしょうけれど。現在、委員長のWさんを中心に準備が進んでいますので、具体的なことは控えさせていただきますが、私自身、催しを楽しみにしながらお手伝いしています。


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