第76回 : 図書館の片隅で 〜 電子紙芝居 (2000年7月4日)

前回、ガムテープをペタペタ貼ったり、ガバッガバッと剥がしたりする話を書きました。そして今日、そのガムテープ貼りを職場の先輩にお願いし、私が話を受け持つガイダンスがありました。人前で話すことは、簡単に見えて実は難しいことだと思います。世の中には、これを難無くこなすばかりか、面白く話をまとめる皆さんがいらっしゃいます。その人が大学教授であれ、噺家であれ、私はそうした皆さんを尊敬します。

口ベタな私は、上がってしまって話があっちこっちに散らばらないように、ちょっとした仕掛けを使いました。マイクロソフト社のパワーポイントというアプリケーション・ソフトがありますが、これを用いて話をスライドに整理することでした。子ども時代に紙芝居を見たことのある人ならば、電気仕掛けの紙芝居だな、くらいに捉えてくださることでしょう。

いや、もう少し正確に書き留めておくならば、パワーポイントで用意できる電子紙芝居は「スライドショー」というのですね。1枚1枚のスライドにタイトルを付け、その中身はテキストを書くこともできますし、グラフや表を挿入することもできますし、デジカメで撮った画像をオブジェクトとして貼り付けることもできます。今回、グラフや表は使いませんでしたが、箇条書き風にしたテキストと、画像を貼り付けることはしました。それと、スライドが変るたびにタイトルやテキストが自動的にスクリーンに映し出されるように設定しましたが、ちょっとサウンドを付けてみました(少し受けたかな?)。

従来は、データや記事をびっしりと書いた紙の資料を用意していたのですが、そこから要点をつまんで話すことが意外に難しいと感じたものでした。というのも、せっかく作った資料ですから、あれも話そうこれも話そうと欲張ってしまうのです。ところがスライド1枚に書ける情報といえば、たかが知れています。ですから、準備段階から話したい要点をまとめてかからざるを得ません。このことがプラスに作用します。紙の資料は、あとで復習をかねて見てもらうために用意はしますが、これに頼りすぎないで済むのは、ありがたいですね。

こうした準備を経てくると、話し手である私が、必要なことがらを自分なりに整理して話せます、もう一つは聞き手の皆さんがスクリーンに集中して聞いてくださいます。どちらも利点ですね。

さて、本番は今日の午後1時からでした。
お相手は、大学院1年生の声楽専攻の皆さん。聞き手の学生さんが、ノリの良さで私を盛り立ててくれました(ありがとうございました)。こうなれば、たいして上がることもなく、立て板に水とはいかないまでも、普段からこんなことを知っていてくれたらいいなと思っていることを、お話できました \(^o^)/

パワーポイントに感謝、感謝・・・。


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