第55回 : オールド・パワー炸裂の居酒屋(1999年11月24日)

11月21日、西武池袋線の江古田に「心の居酒屋」という新しい飲屋さんがオープンしました。開店から4日間はビール(大瓶)1本が100円だ(\(^o^)/)というので22日に立ち寄りました。もっと別の特徴もありますが、それはのちほど。
この店は元歯医者さんがあったところで、エレベーターで3階に上がったところにあります。まず私が乗り、その直後に3〜4人の男性が乗ってきました。さらに、そのあともう一人の男性が乗りこんできました。あっという間にですよ。店内混雑の予感がよぎります。

エレベーターを降りるときは、最後に乗った人から順に降りますから私が最後。店内は室内と屋外に分かれていましたが、室内の方は満席の様子です。年配の店員さんが「相席でいいですか?」と聞いてきます。「ハイ」と答えたものの、食堂での相席とはわけが違います。一杯やりながら馬が合わない人だったら嫌だなあと思いました。この心配は、幸い今回については杞憂に終わりました。お相手はNさんという年配の方で、話題が多いうえ、話もお上手で、楽しく一時間半ほどを過ごすことができました。

この日私は、ビール2本を飲み、お通しとモツ煮込みで1000円札一枚を出し、おつりまで来ちゃいましたよ\(^o^)/
勘定を済ませて帰ろうとすると、先ほどのNさんが「小関さん、この本をよまなきゃ」と言って、一冊手渡してくれました。そういえば、広告には来店のお客さんに『心の居酒屋、奮戦記』(可知忠和&オアシス・オブ・オールズ著 青龍社 1999)を差し上げますと書いてあったのを忘れていました。

さて、この店の特徴はというと、店員さんのほとんどがオールド・パワーの皆さんなのです(さいきん、テレビや新聞で見たり読んだりしたことありませんか?)。いただいた本によれば、このチェーン店は、24時間営業で1日4交代制。朝は朝粥定食(380円)、昼は食べ放題のバイキング(680円で、和・洋・中華)が売りで、夜はフツーの居酒屋になるというわけです。そして、昼は70歳台の店員さん、夜は60台の店員さんを中心にシフトを敷くらしいです。なぜ高齢者を対象に求人をするかというと、高齢者の皆さんもかなり仕事をしたい人たちが多いにもかかわらず、就業できる人たちは一握りです。そこを何とか変えたいという思いがあったといいます。マスコミで取り上げられるのも、こういう取り組みが大事がとわかっていても、実際には珍しいからでしょう。可知さんという社長は、このチェーン店を全国に1000店、高齢者の雇用を8万人実現して社会に一石を投じたいと抱負を述べておいでです。そのために高齢者社会貢献促進協会なる団体を作って、雇用の受け皿作りを促進する準備を進めたり、こうした皆さんが介護が必要となった場合のあり方を研究しようとしたりで、意欲的です。
うまくいくといいなと思う話です。私に協力できることといえば、たまに飲みに行くことでしょうか?

この店の印象といえば派手さはありませんでしたが、開店2日目にして自然なまとまりを店員さんたちのあいだに感じました。それは目をぎらぎらさせたり、大声を出したりというのとは違うのですが、しかし確かに、私はパワーを感じて帰ってきました。


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