第85回 : 一方的な確認書(2000年10月15日)

きょう、郵便物を何気なく眺めていたら、封筒に私の字で「異議あり」とメモしたものがありました。「何だっけ?」と思って中を改めると、ある出版社から「確認書」に署名捺印して返送してくれという内容です。そうでした、どうにも得心がいかず、先方から送られきた「確認書」なるものにサインする気になれなかったのです。でも、このまま放っておくのも気持ちが悪いのです。そこで、自前の確認書を作成することにしました。

なんでも、某出版社(探偵社も関係しているようです)が、平成13年版の出版物(=名簿)を作成するに当たって、私の名前(きっとその他の情報も・・・)を掲載するらしいのです。名簿の索引ページのコピーが同封されていましたので、そう推察できます。

問題は、私がこの出版社も、出版物のこともまったく知らないことです。当然、私が名簿に掲載してくださいなどと依頼した事実もないわけです。ところが送られてきた「確認書」なるものには、平成13年版のその出版物の購読および会員登録を了承すること、以後発刊分については本人の確認なしには(名前等を)掲載しないこと、この2点が主要なもので、「内容書面を了承し返送」するというものです。いったいなぜ購読しなければならないのか、購読の価格はいくらなのか、会員登録とは何のことなのか、名簿にどういう情報が盛られるのか、等々については一切説明がありません。仮に、いくら内容が立派で信頼のおける出版物が出ようとも、こうした手続は、いかにも本人を無視した、先方にのみ都合の良いものに思われ、見ているうちに腹が立ってきたものでした。
冗談じゃありません!

で、これは自分で書類を作って送ったほうが良いだろうと考えたのですが、腹が立っているときの文章は、ヘタをすると感情が強く出てしまうことがあります。そうなるよりは、少し冷静に考えてから書類を送ろうと思っているうちに、忙しさもあって少し時間が経ってしまったのです。

さて、きょう私が作った文面の内容をご披露しておきましょう。

まず、書類のタイトルは「確認書」と銘打ちました。理由は、先方が送りつけてきたのが「確認書」だったからです。万一あとになって、「確認書」が届いていないからという理由で、出版物の購読等を要請されるなどしてはかないません。

前書きを2行ほど書きました。「貴社」のことも「出版物」のことも知らないし、名簿掲載を「お願い」したこともないという内容です。そして「確認内容は次の通りです」と結びました。

具体的な確認内容は箇条書きとしました。(1)平成13年版の出版物の購読を了承しないこと(2)会員登録を了承しないこと(3)出版物から私の名前を削除するよう要求し、万一その措置を講じることが出来ない場合、私が平成13年版の出版物を購読しないことを条件に「許可」すること(4)以後発刊分についての名前の掲載は了承しない。以上4点にまとめました。

私は法律には、まったくの素人ですから、できるだけ余計なことを書かないよう注意しました。たとえば、お宅はどういう会社なのかとか、出版物の内容や価格などを尋ねるといったことがそれです(関心がある人は尋ねればよいと思います。これは、あくまでも私のケースということで了解してください)。また、こうした手続が失礼だといったことも書きませんでした。文章の中に、どこで名誉毀損にひっかかるかわからない感情的な表現を、まちがっても入り込ませないためです(ちょっと慎重すぎますか?)。あくまでも、送られてきた書類だけから判断し、できるだけ事務的に返事を書いたつもりです。
さあ、あとは送るだけです。

ああ、時間の浪費を強いられた結果になって、またまた腹が立ってきました。
冗談じゃありません!

とはいえ、私のような対応をとる場合「もっとこうした方がよかったのに」という方がいらっしゃいましたら、どうぞ教えてください(ペコリ)。


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