第21回 : 画像情報と著作権(1999年7月17日)

このホームページを開設してから、1ヶ月半ほど経ちました。メールなどをいただいた皆さん、とても励みになっています。どうもありがとうございました。

さて、美術関係の図書を読んでいると、必ず図版が出てきます。あるとないとでは理解の深さがまるで違ってきて、水溜りと太平洋くらいの差がつくことだってありえますよね。
私のホームページの「展覧会の絵」では、印象に残る絵画を挙げてはいますが、図版は載せていません。著作権の関係が難しく、控えているのです。この点については、ホームページを開設して間もない頃に、知人から指摘を受けたこともありました。「やっぱりそう思うだろうな」とは考えたものの、そのままになっていました。

著作権を侵害するわけにはいきません。でも、このままにしたくないなという気持ちは持っていました。
折衷案として「できる範囲で」という注釈付きですが、一人一人の画家に関するホームページにリンクを貼り、そこからどこへ入っていったらいいかを示そうかなと思い始めました。
こう考えるにいたったのは、「Ariadne」の美術史リソースや「野口悠紀雄Online」にあるインターネット情報源の美術関連サイト、さらには「Yahoo」(米国)のArtにあるArtistなどを参考にしながらのことです。調べ始めてみると一人の画家の作品目録がWeb上にほぼ完全に公開されているケースも見出せましたし、そうではない場合でも、代表的な作品ならばWeb上で見られる作品がそれなりに用意されているようです。
たとえば、世に残した作品点数が少ない画家、フェルメールなどは、作品がWeb上で鑑賞できます。ピカソ辺りは一部しか見られないのかなと思い悩んでいたら、なんとあるじゃありませんか。ことほどさように、他にも探せばあるんじゃないかと楽天的に考え始めたのが数日前。門外漢ですから、能率よく調べるというのは難しいのですが、少しずつチェックしていくつもりです。

(参考)
フェルメールの絵画は、こちら
ピカソの作品は、こちら

具体的に、この絵だ、という画像をリンクできれば一番いいのでしょうが、ある美術館が行なった企画展のWeb版カタログでさえ、著作権の問題がないものに限って図版を掲載している状態です。「展覧会の絵」を書くその度ごとに、作品のURLを示せるかどうかは自信がありませんが、そこは少々遅れても、見られるものは見ていただけるようにしたいと研究中です。
ここの作品を見るための操作は、読んでいただく皆さんにお願いすることになると思います。

数日後から、なんとか実現していきたいと考えています。


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