第74回 : 一日に2度、理髪店に行った日(2000年6月26日)

2000年6月25日、日曜日。衆議院議員選挙の投票日です。
目を覚ますと、雨模様の日曜日。久しぶりに「題名のない音楽会」にチャンネルを合わせると、大橋巨泉さんをゲストに迎えてジャズの特集。ご機嫌!! と言いたいところですが、どこか体調が思わしくありません。食事も、おいしく感じませんでした。

11時、予約をしていた近所の理髪店に足を運びました。20分ほどして、私に異変が起こりました。腹痛と軽い吐き気をがまんし始めていたのですが、そんな矢先、頭から血がスッと引いていく感じがしました。理髪店の店主から「どうしたの?」と声がかかりました。軽い貧血だったようです。この状態で散髪を続けるのは無理と判断し、しばらく自宅で休んで落ち着いたところで出直すことにしました。椅子から立ち上がると、腰から下に力が入っていませんでした。驚きましたね。理髪店を後にして、午後予定していた集まりにも、欠席する旨を電話しました。

投票所に行くのも少し休んでからにしようと決めました。
私は、選挙権を得て以来、一度も棄権をしたことがありません。しかも、今回は「無党派は眠っていてくれればよいのだが。まあ、そうもいかないだろうけれど」という例の発言で、私は頭に来ていました。かの発言者は涼しい顔をして、前段だけ紹介するマスコミが悪いのだという姿勢をとるわけですが「まあ無理だろうが、無党派は眠っていてくれればよいのだけれど」と言うのと同じことです。本音で言いたいのは、無党派は眠っていてほしい、の箇所なのですから、発言者の言い訳は通用しないと考えます。

自宅に帰って少し休めば、どうってことないだろうと考えていたのが甘かったです。
吐き気はおさまりましたが、の具合が相変わらず悪いままです。加えて、が出てきました。この先、私はどうなってしまうのでしょうか? ふと、こんな不安にもかられました。仕方ないので、本格的に寝ました。疲れがたまっていたのか、けっこうグッスリ休めました。何度か目を覚ましましたが、もう夕方です。理髪店のこともありますし、投票にもまだ行っていません。ことに、投票については意地が出てきて、絶対に行ってやるという気力だけは沸いてきました(あとで考えれば、もしあの発言がなかったら、病気のときまで無理を押して行かなかったもしれないなと思います)。

5時少し前に、理髪店に電話。時間を打ち合わせて一休みしてから、投票所へ。無事、投票を済ませたときはホッとしました。その後、理髪店へ再び。

理髪店できくと、年間に一人か二人は軽い貧血を起こす人がいるらしく、
   店主: さいきんストレスがたまってるとか、プレッシャーを感じる仕事をしたとか、なかった?
   私:   うん、まあ[見透かされているのにビックリ!]
   店主: そういうときはさぁ、散髪が終わったら、どこかへ飲みに行ってストレス発散したら?
   私:   ううーん・・・
散髪を終えて、整髪料をどうするか聞かれました。
   店主: どうする? もう夕方だし、帰って風呂浴びて寝るだけならいらないね。それとも、香水の香りの強
       いところへでも行くなら、しっかり髪を決めてあげるけど・・・
こういう会話は救われていいですね。私がなんと答えたか、それはヒ・ミ・ツにしておきましょう。


トップページへ
コーヒーブレイクへ
前のページへ
次のページへ