第93回 : 新年のご挨拶(2001年1月1日)

小関近影2000年12月


明けましておめでとうございます

2000年問題で何か起きるのではないかと心配していた昨年の正月から一年が経ち、新しい世紀を迎えることができました。人間、歳を重ねるごとに時間が経つのが早くなるといいます。それは確かにそう実感するのですが、私は、まだ昨年をどこかにひきずっているような錯覚を覚えてしまいます。これも、正月ボケだといいのですが、あるいは昨年の自分について、きちんと振りかえって考えることをしていないツケなのかもしれませんね。そこで、少し昨年を振り返り、今年につなげてみたいと思います。

昨年は、このホームページを読んでくださった方々が思いのほか多く、ありがたいことにメールもいただくことができました。その内容は、音楽、美術、演劇、日本近現代の洋楽史と多岐にわたり、私にとっては何物にも替えがたい無形の財産となりました。また、ごく自然な形で人の輪が広がることも経験しました。いい意味でのインターネットの威力ですね。お読みくださったり、メールをくださった皆さまに、改めて、お礼を申し上げます。そして、今後ともよろしくお願いいたします。

ただ一部のコンテンツ、具体的に言えば「図書館の蔵書を調べる」を半年以上更新していません。正直に言うと、こんなつもりではありませんでした。実は夏休みに、これを取り上げようという候補を決め、少しメモを取り始めたのですが、フランス語という私にはわからないコトバを相手にしなければいけないことと、候補自体の特長が今ひとつうまく掴めず立ち往生しました。秋になると、公私とも忙しくなり、こちらに取り組みつづける気持ちの余裕がなくなってしまいました。でも、このままではいけませんねえ。なんとか、気持ちを入れ替えて、また頑張ります。私のホームページに関しては、こんな反省点もありました。

皆さんにご覧に入れた写真は、ご想像のとおり、私の写真です(暮に、近所の喫茶店で撮影してもらいました)。もともと、少し緩んだ顔をしていると言われることはあったのですが、何か眠そうに見えませんか? そう、事実この写真を撮ってもらった時は少し眠かったかもしれません。困ったことに、比較的こういう時が多くなってきました。

10年と少し前、人生も後半に差しかかったなと思った私は、やりたいことを若干整理して、柱をしっかり立てて自分なりに深めていきたい(遊びにしても勉強にしても)と考えたことがありました。そして考えていくうちに、馬鹿らしくなってしまいました。自分がやりたいと思っていることは、整理する(つまり減らす)ことでは解決できず、反対に増やさなければいけなかったからです。

ここ何年か、プライヴェートな時間の過ごし方のなかで、コンサートに行く比率が高くなっていました。そして最近、それ以外のやりたいことが少し脇に押しやられていないか、と思うようになってきました。たとえば、私のような勤め人が活字を読む場は、通勤電車の中ということになります。幸い、下り方向の電車に乗っていきますから、その気になれば、混雑は気にしないで読めます。それが、数年前と比べて、眠くて、疲れが抜けきれなくて、読む気がしないといったケースが増えてきました。ま、これは一例なのですが。

「一年の計は元旦にあり」と言いますけれど、今年の私は、自分の生活の時間を、もう一度組み直すところから始めないといけないのかな。けっこう、気持ちのうえではシンドイですが、やはり、やりたいことは結構たくさんあるので、努力はしてみるつもりです。

なにか、新年早々グチのようになってしまいましたが、今年もよろしくお願い申し上げます。


トップページへ
コーヒーブレイクへ
前のページへ
次のページへ