第95回 : とりあえず完成した記事一覧(2001年1月22日)

昨日のことです。懸案の「音楽之友」記事一覧戦中分(1941年12月〜1943年10月)が完成しました。昨年の1月10日に第1回分を登場させ、7回に分けて掲載してきましたが、途中から頻度がガクッと落ちました。それが「未完成版 その5」、「未完成版 その6」、それに完成版に至る3回分は比較的短期間のあいだに作ることができました。そのあたりの事情を少し書いておこうと思います。

画数の多い旧漢字が用いられている戦時中の雑誌は、マイクロフィッシュ(あるいはマイクロフィルム)で提供されることがしばしばあります。私も「音楽之友」は、ほとんどマイクロフィッシュで利用しました。ところが、というかなんというか、原資料も含めてそうかもしれませんが、やはり読みづらいのです。画数が多くなればなるほど「これ、何という字??」という状態になるのですね。こういう時は、マイクロフィッシュ・リーダーの使い方にちょっとした工夫(面倒ですけど)をすると良いことを知りました。つまり、読みにくい箇所のみならず、前後の文章をざっと読んで、活字に目を慣らします。次に、読みづらい箇所は、倍率を上げて大きく写すだけが方法ではなく、逆に文字を小さくしてもいいですから、一番シャープに読めるポイントを探すのです。そうすると「あ、この字だったのか」と認識できることがあるのです。でも、もちろん上手くいかない時もあります。そこから先は、リーダーの性能の差だといってよいでしょう。

「リーダーの性能の差なんてあるの?」と疑問もつ人もいらっしゃるでしょうね。実は、私もさいきんまで、さほど気にしたことがなかったのです。でも、この差を発見してしまったのです。今年の始めとつい先日、私は国立国会図書館に行きました。そこで戦時中の雑誌をマイクロフィッシュで閲覧したのですが、以前よりもリーダーが小型になっていることに気付きました。「ふーん、さいきんはコンパクトになったんだな」と感心しながら、マイクロフィッシュをセットし見始めました。すると、随分シャープに字が読めるように改善されているのです。もちろん、読めないものも残りますが、それは元の資料の方に原因があると思えるほどです。この変化には驚きました。少々オーバーに聞こえるかもしれませんが、感動したといっても良いです。「音楽之友」記事一覧の疑問箇所も、実は、ここで相当解消されました\(^o^)/

作業がはかどったもう一つの理由は、ホームページ作成ソフトの改善にあります。私は「ホームページ・ビルダー」の愛用者ですが、年末に最新のヴァージョンに切り替えました。これまで記事一覧を作る作業は意外と多大の時間を要して、ちょっとイライラするくらいだったのですが、それが「ウソー!」と思うほど短時間でできるようになりました。

12月には、「音楽之友」記事一覧について修正や追加が必要な箇所を指摘してくださった方もあり、もちろん刺激と励ましになったのですが、上のような技術的な問題の改善も加わって、最後の方は加速することができました。こうして、一応完成したわけですが、もう少し考えてみたいと思っていることもあります。それは、コンテンツを開くときの動きの重さをどうするか、ということです。「音楽公論」も含めて、もう少し考える時間をください。


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