第57回 : 100円食堂をみつけた(1999年12月13日)

今年、私の自宅の近辺ではコンビニエンス・ストアが1件減って、そのあとに100円ショップができました。従来から駅の北口に1軒あり、そこはグッヅを中心とした店でしたが、新しいところは食品を置いています。同じ100円ショップといっても、こういうやり方もあるのだなと感心したものでした。

ところで先週、ある週刊誌で100円食堂があることを知りました。その名を「生活館」といい、場所は中野駅南口だとあります。ちょうど12日の昼、中野を通る用事がありましたので、早速さがしてみました。
中野駅の南口のまわりをグルッとひとあたり見回した限りでは、どこにあるのかわかりません。そうそう、派出所がすぐそばにあります。聞いてみようと近寄りました。
すると派出所もよくしたもので、近所の主だった施設などを書いた地図を張り出しています。おそらく「なかのZEROってどう行くの?」という類の質問が多いのでしょう。そして目当ての「生活館」もありました。しかも、その上にわざわざ「100円」と書いてあるのですから恐れ入りました。

「生活館」の場所を説明しましょう。中野駅南口から東中野の方面へ向かって線路伝いに行くと「なかのZERO」があります。「生活館」は、その道の途中にあります。
12日に私がその店で食べたのは、ご飯(白米)、味噌汁、ハムカツ(キャベツ添え)、筑前煮。以上4点。店内にある全品が、どれも100円(税別)という料金設定なのです。店内に入り、自分の好きな料理をトレーに乗せていき、最後に清算します。そしてハムカツも筑前煮も、温めてくれました。

この店の起こりは、なんでも三多摩地区を地盤とする給食業者の若手社員から、食堂の100円ショップをやってみたらどうかとの声があがったのがきっかけだそうで、今年の7月下旬に中野にオープン(三多摩地区には無いんでしょうかね?)。

私が食べているあいだ、周りには若い学生さんたちが何人かいて、そのトレーが目に入ってしまいましたが、皆さんサラダなどの野菜ものをあわせてとっています。カレーライスを食べる人は、ライスとルーが別の器(すなわち別売り)でトレーに乗っています。

100円の価値を改めて考えさせられました。


トップページへ
コーヒーブレイクへ
前のページへ
次のページへ