第135回 : Windows XPへの道【後】(2002年2月13日)

(承前)

マシーンを使う際のいくつかの、しかし気になる不安定さやウィルス対策ソフトの影響による動きの鈍さ、そしてデフラグ(=最適化)ができない状態になってしまったこと。こうした鬱憤がピークに達した1月中旬、どうにかならないかと考える日々が続きました(・・・少しオーバーかな?)。

まず考えたのは、Windows Meを再インストールすることでした。でも、それには今後も必要なデータはすべてバックアップして備えなければいけないわけです(よね?)。そして、システムリソースをうんと使うことには変わりないわけです。で、却下。次に以前から気に留めていたWindows XPを搭載しようという気になり、いつか機会があるかもしれないと思って取っておいたパソコン雑誌を引っ張り出して、読み直してみました。

Windows XPには、Professional EditionとHome Editionがあること、アップグレード版と製品版があることなどは序の口で、少々技術的なことも知りました。それはインストールするときに選択できるフォーマット形式が3つあることで、FAT16、FAT32、それにNTFSというものです。それぞれ特徴はあるものの、最後に挙げたNTFSはFAT形式と比べて安定性も高くシステムリソース不足の心配も少ないといいます。ただ、アップグレード・インストールという簡便な方法では搭載できず、必要なデータはあらかじめバックアップしておかなくてはなりません。本当はハードディスクをパーティションで2つに区切り、MeとXPを同居させられれば言うことはないのですが、これは価格の高い「製品版」(「アップグレード版」は約半額です)を買わないといけないと別の号に書いてあったような気がします。ソフトを買うときに、この点を確認したら、やはり記憶の通りでした(店員さんもメーカーに電話問い合わせをして確認していたくらいですから、知らない人も多いかも。ご注意あれ!)。これらを総合的に考慮して、私はWindows XP Home Editionのアップグレード版を購入し、NTFS形式による新規インストールをすることに決めました(必要なデータはバックアップしなきゃならないのがちょっと面倒でしたが)。

私は、いくらか時間的な余裕があった先日の連休のときに、おもむろにデータのバックアップをとり、それからインストールをはじめました。その際、パソコン雑誌のバックナンバーを手許に置きました。そこには、インストールの際のほとんどすべての行程が、それぞれの画面の写真と解説入りで載っていたので、それを見ながら落ち着いて作業ができたのです。購入したXPの商品には、あいにくこれほど細かい手順は書いてありません(途中で何回か再起動し、しばらく画面が動かずに待つ必要もありましたから、バックナンバーでなくても、こうした手順が載っているWindows XPの解説書などがあるといいと思いました)。

その後、周辺機器やソフトウェアをインストールして使い始めました。画面回りなどがこれまでと異なり、さすがにすぐには慣れることができない部分もありました。こうした基本的なところで迷ってフラストレーションが溜まるのも、いい気持ちはしません。そこで比較的安価な関連図書を買って、読むことにしました。手許に置いて、時々ページを開いています。今の段階でXPに対して持っている印象は、全体的にスッキリ動くようになったというところでしょうか。でも、インストールしたてならば、それは当然のこと。私なりのXPに対する評価は、しばらく使ってみてからでないと下せないと思っています。

その後、パソコンを使って(そうそう、さらにいくつかのソフトをインストールしたりもしました)電源を切ろうとしたときの話です。

「スタート」ボタンから「終了オプション」をクリックし、「コンピュータの電源を切る」ボックスが表示されたら「電源を切る」ボタンをクリックします。この決まりきった手順を踏んだのですが、さきほどまで電源が切れていたものが、何度やっても「再起動」にしかなりません。どこかで設定が変わってしまったみたいで、電源スイッチを直接押してオフするパソコンに変身しちゃいました。そういえば先ほどのXP関連図書に、「電源を切る」ボタンをクリックしても自動的に電源が切れないパソコンもあり、そういう場合には電源スイッチを押してオフにしなさいというのです。この箇所を読んでいなかったら、再び、私はパニックに陥っていたかもしれません。

何か馬鹿にされているみたいで、笑っちゃいますねえ。
(完)


トップページへ
コーヒーブレイクへ
前のページへ
次のページへ